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2019/05/26 J2第15節 鹿児島ユナイテッドFC 0-1 アビスパ福岡

試合情報

鹿児島ユナイテッドFC 0-1 アビスパ福岡

明治安田生命J2リーグ 第15節
2019年5月26日(日)13:03KO
白波スタジアム

鹿児島ユナイテッドFC

スターティングメンバー
GK 13 アン ジュンス
DF 15 藤澤 典隆
DF 23 水本 勝成
DF 19 堤 俊輔
DF 24 砂森 和也
MF 39 ニウド
MF 21 八反田 康平 82'
MF 11 五領 淳樹
MF 16 枝本 雄一郎 67'
MF 32 牛之濵 拓
FW 20 酒本 憲幸 67'

控えメンバー
GK 1 山岡 哲也
DF 26 田中 奏一
MF 33 田上 裕 82'
MF 38 中原 秀人 67'
MF 7 赤尾 公
FW 28 韓 勇太
FW 30 萱沼 優聖 67'
監督
金 鍾成

アビスパ福岡

スターティングメンバー
GK 1 セランテス
DF 3 石原 広教
DF 6 ウォン ドゥジェ
DF 29 吉本 一謙
DF 39 篠原 弘次郎
MF 8 鈴木 惇
MF 14 前川 大河 72'
MF 16 石津 大介 62'
MF 17 松田 力
MF 19 田邉 草民 87'
FW 9 ヤン ドンヒョン

控えメンバー
GK 31 山ノ井 拓己
DF 22 輪湖 直樹
DF 5 實藤 友紀 87'
MF 25 北島 祐二 72'
FW 10 城後 寿 62'
FW 15 森本 貴幸
FW 18 フェリクス ミコルタ
監督
ファビオ ペッキア

レポート

ファビオ・ペッキア監督の解任が噂されるアビスパ福岡を
ホームで迎え撃つ鹿児島ユナイテッドFCは、
まさかの酒本憲幸のワントップ。
金 鍾成監督は「このところFWが点を取れていない現状があり」ということで
試行錯誤しているなかでの大胆な起用になりました。

試合は、鹿児島ユナイテッドFCペース。
トップの酒本とトップ下の枝本が流動的に動き
バックラインを押し下げながら
サイドバックやボランチが中心となって
低い位置から丁寧に繋ぐことで、主導権を握る。

しかし先制点はアビスパ福岡でした。
左サイド低い位置でのスローインを受けた
ヤンドンヒョンがPA内に対角線フィード、
松田力が頭で合わせてネットを揺らす。
これが決勝点となり、アビスパ福岡が久しぶりの勝利を収めました。

アビスパ福岡は、数少ないチャンスをモノにしました。
劣勢とはいえ、終わってみれば要所を締めてウノゼロ勝利。
そういう意味では、下位に沈む両チームではありましたが
タレントの質と、元来持ち合わせる守備的な文化とを生かした
アビスパ福岡のポテンシャルと捉えることが出来るのかも知れません。

鹿児島ユナイテッドFCは非常に良い内容だったと思いますが、
ゲームを成立させることをチームとして目標としていて、
それ自体は叶ったものの
肝心の勝利は手に入らなかった感じで
もったいないなという感想です。

良いゲーム運びをしていれば勝てる、
二試合連続ゴール中のニウドがボランチの位置から毎回点を取ってくれる、
そう期待するのはちょっと都合が良すぎます。
外野からすると、これだけ出来るのであれば、
どうやって相手より多く点を取り、失点をゼロにするのか、
勝ち点を取るためのゲームプランを期待したくなる。
チームとしてもっと欲張ってみても良いのかなと思うようなゲームでした。

MVP

アビスパ福岡側MVP:松田力

消えてしまう時間帯があったものの
前への推進力だったり
攻守問わず玉際のアグレッシブさだったりは
印象的、かつアビスパ福岡に不足気味な要素。
数少ないチャンスで得点を決め、チームを救った。

鹿児島ユナイテッドFC側MVP:八反田康平

鹿児島ユナイテッドFCがボールを保持出来たのは
八反田康平とニウドのダブルボランチが安定していたから。
特に八反田康平は、
ビルドアップやサイドチェンジといった
技術の高さを生かすプレーのみではなく
セカンドボール回収でも貢献し、中盤を制圧。
ゲームを決定付けるプレーや味方との連携向上を求めたい。


公式はコチラ
https://www.jleague.jp/match/j2/2019/052607/live/


試合レポート/J2第4節 徳島ヴォルティス 4-1 ジェフ千葉

明治安田生命J2リーグ 第4節 2018年3月17日(土)14:03KO 鳴門大塚
徳島ヴォルティス 4-1 ジェフユナイテッド千葉 16' 呉屋 大翔(徳島)
30' 指宿 洋史(千葉)
45' 杉本 太郎(徳島)
74' シシーニョ(徳島)
89' 島屋 八徳(徳島)

公式はこちら

徳島ヴォルティス

フォーメーション

ーーーー呉屋ーー島屋ーーーー
ーーーーーー杉本ーーーーーー
ーー前川ー岩尾ーシシーニョー
内田ーー大崎ーーブエノーキム
ーーーーカルバハルーーーーー
中盤の並びに自信が無い…合ってますかね?

