試合レポート/2018年J1第3節 ベガルタ仙台 1-1 ヴィッセル神戸

明治安田生命J1リーグ第3節
2018年3月10日(土)14:02KO ユアスタ
ベガルタ仙台 1-1 ヴィッセル神戸
27' 三原 雅俊(神戸)
86' 石原 直樹(仙台)

公式はコチラ

ベガルタ仙台

フォーメーション

ーーーー阿部ーー石原ーーーー
ーーーー奥埜ーー野津田ーーー
永戸ーーーー富田ーーーー古林
ーー板倉ーー大岩ーー平岡ーー
ーーーーーー 関 ーーーーーー

スターティングメンバー

GK 21 関 憲太郎
DF 13 平岡 康裕
DF 27 大岩 一貴
DF 6 板倉 滉
MF 17 富田 晋伍 64'
MF 7 奥埜 博亮
MF 29 古林 将太 73'
MF 2 永戸 勝也
FW 16 野津田 岳人
FW 20 阿部 拓馬 73'
FW 11 石原 直樹
控え
GK 22 川浪 吾郎
DF 39 金 正也
MF 25 菅井 直樹 73'
MF 31 茂木 駿佑
MF 34 椎橋 慧也
FW 19 ジャーメイン 良 73'
FW 30 西村 拓真 64'
監督
渡邉 晋

ヴィッセル神戸

フォーメーション

ーーーハーフナーマイクーーー
田中ーーポドルスキーーー増山
ーーーー三原ーー三田ーーーー
ティーラトンー渡部ーウヨンー伊野波
ーーーーーーキムーーーーーー

スターティングメンバー

GK 18 キム スンギュ
DF 39 伊野波 雅彦
DF 5 チョン ウヨン
DF 3 渡部 博文
DF 30 ティーラトン
MF 24 三原 雅俊
MF 8 三田 啓貴
MF 10 ルーカス ポドルスキ 87'
FW 20 増山 朝陽 59'
FW 9 ハーフナー マイク 63'
FW 21 田中 順也
控え
GK 1 前川 黛也
DF 2 那須 大亮
DF 22 橋本 和
MF 23 松下 佳貴
FW 13 小川 慶治朗 59'
FW 17 ウェリントン 87'
FW 19 渡邉 千真 63'
監督
吉田 孝行

受けようとする神戸を、前に出る仙台が上回る

ヴィッセル神戸がディフェンシブに入ったというのは事実だと思うものの、
それでも、主導権を握っていたのはベガルタ仙台と言って良いと思います。

ワイドに開く3バックをベースに、
センターラインの流動性を担保し、
最終的にはサイドバックがクロスを入れる形。

仙台は、とにかく前や対角線へ進んでいく意識が高かったです。
ボールを下げないというのもあるんですが、
選手が安易に低い位置まで下りない。
ボールを預けたら、パス角度を作ってあげることよりも
前に抜けていくことを優先する。

結果的に、ボールも選手も相手陣地に持っていく。
詰まったタイミングで、サイドに張るウイングバックを使う。

実際問題、3バック+アンカーのシステム
(奥埜が気を利かせてボランチの位置で貢献してましたが)で
リアクション志向サッカーをやると、
主導権を相手に握らせてしまい、
押し込まれ、押し切られるという懸念もあるのでしょう。

3バックが高い位置を保ち、ウイングバックやボランチを、前に押し出す。
中央の大岩と右の平岡に、左が板倉。
左に絶対的な存在がいない中、板倉を置くのは
ボランチに目処が立つなら十分理解できるチョイスです。
板倉は逆サイドへの対角線ロングボールでも貢献していました。

対するヴィッセル神戸は、仙台と違って、前線を起点にしたい。
フリーマンとして動くポドルスキと、ポストになるハーフナーマイク。
両サイドの田中順也・増山朝陽と絡みながら攻撃したかったんだと思いますが
仙台がハイラインで押し込んできて、トップが孤立してしまう。
なかなかチャンスを作れない。

それでも、先に結果を出したのは神戸でした。
ポドルスキが仙台の3バック脇に侵入する。
からのセカンドボールを、
必然的に空いてしまうバイタルで三原が回収すると、
きれいなミドルシュートで先制。
3バック攻略のお手本のような流れで、劣勢の神戸が先制します。

後半の神戸は、4-4-2ゾーン維持の意識が強かった前半の戦い方を変えてきます。
守備では対面のボールマンにはトラップ際を必ず詰めるように出ていくこと、
攻撃では、後列の選手が、前列の選手を追い越していくこと。

