非正規雇用にボーナス・退職金認めず 事実上の“身分制“

【格差問題】
非正規雇用にボーナス・退職金認めず 事実上の“身分制“
古いままの働き方どう改革?
同一労働同一賃金は絵に描いた餅なのか・・・



こんな仕組みを放っておいて良いのでしょうか?
私達はこの事実から目を背けてはならないと思います

自分は正社員だから関係ないと思っている人も多いでしょう

しかし、子供や孫には現実的な問題です


Pat Travers – Makin’ Magic

パット・トラバースの「Makin' Magic:メイキン・マジック」で、アルバムは76年・2nd同主題『Makin' Magic』ですね。

前回パット・トラバースのブログ、80年『Crash and Burn』の時、書きましたが、フェイスブックそしてアメブロを始めた2011年頃、カナダのインディーズの18才高校生Stevie(今は27才)とネット上で知り合い、FBでコメント交わす間柄になるのですが。

小生のカナダを代表するロッカーはニール・ヤングとの問い?に、返答はハード・ブルース・ロックのギタリストのパット・トラバースとのことで、リスペクトされていることを知ったのですが、何分にも、日本ではそこまでの人気は無かった。

ノリはアメリカンハードロック調で、思想・趣味は置いといてテッド・ニュージェント(最初はテッド・ナジェントだった・笑)に近い、テッド同様にギターギターらしい音色で、パット・トラバースは正にギターロック。

ご時世クラシック・ロックと同様な扱いのギター、今でもギターはロックの主役と思っている者には、70年代はギターロック炸裂、その申し子のようなパット・トラバースと思うのです。ヒットも70年代末でした。


 


Makin' Magic


 


70年代にはロンドン在住時もあったようで、ブリティッシュロックにも近い、この時『Makin' Magic』はスーリーピースバンドで、ベースがピーター“マーズ”コーリング、ドラムはニコ・マクブレイン、アイアンメイデンの83年『Piece of Mind:頭脳改革』からのドラマーですので、軟では無い。

ゲストには、シン・リジーのブライアン・ロバートソンとパープル解散後のグレン・ヒューズで小生的にも親和ありです。

1曲目から捨て曲なしと思いの小生、潔さ、パット・トラバース自身がギターを演り始める10代にジミヘンをライブに行ってるようで、ジミヘンのなま体験者。
この時期のギタリストは特にロック系は、それはジミヘンには影響受けます。

で、フェイスブック友だったStevieとは、5年ぐらい前、カナダ大使館主催の東京でのカナダのインディーズバンドのライブ開催がありましたが、告知メールを気がつかずライブに行けず、会えずじまいで、生で話をしたかったとの思いがありました。

で、今回『Makin' Magic』の曲目に、「Stevie」との曲がある…彼の芸名をこの曲からつけたと、今になって気がつく始末。ほんと鈍い、鈍感びっくり

この頃、映画の商談、切った張ったのギリギリの交渉を思い返す事があるのですが…

今になって「ほんとは嫌っていた」「会社存亡を賭けていた」「はなからバカにしていた」と気がつく始末、反省したり怒ったり、今更なんも意味もなさない事ですが、何故か思い出す。人生にはジャストタイミングが必要、でもオール、必要でも無い。

と云うことでおまけは『Makin' Magic』の「Stevie」でグレン・ヒューズのシャウト付きで

Pat Travers -Stevie


























にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ
にほんブログ村
押していただき感謝です。m(_ _ )m










フォローしてね…




AC/DC – Rock And Roll Ain’t Noise Pollution

AC/DCの「Rock And Roll Ain't Noise Pollution:ノイズ・ポルーション」で、アルバムは80年『Back in Black:バック・イン・ブラック』ですね。

グラムロックのジョーディーのブライアン・ジョンソン新規加入でのアルバムが超売れた。

ついこの間では、ロックアルバムで世界No1売れ数のアルバムとの事でしたが、今は違うようで。ロックで世界一は『イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』まあコンピレですから。

