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【ひかりTV観戦】枠内シュートは2対8。ゴール前だけが、違った|磐田 0-4 川崎

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ゴール前だけが、違いました。

ルヴァンカップ3回戦。一発勝負で、J1川崎と

2026年10月14日(水)19時、ヤマハスタジアム(磐田)。2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド3回戦、川崎フロンターレ戦です。

この大会、2024年からグループステージがなくなって、1stラウンドから完全なトーナメントになりました。つまり一発勝負。90分で決まらなければ延長30分、それでもダメならPK戦です。

磐田はここまで、1回戦で相模原に3-0(アウェイ)、2回戦でJ1のジェフ千葉に4-2(J1千葉に4ゴール、この勢いをリーグに!|磐田 4-2 千葉)。2回戦ではJ1相手にジャイアントキリングを成し遂げています。

そして今日の相手も、またJ1。川崎フロンターレです。

サックスブルーと、フロンターレブルー。水色対決でした。

天候は晴れ、気温22.6℃、湿度48%。主審は福島孝一郎さん。なお、ルヴァンカップのVARはプライムラウンドのみの導入なので、この試合にVARはありません。

先発11人を、全員入れ替えた

そして、スタメン発表を見て驚きました。

4日前の札幌戦から、先発11人が全員入れ替わっていました(後半のシュートは1本。クリア34本で守り切った|磐田 1-0 札幌)。

札幌戦の先発で、この日ピッチに立っていた選手はゼロ。ダニーロ、桑原航太、ユーリ ララ、イアゴ テレス、ジョアン ヴィクトルの5人はベンチに回り、牲川歩見、山﨑浩介、吉村瑠晟、井上潮音、佐藤大樹、乾貴士の6人はメンバー外でした。

この日の先発は4-4-2。

ポジション 選手
GK 三浦龍輝
DF 西久保駿介/西野陽向/金子大毅/増田大空
MF 小原基樹/上原力也/藤原健介/為田大貴
FW マテウス ペイショット/太田龍之介

土曜日には中2日でアウェイの宮崎戦が控えています。リーグ戦が最優先という判断は、順位を考えれば当然だと思います。

ちなみに川崎も、3日前のリーグ戦(名古屋戦)から先発10人を入れ替えていました。連続先発は山原怜音だけ。向こうも中2日で、次のC大阪戦もまた中2日です。

つまり、お互いに「控え組」をぶつけ合った試合でした。

17歳の西野陽向が、トップチームデビュー

そして、この日のいちばんのニュースがこれです。

背番号58、西野陽向。磐田U-18所属の17歳で、2種登録の選手です。この日がトップチームデビュー。しかもセンターバックで先発フル出場でした。

磐田は2026年に、U-18からFW奥田悠真、MF西岡健斗、DF西野陽向の3人を2種登録しています。その1人目が、J1相手の公式戦でいきなり90分です。

結果は0-4。数字だけ見れば厳しいデビュー戦です。

ただ、Optaの記録を追うと、32分・76分・77分と、川崎のクロスや折り返しを3度クリア/ブロックしています。17歳がJ1の攻撃を浴び続けて、最後まで立っていた。それは記録に残しておきたいと思います。

前半4分、3本連続で打った

「入りは悪くなかった」という印象、これは数字がはっきり裏付けています。

というより、前半4分だけで3本打っています。

時間 場面
4分 マテウス ペイショットがエリア手前から右足で枠内へ → 丸山祐市がブロック
4分 小原基樹がエリア中央から右足で枠内へ → 山口瑠伊がセーブ
4分 こぼれ球に反応した藤原健介が中央から右足で枠内へ → 丸山祐市がブロック

立ち上がりの4分で、枠内シュートを3本。ここで1本でも入っていたら、まったく違う試合になっていたはずです。

そして、この3本のうち2本を止めたのが丸山祐市でした。この名前は、このあともう一度出てきます。

17分、丸山祐市のコーナーキック

先制したのは川崎でした。

17分、左コーナーキック。キッカーの山原怜音が右足で上げたボールが磐田のDFに当たってこぼれ、そこに詰めていた丸山祐市が左足で流し込みました。0-1。

Optaの記録は「こぼれ球に反応した丸山がペナルティエリア中央から左足でゴール下に決める」。こぼれ球だったため、公式のアシスト記録はありません。

そして、ここが川崎の憎いところで──丸山祐市は2024年に加入して以来、これが川崎での初ゴールだったそうです。

前半4分に磐田のシュートを2本止めた人が、17分に初ゴールを決める。試合後、川崎公式の「アウェイで大賞」も丸山が受賞していました。完全に持っていかれた格好です。

Optaがこの直後に出していた数字が、また嫌なものでした。

今季のリーグ戦、先制に成功した試合は5試合。3勝1分け1敗で勝率は60.0%

19分、秋葉監督に警告

先制の2分後、秋葉忠宏監督に警告が出ています。理由コードはC3、異議でした。

何があったのかは記録からは分かりません。ただ、ベンチがそれだけ熱くなっていた、ということは伝わってきます。

このあと、38分に河原創(川崎)、40分に藤原健介(磐田)、71分に金子大毅(磐田)と警告が続きました。退場はありません。

13分の為田大貴と、52分の西久保駿介

磐田にも、決定機はありました。

13分、右サイドから小原基樹のクロス。ペナルティエリア内で為田大貴が頭で合わせましたが、わずかにゴール右へ外れました。

そして52分。0-2になった直後です。西久保駿介がペナルティエリア右から放ったシュートが、ゴールの枠を直撃しました。

この日、磐田がいちばんゴールに近づいたのが、この52分だったと思います。入っていれば1-2。まだ40分近く残っていました。

そういう日でした。

50分、河原創のミドル

その西久保のシュートの、2分前です。

後半開始から5分(50分)、左サイドで長璃喜から由井航太とつながり、パスを受けた河原創がペナルティエリア手前から右足。ゴール左に突き刺さりました。0-2。

Optaの記録は「河原がペナルティエリア手前から右足でゴール左上に決める」。アシストは由井航太です。

後半の立ち上がり、わずか5分での失点です。

ハーフタイムで整えて、さあここから、という時間に決められる。仙台戦の90+4分もそうでしたが、いちばん切り替えたいタイミングで失点するという形が、また出てしまいました。

72分と84分、どちらもセットプレーとクロスから

3点目と4点目は、形がよく似ています。

72分、右サイドの直接フリーキック。キッカーは、また山原怜音。右足で入れたボールに、ペナルティエリア内のペドロ ホマーノがヘディングで合わせました。0-3。

84分、左サイドからペドロ ホマーノが右足のインスイングでクロス。ファーサイドの山市秀翔が頭で叩き込みました。0-4。

整理すると、川崎の4得点はこうなります。

時間 得点者 形
17分 丸山祐市 左CK(山原怜音)からのこぼれ球を左足
50分 河原創 崩しからエリア手前の右足ミドル
72分 ペドロ ホマーノ 右直接FK(山原怜音)をヘディング
84分 山市秀翔 左クロス(ペドロ ホマーノ)をヘディング

4点のうち3点が、セットプレーかクロスから。そしてそのうち2点が山原怜音のキックです。

さらにペドロ ホマーノは46分からの出場で、1ゴール1アシスト。公式記録でのシュートは、その得点の1本だけでした。

数字で見る90分

ここからが、この試合のいちばん伝えたいところです。

試合全体のスタッツを並べます。

項目 磐田 川崎
シュート 11本 22本
枠内シュート 2本 8本
チャンスクリエイト 10回 22回
ボール支配率 47% 53%
パス成功率 80% 87%
ボールタッチ 837 1,059
タックル 14回 8回
ブロック 16回 8回
こぼれ球奪取 25回 21回
クロス 16本 12本
1対1勝利数 13回 11回
クリア 17回 20回
セーブ 4回 4回

よく見てください。太字は磐田が上回っている項目です。

タックル、ブロック、こぼれ球奪取、クロス、1対1勝利数。全部、磐田が上です。ボール支配率も47対53で、極端な差ではありません。

15分ごとのポゼッションを見ると、もっとはっきりします。

時間帯 磐田 川崎
0〜15分 40% 60%
15〜30分 53% 47%
45〜60分 44% 56%
60〜75分 59% 41%

60分から75分は、磐田が59%持っていました。そしてその直後の72分に失点しています。

「中盤のボールの動き自体は両チームそれほど変わらない」という感覚は、数字のとおりです。

ゴール前だけが、違った

では、何が違ったのか。

この2行です。

項目 磐田 川崎
シュート 11本 22本
枠内シュート 2本 8本

シュートが2倍、枠内が4倍。

シュートの推移を追うと、差がついた時間帯も見えます。

時間 磐田(枠内) 川崎(枠内)
20分 4本(1) 4本(2)
40分 6本(1) 8本(3)
前半終了 6本(1) 9本(3)
65分 7本(1) 13本(5)
85分 8本(1) 19本(7)
試合終了 11本(2) 22本(8)

20分の時点では4対4で互角でした。それが65分に7対13、85分には8対19。

そして磐田の枠内シュートは、4分から85分まで、ずっと1本のままです。立ち上がりに3本枠に飛ばしたあと、80分間ゼロだったということになります。

「ゴール前でのシュートまで持っていく力は全然違う」という感覚は、ここに出ていました。中盤までは渡り合えている。でも、最後の30メートルが違う。

アタッキングサードでのプレー数も、磐田222に対して川崎303でした。

コーナーキックが、69分まで0本だった

もうひとつ、象徴的な数字があります。

磐田がこの試合で最初のコーナーキックを獲得したのは、69分でした。

対する川崎は、開始1分でコーナーキックを取っています。そして17分、そのコーナーキックから先制しました。

前半の磐田のコーナーキックは、公式記録でも0本。シュートは打てていたのに、相手ゴール前での「次の攻撃につながる形」は作れていなかった、ということだと思います。

なお、三浦龍輝は4セーブを記録しています。8分のカイキ ケイロス、29分の山市秀翔、50分の大関友翔、88分の持山匡佑。枠内8本に対して4本止めているので、GKの出来が悪かった試合ではありません。

4,656人のヤマハ

この日の入場者数は4,656人でした。

4日前の札幌戦が12,349人ですから、およそ3分の1。水曜の19時キックオフで、しかもカップ戦となると、どうしてもこうなります。

ただ、J.League公式の表示によると、ルヴァンカップの今季平均入場者数は3,774人。カップ戦の平均は上回っています。平日のナイターに4,656人が集まるというのは、磐田というクラブの地力だと思います。

この試合、DAZNでは見られませんでした

ここ、意外と知られていないので書いておきます。

2026/27シーズンのルヴァンカップは、DAZNでは配信されません。

放送・配信はフジテレビとスカパー!の体制で、全65試合がこの2社で分担されています。

この試合はフジテレビTWOでの生中継でした。フジテレビTWOを見る方法は、だいたいこのあたりになります。

方法 特徴
スカパー! 準決勝までの全試合。いちばん王道
ケーブルテレビ 地域のCATVがフジテレビTWOを扱っていれば
ひかりTV 光回線が必要。我が家はこれ
FOD/Amazonのチャンネル加入 テレビがなくても見られる

