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【DAZN観戦】後半のシュートは1本。クリア34本で守り切った|磐田 1-0 札幌

やっと、勝てました。

秋葉監督は、試合前に「ゼロで抑える」と言っていた

2026年10月10日(土)18時、ヤマハスタジアム(磐田)。明治安田J2リーグ第10節、北海道コンサドーレ札幌戦です。

磐田はリーグ戦で3連敗中。新潟に1-2、八戸に1-2、仙台に1-2。3試合すべて1点差で、3試合すべて同じスコアでした(シュートは3本だけ。90+4分、首位仙台に力尽きる|仙台 2-1 磐田)。

この試合の前、クラブ公式に秋葉忠宏監督の言葉が載っていました。

ここで連敗を止めなければ、本当に負のスパイラルに入ってしまう

そして、もうひとつ。

今一度、全員で「ゼロで抑える」という強烈な守備の意識にマインドを変えていきたい

ここまで9試合で13失点。優勝するチームは失点が少ない、という話をしたうえでの言葉だそうです。

仙台戦のあと、チームは約2時間かけて試合映像をフルで見返すミーティングをやったとのこと。佐藤大樹は「ダメなところはダメ、いいところは続けるという話し合いがあって、いい緊張感があった」、主将の藤原健介は「全員が思っていることを話した」と話しています。

その結果がどうだったか、という試合です。

ヤマハに12,349人

この日の入場者数は12,349人。天候は晴れ、気温23.5℃、湿度55%、無風。ピッチは全面良芝。主審は清水勇人さん。キックオフは18時03分でした。

この日は「ヤマハ・ヤマハ発動機マッチ」。EXILE/三代目J SOUL BROTHERSの小林直己さんが来場して花束贈呈とハーフタイムの挨拶、ヤマハ野球部のストラックアウト、ブラスアンサンブルの演奏、電動車椅子サッカーの体験とエキシビション。キックオフ前にはジュビレーションのペンライト演出で、スタンドがサックスブルー一色になりました。

先発は3人変更。牲川歩見が2試合ぶりに戻ってきた

先発は、前節の仙台戦から3人変更です。

OUT(仙台戦) IN(札幌戦)
GK 三浦龍輝 GK 牲川歩見
MF 金子大毅 MF ユーリ ララ
MF 川合徳孟 MF イアゴ テレス

最終ラインの4人(ダニーロ・桑原航太・山﨑浩介・吉村瑠晟)は据え置き。布陣も4-2-3-1のままです。

ここで目を引いたのがGKでした。第1節から第7節まで全試合に先発していた牲川歩見が、八戸戦と仙台戦では外れていました。それが2試合ぶりに戻ってきた。今季の磐田は、これでGKが3人目です。

対する札幌は3-4-2-1。監督は川井健太さん。前節から1人だけの変更で、白井陽斗が外れて長谷川竜也が入りました。札幌は前節、いわきに2-1で勝って開幕戦以来8試合ぶりの白星。今季初の連勝を狙って乗り込んできています。

前半、磐田は10本打っていた

「押し気味の前半」という印象でしたが、数字で見ると、思っていた以上に押していました。

前半終了時点 磐田 札幌
シュート 10本 3本
枠内シュート 2本 2本
ゴール期待値(xG) 1.48 0.10
コーナーキック 2本 0本

シュート10対3。ゴール期待値にいたっては1.48対0.10です。15倍近い差がついています。

20分の時点で、磐田6本に対して札幌は0本。Optaも10分の時点で札幌について「10分が経過するも、まだシュートに至るシーンを作り出せない」と出していました。

でも、枠内は2本だった

ただ、「なかなかシュートまで持っていけない、もどかしい展開」という感覚も、間違っていません。

10本打って、枠に飛んだのは2本だけです。

しかも20分時点の枠内は1本、40分時点でも1本。つまり前半の大半、打ってはいるけれど枠には行っていないという時間が続いていました。

ポゼッションの推移も、途中で入れ替わっています。

時間帯 磐田 札幌
0〜15分 57% 43%
15〜30分 31% 69%
前半トータル 50% 50%

最初の15分は磐田のものでしたが、15分から30分は札幌が69%。この時間帯に札幌も出てきて、29分と34分に長谷川竜也のシュートがありました。どちらも牲川歩見がセーブしています。

押していたけれど、決めきれない。そして相手も出てくる。もどかしい、というのはそういう前半でした。

40分、佐藤大樹が倒された

そして40分でした。

桑原航太のパスがペナルティエリア内の吉村瑠晟につながり、そこから佐藤大樹が西野奨太にファウルを受けてPK獲得。西野には同時に警告が出ています。

ここに、小さいけれど大事な話があります。

佐藤大樹は、北海道出身で、札幌のアカデミー育ちなんです。つまりこの日は古巣との一戦でした。

試合前、本人はこう話していました。

すごく思い入れのある相手からゴールを決めてアピールしたい

結果から言うと、佐藤大樹はこの日ゴールを決めていません。

でも、決勝点を生んだのは彼でした。古巣から奪ったのは、ゴールではなくPKだった。これはこれで、十分に「アピール」だったと思います。

もうひとつ皮肉だったのが、ファウルをした西野奨太のほうです。この選手、Jリーグ公式の試合前の見どころで札幌の「キーマン」として名指しされていた選手でした。「今季はチーム最多のデュエル勝利総数を記録し、前節はセットプレーから先制点を奪うなど、攻守両面でチームを支えている」と。

その守備の要が、PKを与えて警告を受けました。

42分、イアゴ テレスが右下へ

キッカーはイアゴ テレス。

右足で、ゴール右下。落ち着いたものでした。42分、1-0。

イアゴ テレスは26歳のブラジル人で、今年7月9日にロンドリーナEC(ブラジル)から期限付き移籍で加入した選手です。8月8日の秋田戦でJ初出場、8月22日の徳島戦でJ初ゴール。そこから栃木シティ戦で2点を決めて、この日が今季リーグ戦4点目になります。

前節の仙台戦は出場していません。その前日の10月3日にU-21Jリーグで先発フル出場していました。そこから中6日での先発復帰です。

Optaが42分にこんな数字も出していました。

イアゴテレスはここまでで5本以上のシュートを放っている

前半だけで5本以上。磐田の10本のうち半分がこの人です。相当に積極的でした。

流れの中からの得点ではありません。でも、前半のゴール期待値1.48という数字を見れば、入るべくして入った1点だったとも言えます。

後半、磐田のシュートは1本だけ

両チームとも、ハーフタイムの交代はゼロ。札幌ボールで後半が始まりました。

そして、ここからの45分が、この試合のすべてです。

後半、磐田のシュートは1本しかありません。

48分、桑原航太がペナルティエリア手前から右足で枠内へ。これは田川知樹にセーブされました。以上です。

後半のゴール期待値は、磐田が0.03。ほぼゼロです。

後半のみ(全体−前半) 磐田 札幌
シュート 1本 9本
枠内シュート 1本 1本
ゴール期待値(xG) 0.03 0.62

「一進一退」という感覚だったとのことですが、少なくともシュートの数では一方通行でした。磐田1本、札幌9本。

ただし、ここが重要なところで、札幌の9本のうち枠に飛んだのは1本だけです。

終盤、札幌の猛攻

札幌は64分にヴィニ ペイショットを投入します。この交代が、終盤の圧の中心になりました。

時間 場面
75分 Vペイショットのクロス → ダニーロがクリア
78分 Vペイショットがエリア中央からシュート → ゴール上に外れる
81分 Vペイショットがエリア手前からシュート → ゴール上に外れる
83分 Vペイショットのクロス → ダニーロがクリア
84分 Vペイショットが枠内へ → ブロック
85分 青木亮太がエリア手前からシュート → ゴール上に外れる
90+3分 内田瑞己が枠内へ → 野澤零温がブロック
90+4分 スパチョークが枠内へ → ブロック
90+5分 内田瑞己が枠内へ → 川﨑一輝がブロック

アディショナルタイムだけで、枠内シュートを3本ブロックしています。

75分から90分までのポゼッションは、磐田38%に対して札幌62%。ボールはずっと札幌が持っていました。

牲川歩見のセーブは2本。どちらも前半だった

ここが、この試合でいちばん面白かったところです。

牲川歩見のセーブ数は、90分を通じて2本。29分と34分の長谷川竜也のシュートです。

つまり後半のセーブは、記録上ゼロ。

札幌が9本打った後半、牲川がボールを触って止めた場面がない。枠に飛んだ1本も、ブロックや守備陣の対応で終わっています。

これは「GKが当たっていたから守り切れた」という試合ではありません。ゴールの前に行く前に止めていたという試合です。

クリア34本、ブロック16本

その証拠が、この数字です。

項目 磐田 札幌
クリア 34回 18回
ブロック 16回 11回
タックル 17回 22回
ボールタッチ 783 1,181
1対1勝利数 17 25

クリア34本、ブロック16本。ボールタッチ数では400近く下回り、1対1でも負けている。それでもゼロで抑えた。

八戸戦のとき、磐田はクリア43本の壁を崩せずに負けました(クリア42本の壁。24本打って、1点|磐田 1-2 八戸)。仙台戦では、自分たちがクリア48本の側に回って、90+4分に崩されました。

そして今回、クリア34本の側に回って、今度は崩されなかった。

3試合続けて、同じ構図を別の立場で見ています。そして3試合目で、ようやく守り切りました。

数字で見る90分

試合全体のスタッツです。

項目 磐田 札幌
シュート 11本 12本
枠内シュート 3本 3本
ゴール期待値(xG) 1.51 0.72
ボール支配率 45% 55%
パス成功率 78.2% 82.3%
チャンスクリエイト 10回 9回
クロス 15本 22本
コーナーキック 5本 3本
ファウル 8回 13回
警告 2枚 1枚

シュート数も枠内シュートもほぼ互角。支配率は札幌。でもゴール期待値は1.51対0.72で磐田が倍以上です。

この試合の磐田は、少ない機会をいい形で作っていたチームでした。そしてそのほとんどが、前半に集中していました。

個人で見ると、チャンスクリエイト数の最多は乾貴士の5回。69分に小原基樹と交代していますが、それまでの69分間でチームの半分を作っています。

「ゼロで抑える」は、実現した

試合終了。1-0。

この完封は、今季リーグ戦で2度目です。1度目は9月12日の甲府戦(1-0)。つまりホームでは今季初の無失点になります。

節 日付 対戦 結果
第5節 9/6 富山(H) 0-1 ●
第6節 9/12 甲府(A) 1-0 ○
第7節 9/19 新潟(A) 1-2 ●
第8節 9/26 八戸(H) 1-2 ●
第9節 10/4 仙台(A) 1-2 ●
第10節 10/10 札幌(H) 1-0 ○

3連敗を止めて、4試合ぶりの勝点3です。

秋葉監督が試合前に掲げた「ゼロで抑える」が、そのまま結果になりました。内容が美しかったかと言われると、後半のシュート1本というのは正直かなり苦しい。でも、宣言したことをやったという意味では、この試合には意味があります。

ちなみにヤマハスタジアムでの直近の札幌戦は、今年3月14日の百年構想リーグで0-1でした。同じ場所で、きっちり返しています。

ジョアン ヴィクトルが、9月度のベストゴールに

試合とは直接関係ありませんが、うれしいニュースがありました。

ジョアン ヴィクトルが、Jリーグの2026年9月度・J2月間ベストゴールを受賞しています。

磐田が9月のリーグ戦で挙げた得点は、甲府戦の川合徳孟、新潟戦の佐藤大樹、そして八戸戦のジョアン ヴィクトルの3つだけ。つまり受賞したのは、9月26日の八戸戦で決めた、あのゴールです。

井上潮音の浮き球を胸でコントロールして、そのままオーバーヘッド。負けた試合の中の、唯一の得点でした。

あのときは「1点しか取れなかった」という書き方をしましたが、その1点が、月間でいちばんのゴールだったわけです。

この日のジョアン ヴィクトルは先発フル出場とはいかず、69分に太田龍之介と交代しています。それでも、前半はよく体を張っていました。

15位から10位へ。次はアウェイで宮崎

この勝利で、磐田は4勝1分5敗、勝点13。順位は15位から10位へ、一気に5つ上がりました。

順位 クラブ 勝点 試合
1 RB大宮アルディージャ 20 10
2 ベガルタ仙台 20 9
3 アルビレックス新潟 19 9
… … … …
10 ジュビロ磐田 13 10
… … … …
20 北海道コンサドーレ札幌 8 10

