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グレイ・デイズがついにメジャーリリース

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リンキン・パークのヴォーカル、チェスター・ベニントンが亡くなる直前まで再結成を夢見ていたバンド、グレイ・デイズのメジャー・アルバム『アメンズ』が、6月26日に遂に登場となった。

リンキン・パークのメジャー・デビュー・アルバム『ハイブリッド・セオリー』のリリースから20年、そしてチェスター・ベニントンが天国に逝ってから3年の月日が経つが、チェスターが急逝する直前まで夢見ていたのは、彼の原点ともいえる10代に地元フェニックスで最初に組んだバンド、グレイ・デイズの再結成であり、改めてアルバムをリリースすることだった。

チェスターと共にグレイ・デイズを結成し、その後アリゾナとネバダのCLUB TATTOOの共同経営もしていた本プロジェクトの中心人物ショーン・ダウデル(Dr)に話を訊いた。







1993年、地元フェニックスで結成されたグレイ・デイズは2枚のアルバム『WAKE ME』『NO SUN TODAY』をインディからリリースし、地元でのライヴハウスも満員にするほどの盛況振りを見せていたものの、1998年に解散となった。

その後オリジナル・ギタリストのボビー・ベニッシュが脳ガンと診断された2001年にチャリティー・ショーで再結成を企画したものの、残念ながら実現には至らなかった。

しかしチェスターは、2016年にショーン・ダウデルに電話をかけている。


「チェスターは僕にこう言ったんだ。「ストレートなロック・ミュージックが恋しいよ。また君と一緒に音楽をやりたい。バンドを再結成して、ライヴをしたり、レコーディングもしよう」ってね。それでライヴをやってアルバムも出そうって決めたんだ。ネットで発表して、2017年10月20日にライヴをやることも決まった。そんな時に、あの出来事が起こった」

2017年2月、グレイ・デイズはレコーディングを開始し、2017年6月26日には、チェスターとショーンはフェニックスのマーキー・シアターで再結成公演を行うことを発表する動画をYouTubeに投稿したものの、7月20日にチェスターが他界してしまったのだ。

チェスターの死後、混乱・傷心…そして心にぽっかり穴が開いた状態で、グレイ・デイズはまた1年の再休止状態となった。しかし、未亡人となったタリンダ・ベニントンの後押しを受け、チェスターの念願だったグレイ・デイズ再始動を叶えるべく、2枚のアルバム『WAKE ME』『NO SUN TODAY』から楽曲をセレクト、メイス、クリスティン、そしてエグゼクティヴ・プロデューサーのジェイ・バウムガードナーと共にNRGスタジオに入り、1年かけて再レコーディングを決行した。

アルバムのオープニングを飾るファースト・シングル「シックネス」は、ペイジ・ハミルトン(ヘルメット)の手により、不気味なビートから分厚く狂おしいディストーションへと展開していく。
そして「もっと必要なんだ 助けてくれないか この罪をもっと大きくするんだ さあ 夢中にさせてくれ そいつはオレに呼びかけてる(I NEED MORE.CAN YOU HELP ME? FEED MY SIN.COME AND KILL ME.IT'S CALLING ME.)」と叫ぶチェスターの魅惑的な声が、頭から離れない。



その頃の彼を思い起こし、ショーンは「歌詞が喪失感や失望を描いている時があったと思う。彼は助けを求めていて、自暴自棄になっている叫びだったんだ。彼は自分の実生活を歌っていた。それがわかった瞬間を忘れる事はないよ。俺たちはスタジオで曲を書いていて、彼はそこに遅刻してきた。スタジオに入ってくると、そのままマイクに向かって、このコーラス部分を叫びだしたんだ。歌詞は、彼の人生に起こっている事を歌ったものだった。当時、彼は高校を中退し、彼女とも別れ、俺と一緒に住んでいた。不安と苦悩でいっぱい。それが全ての歌詞に共通する感情だったんだ」