我が家はひかりTVに入っているので、そこからフジテレビTWOでリアルタイム視聴できました。リーグ戦はDAZN、ルヴァンはフジ・スカパー系。この使い分けは、覚えておくと取りこぼしがなくなります。

ちなみにAmazonプライムビデオでも、通常のプライム会員では見られません。「サッカーLIVEライト」か「FODチャンネル」のチャンネル加入が必要です。

ルヴァンは3回戦で敗退。次は土曜、アウェイで宮崎

一発勝負なので、磐田はここで敗退です。10月28日の4回戦には進めません。

今季のルヴァンカップを振り返ると、こうでした。

ラウンド 日付 対戦 結果
1回戦 9/2 相模原(A) 3-0 ○
2回戦 9/29 千葉(H・J1) 4-2 ○
3回戦 10/14 川崎(H・J1) 0-4 ●

J1クラブと2試合やって、1勝1敗。千葉には4点取って勝って、川崎には4点取られて負けました。

悔しいですが、この大会はここまでです。

次は10月17日(土)19時、いちご宮崎新富サッカー場でテゲバジャーロ宮崎戦。リーグ戦第11節です。

そして、ここが大事なところで──この日の先発11人は、土曜にはほぼ戻ってきます。11人全員を入れ替えたということは、そういうことです。

この0-4は痛い。でも、順位を上げるための試合は土曜のほうです。

切り替えて、宮崎へ。


※スタッツはJ.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)に基づく、試合直後の数値です。なおJ.League公式の試合記録では磐田のシュート数が、川崎フロンターレ公式の掲載では7本、ジュビロ磐田公式の掲載では8本と食い違っています。本稿は数え方の統一を優先して、全項目をOpta集計でそろえました。後日修正が入る可能性があります。
※ルヴァンカップはゴール期待値(xG)・走行距離・スプリント数が公開されていません。
※監督・選手の試合後コメントは、本稿執筆時点で両クラブ公式・J.League公式とも未掲載です。公開され次第、追記します。
※西野陽向のトップチームデビューについて、クラブからの公式発表は本稿執筆時点で確認できていません。2種登録の経緯とこの試合の先発出場は、クラブ公式およびJ.League公式の記録に基づいています。

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【DAZN観戦】後半のシュートは1本。クリア34本で守り切った|磐田 1-0 札幌

やっと、勝てました。

秋葉監督は、試合前に「ゼロで抑える」と言っていた

2026年10月10日(土)18時、ヤマハスタジアム(磐田)。明治安田J2リーグ第10節、北海道コンサドーレ札幌戦です。

磐田はリーグ戦で3連敗中。新潟に1-2、八戸に1-2、仙台に1-2。3試合すべて1点差で、3試合すべて同じスコアでした(シュートは3本だけ。90+4分、首位仙台に力尽きる|仙台 2-1 磐田)。

この試合の前、クラブ公式に秋葉忠宏監督の言葉が載っていました。

ここで連敗を止めなければ、本当に負のスパイラルに入ってしまう

そして、もうひとつ。

今一度、全員で「ゼロで抑える」という強烈な守備の意識にマインドを変えていきたい

ここまで9試合で13失点。優勝するチームは失点が少ない、という話をしたうえでの言葉だそうです。

仙台戦のあと、チームは約2時間かけて試合映像をフルで見返すミーティングをやったとのこと。佐藤大樹は「ダメなところはダメ、いいところは続けるという話し合いがあって、いい緊張感があった」、主将の藤原健介は「全員が思っていることを話した」と話しています。

その結果がどうだったか、という試合です。

ヤマハに12,349人

この日の入場者数は12,349人。天候は晴れ、気温23.5℃、湿度55%、無風。ピッチは全面良芝。主審は清水勇人さん。キックオフは18時03分でした。

この日は「ヤマハ・ヤマハ発動機マッチ」。EXILE/三代目J SOUL BROTHERSの小林直己さんが来場して花束贈呈とハーフタイムの挨拶、ヤマハ野球部のストラックアウト、ブラスアンサンブルの演奏、電動車椅子サッカーの体験とエキシビション。キックオフ前にはジュビレーションのペンライト演出で、スタンドがサックスブルー一色になりました。

先発は3人変更。牲川歩見が2試合ぶりに戻ってきた

先発は、前節の仙台戦から3人変更です。

OUT(仙台戦) IN(札幌戦)
GK 三浦龍輝 GK 牲川歩見
MF 金子大毅 MF ユーリ ララ
MF 川合徳孟 MF イアゴ テレス

最終ラインの4人(ダニーロ・桑原航太・山﨑浩介・吉村瑠晟)は据え置き。布陣も4-2-3-1のままです。

ここで目を引いたのがGKでした。第1節から第7節まで全試合に先発していた牲川歩見が、八戸戦と仙台戦では外れていました。それが2試合ぶりに戻ってきた。今季の磐田は、これでGKが3人目です。

対する札幌は3-4-2-1。監督は川井健太さん。前節から1人だけの変更で、白井陽斗が外れて長谷川竜也が入りました。札幌は前節、いわきに2-1で勝って開幕戦以来8試合ぶりの白星。今季初の連勝を狙って乗り込んできています。

前半、磐田は10本打っていた

「押し気味の前半」という印象でしたが、数字で見ると、思っていた以上に押していました。

前半終了時点 磐田 札幌
シュート 10本 3本
枠内シュート 2本 2本
ゴール期待値(xG) 1.48 0.10
コーナーキック 2本 0本

シュート10対3。ゴール期待値にいたっては1.48対0.10です。15倍近い差がついています。

20分の時点で、磐田6本に対して札幌は0本。Optaも10分の時点で札幌について「10分が経過するも、まだシュートに至るシーンを作り出せない」と出していました。

でも、枠内は2本だった

ただ、「なかなかシュートまで持っていけない、もどかしい展開」という感覚も、間違っていません。

10本打って、枠に飛んだのは2本だけです。

しかも20分時点の枠内は1本、40分時点でも1本。つまり前半の大半、打ってはいるけれど枠には行っていないという時間が続いていました。

ポゼッションの推移も、途中で入れ替わっています。

時間帯 磐田 札幌
0〜15分 57% 43%
15〜30分 31% 69%
前半トータル 50% 50%

最初の15分は磐田のものでしたが、15分から30分は札幌が69%。この時間帯に札幌も出てきて、29分と34分に長谷川竜也のシュートがありました。どちらも牲川歩見がセーブしています。

押していたけれど、決めきれない。そして相手も出てくる。もどかしい、というのはそういう前半でした。

40分、佐藤大樹が倒された

そして40分でした。

桑原航太のパスがペナルティエリア内の吉村瑠晟につながり、そこから佐藤大樹が西野奨太にファウルを受けてPK獲得。西野には同時に警告が出ています。

ここに、小さいけれど大事な話があります。

佐藤大樹は、北海道出身で、札幌のアカデミー育ちなんです。つまりこの日は古巣との一戦でした。

試合前、本人はこう話していました。

すごく思い入れのある相手からゴールを決めてアピールしたい

結果から言うと、佐藤大樹はこの日ゴールを決めていません。

でも、決勝点を生んだのは彼でした。古巣から奪ったのは、ゴールではなくPKだった。これはこれで、十分に「アピール」だったと思います。

もうひとつ皮肉だったのが、ファウルをした西野奨太のほうです。この選手、Jリーグ公式の試合前の見どころで札幌の「キーマン」として名指しされていた選手でした。「今季はチーム最多のデュエル勝利総数を記録し、前節はセットプレーから先制点を奪うなど、攻守両面でチームを支えている」と。

その守備の要が、PKを与えて警告を受けました。

42分、イアゴ テレスが右下へ

キッカーはイアゴ テレス。

右足で、ゴール右下。落ち着いたものでした。42分、1-0。

イアゴ テレスは26歳のブラジル人で、今年7月9日にロンドリーナEC(ブラジル)から期限付き移籍で加入した選手です。8月8日の秋田戦でJ初出場、8月22日の徳島戦でJ初ゴール。そこから栃木シティ戦で2点を決めて、この日が今季リーグ戦4点目になります。

前節の仙台戦は出場していません。その前日の10月3日にU-21Jリーグで先発フル出場していました。そこから中6日での先発復帰です。

Optaが42分にこんな数字も出していました。

イアゴテレスはここまでで5本以上のシュートを放っている

前半だけで5本以上。磐田の10本のうち半分がこの人です。相当に積極的でした。

流れの中からの得点ではありません。でも、前半のゴール期待値1.48という数字を見れば、入るべくして入った1点だったとも言えます。

後半、磐田のシュートは1本だけ

両チームとも、ハーフタイムの交代はゼロ。札幌ボールで後半が始まりました。

そして、ここからの45分が、この試合のすべてです。

後半、磐田のシュートは1本しかありません。

48分、桑原航太がペナルティエリア手前から右足で枠内へ。これは田川知樹にセーブされました。以上です。

後半のゴール期待値は、磐田が0.03。ほぼゼロです。

後半のみ(全体−前半) 磐田 札幌
シュート 1本 9本
枠内シュート 1本 1本
ゴール期待値(xG) 0.03 0.62

「一進一退」という感覚だったとのことですが、少なくともシュートの数では一方通行でした。磐田1本、札幌9本。

ただし、ここが重要なところで、札幌の9本のうち枠に飛んだのは1本だけです。

終盤、札幌の猛攻

札幌は64分にヴィニ ペイショットを投入します。この交代が、終盤の圧の中心になりました。

時間 場面
75分 Vペイショットのクロス → ダニーロがクリア
78分 Vペイショットがエリア中央からシュート → ゴール上に外れる
81分 Vペイショットがエリア手前からシュート → ゴール上に外れる
83分 Vペイショットのクロス → ダニーロがクリア
84分 Vペイショットが枠内へ → ブロック
85分 青木亮太がエリア手前からシュート → ゴール上に外れる
90+3分 内田瑞己が枠内へ → 野澤零温がブロック
90+4分 スパチョークが枠内へ → ブロック
90+5分 内田瑞己が枠内へ → 川﨑一輝がブロック

アディショナルタイムだけで、枠内シュートを3本ブロックしています。

75分から90分までのポゼッションは、磐田38%に対して札幌62%。ボールはずっと札幌が持っていました。

牲川歩見のセーブは2本。どちらも前半だった

ここが、この試合でいちばん面白かったところです。

牲川歩見のセーブ数は、90分を通じて2本。29分と34分の長谷川竜也のシュートです。

つまり後半のセーブは、記録上ゼロ。

札幌が9本打った後半、牲川がボールを触って止めた場面がない。枠に飛んだ1本も、ブロックや守備陣の対応で終わっています。

これは「GKが当たっていたから守り切れた」という試合ではありません。ゴールの前に行く前に止めていたという試合です。

クリア34本、ブロック16本

その証拠が、この数字です。

項目 磐田 札幌
クリア 34回 18回
ブロック 16回 11回
タックル 17回 22回
ボールタッチ 783 1,181
1対1勝利数 17 25

クリア34本、ブロック16本。ボールタッチ数では400近く下回り、1対1でも負けている。それでもゼロで抑えた。

八戸戦のとき、磐田はクリア43本の壁を崩せずに負けました(クリア42本の壁。24本打って、1点|磐田 1-2 八戸)。仙台戦では、自分たちがクリア48本の側に回って、90+4分に崩されました。