勝点13は、8位の藤枝・9位の秋田と並んでいます。1勝で景色が変わる位置に戻ってきました。

秋葉監督が仙台戦のあとに言っていた「中断期間までに最低限、勝点5差まで持ってこられるように」。首位の大宮・仙台とは勝点7差です。まだ届いていませんが、10差から7差になりました。

一方の札幌は、これで最下位(20位)に転落。今季初の連勝を狙った試合でした。

次節は10月17日(土)19時、アウェイのいちご宮崎新富サッカー場でテゲバジャーロ宮崎戦です。

内容はまだ、胸を張れるものではありません。後半のシュート1本は、次も通用するやり方ではない。

でも、まずは止まりました。ここからです。


※スタッツはJ.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)に基づく、試合直後の数値です。本稿執筆時点でJ.League公式の試合記録がまだ発行されておらず、後日数値が修正される可能性があります。なお後半のスタッツは、試合全体から前半を差し引いた算出値です。走行距離・スプリント数は未公開です。
※本文中に引用した秋葉忠宏監督・佐藤大樹・藤原健介のコメントは、いずれも試合前にクラブ公式およびJ.League公式に掲載されたものです。試合後の監督・選手コメントは、本稿執筆時点で両クラブ公式・J.League公式とも未掲載です。公開され次第、追記します。
※PK獲得の場面について、Optaの記録は「佐藤が西野からファウルを受けてPKを獲得する」とのみ記しています。ファウルの種類は確認できていません。

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【観戦記】シュートは3本だけ。90+4分、首位仙台に力尽きる|仙台 2-1 磐田

最後の最後に、力尽きました。

数年ぶりのユアスタへ

2026年10月4日(日)15時、ユアテックスタジアム仙台。明治安田J2リーグ第9節、ベガルタ仙台戦です。

仙台は、数年前に2年間住んでいた街です。というわけで、遠征してきました。

01_ユアテックスタジアム仙台|仙台 vs. 磐田

01_ユアテックスタジアム仙台|仙台 vs. 磐田

泉中央の駅を出て、あの道を歩いてスタジアムへ向かう時間が、もう懐かしい。ユアスタは陸上トラックのない、ピッチと客席が近い専用スタジアムです。この「近さ」が、この日の90分にそのまま効いてきました。

天候は曇、無風。気温18.7℃、湿度64%。ピッチは全面良芝と記録されています。主審は池内明彦さん。キックオフは15時03分でした。

14,828人という数字

この日の入場者数は14,828人。

仙台の今季ホーム平均(この試合まで)が14,744人ですから、平均をわずかに上回る、いつもどおりの大入りです。でも「いつもどおりで14,700人」というのが、そもそもすごい。

02_スタジアムの中|仙台 vs. 磐田

02_スタジアムの中|仙台 vs. 磐田

熱いサポーターのいるクラブ同士の一戦でした。ゴール裏はもちろん、メインもバックも、仙台のサポーターでほぼ埋まっている。アウェイ側にも磐田のサポーターがしっかり集まっていました。

そしてこの日の仙台は首位。前節のいわき戦で今季初めて首位に立って、この試合はその座を守るか落とすかの一戦でした。対する磐田は、リーグ戦で5敗目を背負うことになる14位。立場がはっきり違う試合でした。

立ち上がり2分、セットプレーから

そして、始まって2分でした。

仙台が磐田陣内の右サイドでFKを獲得。キッカーの武田英寿が左足で入れたボールに、菅田真啓がペナルティエリア中央でヘディング。これは三浦龍輝がかき出しましたが、こぼれ球に反応した梅木翼が右足で押し込みました。

2分、1-0。梅木はこれで2試合連続ゴールです。

この時点でOptaが出していた数字が、ちょっと怖いものでした。仙台は今季のリーグ戦で先制した4試合、4勝0分0敗で勝率100%。先制を許すと、まず勝てない相手です。

10分、佐藤大樹が追いついた

ところが磐田も、すぐに返しました。

10分、左サイドの遠めからのFKの流れから、ペナルティエリア内でダニーロが落としたボールに佐藤大樹が反応。ゴール正面、中央から左足で蹴り込みました。

1-1。わずか8分で振り出しです。

セットプレーで取られて、セットプレーで返す。同じ入り方で殴り合った立ち上がりでした。

そして、ここから長い長い「耐える時間」が始まりました。

前半、磐田のシュートは1本

このあと前半が終わるまで、磐田はシュートを1本も打てていません。

つまり、前半の磐田のシュートは、10分の同点ゴールになったあの1本だけです。

前半終了時点(45+7分)のOptaの数字を並べます。

前半終了時点 仙台 磐田
シュート 18本 1本
枠内シュート 4本 1本
ゴール期待値(xG) 1.29 0.41

18対1。磐田のシュートは1本で、それが点になっている。言い方を変えれば、この1本の精度だけで前半を1-1にしていたということです。

Optaは10分の時点でもう「10分が経過するも、まだシュートに至るシーンを作り出せない」と出していました。そして磐田の最初のコーナーキックは、なんと38分。前半の37分間、セットプレーのチャンスすら作れていなかったわけです。

「仙台の圧」というのは、こういう数字になります。

乾貴士を、消しにきていた

この前半、仙台がいちばん徹底していたのが乾貴士への対応でした。

見ていても、乾にボールが入るたびに複数人が寄せてくる。前を向かせない。これは意図的だったことが、試合後の森山佳郎監督のコメントではっきりしました。

練習では「この選手が乾だぞ」と言っていたら、なんだかそれを気にしすぎてちょっと前に出る迫力がなくなったので、「そこまで気にするな」みたいな感じにはなりましたけど。「どこに乾がいるぞ」というのは常に声をかけあって、そこに(ボールが)入った時にはプレスに行けるようにというところです。
自由に動いて、本当に相手のいない場所を見つけてボールを受けて、前を向けたら本当にスルーパスとかクオリティーが非常に高い選手なので。そこを自由にさせないというのが今日一つの命題ではあったので、その前のところに入れさせないというところから、うまくできたかなと思います。

「そこを自由にさせないというのが今日一つの命題」。首位のチームが、わざわざ練習で名前を出して対策する選手。38歳の乾は、まだそういう扱いを受けています。

そしてここが残酷なところで、森山監督はこう続けています。

そこを自由にさせなかったことで、乾選手もそうですけど、前半の川合(徳孟)選手とか佐藤(大樹)選手にも、そんなにいいボールが入らなかったので、そこは非常に良かったです。

乾を止めると、その先の川合と佐藤にもボールが行かなくなる。磐田の攻撃が「乾を経由する設計」になっていることを、相手の監督が正確に言い当てていました。

後半、ペイショットと太田を同時投入

秋葉忠宏監督は、ハーフタイムで動きます。

後半開始から川合徳孟→マテウス ペイショット、ジョアン ヴィクトル→太田龍之介。長身2枚を同時に入れて、システムも3バックに変えました。

これは効きました。少なくとも、最初の15分は。

森山監督のコメントです。

後半には相手が大きな二枚を入れてきて、全くやり方を変えてくるだろうなというところでは予想通りでしたけど、最初の15分ぐらいはかなりそれで戸惑って。なかなかこっちのペースになりませんでしたけど、その後はまたこちらに流れを引き寄せたら、もうほぼ相手を圧倒していました。

「最初の15分ぐらいはかなりそれで戸惑って」。首位の監督に、はっきりそう言わせています。交代は当たっていたんです。

57分にはFKから仙台ゴールに迫りましたが、ゴールライン手前で石井隼太に止められました。あそこが入っていたら、という場面です。

ただ、「その後はまたこちらに流れを引き寄せたら、もうほぼ相手を圧倒していました」。後半の残り30分は、また仙台の時間に戻りました。

耐える時間が、長すぎた

Optaが刻んだ仙台のシュート累計を並べると、この試合の形がよく見えます。

時間 仙台のシュート累計 磐田のシュート累計
20分 11本 0本
40分 13本 1本
前半終了 18本 1本
65分 19本 1本
85分 25本 3本
試合終了 30本 3本

85分から試合終了までの約10分で、仙台はさらに5本打っています。終盤になっても落ちない。むしろ上がっている。

そしてここが一番つらい数字なのですが、磐田のゴール期待値(xG)は0.61で、後半はまったく増えていません。40分時点で0.61、試合終了時点でも0.61。つまり後半45分間の磐田の得点期待値は、ほぼゼロでした。

三浦龍輝のセーブが何度もありました。6分に岩渕弘人、41分に武田英寿、76分に髙田椋汰、82分に中島元彦、86分にマテウス モラエス。覚えているだけでこれだけあります。

耐えていた。ずっと耐えていました。でも、耐えるだけの時間が長すぎました。

90+4分、相良竜之介

そして、90分+4分でした。

ペナルティエリア手前から杉山耀建が出したパスに、相良竜之介が反応。ペナルティエリア中央から右足で、ゴール上に決めました。

2-1。残り時間はほとんどありませんでした。

03_スコアボードと仙台ゴール裏|仙台 2-1 磐田

03_スコアボードと仙台ゴール裏|仙台 2-1 磐田

決めた相良は88分に投入された交代選手で、これが今季初ゴールでした。

森山監督が、送り出すときの言葉をそのまま話しています。

ピッチに出るときは、相良には「相手は右足を警戒してくるから。お前は右足も左足も打てるから、相手は右足を警戒してくるのは頭の中に入れて、とにかく足を振れ」という話はしたのですけど、右足で決めてくれました。

相良本人のコメントも、短いけれど印象的でした。

(ゴールシーンは)うれしすぎてあまり覚えていないのですけれども、(杉山)耀建からパスが来て、ボールも少し跳ねていて打つまで時間があった中で、ふかさないように、枠に入れることだけを考えて打ちました。
時間も短かったですし、求められているのは得点だと思っていました。「とりあえず足を振ってほしい」ということだったので、振ったことが結果につながりました。

相良はキャンプから負傷で出遅れて、調子が上がってきたところでまた負傷して、ずっとメンバーに絡めていなかった選手だそうです。そういう選手が、2分だけの出場で決勝点を決めた。

仙台側から見れば、これ以上ないドラマです。磐田側から見れば、これ以上ない失点です。

数字で見る90分

試合全体のスタッツを並べます。J.League公式の試合記録と、J.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)でシュート数が大きく違うので、両方載せます。

【J.League公式の試合記録】

項目 仙台 磐田
シュート(前半/後半) 19本(11/8) 3本(1/2)
コーナーキック 14本 3本
フリーキック 14本 18本
オフサイド 3回 0回

【J.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)】

項目 仙台 磐田
シュート 30本 3本
枠内シュート 8本 1本
ゴール期待値(xG) 2.59 0.61
ボール支配率 53% 47%
チャンスクリエイト 24回 2回
クロス 23本 5本
アタッキングサードプレー 255回 90回
クリア 18回 48回
ブロック 16回 28回
タックル 9回 18回
ファウル 16回 14回
警告 2枚 6枚

シュート数が19本と30本で食い違っているので、ここは数字を一つに決めずに両方出しておきます。どちらを取っても、磐田の3本との差は変わりません。

そして注目したいのが下半分です。クリア48回、ブロック28回、タックル18回。これは全部、磐田が仙台を上回っている数字です。守る作業を、仙台の2倍以上やっていた。

八戸戦のときに「クリア43本の壁」と書きましたが(クリア42本の壁。24本打って、1点|磐田 1-2 八戸)、この日は磐田がその側に回っていたわけです。8日前に自分たちが崩せなかった壁を、今度は自分たちが作って、90+4分に崩された。

警告6枚という荒れ方

もう一つ気になったのが、カードの数です。

時間 選手 チーム
22分 井上潮音 磐田
29分 梅木翼 仙台
35分 佐藤大樹 磐田
38分 ジョアン ヴィクトル 磐田
47分 山﨑浩介 磐田
81分 マテウス ペイショット 磐田
88分 ユーリ ララ 磐田
90+6分 相良竜之介 仙台

合計8枚のうち、磐田が6枚。退場はありませんでした。

これは荒れたというより、止めるしかなかったということだと思います。シュート30本を打たれる展開で、ファウルでしか止められない場面が何度もあった。カードの枚数は、押し込まれていた時間の長さの裏返しです。

