2021年秋ドラマ-SUPER RICH一覧

SUPER RICH 11話(最終回) 感想|よく分からんドラマだった…で終わる残念感

 

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初回からずっとだったんですけど…

本作って、"目を引かせる展開"をいろんなパターンで作っては見せてきて、

それなりに工夫はしていたんですよね。今思い返してみれば。

アバンで起こった出来事を種明かししていく流れとか、恋愛のいざこざとか、

頻繁な時間経過とか、裏切り者探しとか、

あとは…2人で食べる素朴なご飯の美味しそうな演出とか。

それらが面白さに繋がったかどうかは別として、

作り手側も、お堅いビジネスドラマではなく、

「エンタメ作品に仕上げている」つもりで制作に携わっているのは

何となく伝わってはいたんです。

ただ、そういった事情を踏まえても、

私が本作を"雑"だと捉える理由は…全てが空回りで終わってしまった事。

これに尽きると思っています。

 

空回りになってしまった原因は2つあります。

スリースターブックスの描写の曖昧さと、会社&登場人物の魅力の感じ取れなさ…です。

 

まず、前者を具体的に書くとするならば…

最終回で今更「こんなに社員いたの!?」と思うくらいには、

社員たちの仕事ぶりが最後まで全然見えてこなかったんですよね。

なぜそうまでして会社を守っていきたいのか、

会社を築き上げていくまでにはどんなストーリーがあったのかも分からない。

会社についての設定描写が不足しているから、

当然、復活の兆しを見せ始めるまでの過程が不明瞭に感じてしまうのも無理ない訳で、

毎回各々が騒ぎを起こしている割には「どうして追い込まれているのか」という

"その時の状態"が伝わってこないのです。(伝わったとしても個人の話ばっかりだったし…)

本来は、会社を復活させるまでの成功譚を主軸にした話なはずだったんですけどね…。

盛り上がりに欠けたのは、そこの描写の物足りなさにあったでしょう。

 

そして、後者の「会社&登場人物の魅力の感じ取れなさ」。

突飛な時間経過で、「SUPER RICHも1人の繊細な人間」で見せていくのも

悪くはないかもしれません。

けれども、主人公の波瀾万丈を描く物語であれば、

"社長・氷河衛"と彼女を慕っている社員たちの個性、初期設定で、

早い段階で視聴者の心を掴んで初めて

「この人を、この人の経営している会社を応援してみよう」という

気持ちにさせるような描写をすべきだったと思います。

本作の場合、キャスティングの話題性と役者さんの魅力だけで

引っ張ってきた印象が強かったので…本当に勿体なかったです。

 

恋愛要素を強調した数々の無駄なエピソードをカットして、

最終回で急に前面に出してきた"スリースターブックスの危機"を

今までの話にも反映させていたら…とも思わずにはいられない作品でした。

「お金は可能性です。それを使って何かを出来る可能性があるって事なんです。」

という初回の台詞にも興味は惹かれたし、

やり方次第では斬新な面白さが残る作品になっただろうに。

ビジネス用語を言いたいだけ言って終わった…で幕を閉じてしまったのは

何とも残念な限りです。

 

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SUPER RICH 10話 感想|空がメインの話の方が良かったんでない?

 

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いやー…いつも以上に台詞を羅列してますなぁ。

仕事パートにしても、「今ある仕事を1つ1つ丁寧に取り組んでいきたい」という

今後の方針を示した割には、基本的に複数人で座ったり立ち止まったりしながら

会話しているだけの"静"のシーンばかりだからか、余計退屈に感じてしまいました。

下手したら眠気が襲ってくるくらいには(苦笑)

 

本作って、登場人物が描けているようで描けていないんですよね。

というか、それぞれにしかない個性の描き分けや役割分担が不明瞭って言った方が正しいのか。

例えば、衛(江口のりこ)の場合は百歩譲って、裏切り者を特定する時の様子や

同期や後輩から語られる回想を通して"世話焼き"だという事は何となく解釈出来るものの、

ここまで見ても、なぜ社長の座にまで上り詰められたのか、

どれだけ仕事が出来る人なのかがよく分からないし。

優(赤楚衛二)の場合は、以前の海外留学のくだりが端折られたのか一番大きくて、

"社長が可愛がっている旦那だから"順調に出世しているとしか思えない。

そして、何度も言いますが、長年の付き合いである

今吉(中村ゆり)や鮫島(菅野莉央)との間にある

培ってきた信頼感とやらがイマイチ伝わらないから、

インターンのリリカ(志田未来)も含めて女子会をしているシーンが

まるでみんな"ただの部下"で、極端に言ってしまえば"モブキャラ"にも見えてしまう不思議。

登場人物1人1人に魅力を感じられないから、物語にも魅力を感じづらい。

それが結果的に「台詞を羅列しているだけ」という印象を強めてしまうのだと思います。

 

そして、困ったのは…セミファイナルになっても

柄や色味バラバラの布切れを繋ぎ合わせた

パッチワーク風群像劇みたいな作りを押し通している事。

話が1時間内で全然まとまっていないんですよね。

恋愛、仕事、デイトレーダー、裁判、ハゲタカ…

何が主体?どこが一番の注目ポイント?などと困惑しながら見終えました。

まっ、迷走しているのは今に始まった事ではないですが。

 

衛の病気のくだりも意味不明で…確か脳梗塞手前でしたよね?

