2019/05/26 J2第15節 鹿児島ユナイテッドFC 0-1 アビスパ福岡

試合情報

鹿児島ユナイテッドFC 0-1 アビスパ福岡

明治安田生命J2リーグ 第15節
2019年5月26日(日)13:03KO
白波スタジアム

鹿児島ユナイテッドFC

スターティングメンバー
GK 13 アン ジュンス
DF 15 藤澤 典隆
DF 23 水本 勝成
DF 19 堤 俊輔
DF 24 砂森 和也
MF 39 ニウド
MF 21 八反田 康平 82'
MF 11 五領 淳樹
MF 16 枝本 雄一郎 67'
MF 32 牛之濵 拓
FW 20 酒本 憲幸 67'

控えメンバー
GK 1 山岡 哲也
DF 26 田中 奏一
MF 33 田上 裕 82'
MF 38 中原 秀人 67'
MF 7 赤尾 公
FW 28 韓 勇太
FW 30 萱沼 優聖 67'
監督
金 鍾成

アビスパ福岡

スターティングメンバー
GK 1 セランテス
DF 3 石原 広教
DF 6 ウォン ドゥジェ
DF 29 吉本 一謙
DF 39 篠原 弘次郎
MF 8 鈴木 惇
MF 14 前川 大河 72'
MF 16 石津 大介 62'
MF 17 松田 力
MF 19 田邉 草民 87'
FW 9 ヤン ドンヒョン

控えメンバー
GK 31 山ノ井 拓己
DF 22 輪湖 直樹
DF 5 實藤 友紀 87'
MF 25 北島 祐二 72'
FW 10 城後 寿 62'
FW 15 森本 貴幸
FW 18 フェリクス ミコルタ
監督
ファビオ ペッキア

レポート

ファビオ・ペッキア監督の解任が噂されるアビスパ福岡を
ホームで迎え撃つ鹿児島ユナイテッドFCは、
まさかの酒本憲幸のワントップ。
金 鍾成監督は「このところFWが点を取れていない現状があり」ということで
試行錯誤しているなかでの大胆な起用になりました。

試合は、鹿児島ユナイテッドFCペース。
トップの酒本とトップ下の枝本が流動的に動き
バックラインを押し下げながら
サイドバックやボランチが中心となって
低い位置から丁寧に繋ぐことで、主導権を握る。

しかし先制点はアビスパ福岡でした。
左サイド低い位置でのスローインを受けた
ヤンドンヒョンがPA内に対角線フィード、
松田力が頭で合わせてネットを揺らす。
これが決勝点となり、アビスパ福岡が久しぶりの勝利を収めました。

アビスパ福岡は、数少ないチャンスをモノにしました。
劣勢とはいえ、終わってみれば要所を締めてウノゼロ勝利。
そういう意味では、下位に沈む両チームではありましたが
タレントの質と、元来持ち合わせる守備的な文化とを生かした
アビスパ福岡のポテンシャルと捉えることが出来るのかも知れません。

鹿児島ユナイテッドFCは非常に良い内容だったと思いますが、
ゲームを成立させることをチームとして目標としていて、
それ自体は叶ったものの
肝心の勝利は手に入らなかった感じで
もったいないなという感想です。

良いゲーム運びをしていれば勝てる、
二試合連続ゴール中のニウドがボランチの位置から毎回点を取ってくれる、
そう期待するのはちょっと都合が良すぎます。
外野からすると、これだけ出来るのであれば、
どうやって相手より多く点を取り、失点をゼロにするのか、
勝ち点を取るためのゲームプランを期待したくなる。
チームとしてもっと欲張ってみても良いのかなと思うようなゲームでした。

MVP

アビスパ福岡側MVP:松田力

消えてしまう時間帯があったものの
前への推進力だったり
攻守問わず玉際のアグレッシブさだったりは
印象的、かつアビスパ福岡に不足気味な要素。
数少ないチャンスで得点を決め、チームを救った。

鹿児島ユナイテッドFC側MVP:八反田康平

鹿児島ユナイテッドFCがボールを保持出来たのは
八反田康平とニウドのダブルボランチが安定していたから。
特に八反田康平は、
ビルドアップやサイドチェンジといった
技術の高さを生かすプレーのみではなく
セカンドボール回収でも貢献し、中盤を制圧。
ゲームを決定付けるプレーや味方との連携向上を求めたい。


公式はコチラ
https://www.jleague.jp/match/j2/2019/052607/live/


完敗...|横浜FM 4-0 磐田

明治安田生命J1リーグ、12日の第11節では破れこそしたものの良い内容だったジュビロ磐田。
18日の第12節では、その良い内容を維持して2-0勝利と、なんか良い雰囲気の流れ。

良いところなしで4失点...

