勝たなきゃいけない試合でした。
雨のハワイアンズスタジアムいわきへ
2026年10月25日(日)、ハワイアンズスタジアムいわき。明治安田J2リーグ第13節、いわきFC対ジュビロ磐田です。
遠征してきました。
常磐線の湯本駅から、スタジアムまでは歩いて30分、シャトルバスで10分。駅を降りた時点で、もう降っていました。
傘よりカッパのほうがいい日です。実際、スタジアムの前は赤いポンチョだらけでした。
ここで、先に書いておきます。Jリーグの公式記録では、この日の天候は「曇」です。気温19.3℃、湿度90%。でも、湿度90%という数字が全部を語っていると思います。試合中も、終盤はしっかり降っていました。
秋葉忠宏監督も、試合後にこう言っています。
「さらに、この雨のいわきまで300人近いジュビロを愛するファン・サポーターが来てくれて、最後にはゴール裏から我々に力強いエールを送ってくれました」
記録は「曇」。でも、降っていました。両方書いておきます。
3,680人。いわきの今季ホーム最少
この日の入場者数は3,680人でした。
ハワイアンズスタジアムいわきは、芝生席を含めて5,000人規模のスタジアムです。そこに3,680人なので、スカスカという感じはまったくしません。むしろ、距離が近い。
ただ、いわきの今季ホームゲームの中では、いちばん少ない数字です。雨と、中3日の日曜開催(湘南戦から中3日)が重なりました。
そのうち300人近くが、磐田から来ていた人たちです。秋葉監督が試合後にわざわざ触れたのは、たぶんそのへんが見えていたからだと思います。
アウェイのゴール裏は芝生席でした。雨の芝生席で90分立っている人たちが、300人。
先発は3-4-2-1。上原力也が今季初先発
磐田の先発です。
| Pos | No | 選手 |
|---|---|---|
| GK | 16 | 牲川歩見 |
| DF | 29 | 桑原航太 |
| DF | 15 | ユーリ ララ |
| DF | 2 | ダニーロ |
| MF | 8 | 為田大貴 |
| MF | 7 | 上原力也 |
| MF | 6 | 金子大毅 |
| MF | 14 | 小原基樹 |
| MF | 77 | 藤原健介 |
| MF | 47 | 佐藤大樹 |
| FW | 32 | 太田龍之介 |
システムは3-4-2-1。為田大貴が左のウイングバック、小原基樹が右。藤原健介と佐藤大樹がシャドーで、前は太田龍之介ひとりです。
そして上原力也が今季初先発でした。前節の大分戦で途中出場して、そのまま先発を勝ち取った形です。
ベンチには川島永嗣、松原后、西久保駿介、川﨑一輝、増田大空、井上潮音、乾貴士、イアゴ テレス、マテウス ペイショット。前節スタメンだった3人が、そろってベンチスタートです。
いわきは3-1-4-2。GK佐々木雅士、3バックが桒田大誠・中野陽斗・深港壮一郎、アンカーに藤井海和、前に高橋勇利也・木吹翔太・山口大輝、そして道脇豊・西谷亮・熊田直紀。監督は田坂和昭さんです。
6分、熊田直紀
そして、始まって6分でした。
Jリーグ公式の記述はこうです。
「ペナルティエリア内からの高橋のクロスに反応した熊田がペナルティエリア中央から右足でゴール左下に決める」
高橋勇利也のクロスに、熊田直紀。現地で見ていても、あっという間でした。「あ」と言っているうちにネットが揺れていた感じです。
秋葉監督は、この失点をこう振り返っています。
「試合の入りに気をつけようと言っていた中で、選手たちはウォーミングアップから非常に集中していました。ただ、あの早い時間帯に、スカウティングしていたクイックのプレーからやられたというのは、良い入りをしなければいけないと必死にやっている中でも、どこかに隙があったのかなと思います」
スカウティングしていた。つまり知っていた形で、やられたということです。
熊田直紀はこれが今季5点目。第12節終了時点でいわきのチーム得点王(4点)だった選手が、きっちり1点増やしました。
24分、藤原健介が倒れた
24分です。
藤原健介が倒れて、一度は立ち上がってプレーを続けようとしました。でも、続けられませんでした。
交代で入ったのは松原后。DFです。シャドーが抜けた穴に、DFが入りました。
この交代の意味は、たぶん「同じポジションの選手を入れる余裕がなかった」のではなく、「ここでシステムをいじってでも、後半の3枚替えのカードを残した」ということだと思います。実際、後半開始から3枚替えが来ます。
秋葉監督は、藤原の状態についてこう話しました。