そして今回、クリア34本の側に回って、今度は崩されなかった。

3試合続けて、同じ構図を別の立場で見ています。そして3試合目で、ようやく守り切りました。

数字で見る90分

試合全体のスタッツです。

項目 磐田 札幌
シュート 11本 12本
枠内シュート 3本 3本
ゴール期待値(xG) 1.51 0.72
ボール支配率 45% 55%
パス成功率 78.2% 82.3%
チャンスクリエイト 10回 9回
クロス 15本 22本
コーナーキック 5本 3本
ファウル 8回 13回
警告 2枚 1枚

シュート数も枠内シュートもほぼ互角。支配率は札幌。でもゴール期待値は1.51対0.72で磐田が倍以上です。

この試合の磐田は、少ない機会をいい形で作っていたチームでした。そしてそのほとんどが、前半に集中していました。

個人で見ると、チャンスクリエイト数の最多は乾貴士の5回。69分に小原基樹と交代していますが、それまでの69分間でチームの半分を作っています。

「ゼロで抑える」は、実現した

試合終了。1-0。

この完封は、今季リーグ戦で2度目です。1度目は9月12日の甲府戦(1-0)。つまりホームでは今季初の無失点になります。

節 日付 対戦 結果
第5節 9/6 富山(H) 0-1 ●
第6節 9/12 甲府(A) 1-0 ○
第7節 9/19 新潟(A) 1-2 ●
第8節 9/26 八戸(H) 1-2 ●
第9節 10/4 仙台(A) 1-2 ●
第10節 10/10 札幌(H) 1-0 ○

3連敗を止めて、4試合ぶりの勝点3です。

秋葉監督が試合前に掲げた「ゼロで抑える」が、そのまま結果になりました。内容が美しかったかと言われると、後半のシュート1本というのは正直かなり苦しい。でも、宣言したことをやったという意味では、この試合には意味があります。

ちなみにヤマハスタジアムでの直近の札幌戦は、今年3月14日の百年構想リーグで0-1でした。同じ場所で、きっちり返しています。

ジョアン ヴィクトルが、9月度のベストゴールに

試合とは直接関係ありませんが、うれしいニュースがありました。

ジョアン ヴィクトルが、Jリーグの2026年9月度・J2月間ベストゴールを受賞しています。

磐田が9月のリーグ戦で挙げた得点は、甲府戦の川合徳孟、新潟戦の佐藤大樹、そして八戸戦のジョアン ヴィクトルの3つだけ。つまり受賞したのは、9月26日の八戸戦で決めた、あのゴールです。

井上潮音の浮き球を胸でコントロールして、そのままオーバーヘッド。負けた試合の中の、唯一の得点でした。

あのときは「1点しか取れなかった」という書き方をしましたが、その1点が、月間でいちばんのゴールだったわけです。

この日のジョアン ヴィクトルは先発フル出場とはいかず、69分に太田龍之介と交代しています。それでも、前半はよく体を張っていました。

15位から10位へ。次はアウェイで宮崎

この勝利で、磐田は4勝1分5敗、勝点13。順位は15位から10位へ、一気に5つ上がりました。

順位 クラブ 勝点 試合
1 RB大宮アルディージャ 20 10
2 ベガルタ仙台 20 9
3 アルビレックス新潟 19 9
… … … …
10 ジュビロ磐田 13 10
… … … …
20 北海道コンサドーレ札幌 8 10

勝点13は、8位の藤枝・9位の秋田と並んでいます。1勝で景色が変わる位置に戻ってきました。

秋葉監督が仙台戦のあとに言っていた「中断期間までに最低限、勝点5差まで持ってこられるように」。首位の大宮・仙台とは勝点7差です。まだ届いていませんが、10差から7差になりました。

一方の札幌は、これで最下位(20位)に転落。今季初の連勝を狙った試合でした。

次節は10月17日(土)19時、アウェイのいちご宮崎新富サッカー場でテゲバジャーロ宮崎戦です。

内容はまだ、胸を張れるものではありません。後半のシュート1本は、次も通用するやり方ではない。

でも、まずは止まりました。ここからです。


※スタッツはJ.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)に基づく、試合直後の数値です。本稿執筆時点でJ.League公式の試合記録がまだ発行されておらず、後日数値が修正される可能性があります。なお後半のスタッツは、試合全体から前半を差し引いた算出値です。走行距離・スプリント数は未公開です。
※本文中に引用した秋葉忠宏監督・佐藤大樹・藤原健介のコメントは、いずれも試合前にクラブ公式およびJ.League公式に掲載されたものです。試合後の監督・選手コメントは、本稿執筆時点で両クラブ公式・J.League公式とも未掲載です。公開され次第、追記します。
※PK獲得の場面について、Optaの記録は「佐藤が西野からファウルを受けてPKを獲得する」とのみ記しています。ファウルの種類は確認できていません。

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【テキスト観戦】リーグ戦で先発ゼロの3人が、4ゴール。J1千葉に快勝|磐田 4-2 千葉

今日は、文字だけでした。

DAZNもCSもない。テキスト速報だけの夜

2026年9月29日(火)19時、ヤマハスタジアム(磐田)。Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド2回戦、ジェフユナイテッド千葉戦です。

ところがこの試合、DAZNでの中継がありません。CSも生放送はなし(フジテレビNEXTとスカパー!は録画)。つまり、リアルタイムで追う手段はネットのテキスト速報だけという日でした。

J.League公式の試合速報を開いて、更新ボタンを押しては閉じ、また押す。そんな90分です。

そして、その文字だけの画面に、思っていたよりずっと良いものが流れてきました。

先発11人のうち、10人が入れ替わっていた

メンバーが発表された時点で、まず驚きました。

3日前のリーグ第8節・ヴァンラーレ八戸戦(クリア43本の壁。25本打って、1点|磐田 1-2 八戸)の先発から、10人が入れ替わっていたんです。継続はユーリ ララただひとり。

布陣は4-2-3-1。GK三浦龍輝、最終ラインは松原后・西久保駿介、中盤に金子大毅、為田大貴、小原基樹、ユーリ ララ、井上潮音、川合徳孟。前にマテウス ペイショットとジョアン・ヴィクトル。

八戸戦でベンチ入りしていた選手が7人、ベンチ外だった選手が3人(三浦龍輝、西久保駿介、マテウス ペイショット)。

リーグ戦で出番のない選手にとって、これ以上ないアピールの場です。

試合前、マテウス ペイショットはこう言っていました。

「あまり試合に絡めていない選手がアピールできるチャンスなので、個人的にも大きな試合だと思っている」

秋葉忠宏監督も、こう話していたそうです。

「もう一度、競争力が高まる、浮上のきっかけにしたい」

「勝つ姿をしっかりと見せなければいけない」

6分、西久保駿介。古巣からの1点目

入りが良かった。

6分、小原基樹のシュートが千葉のディフェンスにブロックされます。その後、左サイドから小原が入れ直したクロスに、西久保駿介がヘディング。ゴール右下へ。

1-0。

この西久保駿介、今季のリーグ戦は出場0試合です。ルヴァンカップ1回戦(相模原戦)もベンチ入りのみで出場なし。つまり今季、トップチームの公式戦に出たのはこの日が初めてでした。

しかも相手は古巣。2022年と2023年、彼はジェフユナイテッド千葉に在籍していました。

初出場の日に、古巣から。できすぎです。

23分、マテウス ペイショット。小原基樹の2本目

23分、また小原基樹でした。

右サイドからのクロスに、マテウス ペイショットがヘディング。ゴール右下。

2-0。

マテウス ペイショットも、今季リーグ戦は出場0試合。理由は実力ではなく、外国籍枠です。190cm・94kgのブラジル人ストライカーが、枠の関係でリーグ戦に出られない。

前述の「アピールできるチャンス」という言葉どおりの、有言実行でした。

そして小原基樹。この時点で2アシストです。この日のチャンスクリエイトも4回で、両チーム通じてトップタイでした。

40分、ジョアン・ヴィクトルのPKが止められた

37分、ジョアン・ヴィクトルが鳥海晃司に倒されてPKを獲得します。鳥海には警告。

キッカーはジョアン・ヴィクトル。3日前の八戸戦で、あのオーバーヘッドを決めた本人です。

しかし右足のシュートはゴール下に向かい、GKホセ スアレスにセーブされました。

……磐田、2試合連続でPKを外しています。八戸戦は太田龍之介、この日はジョアン・ヴィクトル。ここは、そろそろ気になるところです。

42分、押し返される

そして前半終了間際の42分。

石尾陸登のシュートを三浦龍輝がセーブしたものの、そのこぼれ球を杉山直宏に押し込まれました。

2-1。悪い時間帯での失点です。

後半開始19秒。追いつかれた

そして後半、いきなりでした。

キックオフから19秒。石川大地のスルーパスから津久井匠海が折り返し、為田大貴がクリアしたこぼれ球を、走り込んだ石川大地が右足で。

2-2。

テキスト速報の画面を更新したら、もう同点になっていました。文字だけで追っていると、こういうときの「え?」が大きい。

リーグ戦の2連敗が頭をよぎりました。

66分、ペイショットがこの日2点目

しかし、この日のチームは違いました。

66分、右サイドから西久保駿介のクロス。これにマテウス ペイショットがヘディングで合わせて、ゴール下へ。

3-2。

西久保はこれで1ゴール1アシスト。ペイショットは2ゴール。リーグ戦に一度も出ていないふたりが、勝ち越し点を作りました。

67分、千葉のGKが退場

そしてその直後の67分、千葉のGKホセ スアレスに赤いカードが出ます。一発退場。

千葉は控えGKの鈴木椋大を入れるために田口泰士を下げ、10人での戦いになりました。

(退場の理由は公式の記録に記載がなく、テキスト速報だけでは分かりませんでした。ここは映像を見た方に教えていただきたいところです。)

85分、小池直矢。法政大の学生が、Jリーグ初ゴール

そして85分。

左サイドから吉村瑠晟のクロス。太田龍之介のヘディングはGK鈴木椋大にセーブされましたが、そのこぼれ球に反応した小池直矢が右足で、ゴール左上へ。

4-2。

この小池直矢、法政大学に在学中の選手です。2027年1月の加入が内定していて、今季はリーグ戦に3試合(すべて途中出場)。

そして、これがJリーグ初ゴールでした。

84分に投入されて、1分後に決める。しびれます。

数字で見る、この90分

項目 磐田 千葉
シュート 13 12
枠内シュート 6 6
ボール支配率 47% 53%
パス成功率 77% 79%
コーナーキック 4 5
フリーキック 9 18
ファウル 15 7
警告/退場 2/0 2/1

