チェスターの死後、混乱・傷心…そして心にぽっかり穴が開いた状態で、グレイ・デイズはまた1年の再休止状態となった。しかし、未亡人となったタリンダ・ベニントンの後押しを受け、チェスターの念願だったグレイ・デイズ再始動を叶えるべく、2枚のアルバム『WAKE ME』『NO SUN TODAY』から楽曲をセレクト、メイス、クリスティン、そしてエグゼクティヴ・プロデューサーのジェイ・バウムガードナーと共にNRGスタジオに入り、1年かけて再レコーディングを決行した。
アルバムのオープニングを飾るファースト・シングル「シックネス」は、ペイジ・ハミルトン(ヘルメット)の手により、不気味なビートから分厚く狂おしいディストーションへと展開していく。 そして「もっと必要なんだ 助けてくれないか この罪をもっと大きくするんだ さあ 夢中にさせてくれ そいつはオレに呼びかけてる(I NEED MORE.CAN YOU HELP ME? FEED MY SIN.COME AND KILL ME.IT'S CALLING ME.)」と叫ぶチェスターの魅惑的な声が、頭から離れない。
「ジャスト・ライク・ヘロイン」では、「オレもいよいよ潮時だ 床の上で死にかけてる ありのままのオレ自身を眺めて(IT'S MY TIME TO FADE.DYING ON THE FLOOR.SEE MYSELF AS I AM)」と歌い、ダークなブリッジに落ちていくまで、エアリーなベースが曲をリードする。