SPドラマ一覧

TOKYO MER 新作SPドラマ「隅田川ミッション」感想|1年半後、ヨコハMERが出来るらしい。

 

 

もはや最近は、連続ドラマを映画化しない方が珍しくなってきてますねぇ。

そして、集客目的で、連続ドラマと映画を繋ぐ物語=SPドラマが

制作されるのも恒例行事になりつつあります。

正直言うと、またか…とは思いました(笑)

 

でも、そう言えば本作に出てくる政治家って、なぜか内閣の支持率を上げて

自分が長くその地位にいようとは考えない人たちばっかりだったなぁ…wとか、

青戸(伊藤淳史)と重ねて、比奈(中条あやみ)も昔はオドオドしてたっけかなぁ…

(っていうかまだ研修医だったんだっけ…)とか。

当時の頃をいろいろ振り返りながら、何だかんだで楽しく見られましたね。

 

で、もう1つ改めて思ったのは、本作はやっぱり盛り上げ上手なのだという事。

ツッコミどころもいろいろあるし、ザ・王道で少年漫画ちっくな作風なんですけど、

視聴者の見たいものをちゃんと見せてくれる安心感があると言いますか。

例えば、「すっかり頼もしくなった比奈」を

段階を踏んで描く所なんかは特に良かったですね。

細かく説明すると…その第一段階では、オペ中に他に執刀出来る人がいないと気づいて、

プレッシャーに押し潰されそうになった時に喜多見(鈴木亮平)に助けてもらった自分が、

今度は青戸の手を掴んで助けるという同じ手法を取ってきて。

第二段階では、命の危険な屋形船での治療に無茶して乗り込んでくる彼女の様子を描く。

そして、第三段階では…比奈がセカンドドクターになるのかどうかのサブエピソードを

序盤と終盤で扱って、仲間との関わりを通しての

彼女の考えがいかに変化したのかを強調するんです。

 

第一段階の時点で、「ヒーローは遅れてやってくる」と言わんばかりに

車の扉を開ける大胆な演出で魅せなかったからこそ、

第二段階での、煙で人の姿が見えにくい中で喜多見の元に駆けつけてくれたのが

なんと比奈だった…という感動がより増していたような気がしましたし。

また、セカンドドクターに彼女は向いていないのでは?と周囲に笑われるシーンも

見せ方が分かってるって感じで、

一緒に働いてきた仲間が1人1人、言葉を選びながら彼女をフォローしているのを見て、

連続ドラマからの視聴者としては、チームの絆の深さを再認識させられました。

 

展開自体も当時から変わらず、山場のシーンだけカメラワークの切り替えを増やし、

早口の台詞を多く飛び交わせるなどして医療現場の緊迫感を演出。

それまでの内容も危機的な状況を畳み掛けて見せて行っているので、

終始ハラハラしっぱなしであっという間です。

あくまでもSPドラマなので、2時間にも出来た所を、

ドラマの初回拡大放送と同時間の1時間19分に設定したのも潔かったですね。

2時間ドラマだと、詰め込み過ぎで見ていて疲れてしまう場合もあるし、

冗長気味になってしまう可能性もあるので…本当、英断でした。

 

まぁ、最後の数分は映画の予告映像が流れていて、それがあまりにも長くて、

「このSPドラマは映画の宣伝のために作りました!」って

開き直られた感覚も覚えなくはなかったんですが(苦笑)

(いや、間違ってないんだけど、そこまで商業臭くしなくても…なんてw)

でも…普通に、日曜劇場ならではのエンタメを楽しめたので良いです。

劇場版は、地上波の放送を待ちますけども…w ←映画館が遠くて気軽に行けないんですよ〜…

 

↓ドラマ「TOKYO MER」の今までの感想はこちら↓

 

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ひとりぼっち−人と人をつなぐ愛の物語− 感想|ぼんごのおにぎりが食べたいんだなぁ…。

 

 

あぁ〜、なるほど……。そっかそっか…と。

エンディングのクレジットを見て、なんで新生版「渡る世間は鬼ばかり」と言われても

おかしくなさそうな本作が作られたのか、ようやく少しだけ腑に落ちましたよ。

あなたは決してひとりぼっちじゃない…という裏テーマも込められたあのタイトルは、

内容はもちろんですが、先に旅立たれてしまった脚本家・橋田壽賀子さんと

渡鬼」で長年絆を深め合ってきたスタッフの方々の関係性も意味していたんでしょうね。

残された我々がまだ生き続けている限り、橋田先生の作家魂を

これからも作品を通して届けていく…そんな意思表示を感じさせた作品ではありました。

 

