【ひかりTV観戦】枠内シュートは2対8。ゴール前だけが、違った|磐田 0-4 川崎

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ゴール前だけが、違いました。

ルヴァンカップ3回戦。一発勝負で、J1川崎と

2026年10月14日(水)19時、ヤマハスタジアム(磐田)。2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド3回戦、川崎フロンターレ戦です。

この大会、2024年からグループステージがなくなって、1stラウンドから完全なトーナメントになりました。つまり一発勝負。90分で決まらなければ延長30分、それでもダメならPK戦です。

磐田はここまで、1回戦で相模原に3-0(アウェイ)、2回戦でJ1のジェフ千葉に4-2(J1千葉に4ゴール、この勢いをリーグに!|磐田 4-2 千葉)。2回戦ではJ1相手にジャイアントキリングを成し遂げています。

そして今日の相手も、またJ1。川崎フロンターレです。

サックスブルーと、フロンターレブルー。水色対決でした。

天候は晴れ、気温22.6℃、湿度48%。主審は福島孝一郎さん。なお、ルヴァンカップのVARはプライムラウンドのみの導入なので、この試合にVARはありません。

先発11人を、全員入れ替えた

そして、スタメン発表を見て驚きました。

4日前の札幌戦から、先発11人が全員入れ替わっていました(後半のシュートは1本。クリア34本で守り切った|磐田 1-0 札幌)。

札幌戦の先発で、この日ピッチに立っていた選手はゼロ。ダニーロ、桑原航太、ユーリ ララ、イアゴ テレス、ジョアン ヴィクトルの5人はベンチに回り、牲川歩見、山﨑浩介、吉村瑠晟、井上潮音、佐藤大樹、乾貴士の6人はメンバー外でした。

この日の先発は4-4-2。

ポジション 選手
GK 三浦龍輝
DF 西久保駿介/西野陽向/金子大毅/増田大空
MF 小原基樹/上原力也/藤原健介/為田大貴
FW マテウス ペイショット/太田龍之介

土曜日には中2日でアウェイの宮崎戦が控えています。リーグ戦が最優先という判断は、順位を考えれば当然だと思います。

ちなみに川崎も、3日前のリーグ戦(名古屋戦)から先発10人を入れ替えていました。連続先発は山原怜音だけ。向こうも中2日で、次のC大阪戦もまた中2日です。

つまり、お互いに「控え組」をぶつけ合った試合でした。

17歳の西野陽向が、トップチームデビュー

そして、この日のいちばんのニュースがこれです。

背番号58、西野陽向。磐田U-18所属の17歳で、2種登録の選手です。この日がトップチームデビュー。しかもセンターバックで先発フル出場でした。

磐田は2026年に、U-18からFW奥田悠真、MF西岡健斗、DF西野陽向の3人を2種登録しています。その1人目が、J1相手の公式戦でいきなり90分です。

結果は0-4。数字だけ見れば厳しいデビュー戦です。

ただ、Optaの記録を追うと、32分・76分・77分と、川崎のクロスや折り返しを3度クリア/ブロックしています。17歳がJ1の攻撃を浴び続けて、最後まで立っていた。それは記録に残しておきたいと思います。

前半4分、3本連続で打った

「入りは悪くなかった」という印象、これは数字がはっきり裏付けています。

というより、前半4分だけで3本打っています。

時間 場面
4分 マテウス ペイショットがエリア手前から右足で枠内へ → 丸山祐市がブロック
4分 小原基樹がエリア中央から右足で枠内へ → 山口瑠伊がセーブ
4分 こぼれ球に反応した藤原健介が中央から右足で枠内へ → 丸山祐市がブロック

立ち上がりの4分で、枠内シュートを3本。ここで1本でも入っていたら、まったく違う試合になっていたはずです。

そして、この3本のうち2本を止めたのが丸山祐市でした。この名前は、このあともう一度出てきます。

17分、丸山祐市のコーナーキック

先制したのは川崎でした。

17分、左コーナーキック。キッカーの山原怜音が右足で上げたボールが磐田のDFに当たってこぼれ、そこに詰めていた丸山祐市が左足で流し込みました。0-1。

Optaの記録は「こぼれ球に反応した丸山がペナルティエリア中央から左足でゴール下に決める」。こぼれ球だったため、公式のアシスト記録はありません。

そして、ここが川崎の憎いところで──丸山祐市は2024年に加入して以来、これが川崎での初ゴールだったそうです。

前半4分に磐田のシュートを2本止めた人が、17分に初ゴールを決める。試合後、川崎公式の「アウェイで大賞」も丸山が受賞していました。完全に持っていかれた格好です。

Optaがこの直後に出していた数字が、また嫌なものでした。

今季のリーグ戦、先制に成功した試合は5試合。3勝1分け1敗で勝率は60.0%

19分、秋葉監督に警告

先制の2分後、秋葉忠宏監督に警告が出ています。理由コードはC3、異議でした。

何があったのかは記録からは分かりません。ただ、ベンチがそれだけ熱くなっていた、ということは伝わってきます。

このあと、38分に河原創(川崎)、40分に藤原健介(磐田)、71分に金子大毅(磐田)と警告が続きました。退場はありません。

13分の為田大貴と、52分の西久保駿介

磐田にも、決定機はありました。

13分、右サイドから小原基樹のクロス。ペナルティエリア内で為田大貴が頭で合わせましたが、わずかにゴール右へ外れました。

そして52分。0-2になった直後です。西久保駿介がペナルティエリア右から放ったシュートが、ゴールの枠を直撃しました。

この日、磐田がいちばんゴールに近づいたのが、この52分だったと思います。入っていれば1-2。まだ40分近く残っていました。

そういう日でした。

50分、河原創のミドル

その西久保のシュートの、2分前です。

後半開始から5分(50分)、左サイドで長璃喜から由井航太とつながり、パスを受けた河原創がペナルティエリア手前から右足。ゴール左に突き刺さりました。0-2。

Optaの記録は「河原がペナルティエリア手前から右足でゴール左上に決める」。アシストは由井航太です。

後半の立ち上がり、わずか5分での失点です。

ハーフタイムで整えて、さあここから、という時間に決められる。仙台戦の90+4分もそうでしたが、いちばん切り替えたいタイミングで失点するという形が、また出てしまいました。

72分と84分、どちらもセットプレーとクロスから

3点目と4点目は、形がよく似ています。

72分、右サイドの直接フリーキック。キッカーは、また山原怜音。右足で入れたボールに、ペナルティエリア内のペドロ ホマーノがヘディングで合わせました。0-3。

84分、左サイドからペドロ ホマーノが右足のインスイングでクロス。ファーサイドの山市秀翔が頭で叩き込みました。0-4。

整理すると、川崎の4得点はこうなります。

時間 得点者 形
17分 丸山祐市 左CK(山原怜音)からのこぼれ球を左足
50分 河原創 崩しからエリア手前の右足ミドル
72分 ペドロ ホマーノ 右直接FK(山原怜音)をヘディング
84分 山市秀翔 左クロス(ペドロ ホマーノ)をヘディング

4点のうち3点が、セットプレーかクロスから。そしてそのうち2点が山原怜音のキックです。

さらにペドロ ホマーノは46分からの出場で、1ゴール1アシスト。公式記録でのシュートは、その得点の1本だけでした。

数字で見る90分

ここからが、この試合のいちばん伝えたいところです。

試合全体のスタッツを並べます。

項目 磐田 川崎
シュート 11本 22本
枠内シュート 2本 8本
チャンスクリエイト 10回 22回
ボール支配率 47% 53%
パス成功率 80% 87%
ボールタッチ 837 1,059
タックル 14回 8回
ブロック 16回 8回
こぼれ球奪取 25回 21回
クロス 16本 12本
1対1勝利数 13回 11回
クリア 17回 20回
セーブ 4回 4回

よく見てください。太字は磐田が上回っている項目です。

タックル、ブロック、こぼれ球奪取、クロス、1対1勝利数。全部、磐田が上です。ボール支配率も47対53で、極端な差ではありません。

15分ごとのポゼッションを見ると、もっとはっきりします。

時間帯 磐田 川崎
0〜15分 40% 60%
15〜30分 53% 47%
45〜60分 44% 56%
60〜75分 59% 41%

60分から75分は、磐田が59%持っていました。そしてその直後の72分に失点しています。

「中盤のボールの動き自体は両チームそれほど変わらない」という感覚は、数字のとおりです。

ゴール前だけが、違った

では、何が違ったのか。

この2行です。

項目 磐田 川崎
シュート 11本 22本
枠内シュート 2本 8本

シュートが2倍、枠内が4倍。

シュートの推移を追うと、差がついた時間帯も見えます。

時間 磐田(枠内) 川崎(枠内)
20分 4本(1) 4本(2)
40分 6本(1) 8本(3)
前半終了 6本(1) 9本(3)
65分 7本(1) 13本(5)
85分 8本(1) 19本(7)
試合終了 11本(2) 22本(8)

20分の時点では4対4で互角でした。それが65分に7対13、85分には8対19。

そして磐田の枠内シュートは、4分から85分まで、ずっと1本のままです。立ち上がりに3本枠に飛ばしたあと、80分間ゼロだったということになります。

「ゴール前でのシュートまで持っていく力は全然違う」という感覚は、ここに出ていました。中盤までは渡り合えている。でも、最後の30メートルが違う。

アタッキングサードでのプレー数も、磐田222に対して川崎303でした。

コーナーキックが、69分まで0本だった

もうひとつ、象徴的な数字があります。

磐田がこの試合で最初のコーナーキックを獲得したのは、69分でした。

対する川崎は、開始1分でコーナーキックを取っています。そして17分、そのコーナーキックから先制しました。

前半の磐田のコーナーキックは、公式記録でも0本。シュートは打てていたのに、相手ゴール前での「次の攻撃につながる形」は作れていなかった、ということだと思います。

なお、三浦龍輝は4セーブを記録しています。8分のカイキ ケイロス、29分の山市秀翔、50分の大関友翔、88分の持山匡佑。枠内8本に対して4本止めているので、GKの出来が悪かった試合ではありません。

4,656人のヤマハ

この日の入場者数は4,656人でした。

4日前の札幌戦が12,349人ですから、およそ3分の1。水曜の19時キックオフで、しかもカップ戦となると、どうしてもこうなります。

ただ、J.League公式の表示によると、ルヴァンカップの今季平均入場者数は3,774人。カップ戦の平均は上回っています。平日のナイターに4,656人が集まるというのは、磐田というクラブの地力だと思います。

この試合、DAZNでは見られませんでした

ここ、意外と知られていないので書いておきます。

2026/27シーズンのルヴァンカップは、DAZNでは配信されません。

放送・配信はフジテレビとスカパー!の体制で、全65試合がこの2社で分担されています。

この試合はフジテレビTWOでの生中継でした。フジテレビTWOを見る方法は、だいたいこのあたりになります。

方法 特徴
スカパー! 準決勝までの全試合。いちばん王道
ケーブルテレビ 地域のCATVがフジテレビTWOを扱っていれば
ひかりTV 光回線が必要。我が家はこれ
FOD/Amazonのチャンネル加入 テレビがなくても見られる

我が家はひかりTVに入っているので、そこからフジテレビTWOでリアルタイム視聴できました。リーグ戦はDAZN、ルヴァンはフジ・スカパー系。この使い分けは、覚えておくと取りこぼしがなくなります。

ちなみにAmazonプライムビデオでも、通常のプライム会員では見られません。「サッカーLIVEライト」か「FODチャンネル」のチャンネル加入が必要です。

ルヴァンは3回戦で敗退。次は土曜、アウェイで宮崎

一発勝負なので、磐田はここで敗退です。10月28日の4回戦には進めません。

今季のルヴァンカップを振り返ると、こうでした。

ラウンド 日付 対戦 結果
1回戦 9/2 相模原(A) 3-0 ○
2回戦 9/29 千葉(H・J1) 4-2 ○
3回戦 10/14 川崎(H・J1) 0-4 ●

J1クラブと2試合やって、1勝1敗。千葉には4点取って勝って、川崎には4点取られて負けました。

悔しいですが、この大会はここまでです。

次は10月17日(土)19時、いちご宮崎新富サッカー場でテゲバジャーロ宮崎戦。リーグ戦第11節です。

そして、ここが大事なところで──この日の先発11人は、土曜にはほぼ戻ってきます。11人全員を入れ替えたということは、そういうことです。

この0-4は痛い。でも、順位を上げるための試合は土曜のほうです。

切り替えて、宮崎へ。


※スタッツはJ.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)に基づく、試合直後の数値です。なおJ.League公式の試合記録では磐田のシュート数が、川崎フロンターレ公式の掲載では7本、ジュビロ磐田公式の掲載では8本と食い違っています。本稿は数え方の統一を優先して、全項目をOpta集計でそろえました。後日修正が入る可能性があります。
※ルヴァンカップはゴール期待値(xG)・走行距離・スプリント数が公開されていません。
※監督・選手の試合後コメントは、本稿執筆時点で両クラブ公式・J.League公式とも未掲載です。公開され次第、追記します。
※西野陽向のトップチームデビューについて、クラブからの公式発表は本稿執筆時点で確認できていません。2種登録の経緯とこの試合の先発出場は、クラブ公式およびJ.League公式の記録に基づいています。

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【DAZN観戦】後半のシュートは1本。クリア34本で守り切った|磐田 1-0 札幌

やっと、勝てました。

秋葉監督は、試合前に「ゼロで抑える」と言っていた

2026年10月10日(土)18時、ヤマハスタジアム(磐田)。明治安田J2リーグ第10節、北海道コンサドーレ札幌戦です。

磐田はリーグ戦で3連敗中。新潟に1-2、八戸に1-2、仙台に1-2。3試合すべて1点差で、3試合すべて同じスコアでした(シュートは3本だけ。90+4分、首位仙台に力尽きる|仙台 2-1 磐田)。

この試合の前、クラブ公式に秋葉忠宏監督の言葉が載っていました。

ここで連敗を止めなければ、本当に負のスパイラルに入ってしまう

そして、もうひとつ。

今一度、全員で「ゼロで抑える」という強烈な守備の意識にマインドを変えていきたい

ここまで9試合で13失点。優勝するチームは失点が少ない、という話をしたうえでの言葉だそうです。

仙台戦のあと、チームは約2時間かけて試合映像をフルで見返すミーティングをやったとのこと。佐藤大樹は「ダメなところはダメ、いいところは続けるという話し合いがあって、いい緊張感があった」、主将の藤原健介は「全員が思っていることを話した」と話しています。