「前半で交代するくらいですから、おそらく軽いものではないと思っています。これから病院に行って検査をしなければ分からないと思いますけど、あれだけ強気でキャプテンシーのある選手が、あの時間帯で一度プレーを続けようとして、それでも交代するということは、簡単なトラブルではないと思っています」
検査結果を待ちます。
なお、入ったばかりの松原后は31分に警告を受けています。慣れないポジションでの31分だったのか、単に厳しいプレーだったのかは、見ていて判断がつきませんでした。
前半のことは、上原力也が全部説明してくれた
前半は0-1で折り返しました。
正直、前半は「重いな」と思って見ていました。いわきが前から来て、磐田が引っかかる。そういう時間が続いていました。
これ、上原力也が試合後にそのまま説明してくれています。
「前から来る相手で、そこに自分たちも引っかかるシーンや、うまくいかないシーンもありました。ただ、相手もパワーを出してボールを奪いに来なければいけない中で、前半のラスト10分くらいはかなりきつそうでした」
「これを続けていれば絶対に点を取れるし、後半は相手も落ちてくると思っていました」
いわきは、第12節終了時点で攻撃回数がリーグ2位(1試合126.9回)のチームです。前から行って、たくさん仕掛ける。その代わり、後半は落ちる。
上原は、重く見えていた前半の中で、相手の息が上がっていくのを見ていました。こういう選手がいると違うんだな、と思いました。
後半開始、3枚替え。「予定どおりです」
ハーフタイムで、磐田は一気に3人替えました。
| OUT | IN |
|---|---|
| 佐藤大樹 | 乾貴士 |
| 為田大貴 | イアゴ テレス |
| 太田龍之介 | マテウス ペイショット |
前線が総入れ替えです。
これ、ビハインドだから慌てて替えたのかな、と思って見ていました。違いました。
「もちろん5連戦の最後だったことや、相手との兼ね合い、コンディションなど、いろいろなものをトータルで考えた中で、これが一番勝つ確率が高いのではないかと判断しました。コーチングスタッフやメディカルスタッフなど、いろいろな方の知恵を集めて決めたことなので、あの3枚替えは予定どおりです」(秋葉監督)
予定どおり。前半のうちから決まっていた、ということです。
上原力也も、入ってきた3人についてこう言っています。
「後半に入った選手たちは、僕と似たような感覚を持っている選手たちなので、非常にやりやすかったですし、楽しかったです」
楽しかった、という言葉が出てくる0-1ビハインドの後半も、なかなかありません。
63分、いわきが一番やられている形で
60分に、いわきが2人替えました。高橋勇利也と木吹翔太を下げて、加藤大晟と久永瑠音。先制点をアシストした高橋がピッチを出て、3分後です。
63分でした。
Jリーグ公式の記述を、そのまま載せます。
「左サイドからのCKを獲得。キッカーの上原がボールを蹴り込むも、道脇にクリアされてしまう。こぼれ球に反応した乾がペナルティエリア左から右足で枠内にシュートを放つ。最後はイアゴ テレスがペナルティエリア中央からヘディングでゴール右上に決める」
現地では「乾のシュートにイアゴ テレスがコースを変えた」ように見えました。記述と合わせると、そのとおりです。枠内に飛んでいた乾のシュートに、イアゴ テレスが頭で触って、ゴール右上に行った。
公式記録の得点者はイアゴ テレス、アシストは乾貴士です。オウンゴールでも、乾のゴールでもありません。
ここで、数字をふたつ置かせてください。第12節終了時点のFootball LABのデータです。
| 最も多いパターン | 本数(割合) | |
|---|---|---|
| 磐田の得点 | セットプレーから | 4点(30.8%) |
| いわきの失点 | セットプレーから/クロスから | 各6点(各33.3%) |
磐田がいちばん点を取っている形で、いわきがいちばん点を取られている形です。
「セットプレーからでしたけど同点に追いつきました」と秋葉監督は言いましたが、「でしたけど」ではないと思います。そこを狙うのが、いちばん確率が高かったはずです。
イアゴ テレスはこれで今季5点目。チーム得点王です。
76分、乾貴士
そして、76分でした。
乾貴士が、一発退場です。
公式記録には「退場 乾 貴士 76’」とあるだけで、理由は書かれていません。この日の乾に警告はありませんから、2枚目の警告ではなく、一発です。
現地でも何が起きたかははっきり見えました。やってはいけないことでした。
同点にしたのが63分、そのきっかけを作ったのも乾でした。13分後です。