横浜FM vs 磐田|日産スタジアム

第13節はアウェイ、日産スタジアムに横浜FMに挑む一戦。

まさかの30度超え!真夏日のデーゲーム

日産スタジアム|横浜FM vs. 磐田

日産スタジアム|横浜FM vs. 磐田

天気予報では今日は真夏日!?えっと、まだ5月なんですけど...ちなみに公式発表では気温32.6度。
↑まさかJリーグもこんなに上がるとは夢にも思わず、13時キックオフと設定されてしまったワケで。

スタンドで観戦しているだけでも汗が噴き出てくる陽気...って言うか、熱気。こんなときに炎天下でサッカーなんて酷ですね。

飲水タイム|日産スタジアム

飲水タイム|日産スタジアム

5月では珍しい光景ではないでしょうか、前半も後半も25分前後に飲水タイムを設けていました。

なんとか耐えた前半

今節はロドリゲスが先発。
中山仁斗のシャドーとなるアダイウトンとロドリゲスがグルグルとポジションを変えながら動いて、ボールも回ってくれればチャンスあり!そんな感じで(試合前は)想像していた私です。

意外にも両チーム最初からエンジンをかけてきて攻め合う展開。
しかし横浜Fマリノス、怖いですね...マルコス ジュニオールにエジガル ジュニオ、仲川輝人に遠藤渓太、いずれも動きが素早い。

なんかね、苦労して苦労して苦労してFマリノスゴール前まで持っていくジュビロなんですけど、そこからパスを奪って攻撃のスイッチが入ったときのスピード感、メチャクチャ怖いですよ。
アッというまにジュビロ側のゴール前までボールを持ってきて、しかもシュートで終わるの。僅かなタイミングと僅かなシュートコースしかなくても、その瞬間にシュートを打つ、この姿勢が怖い...。

で、ジュビロの方はと言いますと、相変わらずで戦術と言うよりも、アダイウトンとロドリゲスの個人技頼みってとろこが多くて...まぁ、それでもそれなりにチャンスを作れるこの二人ってすごいなって思うのですが。

なんとか耐えていた前半でしたが40分、ペナルティエリア手前の右からマルコスジュニオールがループパス、一旦、防いだかと思ったら、こぼれ球に反応して奪い取ると、進入ながら巧みなステップ、そしてシュートが...ゴールに突き刺さってFマリノスが先制。
なんとかこの1点だけに抑えたって感じで前半終了。

崩壊に近い、後半...

両チームともに選手交代なしで迎えた後半。
やっぱり雰囲気と言うか、流れはFマリノス。

で、後半11分に中山仁斗に代えて小川航基を投入。
↑おっと、今回は交代の決断が早いですね、名波監督♪
と、ここまでは気分的には悪くなかったのですが、ここから先が悪夢...

まずは後半15分、横浜FMのカウンター攻撃。マルコスジュニオールが自陣から独走、相手を引き付けて絶妙なタイミングで仲川にパス。受けた仲川はペナルティエリア内に進入すると、一旦、切り返して高橋祥平を華麗にかわすとシュート...ゴールネットを揺らして追加点...0-2。

後半18分にはティーラトンのクロスが大井のハンドを誘ってしまい、PK。
これをエジガルジュニオが決めて0-3。

さらに後半29分、マルコスジュニオールが絶妙なループパスを供給、抜け出した扇原がペナルティエリア進入、ゴール前に鋭いパスを送る。フリーになっていたエジガルジュニオがダイレクトで合わせて、0-4...
↑これね、扇原が抜け出した時点でほぼほぼアウトでしたけど、それでも何故にエジガルジュニオがどフリーになっていたのかなー???
そこから先も良いところなし、せめて1点でも返せれば、なんてのは夢と消えてしまいました。

レベルの差を感じる試合...

と言うことで、試合の結果は...

横浜Fマリノス 40 ジュビロ磐田
なんかパスの精度だったり、守備から攻撃のスイッチが入ったときのスピードだったり...レベルが違うなって感じてしまいました。
結果こそ0-4でしたけど、もっともっと差があったように感じてしまいました。

GKがカミンスキーじゃなかったら、もう2,3点入っていたんじゃないでしょうか。
完敗ですね、完敗

いつも優しいジュビロ磐田サポーター、多少の悪い試合でも拍手を送るジュビサポですが、さすがに今日はブーイングま、今日の内容でしたら、仕方がないです。

と言うことで、駅前で反省会。
祝杯で乾杯できず、涙、涙...

ま、実力を思い知らされた試合でしたよ。
気持ちを切り替えて、次、行ってみよう!

そして、目指せ、残留!!




磐田デーで勝利!!|磐田 2-0 仙台

今日のジュビロ磐田は磐田デー。磐田市小学生一斉観戦授業
磐田市内の全小学5、6年生約3,200名がヤマハスタジアムを訪れ、選手たちにエールを送ってくれる、毎年恒例の大事な大事な試合。
ホームで将来のSAMURAI BLUE、なでしこジャパンになるかもしれない小学生たちの前でベガルタ仙台を迎え撃つ一戦。

今日は磐田に遠征できなかったから自宅でDAZN観戦。

磐田の小学生の前で勝てたよー♪

前節から一人だけ洗髪を入れ替えて、荒木大吾が今シーズン初先発

あれ?なんか良い感じで先制♪

開始5分くらいは様子見の両チームでしたけど、少しずつペースをつかむのはベガルタ仙台。
前にいるジャーメインとハモンロペスの二人が怖いこと...この二人、ホント良いところに飛び出してくるんですよね。

そんなこんなの前半19分。
カミンスキーのゴールキックに対して中山仁斗と常田が競り合って、こぼれたところに反応したのはアダイウトン
一旦、中山に預けると、すぐに前に流すと...

アダイウトンはペナルティエリア中央の右寄りに進入してGKと1対1。冷静にゴール右に決めてジュビロが先制!

