2020年夏ドラマ-竜の道一覧

竜の道 二つの顔の復讐者 8話(最終回) 感想|最初から凛子と手を組めば良かったじゃん。

 

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えぇ〜〜〜…ただの殺し損じゃん、竜一(玉木宏)よ…。

結局、復讐計画は遂げたんだろうけど、

源平(遠藤憲一)はせいぜい失業したサラリーマンと同じ程度の

不幸しか味わえていないですよね。

これは彼の割に合っていたのでしょうか。

軽くあしらわれたSNS拡散描写で撃退するくらいだったら、

最初からブラジル時代から共にしてきた凛子(奈緒)に真相を打ち明けて、

竜一は行動派・彼女はハッカー&頭脳派のコンビで、源平の情報収集をしながら動いていれば

サクッと解決したかもしれないのに…。

「竜の道」だけにくねくねと遠回りしていましたけど、

もしかして、終わらせようと思えば5話構成でも全然行けたんじゃないですかね?

 

そもそも、前回で銃を渡されたなら真っ先に源平を撃ってしまえ!って話ですし、

復讐計画とは無関係の沖(落合モトキ)は部屋に行った途端すぐに殺れる癖して

彼は撃てずに逃がしてしまうなんて、優柔不断にも程があるんですよねぇ。

最後まで「竜一は復讐に向いていない」というのがブレなかった所は

ある意味凄いとは思います(苦笑)

 

そうですね、まぁ、総括するとするならば…

本作の最大の失敗は「導入部分の分かりづらさ」と「登場人物の多さ」の

2つにあったと考えています。

 

まず、「導入部分」というのは初回の事。

以前にも同じような内容を書いたかもしれませんが、

復讐劇を描くにあたって最も重要になってくるのは「いかに視聴者を共感させられるか」です。

本作の場合は、子供時代に根付いてきた"兄妹愛"や"家族愛"を

じっくり見せながら描いていくのがマストでしょう。

しかし、せっかく2時間もあり、コロナの都合で恐らく2話分合体になったとは言え、

前半の1時間で家族間の心情を深掘りする事はせず、

肝心の動機の紹介は所々に回想を差し込んで終わってしまった。

そして、過去と現在を行き来する構成にしたが故に、それが余計に分かりづらくなり、

双子が長年培ってきた怨念と憎しみを同時に味わっていく"追体験"が出来ないまま

話が進んで行ったから、

源平を悪しきキャラクターに仕立て上げたのが「形だけ」にしか見えなかったのが

物凄く痛手だったと思います。

 

次に「登場人物の多さ」に関しては、名前の通り、

竜一や竜二(高橋一生)に関わる描くべき登場人物が多過ぎた事。

人数が多いと、自ずと1人1人の設定も盛り込まざるを得ません。

曽根村(西郷輝彦)の実の息子が沖だという設定は本筋に無関係ですし、

"双子を翻弄する"立場は、美佐(松本穂香)がいなくても

まゆみ(松本まりか)だけで成立出来たかもしれません。

いや…双子を「ダブル主人公」として描くから混乱したんでしょうか?

 

極端に言えば、竜一の動きだけに焦点を当てていれば

物語の印象もかなり違ってきたでしょうし、竜二の場合も然りだと思うのです。

一人に絞っていれば、今回は成功した、失敗した、はい次…という

簡潔な構成に見えるから。

しかし、本作はメインの人物を二人にしたがために、

竜一と竜二でそれぞれ違うフィールドで関わるキャラクターが出てきて、

そうなると人間関係の"もつれ"も各所で生まれる訳で、

それが「復讐劇」である事を薄める最大の要因になってしまいました。

最終回で物語の迷走に更に拍車をかけたのが、沖の存在。

ネタとしてツッコむ分には面白い。けど、本作の題材でどうしても描かなければ

ならなかったかと言ったら、また別の話ですよね。

 

 

ここまで本作に対して感じていたモヤモヤを書いてしまったけれど、

役者の演技は良くて、それに見応えを覚えながら楽しんでいたのも事実で。

皆さん、言葉で表さなくとも、"目"で"涙"で決意や葛藤を醸し出されていたのが

本当に素晴らしかった。

松本まりかさんも最初は土曜のドラマの方が魅力的だなぁと思っていたけれど、

回を増すごとに人間らしいイキイキとした感じを取り戻していく変化が伝わって、

最終的に私の中での一番の主人公になるくらいには好きになっちゃいました。

キャストは大勝利でしたし、

光と影を活かした照明も大人っぽい雰囲気があって、演出も良かったです。

 

