ロックは、ある日突然、耳に飛び込んできたわけではない。
それ以前に、すでに心のどこかに「受け取る準備」ができていた。
テレビのブラウン管、物語の余韻、もの寂しい旋律──
少年時代に無自覚のまま刷り込まれた感情の型が、のちにロックを“必然”として迎え入れる。
この三部作は、音楽以前の記憶をたどる試みであり、回顧ではない。
私がロックと出会う前に、すでに形成されていた世界の輪郭を、再編集という視点で掘り起こす。
この三部作は、過去を振り返るためのものではない。
ここで形づくられた感情の輪郭が、この先のロック体験──そして現在の私の聴き方へと、確かにつながっていく。
所信もここにあります。