ただねぇ…そうやって趣旨を後々理解出来たとしても、

やっぱり描写の時代錯誤感は否めなかったかなぁと。

渡鬼」を長年か、一度でも見た事のある視聴者なら、

雰囲気の懐かしさが先行して、時に"同窓会ノリ"で当時と照らし合わせて

ツッコんだりしながら楽しめるんでしょうけれども、

ほとんど見た事のない私からしたら、昭和ならではの味わいを

そのまま令和に持ってきた印象が強かったんです。

特に、相手の接近の仕方がね…

いや今時そこまでグイグイ行く!?ってシーンばっかりだったんですよ(笑)

例えば、人の個人情報をペラペラ喋るプライバシー皆無の世界だったり、

まだ数回しか会っていないお客の住所を聞きつけては、おにぎりを持っていく女将だったり、

赤の他人が救急車の中で出産に立ち会ったり、

せっかく来たんだからおにぎり食べて行きましょうよ!なんて言って

腕を引っ張ったり(さっきまでズカズカ踏み込んでくるな!って怒鳴ってた人が…w)。

もし2,3年前のコロナ禍真っ最中で本作が作られていたとしたら、

あまりの距離感のなさに、内心ソワソワしながら見てしまっていたかもしれません(苦笑)

 

2時間で収めたからなのか、お互いの人間模様も基準が曖昧で、上手く掴めないままでしたし。

感情の起伏も「えっ、ここに至るまでの過程、いくつかすっ飛ばしました?」ってくらい

激し過ぎる気もしましたね。

そこで、なぜそんな唐突感を覚えたのかを考えるとするなら…

同じ"お節介"が周りを巻き込んでいく作風でも、

渡る世間は鬼ばかり」は、コミュニティの構築を何十年にもわたって描いてきたから

成功したんじゃないかと思っております。

見ていない私が言うので、あくまでも想像の範囲ですが…

自分の人生を、劇中の人物を照らし合わせながら見る

"写し鏡"的な面白さがあったんでしょう。

 

家族やパートナーと過ごし、近所の人々との繋がりが長く続いている限りは、

喧嘩して、反省して…を何度も繰り返す。

仲直りしたはずなのに、新しいシーズンになるとまた揉めていたりする(笑)

その積み重ねでそれぞれ折り合いをつけて行って、強固な関係性を築き上げていく。

日常がベースの作品なのでドラマチックな展開はなく、ある意味堂々巡りではあるけれども、

それを"人間あるある"としてクスッと共感出来る物語として昇華するのに長けていたのが

ヒットに繋がったのではないかと考えます。

 

まぁ、当時とは違って、今は木曜21時の放送枠はなく、

現在のプライム帯3枠のカラーに昔ながらのホームドラマ

ぴたりとハマらないっていうのもあるんでしょうし、

出演者の方々のスケジュールや年齢を考慮しての

本作(=単発ドラマ)だったのかもしれませんが。

相葉雅紀さんや仲野太賀さんという、石井ふく子P作品においては

珍しい役者さんを起用したなら、もっとそのフレッシュさを活かして

諸々の心情描写や背景を令和仕様にアップデートさせる事にこだわるか。

あるいは、公式サイトに書かれている「石井が最も親交の深い故・橋田壽賀子

捧げる物語でもある。」という想いを残したいのであれば、

いっその事、キャストもお馴染みの役者さんでなるべく揃えて、

当時の回想を時々盛り込む形で

渡鬼の世界で生きる人々の"その後"」を軸にした内容にした方が、

本作に疑問符が浮かび上がる事も少なかったのかもしれませんね。

何と言うか、新しさを取り入れたいのか、昔懐かしい雰囲気で楽しませたいのか…

そこら辺も中途半端だったのかなぁとも思います。

 

最後に、おにぎりの型といい、見た目といい、

どことなく「ぼんご(東京にある人気おにぎり屋さん)」に似ているなぁ…と思って見ていたら、

やっぱりその店の女将・右近由美子さんが「おにぎり指導」として

制作に携わられていたんですね。

テレビで見てから、気になっているお店の1つです。

卵黄やそぼろを載せたおにぎりが美味そうでね。いつか食べに行ってみたいんですよ…w

 

 

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忘恋剤 感想|失恋も人生の通過点…なのね。

 

 