1年後では既にケロっとした状態でしたし、

血圧が上がると病気が悪化する設定を無視して全力疾走させるくらいだったら

盛り込む必要はなかったんじゃないでしょうか。

で、恋愛や病気と、仕事以外の事に向き合っている衛の代わりに

躍進しそうな空(町田啓太)の件は…

ごく平凡な家庭で幸せに育った彼が、社会に出て待ち受けていたのは、

死を覚悟するほどのパワハラだった…という生い立ちから考えるに、

彼がCEOになるまでのサクセスストーリーで見せていった方が

"SUPER RICH"感も出て面白くなった気がしてなりませんね。

 

 

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SUPER RICH 9話 感想|もはや不運のごった煮状態。

 

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「あなたに話したい事が1500個ある」ねぇ…。

正直、回を重ねるごとに改善されて面白くなっていくどころか迷走していく一方だし、

本作の粗削りな内容には毎回の感想で散々ツッコんできたので、

今となってはもはや書く気力すらないんですが(苦笑)これだけは言いたいですよ。

本当に…どうしてこうなった?

 

物語の中盤は恋愛事情で膨らませてきて、今回はとうとう病気ネタまで盛り込んでしまった。

盛り上がりには欠けたまま"不幸あるある"オンパレードで話は進んで行く。

(そして次回はこれまたベタな裏仕事の誘い展開も入ってくるのかな…。)

もう一度似たような事を言いますけど、本作ってどこを目指したいの?って感じで。

こうすれば波瀾万丈っぽく見えるだろうとか、

こうすればジェットコースターの展開っぽくなるだろうとか、

とりあえず視聴者が取っつきやすい設定やエピソードを色々取り入れてみた結果、

上っ面な内容に仕上がっている気がしてなりません。

 

本作は"お仕事ドラマ"ではないから、仕事パートを細かく見せる必要はないし、

恋愛も人生においては多くの人が経験する事だから不要とは言いませんが、

「スリースターブックスに復活の兆しが見えるかどうか」

そこは最低限しっかり描くべきだったと思います。

そして、江口のりこさんを出来る社長風に見せたい!

でも人気俳優で取り合っている話も描きたい!などと

目先の欲望を埋めるような事はせず、仕事と恋愛の分量も整理整頓出来ていれば、

"二兎を追う者は一兎をも得ず"状態にはならなかったのかもしれません…。

 

さっさとリタイアすれば良かったじゃん?って声も出てきそうですが、

この破綻した作りで最終回はどうまとまるのかという怖いもの(?)見たさと、

俳優見たさに見ているようなものなんです。

そう考えると…今回はいつだったかと同じで、

優(赤楚衛二)の出番が大分多かったですね(笑)プロモーションビデオかな?

 

 

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SUPER RICH 8話 感想|会社を辞める!優が刺された!でも時間は飛ぶ

 

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相変わらず雑な作りである事には変わりないんですが。

う〜ん…最終章に向けての時間稼ぎと言えど、今回は流石に物語に芯がなさ過ぎですね。

様々な要素を詰め込んでいて連続性がない…なんて言葉では片付けられません。

"書きたいエピソード"だけ書いたら気が済んで、後は投げやりになっているように見えました。

 

まずは優(赤楚衛二)の強盗に刺された件。

冒頭で空(町田啓太)が騒動に関わっている風に見せた割には冤罪でもなかったし…

本当、わざわざ事件を起こして、命を軽んずる展開を持ってきた意図は何だったのか?

そのまま「ショッキングな展開で視聴者を引きつけたかった」つもりで加えたとしたなら、

不必要も良い所だし、はっきり言ってかなり不快でした。

 

「会社がいろいろ大変で、ちょっと余裕がないです」って言っているのもなぁ。

正直、仕事や会社の現状よりも恋愛関係のゴタゴタを描いている方が圧倒的に多いからか、

この業績が振るわない状況の中で中間管理職2人が抜けるヤバさが伝わりづらくて

いまいち感情移入出来ないというか(苦笑)

それでも、今回は衛(江口のりこ)の、誰1人抜けて欲しくないし

社員全員大事にしたいという"みんなのママ"っぷりが描かれた。

まぁそこは別に良いんですよ?