なんか、仙台の守備にポッカリと穴が開いた隙をついたって感じ。
ここまでしっかり守っていた仙台でしたけど、なんかこの瞬間だけ歯車がずれたって感じでした。

待望の2点目!!

良い感じで先制して、波に乗るかと思ったけど、やっぱり仙台さん、すごいワ。
前にいるジャーメインとハモンロペスはもちろんですけど、吉尾とか蜂須賀とかも、怖いもん...

ひょっとしたら前半のうちに同点ゴールを奪われてしまうかも...そんな不安もよぎり始めた後半34分。
荒木が左サイドのライン際からペナルティエリア左のスペースにスルーパスを出すと、ペナルティエリア手前の中央から斜めに走りこむのは中山仁斗
中山が振り向きざまに左足を振り抜くと...

ゴール右に決まって、前半のうちに2点目!!
このゴール大きかったですよ。
1点目も2点目も、なんとなく仙台の流れになりかけている時間帯だったから、仙台に与えたダメージは相当大きかったことと想像しています。

前半の残りの時間帯はどちらかって言うと磐田の時間だったように思います。
で、2点リードで前半終了。

後半も良く耐えた!

後半、一人選手を入れ替えてきたのは仙台。磐田は交代なし。
必死になって追いかけてくるベガルタ、やっぱり怖いワ、このチーム。

でも必死になって、頑張って耐えてくれました。
やっぱり頼りになるのはカミンスキーと大井健太郎かな。

後半、大久保嘉人ロドリゲスを投入して、一旦、仙台に行きかけた流れを少し止めることができたし、3点目こそ奪えませんでしたけど、惜しい場面を見ることができました。

ここ数試合、最後まで走りぬく姿勢だとか、ワンタッチのパスとか、積極的にシュートを打つ姿勢とか、良い形になりかけていたんですよね。

前節のFC東京戦も、敗戦ではありましたけど、Nice Gameでした。
この戦いを続けられれば勝利も遠くないって感じましたけど、実際にそのとおりの内容で勝利を勝ち取ってくれました。

ジュビロ磐田 20 ベガルタ先生(Goal:アダイウトン, 中山仁斗)
いやぁ、この勝ち点3、この2ゴール、この無失点は大きいですよ。

次節、アウェイ横浜Fマリノス戦は日産スタジアムに馳せ参じます。

ポイントサイトのポイントインカム


久保建英クンにやられた...|FC東京 1-0 磐田

前節は浦和に劇的勝利、水曜日のルヴァンカップでも松本に勝利と公式戦2連勝のジュビロ磐田
今節は未だにリーグ戦無敗のFC東京にアウェイで対戦

Nice Game! but, 久保クンに...

ゴール裏席からの眺め|味の素スタジアム

少し肌寒いながらも快晴の味の素スタジアムには3万人の大入り、そりゃチーム状況が良いですから、お客さんも入りますよね。

ロドリゲス選手の御母堂様のご逝去の報で一時帰国、ちょっとこれはビックリでしたが、FWの先発に入ったのは中山仁斗。ジュビロに移籍してからリーグ戦初先発。

入りは良かった

正直なところ、試合前の想像としては、FC東京の猛攻に耐えて耐えて耐えてのカウンターや、前節の浦和戦みたいに相手のミスから得点くらいしか勝てるパターンは無いのでは、なんて思っていたのですが、意外と言っては失礼ですが、良い入り。
人もボールも動いていました。

なんて言うか、開幕当初のチームとは全く別チームみたい。
ワンタッチでボールを回すなんて、今まで見られなかったし、積極的にペナルティエリアに入って行ってシュートを打つ意識も高く持っていたように感じました。
↑今までは、こんなプレーってアダイウトンくらいだったのが、今節は皆が共有できていたと思います。

お互い、いくつかのチャンスがありつつも決めきれず、0-0で前半終了。
耐えて耐えてどころか、互角の戦いの前半、これは期待が持てそう!

後半も悪くなかった

両チームともに後半開始からの選手交代はなし、ホームのFC東京が積極的に仕掛けてくるのかと想像していましたけど、思ったほどでもなかったです。

ひょっとしたら先制点の場面もいくつかありました。
例えば後半13分、クロスの跳ね返りに田口がシュート、高橋祥平に当たってコースが変わり、右にいる山田大記のところへ...体勢が良くてヒットできていたら...ま、結果論ですが。

そんなこんなの後半30分にアクシデント、松本昌也が足を痛めていったんピッチの外へ...そのまま交代。
↑ちょっと気になりますね、今シーズンの昌也、攻守ともに助けられていましたから。

敵ながらあっぱれのゴール...

そんなこんなの後半38分、左コーナーキックから森重が力強いヘディングシュート、これね、あー、やられた!って思ったけどカミンスキーのビッグセーブ!
この展開だと、なんだか今日、行けそうな気がする~♪

ひょっとしたら勝てるかも、勝てなくてもアウェイでFC東京から勝ち点1を拾うことができれば御の字かな、なんて思いかけた再びのFC東京のコーナーキック。
混戦の中でクリアされたこぼれ球に反応した久保建英クンが...

