U21日本代表一覧

第46回トゥーロン国際大会2018に参加したU-21日本代表メンバーを評価してみる

U21日本代表が参加していたトゥーロン国際大会。
残念ながら準決勝進出はならず、順位決定戦でトーゴに勝利し7位で終えました。
そのトーゴ戦は放送がなかったので見てないのですが、
トルコ戦、ポルトガル戦、カナダ戦、全てテレビ観戦したので、
勝手ながら選手評を書いてみました。

GK

オビ パウエルオビンナ
流通経済大学 1997/12/18 193/81 埼玉
評価:5.5
序列:→
わかりやすいミスこそ無かったのだが、可もなく不可もなくで、アピール出来たとは言いがたい。テレビで見えない部分も多いポジションではあるが、信頼できるゴールキーパーとしての印象は与えられなかった。積極的なチャレンジを見たかった。

山口 瑠伊
エストレマドゥーラUD 1998/5/28 186/73 東京
評価:6
序列:→
トルコ戦でのPKストップも含め、全体的に安定。水準以上の能力があることを示した一方で、エリア外ハンドでの退場が印象に強く残ってしまう大会になってしまったのは、結局のところ正GKとして圧倒的なパフォーマンスを残せなかったという意味でもある。

波多野 豪
FC東京 1998/5/25 198/88 東京
評価:無し
序列:無し
よく来てくれました。

DF

中山 雄太
柏レイソル 1997/2/16 181/76 埼玉
評価:6.5
序列:↑
テクニックや個人戦術力や玉際の強さを発揮し、フィルター役として大きく貢献。ネガティブトランジションでは誰よりも早く鋭いプレスで時間を作り、ビルドアップでは最も厳しい中央エリアから逃げずに受けて展開。キャプテンとしての覚悟や責任感も見せ、複数ポジションでのプレーが可能なことも踏まえると欠かせない存在。

板倉 滉
ベガルタ仙台 1997/1/27 186/75 神奈川
評価:6
序列:↗
持ち前の対人の強さと機動力を生かし、高い迎撃能力を見せ、中長距離のキックで起点にもなった。左ストッパーとボランチのいずれでも遜色無いパフォーマンスで、ゲーム中のポジション変更に耐えうる柔軟性もアピールした。

冨安 健洋
シントトロイデンVV 1998/11/5 188/78 福岡
評価:6
序列:↑
毎試合のようにボランチや両ストッパーが変わる中でも3バック中央のディフェンスリーダーとして安定感あるプレー振り。動けるタイプであることを生かした前後左右幅広いカバーリングが光った。チームスタイル的に多くなるボールを繋ぐ仕事も無難にこなし、中山と共にセンターラインを任せられる主軸として存在感を放った。

杉岡 大暉
湘南ベルマーレ 1998/9/8 182/75 東京
評価:5
序列:↘
今年の湘南で一貫して任されている左ウイングバックでのプレー機会は無く、左ストッパーとしてプレー。担当するエリアでの局地戦では劣勢を強いられ、最終的には無難なプレーばかりが目立ってしまい、元来の思い切りの良いプレーは見せられなかった。慌てるシーンが多く、連携面にも課題を残した。

橋岡 大樹
浦和レッズ 1999/5/17 182/73 埼玉
評価:6
序列:→
右ストッパーでプレー。単純なディフェンス力ではこの世代でトップクラス。対人守備の強さのみでなく、寄せ方やカバーリングで魅せた。冷静に波の無いプレー振りで貢献、自らのサイドを破らせなかった。一方、マイボール時にはさほど目立たず。浦和で務めるウイングバック的な役割も見てみたかった。

椎橋 慧也
ベガルタ仙台 1997/6/20 177/69 千葉
評価:6
序列:→
無難かつ地味ではあるものの、ビルドアップやカバーリングや対人守備などで安定感のあるプレーを披露。分かりやすい武器こそ無いが、冷静さや対応力で要求水準を満たしており、複数の役割を担えるため、ミシャ式3バックのストッパーとしての適正の高さを見せた。

藤谷 壮
ヴィッセル神戸 1997/10/28 178/67 兵庫
評価:5.5
序列:↘
右ウイングバックでプレー。精力的にスプリントをこなし、献身性とそれに耐えうる走力を見せた。大きな破綻こそ無かったのだが、決定的な仕事は出来ず。プレータイムやチャンス回数を考えると若干物足りない。プレー幅の狭さが目立ってしまい、右サイドで詰まったり、時間帯によっては存在感が薄いことがあった。

初瀬 亮
ガンバ大阪 1997/7/10 175/64 大阪
評価:6
序列:→
左右のウイングバックでプレー。プレースキッカーとしても一定水準のクオリティを見せ、左右サイドをこなすことも証明できた。組み立てにも参加でき、抜け出してクロスという形もあった。とはいえ存在感のあるプレーが出来たかというと疑問。むしろ終盤のネガティブトランジションで二度追い出来るメンタルのほうが印象的。

