HUFFPOST
TOKYO 2020
2021年08月20日 15時37分 JSTより全文を引用いたします
「赤ちゃんを救いたい」と銀メダルを出品⇒落札した企業が受け取らず「寛大な行動に心を動かされた」
自らも病を経験して、銀メダルに輝いたポーランドのマリア・アンドレイチク選手。生後8カ月の赤ちゃんを救うために、メダルを出品していました
Ryan Grenoble
東京オリンピックで手にした銀メダルをオークション出品したポーランドのマリア・アンドレイチク選手に対し、落札した企業がメダルを同選手から受け取らないと発表した。
アンドレイチク選手は、生後8カ月の赤ちゃんの手術費用を捻出するために、やり投げで獲得した銀メダルをオークションに出品していた。
最後の希望、私も手助けしたいアンドレイチク選手が、赤ちゃんの手術費用を集めるためにメダルのオークション出品するとFacebookで発表したのは、8月11日だった。
赤ちゃんには、総肺静脈還流異常という先天的な心臓疾患があり、アメリカで手術を受けるための費用を集めていた。
ESPNによると、アンドレイチク選手は「ある家族がすでに手術費用の半分を提供してくれている」と説明。
その家族は、自分たちの子どもも手術が必要で費用を貯めていたが、子どもは手術を受ける前に亡くなったという。
アンドレイチク選手は、「私も何か手助けしたい」とオークションで手術の残り半分の費用を捻出したいと呼びかけた。
手術の募金を呼びかけるページによると、赤ちゃんは現在自宅でホスピスケアを受けており、症状が悪化している。
また、ヨーロッパで手術できる病院が見つからず、アメリカ・カリフォルニア州にあるスタンフォード大学メディカルセンターが最後の希望だという。
自らも苦難を乗り越えて手にした銀メダルアンドレイチク選手の銀メダルは、ポーランドのコンビニエンスストアチェーン「ジャプカ」が、12万5000ドル(約1370万円)で落札した。
アンドレイチク選手は8月16日に「これでアメリカに行くことができる」と感謝のコメントを投稿。
メダルは自分自身にとって「多くの困難がある中での、苦しみや信念、夢を追うシンボル」であり、ジャプカにとって「メダルが、私たちが共に闘ったシンボルになって欲しい」とつづった。
しかし、落札したジャプカは、銀メダルを受け取らなかった。
ジャプカはSNSで「オリンピック選手の美しく寛大な行動に、私たちは心を動かされました」「素晴らしい人間であることを示したマリアさんの手元に、銀メダルを残すことを決めました」と伝えた。
アンドレイチク選手は、2016年のリオオリンピックで、わずか2センチの差で銅メダルを逃した。
その後、2018年に骨肉腫と診断され、怪我にも苦しんだが、闘病を経て復帰した東京オリンピックで銀メダルに輝いた。
NBCによると、同選手はユーロスポーツ・ポーランドに「メダルの本当の価値は、いつも心に残っている」と語り、オークションに出品した理由を次のように説明した。
「メダルはただの物ですが、他の人にとっては素晴らしい価値があります」
「クローゼットの中でホコリを集める代わりに、この銀メダルは人の命を救うことができるのです。だから私は、病気の子どもを救うために、オークションに出品しました」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
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とても素敵なお話でしたので、ご紹介致しました
本当に肉体も精神も素晴らしい方ですね