秋葉監督のコメントにも、その空気が出ています。

このスタジアムの圧がある中で、あれだけ球際に来る、ファウルも紙一重になるような戦いになりました。そこに対してはしっかりと逃げずに戦い続けてくれました。

「ファウルも紙一重」。現地で見ていて、まさにそういう90分でした。

ルヴァンで輝いた4人は、どこにいたのか

ここが、この試合でいちばん気になったところです。

5日前の9月29日、ヤマハスタジアムでルヴァンカップのジェフ千葉戦がありました(J1千葉に4ゴール、この勢いをリーグに!|磐田 4-2 千葉)。J1の千葉に4-2で勝った試合です。

あの試合で結果を出したのは、リーグ戦であまり出番のなかった選手たちでした。あの記事の最後に、「この4人がリーグ戦で使われるのか」と書きました。答え合わせです。

選手 ルヴァン千葉戦(9/29) 仙台戦(10/4)
西久保駿介 先発。6分に先制点、66分にアシスト ベンチ →74分から出場
マテウス ペイショット 先発。23分・66分に2得点 ベンチ →後半開始から出場
小原基樹 先発。2アシスト ベンチ →78分から出場
小池直矢 83分から出場。85分にJ初ゴール メンバー外

3人がベンチスタート、1人はメンバー外でした。

ただ、これを「使われなかった」と書くのは、たぶん違います。ペイショットは後半開始から45分フルに使われ、西久保と小原も終盤に入っている。3人とも、勝点を取りにいく局面で投入されています。

一方で、磐田の先発は前節・八戸戦から6人も入れ替わっていました。GKが川島永嗣から三浦龍輝に替わり、桑原航太、金子大毅、井上潮音、川合徳孟、ジョアン ヴィクトルが入る。これはこれで、かなり大きな変更です。

ターンオーバーはしている。交代カードも使っている。それでもシュートが3本。やりくりの問題ではなく、もっと根っこのところで止まっているのかもしれません。

三浦龍輝「やっとつかんだチャンスでした」

この日、ゴールマウスに立ったのは三浦龍輝でした。

セーブを何度も重ねて、それでも2失点。試合後のコメントが、読んでいて少しきつかったです。

仙台の圧を感じていましたし、守備の時間が多かったですけど、ゴール前に入られる回数や相手のシュートも多かった中で、ディフェンス陣は体を張って守ってくれていました。その辺りは次に生かしていかなければいけないと思います。

先制点については、こう話しています。

立ち上がりにセットプレーから失点してしまった部分は自分も責任を感じています。アップのときからグラウンドが予想以上に悪くて、ボールが変化することには気をつけていましたけど、予想以上に変化したという感覚がありました。それでも止めなければいけなかったと思います。

「それでも止めなければいけなかった」。公式記録のピッチ評価は「全面良芝」でしたが、立っている本人には違って見えていたようです。それでも言い訳にしていません。

そして、仙台との差を聞かれて。

仙台のほうが徹底していたと思います。同じサッカー、勢いのあるサッカーの中でも徹底していたと思いますし、必ずやり切ってくるという部分で僕らが苦労した試合だったと思います。

「徹底していた」。これがこの試合のすべてだと思います。やろうとしていることは似ている。やり切る量が違った。

最後の質問が、一番刺さりました。

── リーグ戦ではやっとつかんだチャンスでした。結果につなげられなかった思いは?
自分のプレーがどうこうよりも、必ず勝点3を取らなければいけない試合でした。その役目を果たせなかった責任は重いですし、それに尽きます。

「やっとつかんだチャンス」。自分のプレーの話を、一言もしていません。

秋葉監督「結果は監督である僕だけの問題」

秋葉忠宏監督の試合後のコメントは、ほぼ全部が選手への感謝と、自分への矢印でした。

このスタジアムの圧や空気感がある中、選手たちが最後の最後までファイトして、体を張って最後まで走り抜くというメンタリティーは素晴らしかったです。だからこそ、なんとか勝点1を持ち帰りたかったですけど、最後の最後まで戦い抜いてくれた選手には感謝しかありませんし、何も言うことはありません。
あとは僕自身がどうするか。これだけファイトしてくれる選手たちがいる中で、どのように勝ちに持っていけるか。そこだけだと思っています。

フラッシュインタビューでは、もっと直接的でした。

結果は監督である僕だけの問題

何があろうとやり続ける。打ちのめされようが何をされようがファイティングポーズを取り続けて、立ち向かって行き続ける。選手たちにはそのメンタリティーがあるので、あとは僕が何としても必ず勝利を引き出せるように必死になってやりたい

「打ちのめされようが何をされようがファイティングポーズを取り続けて」。

そして、こう締めています。

選手たちには胸を張って磐田に帰ってもらいたいですし、このあとどのように戦えるかが大事です。過ぎてしまったことは時を戻せないので、フットボーラーとしての人間力が問われていると思っています。
アウェイの地まで来てくれたサポーターとともに必ず逆襲するためにも、なんとか中断期間までに最低限、勝点5差まで持ってこられるように、また必死になって1週間準備したいと思います。

「中断期間までに最低限、勝点5差まで」。ここだけ、具体的な数字が出てきました。

試合後のゴール裏から、ブーイング

試合後、アウェイのゴール裏からブーイングが聞こえてきました。

磐田のサポーターは、どちらかというとおとなしいほうだと思っています。それが珍しく、はっきりとブーイングを送っていました。

04_試合後の選手|仙台 2-1 磐田

04_試合後の選手|仙台 2-1 磐田

3連敗ですから、無理もない。ここまで来て、この終わり方ですから。

選手たちはゴール裏の前に一列に並んで、深々と頭を下げていました。

05_試合後の挨拶|仙台 2-1 磐田

05_試合後の挨拶|仙台 2-1 磐田

八戸戦のあと、乾貴士がブーイングについてこんなことを話していました。「我々が憎いわけではない。勝ってほしい裏返し」。たぶん、この日も同じです。

そして秋葉監督の「アウェイの地まで来てくれたサポーターとともに必ず逆襲するためにも」という言葉は、この光景を見たあとの言葉だったのだと思います。

勝点5差まで ── 次は札幌、ヤマハで

第9節終了時点の順位表です。

順位 クラブ 勝点 得失点
1 ベガルタ仙台 20 +9
2 アルビレックス新潟 19 0
3 カターレ富山 17 +9
4 RB大宮アルディージャ 17 +9
5 横浜FC 17 +7
6 湘南ベルマーレ 16 +2
… … … …
14 ジュビロ磐田 10 -2

磐田は14位、勝点10(3勝1分5敗)、11得点13失点。首位の仙台とは勝点10差です。

リーグ戦の直近5試合を並べると、こうなります。

節 日付 相手 結果
第5節 9/6 富山(H) 0-1 ●
第6節 9/12 甲府(A) 1-0 ○
第7節 9/19 新潟(A) 1-2 ●
第8節 9/26 八戸(H) 1-2 ●
第9節 10/4 仙台(A) 1-2 ●

3連敗。そして3試合すべてが1-2です。1点は取れている。でも2点取られている。

次節は10月10日(土)18時、ヤマハスタジアム(磐田)で北海道コンサドーレ札幌戦。札幌はこの日いわきに2-1で勝って、開幕節以来8試合ぶりの白星を挙げました。勢いを持って乗り込んでくる相手です。

秋葉監督が言った「勝点5差」まで詰めるには、まず目の前の1試合。ホームで、3連敗を止めるところからです。

ユアスタの空気は、やっぱりすごかった。あの中で90分耐えた選手たちに、拍手を送りたい気持ちは本当にあります。

でも、次はヤマハで勝ちましょう。


※スタッツはJ.League公式の試合記録およびJ.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)に基づく、試合直後の数値です。J2では後日修正が入ることがあります。走行距離・スプリント回数は本稿執筆時点で未公開です。
※試合後のアウェイゴール裏のブーイングについては、筆者が現地で見聞きしたものです。各媒体の記事では確認できていません。
※磐田の選手コメントは、本稿執筆時点でJ.League公式に掲載されている三浦龍輝のみです。クラブ公式のインタビューが公開されたら、追記します。

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【DAZN観戦】クリア42本の壁。24本打って、1点|磐田 1-2 八戸

連敗だけは、避けたかったんです。

連敗だけは、避けたかった

2026年9月26日(土)17時、ヤマハスタジアム(磐田)。明治安田J2リーグ第8節、ヴァンラーレ八戸戦です。

前節は敵地でアルビレックス新潟に1-2。攻め込みながら決めきれず、少ないチャンスを決められて落とした試合でした(新潟は7本で2点、磐田は15本で1点|新潟 2-1 磐田)。

だからこの日は、ホームで確実に取り返したかった。

相手のヴァンラーレ八戸は、リーグ戦では初めての対戦です。2025シーズンにJ3を2位で終えて、クラブ史上初のJ2昇格を果たしたチーム。ここまで2連敗、しかも3試合連続で無得点という状態で磐田にやってきました。

この日も雨。気温21.6℃、湿度73%。入場者数は11,086人でした。主審は小林拓矢さん。

ボールは、持てていた

立ち上がりは悪くありませんでした。

ボールを支配して、八戸陣内に押し込む。前半だけでシュート13本を記録しています。八戸は8本。数字の上でも、磐田の時間でした。

秋葉監督はこの日、直近のリーグ戦から先発を4人入れ替えています。川島永嗣、吉村瑠晟、佐藤大樹、太田龍之介。布陣は4-2-3-1でした。

9分、一瞬の隙

そんな入りだったのに、9分でした。

ペナルティエリア内から岡健太が入れたクロスに、音泉翔眞が反応。ペナルティエリア中央から右足で、ゴール左上へ。

0-1。

押し込んでいた側が、一瞬の切り替えで失点する。前節の新潟戦とまったく同じ入り方でした。

28分、ハンドでPK

それでも磐田は攻め続けます。

28分、右サイドから川﨑一輝のクロスに山﨑浩介がヘディング。これを八戸のディフェンスが体で止めたのですが、平松航の手に当たっていた。ハンドリングの判定で、磐田にPKが与えられました。

ここで追いつければ、前半のうちに逆転までいける。そう思いました。

31分、大西にセーブされた

キッカーは太田龍之介。

右足で放ったシュートは、ゴールの左下へ。しかし八戸のGK大西勝俉が、これをセーブしました。

うわ、と声が出ました。

結局、前半は0-1のまま終了。シュート13本を打って、枠に飛んだのは2本だけでした。

57分、秋葉監督が3人を替えた

後半に入っても、構図は変わりません。押し込む、跳ね返される、また押し込む。もどかしい時間が続きました。

57分、秋葉監督が動きます。一度に3人。

ユーリ ララに代えて井上潮音。イアゴ テレスに代えて川合徳孟。そして太田龍之介に代えて、ジョアン・ヴィクトル。

PKを外した選手が、ここでピッチを去りました。

62分、ジョアン・ヴィクトル

その5分後です。

右サイドから井上潮音が入れたクロスが、ペナルティエリア中央のジョアン・ヴィクトルへ。これを右足で、ゴール右上に突き刺しました。

1-1。

交代で入った選手のクロスを、交代で入った選手が決める。しかも、PKを外した太田に代わって入った選手です。ヤマハの空気が、はっきり変わったのが画面越しにも伝わってきました。

ここから、と思ったんです。

69分、高吉。こぼれ球が沈んだ

ところが、その7分後でした。

左サイドから音泉翔眞のクロス。これに反応したオウイエ ウイリアムがペナルティエリア中央から左足でシュートを放ち、吉村瑠晟がブロック。しかしこぼれ球が、ペナルティエリア手前に走り込んでいた高吉正真の前に転がりました。

左足。ゴール右下。

1-2。

ブロックした先に相手がいた、という失点です。誰かのミスと言い切れる形ではありません。でも、勢いがこちらに傾いていた7分後というのが、あまりにも痛かった。

最後まで押し込んだ。それでも届かなかった

そこからの20分間、磐田はずっと相手陣内にいました。

けれど、八戸の守備が本当に固い。最後は全員が自陣に戻って、跳ね返して、また跳ね返す。

そのまま1-2で試合終了です。

クリア42本。これが「厚い壁」の正体

試合中、何度も「壁だな」と思いながら見ていました。その感覚を、スタッツがそのまま裏づけていました。

項目 磐田 八戸
クリア 13 42
ブロック 20 21
タックル 15 18
タッチ数 1,284 508

クリア42本。磐田の3倍以上です。

タッチ数は1,284対508。ボールに触った回数が2.5倍も違うのに、それでも割れなかった。八戸は、割らせないことに徹して勝ち切ったということだと思います。

3試合連続で無得点だったチームが、この日は2本のシュートチャンスを決めました。悔しいですが、そういう試合です。

数字で見る、この90分

項目 磐田 八戸
シュート 24 18
枠内シュート 5 5
ボール支配率 67% 33%
パス成功率 83% 61%
コーナーキック 6 2
フリーキック 9 15
ファウル 13 10
警告 2 0