秋葉監督のコメントを、ほぼ全部そのまま載せます。ここは要約したくありませんでした。
「さあ、これからというときに、乾貴士はやってはいけないことをしました。あれは今後、クラブとしてもチームとしても、そして個人としても絶対にあってはいけないことです。それは厳しく話しましたし、本人も分かっていると思います」
「あそこで感情をコントロールできるように、あれだけのキャリアがある選手だからこそ、チームの模範となるような振る舞いをしてほしかったということは厳しく伝えました。きっと今後、彼がまたチームに良い影響をもたらしてくれると信じています」
「厳しく」が2回出てきます。
乾貴士は、第12節終了時点で磐田の攻撃ポイント(Chance Building Point)チーム1位の選手です。21.02ポイント。2位以下を引き離しています。この試合でも、同点ゴールの起点になりました。
その選手が、自分でピッチを去りました。
出場停止の試合数は、本稿執筆時点(10月26日0時)でまだ発表されていません。Jリーグの「出場停止のお知らせ」は10月22日付が最新です。一発退場なので次節・鳥栖戦の欠場は確定ですが、何試合になるかは規律委員会の決定待ちです。
リーグ戦13試合を見てきて、磐田の選手が退場になったのを見たのは、これが初めてでした。
残り14分+アディショナルタイム
10人になりました。1-1です。
82分に上原力也を下げて、西久保駿介。守りに人を足す交代です。いわきも69分に熊田直紀を下げて今野息吹、90分に藤井海和を下げて永木亮太と、前に重心をかけてきました。
ここからの時間は、現地だとすごく長く感じます。
秋葉監督の言葉です。
「その後の選手たちは、25分、30分ほど10人で戦う苦しい状況でも、絶対に勝点だけは持って帰るんだという思いを見せてくれました。もちろん勝点3を取りにいきながらも、最後のアディショナルタイムに入ってからは、何が何でも勝点を持って帰る。相手のパワープレーにも屈することなく、全員で跳ね返し続けました」
GKの牲川歩見は、こう言っています。
「攻撃のところでは、ペイ(ペイショット)やイアゴ(テレス)がピッチにいたので、一発で仕留めるところは狙いつつ、失点しないことが一番重要でしたし、勝点を持ち帰ることが大事だったと思います」
10人になっても、前に残した2人で殴り返す準備はしていた。でも、優先順位は失点しないこと。はっきりしています。
結果、いわきの枠内シュートは4本のままで終わりました。
数字で見る90分
この試合のスタッツです。
| いわき | 磐田 | |
|---|---|---|
| シュート | 11本 | 10本 |
| 枠内シュート | 4本 | 4本 |
| ボール保持率 | 44% | 56% |
| パス(成功率) | 328本(62.8%) | 494本(75.3%) |
| CK | 4本 | 5本 |
| FK | 19本 | 17本 |
10人で14分+アディショナルタイムを戦って、保持率56%、パス494本です。
いわきは第12節終了時点で被チャンス構築率リーグ2位(9.2%)、被シュート3位(1試合11.9本)。つまり「打たせない」チームです。そこから10本打って、枠内に4本。数字としては悪くありません。
いわきのパス成功率62.8%というのも、このチームらしい数字です。つなぐより、前に速く送る。攻撃回数リーグ2位の裏側がこれです。
9試合続けて、1点以下
ただ、いちばん気になっている数字は、今回も変わりませんでした。
| 節 | 相手 | 磐田の得点 |
|---|---|---|
| 第4節 | 栃木シティ(A) | 3 |
| 第5節 | 富山(H) | 0 |
| 第6節 | 甲府(A) | 1 |
| 第7節 | 新潟(A) | 1 |
| 第8節 | 八戸(H) | 1 |
| 第9節 | 仙台(A) | 1 |
| 第10節 | 札幌(H) | 1 |
| 第11節 | 宮崎(A) | 1 |
| 第12節 | 大分(H) | 0 |
| 第13節 | いわき(A) | 1 |
8月29日の栃木シティ戦(3-1)を最後に、9試合続けて1点以下です。リーグ戦13試合で14得点。複数得点はいまだに2試合(第3節の2点、第4節の3点)だけです。
第12節終了時点のFootball LABの数字では、磐田のゴール期待値は1試合1.604に対して、実際のゴールは1.08。差分は-0.524です。シュート成功率7.9%はリーグ15位。
チャンス構築率は11.1%で10位。チャンスは平均的に作れていて、決まっていない。この形がずっと続いています。