「to forget the memories of your love」と書かれた箱の中に入っている

青いポッキーを1本食べるごとに、半年間の記憶を忘れる。

副作用として、削除対象となる記憶を鮮明に思い出す症状が現れる。

たった1本だけ入っている赤いポッキーを食べれば、記憶を全部取り戻せる。

…と、そんな設定らしいです。

 

設定が設定なので結末も読みやすいですし、

30分の単発ドラマである都合上か、一気に食べ過ぎると禁断症状が…とか、

赤いポッキーを食べた代わりに違う記憶を忘れてしまう…とか、

そういった条件を使っての捻った展開も用意されていません。

しかし、物事をストレートに描くのに徹したからこそ、響くものがあった気がします。

台詞からして、恐らく2人とも20代後半なんだろうと窺えて、

まだ中堅どころのポジションでもなく、ちょっとだけ青臭さも残っている…

その年代ならではの味わいを感じさせる内容でした。

 

葵(吉川愛)は常に慎重派で、贅沢は一気に満喫したいタイプだけれども、

景(倉悠貴)は楽観思考で、贅沢は小まめに味わいたいタイプで

考え方や価値観が真反対の2人。

唯一合致していたと言えば、慣れない土地である大阪に

居心地の悪さを感じていた"出会い"の時だけ。

恋愛の記憶(=回想)を辿るごとに、2人がどんな日々を送ってきたのかを

掘り下げていくかのような描写の仕方が、実に繊細なんですね。

 

そして終盤は…服用するにあたって、全て思い出した上で綺麗さっぱり忘れるか?

それとも、消した記憶を取り戻し、バネに変えて前に進むのか?という二択を迫られる事に。

先ほどは捻った展開はないとは書きましたが、

その選択によって2人の人間性を浮き上がらせるという

小さな仕掛けが施されている所は面白かったです。

で…最終的な結論は「人を再び傷つけないためにも、辛くて苦い記憶と共に生きていく」

別れてからだと、どうしても嫌な記憶が先行してしまいがちなんでしょうけど、

5年間も付き合っていたのなら、あの家での暮らしのように

同時に幸せな思い出もいっぱいあったはずで。

その事実すらも否定しない考えに至ったのにはホッとしました。

忘恋剤をきっかけに、全てひっくるめて"愛しい時間"だったのだと気づけた2人からは、

ほんのわずかながら、明るい未来に向かっていくんだろうな…という

兆しを感じさせられもしましたね。

 

根本のテーマは違うものの、個人的には「ブラッシュアップライフ」が放送されて

間もない内の本作で、良いタイミングだったとも思っております。

葵も景も完全に別れた訳だけれども、

過去ともしっかり向き合いつつ、こうして人生経験値を積む事で、

素敵な出会いが訪れて、少しでも悔いのない日々を送れるのかもしれない…

そんな爽やかな余韻の残る作品でした。

 

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キッチン革命 第2夜 感想|数字は嘘をつかない…が再び

 

 

バトンタッチ…いや、グラデーションの利かせ方が上手い作品でしたね。

 

第1夜と第2夜で時代設定や登場人物が違うのもあり、

綾子(薬師丸ひろ子)がマホ(伊藤沙莉)と世代交代をして、

今度はマホが先人の意思を受け継いで活躍を見せる…

そんな2つで独立した話になるのかと思いきや、

第1夜で描かれていた「冷えた台所で料理を作り、風邪を拗らせて亡くなった母」

「数字は嘘をつかない」が、終盤の台所対決のカタルシスに繋がる

構成になっていたのには、そう来たか!と驚かされました。

 

この手法は"伏線回収"とも例えられそうですが、

回想を盛り込むなどして、「どう、凄いでしょ?」みたいな

今まで様々なエピソードを用意してきた事を誇示するのではなく。

あくまでも視聴者が過去をゆっくり振り返りながら、脚本に隠された仕掛けを読み解いて

気づきを得ていく程度に留めて組み込まれている所が良いんですよねぇ。

 

あとは…グラデーション関連でもう1つ面白く感じられたのは、

「男社会の中で働く女主人公」の描き分け。

例えば第1夜では、まだまだ女性の社会進出に対して否定的な意見が多い中で、

唯一受け入れてくれる相手と二人三脚で実験を重ねる形で"第一歩"が描かれ、

第2夜では、複数の男性と仕事を共にする形で"前進"が描かれました。

これだけでも十分に良かったのですが、

恋愛要素に関しても、第2夜の場合、男女一緒にいるからといって

安易に本郷(成田凌)を恋愛関係に発展させる事がなかったのが、

個人的には好感が持てたのです。(お互い配偶者がいる…という設定も斬新。)