シュート24対18、支配率67%対33%。85分時点でのゴール期待値は、磐田2.82に対して八戸1.24でした。

数字の上では、勝っていておかしくない試合です。

でも、枠内シュートは5対5。24本打って、枠に飛んだのは5本だけでした。

2試合続けて、同じ負け方をしている

ここが、いちばん引っかかっているところです。

第7節 新潟戦 第8節 八戸戦
結果 1-2(●) 1-2(●)
磐田のシュート 15本 24本
相手のシュート 7本 18本
磐田の得点 1 1
相手の得点 2 2

打っている本数はむしろ増えています。それでも、取れる点は1点のまま。

前節のあとに私が書いたのは、「決めるべきところで決めないと、決められてしまう」でした。2試合続けて、同じことを書くことになってしまいました。

ちなみに磐田は、ここまでの全試合で相手をシュート数で上回っています。上回り続けて、3勝1分4敗です。

J2初対戦の相手に。7年前は6-0だった

磐田とヴァンラーレ八戸が公式戦で顔を合わせたのは、これが2度目です。

1度目は2019年8月14日の天皇杯3回戦。同じヤマハスタジアムで、当時J1の磐田がJ3参戦1年目の八戸を6-0で下しています。

それから7年。八戸はJ3を2位で終えてJ2に上がり、ヤマハで磐田から勝点3を持ち帰りました。

これがサッカーなんだよな、と思います。悔しいけれど。

13位、勝点10。次はルヴァンで千葉

これで8試合を終えて3勝1分4敗、勝点10で13位。得点10、失点11です。試合前は9位でしたから、一気に4つ落としました。

八戸も勝点10で14位。得失点差の順で、秋田12位・磐田13位・八戸14位と並んでいます。

次は9月29日(火)19時、ヤマハスタジアムでJリーグYBCルヴァンカップ2回戦、ジェフユナイテッド千葉戦です。リーグ戦の第9節は10月4日(日)15時、アウェイでベガルタ仙台戦。

まずは火曜日。ホームで勝って、空気を変えたい。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第8節
日時 2026年9月26日(土)17:00 キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
スコア ジュビロ磐田 1-2 ヴァンラーレ八戸(前半0-1/後半1-1)
得点(磐) 62分 ジョアン・ヴィクトル(アシスト:井上潮音)
得点(八) 9分 音泉翔眞(アシスト:岡健太)/69分 高吉正真
磐田の交代 57分 ユーリ ララ→井上潮音、イアゴ テレス→川合徳孟、太田龍之介→ジョアン・ヴィクトル/70分 佐藤大樹→小原基樹/78分 ダニーロ→為田大貴
入場者数 11,086人
天候 雨/21.6℃/湿度73%
主審 小林拓矢
警告 50分 ユーリ ララ(磐)/89分 藤原健介(磐) 八戸は警告0・退場なし

※得点シーンの記述、スタッツ、交代、審判、入場者数はJ.League公式の試合ページ(テキスト速報・スタッツ・メンバー)を参照しています。

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【グラフトンで観戦】新潟は7本で2点、磐田は15本で1点|新潟 2-1 磐田

アウェイ、デンカビッグスワンスタジアムに乗り込んでのアルビレックス新潟戦。
久しぶりの対戦なので遠征しようと考えていたのですが、断念しました。

シルバーウィークに、ライブが重なった

まず、シルバーウィークです。そこに新潟市内でライブが重なって、宿が高騰。

調べれば調べるほど「これは無理だ」という値段になっていきました。悔しいけれど、今回は見送りです。

ただ、家でひとり画面に向かうのも寂しい。そう思っていたところに、ちょうどいいイベントを見つけました。

かわりに、五反田へ

東京・五反田の英国風パブ「THE GRAFTON」で、この試合の観戦+生解説イベントが行われるというのです。

オーサキ監督イベント看板

オーサキ監督イベント看板

ゲストはオーサキ監督。東京外国語大学サッカー部の監督を務めていて、ジュビロ磐田の試合を毎節、戦術の面から分析している方です。

行ってきました。

オーサキ監督イベント会場の様子

オーサキ監督イベント会場の様子

目の前での解説、とても参考になりましたし、何より面白かったです。

ひとりで見ていたら「なんで今そこ?」で終わっていた場面に、その場で理由がつく。試合の見え方が変わる体験でした。

立ち上がり15分は、完全にジュビロの時間だった

2026年9月19日(土)19時、デンカビッグスワンスタジアム。明治安田J2リーグ第7節です。曇り、気温25.7℃、湿度84%、無風。主審は吉田哲朗さん。

磐田は4-2-3-1。GK牲川歩見、最終ラインは川﨑一輝・山﨑浩介・ダニーロ・松原后。ボランチに小原基樹とユーリ ララ。前に乾貴士、藤原健介、イアゴ・テレスを並べ、1トップにジョアン ヴィクトル。

立ち上がりは、完全に磐田の時間でした。

4分イアゴ・テレス、6分ダニーロのヘディング、8分藤原健介、10分乾貴士、13分ジョアン ヴィクトル。最初の13分で5本です。

オーサキ監督は「最初の17分間」と言っていましたが、体感としてもまさにそのくらい。珍しく、と言っては失礼ですが、セカンドボールも磐田が拾えていました。

J.League公式の戦評も「15分までに5本のシュートを放つ」と書いています。見ていた印象と、記録がぴたりと合っていました。

前半、磐田12本・新潟1本。そして0-1

今になって思えば、この時間帯に先制点を奪えなかったのが、すべてだったのだと思います。

そして30分。新潟のこの日はじめてのシュートが、そのままゴールになりました。

加藤徹也のクロスを磐田がクリア、そのこぼれ球を大西悠介が拾ってワンタッチで送り、マテウス モラエスがダイレクトで左足。0-1です。

前半の数字が、この45分を残酷なくらい正確に表しています。

前半終了時点 磐田 新潟
シュート 12 1
枠内シュート 2 1
ゴール期待値(xG) 1.16 0.06
パス成功率 84% 65%
コーナーキック 4 0
得点 0 1

※ゴール期待値(xG)は、そのシュートがどれくらいの確率でゴールになるかを位置や状況から数値化したもの。1.16対0.06というのは「平均的には磐田が1点は取れていた内容で、新潟はほぼ何も起きていない」という意味になります。

12本打って0点、1本打って1点。数字だけ見ると、何かの冗談みたいです。

ハーフタイムに、3枚替え

後半開始から、秋葉監督は一気に3枚を代えました。

  • 小原基樹 → 川合徳孟
  • ジョアン ヴィクトル → 太田龍之介
  • 松原后 → 吉村瑠晟

甲府戦で決勝ゴールを決めた川合徳孟を入れて、前線も左サイドも入れ替える。「取りに行く」という意思がはっきり見える交代でした。

新潟の後半2本目が、2点目になった

ところが、です。

49分にイウリ カスティーリョのシュートを牲川歩見がセーブ。これが新潟の後半1本目。

そして60分。早川史哉のサイドチェンジから、加藤徹也を経由して白井永地が左からクロス。イウリ カスティーリョがヘディングで合わせて0-2。

新潟の後半2本目のシュートが、そのまま2点目になりました。

この試合の新潟のシュートは、90分を通して7本。そのうち2本がゴールです。

88分、佐藤大樹。磐田でのリーグ戦初ゴール

67分にイアゴ・テレスに代えて佐藤大樹、乾貴士に代えて小池直矢。

そして88分。藤原健介からボールを受けた小池直矢が左サイドからクロスを上げ、佐藤大樹がファーサイドでヘディング。1点を返しました。

佐藤大樹は今年6月にブラウブリッツ秋田から加入したばかり。これが磐田でのリーグ戦初ゴールです。

ただ、時すでに遅し。2-1のまま、試合終了でした。

秋葉監督「たった一度の攻撃で失点してしまった」

試合後の秋葉忠宏監督のコメントが、見ていた私の気持ちとほとんど同じでした。

「率直にもったいないゲームだったと思っています。あれだけの内容を見せながらも勝点1も持ち帰れなかったのは、本当にもったいないですし、痛かったです」

「特に前半にビッグチャンスを生かせず、たった一度の攻撃で失点してしまったのが非常にもったいなかったです。点を取れないのであれば、我慢して取らせないことももっと必要でした」

決めるべきところで決めないと、決められてしまう。そして、決められないなら決められないなりの守り方がある。そういうことなのだと思います。

「ビッグスワンの魔力」

後半についても、監督は正直に話しています。

「後半は自分たちでイライラしてしまい、前半のように冷静にプレーできれば問題なくひっくり返せたと思っています。それなのに、ビッグスワンの魔力みたいなものや空気感、判定も含めて、セルフコントロールができず、慌ててしまいました」

「こういったビッグマッチでの経験や、90分間のメンタルコントロールをまだまだ積む必要があると感じた試合でもありました」

この日の入場者数は20,708人。警告は前半45分にイアゴ・テレス、68分に小池直矢、そして試合終了後に乾貴士。数字にも、その「慌て」は出ていました。

相手の監督は、新潟OBで秋葉監督の後輩

この試合、もうひとつ書いておきたいことがあります。

新潟の船越優蔵監督は、秋葉監督と2002年から2004年まで新潟でチームメイトだった方です。2013〜14年には群馬で、秋葉監督のもとコーチも務めています。

その船越監督が、試合後にこう話していました。

「ゲーム自体は、はっきり言って磐田さんとの差があるなと。内容のところではまだまだ満足できません」

「本当に素晴らしいチームだったと思いますし、次はコテンパンにやられるのかなという恐怖心すら感じています」

「秋葉監督と僕の勝負ではなく、チーム同士の勝負なので。でも、負けたくなかったですし、本当に素晴らしい人間で、素晴らしい指導者です。僕はいつもあの人の背中を追いかけていて、まだまったく追いつけていないですし、追い越そうと頑張っています」

勝った側の監督が、ここまで言う。負けたのは悔しいけれど、この言葉は素直に嬉しかったです。

数字で見る、この90分

項目 磐田 新潟
シュート 15 7
枠内シュート 3 4
ボール支配率 61% 39%
パス本数(成功率) 579(77.4%) 280(61.1%)
コーナーキック 6 0
得点 1 2

コーナーキックは6対0。パスの本数は倍以上。それでも1-2です。

※シュート数には2系統あり、主審記録ベースの公式記録では磐田12本・新潟5本となっています。船越監督も会見で「シュート数こそ5対12で」と話していました。上の表はトラッキングデータによる数値です。

9位、勝点10。次はホームで八戸

これで7試合を終えて3勝1分3敗、勝点10で9位。得失点差はゼロに戻りました。

一方の新潟は5勝0分2敗の勝点15で、今季初の単独首位。ただし得失点差はマイナス1です。船越監督は「この時期の首位は全く意味がない」と言っていました。

対新潟は通算15勝12分7敗。直近5試合は3勝2分と負けていなかったので、久しぶりの対戦で止まった形になります。

次は9月26日(土)17時、ホームのヤマハスタジアムでヴァンラーレ八戸戦です。

12本打って0点だった前半を、ホームでひっくり返してほしい。

ハイライト

J.League公式チャンネルにハイライトが上がっています。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第7節
日時 2026年9月19日(土)19:00 キックオフ
会場 デンカビッグスワンスタジアム
スコア アルビレックス新潟 2-1 ジュビロ磐田(前半1-0/後半1-1)
得点(新) 30分 マテウス モラエス(アシスト:大西悠介)/60分 イウリ カスティーリョ(アシスト:白井永地)
得点(磐) 88分 佐藤大樹(アシスト:小池直矢)
入場者数 20,708人
天候 曇/25.7℃/湿度84%/無風
主審 吉田哲朗
警告 45分 イアゴ・テレス(磐)/59分 マテウス モラエス(新)/64分 船越優蔵監督(新)/68分 小池直矢(磐)/試合終了後 乾貴士(磐) 退場なし