愚直に同じことを続ける仙台が
前半同様押し込むシーンも引き続き多かったのですが
神戸もプレーエリアを仙台側に押し返すことが出来るようになって
ゲーム展開は多少激しくなります。

前線の個人能力が高い神戸ですが
特に今日のメンバーならスピードのある選手が増山くらいなので
チャンスエリアでのプレー回数を増やすような発想のほうが良さそう。

実ったのは、終始ぶれなかった仙台でした。
終盤、サイドをゴールラインまで抉ってからの、
マイナスのグラウンダークロスから同点弾。

仙台は、似た形を多く作っていましたが
とはいえウイングバックが単騎で横から浮き球クロスが多かった。

同点のシーンは違いました。
サイドライン際で3人が関与したこと、
それによってゴールラインまで侵入できたこと、
そして必然的にマイナスのクロスになって、
それがグラウンダーだったこと。

質的優位性があるならまだしも、
高さのある前線構成ではない仙台にとっては
こういうほうがチャンスにはなりそうだと思います。

仙台の積極的な戦い方は面白かったですし
プランを遂行する覚悟や決意を感じました。
一方の神戸は、このままだと正直怪しいかなーという感じ。

そして、どちらのチームにも、
もう一つ二つ上のレベルになるためのヒントが
あった試合だったと思います。

個人的には見どころの多い試合でした。



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試合レポート/2018年アルガルべカップ5・6位決定戦 カナダ 2-0 日本

5・6位決定戦
2018年03月07日 14:55 KickOff Parchal
カナダ2-0日本
得点者
20分 JANINE BECKIE
50分 ASHLEY LAWRENCE
公式はこちら

フォーメーション

ーーーー菅澤ーー岩淵ーーーー
ー長谷川ーーーーーーー中島ー
ーーーー阪口ーー隅田ーーーー
鮫島ーー市瀬ーー熊谷ーー有吉
ーーーーーー山下ーーーーーー
アイスランド戦よりはデンマーク戦に近いチョイス。
デンマーク戦、ボランチで試された市瀬はセンターバックに。
岩淵の相方は菅澤。 宇津木は控えからのスタート。

メンバーリスト

GK 18 山下 杏也加
DF 3 鮫島 彩
DF 4 熊谷 紗希 (Cap.)
DF 5 市瀬 菜々
MF 6 有吉 佐織
MF 7 中島 依美
MF 10 阪口 夢穂
MF 14 長谷川 唯
MF 16 隅田 凜
FW 8 岩渕 真奈
FW 15 菅澤 優衣香
控え
GK 1 池田 咲紀子
GK 21 山根 恵里奈
DF 2 宇津木 瑠美
DF 17 高木 ひかり
DF 20 三宅 史織
DF 22 清水 梨紗
DF 23 大矢 歩
MF 12 猶本 光
MF 19 増矢 理花
FW 9 横山 久美
FW 11 田中 美南
FW 13 櫨 まどか
監督
高倉 麻子

差を見せつけられるも、イージーな失点が最大の課題

社蓄につき、前半30分くらいからしか見れなかったので、書くか迷ったんですが。

スコアはすでに0-1でした。
それを確認してから、ボールと人の動きに、試合展開に、目を向ける。

出足の早さ、玉際の強さ、積極性、展開の速さ。
日本は、カナダに、圧倒されていました。

試合中のレポートや、インタビューを見る限り、
意識したのは「いつも通り、日本らしく。」
それは、ボールをテンポ良く動かして複数人が連動して、
的な意味合いに、ざっくり言うとなっていると思うんですが、
これが全く通用しませんでした。

日本のDFラインでのビルドアップに対して
カナダの2トップがチェイスすると、
それだけで成り立たなくなる場面が多かったです。

カナダのダイナミックさに、ビルドアップのスケールで劣るというか。
単純にパススピードが遅かったり
トラップしてからボールリリースまでが遅かったり
組み立てに参加するメンバーの距離感や角度が悪い。

距離を詰めれば玉際で勝るカナダを意識するのであれば。
早くて広いパス回しでそもそもアプローチさせないか、
あるいは詰めたところを逆にとったりしていなすか、
そういったものが求められるシチュエーションでしたが、
DFラインに落ちるボランチが参加してもなお劣勢が続いてしまう。
ボールを受ける選手は、常に、カナダのプレスをモロに受けていました。
危険な位置でのボールロストも多かったです。

