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試合レポート 関東大学サッカー1部 第19節 専修大学 2-3 駒澤大学 2018/11/04

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部 第19節
2018年 11月 04日 (日)
味の素フィールド西が丘

専修大学 2-3 駒澤大学
得点
17分 葛谷 将平(専修大学)
41分 薬真寺 孝弥(駒澤大学)
63分 矢崎 一輝(駒澤大学)
73分 中原 輝(駒澤大学)
77分 中山 克広(専修大学)

専修大学

ーーー遠藤ーー中山ーーー
ーーーーー岡本ーーーーー
小林ー鹿沼ーー葛谷ー古屋
ーー大西ー西村ー河上ーー
ーーーーー桐林ーーーーー
控え
塚田、加藤、氣田、小川、鈴木、下田、中杉

駒澤大学

ーーー室町ーー高橋ーーー
ー坂本ーーーーーー中原ー
ーーー薬真寺ー大場ーーー
桧山ーー星ーー伊勢ー深見
ーーーーー角井ーーーーー
控え
八木、須藤、猪俣、安藤、鈴木、伊藤、矢崎

   

専修大がボールを回して仕掛ける、
駒沢大は奪ったら縦に大きく早く、
という戦前の予想通りの展開となりました。

専修大は、3バックに入る右ストッパー8番河上が、スイッチを入れる役割でした。
右ウイングバックの古屋がサイドに張り出し大きく幅を取るので
3バック+ボランチとでボールを回す流れの中で
河上がサイドバックのように振舞うとフリーが生まれやすい。
相手の左サイドバックの周囲を狙うイメージで、
河上から、縦に素早くボールを出す。

駒沢はさほど前からプレッシャーをかけずに
4-4-2で自陣に構えて専修大を引き出すイメージでした。
だから、専修3バックのどこかが必ずフリーになる。
持ち上がる河上は終始フリーでした。

河上自体を抑えに行かない前提では、
河上から古屋へのパスコースを駒沢大が消そうとすると
別のパスコースが専修大学に生まれる。
前線2トップ、あるいは中央ボランチ・トップ下にボールが渡ってしまう。

特に中盤中央の、鹿沼や葛谷、そして岡本は
足元技術が高く反転も得意なので
駒沢大からするとここは空けられない。
専修大の右サイド=駒沢の左サイドが、特に前半はポイントになりました。
そして、専修大学は狙い通り右サイド攻撃で獲得したコーナーキックから早い時間に先制します。

駒澤大の攻撃は、いつもどおり。
中盤を省略した長いボールで専修大の3バックに空中戦で挑み、
トップが入れ替わって裏抜けできればベスト、
そうでなくともセカンドボールを拾って二次攻撃。

専修大3バックのうち、中央の西村と左の大西はサイズがありましたが
攻撃で活躍した右ストッパー河上の身長が足りないことも影響します。
左に流れる駒沢2トップの高橋と室町を大きく狙う形からの攻撃が見られました。

かみ合わせ的には、専修大に分があったように思います。
狙い通り右サイドで仕掛け続けられた。
可能性は感じましたが、しかし崩しの最終局面でなかなか成果を出せません。

   

前半は1-1の同点で終了します。
専修大学としては、狙い通り右サイド攻撃が成立しているうちに追加点を取るか、
あるいはせめて同点弾を許さずリードして後半を迎えたかった。

後半開始から同点で推移していた時間帯、
そして、駒沢大学の2点目が生まれてからのビハインド。
専修大はどんどん前掛かりにならざるを得ない。
そして、後半は、前半よりもどうしてった間延びする。

駒沢大の狙いである早く大きな展開での仕掛けは、
試合展開的には専修大に厳しいものになってしまいましたし
それが駒澤大学にもたらすリターンは時間経過とともに大きくなっていきました。