アルバムとしてはやっぱり、ハードロックで世界No1売れ『Back in Black:バック・イン・ブラック』立派だと思う。ロック・POPと言え、ギターの音あるの??と言われる今。

小生的には日本で、認知される先代ボーカルのボン・スコット時の79年『Highway to Hell:地獄のハイウェイ』の方が好きでしたが、ボン・スコットの悲劇の死を乗り越え、連続でヒット・アルバムは素晴らしいモノでしたね。AC/DCのハードブギ剛直一筋!! でも日本で評価は低かった。


 


Back in Black (Dlx)


 



で、初期はいろいろ劇症乗り越えて、栄光でしたが…
晩年AC/DC 、小生もジジイ化ですが、バンドが激難、メンバーが激変、アンガス、マルコムのヤング兄弟のマルコム認知症と死、ブライアン・ジョンソンの聴力低下によるドクターストップ、ボーカル代行をアクセル・ローズ!

それ以上のビックリはドラマーのフィル・ラッドの殺人教唆、ホントの悪者もの??? 貫禄のレジェンド・バンドと思っていましたが、エンタメに関わる駄目男・女は仕事がら目撃してきましたが、同じだなと世界的なバンドであっても…

もうAC/DCは過去の名曲を他のレジェンド・バンドと同じに聴くようになったと思っていましたが!

なんと新譜が出る? ホント? メンバーはブライアン・ジョンソンが復活、ベース のクリフは引退撤回? なんとフィル・ラッドも復活(刑期は済んだ?)アンガス、スティーヴィーのヤング叔父・甥で。

もう新譜1曲目がYoutube、音楽配信にも上がっていた。ご機嫌のハードブギ・ロックは健在! 素直にノレました。新譜も聴きます。

と云うことでおまけは11月リリース新譜『POWER UP』から

AC/DC - Shot In The Dark


























にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ
にほんブログ村
押していただき感謝です。m(_ _ )m










フォローしてね…



もう、びっくり、RS誌「オールタイム・ベスト500」 Prince-Take Me with U

もう、びっくり、いかにもアメリカらしい!! なんて言ってる事自体、ジジイかもしれない、還暦です(笑)

小生は好きな音楽を好きなように名曲を聴きたい、ロックもPOPも、ジャズもオールミュージックで、音楽情報は知りたい。

そこは昭和の子、なんかランキングあると参考に参照に、聴き漏らしがないか、知らないミュージシャン・アルバムを知りたい、補完したいと。

音楽媒体・雑誌等をちらと読む、見るワケですが、『ローリング・ストーン』RS誌が選ぶ、「オールタイム・ベスト500」が2020年版で改定されたらしい、2003年に出て2012年少し改定「500 Greatest Albums of All Time」

まあ「最も偉大な100人のドラマー」で、コージー・パウエルを43位にしたRS誌ですから、あんまりアテにはしていませんが、全POP・ロック・ジャズも含めて500盤ですから、ちと気になる(笑)

大好きなユーチューバーの「みのミュージック」でも、扱っていてわかりやすく解説。ヒッポホップが無知・壊滅状態の小生にはありがたい解説YOUTUBE。

で、前回72位のプリンス&ザ・レヴォリューション84年『Purple Rain』が8位!!

えーーーーーーーーーーーそりゃーお亡くなりになりましたが、あえてプリンスで選ぶとすれば、普通は! なにが普通か良く判りませんが(笑)87年『SIGN 'O' THE TIMES』だと思うのでは…でなく『Purple Rain』

当時つき合っていた歌好きな彼女が、大好きなアルバムで映画も観にいきましたが…

付添感丸出しのアルバムで主体では聴かなかった、これがずーとプリンスにつきまとい、今だにファンクのPOP感には外様の感覚、「オールタイム・ベスト500」の8位、時代は変わった(笑)

で、曲は『Purple Rain』で一番好きな「Take Me with U」で、

 


パープル・レイン


 



そして3位にはジョニ・ミッチェル72年『Blue』そりゃー名盤ですが、激しくとも静謐とは正にこのアルバム! 前回30位(女性ソロではTOP)今回もTOP。RS誌はフェミニストなの?