見ていて感じたとおり、内容はほぼ互角でした。シュート13対12、枠内は6対6。

いや、それどころかボールを持っていたのは千葉のほうです。支配率47%対53%、パス数も378対458で下回っています。

支配率67%で1点、支配率47%で4点

ここが、この試合のいちばん面白いところだと思いました。

9/26 八戸戦(J2) 9/29 千葉戦(ルヴァン)
結果 1-2(●) 4-2(○)
ボール支配率 67% 47%
シュート 25本 13本
枠内シュート 4本 6本
得点 1 4

3日前は、ボールを67%持って、25本打って、1点。

この日は、ボールを47%しか持てず、13本しか打たずに、4点。

持てば勝てるわけじゃない、というのが数字にそのまま出ています。枠内シュートは4本から6本に増えているのも見逃せません。

3日前、乾貴士が言っていたこと

八戸戦のあと、乾貴士がこう話していました。

「一個のパス、一個のトラップ、もちろんシュートもそうです。全ての質を上げないと、結局勝てないです」

「もちろん秋葉さんになって変わった部分もあったと思いますけど、それは変わったようで、変われていないと思うので。やるのは結局、選手です」

その3日後に、リーグ戦で出番のない選手たちが4点を取りました。

「やるのは結局、選手です」。それを、いちばん出番の少ない選手たちが証明した夜だったのかもしれません。

実はこの流れ、前例があります。ルヴァンカップ1回戦(9月2日、アウェイで相模原に0-3)で得点した山﨑浩介はその後リーグ戦の主力になり、同じく先発した佐藤大樹も新潟戦で今季初ゴールを決めて八戸戦で先発に戻っています。

ルヴァンで結果を出した選手が、リーグで使われる。このチームには、その道がちゃんと通っています。

次は日曜、アウェイで首位・仙台

これでルヴァンカップは1回戦・2回戦と連勝。3回戦は10月14日(水)、川崎フロンターレ戦です。またJ1が相手。

そしてリーグ戦は、10月4日(日)15時、ユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台戦。相手はJ2首位です。

磐田はここまで8試合で3勝1分4敗、勝点10の13位。2連敗中。

正直、相手としては最高に難しい。でも、この日ピッチに立った選手たちを見たあとだと、少し違う気持ちで日曜を待てます。

この勢いを、リーグに。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド2回戦
日時 2026年9月29日(火)19:00 キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
スコア ジュビロ磐田 4-2 ジェフユナイテッド千葉(前半2-1/後半2-1)
得点(磐) 6分 西久保駿介(アシスト:小原基樹)/23分 マテウス ペイショット(アシスト:小原基樹)/66分 マテウス ペイショット(アシスト:西久保駿介)/85分 小池直矢
得点(千) 42分 杉山直宏/46分 石川大地
磐田の交代 65分 為田大貴→吉村瑠晟、ジョアン・ヴィクトル→太田龍之介/76分 井上潮音→ダニーロ/84分 マテウス ペイショット→小池直矢、西久保駿介→川﨑一輝
入場者数 2,892人
天候 雨/21.6℃/湿度82%
主審 御厨貴文
警告 37分 鳥海晃司(千)/67分 吉村瑠晟(磐)/90+1分 エリソン(千)/90+1分 松原后(磐)
退場 67分 ホセ スアレス(千)

※得点シーンの記述、メンバー、交代、審判、入場者数はJ.League公式の試合ページ(テキスト速報・スタッツ・メンバー)を参照しています。閲覧は2026年9月29日23時時点です。

※シュート数は、J.League公式(Opta)が磐田13本・千葉12本、ジュビロ磐田公式の記録が磐田11本・千葉12本と異なっています。上の表はJ.League公式の数値です。

※マテウス ペイショット選手と秋葉忠宏監督の試合前コメントは、J.League公式の試合ページ「見どころ」から引用しています。乾貴士選手のコメントは、9月26日のヴァンラーレ八戸戦後にジュビロ磐田公式サイトに掲載されたものです。

※両チームの試合後コメントは、本稿公開時点では未掲載です。掲載され次第、追記します。

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【DAZN観戦】クリア42本の壁。24本打って、1点|磐田 1-2 八戸

連敗だけは、避けたかったんです。

連敗だけは、避けたかった

2026年9月26日(土)17時、ヤマハスタジアム(磐田)。明治安田J2リーグ第8節、ヴァンラーレ八戸戦です。

前節は敵地でアルビレックス新潟に1-2。攻め込みながら決めきれず、少ないチャンスを決められて落とした試合でした(新潟は7本で2点、磐田は15本で1点|新潟 2-1 磐田)。

だからこの日は、ホームで確実に取り返したかった。

相手のヴァンラーレ八戸は、リーグ戦では初めての対戦です。2025シーズンにJ3を2位で終えて、クラブ史上初のJ2昇格を果たしたチーム。ここまで2連敗、しかも3試合連続で無得点という状態で磐田にやってきました。

この日も雨。気温21.6℃、湿度73%。入場者数は11,086人でした。主審は小林拓矢さん。

ボールは、持てていた

立ち上がりは悪くありませんでした。

ボールを支配して、八戸陣内に押し込む。前半だけでシュート13本を記録しています。八戸は8本。数字の上でも、磐田の時間でした。

秋葉監督はこの日、直近のリーグ戦から先発を4人入れ替えています。川島永嗣、吉村瑠晟、佐藤大樹、太田龍之介。布陣は4-2-3-1でした。

9分、一瞬の隙

そんな入りだったのに、9分でした。

ペナルティエリア内から岡健太が入れたクロスに、音泉翔眞が反応。ペナルティエリア中央から右足で、ゴール左上へ。

0-1。

押し込んでいた側が、一瞬の切り替えで失点する。前節の新潟戦とまったく同じ入り方でした。

28分、ハンドでPK

それでも磐田は攻め続けます。

28分、右サイドから川﨑一輝のクロスに山﨑浩介がヘディング。これを八戸のディフェンスが体で止めたのですが、平松航の手に当たっていた。ハンドリングの判定で、磐田にPKが与えられました。

ここで追いつければ、前半のうちに逆転までいける。そう思いました。

31分、大西にセーブされた

キッカーは太田龍之介。

右足で放ったシュートは、ゴールの左下へ。しかし八戸のGK大西勝俉が、これをセーブしました。

うわ、と声が出ました。

結局、前半は0-1のまま終了。シュート13本を打って、枠に飛んだのは2本だけでした。

57分、秋葉監督が3人を替えた

後半に入っても、構図は変わりません。押し込む、跳ね返される、また押し込む。もどかしい時間が続きました。

57分、秋葉監督が動きます。一度に3人。

ユーリ ララに代えて井上潮音。イアゴ テレスに代えて川合徳孟。そして太田龍之介に代えて、ジョアン・ヴィクトル。

PKを外した選手が、ここでピッチを去りました。

62分、ジョアン・ヴィクトル

その5分後です。

右サイドから井上潮音が入れたクロスが、ペナルティエリア中央のジョアン・ヴィクトルへ。これを右足で、ゴール右上に突き刺しました。

1-1。

交代で入った選手のクロスを、交代で入った選手が決める。しかも、PKを外した太田に代わって入った選手です。ヤマハの空気が、はっきり変わったのが画面越しにも伝わってきました。

ここから、と思ったんです。

69分、高吉。こぼれ球が沈んだ

ところが、その7分後でした。

左サイドから音泉翔眞のクロス。これに反応したオウイエ ウイリアムがペナルティエリア中央から左足でシュートを放ち、吉村瑠晟がブロック。しかしこぼれ球が、ペナルティエリア手前に走り込んでいた高吉正真の前に転がりました。

左足。ゴール右下。

1-2。

ブロックした先に相手がいた、という失点です。誰かのミスと言い切れる形ではありません。でも、勢いがこちらに傾いていた7分後というのが、あまりにも痛かった。

最後まで押し込んだ。それでも届かなかった

そこからの20分間、磐田はずっと相手陣内にいました。

けれど、八戸の守備が本当に固い。最後は全員が自陣に戻って、跳ね返して、また跳ね返す。

そのまま1-2で試合終了です。

クリア42本。これが「厚い壁」の正体

試合中、何度も「壁だな」と思いながら見ていました。その感覚を、スタッツがそのまま裏づけていました。

項目 磐田 八戸
クリア 13 42
ブロック 20 21
タックル 15 18
タッチ数 1,284 508

クリア42本。磐田の3倍以上です。

タッチ数は1,284対508。ボールに触った回数が2.5倍も違うのに、それでも割れなかった。八戸は、割らせないことに徹して勝ち切ったということだと思います。

3試合連続で無得点だったチームが、この日は2本のシュートチャンスを決めました。悔しいですが、そういう試合です。

数字で見る、この90分

項目 磐田 八戸
シュート 24 18
枠内シュート 5 5
ボール支配率 67% 33%
パス成功率 83% 61%
コーナーキック 6 2
フリーキック 9 15
ファウル 13 10
警告 2 0

シュート24対18、支配率67%対33%。85分時点でのゴール期待値は、磐田2.82に対して八戸1.24でした。

数字の上では、勝っていておかしくない試合です。

でも、枠内シュートは5対5。24本打って、枠に飛んだのは5本だけでした。

2試合続けて、同じ負け方をしている

ここが、いちばん引っかかっているところです。

第7節 新潟戦 第8節 八戸戦
結果 1-2(●) 1-2(●)
磐田のシュート 15本 24本
相手のシュート 7本 18本
磐田の得点 1 1
相手の得点 2 2

打っている本数はむしろ増えています。それでも、取れる点は1点のまま。

前節のあとに私が書いたのは、「決めるべきところで決めないと、決められてしまう」でした。2試合続けて、同じことを書くことになってしまいました。

ちなみに磐田は、ここまでの全試合で相手をシュート数で上回っています。上回り続けて、3勝1分4敗です。

J2初対戦の相手に。7年前は6-0だった

磐田とヴァンラーレ八戸が公式戦で顔を合わせたのは、これが2度目です。

1度目は2019年8月14日の天皇杯3回戦。同じヤマハスタジアムで、当時J1の磐田がJ3参戦1年目の八戸を6-0で下しています。

それから7年。八戸はJ3を2位で終えてJ2に上がり、ヤマハで磐田から勝点3を持ち帰りました。

これがサッカーなんだよな、と思います。悔しいけれど。

13位、勝点10。次はルヴァンで千葉

これで8試合を終えて3勝1分4敗、勝点10で13位。得点10、失点11です。試合前は9位でしたから、一気に4つ落としました。

八戸も勝点10で14位。得失点差の順で、秋田12位・磐田13位・八戸14位と並んでいます。

次は9月29日(火)19時、ヤマハスタジアムでJリーグYBCルヴァンカップ2回戦、ジェフユナイテッド千葉戦です。リーグ戦の第9節は10月4日(日)15時、アウェイでベガルタ仙台戦。