※監督コメントおよび試合データは、J.League公式の試合ページ(戦評・ライブテキスト・スタッツ)、新潟日報、スポーツナビから引用・参照しています。

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【観戦記】甲府キラー、爆誕。19歳・川合徳孟が2年連続の決勝ミドル|甲府 0-1 磐田

去年と、同じでした。
同じスタジアム、同じ0-0、同じペナルティエリア手前。そして同じ背番号33の右足。
こんなことが、本当にあるんですね。

甲府駅に、フラッグが出ていた

珍しく、配偶者が「行きたい」と仰せになられました。

というわけで、いざ遠征。向かうのはJITリサイクルインクスタジアム、明治安田J2リーグ第6節、ヴァンフォーレ甲府戦です。

甲府駅に着いて、まず目に入ったのがこれでした。

01_甲府駅の歓迎フラッグ|甲府 vs. 磐田

01_甲府駅の歓迎フラッグ|甲府 vs. 磐田


「ジュビロ磐田 サポーターの皆様 甲府へようこそ」。ヴァンフォーレのエンブレムと、ジュビロのロゴが並んでいます。

甲府は、本当にアウェイに優しいチームだと思います。遠征してきた側が、駅に降りた瞬間に歓迎されている。この一枚を撮るために、少し立ち止まってしまいました。

雨は、キックオフ前に止んでくれた

心配していたのは天気でした。ポンチョも一応、鞄に入れてきています。

ところがキックオフのころには、雨はほぼ止んでいました。結局この日、ポンチョの出番はなし。よかった~。

公式記録は曇り、気温25.5℃、湿度84%。9月の甲府にしては、過ごしやすい夜でした。

02_バックスタンドからの眺め|甲府 vs. 磐田

02_バックスタンドからの眺め|甲府 vs. 磐田


この日はバックスタンドから、夫婦ふたりでの観戦です。

相手の監督は、2022年に磐田を率いた人

この試合、気になっていたことがもうひとつありました。

甲府の監督は、渋谷洋樹さん。

2022年に磐田のトップチームヘッドコーチを務め、その年の8月からはシーズン途中で監督に就任した方です。12月まで、磐田を率いていました。

こちらのことを、いちばんよく知っている人がベンチにいる。非常に怖い存在です。

※渋谷監督は甲府での在籍も長く、2010〜2014年にトップチームコーチ、2020〜2022年にヘッドコーチを務めています。2025年12月に甲府の監督に就任しました。

前半、東ジョンが立ちはだかった

出だしは磐田が甲府陣内に攻め込む展開でした。

12分、15分と太田龍之介。22分にイアゴ・テレス。相手ゴール前まで、何度も運べています。

ただ、そのたびに甲府のGK東ジョンが立ちはだかりました。入りそうで、入らない。

03_先発メンバーとジュビロサポーター|甲府 vs. 磐田

03_先発メンバーとジュビロサポーター|甲府 vs. 磐田


この展開、嫌な予感がするんです。取れるときに取っておかないと、カウンターを食らって失点。サッカーあるある、というやつです。

前半のシュートは磐田8本、甲府5本。コーナーキックにいたっては磐田7本、甲府1本。押しているのは間違いなく磐田でした。

それでも、0-0で折り返します。

あとで知ったことですが、東ジョンはこの試合についてこう話していました。

「太田龍之介選手の特徴は分かっていた。遠い位置からでも打ってくるので早めに準備をしていた」

読まれていたんですね。

「0-0のハーフタイムが、実は一番危ない」

私が前半に感じていた「嫌な予感」。あれは、ベンチでも同じだったようです。

秋葉忠宏監督が、ハーフタイムに選手へ伝えたことを明かしています。

「実は、こういう我々がペースを握っているように見えるゲームでも、甲府さんは粘り強く、辛抱強く守りながら、どこかでひと刺しする力を持っています。だから『これは甲府さんのペースでもある』と、はっきり伝えました」

「いい状態で点を取れず、0-0で迎えるハーフタイムが実は一番危ないと、選手たちにも釘を刺しました」

バックスタンドで「嫌だな」と思っていたことを、プロは言葉にして、対策にしていました。当たり前かもしれませんが、こういうのを読むと少し嬉しくなります。

飲水タイムが明けた、その1分後

後半は、両チームともにギアを上げそうで上げきれない、もどかしい展開でした。

時間だけが過ぎていきます。ゴールの匂いが、あまりしない。

61分、小原基樹に代えて川合徳孟。73分には乾貴士に代えて佐藤大樹、イアゴ・テレスに代えて為田大貴。秋葉監督が立て続けにカードを切ります。

そして72分、飲水タイム。

プレーが再開されて、その1分後でした。

川合徳孟。2年連続、同じスタジアムで

74分。

投入からわずか1分の為田大貴からボールが渡ります。受けたのは川合徳孟。ペナルティエリアの手前でした。

右足を振り抜いた瞬間の、低い弾道。ボールはGKの手前で一度バウンドして、伸ばした手も届かずゴールの中へ吸い込まれていきました。

バックスタンドから見ていて、声が出ました。

J.League公式の戦評は、このシュートをこう書いています。

「攻守の切り替えが激しい時間帯に川合 徳孟へボールが入ると、右足のアウトにかけたようなシュートがファーに決まって、磐田がついに均衡を崩した」

見出しはそのまま、「均衡を崩した川合徳孟の“ミドル”」。

そして、ここからが本題です。

私たちは去年も、このスタジアムで同じものを見ています。2025年10月4日、J2第32節のヴァンフォーレ甲府戦。

あの日も0-0のまま試合が進み、前半44分、川合徳孟がペナルティエリア手前から右足を振り抜いて、ゴール右上に突き刺しました。スコアは甲府0-1磐田。決勝点でした。

つまり、こういうことです。

試合 時間 シュート 結果
2025/10/4 J2第32節 44分 PA手前から右足 甲府 0-1 磐田
2026/9/12 J2第6節 74分 PA手前から右足 甲府 0-1 磐田

場所も、形も、結果も、まったく同じ。どちらもJITリサイクルインクスタジアムで、どちらもペナルティエリア手前からの右足、どちらも決勝点、どちらも1-0の勝利です。

しかも川合徳孟は、リーグ戦の通算得点が3。そのうち2点が、甲府から奪ったものです。

「甲府キラー」と呼んでも、怒られないと思います。

本人も、そう感じていたようです。試合後、「昨年の甲府戦でもゴールを決めました。いいイメージはありましたか」と聞かれて、こう答えています。

「昨年のいいイメージはありましたし、それが今日のゴールにもつながったと思います。しっかりと決め切ることができて良かったです」

ゴールの場面については、こうです。

「最初からゴールは意識していましたし、積極的にシュートを打とうという気持ちで試合に入りました。自分の得意な形だったので、シュートを打とうと決めて、あのようなゴールにつながって良かったです」

「シュートコースもしっかりと見えていましたし、練習でも意識してやっていたので、それを試合で出すことができて良かったです」

「自分の得意な形」。2年続けて同じ場所から同じ形で決めた選手が言うと、説得力が違います。偶然ではなく、狙って打っていた。

去年の彼は18歳でした。今年は19歳。そして今季から、磐田の副主将を務めています。

勝負の神様は、誰に微笑んだのか

試合前、私は「神様が味方をするのはどっちだろう」と思いながらスタジアムに入りました。

その答えらしきものが、秋葉監督のコメントの中にありました。

この日、決勝点をアシストしたのは為田大貴。前節の富山戦ではベンチ外だった選手です。なぜベンチに入れたのかと聞かれて、監督はこんな話をしています。

「前回の富山戦の2日前、1日前のトレーニングで、スプリントのときに『ここまで走ろう』と言っていた中で、少し抜いてしまっている選手が多かったんです。その中でも、タメや貴士、イアゴ、ダニーロという4人は最後まできっちりとやっていました」

「タメは常にどんなときも、メンバー外になろうと、ウォーミングアップだろうと、100%で本気でやってくれます。そういう選手に最後は勝負の神様が微笑んでくれると思いますし、勝負はほんの些細なことで決まると思っています」

「彼が頑張ってくれたところから、(川合)徳孟が持ち込んでのシュートでしたから、彼を選んで良かったと思っています。普段のトレーニングが本当に大事なんだと改めて実感できる、僕にとってもいい教訓になったゲームでした」

神様は、水曜日の練習を見ていたわけです。

73分に入って、74分にアシスト。ピッチにいた時間は、得点までわずか1分でした。

ようやく、今季初のクリーンシート

そのまま逃げ切って、試合終了。甲府0-1磐田。

「試合は、ようやく今季初のクリーンシートにできました。守備面では最後、理屈ではなく、『何が何でも守るんだ』『何が何でも点を取らせない』というメンタリティー、執念、執着を出してくれました」

今季初の完封。ここまで5試合で失点7、どこかで必ず1点は取られていたチームが、この日はゼロで終えました。薄氷の勝利ではありましたが、この「ゼロ」は大きいと思います。

GK牲川歩見も、この日は5本のセーブを記録しています。両ゴールキーパーが5本ずつ止めた試合でした。

その牲川のコメントが、また良かったんです。この日、彼には八田直樹選手と同じチャントが送られていました。

「先輩と同じチャントを歌っていただけたのは嬉しかったですし、こうやって結果を残すことで認められていくと思っていました。個人的には少し遅くなってしまったとは思いますけど、サポーターの皆様にクリーンシートを届けられて良かったと思っています」

「シンプルに嬉しいです。ゼロにできたことは、一つのきっかけとして大きいと思います。ただ、これを続けていくことが僕たちの次の課題になってくると思うので、そこにまたチャレンジしていくことを意識したいです」

この日の最終ラインには、山﨑浩介が初先発で入っていました。そのことについても、牲川はこう話しています。

「コミュニケーションの部分は日本語でやり取りができたので、すごく伝えやすかったですし、声をかけるところは意識していました」

初先発の選手を後ろから支えながらの、今季初完封。ゴールキーパーの仕事だなあ、と思います。

太田龍之介の、古巣戦

もうひとつ、この試合には見どころがありました。

1トップに入った太田龍之介にとって、甲府は古巣なんです。

前半の決定機は、ほとんど彼のところから生まれていました。12分のヘディング、15分のシュート。そのどちらも、東ジョンに止められています。

「本当にガス欠になるまでは、相手にとって一番危険な存在でした。彼の背後への抜け出し、キープ力、そしてフィニッシュ。(中略)ただ、古巣戦はどうしても力が入るところもありますし、最後のフィニッシュだけ少し力が入ってしまったのかなと思います」

力が入ってしまう。分かる気がします。

数字で見る、この90分

「どちらに転んでもおかしくなかった」というのが、見ていた私の実感でした。ただ、数字を見ると少し違う顔が出てきます。

項目 甲府 磐田
シュート 10 13
枠内シュート 5 6
ボール支配率 40% 60%
パス成功率 74% 80.7%
コーナーキック 2 11
ゴール期待値(xG) 1.11 1.47

コーナーキックが11対2。支配率も60%対40%。押し込んでいたのは、間違いなく磐田でした。

※ゴール期待値(xG)は、そのシュートがどれくらいの確率でゴールになるかを、位置や状況から数値化したもの。合計が1.47なら「平均的には1.5点入る内容だった」という意味になります。

ちなみに、川合徳孟の決勝点そのもののxGは0.03ほど。100回打って3回しか入らない、そういうシュートでした。

秋葉監督も、そこは正直に言っています。

「あとは、スタッツ通りにもっと点は取れると思います。前半から得点を取れていれば、このような苦しいゲームにはならなかったと思います。いつも言っていますけど、3点、4点、5点と取って、ゼロで勝つというフットボールを展開したいと思っています」

渋谷監督の言葉も引いておきます。

「前半に失点していれば得点差が開いた試合になっていたかもしれない」

相手の監督にそう言わせたということは、内容として悪くはなかったのだと思います。それでも1点しか取れなかったところに、課題が残ります。

1,000人を超えるサポーターが、甲府にいた

この日の入場者数は9,289人。そのうち、磐田から来ていたサポーターについて、秋葉監督がこう話しています。

「まずは甲府まで、1,000人以上の我々を愛し、共に戦ってくれるファン・サポーターの方々が来てくれたこと。本当に感謝しています。何なら5,000人くらい来てくれたんじゃないかと思うほど、ホームかと錯覚するような大きな声で、最後の最後まで我々を鼓舞してくれました。だからこそ、あのような劇的なゴールにつながったと思います」