一方で、守備の数字は上位です
悪い話ばかりではありません。
第12節終了時点で、磐田のKAGI(守備の指標)は53.4でリーグ3位です。AGI(攻撃の指標)が51.9の8位ですから、はっきり守備のチームになっています。
この日、10人で守り切れたのは、気持ちだけではないと思います。牲川歩見の話が、それを裏づけています。
「秋葉さんも身体を張るということはよく言っていますけど、GKとの連係も意識しながら、どのコースを切るのかというところを、みんながすごく理解してきていると思います。どうやってコースに入っていけばいいのかというところも、お互いに声を掛け合いながらやってきたことで、うまく詰められるようになってきたからこそ、身体にボールが当たっていると思います」
「勇気が必要なプレーですけど、身体を張って対応してくれていることには感謝しかありません」
キーパーがここまで言うので、相当だったんだと思います。
ハワイアンズスタジアムいわきで、初めての勝点
それと、小さいけれど、ひとつ。
磐田はこのスタジアムで、これまで勝点を取ったことがありませんでした。2025年8月のJ2で1-3、2026年3月の百年構想リーグで0-1。2試合2敗です。
この1-1が、ハワイアンズスタジアムいわきでの初めての勝点1になりました。
いわきはこのスタジアムで、今季まだ負けていません。その無敗は続いたままですが、少なくとも勝たせませんでした。
5連戦が、終わりました
秋葉監督が言っていた「5連戦」は、10月10日から数えた5試合です。
| 日付 | 大会 | H/A | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 10/10(土) | J2第10節 | H | 札幌 | 1-0 ○ |
| 10/14(水) | ルヴァン | H | 川崎F | 0-4 ● |
| 10/17(土) | J2第11節 | A | 宮崎 | 1-1 △ |
| 10/21(火) | J2第12節 | H | 大分 | 0-0 △ |
| 10/25(日) | J2第13節 | A | いわき | 1-1 △ |
16日間で5試合。そのうち移動は、川崎・宮崎・いわき。宮崎からいわきまで、だいたい日本の端から端です(1点が遠い。宮崎と1-1で、これで3試合負けなし|宮崎 1-1 磐田)。
リーグ戦に絞れば4試合で1勝3分、無敗。失点は1-0、1-1、0-0、1-1で合計2です。勝点は6。
この日程で無敗は、評価していい数字だと思います(大分のGKに前半だけで4本。これで3試合連続無得点|磐田 0-0 大分)。
3試合連続ドロー、4試合負けなし
宮崎、大分、いわき。3試合連続のドローです。今季最長になりました。
札幌戦の勝利を入れると4試合負けなし(1勝3分)。でも、4試合で勝点6です。4連勝なら12ですから、半分。
牲川歩見が、そこを正面から言っています。
「これまでホームでは良い戦いができている中で、この4試合の価値をより高めるのは勝利だと思います。勝たないとみんな笑顔になってくれないと思いますし、スタジアムにも足を運んでもらえないと思うので、次はホームで勝ちたいと思います」
「勝たないとみんな笑顔になってくれない」。雨の芝生席に300人いたことを思うと、この一文はけっこう効きます。
勝点16で14位。順位は3つ下がりました
この引き分けで磐田は4勝4分5敗、勝点16。順位は11位から14位になりました(※10月25日20時35分時点の暫定)。
負けていないのに3つ落ちたのは、同じ日に周りが勝ったからです。この日のJ2は、秋田が今治に1-0、宮崎が山形に2-0、札幌が富山に1-0、鳥栖が八戸に2-0。引き分けた磐田と大分以外、上位が順当に勝ちました。
| 順位 | クラブ | 試合 | 勝点 | 得点 | 失点 | 得失 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 | いわきFC | 13 | 17 | 20 | 19 | +1 |
| 10 | サガン鳥栖 | 13 | 17 | 14 | 15 | -1 |
| 11 | 徳島ヴォルティス | 13 | 17 | 11 | 13 | -2 |
| 12 | 北海道コンサドーレ札幌 | 13 | 17 | 16 | 19 | -3 |
| 13 | ブラウブリッツ秋田 | 13 | 16 | 14 | 14 | 0 |
| 14 | ジュビロ磐田 | 13 | 16 | 14 | 15 | -1 |