そして困ったときの中途半端なミドルレンジパスは、
4-4-2で布陣が噛み合っている以上
イーブンボールに競り勝てるカナダが拾ってしまいます。
ラインも押し上げられないから、カナダDF裏を狙えない(というか届かない)。

結果的に、攻撃の狙いどころとしては
無理やりにでもボールを前に運び、その少ない機会で
前に出て潰そうとしてくるカナダのセンターバックに
フリックや反転ターンを使いながら
裏や、逆を、取れるかになっていましたが、
プランニングされている攻撃ではなく
苦し紛れ感が正直ありました。

カナダはアスリート性が高い2トップをシンプルに生かすことと
4-4-2ゾーンのオリジナルポジションを守ることに関して
よく訓練されているようでした。

が、戦術的に革新的だったり工夫があったかといえばそうではなく
同サイド裏や対角線逆サイドにミドル~ロングキックで展開したり
前が開いていたらボールマンが持ち上がったりという感じでしたが、
それに対する日本は常に後手後手。

とはいえ、持ち上がりに大して一枚二枚で対応するだけでは
体格差を活かして押し切られるし、
スモールフィールドを作ってカバーに人数をかけようとしても、
日本選手には出来ないようなキック距離の長さと
それに追いつけるスプリントが、カナダにはありました。

失礼を承知で言えば、
多少は目を瞑らざるを得ない部分があるかな、
とも、思ったんですが。

だからこそ、集中力を欠き対応を誤った二つの失点は、とても残念でした。
あれは、カナダの力に屈したわけではない、
イージーなシーンだと解釈するべきだと思いますし、
そう捉えていくところからすべて始まると思います。

代表戦をはじめとする国際試合は、
現在地を知れる機会だと言われることがあります。

アイスランドとカナダしか私は見ていないんですが
今回のアルガルベカップで
若いメンバーも結構いるなでしこジャパンとしては
まさに現在地を知ることが出来た戦いになったはずです。

とりあえず、この試合の失点シーンからの意味合い出しは、
一ヶ月後に迫るワールドカップ予選でも、
そして、その先でも、重要かなと思いました。



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鹿島アントラーズの日常。ゴール直後の小笠原満男。

明治安田生命J1リーグの第2節、
鹿島アントラーズ対ガンバ大阪の、得点シーン。

www.youtube.com 

スローインを受ける鈴木優磨が、
マークに付くファビオの一瞬の隙を逃さずに
反転しボックス内に侵入。
折り返しを金崎夢生が押し込む。

この得点は決勝点になり、鹿島がガンバに勝利しました。

この試合、見ていないのですが、
スポーツニュースのハイライトで見ている中で、
とても印象的だったのが、
ゴールシーン後の鹿島の歓喜の輪で、
小笠原満男が、金崎に声をかけていること。

その内容は、分からない。
けれど、この後どうするべきかを
イニシアチブを持ち
コミュニケーションしていること自体は、
動画からもはっきり分かる。

単にベテランだからとか冷静だからとかそういうんじゃなくて、
とにかく勝利のために最善を尽くし一喜一憂しない、
そんな「鹿島らしさ」は、
ゴールシーンハイライトの中のほんの2~3秒だけれど、感じます。

鹿島も在籍年数が長くなってきている選手であれば
「鹿島らしさ」をしっかりラーニングできていて
そこに異論はないのですが、
それでも、ああいうシーンは、 無かったことは無いのだろうけど、
なかなか見えにくかったのでは無いでしょうか。

昨年の悔しさを胸にする今シーズンですが
開幕の清水エスパルス戦ではスコアレスドロー。
内容的にも満足行くものではなかったです。

その上で迎えた第二節。
鹿島は、なんとも鹿島らしい「1-0」で、ガンバ大阪を破っています。
そこには、昨年大岩監督に代わってから出場機会を失い、
2017年8月26日のC大阪戦以来、
半年ぶりのリーグ戦出場だった
小笠原満男がいました。

どうやら個人スタッツも良かったようで、
タックル数とかもこのゲーム中では一位だった?とか。

繰り返しますが、ゲームを見ていないのですが。

こういうシーンは他の選手やゲームでもありますが、
それでもなお、あのシーンは、
なんだか懐かしさみたいなものがあったのと、
それから、鹿島らしいなぁというか。
小笠原満男らしい、というか。