まずは火曜日。ホームで勝って、空気を変えたい。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第8節
日時 2026年9月26日(土)17:00 キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
スコア ジュビロ磐田 1-2 ヴァンラーレ八戸(前半0-1/後半1-1)
得点(磐) 62分 ジョアン・ヴィクトル(アシスト:井上潮音)
得点(八) 9分 音泉翔眞(アシスト:岡健太)/69分 高吉正真
磐田の交代 57分 ユーリ ララ→井上潮音、イアゴ テレス→川合徳孟、太田龍之介→ジョアン・ヴィクトル/70分 佐藤大樹→小原基樹/78分 ダニーロ→為田大貴
入場者数 11,086人
天候 雨/21.6℃/湿度73%
主審 小林拓矢
警告 50分 ユーリ ララ(磐)/89分 藤原健介(磐) 八戸は警告0・退場なし

※得点シーンの記述、スタッツ、交代、審判、入場者数はJ.League公式の試合ページ(テキスト速報・スタッツ・メンバー)を参照しています。

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【グラフトンで観戦】新潟は7本で2点、磐田は15本で1点|新潟 2-1 磐田

アウェイ、デンカビッグスワンスタジアムに乗り込んでのアルビレックス新潟戦。
久しぶりの対戦なので遠征しようと考えていたのですが、断念しました。

シルバーウィークに、ライブが重なった

まず、シルバーウィークです。そこに新潟市内でライブが重なって、宿が高騰。

調べれば調べるほど「これは無理だ」という値段になっていきました。悔しいけれど、今回は見送りです。

ただ、家でひとり画面に向かうのも寂しい。そう思っていたところに、ちょうどいいイベントを見つけました。

かわりに、五反田へ

東京・五反田の英国風パブ「THE GRAFTON」で、この試合の観戦+生解説イベントが行われるというのです。

オーサキ監督イベント看板

オーサキ監督イベント看板

ゲストはオーサキ監督。東京外国語大学サッカー部の監督を務めていて、ジュビロ磐田の試合を毎節、戦術の面から分析している方です。

行ってきました。

オーサキ監督イベント会場の様子

オーサキ監督イベント会場の様子

目の前での解説、とても参考になりましたし、何より面白かったです。

ひとりで見ていたら「なんで今そこ?」で終わっていた場面に、その場で理由がつく。試合の見え方が変わる体験でした。

立ち上がり15分は、完全にジュビロの時間だった

2026年9月19日(土)19時、デンカビッグスワンスタジアム。明治安田J2リーグ第7節です。曇り、気温25.7℃、湿度84%、無風。主審は吉田哲朗さん。

磐田は4-2-3-1。GK牲川歩見、最終ラインは川﨑一輝・山﨑浩介・ダニーロ・松原后。ボランチに小原基樹とユーリ ララ。前に乾貴士、藤原健介、イアゴ・テレスを並べ、1トップにジョアン ヴィクトル。

立ち上がりは、完全に磐田の時間でした。

4分イアゴ・テレス、6分ダニーロのヘディング、8分藤原健介、10分乾貴士、13分ジョアン ヴィクトル。最初の13分で5本です。

オーサキ監督は「最初の17分間」と言っていましたが、体感としてもまさにそのくらい。珍しく、と言っては失礼ですが、セカンドボールも磐田が拾えていました。

J.League公式の戦評も「15分までに5本のシュートを放つ」と書いています。見ていた印象と、記録がぴたりと合っていました。

前半、磐田12本・新潟1本。そして0-1

今になって思えば、この時間帯に先制点を奪えなかったのが、すべてだったのだと思います。

そして30分。新潟のこの日はじめてのシュートが、そのままゴールになりました。

加藤徹也のクロスを磐田がクリア、そのこぼれ球を大西悠介が拾ってワンタッチで送り、マテウス モラエスがダイレクトで左足。0-1です。

前半の数字が、この45分を残酷なくらい正確に表しています。

前半終了時点 磐田 新潟
シュート 12 1
枠内シュート 2 1
ゴール期待値(xG) 1.16 0.06
パス成功率 84% 65%
コーナーキック 4 0
得点 0 1

※ゴール期待値(xG)は、そのシュートがどれくらいの確率でゴールになるかを位置や状況から数値化したもの。1.16対0.06というのは「平均的には磐田が1点は取れていた内容で、新潟はほぼ何も起きていない」という意味になります。

12本打って0点、1本打って1点。数字だけ見ると、何かの冗談みたいです。

ハーフタイムに、3枚替え

後半開始から、秋葉監督は一気に3枚を代えました。

  • 小原基樹 → 川合徳孟
  • ジョアン ヴィクトル → 太田龍之介
  • 松原后 → 吉村瑠晟

甲府戦で決勝ゴールを決めた川合徳孟を入れて、前線も左サイドも入れ替える。「取りに行く」という意思がはっきり見える交代でした。

新潟の後半2本目が、2点目になった

ところが、です。

49分にイウリ カスティーリョのシュートを牲川歩見がセーブ。これが新潟の後半1本目。

そして60分。早川史哉のサイドチェンジから、加藤徹也を経由して白井永地が左からクロス。イウリ カスティーリョがヘディングで合わせて0-2。

新潟の後半2本目のシュートが、そのまま2点目になりました。

この試合の新潟のシュートは、90分を通して7本。そのうち2本がゴールです。

88分、佐藤大樹。磐田でのリーグ戦初ゴール

67分にイアゴ・テレスに代えて佐藤大樹、乾貴士に代えて小池直矢。

そして88分。藤原健介からボールを受けた小池直矢が左サイドからクロスを上げ、佐藤大樹がファーサイドでヘディング。1点を返しました。

佐藤大樹は今年6月にブラウブリッツ秋田から加入したばかり。これが磐田でのリーグ戦初ゴールです。

ただ、時すでに遅し。2-1のまま、試合終了でした。

秋葉監督「たった一度の攻撃で失点してしまった」

試合後の秋葉忠宏監督のコメントが、見ていた私の気持ちとほとんど同じでした。

「率直にもったいないゲームだったと思っています。あれだけの内容を見せながらも勝点1も持ち帰れなかったのは、本当にもったいないですし、痛かったです」

「特に前半にビッグチャンスを生かせず、たった一度の攻撃で失点してしまったのが非常にもったいなかったです。点を取れないのであれば、我慢して取らせないことももっと必要でした」

決めるべきところで決めないと、決められてしまう。そして、決められないなら決められないなりの守り方がある。そういうことなのだと思います。

「ビッグスワンの魔力」

後半についても、監督は正直に話しています。

「後半は自分たちでイライラしてしまい、前半のように冷静にプレーできれば問題なくひっくり返せたと思っています。それなのに、ビッグスワンの魔力みたいなものや空気感、判定も含めて、セルフコントロールができず、慌ててしまいました」

「こういったビッグマッチでの経験や、90分間のメンタルコントロールをまだまだ積む必要があると感じた試合でもありました」

この日の入場者数は20,708人。警告は前半45分にイアゴ・テレス、68分に小池直矢、そして試合終了後に乾貴士。数字にも、その「慌て」は出ていました。

相手の監督は、新潟OBで秋葉監督の後輩

この試合、もうひとつ書いておきたいことがあります。

新潟の船越優蔵監督は、秋葉監督と2002年から2004年まで新潟でチームメイトだった方です。2013〜14年には群馬で、秋葉監督のもとコーチも務めています。

その船越監督が、試合後にこう話していました。

「ゲーム自体は、はっきり言って磐田さんとの差があるなと。内容のところではまだまだ満足できません」

「本当に素晴らしいチームだったと思いますし、次はコテンパンにやられるのかなという恐怖心すら感じています」

「秋葉監督と僕の勝負ではなく、チーム同士の勝負なので。でも、負けたくなかったですし、本当に素晴らしい人間で、素晴らしい指導者です。僕はいつもあの人の背中を追いかけていて、まだまったく追いつけていないですし、追い越そうと頑張っています」

勝った側の監督が、ここまで言う。負けたのは悔しいけれど、この言葉は素直に嬉しかったです。

数字で見る、この90分

項目 磐田 新潟
シュート 15 7
枠内シュート 3 4
ボール支配率 61% 39%
パス本数(成功率) 579(77.4%) 280(61.1%)
コーナーキック 6 0
得点 1 2

コーナーキックは6対0。パスの本数は倍以上。それでも1-2です。

※シュート数には2系統あり、主審記録ベースの公式記録では磐田12本・新潟5本となっています。船越監督も会見で「シュート数こそ5対12で」と話していました。上の表はトラッキングデータによる数値です。

9位、勝点10。次はホームで八戸

これで7試合を終えて3勝1分3敗、勝点10で9位。得失点差はゼロに戻りました。

一方の新潟は5勝0分2敗の勝点15で、今季初の単独首位。ただし得失点差はマイナス1です。船越監督は「この時期の首位は全く意味がない」と言っていました。

対新潟は通算15勝12分7敗。直近5試合は3勝2分と負けていなかったので、久しぶりの対戦で止まった形になります。

次は9月26日(土)17時、ホームのヤマハスタジアムでヴァンラーレ八戸戦です。

12本打って0点だった前半を、ホームでひっくり返してほしい。

ハイライト

J.League公式チャンネルにハイライトが上がっています。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第7節
日時 2026年9月19日(土)19:00 キックオフ
会場 デンカビッグスワンスタジアム
スコア アルビレックス新潟 2-1 ジュビロ磐田(前半1-0/後半1-1)
得点(新) 30分 マテウス モラエス(アシスト:大西悠介)/60分 イウリ カスティーリョ(アシスト:白井永地)
得点(磐) 88分 佐藤大樹(アシスト:小池直矢)
入場者数 20,708人
天候 曇/25.7℃/湿度84%/無風
主審 吉田哲朗
警告 45分 イアゴ・テレス(磐)/59分 マテウス モラエス(新)/64分 船越優蔵監督(新)/68分 小池直矢(磐)/試合終了後 乾貴士(磐) 退場なし

※監督コメントおよび試合データは、J.League公式の試合ページ(戦評・ライブテキスト・スタッツ)、新潟日報、スポーツナビから引用・参照しています。

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【DAZN観戦】17本打って、枠内3本。雨のヤマハで止まった連勝|磐田 0-1 富山

見ていて、ずっともどかしかったんです。
ボールは持てている。相手陣内まで運べている。それなのに、最後の一本が出てこない。
試合が終わってスタッツを見て、その正体が分かりました。
シュートは、17本打っていたんです。打てていなかったわけじゃなかった。
枠に飛んだのが、3本でした。

雨のヤマハ。風は、東北東から

2026年9月6日、明治安田J2リーグ第5節。ホーム・ヤマハスタジアムにカターレ富山を迎えました。

徳島戦、栃木シティ戦とリーグ2連勝。9月2日のルヴァンカップ・相模原戦も3-0で勝って、公式戦3連勝。チームの調子は間違いなく上向いている——そう思って画面の前に座りました。

ただ、天気が心配でした。
公式記録は雨、気温23.7℃、湿度79%。ヤマハスタジアムは水はけがいいことで知られていますが、この日は雨だけでなく、風もありました。

気になったので、気象庁のアメダス磐田観測所(スタジアムから約2km)の記録を調べてみました。

時刻 雨(1時間) 風速(10分平均) 風向
19:00 6.0mm 6.4 m/s 東北東
19:20 6.5mm 8.1 m/s 東北東
20:00 4.5mm 7.1 m/s 東北東
20:50 3.0mm 7.5 m/s 東北東