カミンも届かないくらいの、絶妙な軌道のループシュート。
↑この位置にいること、そしてふかさないできちんと抑えた軌道のシュート、これは敵ながらあっぱれ!です。

久保クン、今シーズンリーグ戦初ゴール。

次につながる敗戦

その後もかなり危ない場面はあったものの、カミンスキーの存在を大きく感じました。

ただ攻撃面では、完全には攻めきれず...

試合結果|FC東京 1-0 磐田

試合結果|FC東京 1-0 磐田

FC東京 10 ジュビロ磐田

うーん...終わってみれば、ナイスゲーム、拮抗した展開でしたし、ひょっとしたら磐田が勝点3を積み重ねることができていたかも知れません。

少なくとも今日の試合は選手の気持ちを感じ取ることができました。
結果として敗戦、勝点を1つも得ることができませんでしたが、次につながる試合だったと思います。

この内容の試合を継続することができれば、自然と勝利はついてくるのではないでしょうか。
↑楽観視しすぎ???

試合後の選手たち、悔しそうですよね。
でも悪い試合ではなかったので、次節の勝利を期待して温かい拍手を送るサポーター。
今日は私も拍手を送れましたよ。

次節に期待!
そして、目指せ、残留!




この勝ち方は大きい!|浦和 0-1 磐田

世間はゴールデンウィークとかなんとかいう長いお休みのようですね。
10連休なんて方も多くいらして、うらやましい限りです。

私ですが、4月28日から5月3日まで、とある調査団に同行させていただいて、海外出張でした。
実のところ、札幌戦の記事、オハイオ州からのアップでした
↑ネットがつながると、どこからでもHP更新できて便利ですねー。

今シーズン2勝目!!

さてさて浦和戦ですが、ちょうどこの日に帰国。
成田空港に着陸したのが3日の15時10分頃。
スマホで速報を確認すると後半途中でまだ0-0。
↑お!意外とやるやん♪ ひょっとしたら、ひょっとするよー、と期待しながらの帰宅。

押されながらもしぶとく守り抜いた!

三連敗中のジュビロに対してレッズは三連勝中、チーム状況は真反対。
そんな中のキックオフ、少しずつリズムを掴みだすのはホームおレッズ。アウェイ埼玉スタジアムの雰囲気は、言わずもがな赤一色。
前線をみれば武藤雄樹に興梠慎三、DFラインにはマウリシオに鈴木大輔、槙野智章と、怖い存在ばかり。

ジュビロに勝機があるとすれば、(点の取り合いではなくて)守りあって少ないゴール数での勝利しかないかな、そんな想像をしていました。

攻められながらもカミンスキーを中心に守り抜くジュビロ。大井健太郎の復帰も大きかったですね。
結果として終わってみれば無失点。アウェイで浦和レッズを完封できた、この事実は大きいです。

いつもなら逆のパターン!?

成田から帰宅するまでの電車の中で速報チェック&時々DAZN
後半40分を過ぎても0-0で、アウェイで勝ち点1を拾えればラッキーかな、くらいに考えていました。

で、ここ数年のジュビロだと、こういう展開って終了間際の失点で、勝点3はおろか1すら拾えない、そんな悪夢が待っていたりするもので...最後の最後まで冷や冷や。
想像通り!?後半44分にエヴェルトン→山中→ペナルティエリア手前の左から興梠であわや!なんて場面も。

そんなこんなのアディショナルタイム、後半45+3分
途中出場の中山仁斗が相手DFの縦へのパスを切りながらプレスを掛けると、レッズはたまらず後ろにバックパス。これが中途半端なボールになって、ロドリゲスが拾って西川との1対1になり...

最後はマウリシオのチャージに遭って倒されながらも、冷静にシュートを放ってネットを揺らして先制!
いつもならパスミスでやられてしまうパターンでしたけど、今回ばかりは逆に点を奪うパターン!!

中山が詰めていたこと、ロドリゲスがバックパスを狙える位置にいたこと、この姿勢が素晴らしいですね。
そして冷静にゴールを決めたロドリゲス、改めて頼りになる選手だと再確認。

そのまま逃げ切って…

浦和レッドダイヤモンズ 01 ジュビロ磐田(Goal:ロドリゲス)

いやー、この勝利は大きいですよ。
アウェイで、無失点で、後半アディショナルタイムのゴールで勝てたということ、勝ち点1じゃなくて3を積み上げられたこと、今後につながる大きな一勝です。

そうは言っても10試合で勝点は僅かに9。目指せ、残留!は変わりなしですね。
ここから始まる、磐田の反撃!!

DAZN


試合レポート Jユースカップ準決勝 横浜Fマリノスユース 5-1 ヴィッセル神戸U-18 2018/11/11

11/11(日) 14:00 ベアスタ
横浜F・マリノスユース 5-1 ヴィッセル神戸U-18
得点
横浜FM 榊原 彗悟、栗原 秀輔(2)、椿 直起、津久井 匠海
神戸 泉 柊椰

横浜F・マリノスユース

ーーーー栗原ーー榊原ーーーー
ー椿ーー土佐ーー岩澤ーー山谷
池田ーー鈴木ーー小林ーー木村
ーーーーーー吉嵜ーーーーーー
控え
寺門、五十嵐、石井、松田、上田、ブラウンノア賢信、津久井