バックスタンドから聞いていても、本当にそうでした。ゴール裏の声が、ずっと途切れない。

その中の1,000人のうちの2人が、私たち夫婦だったということになります。

8位、勝点10。次は新潟

試合結果|甲府 0-1 磐田

試合結果|甲府 0-1 磐田


これで6試合を終えて3勝1分2敗、勝点10で8位。得点8、失点7で得失点差はプラス1になりました。

甲府は2勝1分3敗の勝点7で13位です。

対甲府は、これで5連勝。通算でも17勝10分2敗と、大きく勝ち越している相手になりました。

※順位は9月12日時点のもので、第6節には未消化の試合が残っています。

次は9月19日(土)19時、アウェイでアルビレックス新潟戦。デンカビッグスワンスタジアムです。

川合徳孟は、次に向けてこう話していました。

「今季初のクリーンシートでしたし、点を取られないことは勝つために大事なことです。まずはそこを続けながら、内容にもこだわって、前半から90分を通してアグレッシブに守備をしていきたいです」

「もっと点を取れたシーンもあったと思うので、そういう場面を逃さず決め切れば、毎試合勝てると思います」

去年も、今年も。同じスタジアムで、同じ背番号33に救われました。

また来年も、ここに来ようと思います。

ハイライト

クラブ公式チャンネルに、DAZNのハイライトが上がっています。あの一撃は、ぜひ映像で。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第6節
日時 2026年9月12日(土)19:00 キックオフ
会場 JITリサイクルインクスタジアム
スコア ヴァンフォーレ甲府 0-1 ジュビロ磐田(前半0-0/後半0-1)
得点 74分 川合徳孟(磐) アシスト:為田大貴
入場者数 9,289人
天候 曇/25.5℃/湿度84%
主審 山岡良介
警告 65分 イアゴ・テレス(磐)/90+5分 スタチオーリ ミケーレ(甲) 退場なし

※監督・選手のコメントは、ジュビロ磐田公式サイトの試合結果ページおよびJ.League公式の試合後会見録・インタビューから引用しています。

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【DAZN観戦】17本打って、枠内3本。雨のヤマハで止まった連勝|磐田 0-1 富山

見ていて、ずっともどかしかったんです。
ボールは持てている。相手陣内まで運べている。それなのに、最後の一本が出てこない。
試合が終わってスタッツを見て、その正体が分かりました。
シュートは、17本打っていたんです。打てていなかったわけじゃなかった。
枠に飛んだのが、3本でした。

雨のヤマハ。風は、東北東から

2026年9月6日、明治安田J2リーグ第5節。ホーム・ヤマハスタジアムにカターレ富山を迎えました。

徳島戦、栃木シティ戦とリーグ2連勝。9月2日のルヴァンカップ・相模原戦も3-0で勝って、公式戦3連勝。チームの調子は間違いなく上向いている——そう思って画面の前に座りました。

ただ、天気が心配でした。
公式記録は雨、気温23.7℃、湿度79%。ヤマハスタジアムは水はけがいいことで知られていますが、この日は雨だけでなく、風もありました。

気になったので、気象庁のアメダス磐田観測所(スタジアムから約2km)の記録を調べてみました。

時刻 雨(1時間) 風速(10分平均) 風向
19:00 6.0mm 6.4 m/s 東北東
19:20 6.5mm 8.1 m/s 東北東
20:00 4.5mm 7.1 m/s 東北東
20:50 3.0mm 7.5 m/s 東北東

正直に書くと、「激しい雨」というほどではありませんでした。1時間3〜6.5mmは、気象庁の分類では「やや強い雨」の手前です。
ただ風は、ずっと7〜8メートル。東北東から吹き続けていました。傘がさしにくいくらいの風です。しかも90分間、向きが変わらない。

ロングボールもクロスも、思ったところに落ちない。そういう夜だったと思います。
入場者数は9,958人。今季ここまでのヤマハの平均が13,031人なので、雨がなければもっと入っていたはずです。それでも1万人近くが来ていたことのほうが、私にはすごいことに思えます。

22分、小川慶治朗

立ち上がりは、悪くありませんでした。
前半2分、藤原健介のクロスにジョアン・ヴィクトルが右足で合わせています。ブロックされましたが、いきなり相手ゴール前まで運べていた。

ところが前半22分でした。
古川真人のパスから、小川慶治朗がペナルティエリア中央で右足。ゴール右下に、決められました。
0-1。
リズムは悪くなかっただけに、これは効きました。見ているこちらのショックも大きかったです。

ただ、そこから磐田は押し返しています。前半30分時点の直近15分のボール支配率は、磐田65%対富山35%。データの上では、ちゃんと反撃していました。
それでも前半のうちには届かず、0-1で折り返します。

17本打って、枠内3本

後半も、同じ感覚が続きました。ボールは持てる。でもゴールの匂いがしない。
私はずっと「シュートが打てていない」と思って見ていました。フラストレーションが溜まっていくのが、自分でも分かるくらいに。

でも、終わってみたら違ったんです。

項目 磐田 富山
シュート 17 13
枠内シュート 3 7

打ってはいたんです。17本も。富山より4本多い。
問題は、そのうち枠に飛んだのが3本しかなかったこと。逆に富山は13本中7本が枠内でした。

つまり「打てなかった」のではなく、「打ったけれど、枠を捉えられなかった」。私がもどかしかったのは、そこだったんだと思います。
もうひとつ、この試合を象徴する数字があります。スポーツナビが掲載しているゴール期待値(xG)です。

※ゴール期待値:そのシュートがどれくらいの確率でゴールになるかを、位置や状況から数値化したもの。合計が2.0なら「平均的には2点入る内容だった」という意味になります。

項目 磐田 富山
ゴール期待値(xG) 2.35 0.84

数字の上では、磐田は2点分以上のチャンスを作っていたことになります。それで0点。富山は0.84の内容で1点。
内容で負けていたわけではない。でも、勝負には負けた。サッカーのいちばん厳しいところが、そのまま出た試合でした。

後半46分には、桑原航太のシュートがゴールの枠を叩いています。あと数センチでした。
※xGはスポーツナビ(データスタジアム)の掲載値です。Jリーグ公式サイトやクラブ公式には掲載がないため、参考値として扱ってください。

オフサイド7回。半歩、早かった

もうひとつ、見ていて気づかなかった数字があります。
磐田のオフサイドが、7回。富山は0回でした。

前半だけで3回、すべてジョアン・ヴィクトルです。後半は吉村瑠晟が1回、太田龍之介が2回、そしてアディショナルタイムにもう1回。
「最後の一本が出てこない」と感じていた場面のいくつかは、実は出ていたんですね。ただ、走り出しが半歩早かった。
裏を返せば、それだけ抜け出そうとしていたということでもあります。7回オフサイドを取られるチームは、7回以上は裏を狙っている。

※Jリーグ公式サイトのスタッツ表では、オフサイド数が磐田0/富山7と表示されています。ただし試合速報を1回ずつ確認したところ、7回すべて磐田の選手に対する判定でした。この記事では速報にもとづいて「磐田7/富山0」としています。

イエロー9枚の90分

この試合、警告が合計9枚出ました。激しい試合だったのは、間違いありません。

時間 チーム 選手
33分 富山 谷本駿介
42分 磐田 藤原健介
45+2分 磐田 吉村瑠晟
45+2分 富山 古川真人
53分 富山 カン ミヌ
60分 磐田 ダニーロ
64分 富山 深澤壯太
69分 富山 キム テウォン
83分 富山 平尾駿輝(GK)

内訳は磐田3枚、富山6枚。意外にも、富山のほうが倍でした。
しかも富山の6枚のうち4枚が、リードしてからの53分以降に集中しています。83分にはGKの平尾駿輝にも出ました。

1点を守り切ろうとする側の必死さが、そのまま枚数になった。そう読むこともできると思います。
退場はありませんでした。

磐田 0-1 富山|スタッツで見ると

項目 磐田 富山
シュート 17 13
枠内シュート 3 7
ボール支配率 54% 46%
パス成功率 79% 76%
コーナーキック 9 5
フリーキック 14 13
オフサイド 7 0
警告 3 6

支配率54対46、CK 9対5、パス成功率でも上回っています。数字だけ並べれば、磐田が押していた試合です。
それでも0-1。

後半20分時点では、枠内シュートが磐田2本に対して富山6本という時間帯もありました。押していても、危なかったのは磐田のほうだった瞬間がある。0-1というスコア以上に、薄氷だったのかもしれません。

富山との相性、実は悪くない

富山は苦手な相手、という印象を持っていました。でも調べてみたら、少し違いました。

日付 対戦 結果
2014/5/18 富山(A) 磐田 1-0 ○
2014/8/17 富山(H) 磐田 3-2 ○
2025/3/9 富山(A) 磐田 1-3 ●
2025/8/23 富山(H) 磐田 2-0 ○
2026/9/6 富山(H) 磐田 0-1 ●

リーグ戦の通算は磐田の3勝2敗。勝ち越しています。

ただし直近3試合では富山の2勝1敗。2025年3月には富山のホームで1-3と敗れています。「相性が悪い」というより「最近やられている」というのが正確なところでした。
そしてこの日、ヤマハスタジアムでは初めて富山に負けました。

連勝は止まった。次は甲府

節 対戦 結果
第1節(H) 秋田 1-1
第2節(国立) 横浜FC 1-3
第3節(H) 徳島 2-1
第4節(A) 栃木シティ 3-1
第5節(H) 富山 0-1

2勝1分2敗、勝点7で11位。得点7、失点7、得失点差0。きれいに五分の位置です。

リーグ2連勝とルヴァン勝利を合わせた公式戦3連勝は、ここで止まりました。

リーグ戦、次節は9月12日(土)19時、アウェイでヴァンフォーレ甲府戦。JITリサイクルインクスタジアムです。
管理人、馳せ参じます!

17本打って3本しか枠に飛ばなかった夜のあとで、次にどれだけ枠を捉えられるか。
内容は悪くなかった。あとは、決めるだけです。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第5節
日時 2026年9月6日(日)19:03キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
スコア ジュビロ磐田 0-1 カターレ富山(前半 0-1/後半 0-0)
得点 22分 小川慶治朗(富山/アシスト:古川真人)
入場者数 9,958人
天候 雨 気温23.7℃ 湿度79%
主審 田中玲匡
磐田先発 GK牲川歩見/DFダニーロ・桑原航太・吉村瑠晟/MF金子大毅・小原基樹・ユーリ ララ・乾貴士・イアゴ テレス・藤原健介/FWジョアン ヴィクトル
磐田交代 57分 ジョアン ヴィクトル→太田龍之介/65分 藤原健介→井上潮音/65分 小原基樹→川﨑一輝/73分 イアゴ テレス→野澤零温/73分 金子大毅→渡邉りょう
警告 磐田3枚(藤原42分・吉村45+2分・ダニーロ60分)/富山6枚
順位 磐田 11位(勝点7/2勝1分2敗) 富山 6位(勝点9/3勝2敗)
次戦 9月12日(土)19:00 J2第6節 vs ヴァンフォーレ甲府(アウェイ・JITリサイクルインクスタジアム)

雨の中、1万人近くが最後まで見届けた夜でした。

次は甲府。切り替えていきましょう。

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【観戦記】開始5分で2-0!ゴールは奪える時間帯に奪うべし|栃木C 1-3 磐田 

行って参りました、栃木。
正直に言うと、ちょっと遠いです。関西からだと、なかなかの距離。それでも行くことにしたのは——行かないで後悔したくなかったから。それだけです。
結果は栃木シティ 1-3 ジュビロ磐田。
やった~! 遠征した甲斐がありました。
……ただ、手放しで喜べる内容だったかというと、そこはまた別の話でして。

鈍行で3時間、両毛線に揺られて

我が家の最寄りは新川崎。そしてCITY FOOTBALL STATIONの最寄り駅は、両毛線の岩舟です。

今回は「のんびりホリデーSuicaパス」を使って、鈍行だけで向かうことにしました。新川崎から岩舟まで、実に3時間以上。小山駅で両毛線に乗り換えます。
ちなみに岩舟駅はフリーエリア内なので、今回の行程は往復すべてこの1枚でまかなえました。大人2,850円。CFSへの遠征を考えている首都圏在住のジュビロサポの方は、覚えておくと便利かもしれません。