スターティングメンバー

GK 1 カルバハル
DF 20 キム ジョンピル
DF 2 ブエノ
DF 3 大﨑 玲央
DF 7 内田 裕斗
MF 8 岩尾 憲
MF 6 シシーニョ
MF 23 前川 大河
MF 10 杉本 太郎 84'
FW 11 島屋 八徳 90'
FW 13 呉屋 大翔 71'
控えメンバー
GK 23 佐藤 優也
DF 16 鳥海 晃司
DF 32 杉山 弾斗 46*'
MF 13 為田 大貴
MF 7 佐藤 勇人
FW 11 船山 貴之 61'
FW 9 ラリベイ 65'
監督
リカルド ロドリゲス

ジェフユナイテッド千葉

フォーメーション

ーーーーーー指宿ーーーーーー
町田ーー小島ーー茶島ーー矢田
ーーーーーー熊谷ーーーーーー
高木ーエベルトーー増島ー溝渕
ーーーーーロドリゲスーーーー

スターティングメンバー

GK 1 ロドリゲス
DF 15 溝渕 雄志
DF 5 増嶋 竜也
DF 4 エベルト
DF 27 高木 利弥
MF 18 熊谷 アンドリュー
MF 14 小島 秀仁
MF 25 茶島 雄介 46*'
MF 20 矢田 旭 61'
MF 10 町田 也真人
FW 50 指宿 洋史 65'
控えメンバー
GK 21 梶川 裕嗣
DF 15 井筒 陸也
MF 14 杉本 竜士 90'
MF 32 小西 雄大
MF 33 藤原 志龍 84'
FW 17 山﨑 凌吾 71'
FW 18 佐藤 晃大
監督
フアン エスナイデル

数的差の使い方。徳島が、千葉の愚直さを上回る

前半13分、徳島の攻撃。
右サイドからのクロスを中で合わせた決定的なシュートを、
千葉の溝渕がハンドで防いだ判定でレッドカード。
これで得たPKが決まり、
前半15分というタイミングで
徳島が一点リード、そして千葉は一人少ない状況になりました。

ここからの前半残り30分が、すごく面白かったです。

ーーーー指宿ーー矢田ーーーー
茶島ーーーー小島ーーーー町田
ーーーーーー熊谷ーーーーーー
ーー高木ーエベルトー増島ーー
ーーーーーロドリゲスーーーー
千葉の溝渕退場直後の布陣はこんな感じ

千葉は、3-4-2というか、3-1-3-2かな。
一枚失った分のカバーは必要なので
選手の並びや役割は多少は変えたものの、
中盤から前の圧力を決して弱めず、
本来やりたかったことを、そのままやろうとします。

そして徳島の選択・判断も興味深い。
手に入れた数的有利を、ビルドアップやボール保持に生かさない。
アタッキングサードまで、大事に取っておく。

ボールを回して押し込んでを、やろうと思えばできたはずです。
でも、そうじゃない。それを承知で、受けて立つ。

千葉はサイドの自陣側深い位置がどうしても空いてしまう。
徳島はハーフラインを越えたら対角線にサイド裏を狙い
そこで初めて数的有利という武器を使ってくる。

そのシチュエーションでは、千葉は基本、守れません。
徳島は決定機をとても多く作れていました。
が、千葉はボックス内でギリギリしのぎ続ける。

そして、リスクを取る千葉は、それと引き換えに、
数的不利であっても攻撃力を落とさない。
去年からの積み重ねの攻撃的なサッカーで
徳島に決して劣らない。
前半30分、コーナーキックからの流れですが
指宿のゴールで同点に追いつきます。

しかし、前半終了間際、杉本のゴールで徳島が追加点。
このシーンは、サイド脇で仕掛けた杉本に
中に切り返されてしまい ファーサイドへのシュートがネットを揺らしました。

ここまで徳島は、サイドを取ったら
縦に仕掛けてグラウンダークロスのパターンが多かったです。
が、杉本は中に切り返した。
数的不利な千葉はサイド深い位置を取られ、
対応者がセンターバックのエベルトです。
中に切り返されてのカバーが全く間に合わず
シュートのコースと時間的余裕を容易に与えてしまった。

基本的にはこのゴールで大勢が決してしまう。

徳島からは、ゲームや相手をよく見て考えて、
無条件で優位に立てるところを、
どこでどうやって生み出して使うのか、
そういう意図を感じました。

2-1で折り返せた徳島は、リードする後半、
数的優位を、今度はボール保持とそれによる陣地押し込みに利用する。

千葉も簡単には押し込まれまいとしますが
前半15分から一人失って、結局一点差という状況で
体力面でもメンタル面でも少しずつ落ちていくのが見えました。

後半、徳島は2点を追加し、4-1に。
終盤は前半の展開とは違って徳島が押し込んでセカンドボールも回収する展開で
ゲームをクローズさせました。

千葉に退場者が出てから、スコアも動きながらですが
その事象の捉え方や使い方に
2チームの違いが見えたゲームでした。
勝利に結びつけようとした徳島と、
ブレずに愚直に遂行することを選んだあった千葉。

千葉が押し切れれば違った感想になっちゃいますし
そのスタイルの行く先には興味がありますが、
それでも、そういう意味で、この試合の結果は妥当だった気がします。


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