ヴィッセル神戸U-18

ーーーーーー臼井ーーーーーー
-泉ーーーーー原ーーー船越ー
ーーーー押富ーー山内ーーーー
坂口ーー小林ーー右田ーー宋ー
ーーーーーー多久実ーーーーー
控え
森田、五味、佐伯、谷村、藤本、尾崎、マンビ マーカス

公式の試合詳細ページが無いので以下でガマン
https://www.jleague.jp/jyouth/2018/match/semi_final.html





マリノスの圧倒的な攻撃力が出た試合になりました。
特に、ストロングポイントである左サイド椿と、右サイド山谷(と、右サイドバックの木村。上下動が素晴らしかった。)による
サイド突破で、数えきれないほどのチャンスを創り出しました。

神戸のサイドを突破し続けられたこと、
その形で序盤早々に2点をとれたこと。
これが大きなポイントにはなるのですが、
それよりも試合を決定づけたのは、
後半立ち上がりからの神戸のチャレンジと、それによる結果でした。

神戸は後半、2枚の選手交代を行い、4バックから3バックへ変更。
前線の枚数を厚くし、前線からプレスを仕掛ける。
後半立ち上がりで勝負をかけます。
神戸のプレスがはまった時間帯はあったし、
攻守の切り替えが非常に速いゲームになり
どちらに点が入ってもおかしくない展開に。




ただ、追加点は、マリノスでした。
後半18分、捨てたサイド裏を突破される形でゴールが生まれます。
マリノス的には、一瞬流れを持っていかれそうになるも
自分たちのストロングポイントで持ち直せたのが非常に大きく、
この4点目は、スコア的にも展開としても決定的でした。

神戸としては、玉砕覚悟とまではいかなかったと思いますが
3-1で迎える後半、どうしても大きく変えていく必要性があった中で
前半、散々サイドを破られ続けながらも、
そこへの対症療法ではなく、逆に捨ててしまい
別のポイントを強化して上回ろうとする神戸のプランは、
ある意味では成功していたのですが、
4点目を取られる前に2点目を取りたかったところでした。




マリノスのサイド攻撃はわかっていても止められないレベルでした。
椿と山谷の局面打開力はこの年代では圧倒的で、
サイドバックのオーバーラップによるサポートも素早い。
前線は流動的な上に、ボランチからの配給も良い。
全選手が確かな技術と判断力を持ち、
そしてサイド攻撃で攻撃していくんだという
明確な連帯感、攻撃力への自信を、感じました。

↓準決勝のもう一試合も書いてます。
www.soccer-bless.info


試合レポート Jユースカップ準決勝 清水エスパルスユース 2-0 アルビレックス新潟U-18 2018/11/11

11/11(日) 11:00 ベアスタ
清水エスパルスユース 2-0 アルビレックス新潟U-18
得点
丸山 優太朗(清水)
佐野 陸人(清水)

清水エスパルスユース

ーーーー川本ーー佐野ーーーー
丸山ーー中里ー五十嵐ーー青島
佐塚ーー監物ーー栗田ーー望月
ーーーーーー天野ーーーーーー
控え
石井、鈴木、小川、荒木、成岡、斎藤、ノリエガエリック

アルビレックス新潟U-18

ーーーー鈴木ーー本田ーーーー
本間ーー五十嵐ー和田ーー辻ー
西山ーー押久保ー岡本ーー原田
ーーーーーー藤田ーーーーーー
控え
土山、木村、柴崎、高橋、小田、笹川、小林

公式の記録ページが見つからない…。ここしかないのかな
https://www.jleague.jp/jyouth/2018/match/semi_final.html





組織力と、個の力の、両面で、はっきり清水が上回った試合でした。

後方からのビルドアップをなんとか成立させたい新潟でしたが
洗練された4-4-2ゾーンディフェンスを使いこなす清水を超えていけない。

新潟は両サイドバックが大きく開いてサイド幅を取るスタイルで
確かにボールこそ動かせましたが、
清水のポジションバランス調整や連動性が、新潟の揺さぶりを、上回る。
ゾーンを崩せない上に、清水のほうが球際で強かったので、
特に中央で縦に入れるボールを奪われてショートカウンターを受け続けました。

裏への長いボールを選択するケースも何度か見られた新潟でしたが、
そもそも前からのプレスを仕掛けておらず
4-4-2ゾーンが崩れていない清水にとっては大きな問題にならない。
確かに低リスクですが、攻撃バリエーションの一つ以上の意味は持たせられず、劣勢を引っくり返せない。
特に前半は、こぼれ球からのミドルシュートが精一杯という新潟でした。

最も可能性が高かったのは、新潟10番の本間のドリブルでした。
左からの本間の仕掛けは、この試合で清水を攻略できそうだった唯一のポイントです。
本間にボールを回してわかりやすく使っていく形を
もっとたくさん作りたかったはずの新潟ですが
清水の守備はそれを許さなかった。




とにかく清水が固く、強かったです。
チーム全体で、攻守問わず球際で競り負けず、
ドリブルでチャレンジできる精神力と、
一枚くらいは剥がせる技術力、
そしてそれを一試合続けられる体力が、ありました。

新潟の攻撃はボールを回すので精いっぱいで単騎での仕掛けが多く
単純な攻撃に終始してしまいました。
清水は2種年代ではトップクラスの守備組織構築が出来ていたので
ワイドに開いてのボール回しで、本来は中央からチャンスを作れたり
本間が仕掛けるシーンもたくさん作れたはずのところが
うまくいかなかったのかな、と。