そして1位はマーヴィン・ゲイ71年『Whats Going On』です。文句はつけらない名盤です。今でもよく聴くし。この後のセクシー路線は彼の保身の為にもスライのように成らずですが、彼の死は父によるモノ、悲劇。

今回の「500 Greatest Albums of All Time」は現代を照らすモノなんでしょうが、アルバムの意味が問われる事にも…サブスクで好きな曲・ミュージシャンを好きな順で聴ける・共有する時代小生も音楽配信が主ですが…でもアルバムにはこだわります。

相対的ビートルズがすごく下がりました。1位67年『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』が今回24位 うーんコンセプト・アルバムの創始のモノが24位ね… 

小生のビートルズのNo1・68年『ホワイト・アルバム』前回10位→今回29位ですが、69年『アビイ・ロード』が前回14位→5位(ビートルズ最高位)ポール・マッカトニーがライブで『アビイ・ロード』B面歌うから??判りません。


ここからはあくまで私見です。
【現代の混沌、アメリカばかりでなく世界中が混沌、ポリコレとアート・サブカル…
60年代から70年代にかけてのカウンターカルチャーのロックこそ、本物だとほざいて小生ですが…
公正中立を基準としてサブカルを診ると、カンジは微妙な違和感、作品そのもの絶対値がアートなのではと…

いろいろ思いになった「500 Greatest Albums of All Time」】



と云うことでおまけはユーチューバーの「みのミュージック」を貼り付けて置きます。

みのミュージックさん  ロックバンド “ミノタウロス” のフロントマンで30歳、小生の半分ですがロックに詳しい、古いロックから新しいロックを網羅。
ロック入門的にも、小生のように聴き逃がしモノに注目にも、重宝しているYouTube Channelです。
みのミュージック





























にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ
にほんブログ村
押していただき感謝です。m(_ _ )m










フォローしてね…





10cc-The Wall Street Shuffle

10ccの「The Wall Street Shuffle:ウォール・ストリート・シャッフル 」で、アルバムは74年2nd『Sheet Music:シート・ミュージック』ですね。

10ccはやっぱり75年「I'm Not in Love:アイム・ノット・イン・ラヴ」で、強くトラウマの如く、80年代になっても、女の子が遊びにくるとベッドソングで効果あると信じていたし(笑)

でも、アルバムを聴くと一筋縄でないバンド、ユニット…アルバムを本格的聴いたのは80年代になってから、完璧な後追い。

オンタイムは訳わからん、POPなロカビリー・アートロックで、これだったら、素直に真っ当なPOPロックなELO:エレクトリック・ライト・オーケストラで十分と。

73年1st『10cc』は「ドナ」のヒット曲がありますが、小生にはファニーより、おちゃらけで、好き嫌い分かれる思う。



 


Sheet Music


 



で、『Sheet Music:シート・ミュージック』では、良く言えばPOPプログレで、才ありで、バラエティ。

プログレ同様に謹聴まではいかないが、小生には疲れる音・曲風になっている。

60年代から活躍のグレアム・グールドマン、エリック・スチュワート、ロル・クレーム、ケヴィン・ゴドレイは各人各々、コンポーザー、エンジニア、映像作家、プロデューサー、才人のミックス状態だったワケで…

このベースがあっての『Sheet Music:シート・ミュージック』の多彩かなと思うようにしました、今頃(笑)

このバンドから、70年代後半、ゴドレイ&クレームとして袂分かち、プロモーションビデオ:MVでも、活躍でしたね。

と云うことでおまけは日本のレコード会社も判っていた、邦題が言ってる(笑)

10CC -とってもイカしたイモ・バンド :The Worst Band in the World



























にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ
にほんブログ村
押していただき感謝です。m(_ _ )m










フォローしてね…






Kyur 4 Th Ich – Linkin Park

112420.jpg

昨日、HMVインターネットで購入したリンキン・パークのアルバムが届きました(*^^*)

やっぱり好きなものを手中にする歓びは何物にも代え難いですね

その中で今気に入ってるMVをご紹介します(^_^)