【おトクなきっぷ】「のんびりホリデーSuicaパス」を使って甲府遠征してみました
↑切符に関して、こちらの記事もお読みいただければ幸いです。

小山駅で乗り換え。ここから両毛線で岩舟へ

両毛線|栃木C vs. 磐田

両毛線|栃木C vs. 磐田


オレンジと緑の帯をまとった車両。行先表示には「両毛線」の文字。

この電車を見た瞬間、「遠くまで来たなあ」という実感が、じわりと湧いてきました。新幹線でびゅんと行ってしまうのとは、やっぱり違うんですよね。車窓を眺めながら、だんだんとアウェイの空気に入っていく感じ。これはこれで、遠征の醍醐味だと思います。

心配していた雨は、思ったほどでもなく

この日いちばん気がかりだったのは、天気でした。

予報では雨。アウェイ遠征で雨となると、気持ちの重さが違います。ところが実際に着いてみると、思ったほど強くない。ぱらぱらと降る程度で、後半には止んでいました。

気温20.7℃。8月末とは思えない涼しさで、むしろ観戦しやすいくらいでした。

CITY FOOTBALL STATION|栃木C vs. 磐田

CITY FOOTBALL STATION|栃木C vs. 磐田


CITY FOOTBALL STATIONは、栃木シティの新しいホーム。今季からJ2に上がってきたクラブの、きれいで見やすいスタジアムでした。遠かったけれど、来てよかったと思える場所です。

キックオフ前のCITY FOOTBALL STATION。まだ小雨が残っていました

バックスタンドから|声が、聞こえる

この日はバックスタンドからの観戦でした。

これが、とても良かった。フィールドが近いんです。

試合の様子|栃木C vs. 磐田

試合の様子|栃木C vs. 磐田


どのくらい近いかというと、選手の声も、審判の声も、しっかり聞こえてくるくらい。コーチングの声、要求の声、笛の前後のやりとり。テレビ中継では絶対に届かないものが、ここにはありました。

生観戦の良さって、結局こういうところなんだと思います。

コイントスの「異変」

そして、キックオフ前に小さな出来事がありました。

コイントスのあと、いつもと攻撃する陣地が逆になったんです。
サッカーではよくあることですし、そのときは「へえ」くらいの感覚でした。ただ——今にして思えば、あれは「今日は何かが起きるぞ」という予兆だったのかもしれません。

そして本当に、何かが起きるまでに2分もかかりませんでした。

開始2分。そして5分。

前半2分。
ゴールを決めたのはイアゴ・テレス。徳島戦で加入後初ゴールを決めたばかりのブラジル人が、いきなりネットを揺らしました。

スタンドは沸きました。沸いたのですが——正直、私の心境は半々でした。
「今日は行ける」と「まだ、わからない」。
だってこれまでのジュビロは、先制してもすぐ追いつかれる展開が何度もありましたから。開幕の秋田戦だって、開始18秒の先制点を守り切れずに1-1。徳島戦も、先に取って43分に追いつかれています。
喜びきれない自分がいました。

ところが、前半5分。
またイアゴ・テレス。この日2点目、5分で2-0です。
さすがに「いつもとは違う」と思いました。思いましたが、それでもまだ落ち着けなかった。2-0のあとの1点がどちらに入るかで、試合の流れは大きく変わりますから。ここで返されたら、逆に苦しくなる。

サポーターというのは、勝手なものです(笑)

43分、3点目

前半43分。
今度はジョアン・ヴィクトル。3-0。
ここでようやく、スタンドの空気が変わりました。「さすがに今日は行けそう」——そんな、ふっと肩の力が抜けるような空気感です。

3点リードでハーフタイム。
御の字です。ハーフタイムのアウェイ側スタンドは、明るかった。

しっかり修正してきた栃木シティ

しかし、後半は違いました。
栃木シティが、明らかに修正してきたんです。

後半12分(57分)、セットプレーの流れからキャプテンの奥井諒に決められて1-3。
「あぁ、やっぱり」。
スタンドにも、そういう空気が流れました。3-0からの1失点は、点差以上に嫌なものです。ここからもう1点入れば、本当に分からなくなる。

秋葉監督は後半17分、イアゴ・テレスとジョアン・ヴィクトルを同時に下げて太田龍之介と角昂志郎を投入。その後も小池直矢、加藤大育、川﨑一輝と、5人の交代枠を使い切って試合を締めにいきました。

そして、逃げ切り。
今節も「やったー!」と「ヤレヤレ」が、両方ありました。

ナイターのCFS。バックスタンドからはフィールドがこの近さ

栃木C 1-3 磐田|スタッツで見ると

項目 栃木C 磐田
シュート 12 14
枠内シュート 2 5
支配率 62% 38%
コーナーキック 3 7
警告 3 0

見ていただきたいのは支配率です。

栃木シティ62%に対して、磐田は38%。3点を取って勝ったチームのほうが、ボールを持てていなかったということです。

現地で観ていた実感とも、ぴったり重なります。後半のジュビロは、ボールを持てていませんでした。そして——正直に書きますが、後半はほとんどゴールの臭いがしませんでした。

一方で、枠内シュートは磐田5本、栃木シティ2本。少ないチャンスをきっちり決め切った、とも言えます。

入場者数は3,566人。曇り時々雨、気温20.7℃、湿度90%でした(主審は田邉裕樹さん)。

試合後の選手は、笑顔ではなかった

試合終了後、選手たちが挨拶に来てくれました。

勝ったのだから、さぞ晴れやかな顔をしているだろう——そう思って見ていたのですが。

試合終了後、アウェイスタンドへ挨拶に来た選手たち

試合結果|栃木C 1-3 磐田

試合結果|栃木C 1-3 磐田


違いました。疲労困憊、という表情だったんです。

もちろん勝った安堵はあったと思います。でも、あの表情は「やりきった」というより「耐えきった」に近いものでした。
それだけ、特に後半は厳しい戦いだったということなのでしょう。スコアは3-1でも、ピッチの上で起きていたことは、数字ほど楽な試合ではなかった。選手の表情が、それを物語っていました。

だからこその、教訓

この試合、振り返るとはっきりしています。

勝因は、ジュビロが流れを掴んでいた立ち上がりの時間帯に、しっかり2点を取れたこと。これに尽きます。

もしあの2分と5分を決めきれていなかったら。もし1点止まりだったら。後半のあの展開で、結果はどうなっていたか分かりません。押し込まれた45分を、リードの貯金なしで戦うことになっていたわけですから。

サッカーには、流れというものがあります。押している時間帯は、必ず終わります。
だから——

ゴールは、奪える時間帯に奪っておくべし!
今日いちばんの教訓は、これでした。

後半の内容には反省点が多い試合です。それでもアウェイで勝点3。天皇杯で宮崎に敗れた悔しさから中2日で、しっかり結果を出したことは評価したいと思います。
これで磐田は2勝1分1敗の勝点7で7位。上位が見えてくる位置まで戻ってきました。

次はホーム、ヤマハスタジアムです。

我らがジュビロ、この勢いのままヤマハで連勝といきましょう!

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第4節
日時 2026年8月29日(土)18:00キックオフ
会場 CITY FOOTBALL STATION
結果 栃木シティ 1-3 ジュビロ磐田
得点 2分 イアゴ・テレス(磐田)/5分 イアゴ・テレス(磐田)/43分 ジョアン・ヴィクトル(磐田)/57分 奥井諒(栃木C)
入場者数 3,566人
天候 曇り時々雨、気温20.7℃、湿度90%
主審 田邉裕樹
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【DAZN観戦】待望の初勝利は90+2分の劇的ヘッド!太田龍之介、開幕18秒の男が今度は最後に決めた|磐田 2-1 徳島

やっとこさ、です。
2026/27シーズン、開幕から3試合目。ヤマハスタジアムに徳島ヴォルティスを迎えた一戦で、我らがジュビロ磐田がついに今季初勝利を挙げました。しかも、後半アディショナルタイムの劇的なヘディング弾で。
私は今回もDAZN観戦。正直に白状すると、90分を過ぎたあたりまで「今日もドローで勝点1の痛み分けかな」と思いながら観ていました。

秋葉ジュビロ、3試合目の正直

ここまでの2試合を振り返ると、正直、苦しかった。
開幕戦は秋田を相手に、開始18秒の先制点を守り切れず1-1のドロー。続く第2節、53,973人が詰めかけた国立競技場では横浜FCに3失点を浴びて1-3。あの日の帰り道の重さは、まだ記憶に新しいところです。

この時点で磐田は勝点1の16位。今日の相手・徳島も勝点1で18位という、お互いに「そろそろ勝たないとまずい」という状況での対戦でした。

しかも徳島という相手には、いろいろと因縁があります。
昨季のJ1昇格プレーオフ準決勝、鳴門で1-1のドロー。上位が勝ち上がるレギュレーションによって、磐田はあの試合でJ1復帰の夢を絶たれました。さらに昨年10月18日、このヤマハで0-4の大敗。ヤマハでの徳島戦は2020年、2023年、2025年と3連敗中で、最後に勝ったのは2015年8月まで遡ります。

そして、もうひとつ。秋葉忠宏監督にとって、徳島は現役時代に在籍した古巣なんですよね。就任してリーグ戦3試合目で、いきなり古巣との対戦。何とも因縁めいた巡り合わせです。

スタメン|牲川がゴールマウス、乾と藤原が舵取り

この日の磐田は4-2-3-1。
GKは牲川歩見。最終ラインにダニーロ、桑原航太、吉村瑠晟。中盤は金子大毅、ユーリ・ララ、小原基樹に、キャプテンの藤原健介。そして乾貴士とイアゴ・テレスが前線を支え、1トップにジョアン・ヴィクトルが入りました。

対する徳島は3-4-2-1。GK北村海チディ、最終ラインに山田奈央、山越康平、モヨ・マルコム強志。中盤には鹿沼直生、児玉駿斗、杉本太郎、高木友也。前線はトニー・アンデルソンとルーカス・バルセロスという顔ぶれです。
ちなみに徳島の6番・鹿沼直生は元ジュビロ。2021年から磐田でプレーし、2024年夏に徳島へ移籍した選手です。昨年10月にこのヤマハで得点も決めています。古巣キラーには、今日はおとなしくしていてほしい……というのが正直な気持ちでした。

13分、イアゴ・テレスが押し込んだ

試合が動いたのは前半13分。
乾貴士のスルーパスに反応したジョアン・ヴィクトルが、ペナルティエリア右からシュート。これはGK北村にブロックされましたが、こぼれたボールに詰めていたのがイアゴ・テレス。中央から右足で押し込み、磐田が先制しました。

イアゴ・テレスは今夏、ブラジルのロンドリーナECから加入したばかりの選手。加入後の初ゴールが、こんな大事な試合の先制点になりました。

乾のパス、ジョアンの仕掛け、そしてイアゴの詰め。新加入組がしっかり絡んだ、いい形の得点でした。

43分、セットプレーで追いつかれる

ただ、リードは前半のうちに消えます。
43分、徳島の右サイドからのフリーキック。児玉駿斗が蹴り込んだボールに、ペナルティエリア中央で合わせたのは山越康平。ヘディングで叩き込まれて1-1。

...セットプレー。正直、ここは「またか」という気持ちにもなりました。前半のいい流れの中で、しかも折り返し直前の時間帯。嫌な失点の仕方です。

そしてこのとき、私の頭にはある言葉が浮かんでいました。

——開幕戦と、同じだ。

秋田戦も、開始18秒で先制しながら追いつかれての1-1。今日もまた、先に取って、追いつかれて。このまま勝点1の痛み分けで終わるんだろうな、と。

観ているこちらが、勝ちきる姿を想像できなくなっていたんです。

秋葉監督の采配が刺さった後半

しかし、後半の磐田は違いました。
54分、秋葉監督が動きます。先制点のイアゴ・テレスに代えて太田龍之介、ジョアン・ヴィクトルに代えて川合徳孟という2枚替え。得点者を下げるという、なかなか思い切った交代でした。
さらに66分に小原基樹→野澤零温、83分には桑原航太→川﨑一輝、藤原健介→井上潮音と、次々に手を打っていきます。

一方の徳島も、43分に得点した山越康平をハーフタイムで田中隼人に交代。66分にトニー・アンデルソンと高木友也、72分に柳澤亘、89分にルーカス・バルセロスと、こちらも総動員でした。