最初は孤立していた"働く女性"が、年月を重ねるにつれて、

直向きに仕事に取り掛かる1人の社会人として、やがて男性と平等に見られるようになる。

戦前・終戦直後で女性の置かれる状況に変化をつけた描写が、

ラストの未来の話に、豊かな食卓にするアイデアは無限大なのだ…という

温かな余韻を残していたんじゃないかと思います。

 

なんとなくの感覚で見始めた本作ですが、「数字を使って現場検証」で共通項を作りながら、

よくまとまっていた作品だったのではないでしょうか。

そして、第1夜、第2夜共に、ナイスキャスティングでもありました。

男社会の中で奮闘する女性の活躍を描く物語ならば、テレ朝ドラマの傾向も踏まえて、

某失敗しない女医を演じられたあの女優さんや、

今回奥さん役としてご出演された中村アンさんを主演に起用して

スカッと寄りの作風にも出来たのかもしれませんが、

あえて葵わかなさんと伊藤沙莉さんを…だったのにも親近感を覚えて、

身近な話として見られたのかな?という気がしています。

 

↓第1夜の感想はこちら↓

 

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キッチン革命 第1夜 感想|葵わかなさんの主人公力!

 

 

一昨年のこの時期に放送されていた「エアガール」が

個人的には微妙だったのと(去年のは見ておらず。バタバタしてたのかな?)、

某朝ドラの影響で脚本家に負のイメージがついていたのもあり、

あまり期待せずに見始めましたが…

中々どうして、約2時間があっという間に感じられるくらいには面白かったです。

 

何と言っても、主人公が根気強く勤勉な性格として、ブレずに描かれているのが良い。

それは、男社会が色濃い明治〜大正時代ならではの「男は仕事し、女は家庭を守れ」という

風潮が強調されていなかったのが大きいんだと思います。

確かに、女性が働く事に対して良く思っていない存在はいましたし、

今だったらパワハラに通ずる言動もしていましたけど、

いざ綾子(葵わかな)が功績を残したら、

「女を使ったんじゃないか」とか屁理屈を言ってはやたら非難するって訳でもない。

同じ"プロ"として認めるものは認めるし、

綾子も2人の心ない言葉を受けて悲観的にならない…(可哀想なヒロインを演じさせない)

そんな男尊女卑を引きずらない描写が見やすかったです。

お陰で、変なストレスも溜まらず、

今ある利器は先代の努力の積み重ねがあってこそなのだ…と、

見ながらしみじみ考えさせられました。

 

あとは、まぁ強いて言うなら…厨房の観察を深谷伊東四郎)が許可してくれたり、

女将たちを分量計算に付き合わせたりといった、料理カードが出来上がるまでの流れは

もう少し尺を割いて欲しかったかな?感は覚えましたが、

それらを除けば、主人公が活躍するのも頷ける話にまとまっていたと思います。

例えば、下手したら「本来の仕事はやってるの?」とツッコまれそうな

綾子と香美(林遣都)による胚芽米の実験のくだりも、

2人とも院内で孤立していて、ある程度自由にやらせてもらえたからなんだろう…という、

人間関係を見てなんとなく察せられる"補完"的な要素が用意されていましたし。

綾子が認められて、外でどんどん活動の幅を広げるようになったのも、

小さい頃からグラスを使っての実験が好きで、数学が得意で、

才能を花園(渡部篤郎)に買われて、同じく近くで彼女の様子を見ていた

香美のサポートがあったから…もそう。

さり気ない状況描写や小さなエピソードの連続が、主人公の動きに説得力を持たせていて、

単なる「主人公上げ」の物語にしない所にも好感が持てました。

 

開発パートだけでも十分に見応えがありましたが、

後半からの夫婦の晩期のエピソードには、ググッと引き込まれましたねぇ。

林遣都さんはもう中堅どころの役者さんになられたんだなぁ…と実感。

病気でやつれた時の若干上目気味の目線に、引きつったような口の動きに、

もうすぐ亡くなってしまいそうな時の片目が開ききっていない感じに…

大病を患った演技が凄くリアルなんですよ。

葵わかなさんも、葵さんから薬師丸ひろ子さんにバトンタッチするのに違和感なし!