清水の守備は安定していました。
4-4-2ゾーンはとてもきれいで、
センターラインが安定していてプレスバックも精力的。
最後方には、U代表の監物と、大きく成長した栗田、
世代トップレベルのGK梅田に代わって活躍するGK天野がいます。




そして、得点シーン。
1点目、シュートを放った丸山が中央でパスを受ける際にも
ダイアゴナルに抜けていく選手がいたし、
2点目だって、グラウンダークロスに対して
ニアで潰れた選手がいたから、佐野がファーでフリーになった。
複数人が連動した攻撃をなかなか見せられなかった新潟と比べると、
こういったところに、確かな差があったように思います。

↓準決勝のもう一試合も書きました
www.soccer-bless.info


試合レポート 関東大学サッカー1部 第19節 専修大学 2-3 駒澤大学 2018/11/04

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部 第19節
2018年 11月 04日 (日)
味の素フィールド西が丘

専修大学 2-3 駒澤大学
得点
17分 葛谷 将平(専修大学)
41分 薬真寺 孝弥(駒澤大学)
63分 矢崎 一輝(駒澤大学)
73分 中原 輝(駒澤大学)
77分 中山 克広(専修大学)

専修大学

ーーー遠藤ーー中山ーーー
ーーーーー岡本ーーーーー
小林ー鹿沼ーー葛谷ー古屋
ーー大西ー西村ー河上ーー
ーーーーー桐林ーーーーー
控え
塚田、加藤、氣田、小川、鈴木、下田、中杉

駒澤大学

ーーー室町ーー高橋ーーー
ー坂本ーーーーーー中原ー
ーーー薬真寺ー大場ーーー
桧山ーー星ーー伊勢ー深見
ーーーーー角井ーーーーー
控え
八木、須藤、猪俣、安藤、鈴木、伊藤、矢崎

   

専修大がボールを回して仕掛ける、
駒沢大は奪ったら縦に大きく早く、
という戦前の予想通りの展開となりました。

専修大は、3バックに入る右ストッパー8番河上が、スイッチを入れる役割でした。
右ウイングバックの古屋がサイドに張り出し大きく幅を取るので
3バック+ボランチとでボールを回す流れの中で
河上がサイドバックのように振舞うとフリーが生まれやすい。
相手の左サイドバックの周囲を狙うイメージで、
河上から、縦に素早くボールを出す。

駒沢はさほど前からプレッシャーをかけずに
4-4-2で自陣に構えて専修大を引き出すイメージでした。
だから、専修3バックのどこかが必ずフリーになる。
持ち上がる河上は終始フリーでした。

河上自体を抑えに行かない前提では、
河上から古屋へのパスコースを駒沢大が消そうとすると
別のパスコースが専修大学に生まれる。
前線2トップ、あるいは中央ボランチ・トップ下にボールが渡ってしまう。

特に中盤中央の、鹿沼や葛谷、そして岡本は
足元技術が高く反転も得意なので
駒沢大からするとここは空けられない。
専修大の右サイド=駒沢の左サイドが、特に前半はポイントになりました。
そして、専修大学は狙い通り右サイド攻撃で獲得したコーナーキックから早い時間に先制します。

駒澤大の攻撃は、いつもどおり。
中盤を省略した長いボールで専修大の3バックに空中戦で挑み、
トップが入れ替わって裏抜けできればベスト、
そうでなくともセカンドボールを拾って二次攻撃。

専修大3バックのうち、中央の西村と左の大西はサイズがありましたが
攻撃で活躍した右ストッパー河上の身長が足りないことも影響します。
左に流れる駒沢2トップの高橋と室町を大きく狙う形からの攻撃が見られました。

かみ合わせ的には、専修大に分があったように思います。
狙い通り右サイドで仕掛け続けられた。
可能性は感じましたが、しかし崩しの最終局面でなかなか成果を出せません。

   

前半は1-1の同点で終了します。
専修大学としては、狙い通り右サイド攻撃が成立しているうちに追加点を取るか、
あるいはせめて同点弾を許さずリードして後半を迎えたかった。

後半開始から同点で推移していた時間帯、
そして、駒沢大学の2点目が生まれてからのビハインド。
専修大はどんどん前掛かりにならざるを得ない。
そして、後半は、前半よりもどうしてった間延びする。

駒沢大の狙いである早く大きな展開での仕掛けは、
試合展開的には専修大に厳しいものになってしまいましたし
それが駒澤大学にもたらすリターンは時間経過とともに大きくなっていきました。

駒沢大は、守る気になれば強靭なCB二枚を中心にして
ゾーン組んで固く出来る上に、低リスクな縦に早い攻撃も成り立つ。
最終的には1点差まで詰められますが、
先制される中でも逆転し、2点までリードを広げた上で
低リスクなゲーム運びができる駒沢大の戦術的な強みが出た試合だったのかなと思いますし、
そして、前半に駒澤大が追いつけたのはやっぱり大きかったのかなとも思いました。

   

駒澤大学は、ロングボールの受け手として室町や高橋、
それを拾って仕掛けるフォロワーとして中原や薬師寺が頑張りましたが
むしろ星と伊勢の2センターバックが安定していたことが印象的。
右サイドを破られることが多かった中でよく守っていました。
高さと強さが目立ちますが、機動力もある。