その結果がどうだったか、という試合です。

ヤマハに12,349人

この日の入場者数は12,349人。天候は晴れ、気温23.5℃、湿度55%、無風。ピッチは全面良芝。主審は清水勇人さん。キックオフは18時03分でした。

この日は「ヤマハ・ヤマハ発動機マッチ」。EXILE/三代目J SOUL BROTHERSの小林直己さんが来場して花束贈呈とハーフタイムの挨拶、ヤマハ野球部のストラックアウト、ブラスアンサンブルの演奏、電動車椅子サッカーの体験とエキシビション。キックオフ前にはジュビレーションのペンライト演出で、スタンドがサックスブルー一色になりました。

先発は3人変更。牲川歩見が2試合ぶりに戻ってきた

先発は、前節の仙台戦から3人変更です。

OUT(仙台戦) IN(札幌戦)
GK 三浦龍輝 GK 牲川歩見
MF 金子大毅 MF ユーリ ララ
MF 川合徳孟 MF イアゴ テレス

最終ラインの4人(ダニーロ・桑原航太・山﨑浩介・吉村瑠晟)は据え置き。布陣も4-2-3-1のままです。

ここで目を引いたのがGKでした。第1節から第7節まで全試合に先発していた牲川歩見が、八戸戦と仙台戦では外れていました。それが2試合ぶりに戻ってきた。今季の磐田は、これでGKが3人目です。

対する札幌は3-4-2-1。監督は川井健太さん。前節から1人だけの変更で、白井陽斗が外れて長谷川竜也が入りました。札幌は前節、いわきに2-1で勝って開幕戦以来8試合ぶりの白星。今季初の連勝を狙って乗り込んできています。

前半、磐田は10本打っていた

「押し気味の前半」という印象でしたが、数字で見ると、思っていた以上に押していました。

前半終了時点 磐田 札幌
シュート 10本 3本
枠内シュート 2本 2本
ゴール期待値(xG) 1.48 0.10
コーナーキック 2本 0本

シュート10対3。ゴール期待値にいたっては1.48対0.10です。15倍近い差がついています。

20分の時点で、磐田6本に対して札幌は0本。Optaも10分の時点で札幌について「10分が経過するも、まだシュートに至るシーンを作り出せない」と出していました。

でも、枠内は2本だった

ただ、「なかなかシュートまで持っていけない、もどかしい展開」という感覚も、間違っていません。

10本打って、枠に飛んだのは2本だけです。

しかも20分時点の枠内は1本、40分時点でも1本。つまり前半の大半、打ってはいるけれど枠には行っていないという時間が続いていました。

ポゼッションの推移も、途中で入れ替わっています。

時間帯 磐田 札幌
0〜15分 57% 43%
15〜30分 31% 69%
前半トータル 50% 50%

最初の15分は磐田のものでしたが、15分から30分は札幌が69%。この時間帯に札幌も出てきて、29分と34分に長谷川竜也のシュートがありました。どちらも牲川歩見がセーブしています。

押していたけれど、決めきれない。そして相手も出てくる。もどかしい、というのはそういう前半でした。

40分、佐藤大樹が倒された

そして40分でした。

桑原航太のパスがペナルティエリア内の吉村瑠晟につながり、そこから佐藤大樹が西野奨太にファウルを受けてPK獲得。西野には同時に警告が出ています。

ここに、小さいけれど大事な話があります。

佐藤大樹は、北海道出身で、札幌のアカデミー育ちなんです。つまりこの日は古巣との一戦でした。

試合前、本人はこう話していました。

すごく思い入れのある相手からゴールを決めてアピールしたい

結果から言うと、佐藤大樹はこの日ゴールを決めていません。

でも、決勝点を生んだのは彼でした。古巣から奪ったのは、ゴールではなくPKだった。これはこれで、十分に「アピール」だったと思います。

もうひとつ皮肉だったのが、ファウルをした西野奨太のほうです。この選手、Jリーグ公式の試合前の見どころで札幌の「キーマン」として名指しされていた選手でした。「今季はチーム最多のデュエル勝利総数を記録し、前節はセットプレーから先制点を奪うなど、攻守両面でチームを支えている」と。

その守備の要が、PKを与えて警告を受けました。

42分、イアゴ テレスが右下へ

キッカーはイアゴ テレス。

右足で、ゴール右下。落ち着いたものでした。42分、1-0。

イアゴ テレスは26歳のブラジル人で、今年7月9日にロンドリーナEC(ブラジル)から期限付き移籍で加入した選手です。8月8日の秋田戦でJ初出場、8月22日の徳島戦でJ初ゴール。そこから栃木シティ戦で2点を決めて、この日が今季リーグ戦4点目になります。

前節の仙台戦は出場していません。その前日の10月3日にU-21Jリーグで先発フル出場していました。そこから中6日での先発復帰です。

Optaが42分にこんな数字も出していました。

イアゴテレスはここまでで5本以上のシュートを放っている

前半だけで5本以上。磐田の10本のうち半分がこの人です。相当に積極的でした。

流れの中からの得点ではありません。でも、前半のゴール期待値1.48という数字を見れば、入るべくして入った1点だったとも言えます。

後半、磐田のシュートは1本だけ

両チームとも、ハーフタイムの交代はゼロ。札幌ボールで後半が始まりました。

そして、ここからの45分が、この試合のすべてです。

後半、磐田のシュートは1本しかありません。

48分、桑原航太がペナルティエリア手前から右足で枠内へ。これは田川知樹にセーブされました。以上です。

後半のゴール期待値は、磐田が0.03。ほぼゼロです。

後半のみ(全体−前半) 磐田 札幌
シュート 1本 9本
枠内シュート 1本 1本
ゴール期待値(xG) 0.03 0.62

「一進一退」という感覚だったとのことですが、少なくともシュートの数では一方通行でした。磐田1本、札幌9本。

ただし、ここが重要なところで、札幌の9本のうち枠に飛んだのは1本だけです。

終盤、札幌の猛攻

札幌は64分にヴィニ ペイショットを投入します。この交代が、終盤の圧の中心になりました。

時間 場面
75分 Vペイショットのクロス → ダニーロがクリア
78分 Vペイショットがエリア中央からシュート → ゴール上に外れる
81分 Vペイショットがエリア手前からシュート → ゴール上に外れる
83分 Vペイショットのクロス → ダニーロがクリア
84分 Vペイショットが枠内へ → ブロック
85分 青木亮太がエリア手前からシュート → ゴール上に外れる
90+3分 内田瑞己が枠内へ → 野澤零温がブロック
90+4分 スパチョークが枠内へ → ブロック
90+5分 内田瑞己が枠内へ → 川﨑一輝がブロック

アディショナルタイムだけで、枠内シュートを3本ブロックしています。

75分から90分までのポゼッションは、磐田38%に対して札幌62%。ボールはずっと札幌が持っていました。

牲川歩見のセーブは2本。どちらも前半だった

ここが、この試合でいちばん面白かったところです。

牲川歩見のセーブ数は、90分を通じて2本。29分と34分の長谷川竜也のシュートです。

つまり後半のセーブは、記録上ゼロ。

札幌が9本打った後半、牲川がボールを触って止めた場面がない。枠に飛んだ1本も、ブロックや守備陣の対応で終わっています。

これは「GKが当たっていたから守り切れた」という試合ではありません。ゴールの前に行く前に止めていたという試合です。

クリア34本、ブロック16本

その証拠が、この数字です。

項目 磐田 札幌
クリア 34回 18回
ブロック 16回 11回
タックル 17回 22回
ボールタッチ 783 1,181
1対1勝利数 17 25

クリア34本、ブロック16本。ボールタッチ数では400近く下回り、1対1でも負けている。それでもゼロで抑えた。

八戸戦のとき、磐田はクリア43本の壁を崩せずに負けました(クリア42本の壁。24本打って、1点|磐田 1-2 八戸)。仙台戦では、自分たちがクリア48本の側に回って、90+4分に崩されました。

そして今回、クリア34本の側に回って、今度は崩されなかった。

3試合続けて、同じ構図を別の立場で見ています。そして3試合目で、ようやく守り切りました。

数字で見る90分

試合全体のスタッツです。

項目 磐田 札幌
シュート 11本 12本
枠内シュート 3本 3本
ゴール期待値(xG) 1.51 0.72
ボール支配率 45% 55%
パス成功率 78.2% 82.3%
チャンスクリエイト 10回 9回
クロス 15本 22本
コーナーキック 5本 3本
ファウル 8回 13回
警告 2枚 1枚

シュート数も枠内シュートもほぼ互角。支配率は札幌。でもゴール期待値は1.51対0.72で磐田が倍以上です。

この試合の磐田は、少ない機会をいい形で作っていたチームでした。そしてそのほとんどが、前半に集中していました。

個人で見ると、チャンスクリエイト数の最多は乾貴士の5回。69分に小原基樹と交代していますが、それまでの69分間でチームの半分を作っています。

「ゼロで抑える」は、実現した

試合終了。1-0。

この完封は、今季リーグ戦で2度目です。1度目は9月12日の甲府戦(1-0)。つまりホームでは今季初の無失点になります。

節 日付 対戦 結果
第5節 9/6 富山(H) 0-1 ●
第6節 9/12 甲府(A) 1-0 ○
第7節 9/19 新潟(A) 1-2 ●
第8節 9/26 八戸(H) 1-2 ●
第9節 10/4 仙台(A) 1-2 ●
第10節 10/10 札幌(H) 1-0 ○

3連敗を止めて、4試合ぶりの勝点3です。

秋葉監督が試合前に掲げた「ゼロで抑える」が、そのまま結果になりました。内容が美しかったかと言われると、後半のシュート1本というのは正直かなり苦しい。でも、宣言したことをやったという意味では、この試合には意味があります。

ちなみにヤマハスタジアムでの直近の札幌戦は、今年3月14日の百年構想リーグで0-1でした。同じ場所で、きっちり返しています。

ジョアン ヴィクトルが、9月度のベストゴールに

試合とは直接関係ありませんが、うれしいニュースがありました。

ジョアン ヴィクトルが、Jリーグの2026年9月度・J2月間ベストゴールを受賞しています。

磐田が9月のリーグ戦で挙げた得点は、甲府戦の川合徳孟、新潟戦の佐藤大樹、そして八戸戦のジョアン ヴィクトルの3つだけ。つまり受賞したのは、9月26日の八戸戦で決めた、あのゴールです。

井上潮音の浮き球を胸でコントロールして、そのままオーバーヘッド。負けた試合の中の、唯一の得点でした。

あのときは「1点しか取れなかった」という書き方をしましたが、その1点が、月間でいちばんのゴールだったわけです。

この日のジョアン ヴィクトルは先発フル出場とはいかず、69分に太田龍之介と交代しています。それでも、前半はよく体を張っていました。

15位から10位へ。次はアウェイで宮崎

この勝利で、磐田は4勝1分5敗、勝点13。順位は15位から10位へ、一気に5つ上がりました。

順位 クラブ 勝点 試合
1 RB大宮アルディージャ 20 10
2 ベガルタ仙台 20 9
3 アルビレックス新潟 19 9
… … … …
10 ジュビロ磐田 13 10
… … … …
20 北海道コンサドーレ札幌 8 10

勝点13は、8位の藤枝・9位の秋田と並んでいます。1勝で景色が変わる位置に戻ってきました。

秋葉監督が仙台戦のあとに言っていた「中断期間までに最低限、勝点5差まで持ってこられるように」。首位の大宮・仙台とは勝点7差です。まだ届いていませんが、10差から7差になりました。

一方の札幌は、これで最下位(20位)に転落。今季初の連勝を狙った試合でした。

次節は10月17日(土)19時、アウェイのいちご宮崎新富サッカー場でテゲバジャーロ宮崎戦です。

内容はまだ、胸を張れるものではありません。後半のシュート1本は、次も通用するやり方ではない。

でも、まずは止まりました。ここからです。


※スタッツはJ.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)に基づく、試合直後の数値です。本稿執筆時点でJ.League公式の試合記録がまだ発行されておらず、後日数値が修正される可能性があります。なお後半のスタッツは、試合全体から前半を差し引いた算出値です。走行距離・スプリント数は未公開です。
※本文中に引用した秋葉忠宏監督・佐藤大樹・藤原健介のコメントは、いずれも試合前にクラブ公式およびJ.League公式に掲載されたものです。試合後の監督・選手コメントは、本稿執筆時点で両クラブ公式・J.League公式とも未掲載です。公開され次第、追記します。
※PK獲得の場面について、Optaの記録は「佐藤が西野からファウルを受けてPKを獲得する」とのみ記しています。ファウルの種類は確認できていません。

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【観戦記】シュートは3本だけ。90+4分、首位仙台に力尽きる|仙台 2-1 磐田

最後の最後に、力尽きました。

数年ぶりのユアスタへ

2026年10月4日(日)15時、ユアテックスタジアム仙台。明治安田J2リーグ第9節、ベガルタ仙台戦です。

仙台は、数年前に2年間住んでいた街です。というわけで、遠征してきました。

01_ユアテックスタジアム仙台|仙台 vs. 磐田

01_ユアテックスタジアム仙台|仙台 vs. 磐田

泉中央の駅を出て、あの道を歩いてスタジアムへ向かう時間が、もう懐かしい。ユアスタは陸上トラックのない、ピッチと客席が近い専用スタジアムです。この「近さ」が、この日の90分にそのまま効いてきました。

天候は曇、無風。気温18.7℃、湿度64%。ピッチは全面良芝と記録されています。主審は池内明彦さん。キックオフは15時03分でした。

14,828人という数字

この日の入場者数は14,828人。

仙台の今季ホーム平均(この試合まで)が14,744人ですから、平均をわずかに上回る、いつもどおりの大入りです。でも「いつもどおりで14,700人」というのが、そもそもすごい。

02_スタジアムの中|仙台 vs. 磐田

02_スタジアムの中|仙台 vs. 磐田

熱いサポーターのいるクラブ同士の一戦でした。ゴール裏はもちろん、メインもバックも、仙台のサポーターでほぼ埋まっている。アウェイ側にも磐田のサポーターがしっかり集まっていました。