っていうのはもちろんなんですけど、恐らく、演技も合わせていらっしゃったんでしょうね。

正直言うと、5年以上前の「わろてんか」で老けメイクをされていた頃は、

どうしてもみずみずしさが前面に出ていて、馴染んでいない印象があったので(失礼)

声や佇まいにこんなにも貫禄が増すとは…と、驚かされました。

また、香美がゆっくり目を閉じる姿を撮らず、

あえて綾子の泣く姿→香美が既に目を瞑った姿 でカメラワークを切り替える事で、

死は待ってくれないという現実を表しているかのような演出も良かったです。

 

1本太い芯のある、どっしりと構えたような雰囲気を醸し出される

葵わかなさんが主人公にピッタリで、

その明るさと元気さが今回の内容の魅力を上げていたような気がします。

明日の第2夜の主人公は伊藤沙莉さんとの事で、これまた別ベクトルで、

ポジティブな気持ちで見られそうですね。

ダイニングキッチンが作られるまでの話…こちらも楽しみです。

 

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オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ 6話(最終回) 感想|オダギリジョーに驚くオダギリジョー

 

 

集団パフォーマンス…またやりおった〜!(笑)

期待していたものを最後にしっかり見せてもらえた感じですね。

 

トントン牧場ならぬトントン拍子で、終盤で一気に説明台詞やら回想やらで終わらせたのも、

全ての犯人は本作の生み出し人でした!で強引に繋げるのも、

ミステリーを扱う作品としてはタブーではあるんですけども。

あの舞台仕立てにしたのも、「これはあくまでも"作り話"ですよ〜」

「だから肩の力抜いて楽しんで下さいね〜」って視聴者を納得させるためであって、

タブーである事をあえて逆手に取った作戦だったのかもしれませんねぇ。

だって、「説明し過ぎなんじゃないの?」「ちょっとどんどん出てくるじゃん」

「もう見てる人も大分整理出来てると思うから」←何となくしか出来てません…w

といったメタ台詞が続々と飛び交う辺りね…

もうツッコんで!って促しているようなもんですから(笑)

 

そして、個人的にちょっと意外だったのは、

オダギリジョーさんのスタイリッシュな雰囲気を、大オチで自ら披露してきた所。

これは先入観が絡んでくるんですが…

元々の整った容姿とか、そこから漏れ出るミステリアスな一面だとか、

そういう「かっこいい」部分は、ご本人はあまり出す気はなくて

(どちらかと言うと人間臭くありたい…みたいな?イメージ)、

監督や脚本家に求められて初めて"かっこいい自分"を演じられているんじゃないかと

思っていたので、最後の最後にあんなお姿を見られるとは思いもしませんでした。

それってつまりは、"監督・オダギリジョー"さんが"役者・オダギリジョー"さんを、

おふざけと洗練さのどちらの世界にも住む役者さんだって

自己分析しているって事にもなる訳で。

今後自身の制作した作品が増えていくにあたって、本作が、自己研究を高めるための

貴重な資料になるんじゃないかと思うと、それはそれで興味深いです。

 

続編に関しては…今回ばかりは、可能性が低いんじゃないですかねぇ。

神々廻(橋爪功)は偽物でまだ捕まってはいないものの、

前作から続いていた謎も回収してしまったし、犯人も分かってしまったので…

訳の分からない作りだったなりに、

この段階である程度ピリオドをつけられそうな内容だった気がします。

 

正直言うと、もう一回見返さなければならないほど

情報が頭に入ってこない事の方が多かったですが(笑)

こんな豪華キャスティング二度とない!見られるのは今だけ!!な

お祭り感・プレミア感を楽しむ作品ではあるので、その点では今回も満足出来ました。

 

それにしても、松たか子さんと松田兄弟、本当に贅沢なキャスティングをしましたねぇ…

松田兄弟は最終回は3秒くらいのご出演でしたし、

松たか子さんに至っては歌って終わりでしたからw

 

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オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ 5話 感想|意外と繋がってきてる?