専修大学は、河上と古屋の右サイドコンビが目立ちましたが
だからこそ、そこからの成果を残したかったところ。
鹿沼と葛谷の両ボランチは、ビルドアップによく絡み、ゲームプラン遂行の上で大きく貢献しました。
甲府に出戻る小林は、能力が高いことは見えたものの、期待値からすると物足りない。岡本も足元に入ってからの仕掛けで違いを見せたが、後半はゲームに絡めず途中交代。


試合レポート ルヴァンカップ決勝 2018/10/27 湘南ベルマーレ 1-0 横浜Fマリノス

いまさらですが、せっかく書いたので投稿します。

 

JリーグYBCルヴァンカップ 決勝 
2018年10月27日(土)13:10KO
埼玉スタジアム2002

湘南ベルマーレ 1-0 横浜Fマリノス
36分 杉岡 大暉(湘南)

公式はコチラ
https://www.jleague.jp/match/leaguecup/2018/102702/live/

湘南ベルマーレ

ーーーーーー山崎ーーーーーー
ーー梅崎ーーーーーー石川ーー
杉岡ーー金子ーー秋野ーー岡本
ーー大野ーー-坂-ーー山根ーー
ーーーーーー秋元ーーーーーー
控え
富居、アンドレ・バイア、ミキッチ、松田、菊地、高山、イ・ジョンヒョプ

横浜Fマリノス

ーーーウーゴヴィエイラーーー
ーユンーーーーーーーー仲川ー
ーーーー天野ーー大津ーーーー
ーーーーーー扇原ーーーーーー
山中ードゥシャンーチアゴー松原
ーーーーーー飯倉ーーーーーー
控え
鈴木、栗原、畠中、喜田、中町、伊藤、イッペイシノヅカ 

   

 

横浜も、湘南も、自分たちのやりたいことをしっかり表現できていたと思います。
その上で、湘南の圧力のほうが、横浜を上回った。


すでにいろんなところで書かれているとおり、
サイドバックの山中と松原をボランチエリアに移動させて
中央を厚くしたかった横浜に対して、
湘南がその中央を守ったことが、ペースを握れた理由なことは間違いありません。
チョウキジェ監督の試合後インタビューでも
中央を固めていくプランだったことがはっきりわかる。


4-1-2-3のスタート布陣から、並びを変化させながら
GK飯倉も含めたパス回しで、パスコースを複数個作って、前進する。
そうして今年の横浜は対戦相手を攻略してきました。

この日の横浜のパフォーマンスがいつもより劣っていたかとは思いませんでした。

あえて言うならば、パス回しが慎重すぎたのかな、と。
ただ、そもそもが素早いパス回しというよりは
位置取りでアドバンテージを取っていく志向性で
トラップとルックアップを省略せずに
相手を見てボールを動かすスタイルの横浜です。
今期序盤はフリックとかも多かったイメージですが、徐々に少なくなっていった印象です。

   

そのスピードを、湘南のスピードが、上回りました。

湘南のスタイル的には好都合だったと思います。
横浜は中央スモールフィールドに人的密集を作ってくれて
必ずそこを中心にボールが回る上に
ボール回しそのものが早いわけじゃなく大きな展開も少ないから
狙いどころが明確で、複数人のプレスが掛けやすい。
縦パスのトラップ際を狙い続けられました。

後半からはサイドバックの中央絞りを控えて
ピッチを広く使うようになり、
湘南の体力的な面でも当然ながらプレスが多少弱まるので
そういう後半のオープンな展開の中で横浜も多少盛り返しますが、
だからこそ、完全にハマっていた前半に湘南が先制できたのは
完全に結果論ではあるものの、非常に大きかったです。


アプローチの速さと強さ、攻守の切り替えスピード、
そして前を向いたら出来る限り前進して、仕掛ける。
湘南は、いつもどおりハードワークして強みを存分に出せていました。
90分通して実行し続けられるだけの十分な力量、そしてプライドが、あったからだと思います。


湘南の横浜対策とか、この試合だけを切り取ったかみ合わせとか、
そういうものよりも、積み重ねてきたものや背負ってきたものが
表現できていたことが、見るものを感動させたんじゃないのかな。
少なくとも僕はそうでした。
この大舞台は、力を証明できる、良い機会になりました。

 

 

 

必ず報われるなんてことは、ありえないのだけれど、
それでも湘南は、ついにひとつ、成果を手にすることが出来ました。
湘南にとってはあくまで通過点に過ぎないだろうけれど、
それでも、湘南の歴史としては重要なポイントになる。

そういう意味では、横浜は対照的で、まだ道半ば。
なかなかスタイルは安定せず、
来年以降がどうなるかわからないけれど。
仮に、今期の特徴的なスタイルを続けていけば
苦しい道のりの中で、どこかで、なにかが待っているはず。

湘南は実際にそうだったのだから。
チョウキジェ監督と、その下でサッカーをしたいプレーヤーがいて、
それを支えるフロントとサポーターがいました。
そういう積み重ねや歴史やスタイルが見えるサッカーが、
いろんなチームで見たいなぁと思った、ルヴァンカップ決勝の、湘南の勝利でした。