一旦立ち止まってそれぞれの関係性を見つめ直す

いわゆるターニングポイントの回だと思えば、

今回のような人柄を前面に押し出した話があったっておかしくはないでしょう。

ただ…問題なのは、今吉(中村ゆり)のケア、

鮫島(菅野莉央)の育児サポート、空の引き抜き(これは今後の話ですが)と、

衛が"友達"として守りたい仲間たちの悩める姿をちらほら描いた割には、

いつの間にか夏、さらに1年4ヶ月も飛ばして

それぞれの動向がどうなったのかを見守る余地も与えずに端折ってしまった事と、

あれだけガツンと励ますシーンがあったにもかかわらず、

今吉を傷つけた犯人もその時の対処も

あっさりとした台詞で済ませてしまった事。

そこで、やっぱり再び疑問に思う。

優が強盗に刺されるくだり、必要でした?

そんなエピソードを入れるくらいだったら、せめて時間経過させるんだったら…

"社員"ではなく"友達"だと思っている衛が仲間を献身的に支えていく過程を見たかったです。

 

ラストは初回の衛を彷彿とさせる優のキャラ変…

本当、どんな方向に向かってしまうのか。

今回で第2章って言ってたのに、次回はもう最終章に突入するみたいですし。

面会で満面の笑みで登場してきた一ノ瀬(戸次重幸)からの

イタタタタ…な胃痛のCMの流れが一番面白かった…なんて言っちゃだめかしら?(苦笑)

 

 

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SUPER RICH 7話 感想|裏切り者はメガネくん!…って誰?

 

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いや〜、完全に比率が「恋愛:仕事=8.5:1.5」ですね。←毎回言ってるような…(汗)

初期設定はどこへやら。

貧乏とお金持ちという正反対の2人による考え方や、お金に対する価値観の違いが

すっかり描かれなくなってしまっている。←これも毎回言ってるような…(滝汗)

恋愛に関しては…まぁ、"連続ドラマ"らしく

時間経過で見せていく作りである事を考えれば、

恋愛したくなる時期があっても不思議ではないんですけどねぇ。

でも、本作の場合は、会社の現状や新事業を始めてからの収益といった"実態"が

あやふやなまま恋愛パートに逃げるから納得出来ないんですよ。

 

納得出来ないと感じた理由はもう1つあります。というか、ここまで見てきて今更気づきました。

なんか…ほぼ毎回、おんなじ内容やってません?

パクリ疑惑が勃発しただの。裏切り者は誰かを探るだの。

最終的には衛(江口のりこ)が不正を暴いて解決するだの。

毎回これらの使い回しなのは気のせいでしょうか?

本作は元々、「どん底に陥った主人公の波瀾万丈物語」を描く作品だったはず。

私が見たいのは、正義ぶって犯人に喝を入れたり悲しがったりする主人公じゃなくて、

金持ちの娘というプライドを捨てて人間臭く這い上がっていく主人公だったのに、

なんで「プチ勧善懲悪」みたいな話になっているんだか…(汗)

 

で、衛が不正を暴く姿を描く事で

なんとなく「仕事が出来る社長」であるように見せてしまっている所も凄く違和感。

確かに、空(町田啓太)を会社に誘うエピソードとか、

ブランク持ちの漫画家に「一緒に0から始めよう」と

二人三脚で支え合う姿勢を示すエピソードとか、

今残っている社員たちは、衛自身の"人間性"に惹かれて

ついて行こうと決めたのが伺える描写はあるんですけど、

それは別に"社長"以外の、偉い役職に置き換えても成立出来そうなんですよね。

社長に出世するくらいなんだから、

それだけの実績や腕前がふとした動きでも感じられないといけない。

なのに…大した活躍もしていなければ、

プライベートでは優(赤楚衛二)に翻弄されるシーンばかりが続くから、

今吉(中村ゆり)が辞めてしまいそうになるのも頷けてしまいます…。

 

冒頭であれだけ重大に見せた割には、犯人も誰…?って感じで。

wikipediaで調べたら5話からの出演で

「フランス語とタガログ語も堪能なトリリンガル」という設定がついていたんですけど、

ごめんなさい、マジで記憶にない(苦笑)

「誰1人覚えてないなんてバカばっかですね」多分多くの視聴者は君の事覚えてないよw

被害を受けた漫画家本人が許せばオッケー!で

あんな簡単に盗作事件が解決するのもびっくりもん。

海外にまでアップロードされているんですが…そこら辺、なかった事に出来るのかな。

まぁ、"フィクションの世界"だから良いのか?

 

やまとなでしこ」じゃなくて「ロンバケ」のパロディを盛り込むし、

↑どちらにしても必要性は感じないけど

今の所物語と結びつかない妊娠のくだりやLGBTも取り入れるし…

何がしたいのかよく分からんドラマだなぁという印象は続きますね。

 

 

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SUPER RICH 6話 感想|ちゃんと仕事してるのけ?