少年の件が回収されていないのが丸わかりなカットだったので、

竜一が刺されてバッドエンドだろうな〜…というのは予想通りだったものの。

3人で幸せを味わいたかった…と後悔の念を抱え、

それでも自分が犯した罪を認めながら亡くなっていくラストは

「自分のやってきた事は必ず返ってくる」といった教訓も含んだものになっていて、

考えさせられる点でいつまでも余韻が残りそうで。

この締め方は個人的にはアリだと思いました。

 

だがしかし!最後が好みのものだったので

終わり良ければすべて良しって言いたい所なんですけど…

どピンクの照明の部屋が見られなかった!

最終回も「ドコヘユクンダー♪」って歌いたかった!!

あら、話よりも、むしろこっちの方が心残りな気がしてきましたな(笑)

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 7話 感想|竜二の作戦の方が上手く行ったかも…

 

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ついさっき知ったんですけど、美沙(松本穂香)と双子の関係は

原作では幼馴染になっていたんですね。

どおりで…なんか不思議だなぁと思っていたんですよ。

だって、アラフォーのイケメン2人が、20歳前半くらいの妹に

同じ恋愛感情を抱くなんて…いや漫画みたいな設定だな!そして歳離れ過ぎやろ!って

ずっとむず痒い気持ちで見ていたから、ここは(笑)

双子の間には美沙ではない別の妹がいて、それで小さい頃からの長い付き合いである美沙の性格が

妹と重なってしまうから、つい守りたいという「特別感」が芽生えてしまう…

という設定にしておいた方が、共感はしやすかったんじゃないでしょうか。

 

で、復讐計画にしても、源平(遠藤憲一)を竜一(玉木宏)が直接殺すんじゃなくて、

二見(小市慢太郎)を利用して彼が一線を超えるように仕向けるっていうのも…

最終回前を考えると、復讐ものの醍醐味である冷徹さと華麗さははないし…。

曽根村を味方だと思い込んでいた辺り、やはり最初からヤクザにお金を積んで

殺してもらえば良かったのに…としか思えず(汗)

というか、どうしても2人でやる事を限定的に考えたら、

竜二(高橋一生)が言っていた「自分がまゆみ(松本まりか)と結婚し、

正式な跡取り息子になってからキリシマを内部から潰して、源平から家族も会社も奪う」

という作戦の方がまだ確実に上手く行きましたよね。

実際、まゆみはもう自分が変わったと認めているほど、

竜二にはどんどん赤裸々になっていってますし。

 

さて、来週は再び2時間スペシャルとの事ですが、

新ドラマとまる被りなんですよねぇ…

役者の演技で引き込む世界観は好きなので、それがたっぷり見られるのは嬉しいけど、

ドラマ好きとして悩める選択肢…(笑)

うーん、どちらを優先しようかしら。

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 6話 感想|女性陣に翻弄されていく男性陣

 

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今まで以上に演技面で見入ってしまったわ…。

今回主に物語上で活躍したのは女性陣で、

美沙(松本穂香)の家族関係にグイグイ踏み込むまゆみ(松本まりか)から発せられる

「好きな男の前で話す顔みたい」という言葉に顔が一瞬固まる竜二(高橋一生)に、

芙有子(斉藤由貴)の親子の未来を想う手紙にほだされる晃(細田善彦)に、

そして芙有子が亡くなった後に風俗嬢を正気のない表情で抱く源平(遠藤憲一)に…

女性陣に振り回される形で、真っ直ぐだったはずの心に靄が見え隠れする様を

どの役者さんもじっくりと変化を積み重ねながら魅せてくるから、

それにどんどん引き込まれていってしまう面白さがありました。

 

各兄妹が揃った食事会のシーンなんて、その"翻弄"から生まれるドキッとした緊迫感が

活きていたエピソードだったと思います。

また、最初も最後も「ピンクの部屋に佇む双子」で終わったのも、

復讐に燃える竜一(玉木宏)と迷える竜二の対比が

より浮き彫りになっているのが伝わっていて、中々上手い構成。

 