ダンスがめちゃカッコイイんです(*^^*)




ご視聴ありがとうございましたm(__)m

リンキン・パーク、20周年記『ハイブリッド・セオリー』を語る・・・インタビューその2

ブラッド:マイクの答えが気に入ったよ。考えたことなかったけど、「ペイパーカット」は実にクールだね。全ての影響をシームレスに封じ込めてる。俺自身、好きな曲は頻繁に変わるんだ、素晴らしい曲がたくさんあるからね。だからこのアルバムはまとまりがあるんだと思う。全ての曲が重要な役割を果たしてる。それに、このアルバムには多様性もある。

ジョー・ハーン(DJ):実は長い間、「ワン・ステップ・クローサー」が好きじゃなかったんだ。四六時中かかってて、毎回プレイを望まれるから、嫌気が差しててね。もちろん曲が嫌いだったんじゃない。今でもショウの凄くいいラスト曲になってる。だから、その後は嫌じゃなくなって、今は僕が一番好きな曲のひとつだよ。





フェニックス:ジョーは「キュアー・フォー・ザ・イッチ」って言うべきだよ。アルバムでDJのショーケースの瞬間になってるからね。

ジョー:あ、答え変えていい(笑)?

フェニックス:ははは。ベーストラックが数曲あって、そのひとつが「キュアー・フォー・ザ・イッチ」。もうひとつが、何て名前だっけ?

マイク:「ベリー・ベーシック」だよ。最高にベーシックな曲。

フェニックス:そのベーシックな曲が、CDになったら入ってなくてね。あれが僕が一番好きな曲になるはずだった。

ブラッド:2番目の質問は、デイヴィッド・リー・ロスだよ。当然。



──香港人でありアジア人として、リンキン・パークは特に私達が親近感や結束感を感じる存在です。マイクとジョーがアジア人の血を引いていますから。あなた方も信じていると思うのですが、音楽は世界共通の言語ですよね。『ハイブリッド・セオリー』が世界中で大きな共感を呼んだことについてどう思いますか?

ブラッド:活動を始めた時、俺達はどこに行ってもローカルバンドになれるだろうと思ってた。そして、俺達は世界のどこでも深い繋がりを築いてきた。アジアはメンバーの大半が初めて行ったんだけど、英語が第一言語ではない場所で観客が俺達の曲を大声で歌い返してくれるのを聴いた時、感激したんだ。君が「共感」と言ったように、俺達の歌詞にもサウンドにも感情が込められていて、世界中の人達が共感できるものだった。アジアでは特に俺達、ローカルバンドの気分だったよ。

ジョー:ブラッドと同意見だよ。それに加えて言えば、マイクとチェスターのコラボレーションには自然なダイナミズムがあって、二人のフロントマンがいることが、時には挑戦になったと同時に、僕達をユニークにしていたと思う。歌詞もハーモニーもね。彼らは凄くパーソナルな出来事を曲にしていたんだけど、ふたつの視点から書かれているわけだから、それらの合致する場所を見出す必要があったんだ。でも、彼らは共通の土台を見つけて、それが凄く普遍的な感情に翻訳された。彼らは最高にパーソナルであると同時に、最高に共鳴できる曲を作ることによって、人々の共感を呼んだ。二人は凄いよ。作曲する度に上手くいってたわけじゃないから、大変でもあったと思うけど、時間をかけていく間に、そのマジカルな瞬間がどんどん曲に表れてきたんだ。

──『ハイブリッド・セオリー』は、あなた方にとって巨大な恩恵となりましたが、同時に呪縛のような側面もあったかと思います。あまりにも素晴らしい作品だったために、新作を出す度に多くのファンは『ハイブリッド・セオリー』と比べていましたから。このアルバムの持つふたつの側面が、どのようにあなた方のキャリアに影響してきたと思いますか?