「ジャスト・ライク・ヘロイン」では、「オレもいよいよ潮時だ 床の上で死にかけてる ありのままのオレ自身を眺めて(IT'S MY TIME TO FADE.DYING ON THE FLOOR.SEE MYSELF AS I AM)」と歌い、ダークなブリッジに落ちていくまで、エアリーなベースが曲をリードする。

「言い訳はヘロインみたいだ」とショーンは続ける。「あの頃、俺たちが憧れていたミュージシャン達が皆、ヘロインで死んでいった。そんな事を歌った曲だよ。シャノン・フーン(Blind Melon)、ジョナサン・メルヴォイン(Smashing Pumpkins)、ブラッドリー・ノウェル(Sublime)。皆、オーヴァードーズで死んでいった。彼らの音楽とエモーショナルな繋がりを感じていたから、彼らを亡くして、とても心が痛かった」


厳格で胸を刺す「ソウル・ソング」では、チェスターの息子であるジェイミとブッシュのクリス・トレイナー(G)が初参加を果たし、「B12」には、KORNのヘッドとマンキーがツイン・ギターで参加し、「シャウティング・アウト」ではLP(Vo)のソウルフルな歌声が印象深い。





「何より大切なのは、彼のファンにこういうチェスターを聴いてもらいたいという形で彼を見せていく事だった。俺たちは、チェスターがソロ・アルバムを作ったみたいに感じてもらえる作品にしたかったんだ。彼はバンドを再結成して、世界で通用するやり方でこの音楽を出していきたいと、常に考えていたからね。皆で一緒に始めたのに、最後は俺が彼の為に完成させなきゃいけなかった。全ての言葉に、彼の感情が…そして誠実に語られている事が皆に伝わる形でね」──ショーン・ダウデル

アルバム・タイトルは、ピアノが印象的な「モレイ・スカイ」からとっており、「あの曲は、このプロジェクト全体のムードやエモーションを具現化している。これは締めくくりのひとつだなと思うんだ。彼はもう俺たちと一緒にはいないけど、この音楽を世に出す事で、彼のファンに聴いてもらえる」とショーンは語っている。チェスターの言葉を永遠に響かせるのは、彼を失った穴を少しでも埋める事なのだ。




BARKSより引用しています


私の手元にも予約していたGREY DAZEのCD&DVDが届きました(T_T)

嬉し涙でした・・・

長い間、待ちましたね

グレイ・デイズの皆さん、届きましたよ

ありがとう🌼🌼(*^^*)

哀しみは消えないけれど、チェスターの声が聴けて嬉しいです





















リンキン・パークのチェスターが在籍したバンド、“B12”MV公開

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リンキン・パークのチェスター・ベニントンがかつて10代の頃にフロントマンを務めていたバンドであるグレイ・デイズはアルバム『アメンズ』から新曲“B12”をミュージック・ビデオとともに公開している。

チェスター・ベニントンは1998年にグレイ・デイズを脱退したが、2017年に亡くなった時はグレイ・デイズのアルバムに取り組んでいる最中だった。


“B12”にはレコーディングにも参加しているコーンのギタリストの2人、ジェームズ・”マンキー”・シェイファー、ブライアン・”ヘッド”・ウェルチがミュージック・ビデオにも出演している。




「アルバム『アメンズ』のリリースに向けて私たちが行ってきたことは全てチェスターへの敬意を表すことだった」とグレイ・デイズの共同創立者でありドラマーのショーン・ダウデルは説明している。

「「B12」のMVも例外ではないんだ。チェスターが望んでいたアルバム『アメンズ』が完成し、リリースできることで成し遂げたすべてのことを祝福したかったし、このビデオでは彼の歌詞に命を吹き込んだだけでなく、彼のヴォーカル・トラックと一緒にパフォーマンスをすることで、彼の存在感を感じることができたんだ」

グレイ・デイズのアルバムは当初4月にリリースされる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で6月26日にリリースされる。アルバムについてはその制作を追った全8話のドキュメンタリー映像も公開されている。



NME JAPAN より全文を引用しています