そしてこの日の仙台は首位。前節のいわき戦で今季初めて首位に立って、この試合はその座を守るか落とすかの一戦でした。対する磐田は、リーグ戦で5敗目を背負うことになる14位。立場がはっきり違う試合でした。

立ち上がり2分、セットプレーから

そして、始まって2分でした。

仙台が磐田陣内の右サイドでFKを獲得。キッカーの武田英寿が左足で入れたボールに、菅田真啓がペナルティエリア中央でヘディング。これは三浦龍輝がかき出しましたが、こぼれ球に反応した梅木翼が右足で押し込みました。

2分、1-0。梅木はこれで2試合連続ゴールです。

この時点でOptaが出していた数字が、ちょっと怖いものでした。仙台は今季のリーグ戦で先制した4試合、4勝0分0敗で勝率100%。先制を許すと、まず勝てない相手です。

10分、佐藤大樹が追いついた

ところが磐田も、すぐに返しました。

10分、左サイドの遠めからのFKの流れから、ペナルティエリア内でダニーロが落としたボールに佐藤大樹が反応。ゴール正面、中央から左足で蹴り込みました。

1-1。わずか8分で振り出しです。

セットプレーで取られて、セットプレーで返す。同じ入り方で殴り合った立ち上がりでした。

そして、ここから長い長い「耐える時間」が始まりました。

前半、磐田のシュートは1本

このあと前半が終わるまで、磐田はシュートを1本も打てていません。

つまり、前半の磐田のシュートは、10分の同点ゴールになったあの1本だけです。

前半終了時点(45+7分)のOptaの数字を並べます。

前半終了時点 仙台 磐田
シュート 18本 1本
枠内シュート 4本 1本
ゴール期待値(xG) 1.29 0.41

18対1。磐田のシュートは1本で、それが点になっている。言い方を変えれば、この1本の精度だけで前半を1-1にしていたということです。

Optaは10分の時点でもう「10分が経過するも、まだシュートに至るシーンを作り出せない」と出していました。そして磐田の最初のコーナーキックは、なんと38分。前半の37分間、セットプレーのチャンスすら作れていなかったわけです。

「仙台の圧」というのは、こういう数字になります。

乾貴士を、消しにきていた

この前半、仙台がいちばん徹底していたのが乾貴士への対応でした。

見ていても、乾にボールが入るたびに複数人が寄せてくる。前を向かせない。これは意図的だったことが、試合後の森山佳郎監督のコメントではっきりしました。

練習では「この選手が乾だぞ」と言っていたら、なんだかそれを気にしすぎてちょっと前に出る迫力がなくなったので、「そこまで気にするな」みたいな感じにはなりましたけど。「どこに乾がいるぞ」というのは常に声をかけあって、そこに(ボールが)入った時にはプレスに行けるようにというところです。
自由に動いて、本当に相手のいない場所を見つけてボールを受けて、前を向けたら本当にスルーパスとかクオリティーが非常に高い選手なので。そこを自由にさせないというのが今日一つの命題ではあったので、その前のところに入れさせないというところから、うまくできたかなと思います。

「そこを自由にさせないというのが今日一つの命題」。首位のチームが、わざわざ練習で名前を出して対策する選手。38歳の乾は、まだそういう扱いを受けています。

そしてここが残酷なところで、森山監督はこう続けています。

そこを自由にさせなかったことで、乾選手もそうですけど、前半の川合(徳孟)選手とか佐藤(大樹)選手にも、そんなにいいボールが入らなかったので、そこは非常に良かったです。

乾を止めると、その先の川合と佐藤にもボールが行かなくなる。磐田の攻撃が「乾を経由する設計」になっていることを、相手の監督が正確に言い当てていました。

後半、ペイショットと太田を同時投入

秋葉忠宏監督は、ハーフタイムで動きます。

後半開始から川合徳孟→マテウス ペイショット、ジョアン ヴィクトル→太田龍之介。長身2枚を同時に入れて、システムも3バックに変えました。

これは効きました。少なくとも、最初の15分は。

森山監督のコメントです。

後半には相手が大きな二枚を入れてきて、全くやり方を変えてくるだろうなというところでは予想通りでしたけど、最初の15分ぐらいはかなりそれで戸惑って。なかなかこっちのペースになりませんでしたけど、その後はまたこちらに流れを引き寄せたら、もうほぼ相手を圧倒していました。

「最初の15分ぐらいはかなりそれで戸惑って」。首位の監督に、はっきりそう言わせています。交代は当たっていたんです。

57分にはFKから仙台ゴールに迫りましたが、ゴールライン手前で石井隼太に止められました。あそこが入っていたら、という場面です。

ただ、「その後はまたこちらに流れを引き寄せたら、もうほぼ相手を圧倒していました」。後半の残り30分は、また仙台の時間に戻りました。

耐える時間が、長すぎた

Optaが刻んだ仙台のシュート累計を並べると、この試合の形がよく見えます。

時間 仙台のシュート累計 磐田のシュート累計
20分 11本 0本
40分 13本 1本
前半終了 18本 1本
65分 19本 1本
85分 25本 3本
試合終了 30本 3本

85分から試合終了までの約10分で、仙台はさらに5本打っています。終盤になっても落ちない。むしろ上がっている。

そしてここが一番つらい数字なのですが、磐田のゴール期待値(xG)は0.61で、後半はまったく増えていません。40分時点で0.61、試合終了時点でも0.61。つまり後半45分間の磐田の得点期待値は、ほぼゼロでした。

三浦龍輝のセーブが何度もありました。6分に岩渕弘人、41分に武田英寿、76分に髙田椋汰、82分に中島元彦、86分にマテウス モラエス。覚えているだけでこれだけあります。

耐えていた。ずっと耐えていました。でも、耐えるだけの時間が長すぎました。

90+4分、相良竜之介

そして、90分+4分でした。

ペナルティエリア手前から杉山耀建が出したパスに、相良竜之介が反応。ペナルティエリア中央から右足で、ゴール上に決めました。

2-1。残り時間はほとんどありませんでした。

03_スコアボードと仙台ゴール裏|仙台 2-1 磐田

03_スコアボードと仙台ゴール裏|仙台 2-1 磐田

決めた相良は88分に投入された交代選手で、これが今季初ゴールでした。

森山監督が、送り出すときの言葉をそのまま話しています。

ピッチに出るときは、相良には「相手は右足を警戒してくるから。お前は右足も左足も打てるから、相手は右足を警戒してくるのは頭の中に入れて、とにかく足を振れ」という話はしたのですけど、右足で決めてくれました。

相良本人のコメントも、短いけれど印象的でした。

(ゴールシーンは)うれしすぎてあまり覚えていないのですけれども、(杉山)耀建からパスが来て、ボールも少し跳ねていて打つまで時間があった中で、ふかさないように、枠に入れることだけを考えて打ちました。
時間も短かったですし、求められているのは得点だと思っていました。「とりあえず足を振ってほしい」ということだったので、振ったことが結果につながりました。

相良はキャンプから負傷で出遅れて、調子が上がってきたところでまた負傷して、ずっとメンバーに絡めていなかった選手だそうです。そういう選手が、2分だけの出場で決勝点を決めた。

仙台側から見れば、これ以上ないドラマです。磐田側から見れば、これ以上ない失点です。

数字で見る90分

試合全体のスタッツを並べます。J.League公式の試合記録と、J.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)でシュート数が大きく違うので、両方載せます。

【J.League公式の試合記録】

項目 仙台 磐田
シュート(前半/後半) 19本(11/8) 3本(1/2)
コーナーキック 14本 3本
フリーキック 14本 18本
オフサイド 3回 0回

【J.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)】

項目 仙台 磐田
シュート 30本 3本
枠内シュート 8本 1本
ゴール期待値(xG) 2.59 0.61
ボール支配率 53% 47%
チャンスクリエイト 24回 2回
クロス 23本 5本
アタッキングサードプレー 255回 90回
クリア 18回 48回
ブロック 16回 28回
タックル 9回 18回
ファウル 16回 14回
警告 2枚 6枚

シュート数が19本と30本で食い違っているので、ここは数字を一つに決めずに両方出しておきます。どちらを取っても、磐田の3本との差は変わりません。

そして注目したいのが下半分です。クリア48回、ブロック28回、タックル18回。これは全部、磐田が仙台を上回っている数字です。守る作業を、仙台の2倍以上やっていた。

八戸戦のときに「クリア43本の壁」と書きましたが(クリア42本の壁。24本打って、1点|磐田 1-2 八戸)、この日は磐田がその側に回っていたわけです。8日前に自分たちが崩せなかった壁を、今度は自分たちが作って、90+4分に崩された。

警告6枚という荒れ方

もう一つ気になったのが、カードの数です。

時間 選手 チーム
22分 井上潮音 磐田
29分 梅木翼 仙台
35分 佐藤大樹 磐田
38分 ジョアン ヴィクトル 磐田
47分 山﨑浩介 磐田
81分 マテウス ペイショット 磐田
88分 ユーリ ララ 磐田
90+6分 相良竜之介 仙台

合計8枚のうち、磐田が6枚。退場はありませんでした。

これは荒れたというより、止めるしかなかったということだと思います。シュート30本を打たれる展開で、ファウルでしか止められない場面が何度もあった。カードの枚数は、押し込まれていた時間の長さの裏返しです。

秋葉監督のコメントにも、その空気が出ています。

このスタジアムの圧がある中で、あれだけ球際に来る、ファウルも紙一重になるような戦いになりました。そこに対してはしっかりと逃げずに戦い続けてくれました。

「ファウルも紙一重」。現地で見ていて、まさにそういう90分でした。

ルヴァンで輝いた4人は、どこにいたのか

ここが、この試合でいちばん気になったところです。

5日前の9月29日、ヤマハスタジアムでルヴァンカップのジェフ千葉戦がありました(J1千葉に4ゴール、この勢いをリーグに!|磐田 4-2 千葉)。J1の千葉に4-2で勝った試合です。

あの試合で結果を出したのは、リーグ戦であまり出番のなかった選手たちでした。あの記事の最後に、「この4人がリーグ戦で使われるのか」と書きました。答え合わせです。

選手 ルヴァン千葉戦(9/29) 仙台戦(10/4)
西久保駿介 先発。6分に先制点、66分にアシスト ベンチ →74分から出場
マテウス ペイショット 先発。23分・66分に2得点 ベンチ →後半開始から出場
小原基樹 先発。2アシスト ベンチ →78分から出場
小池直矢 83分から出場。85分にJ初ゴール メンバー外

3人がベンチスタート、1人はメンバー外でした。

ただ、これを「使われなかった」と書くのは、たぶん違います。ペイショットは後半開始から45分フルに使われ、西久保と小原も終盤に入っている。3人とも、勝点を取りにいく局面で投入されています。

一方で、磐田の先発は前節・八戸戦から6人も入れ替わっていました。GKが川島永嗣から三浦龍輝に替わり、桑原航太、金子大毅、井上潮音、川合徳孟、ジョアン ヴィクトルが入る。これはこれで、かなり大きな変更です。

ターンオーバーはしている。交代カードも使っている。それでもシュートが3本。やりくりの問題ではなく、もっと根っこのところで止まっているのかもしれません。

三浦龍輝「やっとつかんだチャンスでした」

この日、ゴールマウスに立ったのは三浦龍輝でした。

セーブを何度も重ねて、それでも2失点。試合後のコメントが、読んでいて少しきつかったです。

仙台の圧を感じていましたし、守備の時間が多かったですけど、ゴール前に入られる回数や相手のシュートも多かった中で、ディフェンス陣は体を張って守ってくれていました。その辺りは次に生かしていかなければいけないと思います。

先制点については、こう話しています。

立ち上がりにセットプレーから失点してしまった部分は自分も責任を感じています。アップのときからグラウンドが予想以上に悪くて、ボールが変化することには気をつけていましたけど、予想以上に変化したという感覚がありました。それでも止めなければいけなかったと思います。

「それでも止めなければいけなかった」。公式記録のピッチ評価は「全面良芝」でしたが、立っている本人には違って見えていたようです。それでも言い訳にしていません。

そして、仙台との差を聞かれて。

仙台のほうが徹底していたと思います。同じサッカー、勢いのあるサッカーの中でも徹底していたと思いますし、必ずやり切ってくるという部分で僕らが苦労した試合だったと思います。

「徹底していた」。これがこの試合のすべてだと思います。やろうとしていることは似ている。やり切る量が違った。

最後の質問が、一番刺さりました。

── リーグ戦ではやっとつかんだチャンスでした。結果につなげられなかった思いは?
自分のプレーがどうこうよりも、必ず勝点3を取らなければいけない試合でした。その役目を果たせなかった責任は重いですし、それに尽きます。

「やっとつかんだチャンス」。自分のプレーの話を、一言もしていません。

秋葉監督「結果は監督である僕だけの問題」

秋葉忠宏監督の試合後のコメントは、ほぼ全部が選手への感謝と、自分への矢印でした。

このスタジアムの圧や空気感がある中、選手たちが最後の最後までファイトして、体を張って最後まで走り抜くというメンタリティーは素晴らしかったです。だからこそ、なんとか勝点1を持ち帰りたかったですけど、最後の最後まで戦い抜いてくれた選手には感謝しかありませんし、何も言うことはありません。
あとは僕自身がどうするか。これだけファイトしてくれる選手たちがいる中で、どのように勝ちに持っていけるか。そこだけだと思っています。

フラッシュインタビューでは、もっと直接的でした。

結果は監督である僕だけの問題

何があろうとやり続ける。打ちのめされようが何をされようがファイティングポーズを取り続けて、立ち向かって行き続ける。選手たちにはそのメンタリティーがあるので、あとは僕が何としても必ず勝利を引き出せるように必死になってやりたい

「打ちのめされようが何をされようがファイティングポーズを取り続けて」。

そして、こう締めています。

選手たちには胸を張って磐田に帰ってもらいたいですし、このあとどのように戦えるかが大事です。過ぎてしまったことは時を戻せないので、フットボーラーとしての人間力が問われていると思っています。
アウェイの地まで来てくれたサポーターとともに必ず逆襲するためにも、なんとか中断期間までに最低限、勝点5差まで持ってこられるように、また必死になって1週間準備したいと思います。