MF

井上 潮音
東京ヴェルディ 1997/8/3 167/60 神奈川
評価:6
序列:→
ボランチでプレー。足元のテクニック、体の使い方、パスのセンスで、他の選手との違いを見せる。低い位置からの積極的なビルドアップを志向するチームのニーズとマッチし、短いパスでの組み立てとボールロストの少なさでゲームを成立させた。中山との役割分担も分かりやすかった。決定的な仕事やゲームコントロールを求めたい。

三笘 薫
筑波大学 1997/5/20 178/66 神奈川
評価:6.5
序列:↗
途中出場で短いプレー機会の中だったが、決定的な仕事をこなした。細かなボールタッチとゴールに向かうドリブル、そして何度でもチャレンジする姿勢で自分らしさをアピール。若干不安定ではあるもののプレー最大値は非常に高く、上田と共に、流れを変える切り札として大きく貢献した。

三好 康児
北海道コンサドーレ札幌 1997/3/26 167/64 神奈川
評価:6.5
序列:↑
右シャドーでプレー。分かりやすく個人で仕掛けられる選手が少ない中、ドリブルとパスで局面を打開し続け、ほぼ全ての決定機に絡み、得点という結果も残した。警戒される中でも恐れずにボールを要求し続ける堂々のプレー振りで攻撃を牽引。攻撃の要として絶対に外せない地位を築き、全試合にスタメン出場した。

松本 泰志
サンフレッチェ広島 1998/8/22 180/69 埼玉
評価:6
序列:→
ボランチでプレー。パスを散らして自らのポジションも動かしながら意図的に緩急を使ってゲームメイク。非常に落ち着いたプレーでビルドアップの中心となった。チーム戦術への合致度が高くプランを遂行するにはうってつけだが、司令塔としてゲームの流れを読み、劣勢を跳ね返し流れを引き寄せるプレーを求めたい。

森島 司
サンフレッチェ広島 1997/4/25 175/66 三重
評価:6
序列:→
左シャドーでプレー。ポジショニングの良さと技術の高さをベースにして安定したプレーを披露、プレスバックも厭わずディフェンスでも貢献した。ただ、全体的にインパクト不足で、シャドーというポジションを担うならば、決定機を演出したり、得点に絡むようなプレーが求められる。

遠藤 渓太
横浜F・マリノス 1997/11/22 175/66 神奈川
評価:5
序列:↓
ウイングバックでプレー。適正が低く不慣れなポジションではあるが、持ち味を生かせなかった。特に守備面では対人でも周囲との連動でも課題が浮き彫りになり、このシステムのウイングバックに求められる水準に達していない。一方の攻撃面でも仕掛けるプレー自体が非常に少なく消化不良。

菅 大輝
北海道コンサドーレ札幌 1998/9/10 171/69 北海道
評価:5.5
序列:↘
左ウイングバックとしてプレー。スプリント能力を生かし、攻守で精力的に上下動。やりなれた布陣とシステムだからだろうか、違和感無くチームに溶け込んで機能し、左サイドを活性化。ただ、初瀬や藤谷も同様だが、決定的な仕事が出来たかというとそうではなく、菅も打開力で物足りなさが残った。

FW

小川 航基
ジュビロ磐田 1997/8/8 186/78 神奈川
評価:5.5
序列:→
ワントップでプレー。安易にサイドに逃げたり降りてきたりせず、我慢して相手ラインとの駆け引きを続け、奥行きを作り続けた。ストライカーとしてはシュートチャンスに恵まれなかったが、この世代のエースである小川への期待値からすると物足りない。もっとボールを呼び込んでボックス内でのシュートを増やしたい。

田川 亨介
サガン鳥栖 1999/2/11 181/70 鹿児島
評価:6
序列:→
ワントップでプレー。本来得意とするプレーではないもののボールの預けどころとして機能。相手のラインの間で背負って受けて捌いてを着実にこなし、チームを前進させ、相手陣地内中央で脅威を与えた。本来得意とする裏への抜け出しやセカンドトップ的なプレーでのアピールは出来なかったが、要求に応えたという評価の方が正しい気がする。

上田 綺世
評価:6.5
序列:↑
法政大学 1998/8/28 180/72 茨城
途中出場でチャンスを生かし、大きな結果を残した。スピードがあるが果敢に裏を狙う姿が印象的。何度も動きなおしながら繰り返すスプリントで相手守備陣を混乱させた。シュートへの意識の高さは特徴的で、ボックス内で仕事が出来るストライカーとしても評価を高めた。ジョーカーとして貴重な存在であることは示したが、スタートから起用して間延びしていない膠着状況での仕事ぶりを見てみたい。


U-21日本代表パラグアイ遠征メンバー

A代表メンバーも明後日くらいに発表される?らしいのですが
U-19日本代表とU-21日本代表が発表されました。
とりあえず森保さんのU-21について。

U-21日本代表パラグアイ遠征(3/19~28)メンバー

公式はこちら

スタッフ

監督:森保 一 モリヤス ハジメ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
コーチ:横内 昭展 ヨコウチ アキノブ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
コーチ:和田 一郎 ワダ イチロウ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
GKコーチ:下田 崇 シモダ タカシ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
フィジカルコーチ:松本 良一 マツモト リョウイチ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)

