OFF COURSE 『over』

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『over』(オーヴァー)は、1981年12月1日に発売された通算9作目のオリジナルアルバムです

 前作『We are』のアルバムタイトルとつなげて“We are over”(我々は終わりだ)と読めることから、暗に解散を伝えるメッセージだという噂が広まったが、小田和正は当時のインタビューで「自らを“超えて”いくことを“over”のタイトルに込めた」と答えていた。しかし、この時鈴木康博がグループを離れることが既に決まっており、小田は、鈴木のいないオフコースを続けることはできないという気持ちを強く持っていたことから、実際に解散も考慮されていた。

 1982年の武道館でのコンサートの際、「言葉にできない」が演奏されたとき、バックのスクリーンに“We are over”というメッセージが投影された。

■ amazon musicより引用
 『We are』に引き続きエンジニアにビル・シュニーを起用した、1981年発表のアルバム。タイトル・収録曲から鈴木康弘の脱退を匂わせているが、人気実力ともに絶頂期にあった5人時代オフコースの名盤。「心はなれて」「メインストリートをつっ走れ」「言葉にできない」他、全9曲を収録。

リリース 1981年12月1日
録音
1981年9月12日 - 10月31日
FREEDOM STUDIO 1 & 2


1. 心はなれて Inst

2. 愛の中へ



3. 君におくる歌



4. ひととして



5. メインストリートをつっ走れ



6. 僕のいいたいこと



7. 哀しいくらい



8. 言葉にできない



9. 心はなれて



収録曲 LP盤
SIDE A
全編曲: オフコース
# タイトル 作詞 作曲
1. 「心 はなれて」(Instrumental) 小田和正
2. 「愛の中へ」 小田和正 小田和正
3. 「君におくる歌」 鈴木康博 · 大間仁世 鈴木康博
4. 「ひととして」 小田和正 小田和正
5. 「メインストリートをつっ走れ」 鈴木康博 · 大間仁世 · 安部光俊 鈴木康博
SIDE B
全編曲: オフコース
# タイトル 作詞 作曲 ストリングス編曲 時間
1. 「僕のいいたいこと」 小田和正 · 大間仁世 · 松尾一彦 松尾一彦 鈴木康博
2. 「哀しいくらい」 小田和正 小田和正
3. 「言葉にできない」 小田和正 小田和正 小田和正
4. 「心 はなれて」 小田和正 小田和正 小田和正


クレジット
Produced & Arranged by OFF COURSE

Keyboards KAZUMASA ODA
Guitars YASUHIRO SUZUKI
Electric Bass HITOSHI SHIMIZU
Drums & Percussion HITOSE “Jiro” OMA
Guitars & Harmonica KAZUHIKO MATSUO

Strings TAMANO Strings Section
Saxophone GARY HERBIG
Fluge Horn KANAME TOGASHI

Exective Produder TOSHIFUMI MUTOH
(Assistant MASAHIKO INA)
Recording Engineer SHIROH KIMURA
Mixing Engineer BILL SCHNEE
Assistant Engineer SUSUMU MERA・KAZUYA YOSHIDA
SHIGEHIKO BANNO
Associate Engineer RYOJI HACHIYA

Manager KAZUHIKO HISHIZAWA・HIROSHI UENO
KAZUTOYO KOUCHI・KANAME TOGASHI
Assistant FUMITO YANAI
Recorded at FREEDOM STUDIO 1 & 2 from Sept.12 to Oct.26
Remixed at CHEROKEE STUDIO from Oct.27 to Oct.31
Cutting at THE MASTERING LAB

Graphic Concept, Design HIROYUKI FUKUZATO
Photography MASASHI “TAMJIN” TAMURA
NANAKO NISHIYAMA

「We are」「over」。
もし、この二つのタイトルのカッコを外して並べて見ると、どういう文章になるだろう。“We are over”。

“over”という言葉には、“越える”“終わる”というような意味がある。僕らは越えて行く。あるいは、僕らは終わる。この二枚のタイトルの意味がどっちだったのか。きっと両方の意味があったのだろう。でも、世間の反応はやはり後者だったのではないだろうか。
1981年12月発売。オフコース解散。そんな憶測は、全国を駆けめぐっていった。

 小田和正のファンクラブでもあるFAR EAST CLUBが監修、TOKYO FM出版が出している「地球音楽ライブラリー・小田和正」によると、80年の年末に鈴木康博が「抜けたい」と打ち明けた時、「オフコースとは別の場所で自分の音楽の可能性を試したい」と言ったのだそうだ。更に、「でも僕が抜けた後も4人で続けていって欲しい」と希望したともある。小田和正は、その後の雑誌のインタビューなどでもその時のことを「悲しかった」と短く述懐している。ただ、彼は、このアルバムのレコーディングに入るときには、解散を決めていたと言う。

 このアルバム全編に漂っている張りつめたような切迫感は、そんな背景と無縁ではないだろう。悲しみを抑えたような厳かなストリングスで始まる「心はなれて」はまるでメインテーマのようだ。バンド内のバランスや求めるものの変化。アルバム全曲で歌われる“僕と君”、“僕ら”“俺とお前”。そんな人称の中には、ファンとバンドや男女の恋愛もイメージされてはいるのだろうが、やはり小田・鈴木の関係がいやでも重なってしまう。

 それにしてもこれだけ毅然としてこれだけ誇り高く、これだけ静かな悲しみと強さを内包したアルバムがあっただろうか。作品化するというのはそういうことなのだと思う。個人的な感情におぼれずに客観的な作品として昇華する。そんな背景や経緯を知らない人でも、このアルバムに流れている汚れのない真っ直ぐな想いに胸を打たれるはずだ。(田家秀樹さんの解説より抜粋して引用しております)



前作と同様で涙が溢れて止まらない程の悲愴感でした

哀しい心情を素直に表現しています
変わることのない普遍性
そこがオフコースの魅力でもあると思います


心はなれてInstは音源がありませんでした
資料は、Wikipediaより抜粋しております
ご視聴ありがとうございました

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