| 15 | 藤枝MYFC | 13 | 15 | 15 | 14 | +1 |
9位から14位まで、勝点差はわずか1です。1勝で9位まで行けます。本当に、1勝だけの話です。
いわきは勝点17で9位。ハワスタ無敗を守って、順位をひとつ上げました。
次は中5日、ホームでサガン鳥栖
次節は10月31日(土)14時、ヤマハスタジアムでサガン鳥栖戦。中5日です。この連戦のあとに5日空くのは、かなり大きいと思います。
その鳥栖が、ちょっと不思議な相手です。
| 試合 | 勝点 | 得点 | 失点 | 得失 | |
|---|---|---|---|---|---|
| サガン鳥栖(10位) | 13 | 17 | 14 | 15 | -1 |
| ジュビロ磐田(14位) | 13 | 16 | 14 | 15 | -1 |
得点も失点も得失点差も、完全に同じです。違うのは勝点1だけ。ここまで似ている2チームが当たるのも珍しい。
鳥栖は監督が小菊昭雄さんで、この日は八戸に2-0。ホームでは強いチームですが、ヤマハに来ます。磐田は鳥栖に直近2連勝中です。
そして、乾貴士はいません。藤原健介も、検査結果次第です。
ここまで磐田を引っ張ってきた2人を欠いて、ホームで勝点3を取りにいく。難しい試合になります。
でも、上原力也がいます。イアゴ テレスがいます。マテウス ペイショットがいます。そして、10人でも崩れなかった守備があります。
最後に、秋葉監督がこの日いちばん強く言っていたことを。
「あとはいつも言っていますけど、監督である僕がどう勝点3を持ってくるのかということだと思います。本当に選手たちは毎試合90分間、常に100%ファイトしながら勝利を目指してやってくれています。あとは僕自身がもっともっと必死に知恵を絞り、勉強しながら、いろいろなことを考えて、しっかりと勝点3を取れるチームにしたいと思っています」
この日の勝点1について、正直に書きます。
負けなかった。それ以上でも、以下でもありません。
いや、少しだけ「以上」はありました。このスタジアムで初めての勝点で、10人になっても守り切れることを証明した90分でした。
でも「以上」はそこまでです。勝たないと、順位は上がりません。
湯本の駅まで戻る道も、まだ降っていました。それでも、来てよかったと思っています。前に遠征した仙台では、最後の最後に沈みました(シュートは3本だけ。90+4分、首位仙台に力尽きる|仙台 2-1 磐田)。今回は、沈みませんでした。
土曜、ヤマハで。
(今季の全日程と結果はこちらのページにまとめています)
※スタッツはJ.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)に基づく、試合直後の数値です。Jリーグ公式の試合記録(data.j-league.or.jp)ではシュートが9対9、CKが4対5、FKが19対17と記録されています。
※「第12節終了時点」として引用したシーズン平均の数字(ゴール期待値、チャンス構築率、AGI/KAGI、得点・失点パターン、チャンスビルディングポイント)は、すべてFootball LABの2026年10月23日更新ぶんです。第13節ぶんのタイムライン・シュート・チャンスビルディングポイントは、本稿執筆時点で未公開です。
※この試合の天候は、Jリーグ公式記録では「曇」、気温19.3℃、湿度90%、ピッチは全面良芝と記録されています。本文中の「雨」は、現地での見え方と、秋葉忠宏監督の試合後コメント(「この雨のいわきまで」)に基づく記述です。
※オフサイドの数は、Jリーグ公式記録(いわき4・磐田1)とJ.Leagueサイトのスタッツ(いわき1・磐田4)でホームとアウェイが逆に表示されています。どちらが正しいか確認できないため、本文には記載していません。
※乾貴士の退場の理由は、Jリーグ公式記録には記載されていません。本人に警告がないため、2枚目の警告ではなく一発退場です。出場停止の試合数は、本稿執筆時点(2026年10月26日0時)で未発表です。
※藤原健介の負傷の程度は、本稿執筆時点でクラブから発表されていません。
※2026/27シーズンのJ2リーグにVARは導入されていません。この試合もVAR・AVARは配置されていません。
※磐田のハワイアンズスタジアムいわきでの過去2試合(2025年8月のJ2、2026年3月の百年構想リーグ)は、いずれも敗戦です。
※順位は2026年10月25日20時35分時点の暫定です。J2の公式順位表は公式記録の確定後に確定します。
※写真に写っているお客さまについては、顔が識別できないようぼかし処理をしています。