選手

GK

1 小島 亨介 コジマ リョウスケ(早稲田大)
12 波多野 豪 ハタノ ゴウ(FC東京)
23 山口 瑠伊 ヤマグチ ルイ(エストレマドゥーラUD/スペイン)

DF

4 板倉 滉 イタクラ コウ(ベガルタ仙台)
3 中山 雄太 ナカヤマ ユウタ(柏レイソル)
21 椎橋 慧也 シイハシ ケイヤ(ベガルタ仙台)
22 立田 悠悟 タツタ ユウゴ(清水エスパルス)
5 杉岡 大暉 スギオカ ダイキ(湘南ベルマーレ)
15 アピアタウィア 久 アピア タウィア ヒサシ(流通経済大)

MF

8 坂井 大将 サカイ ダイスケ(アルビレックス新潟)
10 三好 康児 ミヨシ コウジ(北海道コンサドーレ札幌)
7 森島 司 モリシマ ツカサ(サンフレッチェ広島)
17 市丸 瑞希 イチマル ミズキ(ガンバ大阪)
19 三笘 薫 ミトマ カオル(筑波大)
14 伊藤 達哉 イトウ タツヤ(ハンブルガーSV/ドイツ)
6 初瀬 亮 ハツセ リョウ(ガンバ大阪)
2 藤谷 壮 フジタニ ソウ(ヴィッセル神戸)
11 遠藤 渓太 エンドウ ケイタ(横浜F・マリノス)
13 松本 泰志 マツモト タイシ(サンフレッチェ広島)
18 菅 大輝 スガ ダイキ(北海道コンサドーレ札幌)
16 針谷 岳晃 ハリガヤ タケアキ(ジュビロ磐田)

FW

20 前田 大然 マエダ ダイゼン(松本山雅FC)
9 上田 綺世 ウエダ アヤセ(法政大)

海外組の山口瑠伊と伊藤達哉よりも、 流通経済大学のアピアタウィア久がサプライズ枠。

191センチの長身で、スピード含めたフィジカル面が特徴的な選手。
昨年の全日本大学選手権決勝で認知度を上げた際に
本職のセンターバックのみではなく
右サイドバック起用にも耐えられることを証明しました。
森保監督のシステムでは、右ストッパーか右ウイングバックとして試されます。

予想スタメンとフォーメーション

ーーーーーー上田ーーーーーー
ーーーー森島ーー三好ーーーー
遠藤ーー針谷ーー市丸ーー初瀬
ーー板倉ーー中山ーー立田ーー
ーーーーーー小島ーーーーーー

あんまり自信がないぞ!

とりあえずDFの選択肢が多い。
さすがにアピアタウィア久は初召集なので別として
中山が少し抜けていそうだが、 板倉・立田・杉岡・椎橋、いずれも甲乙つけがたい。

まさかのサイドバックに挑戦して活躍している清水の立田、
レンタル移籍先の仙台で早くも存在感を見せる板倉、
そしてJ1で戦える力を示し続けている中山を、チョイス。

しかし、こうしてみると特にDFは豪華ですね。
出場機会を得ている選手はMFやFWにも見られますが
欠かせない主力になっている絶対的な量は、
ここに選ばれていない原や富安も含めてですが強みです。

そういう意味では森保式3バックで
DFの役割を多くしていくスタイルは
わりと合っているのかもなーなんて思いました。

ボランチはガンバで出場機会を得ている市丸を一旦固定させるとして
その相方に迷ったが、戦術眼と技術に優れる針谷を。
シャドーは札幌の主軸となった三好と、
これまでの実績と安定感から森島を。
それぞれで一応チョイス。

カタール国際メンバーへ向けた森保監督らしいチーム作りが出来るか

選手こそ知っているものの
森保ジャパンはほとんど見ていないので、
それっぽいコメントは出来ないのですが。

今回のパラグアイ遠征では、パラグアイ、チリ、ベネズエラと対戦。
アジアでやるよりも相手も環境も厳しいはずなので、よい経験が出来そうです。

スケジュールを見ると、このチームの一旦の照準は、
5月下旬にあるトゥーロン国際大会でしょう。
12月のタイ遠征と、1月の中国で行われたU-23選手権、
そして今回の3月パラグアイ遠征で、チームを作っていく。

戦術的には、Jリーグファンにとっては「おなじみ」。
ただ、それを可能にするようなメンバーかと言われると
選手起用・采配までイメージすると、
いまいちしっくりこないというのが個人的にですが正直な感想です。
とりあえず3-6-1で並べるだけならもちろん出来るんですが。

この年代も例外ではないですが
若年層の代表ではスタンダードになっている4-4-2系から
どうやって森保3-6-1にアジャストしていくのか。
選手自身ももちろんですが、スタッフとしても大きなチャレンジになります。


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