駒沢大は、守る気になれば強靭なCB二枚を中心にして
ゾーン組んで固く出来る上に、低リスクな縦に早い攻撃も成り立つ。
最終的には1点差まで詰められますが、
先制される中でも逆転し、2点までリードを広げた上で
低リスクなゲーム運びができる駒沢大の戦術的な強みが出た試合だったのかなと思いますし、
そして、前半に駒澤大が追いつけたのはやっぱり大きかったのかなとも思いました。

   

駒澤大学は、ロングボールの受け手として室町や高橋、
それを拾って仕掛けるフォロワーとして中原や薬師寺が頑張りましたが
むしろ星と伊勢の2センターバックが安定していたことが印象的。
右サイドを破られることが多かった中でよく守っていました。
高さと強さが目立ちますが、機動力もある。

専修大学は、河上と古屋の右サイドコンビが目立ちましたが
だからこそ、そこからの成果を残したかったところ。
鹿沼と葛谷の両ボランチは、ビルドアップによく絡み、ゲームプラン遂行の上で大きく貢献しました。
甲府に出戻る小林は、能力が高いことは見えたものの、期待値からすると物足りない。岡本も足元に入ってからの仕掛けで違いを見せたが、後半はゲームに絡めず途中交代。


2018年関東大学サッカーリーグ戦のスケジュールと、開幕カード。

JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦。 の、スケジュールが発表されました。
(※PDFです)http://www.jufa-kanto.jp/_data/pdf/p_1520330161.pdf

相変わらず前半戦のみの発表で、
総理大臣杯予選による中断期間の7月までのスケジュールです。

とりあえず1部の開幕戦が以下です。

第92回関東大学サッカーリーグ戦1部第1節

4月7日(土)

味の素フィールド西が丘
12:00 筑波大学×明治大学
14:30 流通経済大×専修大学

4月8日(日)

味の素フィールド西が丘
11:30 法政大学×駒澤大学
14:00 順天堂大学×東洋大学
龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド
14:00 桐蔭横浜大学×早稲田大学
山梨中銀スタジアム
14:00 東京国際大学×国士舘大学

西が丘の土日どちらか行って2試合見たい。
のですが、別記事で書こうと思ってますが、高円宮杯U-18プレミアリーグ開幕と被る。

ただ、あっちのほうが、味スタ西でのセントラル開催で
機会としては貴重なので、優先するかもなーと思ってます。

そして、こっちもあっちも、実は土曜のほうが興味があるという。
筑波大×明治大とか超見たい。

でも、世間的というかメディア的な注目度は
やっぱり順天堂大学のほうが高いんですかね。
U代表の静岡学園コンビの名古新太郎&旗手怜央。
でも流通経済大学にもアピアタウィア久がいるのか。

大学サッカーの年間リーグ戦は、
リーグ内のチーム数の都合もあり
年間リーグ戦というよりも
前期と後期に分けた集中リーグ戦を
2回やるようなイメージを持ってます。
集中って言っても3ヶ月くらいにわたってはいるんですけど。

だから、年間通しての力というよりも
いわゆるカップ戦のような勢い的なものが、結構出る。
総理大臣杯の中断期間を挟んでガラっと変わるチームもあるし、
総理大臣杯で活躍した選手が躍動したりとか。

毎年選手が入れ替わる学生スポーツならではの要素も相まって
単純なタレント力総和や前年成績では測れない、
勢いや流れが、わりとチーム形成に影響します。

その中で、選手の、これからの4年間、これまでの4年間、
そしてその先までを、勝手に想いながら、大学サッカーを見てます。

昨年トップ3の筑波大学、順天堂大学、流通経済大学。
それに続くのが、年度別でみた成績安定感では群を抜くも
昨年はトップ3に少し勝ち点で差をつけられた明治大学。
普通に考えるとこの4つが優勝候補でしょう。

でも、そこを覆してくるようなチームや選手が出てくるんじゃないかなとか、
そういう、Jリーグの均衡に近いような面白さが、
この大学サッカーにも、ちゃんとあります。

昔よりも見に行く回数減っちゃってるんで、今年は巻き返したいです。

というか西が丘が、好きなんですよね。
これも近いうち別記事で書こうと思ってます。


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