芸術と狂いは、紙一重!
アイク&ティナ・ターナーの「River Deep - Mountain High(リヴァー・ディープ・マウンテン・ハイ)」で、
アルバムは66年、同主題『River Deep - Mountain High』ですね。
「ウォール・オブ・サウンド」、フィル・スペクターの狂気が生んだアルバム。
ティナ・ターナーは才と熱気で、スペクターの強引なプロデュースに負けじと、
耐え忍び、名盤をささえるミュージシャンになった。
名義はアイク&ティナ。でも、この録音の中心はティナ。
作詞・作曲は、フィル・スペクター、ジェフ・バリー、エリー・グリニッチ。
プロデュースはスペクター。
夫婦の共作でなく!
スペクターが、理想の音楽を、革新的な手法でヒットにできると自信を持って、
制作。
小生が先に知ったティナは、76年映画『トミー』の
気持ち悪い役のアシッド・クイーン。
アイク&ティナは後追いだった。
【リリース情報】
■ 曲名:River Deep - Mountain High(リヴァー・ディープ・マウンテン・ハイ)
■ アルバム:River Deep - Mountain High
■ リリース年:1966年(UK。シングルは5月、アルバムは9月。米国盤は69年)
■ 日本盤:1970年
■ 位置づけ:全英3位。UK盤とUS盤で収録曲が一部違う

ロサンゼルスのゴールド・スター。66年の春。
何十人も入れて録った、という話で、ミュージシャンが21人、コーラスが21人、
あわせて42人、数字は資料によって揺れるが、スタジオに詰め込んだといわれる。
ウォール・オブ・サウンド。
子供向けの小さな交響曲、とスペクターは言ったと。
エコーをかけて、音を壁にする。
その壁の設計図が、ロネッツの「Be My Baby」あたり。
ラジオで70年代でも、よくかかっていた。
アイクはスタジオに入れず、2万ドル払って外した。
契約の買い取り説もあるのですね。
どっちにしろ、フィル・スペクターの強権!
録音の中心はティナ。
スペクターは、ティナを何度も歌わせた。
汗だくになってシャツを脱いだ、下着で歌った、という話まであるようで。
後年、本人がそう振り返った、ともされていて。
それでも、この曲を聴くとき想像する像は、証言どおり、
スタジオのティナが熱い、というものが判る。
で、アメリカではコケたとされ、Hot 100で88位。
ラジオで困った定説が、60年代、黒人向けなのか、白人向けなのか、アメリカで。
ほんと不思議な国、自由をうたうアメリカの現実は、ここらへんのレベルだった。
同じレコードなのに、イギリスでは3位。
スペクターはこれにかけていたようで、
全米でコケてしばらく表に出なくなったようです。
ロック好きの小生には、そのあとの方が、よく見える。
ビートルズ『レット・イット・ビー』、レノン『ジョンの魂』『イマジン』
『ロックン・ロール』、ハリスン『オール・シングス・マスト・パス』。
ロック史に残るアルバムを、しかもビートルズ系を連続でプロデュースした。
ジョージ・ハリスンは、『オール・シングス・マスト・パス』
最初から最後まで完璧なレコードだ、と言った、という話も残っているが、
名盤です、これはそう思う。
70年代、後追いで。中学生の小生は3枚組アルバムは高価で買えず、
友人宅で聴いたけど。
ザ・ロネッツも近い。「Be My Baby」「Baby I Love You」「恋の雨音」。
これはラジオで覚えて、カセットに入れて聴いた。
あの曲風、あの音に魅了された。
スペクターのテクニックと音楽の才は、録音作法にある。
でも、ティナ・ターナー、映画『トミー』のアシッド・クイーンは、
映画にはいろいろ文句があるのに、このミュージシャンの姿と歌は残っている。
ティナの存在感。
この時、DVをアイクから受けていたそうで、そんな事当時は、私はつゆ知らず、
ティナ、プロです! リスペクトしています。
ティナ・ターナー、名盤『River Deep - Mountain High』をささえたのは、
ティナの情熱と才と、スペクターの狂気。
私はこう聴きました。
皆さまは、この曲をどう聴きましたか。
と云うことでおまけは、同じウォール・オブ・サウンドの始まりの方で
The Ronettes - Be My Baby
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