 

 

今更って感じですが。

このドラマって豪華キャスティングに目が行きがちですが、

何気にロケーションもパンチ力の強いものが集っているんですよねぇ。

 

例えば…赤と白を基調としたアメリカン風のポップな内装だったり、

花柄で大きな紫の椅子がセッティングされているカフェだったり、

そんな所よく見つけたね!?と思える

宗手(永山瑛太)たちのいるコンクリートと水たまりの跡地だったり、

あとは、ドラム(シシドカフカ)の背景がエスニック風の奇抜な模様だったり。

(↑これに関しては、生演奏を劇伴代わりにするという贅沢感も際立ってましたが…w)

ざっくり言ってしまえば、合同美術展みたいで(笑)

内容を一度見ただけだと情報過多でカオスな印象が先行してしまうのは、

何も親子共演や兄弟共演だけじゃなくて、

1つ1つがアイコン化されているような個性的なロケーションも関係しているのだな…と

気づかされた回ではありましたね。

 

でも、各々の謎も、ぼんやりとでも"繋がり"が見え始めたのは何だか意外でした。

去年放送された回も含めて、

回収しようとしている意図が感じられる内容になっていたのは、今回が初めてですよね。

こんな人いたっけ?な新キャラが登場してくるので、それで霞んではしまうんですけど、

とりあえずは…渡(仲野太賀)が自ら犯人だと名乗り出した理由と

トントン牧場の内部、小西(佐藤浩市)の居場所が分かったのにはスッキリ。

 

ただ、同時に、今回明かされた真相も、今後明かされるであろう真相も、

みんな神々𢌞(橋爪功)の手練れた催眠術が

絡んでいるんじゃないかって気もしております…(笑)

最終回は、催眠術の件が、全ての事柄を解決に向かわせる"切り札"として扱われて

完結しそうな可能性もありますね。

まぁでも、個人的にはミステリー要素よりも、

役者さん方のアドリブや遊び心に乗っかるつもりで本作を見ているので、

インド映画風ダンス並に楽しく終わってくれれば何でも良いですw

 

 

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監察医 朝顔 2022スペシャル 感想|定期的に見たい家族だねぇ…

 

 

冒頭のスタッフクレジットで、脚本家がいつもの根本ノンジさんではなく

本作初担当のお2人だと知り、今までの雰囲気と風変わりしてしまうんじゃないか…と

ちょっと不安に感じながら見始めましたが。

演出家は同じ方なのでそこで"本作らしさ"を保たせつつ、

2時間スペシャルという事で少しアレンジを加えた脚本になっていて、

個人的には2クールの頃よりも完成度の高い内容に仕上がっていたんじゃないかと思います。

 

見ていて気づいたのは…これ、大まかに言えば前後編構成になっているんですよね。

前半は、歳の離れた2人の子供を育てる大変さを経験する母親でもあるし、

遺体にも遺族にも真摯に寄り添う法医学者でもある

朝顔上野樹里)の2つの顔を持つ姿が描かれて。

後半は、平(時任三郎)の認知症が進行してきて、施設問題と、

つぐみ(加藤柚凪)にもいよいよ伝えなければならない時がやってきた…という、

"家族で"次のステージへ向かおうとしている万木家の変化や葛藤する姿が描かれる。

 

前半はホームお仕事ドラマ、後半はホームドラマをガッツリと…で、

こういった2時間スペシャルで多少ジャンルの異なったエピソードを見せるのは

近年ではかなり斬新ですし、

「向き合うべき課題」も、主人公単体と複数とで対比がとれている印象でした。

で…さらによく出来ていたのは、

劇中で茶子先生(山口智子)が代弁していた「そうあって欲しい」という

"願望や希望"を表す言葉が、両方にかかるような内容になっていた事。

前後で描き分けるとなると、話の流れがバラバラになりそうなものですが、

一本の太い軸を設定したお陰で、内容の一体感にも繋がったような気がします。

 

つぐみ(と里美)の成長という視聴者の注目ポイントもあるし、

子供の目線に立って言葉を選んで話し合うとか、朝ごはんを作る時の動線とか、

画面上では描かれていない"日常"も浮かびやすく、

主人公が身近に感じられる生活描写の質の高さを考えると。

やっぱり本作は「北の国から」みたいに、定期的なスペシャルでの放送が

一番合っているんじゃないかって思うんですよねぇ。

実際、久しぶりに万木家の面々を見たら、実家に久々に会いに来た孫(?)を見ているような

ほっこりとした気持ちにさせられましたし。

趣旨が変わってきそうですが…中学生のつぐみも見たいですし(笑)

じいじには微かにでも、症状が良くなる時が再び訪れる事を願って、

また来年か再来年くらいに続編でお会いしたいものです。

 