なんだかんだで、少なくとも今、
「鹿島らしさ」を最も体現しているのは、小笠原満男だと。
改めて感じた、数秒でした。



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試合レポート/2018年J1第2節_浦和レッズ 1 – 2 サンフレッチェ広島

Jリーグ公式の詳細はこちら

浦和レッズ

フォーメーション

ーーーーーー興梠ーーーーーー
ー武藤ーーーーーーマルティノス
ーーーー長澤ーー青木ーーーー
ーーーーーー阿部ーーーーーー
宇賀神ー槙野ーマウリシオー遠藤
ーーーーーー西川ーーーーーー

メンバーリスト

GK 1 西川 周作
DF 6 遠藤 航
DF 2 マウリシオ
DF 5 槙野 智章
DF 3 宇賀神 友弥
MF 22 阿部 勇樹
MF 15 長澤 和輝 83'
MF 16 青木 拓矢
FW 11 マルティノス 74'
FW 30 興梠 慎三
FW 9 武藤 雄樹 79'
控え
GK 28 福島 春樹
DF 26 荻原 拓也
DF 31 岩波 拓也
MF 38 菊池 大介
MF 7 武富 孝介 79'
FW 20 李 忠成 83'
FW 21 ズラタン 74'
監督
堀 孝史

サンフレッチェ広島

フォーメーション

ーパトリックーティーラシンー
ーー柏ーーーーーーーー川辺ー
ーーーー青山ーー稲垣ーーーー
佐々木ー水本ーー野上ーー和田
ーーーーーー林ーーーーーーー

メンバーリスト

GK 1 林 卓人
DF 33 和田 拓也
DF 2 野上 結貴
DF 4 水本 裕貴
DF 19 佐々木 翔
MF 36 川辺 駿 88'
MF 6 青山 敏弘 71'
MF 15 稲垣 祥
MF 18 柏 好文
FW 39 パトリック
FW 31 ティーラシン 56'
控え
GK 34 中林 洋次
DF 28 丹羽 大輝
MF 23 吉野 恭平 71'
MF 27 馬渡 和彰
MF 30 柴﨑 晃誠 56'
FW 20 渡 大生
FW 9 工藤 壮人 88'
監督
城福 浩

単調すぎる浦和。ウィークポイント「アンカー脇」を広島が攻略

浦和は、コンディション不良の柏木をメンバー外にして
阿部をアンカーに、青木と長澤をインサイドハーフに置く布陣。

ビルドアップとチャンスメイクの両方をこなす柏木が不在。
広島は特別に強くプレッシャーをかけてきたり
奪いに来たりすることは無かったので
ビルドアップ面では影響ない。
が、結局は最後のマルティネス依存度合いがより高くなる。

青木を一列上げていたから
青木のヘディングゴールが生まれたという見方は
少しポジティブ過ぎるかなーと思いますが、
決して狙い通りの経過ではなかったものの
マルティノスの突破からの二次攻撃で先制します。

ただ、やはり全体的には上手くいっていない。
サイドに大きく張るマルティノスの内側を遠藤が使う形や
武藤が絞って中央での決定機関与を狙いながら
同時に宇賀神を高い位置に引き出す部分など、
開幕戦の反省を生かす意識は多少見えましたが、
それでもワンパターンで単調な攻撃が続きます。

広島は4-4-2。
2トップがパトリック+ティーラシンという
ディフェンス面での貢献が薄そうな外国人コンビであること、
そして右サイドハーフにボランチ適性が高い川辺を置くこともあり
4-4-2の「4-4」ゾーンで作るブロックはわりとしっかり構える。

そもそもゾーンを崩しに掛かろうとしない浦和の攻撃だったので、
マルティノスと対峙する左SB佐々木を
多少カバーしてあげるだけで十分に守りきれる。

浦和は、それに加えて、守備でもいまいち。
4-1-4-1の悪いところが出てしまう。

興梠・マルティノス・武藤のラインが
簡単に超えられてしまうのが気になりました。
その上プレスバックも弱い。
青木と長澤がカバーするエリアが広くなってしまうと
均等配置4-4-2システムの広島だからこそ
どのポジションでも余裕を持てる。

生まれる悪循環の中で、
勝敗に直結するウイークポイントになったのは
アンカー阿部の脇でした。

序盤こそマウリシオや槙野が猛チャージしてカバーしますが
後半、広島が明らかにそこを狙い始める。
阿部の脇をスプリントする川辺が
広島スローインを受けると
そのままの勢いでスピードを落とさず
ペナルティエリア内にドリブルで侵入する形で
同点弾が生まれました。