一方で、"陰謀部分"は見応えあるものになっているのですが、

今回の可哀想な霧島家を見てしまうと、

やはり肝となる"復讐動機"を視聴者に感情的に訴えかける描写は

弱かったのかなぁという気はしています。

なんというか…源平に対して「こいつぅ〜!」と憎みたくなるような気持ちにはあまりならない。

確かに、双子の両親を自殺に追いやったり、仕事中心で家族を顧みない思いやりのなさだったり、

一応彼の置かれている状況は描かれてきました。

ですが、両親サイドからしてみれば、双子が復讐計画を立てるきっかけとなった理由を

時々の回想で見せているだけで、

もっと「源平によって日常が蝕まれていく過程」を深堀して行けば

積極的な竜一の心情にも共感出来たのではないかなぁ?と思っています。

復讐ものとしては、その点はちょっと勿体ない感じ。

 

しかし、冒頭にも書いたように、役者の技巧的な演技を見る面白さはあるので、

ここ最近微妙な作品続きだった火9枠の中では満足出来る仕上がりです。

まだ初回の殺し合いになるまでの喧嘩に行き着く流れが想像しづらいですが、

あんなに突飛なシーンでも、玉木宏さんと高橋一生さんのお二方なら

上手く繋げてくださるんだろうなぁ…と期待しています。

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 5話 感想|もう復讐しなくても済みそうじゃない?

 

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源平(遠藤憲一)を落とす段階に入る者、双子の情報を握る者が現れてきた…って所ですね。

「俺とお前は、二人で一つだろ?」竜二(高橋一生)が言ったこの言葉で

改めて復讐計画をやり遂げると誓い合ったラストを見る限りは、

ここ辺りで一区切りになりそう。(バディもの漫画みたいな台詞で笑っちゃったけどw)

対比という意味では、初回の美沙(松本穂香)を巡って仲間割れしているシーンと重なります。

今後は兄妹愛も破滅の道へと向かうのか…と思っていたけれど、

それでもある事をきっかけにプツンと途切れる日が来るのか…一体何が原因となるのか…。

ちょっと先の読めない面白さはありました。

 

一方で、竜二の過去に興味を持ち始めるまゆみ(松本まりか)に、

真相が全て掴めそうでまだまだ掴めなさそうな感じの美沙に、

心臓疾患を患ってそうな芙有子(斉藤由貴)や沖(落合モトキ)、晃(細田善彦)など

登場人物&描くべき要素が多く、複雑に絡み合っているので、

残り3話で何とか"それらしく"まとまるのか心配になってきたりもしています。

 

次回予告だと、源平は愛しているだろう奥さんを亡くしてしまう流れになる様子。

息子に会社=居場所を奪われ、娘もそのうち去って行きそうで、

後は自然と家族崩壊するかもしれないので…

もう復讐計画にピリオドを打っても良いんじゃない?とは思います(笑)

二人とも顔を変えて、東京を出て行って、その前に沖を証拠隠滅のために

親分の力を借りて消してもらって…うん、これで良し!

砂川(今野浩喜)の詰めの甘さがどんどん出ちゃってますしねぇ。

やられたらやり返すじゃなくて…やられる前にやり返す作戦に変更しましょう。

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 4話 感想|根が優しい双子に復讐は不向きw

 

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きっとこの兄妹達は、生前の両親からたっぷりの愛情をもらって

育てられてきたんだろうなぁ…と思っています。

いつも危機的状況に直面すると事前に対処してくれていたので、

自分たちの知らないうちに守られていた、みたいな。

だから、どう考えても証拠写真として撮られてしまいそうな

美沙(松本穂香)の単独行動とか(特定出来たなら警察に被害届出すでしょん…)、

わざわざ美沙に顔を見せる必要のない竜一(玉木宏)とか、

自ら「怪しまれる行為」に出る事が多いんですよねぇ。

 

そして双子にしても、根っこが優しいので、

多分復讐者には向いていないかも(笑)