最後に…平の症状が避けられない段階にまで来ている事を物語らせる

時任三郎さんの若干小刻みに揺れた演技も、

時の変化の速さを感じさせる切り替え演出も、中々グサッと刺さりましたね…。

平が朝の支度をしている姿を最初に見て、あまりにも自然だったものだから

一瞬「あれ?」と思ったのも束の間、

次のシーンでは白髪で目の焦点が合っていない様子が映った時の衝撃は大きかったです。

これから認知症というワードが物語の鍵に後々なってくるのだ…と、

あそこで引き締められた気分でした。

 

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オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ 4話 感想|大河ドラマでも作れそうな豪華さ…w

 

 

去年放送された3話の感想では

「続編(第2弾)があると匂わせておいて作る気はないでしょ。

ストーリー?何それ?知らねぇぇぇ状態で適当に作った予告でしょ(爆)」

と書きましたが、まさか本当に続編をやるとは思わず…すみませんでしたw

 

さて、事件の真相がどうなったか以前に、大勢でインド映画風ダンスを踊っているシーンが

頭に焼き付いていて仕方なかった本作。

再放送を見れば良かったんですが、うっかり見逃してしまい…

まっさらな状態で見初めて、そう言えばそんな感じで進んでいたっけなぁ…?と

ちょっとずつ思い出すなどしておりました。

 

内容に関しては…いろいろツッコミたい所はあるけれども、

総じて言うなら、大河ドラマでも作れるんじゃないかってくらい

新キャラが多い!!(笑)

去年もキャストで情報過多な作りではありましたけど、

それでもね…事件の真相よりも、たった3話で主役級から有名バイプレイヤーズまで揃えて

予算が赤字になっていないかどうかの方が気になってしまうレベルです。

一番の衝撃は某兄弟の共演ですねぇ…。

贅沢過ぎて「新作作ったから試しに出てみない?」のノリで誘われての

ご出演なんじゃないかと思えてしまいます。

私としては、続編をやるという事だけ知っていて、他の事前情報は一切入れていなかった分、

数分ごとに新キャラが登場して

しかも本筋とは特に関係のなさそうなネタを挟み込む作りだったお陰で、

初見では内容がほとんど頭に入って来ませんでしたw

 

そんな訳で、倍速で見返してはみたものの、やっぱり進展はしておらず。

まぁよくよく考えてみたら、1話ごとに分かれてゲスト出演しそうな役者さんが

一気に集結しているんだから、進展しないのも無理はないんですよね。

とりあえず…神々𢌞(橋爪功)がなんか(なんかw)怪しい

という事だけ押さえておけば大丈夫そうです。

事件自体は、龍門(松重豊)の毒殺事件、11年前に失踪したかすみ(玉城ティナ)殺害事件、

小西(佐藤浩市)の失踪事件の3つを同時並行して書いている…って感じで良いんでしょうかね?

 

次回予告を見る限り、一応謎を明かす気はあるらしい。

でも…明かすだけで「(謎を解くとは言ってない)」という付け足しがされて

完結するのではないかと予想してますw

スロットが揃うかのように神々𢌞が映ったり、

その場での様子を別アングルで撮ったりする(映し方的に、恐らく2回演じてもらってる?)など

今回も制作が楽しくてしょうがないのが伝わって来る

オダギリジョーさんのワンマンプロデュースっぷりを楽しむつもりです。

 

最後に。個人的には、漆原(麻生久美子)のどんどん前髪が短くなっていくネタも

またいじって欲しいなぁ…と思ったりもしております(笑)

 

 

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緊急取調室 特別招集 2022 感想|これで新シリーズもアリかもな〜

 

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1/3はSPドラマが3本も被っていて…(笑)

三が日で休みの人も多くて、視聴者を集めたい気持ちも分かるけども、

4日も5日もドラマがなくて暇だからどれかズレてくれれば良かったのに〜…

と思いながら、当日は前番組の流れで「カッペリーニ」を視聴。

NHKの方は録画の都合で諦める事に。

で…録画しておいた本作を、暇な今日(1/5)さっさか見てしまおう…といった感じで

今回感想記事を投稿するに至りました。

 

そんな超個人的な事情はもう置いといて。

さて…本作の感想ですね。

一度解散させたキントリチームも「特別招集」と銘打てばいつでも再集結出来て、

今回のSPのような続編がいつでも作れるという

シリーズ作品を何作も生み出し続けているテレ朝ならではの

ある種の"あざとさ"は感じさせましたが(笑)

昨年の第4シーズンにマイナスイメージが残っていてあまり期待していなかったのもあってか、

純粋に面白く見られました。

 