正直に書くと、「激しい雨」というほどではありませんでした。1時間3〜6.5mmは、気象庁の分類では「やや強い雨」の手前です。
ただ風は、ずっと7〜8メートル。東北東から吹き続けていました。傘がさしにくいくらいの風です。しかも90分間、向きが変わらない。

ロングボールもクロスも、思ったところに落ちない。そういう夜だったと思います。
入場者数は9,958人。今季ここまでのヤマハの平均が13,031人なので、雨がなければもっと入っていたはずです。それでも1万人近くが来ていたことのほうが、私にはすごいことに思えます。

22分、小川慶治朗

立ち上がりは、悪くありませんでした。
前半2分、藤原健介のクロスにジョアン・ヴィクトルが右足で合わせています。ブロックされましたが、いきなり相手ゴール前まで運べていた。

ところが前半22分でした。
古川真人のパスから、小川慶治朗がペナルティエリア中央で右足。ゴール右下に、決められました。
0-1。
リズムは悪くなかっただけに、これは効きました。見ているこちらのショックも大きかったです。

ただ、そこから磐田は押し返しています。前半30分時点の直近15分のボール支配率は、磐田65%対富山35%。データの上では、ちゃんと反撃していました。
それでも前半のうちには届かず、0-1で折り返します。

17本打って、枠内3本

後半も、同じ感覚が続きました。ボールは持てる。でもゴールの匂いがしない。
私はずっと「シュートが打てていない」と思って見ていました。フラストレーションが溜まっていくのが、自分でも分かるくらいに。

でも、終わってみたら違ったんです。

項目 磐田 富山
シュート 17 13
枠内シュート 3 7

打ってはいたんです。17本も。富山より4本多い。
問題は、そのうち枠に飛んだのが3本しかなかったこと。逆に富山は13本中7本が枠内でした。

つまり「打てなかった」のではなく、「打ったけれど、枠を捉えられなかった」。私がもどかしかったのは、そこだったんだと思います。
もうひとつ、この試合を象徴する数字があります。スポーツナビが掲載しているゴール期待値(xG)です。

※ゴール期待値:そのシュートがどれくらいの確率でゴールになるかを、位置や状況から数値化したもの。合計が2.0なら「平均的には2点入る内容だった」という意味になります。

項目 磐田 富山
ゴール期待値(xG) 2.35 0.84

数字の上では、磐田は2点分以上のチャンスを作っていたことになります。それで0点。富山は0.84の内容で1点。
内容で負けていたわけではない。でも、勝負には負けた。サッカーのいちばん厳しいところが、そのまま出た試合でした。

後半46分には、桑原航太のシュートがゴールの枠を叩いています。あと数センチでした。
※xGはスポーツナビ(データスタジアム)の掲載値です。Jリーグ公式サイトやクラブ公式には掲載がないため、参考値として扱ってください。

オフサイド7回。半歩、早かった

もうひとつ、見ていて気づかなかった数字があります。
磐田のオフサイドが、7回。富山は0回でした。

前半だけで3回、すべてジョアン・ヴィクトルです。後半は吉村瑠晟が1回、太田龍之介が2回、そしてアディショナルタイムにもう1回。
「最後の一本が出てこない」と感じていた場面のいくつかは、実は出ていたんですね。ただ、走り出しが半歩早かった。
裏を返せば、それだけ抜け出そうとしていたということでもあります。7回オフサイドを取られるチームは、7回以上は裏を狙っている。

※Jリーグ公式サイトのスタッツ表では、オフサイド数が磐田0/富山7と表示されています。ただし試合速報を1回ずつ確認したところ、7回すべて磐田の選手に対する判定でした。この記事では速報にもとづいて「磐田7/富山0」としています。

イエロー9枚の90分

この試合、警告が合計9枚出ました。激しい試合だったのは、間違いありません。

時間 チーム 選手
33分 富山 谷本駿介
42分 磐田 藤原健介
45+2分 磐田 吉村瑠晟
45+2分 富山 古川真人
53分 富山 カン ミヌ
60分 磐田 ダニーロ
64分 富山 深澤壯太
69分 富山 キム テウォン
83分 富山 平尾駿輝(GK)

内訳は磐田3枚、富山6枚。意外にも、富山のほうが倍でした。
しかも富山の6枚のうち4枚が、リードしてからの53分以降に集中しています。83分にはGKの平尾駿輝にも出ました。

1点を守り切ろうとする側の必死さが、そのまま枚数になった。そう読むこともできると思います。
退場はありませんでした。

磐田 0-1 富山|スタッツで見ると

項目 磐田 富山
シュート 17 13
枠内シュート 3 7
ボール支配率 54% 46%
パス成功率 79% 76%
コーナーキック 9 5
フリーキック 14 13
オフサイド 7 0
警告 3 6

支配率54対46、CK 9対5、パス成功率でも上回っています。数字だけ並べれば、磐田が押していた試合です。
それでも0-1。

後半20分時点では、枠内シュートが磐田2本に対して富山6本という時間帯もありました。押していても、危なかったのは磐田のほうだった瞬間がある。0-1というスコア以上に、薄氷だったのかもしれません。

富山との相性、実は悪くない

富山は苦手な相手、という印象を持っていました。でも調べてみたら、少し違いました。

日付 対戦 結果
2014/5/18 富山(A) 磐田 1-0 ○
2014/8/17 富山(H) 磐田 3-2 ○
2025/3/9 富山(A) 磐田 1-3 ●
2025/8/23 富山(H) 磐田 2-0 ○
2026/9/6 富山(H) 磐田 0-1 ●

リーグ戦の通算は磐田の3勝2敗。勝ち越しています。

ただし直近3試合では富山の2勝1敗。2025年3月には富山のホームで1-3と敗れています。「相性が悪い」というより「最近やられている」というのが正確なところでした。
そしてこの日、ヤマハスタジアムでは初めて富山に負けました。

連勝は止まった。次は甲府

節 対戦 結果
第1節(H) 秋田 1-1
第2節(国立) 横浜FC 1-3
第3節(H) 徳島 2-1
第4節(A) 栃木シティ 3-1
第5節(H) 富山 0-1

2勝1分2敗、勝点7で11位。得点7、失点7、得失点差0。きれいに五分の位置です。

リーグ2連勝とルヴァン勝利を合わせた公式戦3連勝は、ここで止まりました。

リーグ戦、次節は9月12日(土)19時、アウェイでヴァンフォーレ甲府戦。JITリサイクルインクスタジアムです。
管理人、馳せ参じます!

17本打って3本しか枠に飛ばなかった夜のあとで、次にどれだけ枠を捉えられるか。
内容は悪くなかった。あとは、決めるだけです。

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第5節
日時 2026年9月6日(日)19:03キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
スコア ジュビロ磐田 0-1 カターレ富山(前半 0-1/後半 0-0)
得点 22分 小川慶治朗(富山/アシスト:古川真人)
入場者数 9,958人
天候 雨 気温23.7℃ 湿度79%
主審 田中玲匡
磐田先発 GK牲川歩見/DFダニーロ・桑原航太・吉村瑠晟/MF金子大毅・小原基樹・ユーリ ララ・乾貴士・イアゴ テレス・藤原健介/FWジョアン ヴィクトル
磐田交代 57分 ジョアン ヴィクトル→太田龍之介/65分 藤原健介→井上潮音/65分 小原基樹→川﨑一輝/73分 イアゴ テレス→野澤零温/73分 金子大毅→渡邉りょう
警告 磐田3枚(藤原42分・吉村45+2分・ダニーロ60分)/富山6枚
順位 磐田 11位(勝点7/2勝1分2敗) 富山 6位(勝点9/3勝2敗)
次戦 9月12日(土)19:00 J2第6節 vs ヴァンフォーレ甲府(アウェイ・JITリサイクルインクスタジアム)

雨の中、1万人近くが最後まで見届けた夜でした。

次は甲府。切り替えていきましょう。

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【天皇杯】届いたLINEは「残業」の二文字…3年連続の初戦敗退|磐田 0-1 宮崎

<h2中継が、ない

この日、私は自宅でお留守番でした。

そして天皇杯の2回戦というのは、テレビ中継もネット配信もない試合が多いんですよね。この磐田×宮崎も、映像で追う手立てがありませんでした。

だからこの日の私にとって、試合はすべて「文字」でした。

ネットの速報を更新しては、スコアが動いていないことを確認する。それと、現地に行っている関ジュビ(関西ジュビリスト)のメンバーから届く速報。この2つだけが、ヤマハとつながる糸でした。

スタメンも、文字で知りました。GKは川島永嗣。前線にはマテウス・ペイショットと、徳島戦で決勝弾を決めた太田龍之介。「おっ」と声が出ました。いける、と思ったんです。

3年連続、ヤマハでの初戦敗退

この結果、どうしても書いておかなければいけないことがあります。

ジュビロ磐田は、3年連続で天皇杯の初戦(2回戦)敗退。しかも3年とも、ヤマハスタジアムでの試合です。

年 結果 入場者数 2024年(第104回) 磐田 1-2 テゲバジャーロ宮崎 3,519人 2025年(第105回) 磐田 1-2 SC相模原 3,569人 2026年(第106回) 磐田 0-1 テゲバジャーロ宮崎(延長) 3,846人

そして今年の相手は、一昨年と同じテゲバジャーロ宮崎。同じ大会の、同じ2回戦で、同じヤマハスタジアムで、2年ぶりに同じ相手にやられた——という構図です。

2024年6月12日のあの試合も、磐田が61分にブルーノ・ジョゼのゴールで先制しながら、77分に阿野真拓、90+4分に井上怜のPKで逆転されての1-2。あのときの記憶が、まだ生々しいところにこれです。

宮崎との通算対戦成績は、これで0勝2敗。2試合とも天皇杯で、2試合ともヤマハでの敗戦になりました。

スタメン|川島永嗣がゴールマウスに立った

この日の磐田は、リーグ戦とは顔ぶれを大きく変えてきました。

GKは川島永嗣。最終ラインに松原后、山﨑浩介、川﨑一輝。中盤は上原力也、為田大貴、井上潮音、角昂志郎。前線はキャプテンマークを巻いたマテウス・ペイショット、野澤零温、そして徳島戦で決勝弾を決めた太田龍之介という並びでした。

対する宮崎は3-4-2-1気味の布陣。GK松山健太、最終ラインに黒木謙吾(キャプテン)、安部崇士、堤奏一郎、田中誠太郎。中盤に家坂葉光、山内陸、坂井駿也、井上怜。前線は松本ケン チザンガと橋本啓吾でした。

この井上怜こそ、2年前のヤマハで90+4分の決勝PKを決めた張本人です。

開始5分の、想定外

試合は思わぬ形で動き始めます。

開始からわずか5分。宮崎のFW松本ケン チザンガが接触プレーで倒れ、脳振盪の疑いによる交代で佐藤遼と交代となりました(JFAの公式記録にも明記されています)。

相手にとっては完全な想定外だったはずです。ところが——この日チーム最多となる5本のシュートを放ったのが、その佐藤遼でした。

サッカーは、こういうことが起こるから怖いです。

決めきれなかった90分

前半、そして後半。磐田はボールを持ちながら、最後の一枚を割ることができませんでした。

秋葉監督は次々と手を打ちます。ハーフタイムに野澤零温を下げて佐藤大樹。68分に為田大貴→増田大空。77分にはマテウス・ペイショット→ジョアン・ヴィクトル、太田龍之介→乾貴士という2枚替え。87分に井上潮音→金子大毅、88分に川﨑一輝→西久保駿介。