試合はそのまま1-1で進み、時計は90分を回ります。

私はもう、半ばあきらめていました。今日も勝点1。まあ、負けるよりはいい。そう自分に言い聞かせながら、画面を眺めていたんです。

そして90+2分、太田龍之介

後半アディショナルタイム2分。
左サイドで得たフリーキック。83分に入ったばかりの井上潮音が上げたボールに、ペナルティエリア中央で飛び込んだのは——太田龍之介。

ヘディングがゴール上部に突き刺さり、ヤマハが揺れました。

「やった~ぁ!」

思わず声が出ました。

ただ、そのあとすぐに込み上げてきたのは、「ヤレヤレ...」でした。

歓喜と安堵が、同じタイミングで押し寄せてくる。あんな不思議な気持ちは、なかなかありません。うれしいのに、力が抜ける。勝ったのに、ため息が出る。それだけこの3試合、勝利に飢えていたということなんだと思います。

思い出してほしいのは、開幕戦の秋田戦です。あのとき、開始18秒で先制点を決めたのも太田龍之介でした。シーズンで一番早い時間のゴールを決めた男が、今度は一番遅い時間のゴールを決める。しかも、この日は54分からの途中出場。

そして井上潮音も、投入からわずか7分での仕事。秋葉監督の交代策が、そのまま勝点3につながった格好です。

こういうゴールが決まるチームは、強いです。

磐田 2-1 徳島|スタッツで見ると

試合結果|磐田 2-1 徳島

試合結果|磐田 2-1 徳島

最終スコアは

磐田 2–1 徳島
(Goal: 太田龍之介)

項目 磐田 徳島
シュート 15 5
枠内シュート 6 2
支配率 52% 48%
コーナーキック 5 1
オフサイド 1 4
警告・退場 0 0

 

シュート15本対5本、枠内6本対2本。数字の上でも、磐田がしっかり試合を支配していたことが分かります。

そして注目したいのは失点がセットプレーの1本だけだったこと。国立で3失点を浴びた守備陣が、流れの中からはほぼ完璧に抑え込みました。徳島の枠内シュートはわずか2本です。

入場者数は14,235人。カードも両チーム0枚というクリーンな一戦でした(主審は御厨貴文さん)。

ヤマハでの徳島戦、11年ぶりの勝利

この勝利で、いくつかの記録が動きました。

  • 秋葉忠宏監督、就任後リーグ戦初勝利(しかも古巣・徳島から)
  • ヤマハでの徳島戦、2015年8月以来の勝利(3連敗をストップ)
  • 昨季のPOで昇格の夢を絶たれた相手からの白星

 

数字で見ると、ずいぶん重たい勝利だったことが分かります。

まだ3試合目。順位も、勝点も、これから積み上げていく段階です。それでも「勝ち方を知っているチーム」に戻りつつある感触は、確かにありました。アディショナルタイムに前へ出て、セットプレーで仕留める。あの時間にゴールを取りにいく姿勢そのものが、秋葉監督の言う「最後の1秒まで戦い抜くチーム」なんだと思います。

次こそ、ヤマハに足を運びたい。

我らがジュビロ、ここから連勝といきましょう!

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第3節
日時 2026年8月22日(土)19:00キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
結果 ジュビロ磐田 2-1 徳島ヴォルティス
得点 13分 イアゴ・テレス(磐田)/43分 山越康平(徳島)/90+2分 太田龍之介(磐田)
入場者数 14,235人
天候 曇り、気温28.4℃、湿度85%
主審 御厨貴文
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【観戦記】今季初の生観戦は悪夢の3失点…国立で涙の敗戦|横浜FC 3-1 磐田

行って参りました、国立競技場。
2026/27シーズン、今季初のジュビロ生観戦!
……だったのですが。
悪夢の3失点で、帰りの足取りは重く……(涙)

今季初、生観戦!

2026/27シーズンのJ2リーグが開幕しまして、我らがジュビロ磐田は開幕戦でブラウブリッツ秋田と1-1のドロー。
前節はDAZN観戦でしたが、今節はアウェイの横浜FC戦。
関東のアウェイですからね、もちろんスタジアムに行ってきましたよ!

私、今季初の生観戦。
もう家を出る前から、ワクワクが止まりません。
しかも今回は、ニッパツ三ツ沢球技場でも、日産スタジアムでもありません。

舞台は、MUFGスタジアム(国立競技場)!
横浜FCにとっては、クラブ史上初となる「MUFG国立でのホーム開幕戦」。
約6万枚のチケットが発券された特別な一戦で、実際の入場者数はなんと53,973人。

MUFGスタジアム(国立競技場)|横浜FC vs. 磐田

MUFGスタジアム(国立競技場)|横浜FC vs. 磐田


J2リーグとしても歴代2位となる大観衆が集まり、スタジアムの盛り上がりは最高でした。
横浜FC vs. 磐田|MUFGスタジアム(国立競技場)

横浜FC vs. 磐田|MUFGスタジアム(国立競技場)


いやぁ、こんな雰囲気の中でジュビロを生観戦できる。
これは期待しちゃいますよね!
横浜FCと言えば、ルキアンにアダイウトン、伊藤槙人と、元ジュビロの選手がいます。
そして監督は、前・藤枝MYFCの須藤大輔監督。
意識しない訳にはいきません。

絶対に負けられない戦いが、そこにはある!

先発は新生ジュビロらしい顔ぶれ

さて、気になるスタメンは……。
GKは牲川歩見。
最終ラインには川﨑一輝、ダニーロ、ユーリ・ララ、松原后。
ボランチには藤原健介と金子大毅の二人。
中盤には角昂志郎、川合徳孟、イアゴ・テレス。
そして前線には、開幕戦で開始18秒のゴールを決めた太田龍之介。

新生・秋葉ジュビロらしい顔ぶれで、国立での今季初勝利を狙います。
さぁ、キックオフ!

悪夢の3失点

試合序盤、まずは横浜FCがボールを握る時間が長く、ジュビロはなかなか攻撃の形を作れません。

そして前半28分。
横浜FCがペナルティエリア手前でフリーキックを獲得。
これを髙江麗央が直接狙うと、右足から放たれたボールがゴール右下へ。

横浜FCに先制を許してしまいます。
横浜FC 1-0 磐田。

うーん……。
まだ1点。
ここから、ここからです。
ジュビロの反撃に期待しましょう。

しかし、なかなか流れを引き寄せられないまま前半終了。
1点ビハインドで後半へ。

数的優位になったのに……

後半、まずはジュビロが追いつきたいところ。
ところが、後半6分。
横浜FCのルキアンにPKを決められてしまいます。
横浜FC 2-0 磐田。
元ジュビロのルキアンに決められるというのも、なんとも複雑な気持ち……。

ところが後半22分に、横浜FCの岩武克弥が2枚目のイエローカードで退場。
ジュビロは数的優位に立ちます。

さぁ、ここから始まる、磐田の反撃!
1人少ない横浜FCを相手に、一気に反撃……といきたいところです。

ところが。
後半27分、横浜FCがカウンターから攻め込み、村田透馬のクロスに島村拓弥が合わせてゴール。
横浜FC 3-0 磐田。

……。
えっ、3点目?

数的優位に立ったのに、そこから追加点を許してしまうとは。
これは、さすがに厳しい。

PKで1点返すも……

それでもジュビロは諦めません。
後半も攻撃を続け、そして後半25分にはジョアン・ヴィクトルが投入されます。

すると後半32分。
ジュビロがPKを獲得!
キッカーはジョアン・ヴィクトル。

これをしっかり決めて、
横浜FC 3-1 磐田。
ようやく1点を返します。

さぁ、あと2点!
……と言いたいところですが、残念ながら、ここから逆転への道筋を作ることはできませんでした。

試合終了。

横浜FC 3-1 ジュビロ磐田

試合結果は、

横浜FC 3-1 ジュビロ磐田

試合結果|横浜FC 3-1 磐田

試合結果|横浜FC 3-1 磐田


得点:ジョアン・ヴィクトル(PK)

今季初の生観戦。
そして、国立競技場。
53,973人という大観衆。
これだけ舞台が整っていたのに……。
結果は、なんともほろ苦いものになってしまいました。

もちろん、かなり横浜FC寄りのジャッジに感じて、スタンドから見ていて「ん?」と思う場面もありました。
ただ、それでも……です。
PKだけの1点では、勝てません。
そして、数的優位に立ったにもかかわらず、そこからゴールを奪えなかったのも辛い。
相手が1人少なくなった時間帯こそ、ジュビロが試合をひっくり返すチャンスだったはずです。

サポーターからはブーイング

試合終了後。
ジュビロのゴール裏からは、選手たちに対して少々の拍手と、大きなブーイング。
今季初の生観戦で、こんな光景を見ることになるとは……。
選手たちも、サポーターの悔しさは十分に感じていることと思います。

開幕戦の秋田戦は1-1のドロー。
そして第2節は、3-1の敗戦。
まだシーズンは始まったばかりとはいえ、そろそろ今季初勝利が欲しいところです。
次節こそは、すっきり勝ち点3といきたいところ。
我らがジュビロ、ここから巻き返しましょう!

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【DAZN観戦】開始18秒で先制も…秋葉ジュビロ、開幕戦は死闘の末のドロー|磐田 1-1 秋田

今シーズンから秋春制が導入され、8月に開幕する新たなJリーグ。世界のサッカーカレンダーに合わせた形ということで、いよいよ「ここから、世界だ!」ですね。
開幕戦は、最後まで目が離せない熱戦の末、ドローとなりました。

秋葉ジュビロ、開幕!

2026/27 明治安田J2リーグが開幕しました。
今シーズンから秋春制が導入され、8月に開幕。欧州リーグなど、世界のサッカーカレンダーに合わせた形です。
「ここから、世界だ!」
そんな新しいシーズンの幕開けです。

さて、我らがジュビロ磐田は、今シーズンから新たに秋葉忠宏監督が就任。
熱い・熱い、魂のこもったメッセージを発するモチベーターですから、選手たちの気合も相当入っていることと思います。
開幕戦はホーム、ヤマハスタジアム(磐田)にブラウブリッツ秋田を迎えての一戦。

昨年は秋田にシーズンダブルを喫した(二敗)相手ですからね。油断できない相手です。
気になるスタメンは……。
GKに牲川を据え、ユーリ・ララ、ダニーロ、イアゴ・テレスを起用。FWには太田龍之介と、新生ジュビロらしいラインナップです。

開始18秒、いきなり先制!

試合はいきなり、動きます。

試合開始から、わずか18秒。
秋田GKのクリアボールがDFに当たり、太田龍之介の前へ。太田がそのままゴールに押し込んで、先制!
ラッキーもありましたが、幸先よく先制点を奪えました。
いやぁ、開幕戦でいきなり18秒ですよ。これは期待しちゃいますよね!

しかし、さすがは秋田。
前に向かう気持ちを感じる吉田サッカーは見ごたえがあります。
ジュビロが1点リードして終わった前半でしたが、気付けばシュート数は秋田の方が上回っていました。
1点リードしているとはいえ、まだまだ油断はできません。

熱闘・死闘の後半戦

後半開始からしばらくは、ジュビロがボールを支配する時間が長かったように感じました。

しかし、油断大敵!
後半16分、カウンターから秋田の半田が抜け出して、GK牲川と1対1。
これを決められて同点。
1-1となって、試合は振り出しに戻ります。

ここからはもう、正に熱闘・死闘でした。
目まぐるしく攻撃と守備が入れ替わる展開で、どちらに1点入ってもおかしくない。
正直、ホントにどちらかにもう1点、入るんじゃないかっていう臭いがプンプンしてましたよ。

ジュビロも終盤に猛攻。
あと一歩、あと一押し……。
しかし、どちらも決められず。

試合結果は、

試合結果|磐田 1-1 秋田

試合結果|磐田 1-1 秋田


ジュビロ磐田 1–1 ブラウブリッツ秋田
(Goal:太田龍之介)

両チーム、痛み分けとなりました。
うーん、最後の方はジュビロも猛攻だっただけに、決めきりたかったですね。

とはいえ、開幕戦から最後まで目の離せない熱戦。
新生・秋葉ジュビロのこれからが、ますます楽しみになってきました。

次節は国立へ!

さて、次節はアウェイFC横浜戦。
管理人、国立に馳せ参じますよ!
今シーズン初勝利を、この目で見届けてきます!!
今度こそ、勝ち点3を!!

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