そして、酒井(野間口徹)と生駒(比嘉愛未)の加入。

柔和でありつつトゲを残すタイプの人と、ひたすら真面目で男女平等にこだわるタイプの人…

どちらも対比が効いていて、チーム内でもバランスがとれていて良い感じですね。

新メンバーの件は、最終回でも何か"含み"を持たせて終わったラストになっていて、

メンバーを一新した状態で続編を作る気なのかもな〜とは思っていたので

想定内ではあったのですが。

みんなのリーダー的存在として今まで描かれていた真壁(天海祐希)が

今回では"取調の先輩"という新たな面も持ち合わせて、

お手本を間接的に伝授する姿を見るのは何とも新鮮で。

生駒のキャラ造形自体は俗に言う"新人ポジション"に近くて、正義感が強いが故に

真壁のやり方が気に食わなくて反抗的な態度をとるといった描かれ方に関しては

特に新鮮さはないけれども、

こういう形でまた違った、今まで見た事のない真壁やチームが今後も見られるとしたなら、

新生キントリで第5シーズンをやるのも良いのかもなぁ…と思えるくらいには

納得させられた気がします。

あと…これはドラマ好きならではの楽しみ方でもあって、

去年同じ夏クールで9時は「キントリ」、10時は「推しの王子様」で

木曜日を賑わせていた主演同士が同じチームに…というのにもニヤリ(笑)

 

ただ、強いて言うならば、新メンバーの教育面はもちろん、8億円も絡んで、

家族それぞれ訳ありで、しおり(菜々緒)には秘密の過去があって…と、

約2時間でそれらのエピソードを描き切るには情報量が多くて、

少し膨らませ過ぎだったかな?と感じたのも事実。

個人的には、しおりと8億円の結びつけ方かな…。

後半で田坂(浜田信也)と共犯だったと判明した途端、

「まだなんか設定あるの!?」と思ってしまったもんでして(汗)

うーん…良い女性になろうとしている人は実は悪い女性のままだったという

結論に持っていったお陰で、途中までの個性的な家族の綻びエピソードが薄まって、

下手したら、別の回の話(本来なら2つに分けてやる話)をくっつけたような感覚を覚えましたし。

「家族に救われた者もいれば苦しむ者もいる」というラストの台詞、

で、せめて、正義や地位を貫き通したいが故に悪事に手を染めそうになる女性、

正統派で目の前の仕事に取り組み続ける女性、

変わりたくても過去の経歴が邪魔して今も苦しみを抱えながら生きている女性の

3種の女性像を描く物語で"2時間で"まとめたいのであれば、

8億円絡みの回りくどい設定はやめて、

無難に 田坂が修一(木村了)と娘との結婚を許してもらえない根本的な原因で、

家まで来てお金せびりにしつこくつきまとう彼をウザったく感じて殺害を犯してしまった…

という動機でも整合性は取れたのかもしれません。

 

しかし、それはあくまでも許容範囲で、

満足のいくSPだったという良い印象の方が残るでしょう。

第4シーズンで最も不満点だった縦軸がなくなったのが大きいです。

あとは、理解者の磐城(大倉孝二)が戻ってきて、キントリの動きを阻止する者がいないから、

本作の魅力でもある メンバーの頼もしさと被疑者&重要参考人の演技合戦を

存分に堪能出来たのもありますね。

ボロを出しそうにもないほど手強い"ラスボス"感を漂わせていた秀子(高畑淳子)が

ある事を境に徐々に崩れていく意外性も、

相手の心を揺さぶる点では一番曲者っぽそうな悦男(井上順)の掴み所のなさも、

そんな強烈な親から一歩引いた立ち位置にいる息子・秀一とのバランスも…

それぞれが自分なりに良い気になり、もがき苦しんでいく様は見応えがありました。

 

お馴染みのメンバーに関しては…

菱本(でんでん)は少し顔を出すシーンはあっても、

春夫(小日向文世)はご本人がお忙しいのか別撮りが続いて、彼のシーンになると

もう完全に別ドラマ(教場と言えば…)を見ているようで寂しい気持ちにはなりましたが(泣)

今後も出番があるのならば、"お得感"…というか、

今まで見てきた者にしか分からない見所が加わって、新たな面白味に繋がると思ってます。

 

続編は是非、出来れば原点回帰がコンセプトで!

今回の内容に近い仕上がりになる事を期待して、お待ちしております。

 

↓第4シーズンの最終回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

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