「中断期間までに最低限、勝点5差まで」。ここだけ、具体的な数字が出てきました。

試合後のゴール裏から、ブーイング

試合後、アウェイのゴール裏からブーイングが聞こえてきました。

磐田のサポーターは、どちらかというとおとなしいほうだと思っています。それが珍しく、はっきりとブーイングを送っていました。

04_試合後の選手|仙台 2-1 磐田

04_試合後の選手|仙台 2-1 磐田

3連敗ですから、無理もない。ここまで来て、この終わり方ですから。

選手たちはゴール裏の前に一列に並んで、深々と頭を下げていました。

05_試合後の挨拶|仙台 2-1 磐田

05_試合後の挨拶|仙台 2-1 磐田

八戸戦のあと、乾貴士がブーイングについてこんなことを話していました。「我々が憎いわけではない。勝ってほしい裏返し」。たぶん、この日も同じです。

そして秋葉監督の「アウェイの地まで来てくれたサポーターとともに必ず逆襲するためにも」という言葉は、この光景を見たあとの言葉だったのだと思います。

勝点5差まで ── 次は札幌、ヤマハで

第9節終了時点の順位表です。

順位 クラブ 勝点 得失点
1 ベガルタ仙台 20 +9
2 アルビレックス新潟 19 0
3 カターレ富山 17 +9
4 RB大宮アルディージャ 17 +9
5 横浜FC 17 +7
6 湘南ベルマーレ 16 +2
… … … …
14 ジュビロ磐田 10 -2

磐田は14位、勝点10(3勝1分5敗)、11得点13失点。首位の仙台とは勝点10差です。

リーグ戦の直近5試合を並べると、こうなります。

節 日付 相手 結果
第5節 9/6 富山(H) 0-1 ●
第6節 9/12 甲府(A) 1-0 ○
第7節 9/19 新潟(A) 1-2 ●
第8節 9/26 八戸(H) 1-2 ●
第9節 10/4 仙台(A) 1-2 ●

3連敗。そして3試合すべてが1-2です。1点は取れている。でも2点取られている。

次節は10月10日(土)18時、ヤマハスタジアム(磐田)で北海道コンサドーレ札幌戦。札幌はこの日いわきに2-1で勝って、開幕節以来8試合ぶりの白星を挙げました。勢いを持って乗り込んでくる相手です。

秋葉監督が言った「勝点5差」まで詰めるには、まず目の前の1試合。ホームで、3連敗を止めるところからです。

ユアスタの空気は、やっぱりすごかった。あの中で90分耐えた選手たちに、拍手を送りたい気持ちは本当にあります。

でも、次はヤマハで勝ちましょう。


※スタッツはJ.League公式の試合記録およびJ.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)に基づく、試合直後の数値です。J2では後日修正が入ることがあります。走行距離・スプリント回数は本稿執筆時点で未公開です。
※試合後のアウェイゴール裏のブーイングについては、筆者が現地で見聞きしたものです。各媒体の記事では確認できていません。
※磐田の選手コメントは、本稿執筆時点でJ.League公式に掲載されている三浦龍輝のみです。クラブ公式のインタビューが公開されたら、追記します。

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【テキスト観戦】リーグ戦で先発ゼロの3人が、4ゴール。J1千葉に快勝|磐田 4-2 千葉

今日は、文字だけでした。

DAZNもCSもない。テキスト速報だけの夜

2026年9月29日(火)19時、ヤマハスタジアム(磐田)。Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド2回戦、ジェフユナイテッド千葉戦です。

ところがこの試合、DAZNでの中継がありません。CSも生放送はなし(フジテレビNEXTとスカパー!は録画)。つまり、リアルタイムで追う手段はネットのテキスト速報だけという日でした。

J.League公式の試合速報を開いて、更新ボタンを押しては閉じ、また押す。そんな90分です。

そして、その文字だけの画面に、思っていたよりずっと良いものが流れてきました。

先発11人のうち、10人が入れ替わっていた

メンバーが発表された時点で、まず驚きました。

3日前のリーグ第8節・ヴァンラーレ八戸戦(クリア43本の壁。25本打って、1点|磐田 1-2 八戸)の先発から、10人が入れ替わっていたんです。継続はユーリ ララただひとり。

布陣は4-2-3-1。GK三浦龍輝、最終ラインは松原后・西久保駿介、中盤に金子大毅、為田大貴、小原基樹、ユーリ ララ、井上潮音、川合徳孟。前にマテウス ペイショットとジョアン・ヴィクトル。

八戸戦でベンチ入りしていた選手が7人、ベンチ外だった選手が3人(三浦龍輝、西久保駿介、マテウス ペイショット)。

リーグ戦で出番のない選手にとって、これ以上ないアピールの場です。

試合前、マテウス ペイショットはこう言っていました。

「あまり試合に絡めていない選手がアピールできるチャンスなので、個人的にも大きな試合だと思っている」

秋葉忠宏監督も、こう話していたそうです。

「もう一度、競争力が高まる、浮上のきっかけにしたい」

「勝つ姿をしっかりと見せなければいけない」

6分、西久保駿介。古巣からの1点目

入りが良かった。

6分、小原基樹のシュートが千葉のディフェンスにブロックされます。その後、左サイドから小原が入れ直したクロスに、西久保駿介がヘディング。ゴール右下へ。

1-0。

この西久保駿介、今季のリーグ戦は出場0試合です。ルヴァンカップ1回戦(相模原戦)もベンチ入りのみで出場なし。つまり今季、トップチームの公式戦に出たのはこの日が初めてでした。

しかも相手は古巣。2022年と2023年、彼はジェフユナイテッド千葉に在籍していました。

初出場の日に、古巣から。できすぎです。

23分、マテウス ペイショット。小原基樹の2本目

23分、また小原基樹でした。

右サイドからのクロスに、マテウス ペイショットがヘディング。ゴール右下。

2-0。

マテウス ペイショットも、今季リーグ戦は出場0試合。理由は実力ではなく、外国籍枠です。190cm・94kgのブラジル人ストライカーが、枠の関係でリーグ戦に出られない。

前述の「アピールできるチャンス」という言葉どおりの、有言実行でした。

そして小原基樹。この時点で2アシストです。この日のチャンスクリエイトも4回で、両チーム通じてトップタイでした。

40分、ジョアン・ヴィクトルのPKが止められた

37分、ジョアン・ヴィクトルが鳥海晃司に倒されてPKを獲得します。鳥海には警告。

キッカーはジョアン・ヴィクトル。3日前の八戸戦で、あのオーバーヘッドを決めた本人です。

しかし右足のシュートはゴール下に向かい、GKホセ スアレスにセーブされました。

……磐田、2試合連続でPKを外しています。八戸戦は太田龍之介、この日はジョアン・ヴィクトル。ここは、そろそろ気になるところです。

42分、押し返される

そして前半終了間際の42分。

石尾陸登のシュートを三浦龍輝がセーブしたものの、そのこぼれ球を杉山直宏に押し込まれました。

2-1。悪い時間帯での失点です。

後半開始19秒。追いつかれた

そして後半、いきなりでした。

キックオフから19秒。石川大地のスルーパスから津久井匠海が折り返し、為田大貴がクリアしたこぼれ球を、走り込んだ石川大地が右足で。

2-2。

テキスト速報の画面を更新したら、もう同点になっていました。文字だけで追っていると、こういうときの「え?」が大きい。

リーグ戦の2連敗が頭をよぎりました。

66分、ペイショットがこの日2点目

しかし、この日のチームは違いました。

66分、右サイドから西久保駿介のクロス。これにマテウス ペイショットがヘディングで合わせて、ゴール下へ。

3-2。

西久保はこれで1ゴール1アシスト。ペイショットは2ゴール。リーグ戦に一度も出ていないふたりが、勝ち越し点を作りました。

67分、千葉のGKが退場

そしてその直後の67分、千葉のGKホセ スアレスに赤いカードが出ます。一発退場。

千葉は控えGKの鈴木椋大を入れるために田口泰士を下げ、10人での戦いになりました。

(退場の理由は公式の記録に記載がなく、テキスト速報だけでは分かりませんでした。ここは映像を見た方に教えていただきたいところです。)

85分、小池直矢。法政大の学生が、Jリーグ初ゴール

そして85分。

左サイドから吉村瑠晟のクロス。太田龍之介のヘディングはGK鈴木椋大にセーブされましたが、そのこぼれ球に反応した小池直矢が右足で、ゴール左上へ。

4-2。

この小池直矢、法政大学に在学中の選手です。2027年1月の加入が内定していて、今季はリーグ戦に3試合(すべて途中出場)。

そして、これがJリーグ初ゴールでした。

84分に投入されて、1分後に決める。しびれます。

数字で見る、この90分

項目 磐田 千葉
シュート 13 12
枠内シュート 6 6
ボール支配率 47% 53%
パス成功率 77% 79%
コーナーキック 4 5
フリーキック 9 18
ファウル 15 7
警告/退場 2/0 2/1

見ていて感じたとおり、内容はほぼ互角でした。シュート13対12、枠内は6対6。

いや、それどころかボールを持っていたのは千葉のほうです。支配率47%対53%、パス数も378対458で下回っています。

支配率67%で1点、支配率47%で4点

ここが、この試合のいちばん面白いところだと思いました。

9/26 八戸戦(J2) 9/29 千葉戦(ルヴァン)
結果 1-2(●) 4-2(○)
ボール支配率 67% 47%
シュート 25本 13本
枠内シュート 4本 6本
得点 1 4

3日前は、ボールを67%持って、25本打って、1点。

この日は、ボールを47%しか持てず、13本しか打たずに、4点。

持てば勝てるわけじゃない、というのが数字にそのまま出ています。枠内シュートは4本から6本に増えているのも見逃せません。

3日前、乾貴士が言っていたこと

八戸戦のあと、乾貴士がこう話していました。

「一個のパス、一個のトラップ、もちろんシュートもそうです。全ての質を上げないと、結局勝てないです」

「もちろん秋葉さんになって変わった部分もあったと思いますけど、それは変わったようで、変われていないと思うので。やるのは結局、選手です」

その3日後に、リーグ戦で出番のない選手たちが4点を取りました。

「やるのは結局、選手です」。それを、いちばん出番の少ない選手たちが証明した夜だったのかもしれません。

実はこの流れ、前例があります。ルヴァンカップ1回戦(9月2日、アウェイで相模原に0-3)で得点した山﨑浩介はその後リーグ戦の主力になり、同じく先発した佐藤大樹も新潟戦で今季初ゴールを決めて八戸戦で先発に戻っています。

ルヴァンで結果を出した選手が、リーグで使われる。このチームには、その道がちゃんと通っています。

次は日曜、アウェイで首位・仙台

これでルヴァンカップは1回戦・2回戦と連勝。3回戦は10月14日(水)、川崎フロンターレ戦です。またJ1が相手。

そしてリーグ戦は、10月4日(日)15時、ユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台戦。相手はJ2首位です。

磐田はここまで8試合で3勝1分4敗、勝点10の13位。2連敗中。

正直、相手としては最高に難しい。でも、この日ピッチに立った選手たちを見たあとだと、少し違う気持ちで日曜を待てます。

この勢いを、リーグに。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド2回戦
日時 2026年9月29日(火)19:00 キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
スコア ジュビロ磐田 4-2 ジェフユナイテッド千葉(前半2-1/後半2-1)
得点(磐) 6分 西久保駿介(アシスト:小原基樹)/23分 マテウス ペイショット(アシスト:小原基樹)/66分 マテウス ペイショット(アシスト:西久保駿介)/85分 小池直矢
得点(千) 42分 杉山直宏/46分 石川大地
磐田の交代 65分 為田大貴→吉村瑠晟、ジョアン・ヴィクトル→太田龍之介/76分 井上潮音→ダニーロ/84分 マテウス ペイショット→小池直矢、西久保駿介→川﨑一輝
入場者数 2,892人
天候 雨/21.6℃/湿度82%
主審 御厨貴文
警告 37分 鳥海晃司(千)/67分 吉村瑠晟(磐)/90+1分 エリソン(千)/90+1分 松原后(磐)
退場 67分 ホセ スアレス(千)

※得点シーンの記述、メンバー、交代、審判、入場者数はJ.League公式の試合ページ(テキスト速報・スタッツ・メンバー)を参照しています。閲覧は2026年9月29日23時時点です。

※シュート数は、J.League公式(Opta)が磐田13本・千葉12本、ジュビロ磐田公式の記録が磐田11本・千葉12本と異なっています。上の表はJ.League公式の数値です。

※マテウス ペイショット選手と秋葉忠宏監督の試合前コメントは、J.League公式の試合ページ「見どころ」から引用しています。乾貴士選手のコメントは、9月26日のヴァンラーレ八戸戦後にジュビロ磐田公式サイトに掲載されたものです。

※両チームの試合後コメントは、本稿公開時点では未掲載です。掲載され次第、追記します。

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【DAZN観戦】クリア42本の壁。24本打って、1点|磐田 1-2 八戸

連敗だけは、避けたかったんです。

連敗だけは、避けたかった

2026年9月26日(土)17時、ヤマハスタジアム(磐田)。明治安田J2リーグ第8節、ヴァンラーレ八戸戦です。

前節は敵地でアルビレックス新潟に1-2。攻め込みながら決めきれず、少ないチャンスを決められて落とした試合でした(新潟は7本で2点、磐田は15本で1点|新潟 2-1 磐田)。

だからこの日は、ホームで確実に取り返したかった。

相手のヴァンラーレ八戸は、リーグ戦では初めての対戦です。2025シーズンにJ3を2位で終えて、クラブ史上初のJ2昇格を果たしたチーム。ここまで2連敗、しかも3試合連続で無得点という状態で磐田にやってきました。

この日も雨。気温21.6℃、湿度73%。入場者数は11,086人でした。主審は小林拓矢さん。

ボールは、持てていた

立ち上がりは悪くありませんでした。

ボールを支配して、八戸陣内に押し込む。前半だけでシュート13本を記録しています。八戸は8本。数字の上でも、磐田の時間でした。

秋葉監督はこの日、直近のリーグ戦から先発を4人入れ替えています。川島永嗣、吉村瑠晟、佐藤大樹、太田龍之介。布陣は4-2-3-1でした。

9分、一瞬の隙

そんな入りだったのに、9分でした。

ペナルティエリア内から岡健太が入れたクロスに、音泉翔眞が反応。ペナルティエリア中央から右足で、ゴール左上へ。

0-1。

押し込んでいた側が、一瞬の切り替えで失点する。前節の新潟戦とまったく同じ入り方でした。

28分、ハンドでPK

それでも磐田は攻め続けます。

28分、右サイドから川﨑一輝のクロスに山﨑浩介がヘディング。これを八戸のディフェンスが体で止めたのですが、平松航の手に当たっていた。ハンドリングの判定で、磐田にPKが与えられました。