ピンクの部屋で二人仲良く綿密に作戦を話し合っている割には、

効果的な嫌がらせに対しては行き当たりばったり。

復讐の計画を立てれば、予定通りに実行できるものだと思っていそう。

もうちょっと誰がどう動いているか、何を企んでいるか

周りの状況をよく観察してみろ〜?なんてツッコみポイントが満載なのです、が…

実父説や、まゆみ(松本まりか)・竜二(高橋一生)・美沙のドロドロ三角関係など、

ザ!昼ドラっぽい展開が妙にクセになっている自分がいて、

今の所は楽しんで見ている気持ちの方が大きいです。

(三方向からバーン!バーン!とクローズアップして竜一を映し出すカメラワークも、

今の時代には珍し過ぎて笑っちゃいましたw)

古さの中に役者の魅力を見出す楽しさがあるかなぁ…と思っています。

 

で、やっぱり気になるのは斉藤由貴さんなんですよね。

計画が失敗して、何も出来ないまま

霧島(遠藤憲一)に心も体もボロボロにされた双子の代わりに、

最後は奥さんが刺しに行って美味しい所もらって終わり…

なんて結末も十分あり得そうなんですけども。

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 3話 感想|松本まりかvs尾上寛之という豪華な共演。

 

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次のクールに始まるドラマが9/22から放送との事なので、本作は長くても全8話。

1,2話合体の作りの初回、それを踏まえた上で今回の3話が4話だと考えると…

折り返し地点になるって所でしょうか。

 

今まで個人的には、復讐モノにしては地味でこぢんまりしていた印象があったのですが、

今回は脚本家が変わったのか「こんなコンセプトで行くのだ」というのが

すんなり掴めた仕上がりになっていた気がします。

じわじわと攻めより、点と点が繋がり始めるワクワク感もあるけれど、

その代わりじわじわと綻びも出始めていてソワッともさせられる。

この二面性を楽しませるのに重要なのはやはりキャラクターと演者の相性で、

本作はキャスティングが上手いですよねぇ。

ヘヘッと笑いつつさり気なく人を殺してそうな雰囲気が似合う遠藤憲一さん。

特にサイコパス枠(?)の松本まりかさんと尾上寛之さんの共演なんて贅沢過ぎる。

全体的に"安定"な役を演じる役者さんが多めなんですけど、

その"安定"さがあるだけに物語の世界観を壊さない安心感もあるし、

むしろ役者さん自身がどんどんそれを作り込んで行っている感じさえします。

 

劇伴自体も、流すタイミングも良かったなぁ。

前半は劇伴がほぼなしで静かに物語が展開されて行ったために、

終盤で陰湿な行為をする三栗谷(尾上寛之)を騙した時の痛快感は堪らなかった。

その時にかかった劇伴が静かに盛り上げてはいるものの、

あくまでも主人公を目立たせるための添え物的な曲調になっていたのが

よく出来ているなぁと思わされました。

 

霧島(遠藤憲一)と対面した竜二(高橋一生)の、

彼が自分の事を全く覚えていないと分かった時の

言葉では表しきれないほどの怨念や感情を抱えたような背中を映すシーンも印象的。

 

本筋の他にも、漂う三角関係だったり、子供向けSNSの件だったり、

ジャーナリストとの絡みだったり、色々と今後描かれていく要素が増えてきたので

話が散漫しないか少し不安ですが、とりあえず、役者とキャラクターのハマり具合を

楽しむ作品として見続けるつもりです。

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 2話 感想|迂闊の道を辿る運命に?

 

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いつものラブホ(みたいな照明の)部屋でやり取りしていれば

砂川(今野浩喜)に聞かれる事はなかっただろうにねぇ…。

今回の話、これに尽きますw

前回は曽根村(西郷輝彦)に復讐計画をベラベラ喋っていて

意外に根性なしかと思っていたら、今度は火9枠あるあるになりつつある

路地裏でうっかり大きな声で秘密を漏らしてしまう展開。

見た目や身振りはヤクザのイキったオーラを纏わせる割に脇が甘いから、

あんまり頭の切れる人には見えないんですよねぇ。

粗があり過ぎてやっている事に対して凄味を感じないというか…。

前回はもう少し賢く描かれていたような印象だったのですが、

2話にして路線変更したのでしょうか。

ボロが出る所は後にして、賢い双子による復讐物語をもう少し見ていたかったなぁ。

 