柴崎を入れて4-2-3-1系布陣で中盤を厚くしたのも、
浦和のアンカー周辺攻略がポイントだったのでしょう。

終盤、広島が2-1でリードする時間。
右のマルティノスをズラタンに、
左の武藤を武富に、
そしてインサイドハーフの長澤を李に、
浦和は選手を交代しますが、
ここからは、可能性を感じました。

アンカー阿部がはっきりとDFラインまで落ちる。
センターバックのマウリシオと槙野が開いて、
両サイドバックを高い位置に押し上げる。
そして、前線メンバーを
ボックスストライカータイプにチェンジしているので、
サイドにスペースが出来ていて、サイドバックが単騎で上がれる。

ここからクロスを単純に上げるのかと思いきや
そうではないのが、とても、浦和らしい。

サイドに2枚置く4-4-2の広島でしたが
リードしている試合展開、
疲労を隠せない終盤、
そしてボックス内の圧力を強められていることもあって
元々センター適正の高い和田・佐々木の両サイドバックが
センターのカバーに回らざるを得ない。
浦和サイドバックに時間と空間で余裕を与えてしまうと、
そこを起点にバイタル脇を攻略され、決定機を多く作られてしまう。

が、結局、なんとか広島が凌ぎきって2-1で逃げ切りました。

浦和はマルティノス経由攻撃に拘り過ぎている。
元々はスプリントに特徴がある選手です。
静止した一対一のシチュエーションは何度も作れましたが
残念ながら勝率は高く無い。
これが、2戦、続いてしまいました。

上手くいったときのMAX値は高いと思うのですが
それを表現するまで、サポーターも含めて辛抱できるか。
ただ、辿りつく為の方法論が余りにも見えてこなさ過ぎて、不安になる。

そして、その辛抱する期間という代償を払って得られるものと
今年浦和が目標にしているラインとは
結構大きい乖離があるような気がしてもいます。

一方の広島は、攻めの形がなかなか見えず。
そういう意味でも、開幕戦のFC東京×浦和に、似たゲームとなりました。

浦和の攻めが単調だったとはいえ、
今年はDFラインに並びそうな選手の
能力(特に守備力)が結構高いことも相まって
4-4-2や4-2-3-1系を成熟させていけば
ある意味で城福監督らしくない結構固いチームが出来そうです。
立て直しのベースが少しづつ出来上がっているように思います。

間違っていたらすみませんが
城副監督は、試合直後のピッチでのインタビューで、
ボールを支配できるという確信があったので
システムとメンバーを変えました、
というコメントを残しています。
結果を手繰り寄せたことに対する満足と自信とが混ざり合う
強い表情が印象的でした。



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試合レポート/アルガルベカップ2018グループリーグ第2節 日本 2-1 アイスランド

JFA公式の結果ページはこちら

日本
ーーーー菅澤ーー岩渕ーーーー
ー横山ーーーーーーーー増矢ー
ーーーー猶本ーー隅田ーーーー
宇津木ー高木ーー熊谷ーー清水
ーーーーーー山下ーーーーーー

土曜の夜、テレビのチャンネルを適当に変えたら、
なでしこジャパンが試合をしていました。
なので、開始何分かは見逃しました。

アルガルベカップの第2戦、アイスランドとの闘い。

第1戦、オランダ相手に2-6と大敗したことは知っていた。
内容や結果に厳しい声が多いことも、知っていた。

久しぶりに見るなでしこジャパン。
長谷川唯がすげー頑張ってる試合を見たのが最後の記憶ですが、
あれはいつだっただろうか。
確かに、一時期ほどの「強さ」は無いなというのが正直な感想でしたが、
それでもボールを回して主導権を握り、チャンスを伺う。

アイスランドは4-3-3の3ライン系の布陣。
中央を閉めていたい度合いが強いようで、横幅は相当コンパクト。
でしたが、縦のコンパクトさが弱く、間延びしていました。

4-4-2ワイドボックス系布陣のなでしこジャパンは、
ボランチポジションを安易に下げないことを
相当意識しているように見えました。
DFラインから、中央で踏ん張るボランチを経由して、
サイドバックのオーバーラップを促してから、パスを渡す。

横には狭かったのですが、縦には多少の余裕がありました。
アイスランドは、ゾーンの間にポジションをとる日本選手に対して
体格差アドバンテージを生かして積極的にチャージして
安易に振り向かせたりはしないものの
ボールがセンターサークル付近に位置するボランチを経由することを、防げない。