ここで追いつければ、前半のうちに逆転までいける。そう思いました。

31分、大西にセーブされた

キッカーは太田龍之介。

右足で放ったシュートは、ゴールの左下へ。しかし八戸のGK大西勝俉が、これをセーブしました。

うわ、と声が出ました。

結局、前半は0-1のまま終了。シュート13本を打って、枠に飛んだのは2本だけでした。

57分、秋葉監督が3人を替えた

後半に入っても、構図は変わりません。押し込む、跳ね返される、また押し込む。もどかしい時間が続きました。

57分、秋葉監督が動きます。一度に3人。

ユーリ ララに代えて井上潮音。イアゴ テレスに代えて川合徳孟。そして太田龍之介に代えて、ジョアン・ヴィクトル。

PKを外した選手が、ここでピッチを去りました。

62分、ジョアン・ヴィクトル

その5分後です。

右サイドから井上潮音が入れたクロスが、ペナルティエリア中央のジョアン・ヴィクトルへ。これを右足で、ゴール右上に突き刺しました。

1-1。

交代で入った選手のクロスを、交代で入った選手が決める。しかも、PKを外した太田に代わって入った選手です。ヤマハの空気が、はっきり変わったのが画面越しにも伝わってきました。

ここから、と思ったんです。

69分、高吉。こぼれ球が沈んだ

ところが、その7分後でした。

左サイドから音泉翔眞のクロス。これに反応したオウイエ ウイリアムがペナルティエリア中央から左足でシュートを放ち、吉村瑠晟がブロック。しかしこぼれ球が、ペナルティエリア手前に走り込んでいた高吉正真の前に転がりました。

左足。ゴール右下。

1-2。

ブロックした先に相手がいた、という失点です。誰かのミスと言い切れる形ではありません。でも、勢いがこちらに傾いていた7分後というのが、あまりにも痛かった。

最後まで押し込んだ。それでも届かなかった

そこからの20分間、磐田はずっと相手陣内にいました。

けれど、八戸の守備が本当に固い。最後は全員が自陣に戻って、跳ね返して、また跳ね返す。

そのまま1-2で試合終了です。

クリア42本。これが「厚い壁」の正体

試合中、何度も「壁だな」と思いながら見ていました。その感覚を、スタッツがそのまま裏づけていました。

項目 磐田 八戸
クリア 13 42
ブロック 20 21
タックル 15 18
タッチ数 1,284 508

クリア42本。磐田の3倍以上です。

タッチ数は1,284対508。ボールに触った回数が2.5倍も違うのに、それでも割れなかった。八戸は、割らせないことに徹して勝ち切ったということだと思います。

3試合連続で無得点だったチームが、この日は2本のシュートチャンスを決めました。悔しいですが、そういう試合です。

数字で見る、この90分

項目 磐田 八戸
シュート 24 18
枠内シュート 5 5
ボール支配率 67% 33%
パス成功率 83% 61%
コーナーキック 6 2
フリーキック 9 15
ファウル 13 10
警告 2 0

シュート24対18、支配率67%対33%。85分時点でのゴール期待値は、磐田2.82に対して八戸1.24でした。

数字の上では、勝っていておかしくない試合です。

でも、枠内シュートは5対5。24本打って、枠に飛んだのは5本だけでした。

2試合続けて、同じ負け方をしている

ここが、いちばん引っかかっているところです。

第7節 新潟戦 第8節 八戸戦
結果 1-2(●) 1-2(●)
磐田のシュート 15本 24本
相手のシュート 7本 18本
磐田の得点 1 1
相手の得点 2 2

打っている本数はむしろ増えています。それでも、取れる点は1点のまま。

前節のあとに私が書いたのは、「決めるべきところで決めないと、決められてしまう」でした。2試合続けて、同じことを書くことになってしまいました。

ちなみに磐田は、ここまでの全試合で相手をシュート数で上回っています。上回り続けて、3勝1分4敗です。

J2初対戦の相手に。7年前は6-0だった

磐田とヴァンラーレ八戸が公式戦で顔を合わせたのは、これが2度目です。

1度目は2019年8月14日の天皇杯3回戦。同じヤマハスタジアムで、当時J1の磐田がJ3参戦1年目の八戸を6-0で下しています。

それから7年。八戸はJ3を2位で終えてJ2に上がり、ヤマハで磐田から勝点3を持ち帰りました。

これがサッカーなんだよな、と思います。悔しいけれど。

13位、勝点10。次はルヴァンで千葉

これで8試合を終えて3勝1分4敗、勝点10で13位。得点10、失点11です。試合前は9位でしたから、一気に4つ落としました。

八戸も勝点10で14位。得失点差の順で、秋田12位・磐田13位・八戸14位と並んでいます。

次は9月29日(火)19時、ヤマハスタジアムでJリーグYBCルヴァンカップ2回戦、ジェフユナイテッド千葉戦です。リーグ戦の第9節は10月4日(日)15時、アウェイでベガルタ仙台戦。

まずは火曜日。ホームで勝って、空気を変えたい。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第8節
日時 2026年9月26日(土)17:00 キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
スコア ジュビロ磐田 1-2 ヴァンラーレ八戸(前半0-1/後半1-1)
得点(磐) 62分 ジョアン・ヴィクトル(アシスト:井上潮音)
得点(八) 9分 音泉翔眞(アシスト:岡健太)/69分 高吉正真
磐田の交代 57分 ユーリ ララ→井上潮音、イアゴ テレス→川合徳孟、太田龍之介→ジョアン・ヴィクトル/70分 佐藤大樹→小原基樹/78分 ダニーロ→為田大貴
入場者数 11,086人
天候 雨/21.6℃/湿度73%
主審 小林拓矢
警告 50分 ユーリ ララ(磐)/89分 藤原健介(磐) 八戸は警告0・退場なし

※得点シーンの記述、スタッツ、交代、審判、入場者数はJ.League公式の試合ページ(テキスト速報・スタッツ・メンバー)を参照しています。

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【グラフトンで観戦】新潟は7本で2点、磐田は15本で1点|新潟 2-1 磐田

アウェイ、デンカビッグスワンスタジアムに乗り込んでのアルビレックス新潟戦。
久しぶりの対戦なので遠征しようと考えていたのですが、断念しました。

シルバーウィークに、ライブが重なった

まず、シルバーウィークです。そこに新潟市内でライブが重なって、宿が高騰。

調べれば調べるほど「これは無理だ」という値段になっていきました。悔しいけれど、今回は見送りです。

ただ、家でひとり画面に向かうのも寂しい。そう思っていたところに、ちょうどいいイベントを見つけました。

かわりに、五反田へ

東京・五反田の英国風パブ「THE GRAFTON」で、この試合の観戦+生解説イベントが行われるというのです。

オーサキ監督イベント看板

オーサキ監督イベント看板

ゲストはオーサキ監督。東京外国語大学サッカー部の監督を務めていて、ジュビロ磐田の試合を毎節、戦術の面から分析している方です。

行ってきました。

オーサキ監督イベント会場の様子

オーサキ監督イベント会場の様子

目の前での解説、とても参考になりましたし、何より面白かったです。

ひとりで見ていたら「なんで今そこ?」で終わっていた場面に、その場で理由がつく。試合の見え方が変わる体験でした。

立ち上がり15分は、完全にジュビロの時間だった

2026年9月19日(土)19時、デンカビッグスワンスタジアム。明治安田J2リーグ第7節です。曇り、気温25.7℃、湿度84%、無風。主審は吉田哲朗さん。

磐田は4-2-3-1。GK牲川歩見、最終ラインは川﨑一輝・山﨑浩介・ダニーロ・松原后。ボランチに小原基樹とユーリ ララ。前に乾貴士、藤原健介、イアゴ・テレスを並べ、1トップにジョアン ヴィクトル。

立ち上がりは、完全に磐田の時間でした。

4分イアゴ・テレス、6分ダニーロのヘディング、8分藤原健介、10分乾貴士、13分ジョアン ヴィクトル。最初の13分で5本です。

オーサキ監督は「最初の17分間」と言っていましたが、体感としてもまさにそのくらい。珍しく、と言っては失礼ですが、セカンドボールも磐田が拾えていました。

J.League公式の戦評も「15分までに5本のシュートを放つ」と書いています。見ていた印象と、記録がぴたりと合っていました。

前半、磐田12本・新潟1本。そして0-1

今になって思えば、この時間帯に先制点を奪えなかったのが、すべてだったのだと思います。

そして30分。新潟のこの日はじめてのシュートが、そのままゴールになりました。

加藤徹也のクロスを磐田がクリア、そのこぼれ球を大西悠介が拾ってワンタッチで送り、マテウス モラエスがダイレクトで左足。0-1です。

前半の数字が、この45分を残酷なくらい正確に表しています。

前半終了時点 磐田 新潟
シュート 12 1
枠内シュート 2 1
ゴール期待値(xG) 1.16 0.06
パス成功率 84% 65%
コーナーキック 4 0
得点 0 1

※ゴール期待値(xG)は、そのシュートがどれくらいの確率でゴールになるかを位置や状況から数値化したもの。1.16対0.06というのは「平均的には磐田が1点は取れていた内容で、新潟はほぼ何も起きていない」という意味になります。

12本打って0点、1本打って1点。数字だけ見ると、何かの冗談みたいです。

ハーフタイムに、3枚替え

後半開始から、秋葉監督は一気に3枚を代えました。

  • 小原基樹 → 川合徳孟
  • ジョアン ヴィクトル → 太田龍之介
  • 松原后 → 吉村瑠晟

甲府戦で決勝ゴールを決めた川合徳孟を入れて、前線も左サイドも入れ替える。「取りに行く」という意思がはっきり見える交代でした。

新潟の後半2本目が、2点目になった

ところが、です。

49分にイウリ カスティーリョのシュートを牲川歩見がセーブ。これが新潟の後半1本目。

そして60分。早川史哉のサイドチェンジから、加藤徹也を経由して白井永地が左からクロス。イウリ カスティーリョがヘディングで合わせて0-2。

新潟の後半2本目のシュートが、そのまま2点目になりました。

この試合の新潟のシュートは、90分を通して7本。そのうち2本がゴールです。

88分、佐藤大樹。磐田でのリーグ戦初ゴール

67分にイアゴ・テレスに代えて佐藤大樹、乾貴士に代えて小池直矢。

そして88分。藤原健介からボールを受けた小池直矢が左サイドからクロスを上げ、佐藤大樹がファーサイドでヘディング。1点を返しました。

佐藤大樹は今年6月にブラウブリッツ秋田から加入したばかり。これが磐田でのリーグ戦初ゴールです。

ただ、時すでに遅し。2-1のまま、試合終了でした。

秋葉監督「たった一度の攻撃で失点してしまった」

試合後の秋葉忠宏監督のコメントが、見ていた私の気持ちとほとんど同じでした。

「率直にもったいないゲームだったと思っています。あれだけの内容を見せながらも勝点1も持ち帰れなかったのは、本当にもったいないですし、痛かったです」

「特に前半にビッグチャンスを生かせず、たった一度の攻撃で失点してしまったのが非常にもったいなかったです。点を取れないのであれば、我慢して取らせないことももっと必要でした」

決めるべきところで決めないと、決められてしまう。そして、決められないなら決められないなりの守り方がある。そういうことなのだと思います。

「ビッグスワンの魔力」

後半についても、監督は正直に話しています。

「後半は自分たちでイライラしてしまい、前半のように冷静にプレーできれば問題なくひっくり返せたと思っています。それなのに、ビッグスワンの魔力みたいなものや空気感、判定も含めて、セルフコントロールができず、慌ててしまいました」

「こういったビッグマッチでの経験や、90分間のメンタルコントロールをまだまだ積む必要があると感じた試合でもありました」

この日の入場者数は20,708人。警告は前半45分にイアゴ・テレス、68分に小池直矢、そして試合終了後に乾貴士。数字にも、その「慌て」は出ていました。

相手の監督は、新潟OBで秋葉監督の後輩

この試合、もうひとつ書いておきたいことがあります。

新潟の船越優蔵監督は、秋葉監督と2002年から2004年まで新潟でチームメイトだった方です。2013〜14年には群馬で、秋葉監督のもとコーチも務めています。

その船越監督が、試合後にこう話していました。

「ゲーム自体は、はっきり言って磐田さんとの差があるなと。内容のところではまだまだ満足できません」

「本当に素晴らしいチームだったと思いますし、次はコテンパンにやられるのかなという恐怖心すら感じています」

「秋葉監督と僕の勝負ではなく、チーム同士の勝負なので。でも、負けたくなかったですし、本当に素晴らしい人間で、素晴らしい指導者です。僕はいつもあの人の背中を追いかけていて、まだまったく追いつけていないですし、追い越そうと頑張っています」

勝った側の監督が、ここまで言う。負けたのは悔しいけれど、この言葉は素直に嬉しかったです。

数字で見る、この90分

項目 磐田 新潟
シュート 15 7
枠内シュート 3 4
ボール支配率 61% 39%
パス本数(成功率) 579(77.4%) 280(61.1%)
コーナーキック 6 0
得点 1 2

コーナーキックは6対0。パスの本数は倍以上。それでも1-2です。

※シュート数には2系統あり、主審記録ベースの公式記録では磐田12本・新潟5本となっています。船越監督も会見で「シュート数こそ5対12で」と話していました。上の表はトラッキングデータによる数値です。

9位、勝点10。次はホームで八戸

これで7試合を終えて3勝1分3敗、勝点10で9位。得失点差はゼロに戻りました。

一方の新潟は5勝0分2敗の勝点15で、今季初の単独首位。ただし得失点差はマイナス1です。船越監督は「この時期の首位は全く意味がない」と言っていました。

対新潟は通算15勝12分7敗。直近5試合は3勝2分と負けていなかったので、久しぶりの対戦で止まった形になります。

次は9月26日(土)17時、ホームのヤマハスタジアムでヴァンラーレ八戸戦です。

12本打って0点だった前半を、ホームでひっくり返してほしい。

ハイライト

J.League公式チャンネルにハイライトが上がっています。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第7節
日時 2026年9月19日(土)19:00 キックオフ
会場 デンカビッグスワンスタジアム
スコア アルビレックス新潟 2-1 ジュビロ磐田(前半1-0/後半1-1)
得点(新) 30分 マテウス モラエス(アシスト:大西悠介)/60分 イウリ カスティーリョ(アシスト:白井永地)
得点(磐) 88分 佐藤大樹(アシスト:小池直矢)
入場者数 20,708人
天候 曇/25.7℃/湿度84%/無風
主審 吉田哲朗
警告 45分 イアゴ・テレス(磐)/59分 マテウス モラエス(新)/64分 船越優蔵監督(新)/68分 小池直矢(磐)/試合終了後 乾貴士(磐) 退場なし

※監督コメントおよび試合データは、J.League公式の試合ページ(戦評・ライブテキスト・スタッツ)、新潟日報、スポーツナビから引用・参照しています。

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【甲府駅直結】「山梨一番です」の貼り紙。寿司屋のほうとうが本気だった|仙場Jr.