乾貴士まで投入して、交代枠を使い切っての総力戦でした。それでもゴールは遠かった。

一方の宮崎も、ハーフタイムに橋本啓吾を下げて土信田悠生、69分に渡邉英祐、84分に阿野真拓と村越凱光を投入と、こちらも次々にカードを切っていきます。

画面の中のスコアは、0-0のまま動きません。

「残業」

そして、現地の仲間からLINEが届きました。

「残業」

二文字だけ。

サポーターの間では、延長戦のことをこう呼んだりします。つまりこの二文字で、90分では決着がつかなかったことを理解したわけです。

正直に言えば、90分ですっきり勝ってほしかった。週末にはリーグ戦の栃木シティ戦が控えています。延長30分は、この時期の身体には確実に効いてきます。

うまく言えないのですが、この「残業」の二文字を見たとき、少なくとも嬉しくはないし絶望でもない、なんとも宙ぶらりんな気持ちになりました。まだ負けていない。でも、勝ってもいない。

あとはもう、待つしかありません。

そして110分

延長後半5分、110分でした。

宮崎の右コーナーキック。100分から入っていた奥村晃司が蹴ったボールを中央で村越凱光がそらし、そこに詰めていたのが土信田悠生。ワンタッチで左足を合わせ、ボールはゴールへ吸い込まれました。

0-1。

ハーフタイムから入った選手が、延長で決める。しかも起点は100分に入ったばかりの選手。宮崎の交代が、ことごとくハマった格好です。

残り時間で磐田も反撃に出て、決定的なシュートがポストを叩く場面もあったといいます。しかし、届きませんでした。

試合結果|磐田 0-1 宮崎

試合結果|磐田 0-1 宮崎

ジュビロ磐田 0–1 テゲバジャーロ宮崎
——この一連を、私は文字で知りました。

結果を知ったときの落胆は、言葉では言い表せません。

スタジアムにいれば、少なくとも自分の目でその瞬間を見届けられます。映像があれば、何が起きたのかを追える。でもこの日は、ただ「0-1」という数字だけが、画面の上にありました。

ゴールの歓声も、スタンドのため息も、私には届きませんでした。それでも、いや、だからこそ、ショックは大きかったです。

スタッツで見ると

項目 磐田 宮崎 シュート 16 21 コーナーキック 8 9 直接フリーキック 22 9 警告 0 1 退場 0 0

シュート数は16対21で下回りました。とくに後半、宮崎に押し込まれた時間帯があったことが数字にも表れています。カテゴリーは同じJ2とはいえ、ホームで、これは正直こたえます。

入場者数は3,846人。晴れ、気温26.7℃、湿度90%という蒸し暑い夜でした(主審は本多文哉さん)。宮崎からも約100人のサポーターが駆けつけていたそうです。

宮崎にとっては、今季初勝利だった

ここは、きちんと書いておきたいところです。

テゲバジャーロ宮崎は、今季クラブ史上初めてJ2に昇格したチームです。2025年のJ3を4位で終え、昇格プレーオフで鹿児島に2-0、FC大阪に4-0と勝ち上がっての昇格でした。

J2に上がってからのリーグ戦は0勝2分1敗。横浜FCに0-1、甲府と1-1、湘南と0-0という戦いぶりで、まだ勝利がありませんでした。

つまりこの試合は、宮崎にとって今季の公式戦初勝利。大熊裕司監督は「難しい試合でしたけれども勝つことができて、非常にうれしく思っています。本当にハードワークを最後まで続けた選手たちに感謝したい」とコメントしています。

決勝点の土信田悠生は「自分は触るだけだったので、折り返してくれた選手に感謝したい」と。CBの安部崇士は「ペイショット選手と太田選手は高さがあって収める技術も高かったですけど、ボックス内では仕事を何もさせなかった」と振り返っています。

相手には相手の物語があって、この日はそれが上回った。悔しいですが、そういう試合でした。

切り替えるしかない。次は栃木シティ戦

正直、しばらく引きずりそうです。

ただ、幸か不幸か、次の試合はすぐにやってきます。

  • 8月29日(土)18:00 J2第4節 栃木シティ vs ジュビロ磐田(CITY FOOTBALL STATION)

 

リーグ戦の磐田は1勝1分1敗の勝点4で12位。徳島戦で今季初勝利を挙げたばかりで、流れを掴みかけていたところでした。

天皇杯が8月に終わってしまった以上、これからはリーグ戦に集中できる、と前を向くしかありません。3年連続の初戦敗退という数字は重たいですが、それを変えられるのは来年の自分たちだけです。

今日は、ゆっくり寝ましょう。

我らがジュビロ、土曜日は栃木で。切り替えていきましょう!

この日の記録

項目 内容 大会 天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会 2回戦 日時 2026年8月26日(水)19:00キックオフ 会場 ヤマハスタジアム(磐田) 結果 ジュビロ磐田 0-1 テゲバジャーロ宮崎(延長) 得点 110分 土信田悠生(宮崎) 入場者数 3,846人 天候 晴、気温26.7℃、湿度90% 主審 本多文哉

 

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【DAZN観戦】待望の初勝利は90+2分の劇的ヘッド!太田龍之介、開幕18秒の男が今度は最後に決めた|磐田 2-1 徳島

やっとこさ、です。
2026/27シーズン、開幕から3試合目。ヤマハスタジアムに徳島ヴォルティスを迎えた一戦で、我らがジュビロ磐田がついに今季初勝利を挙げました。しかも、後半アディショナルタイムの劇的なヘディング弾で。
私は今回もDAZN観戦。正直に白状すると、90分を過ぎたあたりまで「今日もドローで勝点1の痛み分けかな」と思いながら観ていました。

秋葉ジュビロ、3試合目の正直

ここまでの2試合を振り返ると、正直、苦しかった。
開幕戦は秋田を相手に、開始18秒の先制点を守り切れず1-1のドロー。続く第2節、53,973人が詰めかけた国立競技場では横浜FCに3失点を浴びて1-3。あの日の帰り道の重さは、まだ記憶に新しいところです。

この時点で磐田は勝点1の16位。今日の相手・徳島も勝点1で18位という、お互いに「そろそろ勝たないとまずい」という状況での対戦でした。

しかも徳島という相手には、いろいろと因縁があります。
昨季のJ1昇格プレーオフ準決勝、鳴門で1-1のドロー。上位が勝ち上がるレギュレーションによって、磐田はあの試合でJ1復帰の夢を絶たれました。さらに昨年10月18日、このヤマハで0-4の大敗。ヤマハでの徳島戦は2020年、2023年、2025年と3連敗中で、最後に勝ったのは2015年8月まで遡ります。

そして、もうひとつ。秋葉忠宏監督にとって、徳島は現役時代に在籍した古巣なんですよね。就任してリーグ戦3試合目で、いきなり古巣との対戦。何とも因縁めいた巡り合わせです。

スタメン|牲川がゴールマウス、乾と藤原が舵取り

この日の磐田は4-2-3-1。
GKは牲川歩見。最終ラインにダニーロ、桑原航太、吉村瑠晟。中盤は金子大毅、ユーリ・ララ、小原基樹に、キャプテンの藤原健介。そして乾貴士とイアゴ・テレスが前線を支え、1トップにジョアン・ヴィクトルが入りました。

対する徳島は3-4-2-1。GK北村海チディ、最終ラインに山田奈央、山越康平、モヨ・マルコム強志。中盤には鹿沼直生、児玉駿斗、杉本太郎、高木友也。前線はトニー・アンデルソンとルーカス・バルセロスという顔ぶれです。
ちなみに徳島の6番・鹿沼直生は元ジュビロ。2021年から磐田でプレーし、2024年夏に徳島へ移籍した選手です。昨年10月にこのヤマハで得点も決めています。古巣キラーには、今日はおとなしくしていてほしい……というのが正直な気持ちでした。

13分、イアゴ・テレスが押し込んだ

試合が動いたのは前半13分。
乾貴士のスルーパスに反応したジョアン・ヴィクトルが、ペナルティエリア右からシュート。これはGK北村にブロックされましたが、こぼれたボールに詰めていたのがイアゴ・テレス。中央から右足で押し込み、磐田が先制しました。

イアゴ・テレスは今夏、ブラジルのロンドリーナECから加入したばかりの選手。加入後の初ゴールが、こんな大事な試合の先制点になりました。

乾のパス、ジョアンの仕掛け、そしてイアゴの詰め。新加入組がしっかり絡んだ、いい形の得点でした。

43分、セットプレーで追いつかれる

ただ、リードは前半のうちに消えます。
43分、徳島の右サイドからのフリーキック。児玉駿斗が蹴り込んだボールに、ペナルティエリア中央で合わせたのは山越康平。ヘディングで叩き込まれて1-1。

...セットプレー。正直、ここは「またか」という気持ちにもなりました。前半のいい流れの中で、しかも折り返し直前の時間帯。嫌な失点の仕方です。

そしてこのとき、私の頭にはある言葉が浮かんでいました。

——開幕戦と、同じだ。

秋田戦も、開始18秒で先制しながら追いつかれての1-1。今日もまた、先に取って、追いつかれて。このまま勝点1の痛み分けで終わるんだろうな、と。

観ているこちらが、勝ちきる姿を想像できなくなっていたんです。

秋葉監督の采配が刺さった後半

しかし、後半の磐田は違いました。
54分、秋葉監督が動きます。先制点のイアゴ・テレスに代えて太田龍之介、ジョアン・ヴィクトルに代えて川合徳孟という2枚替え。得点者を下げるという、なかなか思い切った交代でした。
さらに66分に小原基樹→野澤零温、83分には桑原航太→川﨑一輝、藤原健介→井上潮音と、次々に手を打っていきます。

一方の徳島も、43分に得点した山越康平をハーフタイムで田中隼人に交代。66分にトニー・アンデルソンと高木友也、72分に柳澤亘、89分にルーカス・バルセロスと、こちらも総動員でした。

試合はそのまま1-1で進み、時計は90分を回ります。

私はもう、半ばあきらめていました。今日も勝点1。まあ、負けるよりはいい。そう自分に言い聞かせながら、画面を眺めていたんです。

そして90+2分、太田龍之介

後半アディショナルタイム2分。
左サイドで得たフリーキック。83分に入ったばかりの井上潮音が上げたボールに、ペナルティエリア中央で飛び込んだのは——太田龍之介。

ヘディングがゴール上部に突き刺さり、ヤマハが揺れました。

「やった~ぁ!」

思わず声が出ました。

ただ、そのあとすぐに込み上げてきたのは、「ヤレヤレ...」でした。

歓喜と安堵が、同じタイミングで押し寄せてくる。あんな不思議な気持ちは、なかなかありません。うれしいのに、力が抜ける。勝ったのに、ため息が出る。それだけこの3試合、勝利に飢えていたということなんだと思います。