そして、アイスランドの4-3-3の「3-3」のところ。
3人でピッチの横幅全てを守るのは、相当に難しい。
一度中央を経由してからサイドバックで起点を作るプレーに、対応できない。

その中で特に輝いたのは、右サイドバックの清水梨沙。
斜めに入れるくさびのショートパスで
攻撃のスイッチを入れる役割を担いました。
15分の先制点も、清水のアウトサイドに逸れる軌道のロビングパスが
DF裏に抜け出す菅原に通っての形でした。

熊谷や宇津木という「経験者組」は
ミスの少なさで群を抜いており
さらにアイスランド相手に球際で負けておらず
MVPクラスの活躍でしたが
清水もそれに劣らないインパクトを残しました。
個人的には初見の選手だったので、とても驚きました。

この日は大雨&暴風で、ピッチコンディションが相当悪かったです。
多少マシだった序盤は、くさびをスルーやフリックを多用して
密集エリアでのフリーを作ってからシュートに持ち込む狙いが見えましたが、
天候荒れが酷くなってからはリードしている展開も影響したでしょうが
狭く守ろうとする4-3-3ゾーンの外側で
サイドバックを起点にしてアイスランドのサイド裏やバイタル脇でチャレンジする、
結果的に最もノーリスクでハイリターンなプレーチョイスが続く。

コーナーキックからアイスランドに同点弾を許しますが
日本は同じくコーナーキックから終了間際に得点。
2-1でゲームを終えました。

正直なところ、アイスランドのレベルは決して高くないように見えました。
球際で競り負けるシーンは多かったのですが、それはある意味仕方がない。
ゲーム展開も、プレーチョイスも、常に先手を取れていました。
内容からすると妥当な結果だと思います。

より早い展開でプレッシャーがかかるような高いレベルの相手に
どれだけできるか(まぁ、それがオランダ戦だったんだと思うんですが)と、
様々なタイプのメンバーを揃えている前線の組み合わせに、注目したいです。



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J1の、V・ファーレン長崎。

長崎のサポーターには怒られてしまう記事かもしれませんが。

土曜日は外出していたので、ハイライト映像も見れてなくて。
日曜の昼、録画しておいたJリーグタイムを見た。

2-2の引き分けに終わった
Vファーレン長崎とサガン鳥栖の試合ダイジェストの中、
澤田の先制点、からの、鈴木武蔵の2点目までの、30秒とかの映像で。
僕はほんの少しだけ泣いてしまった。

自分でもびっくりした。
話題になる高田社長がどうとかも含め
いろんなバックストーリーを多少なりとも知ったうえで、
長崎には、良くも悪くもフラットで、特別な思い入れはありません。

僕は順位予想でも長崎を最下位においた。
戦力的にも相当厳しくなるという思いからで、その印象は今も変わらない。

長崎の下馬評がどうとかは関係なしに、
サッカー含むスポーツは、なにが起こるか、どんな結果になるか、分からない。
というかJリーグにはそもそも覆せないほどの絶対的なレベル差なんて無い。
長崎だって、J1で、勝ったり負けたりして、進んでいく。
開幕のaway湘南戦では2-1で負けているし、
この先まだ何十試合も残っているので
この一試合でどうかって話をするのはナンセンス。

タレントだってそうだ。
得点シーンで目立った澤田崇と鈴木武蔵は、J1クラスの力を持っている。

そう、他のJ1チームとなにも変わらないことを、 分かっているはずなのに、
そしてそんなJリーグが好きなのに。

それでも、僕は。
通用しないんじゃないかとかどこかで思っていたのだろう。
失礼なことに。

ダイジェスト映像だけ切り取っての話なので申し訳ないのですが。

この日の長崎は、今年もJ1上位を狙うサガン鳥栖に、
個人技で打開して先制点を決めて、なお突き放す。

「全然やれる、やるんだ」
澤田崇のドリブルが、鈴木武蔵のスプリントが、訴えかける。

あれだけ切り取ってこの先のシーズンの不安を払拭、なんて、
そんな単純には思わないけれど、
バックストーリーとかとは無関係に
一つ一つのプレーでその存在を示し
それが通用するという事実に、勝手に想いを巡らす。

長崎が、ちゃんと、J1で、戦っていました。
今年もJリーグは面白くなりそうです。



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[ゴール]久保裕也 ジュピラー・プロ・リーグ 第13節(10/27) vs RSC Charleroi

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