アウェイのヴァンフォーレ甲府戦のため、甲府へ遠征してきました。

甲府駅に到着したのが、お昼前。まずは腹ごしらえです。

遠征したからには、その土地のもの、食べたいですよね。

甲府といえば、ほうとう

最近は雨の日が続いていて、この日も半袖だと少し肌寒いくらい。温かいものがちょうどよく感じる気温でした。

甲府駅の周辺には、ほうとうの名店がいくつもあります。「小作」さんとか、「ちよだ」さんとか。

前回の遠征で入った、セレオ甲府の「そば・ほうとう・郷土料理 信玄」さんも美味しかったなあ。

迷いました。でも今回は、前回の遠征で気になっていたお店を訪ねてみることにしました。

それが、こちらのお店

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甲府駅直結、駅ビル「セレオ甲府」の5階です。

01_店舗外観|仙場Jr.

01_店舗外観|仙場Jr.

幸運にも行列なし。ラッキ~♪っと、入店。

このお店、実はお寿司屋さんです

そう、こちらのお店、お寿司屋さんなんです。

02_店舗内観|仙場Jr.

02_店舗内観|仙場Jr.

昭和61年創業の「仙場」という寿司店の系列店で、こちらはその駅ビル店。当然のことながら、メニューは握りずしや海鮮丼などが中心です。

でも、こんなメニューも。

07_ほうとうメニュー|仙場Jr.

07_ほうとうメニュー|仙場Jr.

「甲州名物 仙場ほうとう」。お店の名前を冠した、看板メニューです。

お寿司屋さんのほうとう、気になるでしょ。

気になるときは、食べるとき!

店頭の貼り紙が、なかなか強気だった

あとで写真を見返して気づいたのですが、店頭のショーケースにこんな手書きの貼り紙がありました。

当店のほうとうスープは絶品です 山梨一番です

お寿司屋さんが、ほうとうで「山梨一番」。

この一枚を先に見ていたら、迷わず入っていたと思います。

今日のランチチョイスは、これ

お寿司屋さんですから、お寿司も食べたいじゃないですか。ということで、ほうとうとお寿司のセットにしました。

  • ほうとう 寿司3貫セット 1,870円(税込)

ちなみに、ほうとう単品は1,540円(税込)でした。

アツアツの鍋で登場。麺が、とにかく太い

ほうとうは、アツアツのお鍋で提供されます。ハフハフ言いながら食べましたよ。

03_ほうとう全景|仙場Jr.

03_ほうとう全景|仙場Jr.

まず驚いたのが、麺です。

05_麺リフトアップ|仙場Jr.

05_麺リフトアップ|仙場Jr.

極太、そして極厚。これがもっちもちなんです。

ほうとうの麺って、お店によってけっこう違うんですよね。こちらのは、幅も厚みもしっかりあるタイプ。噛みごたえがあって、食べ進めても伸びてこない。

具沢山の出汁と、油揚げの一瞬

かぼちゃに里芋、白菜、しめじ、長ねぎ、油揚げなどなど。具沢山で、そのお出汁がしっかり出ていて美味しいこと!

04_ほうとう(アップ)|仙場Jr.

04_ほうとう(アップ)|仙場Jr.

そして個人的な推しポイントが、油揚げ。

噛んだ瞬間に、じゅわっとお出汁が染み出てくるんです。あの瞬間がまた快感なのよ。

お寿司は、その日のネタで3貫

お寿司はその日によってネタが変わるようですが、この日はマグロ・ブリ・玉子焼きの3貫でした。

06_寿司3貫|仙場Jr.

06_寿司3貫|仙場Jr.

マグロが、中トロなみに脂が乗っていました。さすがお寿司屋さん。

ほうとうだけだと少し物足りない、でも丼までは多い。そのあいだを埋めてくれる、ちょうどいい量です。

お寿司屋さんの”ほうとう”、侮ることなかれ

正直に言うと、入る前は少しだけ「お寿司屋さんのほうとうだしなあ」と思っていました。

失礼しました。と~っても美味しかったです。

ごちそうさまでした。

遠征メシとしての「仙場Jr」

ジュビロサポーターとして、この店をどう使うか、という話も書いておきます。

  • 甲府駅直結。セレオ甲府の5階なので、改札からほぼ濡れずに行けます
  • 11:00〜21:30の通し営業。中休みがないので、到着時刻を選びません
  • 年中無休。土日開催のアウェイ遠征と相性がいい
  • ほうとうは昼でも夜でも注文できます。試合後の一杯にも使えます

キックオフ前にサクッと食べたいときにも、試合後に反省会をしたいときにも使える。アウェイ遠征では、この「駅から近い」がとにかく効きます。

店舗情報

店名仙場Jr(センバジュニア)住所山梨県甲府市丸の内1-1-8 セレオ甲府 5階アクセスJR甲府駅直結(セレオ甲府2階自由通路より)電話055-224-3410営業時間11:00〜21:30(L.O.21:00)定休日年中無休(セレオ甲府の営業に準じます)席数30席(カウンター席あり/全席禁煙)支払いクレジットカード・電子マネー・QRコード決済 可駐車場セレオ甲府の駐車場を利用(買上金額に応じて無料時間あり)

※店舗情報は2026年9月時点のものです。営業時間・価格は変わることがありますので、お出かけ前に公式サイトなどでご確認ください。

※価格について。訪問時の卓上メニューは「ほうとう単品 1,540円」「ほうとう 寿司3貫セット 1,870円」でしたが、公式サイトにはそれぞれ1,560円・1,930円と記載されています。改定の途中かもしれません。

リンク

この日の試合は

お腹を満たしたあとは、JITリサイクルインクスタジアムへ。

この日の試合は、こちらの観戦記に書きました。19歳・川合徳孟が、2年連続で同じスタジアムから決勝ゴールを決めた日です。

甲府遠征、また行きたいなあ。

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【観戦記】甲府キラー、爆誕。19歳・川合徳孟が2年連続の決勝ミドル|甲府 0-1 磐田

去年と、同じでした。
同じスタジアム、同じ0-0、同じペナルティエリア手前。そして同じ背番号33の右足。
こんなことが、本当にあるんですね。

甲府駅に、フラッグが出ていた

珍しく、配偶者が「行きたい」と仰せになられました。

というわけで、いざ遠征。向かうのはJITリサイクルインクスタジアム、明治安田J2リーグ第6節、ヴァンフォーレ甲府戦です。

甲府駅に着いて、まず目に入ったのがこれでした。

01_甲府駅の歓迎フラッグ|甲府 vs. 磐田

01_甲府駅の歓迎フラッグ|甲府 vs. 磐田


「ジュビロ磐田 サポーターの皆様 甲府へようこそ」。ヴァンフォーレのエンブレムと、ジュビロのロゴが並んでいます。

甲府は、本当にアウェイに優しいチームだと思います。遠征してきた側が、駅に降りた瞬間に歓迎されている。この一枚を撮るために、少し立ち止まってしまいました。

雨は、キックオフ前に止んでくれた

心配していたのは天気でした。ポンチョも一応、鞄に入れてきています。

ところがキックオフのころには、雨はほぼ止んでいました。結局この日、ポンチョの出番はなし。よかった~。

公式記録は曇り、気温25.5℃、湿度84%。9月の甲府にしては、過ごしやすい夜でした。

02_バックスタンドからの眺め|甲府 vs. 磐田

02_バックスタンドからの眺め|甲府 vs. 磐田


この日はバックスタンドから、夫婦ふたりでの観戦です。

相手の監督は、2022年に磐田を率いた人

この試合、気になっていたことがもうひとつありました。

甲府の監督は、渋谷洋樹さん。

2022年に磐田のトップチームヘッドコーチを務め、その年の8月からはシーズン途中で監督に就任した方です。12月まで、磐田を率いていました。

こちらのことを、いちばんよく知っている人がベンチにいる。非常に怖い存在です。

※渋谷監督は甲府での在籍も長く、2010〜2014年にトップチームコーチ、2020〜2022年にヘッドコーチを務めています。2025年12月に甲府の監督に就任しました。

前半、東ジョンが立ちはだかった

出だしは磐田が甲府陣内に攻め込む展開でした。

12分、15分と太田龍之介。22分にイアゴ・テレス。相手ゴール前まで、何度も運べています。

ただ、そのたびに甲府のGK東ジョンが立ちはだかりました。入りそうで、入らない。

03_先発メンバーとジュビロサポーター|甲府 vs. 磐田

03_先発メンバーとジュビロサポーター|甲府 vs. 磐田


この展開、嫌な予感がするんです。取れるときに取っておかないと、カウンターを食らって失点。サッカーあるある、というやつです。

前半のシュートは磐田8本、甲府5本。コーナーキックにいたっては磐田7本、甲府1本。押しているのは間違いなく磐田でした。

それでも、0-0で折り返します。

あとで知ったことですが、東ジョンはこの試合についてこう話していました。

「太田龍之介選手の特徴は分かっていた。遠い位置からでも打ってくるので早めに準備をしていた」

読まれていたんですね。

「0-0のハーフタイムが、実は一番危ない」

私が前半に感じていた「嫌な予感」。あれは、ベンチでも同じだったようです。

秋葉忠宏監督が、ハーフタイムに選手へ伝えたことを明かしています。

「実は、こういう我々がペースを握っているように見えるゲームでも、甲府さんは粘り強く、辛抱強く守りながら、どこかでひと刺しする力を持っています。だから『これは甲府さんのペースでもある』と、はっきり伝えました」

「いい状態で点を取れず、0-0で迎えるハーフタイムが実は一番危ないと、選手たちにも釘を刺しました」

バックスタンドで「嫌だな」と思っていたことを、プロは言葉にして、対策にしていました。当たり前かもしれませんが、こういうのを読むと少し嬉しくなります。

飲水タイムが明けた、その1分後

後半は、両チームともにギアを上げそうで上げきれない、もどかしい展開でした。

時間だけが過ぎていきます。ゴールの匂いが、あまりしない。

61分、小原基樹に代えて川合徳孟。73分には乾貴士に代えて佐藤大樹、イアゴ・テレスに代えて為田大貴。秋葉監督が立て続けにカードを切ります。

そして72分、飲水タイム。

プレーが再開されて、その1分後でした。

川合徳孟。2年連続、同じスタジアムで

74分。

投入からわずか1分の為田大貴からボールが渡ります。受けたのは川合徳孟。ペナルティエリアの手前でした。

右足を振り抜いた瞬間の、低い弾道。ボールはGKの手前で一度バウンドして、伸ばした手も届かずゴールの中へ吸い込まれていきました。

バックスタンドから見ていて、声が出ました。

J.League公式の戦評は、このシュートをこう書いています。

「攻守の切り替えが激しい時間帯に川合 徳孟へボールが入ると、右足のアウトにかけたようなシュートがファーに決まって、磐田がついに均衡を崩した」

見出しはそのまま、「均衡を崩した川合徳孟の“ミドル”」。

そして、ここからが本題です。

私たちは去年も、このスタジアムで同じものを見ています。2025年10月4日、J2第32節のヴァンフォーレ甲府戦。

あの日も0-0のまま試合が進み、前半44分、川合徳孟がペナルティエリア手前から右足を振り抜いて、ゴール右上に突き刺しました。スコアは甲府0-1磐田。決勝点でした。

つまり、こういうことです。

試合 時間 シュート 結果
2025/10/4 J2第32節 44分 PA手前から右足 甲府 0-1 磐田
2026/9/12 J2第6節 74分 PA手前から右足 甲府 0-1 磐田

場所も、形も、結果も、まったく同じ。どちらもJITリサイクルインクスタジアムで、どちらもペナルティエリア手前からの右足、どちらも決勝点、どちらも1-0の勝利です。

しかも川合徳孟は、リーグ戦の通算得点が3。そのうち2点が、甲府から奪ったものです。

「甲府キラー」と呼んでも、怒られないと思います。

本人も、そう感じていたようです。試合後、「昨年の甲府戦でもゴールを決めました。いいイメージはありましたか」と聞かれて、こう答えています。

「昨年のいいイメージはありましたし、それが今日のゴールにもつながったと思います。しっかりと決め切ることができて良かったです」

ゴールの場面については、こうです。

「最初からゴールは意識していましたし、積極的にシュートを打とうという気持ちで試合に入りました。自分の得意な形だったので、シュートを打とうと決めて、あのようなゴールにつながって良かったです」

「シュートコースもしっかりと見えていましたし、練習でも意識してやっていたので、それを試合で出すことができて良かったです」

「自分の得意な形」。2年続けて同じ場所から同じ形で決めた選手が言うと、説得力が違います。偶然ではなく、狙って打っていた。

去年の彼は18歳でした。今年は19歳。そして今季から、磐田の副主将を務めています。

勝負の神様は、誰に微笑んだのか

試合前、私は「神様が味方をするのはどっちだろう」と思いながらスタジアムに入りました。

その答えらしきものが、秋葉監督のコメントの中にありました。

この日、決勝点をアシストしたのは為田大貴。前節の富山戦ではベンチ外だった選手です。なぜベンチに入れたのかと聞かれて、監督はこんな話をしています。

「前回の富山戦の2日前、1日前のトレーニングで、スプリントのときに『ここまで走ろう』と言っていた中で、少し抜いてしまっている選手が多かったんです。その中でも、タメや貴士、イアゴ、ダニーロという4人は最後まできっちりとやっていました」