思い出してほしいのは、開幕戦の秋田戦です。あのとき、開始18秒で先制点を決めたのも太田龍之介でした。シーズンで一番早い時間のゴールを決めた男が、今度は一番遅い時間のゴールを決める。しかも、この日は54分からの途中出場。

そして井上潮音も、投入からわずか7分での仕事。秋葉監督の交代策が、そのまま勝点3につながった格好です。

こういうゴールが決まるチームは、強いです。

磐田 2-1 徳島|スタッツで見ると

試合結果|磐田 2-1 徳島

試合結果|磐田 2-1 徳島

最終スコアは

磐田 2–1 徳島
(Goal: 太田龍之介)

項目 磐田 徳島
シュート 15 5
枠内シュート 6 2
支配率 52% 48%
コーナーキック 5 1
オフサイド 1 4
警告・退場 0 0

 

シュート15本対5本、枠内6本対2本。数字の上でも、磐田がしっかり試合を支配していたことが分かります。

そして注目したいのは失点がセットプレーの1本だけだったこと。国立で3失点を浴びた守備陣が、流れの中からはほぼ完璧に抑え込みました。徳島の枠内シュートはわずか2本です。

入場者数は14,235人。カードも両チーム0枚というクリーンな一戦でした(主審は御厨貴文さん)。

ヤマハでの徳島戦、11年ぶりの勝利

この勝利で、いくつかの記録が動きました。

  • 秋葉忠宏監督、就任後リーグ戦初勝利(しかも古巣・徳島から)
  • ヤマハでの徳島戦、2015年8月以来の勝利(3連敗をストップ)
  • 昨季のPOで昇格の夢を絶たれた相手からの白星

 

数字で見ると、ずいぶん重たい勝利だったことが分かります。

まだ3試合目。順位も、勝点も、これから積み上げていく段階です。それでも「勝ち方を知っているチーム」に戻りつつある感触は、確かにありました。アディショナルタイムに前へ出て、セットプレーで仕留める。あの時間にゴールを取りにいく姿勢そのものが、秋葉監督の言う「最後の1秒まで戦い抜くチーム」なんだと思います。

次こそ、ヤマハに足を運びたい。

我らがジュビロ、ここから連勝といきましょう!

この日の記録

項目 内容
大会 2026/27 明治安田J2リーグ 第3節
日時 2026年8月22日(土)19:00キックオフ
会場 ヤマハスタジアム(磐田)
結果 ジュビロ磐田 2-1 徳島ヴォルティス
得点 13分 イアゴ・テレス(磐田)/43分 山越康平(徳島)/90+2分 太田龍之介(磐田)
入場者数 14,235人
天候 曇り、気温28.4℃、湿度85%
主審 御厨貴文
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【DAZN観戦】開始18秒で先制も…秋葉ジュビロ、開幕戦は死闘の末のドロー|磐田 1-1 秋田

今シーズンから秋春制が導入され、8月に開幕する新たなJリーグ。世界のサッカーカレンダーに合わせた形ということで、いよいよ「ここから、世界だ!」ですね。
開幕戦は、最後まで目が離せない熱戦の末、ドローとなりました。

秋葉ジュビロ、開幕!

2026/27 明治安田J2リーグが開幕しました。
今シーズンから秋春制が導入され、8月に開幕。欧州リーグなど、世界のサッカーカレンダーに合わせた形です。
「ここから、世界だ!」
そんな新しいシーズンの幕開けです。

さて、我らがジュビロ磐田は、今シーズンから新たに秋葉忠宏監督が就任。
熱い・熱い、魂のこもったメッセージを発するモチベーターですから、選手たちの気合も相当入っていることと思います。
開幕戦はホーム、ヤマハスタジアム(磐田)にブラウブリッツ秋田を迎えての一戦。

昨年は秋田にシーズンダブルを喫した(二敗)相手ですからね。油断できない相手です。
気になるスタメンは……。
GKに牲川を据え、ユーリ・ララ、ダニーロ、イアゴ・テレスを起用。FWには太田龍之介と、新生ジュビロらしいラインナップです。

開始18秒、いきなり先制!

試合はいきなり、動きます。

試合開始から、わずか18秒。
秋田GKのクリアボールがDFに当たり、太田龍之介の前へ。太田がそのままゴールに押し込んで、先制!
ラッキーもありましたが、幸先よく先制点を奪えました。
いやぁ、開幕戦でいきなり18秒ですよ。これは期待しちゃいますよね!

しかし、さすがは秋田。
前に向かう気持ちを感じる吉田サッカーは見ごたえがあります。
ジュビロが1点リードして終わった前半でしたが、気付けばシュート数は秋田の方が上回っていました。
1点リードしているとはいえ、まだまだ油断はできません。

熱闘・死闘の後半戦

後半開始からしばらくは、ジュビロがボールを支配する時間が長かったように感じました。

しかし、油断大敵!
後半16分、カウンターから秋田の半田が抜け出して、GK牲川と1対1。
これを決められて同点。
1-1となって、試合は振り出しに戻ります。

ここからはもう、正に熱闘・死闘でした。
目まぐるしく攻撃と守備が入れ替わる展開で、どちらに1点入ってもおかしくない。
正直、ホントにどちらかにもう1点、入るんじゃないかっていう臭いがプンプンしてましたよ。

ジュビロも終盤に猛攻。
あと一歩、あと一押し……。
しかし、どちらも決められず。

試合結果は、

試合結果|磐田 1-1 秋田

試合結果|磐田 1-1 秋田


ジュビロ磐田 1–1 ブラウブリッツ秋田
(Goal:太田龍之介)

両チーム、痛み分けとなりました。
うーん、最後の方はジュビロも猛攻だっただけに、決めきりたかったですね。

とはいえ、開幕戦から最後まで目の離せない熱戦。
新生・秋葉ジュビロのこれからが、ますます楽しみになってきました。

次節は国立へ!

さて、次節はアウェイFC横浜戦。
管理人、国立に馳せ参じますよ!
今シーズン初勝利を、この目で見届けてきます!!
今度こそ、勝ち点3を!!

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【2026W杯】大会をとことん楽しむならDAZN!おすすめ契約を整理してみた

ワールドカップ、とことん視聴を楽しむならDAZN。契約情報、調べてみました。

日本戦は地上波放送も

2026 FIFAワールドカップが、日本時間の2026年6月12日(金)から7月20日(月)にかけて開催されます。

今回のワールドカップ、日本代表戦を中心に地上波での放送も予定されています。
グループリーグでは、

  • 第1戦 オランダ戦 → NHK総合
  • 第2戦 チュニジア戦 → 日本テレビ系
  • 第3戦 スウェーデン戦 → NHK総合

が生中継予定。
さらに決勝トーナメントも、日本代表の勝ち上がり状況に応じて、NHK・日本テレビ系・フジテレビ系などで放送される予定です。

「日本代表戦だけ観られればOK!」という方なら、地上波中心でもかなり楽しめそうです。

でも、ワールドカップって日本戦だけじゃない!
このサイトをご覧の方って、サッカー好きの方がほとんどなので、日本代表に限らず、サッカー観戦全般が好きって方が多いことと思います。

アルゼンチン・ブラジル・フランス・イングランド・スペインなどなど、世界最高レベルの試合が毎日のように続きます。
やっぱり、日本戦以外も観たくなるじゃないですか(笑)

さらに、

  • グループリーグの大一番
  • 深夜の強豪対決
  • 決勝トーナメント
  • ジャイアントキリング

など、“大会全体の空気感”を楽しめるのもW杯の魅力。

そんな時に強いのが、やはり DAZN です。
全104試合をライブで楽しめるのはDAZNだけ。

2026ワールドカップを観るならDAZN

2026ワールドカップを観るならDAZN

「せっかくの4年に1度のお祭り。大会を丸ごと楽しみたい!」という方は、DAZNで視聴されるのがおすすめ。

まずはネット環境の整備を

DAZNを快適に楽しむには、契約だけではなく“視聴環境”もかなり大事。

以前、こちらの記事で、

  • 有線LAN
  • 5GHz帯Wi-Fi
  • USB有線LANアダプタ

など、「W杯を快適に観るためのネット環境」についてまとめました。

特にDAZNは、「速度」より「安定性」が重要。

大事な試合で映像が止まると、本当に悲しいです(笑)

まずはこちらの記事から環境を整えてみるのもおすすめです。

DAZNもウェブ会議も有線LANがおすすめだぞーん!
↑コロナ渦のときに書いた、こちらの記事もお読みいただけたら嬉しいです。

W杯だけ観るなら「DAZN Standard」がわかりやすい

では実際に、どのプランがおすすめなのか。
ちょっと調べてみました。

結論から言いますと、
個人的には、「W杯期間だけ加入したい」という方なら、
DAZN Standard の“月額更新”プランが、一番わかりやすいと思います。

理由はシンプル。
短期利用しやすいから。

DAZNのプラン
↑DAZNのプランについては、こちらをご覧ください。

「DAZN Soccer」は年契約なので注意

ここ、少しややこしいポイント。

最近は「DAZN Soccer」というサッカー特化プランもあります。

一見お得そうに見えるのですが、
実質的には年契約系プラン(支払い方法として月々支払いがあるだけで、契約は一年の縛りがある)
なので、

「W杯期間だけ入りたい」
「2か月くらいだけ使いたい」

という方は注意が必要です。

短期利用目的なら、まずはStandardの月額更新プランを確認してみるのが安心です。

ドコモユーザーなら「ドコモMAX」も選択肢

NTTドコモ ユーザーの方なら、

・ドコモMAX
・ドコモポイ活MAX

などの料金プランを検討してみるのも面白いかもしれません。

これらのプランでは、DAZNとの連携やポイント還元などが用意されている場合があります。

特に、
・外出先でも観たい
・スマホ視聴が多い
・テザリングも使いたい

という方には、相性が良いケースもありそうです。

ちなみに私自身、以前はドコモの通信量制限付きプランを使っていました。

「無制限プランにすると高くなるかな」と思っていたのですが、実際に見直してみたら、むしろ安くなった経験があります。

最近のスマホ料金って、
・セット割
・ポイント還元
・サブスク連携
など、かなり複雑なので、私の場合、セット割で割引率が大きくなって、結果、基本料金が下がったんです。

なので、
「今の契約が本当に自分に合っているか」
を見直してみるだけでも、意外と発見があるかもしれません。

まとめ

今回のワールドカップ、日本代表戦だけなら地上波中心でもかなり楽しめそうです。

ただ、

  • 世界の強豪国同士の対戦
  • 深夜の名勝負
  • 大会全体の熱狂

まで含めて楽しみたいなら、DAZNはかなり魅力的な選択肢。

その上で、

  • 短期視聴ならDAZN Standard
  • ドコモユーザーなら料金プラン見直しも選択肢
  • そしてネット環境も大事

という感じで、自分に合ったスタイルを選ぶのが良さそうです。

4年に1度のお祭り。
せっかくなら、快適な環境で思いっきり楽しみたいですね。

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