肝心の復讐計画も真意がよく分かりません。

霧島(遠藤憲一)を会社ごと潰したいのであれば、今回発覚した新サービスに関する不祥事を

砂川を利用して表に出せば良いだけの話ですし、

殺したいほど憎んでいるのであれば、会場でバッタリ会った勢いで刺せば良かったはず。

まぁ、話数の都合もありますし、まずは小さい所からじわじわと攻めていくつもりなんでしょうが、

今の状態では会社を助けているように見えてしまってるんですよね。

計画内容自体もこぢんまりしているから、

もっと「そこまでする!?」っていう容赦ない展開があると

復讐モノも盛り上がりそうな気がします。

じわじわと相手を追い詰める描写もないので醍醐味も薄く、

個人的にはその点もちょっと物足りない感じです。

 

妹との事は…のちのち三角関係に発展して

あの前回の冒頭のシーンに繋がっていくのかもしれませんが、

あんまりそこを積極的に描かなくても良いのかなと。

しばらくは霧島家の人々と尾上寛之さんの物騒なキャストの動向を楽しみます(笑)

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 1話 感想|100万回生きる竜一さん?

 

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2時間SP…やっぱり長かった!!

当初は20分拡大だったであろう1話と2話途中までをくっつけたような初回。

 

これは勝手な憶測によるものですが、本来全10話で用意されていたのがコロナ禍で延期になり、

普通に放送しようとしたら今度は9月からの全5話の特別ドラマと

スケジュールが被ってしまったために、

1時間分を初回に持ってきて8か9話で調整するしか方法はなかった…って所なんでしょうか。

8年後にいつの間にかブラジル人の設定になって帰ってきた竜一(玉木宏)が、

「和田猛です」とターゲット先に対して名乗るシーンで終わらせた方が

次回への良い"引き"になったんじゃないかと思ったんですが、

もしそんな事情があるとしたら、ここは仕方ないと割り切るしかないですね。

 

さて、関テレ制作枠で定期的に作られる復讐ドラマ。

新作は…正直、掴みが弱かった気がします。

両親が追い詰められて自殺。新しい環境(親戚、施設etc)で引き取られた子供達。

数年の時を経てターゲットに近づく設定。そして、整形して別人に生まれ変わる設定。

この手のジャンルは上の4つの要素をやり尽くしてしまっている訳で、

そうなると「相手に復讐心を燃やす主人公に感情移入出来るか」が肝になってくると

個人的には考えているんですが、

本作の場合は構成が下手だったのが引っかかりました。

 

特に放送開始から20分くらいのシーン。

テンポ良く見せているつもりの演出なのでしょうが、復讐計画を実行するまでの過程を

小出しにして、後から時間軸行ったり来たりしながら説明する手法をとらなくとも、

普通に順番通りに…例えばアバンの段階で

「いつもの生活が霧島(遠藤憲一)との出会いを通して大きく変わってしまった(対比)」

「精神的に落ち込んでいる姿をよく見かけるようになった→やがて自殺」

「警察に頼んでも話を聞いてくれなかったため、そこで自分の手で潰す事を決心した」

この3つの要点を押さえた回想を見せていれば2人の行動も繋がってくるし、

彼はこういう気持ちで復讐しようとしてるのだな…とすんなり受け入れられたと思います。

 

しかし、全体的に薄暗い映像が功を奏しているのか、

所々にツッコミ要素があったとしてもそれが世界観を破綻させる事なく、

シリアスと程良いバランスを保っていたのは意外でした。

単独行動は単独行動でも、「録音は!?」って言わなくても既に録音していたり、

事前に撮影していたりもしているので、

ただ主人公が迂闊なドラマで終わらなそうな所は一安心。

後半になると、ヤクザ系出版社勤め設定が完全に消えた竜一ですが、

毎週毎週名前や職業を変えてターゲットの周りを狙っていくんでしょうかねぇ。

ちょっと「コンフィデンスマンJP」要素もあって面白いとも思ったり。

 

2時間放送で途中から集中力を切らしながら見ていたせいか、

全体的に展開がのっぺりしている…?もうちょっと盛り上がりが欲しいかも…?感は

否めませんでしたが、そこは約1時間になった次回を様子見してみます。

冒頭のシーンがどう繋がっていくのかも注目です。

 

ところで、OP曲…勿論主題歌も含めてかっこいいんですけど、

第二の♪ブラッラッラッライ(分かる人には分かる)に

なりそうな気がするのは気のせいですかね。

歌詞を特定したいなぁ…そしてカタカナで書き起こしたい(笑)

 

 

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