「タメは常にどんなときも、メンバー外になろうと、ウォーミングアップだろうと、100%で本気でやってくれます。そういう選手に最後は勝負の神様が微笑んでくれると思いますし、勝負はほんの些細なことで決まると思っています」

「彼が頑張ってくれたところから、(川合)徳孟が持ち込んでのシュートでしたから、彼を選んで良かったと思っています。普段のトレーニングが本当に大事なんだと改めて実感できる、僕にとってもいい教訓になったゲームでした」

神様は、水曜日の練習を見ていたわけです。

73分に入って、74分にアシスト。ピッチにいた時間は、得点までわずか1分でした。

ようやく、今季初のクリーンシート

そのまま逃げ切って、試合終了。甲府0-1磐田。

「試合は、ようやく今季初のクリーンシートにできました。守備面では最後、理屈ではなく、『何が何でも守るんだ』『何が何でも点を取らせない』というメンタリティー、執念、執着を出してくれました」

今季初の完封。ここまで5試合で失点7、どこかで必ず1点は取られていたチームが、この日はゼロで終えました。薄氷の勝利ではありましたが、この「ゼロ」は大きいと思います。

GK牲川歩見も、この日は5本のセーブを記録しています。両ゴールキーパーが5本ずつ止めた試合でした。

その牲川のコメントが、また良かったんです。この日、彼には八田直樹選手と同じチャントが送られていました。

「先輩と同じチャントを歌っていただけたのは嬉しかったですし、こうやって結果を残すことで認められていくと思っていました。個人的には少し遅くなってしまったとは思いますけど、サポーターの皆様にクリーンシートを届けられて良かったと思っています」

「シンプルに嬉しいです。ゼロにできたことは、一つのきっかけとして大きいと思います。ただ、これを続けていくことが僕たちの次の課題になってくると思うので、そこにまたチャレンジしていくことを意識したいです」

この日の最終ラインには、山﨑浩介が初先発で入っていました。そのことについても、牲川はこう話しています。

「コミュニケーションの部分は日本語でやり取りができたので、すごく伝えやすかったですし、声をかけるところは意識していました」

初先発の選手を後ろから支えながらの、今季初完封。ゴールキーパーの仕事だなあ、と思います。

太田龍之介の、古巣戦

もうひとつ、この試合には見どころがありました。

1トップに入った太田龍之介にとって、甲府は古巣なんです。

前半の決定機は、ほとんど彼のところから生まれていました。12分のヘディング、15分のシュート。そのどちらも、東ジョンに止められています。

「本当にガス欠になるまでは、相手にとって一番危険な存在でした。彼の背後への抜け出し、キープ力、そしてフィニッシュ。(中略)ただ、古巣戦はどうしても力が入るところもありますし、最後のフィニッシュだけ少し力が入ってしまったのかなと思います」

力が入ってしまう。分かる気がします。

数字で見る、この90分

「どちらに転んでもおかしくなかった」というのが、見ていた私の実感でした。ただ、数字を見ると少し違う顔が出てきます。

項目 甲府 磐田
シュート 10 13
枠内シュート 5 6
ボール支配率 40% 60%
パス成功率 74% 80.7%
コーナーキック 2 11
ゴール期待値(xG) 1.11 1.47

コーナーキックが11対2。支配率も60%対40%。押し込んでいたのは、間違いなく磐田でした。

※ゴール期待値(xG)は、そのシュートがどれくらいの確率でゴールになるかを、位置や状況から数値化したもの。合計が1.47なら「平均的には1.5点入る内容だった」という意味になります。

ちなみに、川合徳孟の決勝点そのもののxGは0.03ほど。100回打って3回しか入らない、そういうシュートでした。

秋葉監督も、そこは正直に言っています。

「あとは、スタッツ通りにもっと点は取れると思います。前半から得点を取れていれば、このような苦しいゲームにはならなかったと思います。いつも言っていますけど、3点、4点、5点と取って、ゼロで勝つというフットボールを展開したいと思っています」

渋谷監督の言葉も引いておきます。

「前半に失点していれば得点差が開いた試合になっていたかもしれない」

相手の監督にそう言わせたということは、内容として悪くはなかったのだと思います。それでも1点しか取れなかったところに、課題が残ります。

1,000人を超えるサポーターが、甲府にいた

この日の入場者数は9,289人。そのうち、磐田から来ていたサポーターについて、秋葉監督がこう話しています。

「まずは甲府まで、1,000人以上の我々を愛し、共に戦ってくれるファン・サポーターの方々が来てくれたこと。本当に感謝しています。何なら5,000人くらい来てくれたんじゃないかと思うほど、ホームかと錯覚するような大きな声で、最後の最後まで我々を鼓舞してくれました。だからこそ、あのような劇的なゴールにつながったと思います」

バックスタンドから聞いていても、本当にそうでした。ゴール裏の声が、ずっと途切れない。

その中の1,000人のうちの2人が、私たち夫婦だったということになります。

8位、勝点10。次は新潟

試合結果|甲府 0-1 磐田

試合結果|甲府 0-1 磐田


これで6試合を終えて3勝1分2敗、勝点10で8位。得点8、失点7で得失点差はプラス1になりました。

甲府は2勝1分3敗の勝点7で13位です。

対甲府は、これで5連勝。通算でも17勝10分2敗と、大きく勝ち越している相手になりました。

※順位は9月12日時点のもので、第6節には未消化の試合が残っています。

次は9月19日(土)19時、アウェイでアルビレックス新潟戦。デンカビッグスワンスタジアムです。

川合徳孟は、次に向けてこう話していました。

「今季初のクリーンシートでしたし、点を取られないことは勝つために大事なことです。まずはそこを続けながら、内容にもこだわって、前半から90分を通してアグレッシブに守備をしていきたいです」

「もっと点を取れたシーンもあったと思うので、そういう場面を逃さず決め切れば、毎試合勝てると思います」

去年も、今年も。同じスタジアムで、同じ背番号33に救われました。

また来年も、ここに来ようと思います。

ハイライト

クラブ公式チャンネルに、DAZNのハイライトが上がっています。あの一撃は、ぜひ映像で。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第6節
日時 2026年9月12日(土)19:00 キックオフ
会場 JITリサイクルインクスタジアム
スコア ヴァンフォーレ甲府 0-1 ジュビロ磐田(前半0-0/後半0-1)
得点 74分 川合徳孟(磐) アシスト:為田大貴
入場者数 9,289人
天候 曇/25.5℃/湿度84%
主審 山岡良介
警告 65分 イアゴ・テレス(磐)/90+5分 スタチオーリ ミケーレ(甲) 退場なし

※監督・選手のコメントは、ジュビロ磐田公式サイトの試合結果ページおよびJ.League公式の試合後会見録・インタビューから引用しています。

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【DAZN観戦】17本打って、枠内3本。雨のヤマハで止まった連勝|磐田 0-1 富山

見ていて、ずっともどかしかったんです。
ボールは持てている。相手陣内まで運べている。それなのに、最後の一本が出てこない。
試合が終わってスタッツを見て、その正体が分かりました。
シュートは、17本打っていたんです。打てていなかったわけじゃなかった。
枠に飛んだのが、3本でした。

雨のヤマハ。風は、東北東から

2026年9月6日、明治安田J2リーグ第5節。ホーム・ヤマハスタジアムにカターレ富山を迎えました。

徳島戦、栃木シティ戦とリーグ2連勝。9月2日のルヴァンカップ・相模原戦も3-0で勝って、公式戦3連勝。チームの調子は間違いなく上向いている——そう思って画面の前に座りました。

ただ、天気が心配でした。
公式記録は雨、気温23.7℃、湿度79%。ヤマハスタジアムは水はけがいいことで知られていますが、この日は雨だけでなく、風もありました。

気になったので、気象庁のアメダス磐田観測所(スタジアムから約2km)の記録を調べてみました。

時刻 雨(1時間) 風速(10分平均) 風向
19:00 6.0mm 6.4 m/s 東北東
19:20 6.5mm 8.1 m/s 東北東
20:00 4.5mm 7.1 m/s 東北東
20:50 3.0mm 7.5 m/s 東北東

正直に書くと、「激しい雨」というほどではありませんでした。1時間3〜6.5mmは、気象庁の分類では「やや強い雨」の手前です。
ただ風は、ずっと7〜8メートル。東北東から吹き続けていました。傘がさしにくいくらいの風です。しかも90分間、向きが変わらない。

ロングボールもクロスも、思ったところに落ちない。そういう夜だったと思います。
入場者数は9,958人。今季ここまでのヤマハの平均が13,031人なので、雨がなければもっと入っていたはずです。それでも1万人近くが来ていたことのほうが、私にはすごいことに思えます。

22分、小川慶治朗

立ち上がりは、悪くありませんでした。
前半2分、藤原健介のクロスにジョアン・ヴィクトルが右足で合わせています。ブロックされましたが、いきなり相手ゴール前まで運べていた。

ところが前半22分でした。
古川真人のパスから、小川慶治朗がペナルティエリア中央で右足。ゴール右下に、決められました。
0-1。
リズムは悪くなかっただけに、これは効きました。見ているこちらのショックも大きかったです。

ただ、そこから磐田は押し返しています。前半30分時点の直近15分のボール支配率は、磐田65%対富山35%。データの上では、ちゃんと反撃していました。
それでも前半のうちには届かず、0-1で折り返します。

17本打って、枠内3本

後半も、同じ感覚が続きました。ボールは持てる。でもゴールの匂いがしない。
私はずっと「シュートが打てていない」と思って見ていました。フラストレーションが溜まっていくのが、自分でも分かるくらいに。

でも、終わってみたら違ったんです。

項目 磐田 富山
シュート 17 13
枠内シュート 3 7

打ってはいたんです。17本も。富山より4本多い。
問題は、そのうち枠に飛んだのが3本しかなかったこと。逆に富山は13本中7本が枠内でした。

つまり「打てなかった」のではなく、「打ったけれど、枠を捉えられなかった」。私がもどかしかったのは、そこだったんだと思います。
もうひとつ、この試合を象徴する数字があります。スポーツナビが掲載しているゴール期待値(xG)です。

※ゴール期待値:そのシュートがどれくらいの確率でゴールになるかを、位置や状況から数値化したもの。合計が2.0なら「平均的には2点入る内容だった」という意味になります。

項目 磐田 富山
ゴール期待値(xG) 2.35 0.84

数字の上では、磐田は2点分以上のチャンスを作っていたことになります。それで0点。富山は0.84の内容で1点。
内容で負けていたわけではない。でも、勝負には負けた。サッカーのいちばん厳しいところが、そのまま出た試合でした。

後半46分には、桑原航太のシュートがゴールの枠を叩いています。あと数センチでした。
※xGはスポーツナビ(データスタジアム)の掲載値です。Jリーグ公式サイトやクラブ公式には掲載がないため、参考値として扱ってください。

オフサイド7回。半歩、早かった

もうひとつ、見ていて気づかなかった数字があります。
磐田のオフサイドが、7回。富山は0回でした。

前半だけで3回、すべてジョアン・ヴィクトルです。後半は吉村瑠晟が1回、太田龍之介が2回、そしてアディショナルタイムにもう1回。
「最後の一本が出てこない」と感じていた場面のいくつかは、実は出ていたんですね。ただ、走り出しが半歩早かった。
裏を返せば、それだけ抜け出そうとしていたということでもあります。7回オフサイドを取られるチームは、7回以上は裏を狙っている。

※Jリーグ公式サイトのスタッツ表では、オフサイド数が磐田0/富山7と表示されています。ただし試合速報を1回ずつ確認したところ、7回すべて磐田の選手に対する判定でした。この記事では速報にもとづいて「磐田7/富山0」としています。

イエロー9枚の90分

この試合、警告が合計9枚出ました。激しい試合だったのは、間違いありません。

時間 チーム 選手
33分 富山 谷本駿介
42分 磐田 藤原健介
45+2分 磐田 吉村瑠晟
45+2分 富山 古川真人
53分 富山 カン ミヌ
60分 磐田 ダニーロ
64分 富山 深澤壯太
69分 富山 キム テウォン
83分 富山 平尾駿輝(GK)

内訳は磐田3枚、富山6枚。意外にも、富山のほうが倍でした。
しかも富山の6枚のうち4枚が、リードしてからの53分以降に集中しています。83分にはGKの平尾駿輝にも出ました。

1点を守り切ろうとする側の必死さが、そのまま枚数になった。そう読むこともできると思います。
退場はありませんでした。

磐田 0-1 富山|スタッツで見ると

項目 磐田 富山
シュート 17 13
枠内シュート 3 7
ボール支配率 54% 46%
パス成功率 79% 76%
コーナーキック 9 5
フリーキック 14 13
オフサイド 7 0
警告 3 6

支配率54対46、CK 9対5、パス成功率でも上回っています。数字だけ並べれば、磐田が押していた試合です。
それでも0-1。

後半20分時点では、枠内シュートが磐田2本に対して富山6本という時間帯もありました。押していても、危なかったのは磐田のほうだった瞬間がある。0-1というスコア以上に、薄氷だったのかもしれません。

富山との相性、実は悪くない

富山は苦手な相手、という印象を持っていました。でも調べてみたら、少し違いました。

日付 対戦 結果
2014/5/18 富山(A) 磐田 1-0 ○
2014/8/17 富山(H) 磐田 3-2 ○
2025/3/9 富山(A) 磐田 1-3 ●
2025/8/23 富山(H) 磐田 2-0 ○
2026/9/6 富山(H) 磐田 0-1 ●

リーグ戦の通算は磐田の3勝2敗。勝ち越しています。

ただし直近3試合では富山の2勝1敗。2025年3月には富山のホームで1-3と敗れています。「相性が悪い」というより「最近やられている」というのが正確なところでした。
そしてこの日、ヤマハスタジアムでは初めて富山に負けました。

連勝は止まった。次は甲府

節 対戦 結果
第1節(H) 秋田 1-1
第2節(国立) 横浜FC 1-3
第3節(H) 徳島 2-1
第4節(A) 栃木シティ 3-1
第5節(H) 富山 0-1

2勝1分2敗、勝点7で11位。得点7、失点7、得失点差0。きれいに五分の位置です。

リーグ2連勝とルヴァン勝利を合わせた公式戦3連勝は、ここで止まりました。

リーグ戦、次節は9月12日(土)19時、アウェイでヴァンフォーレ甲府戦。JITリサイクルインクスタジアムです。
管理人、馳せ参じます!