ジョー:その質問に答えるには、いい時期だね。過去20年の間、その時々でこのアルバムに対する気持ちは変化したけど、僕達は『ハイブリッド・セオリー』に匹敵する作品を作ろうと思うと同時に、進化した別バージョンの『ハイブリッド・セオリー』を出していこうっていうやる気を持っていた。今でも、音楽を作る時はそれを目指して努力してるよ。このアルバムに少し引き止められてるような気がした時もあったし、何かを決断する時にも影響していた。でも、バンドのことをよく知らないプロデューサーがビッグなサマーソングとかを作りたがった時、僕達はみんながどんな音楽を期待をしてるのかを分かってた。だから、このアルバムからはそういうことを学んだんだ。一方で全般的に言えば、このアルバムは僕達に偉大な機会をもたらしてくれたと思う。ファンはこのアルバムが大好きで、それは何も悪いことじゃない。ファンが僕に声をかけてくれる時、このアルバムに対して感謝されることが一番多いんだよ。このアルバムがどんな風に辛い時期の助けになったとか、このアルバムはアガるから聴きながらエクササイズするのが大好きだとかね(笑)。

ブラッド:このアルバムは、まさしく恩恵だったと思う。それ以外の何物でもない。当時は何が起こってるのかを理解するのが大変だったけど、それでも、今でも恩恵になってる。このボックスセットに収録されてる本に、『ハイブリッド・セオリー』のロゴをタトゥーで入れてる人の写真があるんだけど、「この音楽が大好きなんだ。タトゥーを入れたんだ」って見せてくれた人に数え切れないほど会ったよ。僕達はアーティストだから、そんなことまでしてくれて本当に素晴らしいっていつも思ってた。それに、彼らにコミュニティーの一員みたいな体験を提供していたとも思うんだ。進化を遂げた俺達のキャリアを通して、彼らはずっと僕達の音楽に献身してくれた。『ハイブリッド・セオリー』はその全てをスタートさせたアルバム。だから、このアルバムは恩恵だと思う。

◆インタビュー【3】へ


■最初は僕達の音楽に怒りがあって
■最終的に共感に置き換えられた

──過去20年を振り返って、どんな感慨を覚えましたか? そしてこの旅路で、あなた方が最も感謝していることがあるとしたら、それは何でしょうか?

ブラッド:俺はこの旅路そのものに感謝してる。ある1曲とか、あるコンサートとか、レコード契約を獲得した時とか、さまざまの特別な瞬間だけでなくね。このメンバーと一緒に歩んできた旅路、全ての山と谷と曲がり道とサプライズの数々に感謝してる。振り返って、このアルバムは特別な遺産であり、楽に感謝できるよ。もちろん当時は、本当に厳しい時もあった。『ハイブリッド・セオリー』のツアーは2年半ずっと続いたんだ。少しだけ家に帰る時間があったけど、家にいて友達や家族と過ごす生活から、気持ち的には2年半ずっとツアーに出て人前で生活するようになるというのは、本当に大変で孤独だったし、辛かったし、嬉しかったし、最高でもあった。誰もが「経験してる間に楽しみなよ」って言ってたけど、俺にとってはカオスで、地に足をつけているのが精一杯だった。だから、感謝は後から湧いてきたんだ。そして今振り返って、“なんて驚異的なロケットに乗ってたんだ”って思える。それをこのメンバーでやれたことに感謝しているよ。

マット(司会):ボックスセットに収録された初の<プロジェクト・レヴォルーション・ツアー>のライヴ映像のことだけど、あの年、確か君達はデフトーンズの「マイ・オウン・サマー」をカバーしたよね?

ブラッド:俺達にカバーの歴史はあまりなくて、他のバンドが僕達をカバーした時のほうが優れていたと思うよ。俺達がカバーしようとしたのは楽しかったけどね、珍しいから。

フェニックス:僕達がやったカバーは数曲しかなくて、その曲は覚えてる。いつも演奏するのが楽しかった。多分、他にやったカバー曲はナイン・インチ・ネイルズの曲だったんじゃないかな。僕達はそもそも、何をカバーするかで意見が一致することが殆どなかった。そして、稀にやることになった時は、一か八かなんだ。




マット(司会):2001年のフィルモア公演のDVDも入っていて、これが素晴らしい。当時のライヴ映像を見返してどう思った?