試合レポート 天皇杯 2018/10/24 川崎フロンターレ 2-3 モンテディオ山形

天皇杯 準々決勝
2018年10月24日(水)19:03KO
NDソフトスタジアム山形

川崎フロンターレ 2-3 モンテディオ山形
2'小林 成豪(山形)
36'坂井 達弥(山形)
49'阪野 豊史(山形)
60'知念 慶(川崎)
70'知念 慶(川崎)

公式はこちら
川崎Fvs山形の試合結果・データ(天皇杯:2018年10月24日):Jリーグ.jp

川崎フロンターレ

ーーーーーー小林ーーーーーー
ー斎藤ーーー中村ーーー家長ー
ーーーー大島ーー守田ーーーー
登里ーー谷口ーー奈良ーーエウシーニョ
ーーーチョンソンリョンーーー
控え
新井、舞行龍ジェームズ、長谷川、下田、鈴木、田坂、知念

モンテディオ山形

ーーーーーー阪野ーーーーーー
ーー汰木ーーーーーー小林ーー
古部ーー安西ーー中村ーー山田
ーーー坂井ー栗山ー熊本ーーー
ーーーーーー児玉ーーーーーー
控え
櫛引、西村、本田、アルヴァロ・ロドリゲス、北川、中山、ブルーノ・ロペス




鬼木監督が試合後インタビューで話したとおり
前半と後半の立ち上がりに川崎が失点したことは
とても大きなポイントでしたが、
それが全てではありません。
 
1点目と2点目はセットプレーからなので
タイミングや運の要素もあったとは当然思います。
が、山形はよく集中して戦えていたので結果に違和感はありません。


山形は3-4-2-1というよりは、5-4-1。
ワントップ阪野を中央に置き、
ダブルボランチ+2シャドーの4人でミドルゾーンにフラットラインを作り、
最終ラインは両ウイングバックを下げて5人。

こうやって書いてしまうと
格上に引いて守った感が出てしまいますが、
それは半分正解ではあるものの、
成すすべなく押し込まれたり
ゴール前に人数かけて篭城するのとは訳が違いました。

山形は、川崎のボール保持こそ許容しますが
ボールホルダーには必ずアプローチに行く。
出て行ったスペースを埋めるカバーやスライドも見事。

ラインコントロールがしっかりしていて安易に押し込まれず
5-4-1ゾーンを維持し続けられたことが大きいです。

3バック中央でバランスを取り続けた栗山は
好パフォーマンスを見せた汰木と同じくらい評価されるべきだと思います。
川崎のオフサイドが異様に多かったのが何よりの証拠。
偶然じゃない。



川崎は、山形のサイド裏を狙い続けていました。

一般的には、5バック守備はサイド奥スペースを消せるが
押し込まれてバイタルが空くことが多い。
5バック相手や、ボール保持率で圧倒できるシチュエーションでは
その辺が狙い目になるはずなのですが、
この試合はそうではなかった。

山形はボールマンへのアプローチも
それに連動する圧縮やスライドもしっかりできていました。

川崎はボール保持してハーフコートゲームにするまでは出来るが
山形の強固な5-4-1ゾーンを機能不全にすることまでは出来ない。


ということで、狙い目は、
機能しているゾーンディフェンスの唯一の泣き所である
ボールサイドと逆サイドのスペース。

ボールを縦に出し入れして相手をなんとかスライドさせて、
逆サイド裏が空いたらサイドチェンジで素早く狙うイメージ。

前半の早い時間帯から、
川崎の基本布陣で両サイドにいる家長と斎藤は
はっきりと中央にポジションを取りました。

バイタルエリアを攻略したいというよりも、
前後列を移動しながら構成力を高め、
山形のポジションスライドを発生させやすくすること。
そして、両サイドバックのエウシーニョと登里にスペースを与えて
山形サイド裏を使わせること、
が、狙いだったように感じました。


しかし、少しのズレや連携ミス、山形守備陣の踏ん張りもあって
最後の仕掛けがなかなか成功しない。

一方の山形は、数少ないチャンスをものにしました。
3点目は別としても、1点目と2点目は幸運な面もあり、
さらには時間帯も良かった。

攻めあぐねる川崎と、
リードして集中して守る山形という
山形にとって理想的な流れでゲームは進みました。



川崎は後半にGKチョンソンリョンが一発レッドで退場。
数的不利に陥りますが、その影響自体はさほど感じませんでした。

この試合で、川崎と山形とで最も大きな差だなぁと感じたのは、
ボールレシーバーが前を向く力。
受ける前のボディシェイプとトラップ技術が雲泥の差で、
数的不利を感じなかったのはそのおかげもあったと思います。

とはいえ、BS解説していた福西さんも言ってましたが
振られ続ける山形のほうが
精神的にも体力的にも終盤厳しかったはず。
仮に同数のままだったら、また違った終わり方だったのかもしれません。

途中出場の知念の2ゴールで一点差まで詰める川崎でしたが、
執念と集中を持続させ続けた山形が、狙い通りで勝利しました。

現J1で最強といっても過言ではない川崎に対し、
リーグ戦からメンバーを大きく変えてプランを遂行できた
とても良いゲームを山形に見せてもらいました。


あとは、後半アディショナルタイム8分がインパクト大。
あんま見たこと無かったです。


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