17本打って3本しか枠に飛ばなかった夜のあとで、次にどれだけ枠を捉えられるか。
内容は悪くなかった。あとは、決めるだけです。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第5節
日時 2026年9月6日(日)19:03キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
スコア ジュビロ磐田 0-1 カターレ富山(前半 0-1/後半 0-0)
得点 22分 小川慶治朗(富山/アシスト:古川真人)
入場者数 9,958人
天候 雨 気温23.7℃ 湿度79%
主審 田中玲匡
磐田先発 GK牲川歩見/DFダニーロ・桑原航太・吉村瑠晟/MF金子大毅・小原基樹・ユーリ ララ・乾貴士・イアゴ テレス・藤原健介/FWジョアン ヴィクトル
磐田交代 57分 ジョアン ヴィクトル→太田龍之介/65分 藤原健介→井上潮音/65分 小原基樹→川﨑一輝/73分 イアゴ テレス→野澤零温/73分 金子大毅→渡邉りょう
警告 磐田3枚(藤原42分・吉村45+2分・ダニーロ60分)/富山6枚
順位 磐田 11位(勝点7/2勝1分2敗) 富山 6位(勝点9/3勝2敗)
次戦 9月12日(土)19:00 J2第6節 vs ヴァンフォーレ甲府(アウェイ・JITリサイクルインクスタジアム)

雨の中、1万人近くが最後まで見届けた夜でした。

次は甲府。切り替えていきましょう。

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【観戦記】今季初のクリーンシートは、リーグ戦に出られない11人が獲った|相模原 0-3 磐田

前半だけで、3点。
9月2日、ルヴァンカップの1回戦。アウェイの相模原ギオンスタジアムに乗り込んだジュビロ磐田は、35分に渡邉りょう、39分に山﨑浩介、45+3分に川﨑一輝と前半のうちに3点を奪い、そのまま0-3で勝利しました。
正直に書くと、試合の内容は決して盤石ではありませんでした。それでも前半で3点取れてしまったので、後半は安心して観ていられた——そんな夜でした。
……なのですが。帰ってから数字を調べてみたら、その「盤石ではない」という感覚の正体が、はっきり見えてきたんです。それは後半に書きます。

強いんだか、弱いんだか

ここまでの今季を振り返ると、ジュビロは不思議なチームです。

リーグ戦は8月22日の徳島戦、8月29日の栃木シティ戦と2連勝。これが今季初の連勝でした。ところがカップ戦のほうは、8月26日の天皇杯2回戦で、ホーム・ヤマハにJ3のテゲバジャーロ宮崎を迎えて0-1。延長後半5分に土信田悠生に決められて、8月のうちに初戦敗退が決まってしまいました。

強いんだか、弱いんだか。よくわからない今年のジュビロです(苦笑)

そして今日からルヴァンカップが開幕。しかも相手は、またJ3のクラブ。1週間前と同じ構図です。「今度こそ」という気持ちで、ギオンスに向かいました。

秋の気配のギオンス

会場は相模原ギオンスタジアム。正式には相模原麻溝公園競技場という名前で、JR相模線の原当麻駅から歩いて20分ほどの、公園の中にあるスタジアムです。

相模原ギオンスタジアム|相模原 vs. 磐田

相模原ギオンスタジアム|相模原 vs. 磐田


スタジアムに着いた頃には、もう夕暮れ。空が高い
着いた頃には、もう空が焼けていました。数週間前までの、あの暴力的な暑さがない。空が高くて、雲の筋が細い。ああ、秋が来たんだな、と思いました。
相模原 vs.磐田|相模原ギオンスタジアム

相模原 vs.磐田|相模原ギオンスタジアム


大型ビジョンにキックオフ告知。18:30、水曜のナイトゲーム
気温は27℃、湿度84%。数字だけ見ればまだ夏なのですが、体感はまったく違いました。

ウォーミングアップ。ゴール裏には、もうサックスブルーが集まりはじめていた
そしてスタンドには、ジュビロサポーターが多数、集結。水曜日の18:30キックオフ、しかもカップ戦の1回戦です。それでもこれだけ集まるんだなあ、と。

バックスタンドから|相模原 vs. 磐田

バックスタンドから|相模原 vs. 磐田


この日の入場者数は2,297人。決して大きな数字ではありませんが、ギオンスの規模を考えると、スタンドはしっかり埋まって見えました。

スタメン|11人、総入れ替えでした

大型ビジョンに映し出された磐田の先発11人

先発メンバー|相模原 vs. 磐田

先発メンバー|相模原 vs. 磐田


この日の磐田の先発は——
GKは三浦龍輝。最終ラインに松原后、加藤大育、山﨑浩介、川﨑一輝。中盤は上原力也、西岡健斗、井上潮音、佐藤大樹。前線にマテウス・ペイショットと渡邉りょうという11人でした。

スタンドで見た瞬間、「リーグ戦にあまり出ていない選手が多いな」と思ったのですが——調べてみたら、そんなレベルではありませんでした。
3日前の栃木シティ戦(J2第4節)の先発と、重複はゼロ。11人、まるごと総入れ替えです。
牲川、ダニーロ、桑原、吉村、金子、小原、ユーリ・ララ、乾、イアゴ・テレス、藤原、ジョアン・ヴィクトル。栃木で戦った11人は、この日ひとりもピッチに立っていません。

一方で、1週間前の天皇杯・宮崎戦の先発とは6人が重複しています。松原后、山﨑浩介、川﨑一輝、上原力也、井上潮音、そしてマテウス・ペイショット。GKだけが川島永嗣から三浦龍輝に代わりました。

つまり秋葉監督は、「リーグ戦組」と「カップ戦組」をはっきり分けているということです。そしてこのカップ戦組は、1週間前にJ3相手に負けた、まさにその11人に近い顔ぶれでした。

リーグ戦に出られない悔しさと、天皇杯で負けた悔しさ。両方を背負った11人が、この日のピッチに立っていたわけです。

対する相模原も、J3リーグで4試合連続先発だった攻撃陣が軒並みベンチスタート。お互いにメンバーを入れ替えての一戦でした。

35分|何が起きたのか、わからなかった

試合が動いたのは35分でした。
正直に告白します。この1点目、私にはまったく見えませんでした。ゴール前が混戦になって、人が何人も重なって、ボールがどこにあるのかもわからない。

「え!? 何? 入った?? 誰???」

スタンドで、こんな声が出ました。周りのジュビサポも似たような感じで、歓声と困惑が半々みたいな、不思議な盛り上がり方をしていたのを覚えています。

あとで確認したら、渡邉りょうでした。背番号9です。

渡邉りょうは今夏で加入から2年。2023年にはJ2で唯一の二桁得点を挙げた選手で、「9番」を自ら志願して背負っていると聞いています。この日のゴールが、今季の公式戦初ゴールになりました。

39分|FKのこぼれ球を、山﨑浩介

先制から5分も経たないうちに、2点目が入ります。

これもフリーキックからの流れで、また混戦でした。ボールが上がって、誰かが打って、跳ね返って、また誰かが押し込んで。

スタンドからは「ペイショットが決めた」ように見えたのですが、正確には最初にシュートを打ったのがマテウス・ペイショット、最後に押し込んだのが山﨑浩介でした。

この山﨑浩介のゴール、実はかなり価値のあるものでした。

彼は昨年12月に横浜FCから完全移籍で加入した30歳のセンターバック。これが磐田加入後、初ゴールです。しかも通算で見ても、直近の得点は2024年、サガン鳥栖時代のJ1リーグまで遡ります。

約2年ぶりのゴール。混戦の中の1点でしたが、本人にとっては大きな1点だったはずです。

45+3分|川﨑一輝、ペナルティエリアの外から

そして前半のアディショナルタイム。

この3点目だけは、はっきり見えました。ペナルティエリアの外、少し左寄りの位置から、川﨑一輝が右足を振り抜く。ボールはゴール左下へ、きれいに飛んでいきました。

前半終了間際の3点目です。スタンドの空気が、ここで完全に緩みました。「あ、これは今日、大丈夫だ」と。

川﨑一輝は28歳のサイドバック。実はこの日の先発11人の中で唯一、今季のリーグ戦4試合すべてに出場している選手です。それでもこの日がリーグ戦・カップ戦を通じて今季初ゴールでした。

前半だけで3-0。ハーフタイムのスタンドは、ちょっとした祝勝会みたいな雰囲気でした。

後半|ゴールの臭いは、あったのに

後半、磐田はハーフタイムに2枚替え。松原后に代えて増田大空、西岡健斗に代えて野澤零温を送り出します。その後も63分に渡邉りょうから佐藤凌我、78分に佐藤大樹から奥田悠真、80分にペイショットから石塚蓮歩と、5人すべてを使い切りました。

後半も、ゴールの臭いがするシーンは何度かありました。「あ、これ入るかも」という場面が。

でも、追加点は生まれませんでした。

4点目、5点目が欲しかったかと言われると、正直そこまで欲張る気持ちはありませんでした。それより大事なものが、この日はもうひとつあったので。

相模原 0-3 磐田|スタッツで見ると

項目 相模原 磐田
シュート 6 13
コーナーキック 3 12
フリーキック 10 12
ボール支配率 42% 58%
警告 1 0

……あれ?と思いませんか。私は思いました。

シュートは13対6で磐田。コーナーキックは12対3で磐田。支配率も58%対42%で磐田。数字だけ見れば、押していたのは完全に磐田なんです。

相模原のシュートはわずか6本。守備が破綻していたわけでは、まったくありませんでした。

でも私は、スタンドで「盤石ではないな」と感じていた。この差は何なのか。

「盤石ではない」の正体

答えは、たぶんここにあります。

この日の3ゴール、どれもアシストが記録されていません。

35分の渡邉りょうはゴール前の混戦から。39分の山﨑浩介はセットプレーのこぼれ球から。45+3分の川﨑一輝はペナルティエリアの外からのミドル。

つまり、3点とも「崩し切って取った点」ではないということです。混戦、こぼれ球、ミドル。どれも価値あるゴールですが、パスをつないで相手を動かして、最後にきれいに崩す——という形は、この日ひとつもありませんでした。

コーナーキック12本という数字も、裏返せば「最後まで持ち込めずに終わった攻撃が12回あった」ということでもあります。

だから、押していたのに盤石には見えなかった。ボールも場所も持っていたのに、崩し切る形がなかった。私がスタンドで感じていた違和感は、たぶんこれです。

もっとも、それでも3点入ったというのは、それはそれで力なんですよね。混戦を押し込める選手がいて、こぼれ球に詰められる選手がいて、外から打てる選手がいる。天皇杯で0-1に終わったチームと、同じ顔ぶれに近いメンバーで、です。

そして、今季初のクリーンシート

0-3。1st 0-3、2nd 0-0。前半で決まった試合でした

試合結果|相模原 0-3 磐田

試合結果|相模原 0-3 磐田


この日いちばん大きかったのは、実は3点より、こちらかもしれません。
ジュビロ磐田、今季の公式戦で初めての無失点です。

2026/27シーズンの公式戦を並べてみると、こうなります。

日付 大会 対戦 結果 失点
8/8 J2第1節(H) 秋田 1-1 1
8/16 J2第2節(A) 横浜FC 1-3 3
8/22 J2第3節(H) 徳島 2-1 1
8/26 天皇杯2回戦(H) 宮崎 0-1 1
8/29 J2第4節(A) 栃木C 3-1 1
9/2 ルヴァン1回戦(A) 相模原 3-0 0

開幕から5試合、ずっと失点していました。6試合目にして、ようやくゼロです。
しかもこれを達成したのが、リーグ戦にほとんど出ていない、天皇杯で負けた組だというのが、いいじゃないですか。

三浦龍輝、加藤大育、山﨑浩介、川﨑一輝、松原后。この日の最終ラインとGKは、リーグ戦ではなかなか見られない顔ぶれです。その5人が、今季初めてゼロで抑えた。

「悔しさをぶつけてほしい」と思いながら観に行きましたが、いちばんぶつかっていたのは、たぶん守備陣だったんだと思います。

試合後、選手たちがゴール裏へ

試合終了後、選手たちがアウェイのゴール裏まで挨拶に来てくれました。その様子を撮ってきたので、置いておきます。

かなり走りまわって疲れはあるものの、笑顔も観られました。平日の夜にも関わらずスタジアムに集結したサポーターとかわす笑顔、やっぱり素敵ですよね。

次は9月29日、アウェイの熊本

今季のルヴァンカップは大会方式が変わりました。1stラウンド(1〜4回戦)とプライムラウンドの2部構成で、1回戦はJ2・J3勢が中心。J1のクラブは2回戦から参戦してきます。

発表されている日程によれば、磐田の2回戦は9月29日(火)、アウェイでロアッソ熊本。熊本は1回戦で大分に2-0で勝っての勝ち上がりです。

天皇杯は8月に終わってしまいました。だからこそ、このルヴァンカップは長く戦いたい。今日の3点と、今日のゼロが、その最初の一歩になってくれたら嬉しいです。

それにしても、秋の空の下でサッカーを観るのは、やっぱりいいものですね。

次も、勝ちましょう。VAMOS、ジュビロ磐田!🔵

この日の記録

項目 内容
大会 JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド1回戦
日時 2026年9月2日(水)18:30キックオフ
会場 相模原ギオンスタジアム(相模原麻溝公園競技場)
スコア SC相模原 0-3 ジュビロ磐田(前半 0-3/後半 0-0)
得点 35分 渡邉りょう/39分 山﨑浩介/45+3分 川﨑一輝
入場者数 2,297人
天候 曇のち晴 気温27.0℃ 湿度84%
主審 窪田陽輔
磐田先発 GK三浦龍輝/DF松原后・加藤大育・山﨑浩介・川﨑一輝/MF上原力也・西岡健斗・井上潮音・佐藤大樹/FWマテウス・ペイショット・渡邉りょう
磐田交代 46分 松原后→増田大空/46分 西岡健斗→野澤零温/63分 渡邉りょう→佐藤凌我/78分 佐藤大樹→奥田悠真/80分 ペイショット→石塚蓮歩
次戦 9月29日(火)ルヴァンカップ2回戦 vs ロアッソ熊本(アウェイ)
The post 【観戦記】今季初のクリーンシートは、リーグ戦に出られない11人が獲った|相模原 0-3 磐田 first appeared on ジュビロ磐田観戦記と遠征グルメ【関西ジュビリスト】.

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