マイク:子供の時、タレントショーか何かに出演した時の映像を見ているみたいな気分で。見てて恥ずかしくなったよ。覚えてるのは、凄くプレイを重ねたから、バンドが成長して凄くタイトなサウンドになってたこと。それから、『ハイブリッド・セオリー』は40分以下だったんだけど、フェスティバルでヘッドライナーに近い時間に出るようになって、最後から2番目とかになると、観客は60分のセットリストを見たがるんだよ。

ブラッド:90分ぐらいプレイしてくれって言われたからな。

マイク:ああ、ヘッドライナーになったら、そう言われたね。

ブラッド:それで俺達、「どうしろって言うんだよ?」って。同じ曲を3回やるの?って。

マイク;ははは。それに、当時チェスターと僕はステージ上でのペルソナというか、キャラクターを探ってて。チェスターも僕もMCが普段の話し方とは違ったんだよね。その理由のひとつはステージ上での居心地の悪さを隠すためで、いつもと違うペルソナの裏に隠れていれば、“何千人もの観客に見つめられている”っていう事実を認識せずに済むと思ってたからなんだよ。みんな覚えてる? プレス用の写真を撮る時の一番の問題は、“手はどうしてたらいいのかな”とかで(笑)。僕達は若く、それぐらい経験が浅かったんだ。雑誌の表紙撮影で、「この手はどうすりゃいいんだ、バカっぽくみせたくない」とか「大丈夫だよ、ただポケットに突っ込んどけ」とかヒソヒソ話してた。

ブラッド:思い出したよ。『ローリング・ストーン』の表紙撮影で、俺以外の全員が表紙に出てて、俺は上の帯に隠れてて、手だけ出てたんだよ。帯を開かないと俺の全身が見えないんだ。でも、あれが俺の一番好きな表紙の写真。俺達が漁師みたいな設定だった。

ジョー:あれ、“一番売れなかった『ローリング・ストーン』だ”って最近聞いたよ。

マット(司会):それはないよ(笑)。

ブラッド:俺が表紙に出てないからだ。

マット(司会):今日は時間を作ってくれてありがとう。最後に言いたいことはある?

フェニックス:僕達のファンにありがとうを言いたい。僕達は最初から恵まれていて、大勢の人達が支えてくれて、ファンベースを作ってくれて、僕達がやろうとしてるアートに繋がってくれて、友達とシェアしてくれて、前線に立って僕達が音楽をリリースすることを助けてくれた。今でもそうだよ。20年経過して、大勢の人達が今もそこにいてサポートしてくれている。スペシャルなことだし、ユニークなことでもあるし、ファンだけでなく僕達も一緒に祝うべきことだと思う。それこそ僕達が活動する理由だから。小さな部屋に集まってレコーディングしていた時から僕達が本当にやろうとしてたのは、誰かと繋がって僕達の楽曲を共有して、人々との繋がりをシェアしたいってことだった。これまでの全ての過程で、僕達には本当に特別なファンベースがあった。何よりもそのことに感謝しているよ。

ジョー:これを実現してくれたチームのみんなと、ファンにありがとうを言いたいね。バンドを始めた当時、僕達の音楽には怒りがあって、それが最終的に、共感に置き換えられて、僕達のコミュニティーが築かれた。だからみんなに、そのことを覚えていて欲しいと言いたい。自分たちを大事にして、物事が凄くシリアスになっても深刻に捉えすぎないで、お互いに助け合って欲しい。そうすれば、なんとかなるよ。

マイク:みんなが全部言ってくれたと思う。付け加えることはないよ。このメンバー達に感謝してるし、チームにも、ファンにも感謝しているよ。僕達のこれまでの旅路を振り返れて嬉しかったよ。

文◎鈴木美穂

■『ハイブリッド・セオリー:20周年記念盤』
2020年10月9日(金)リリース
【国内通常盤】WPCR-18363/64 2,980円+税
【スーパーデラックス版】※日本国内ではワーナーミュージックダイレクトで予約販売中
http://store.wmg.jp/shop/linkin_park


BARKSより全文を引用しています