 

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話が迷走していってるなぁ(苦笑)

迷走していってるとしか言いようがないでしょ、これは。

某日曜ドラマでも同じ事を書きましたが…

本作の場合は三角関係を盛り込んでいる以上、

衛(江口のりこ)と優(赤楚衛二)と空(町田啓太)で

3人の"事情"を描かなければならなくなっているため、

結果的に描写や場面転換が増えて、話が散漫しているように見えてしまうんですよね。

 

いや、散漫しているだけならまだ良いんですよ。

片方のパートは好んで見ているというポジティブな意味にもとれますから。

でも…本作のエピソードは全てが唐突。

この手のドラマであれば「恋愛」と「仕事」は結びついていなければならないのに、

恋愛パートを散々描いたら今度は忘れていた仕事パートにもちょっと触れて、

とりあえずある程度描いたら恋愛パートに戻って…と

2つの要素を別々に分けて扱っているのが、本作に惹かれない致命的な原因なんだと思います。

 

そして、蛇足だと感じるエピソードに限って、台詞が浮いてしまっている。

もう少し詳細に書くとするなら、

物語を魅せるための"引き立て役"として台詞を生み出しているんじゃなくて、

既に存在している台詞を引き立てるのを"前提に"物語を紡いでいっている…

と言った方が正しいでしょうか。

この件は最近薄々気づいていましたが、

今回はとにかく個人エピソードが多かったので、それに応じて

作られた台詞をいつも以上に並べ立てているようにも感じてしまいました。

まぁ、本作がオリジナルである事を考えると、脚本家の作風とも言えるんでしょうけど…

あまりにも浮き過ぎていて、波瀾万丈の物語のはずがファンタジーになってますね(汗)

 

で、そもそもの疑問なんですが、

会社って元々は倒産に近い状態だったんですよね?

衛が全財産会社につぎ込んだらしいので、倒産までは行っていないんだけども。

その時は九死に一生を得たとしても…今の収入源ってどこから来ているのか?

今回の内容だと散財しているようにしか見えないし、

分量からして、優が仕事そっちのけでバイト生活で自由に過ごしているようにも見えて、

他の人たちもちゃんと仕事してるの?って感じですし。

具体的な対策を立てて、目標に向けて実行している様子が描かれないんだったら、

古民家にわざわざ引っ越して"崖っぷち感"を滲み出さなくても良かったんじゃないでしょうか。

 

正直…感想を見限るドラマを間違えたかなぁって思ってます(滝汗)

3話が一番まともに見られた印象。いや〜、ここまで酷くなるとはなぁ…。

 

 

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SUPER RICH 5話 感想|1年後になってから「これ何のドラマだった?」状態

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あれこれツッコんで来たものの、それでも見続けてみようか…と思えたのは、

1話の終盤のラーメン屋での衛(江口のりこ)と優(赤楚衛二)のこのやりとりだったんですよね。

衛「36にもなって初めてお金の事で悩むなんて恥ずかしいわ。

  こんな事になるんやったら、金持ちの家に生まれんかったら良かった。」

優「それは違います。お金持ちの家に生まれたから36年もお金に悩まずに済んだんです。

  お金は可能性です。それを使って何かを出来る可能性があるって事なんです。」

どん底に落ちる前に豪遊したり、特段豪華にする必要もないご飯にも大金を無駄遣いしたり…

といった描写はなかったから、衛が後悔している様子に重みは感じられなかったんですが、

それは何とか"お金持ちを満喫していた頃の自分"を脳内補完する事にしておいて。

これからは現代における「豊かさとは?」を

主人公の人生を通して描いていくのかな…?っていう微かな期待はあったのです。

500円玉も出してきた辺り、そのうちそんな話になるんだろうとてっきり思っていました。

 

ところが、今回はどうでしょうか。

恋愛パートを優先させ過ぎて、仕事パートはおろか、

会社が危機的状況に陥っている事や、

主人公が元お金持ちだったという設定すら空気になっていませんか?

物語上で重要になってくるであろう「1年後」も秒で終わり。

1年の間にスリースターブックスがどれだけ収益を得て、借金はどのくらい返済出来て、

事業を立ち上げてからどうやって軌道に乗せて行ったのか?といった

会社の進展に少しでも触れてくれていれば良かったのですが、

今の状況がどうなっているかも分からないまま

「200万貸してくれ!」という個人エピソードを描かれても…ちんぷんかんぷん。

っていうか、本当に貧乏なのであれば、ギャンブル性の高そうな海外留学に投資するより、

経営専門のスクールに通わせた方が安全だし安く済むと思うんですが…

取り扱っている事業内容も曖昧だから、なぜ留学させたがるのかも不明です。

 

わざわざ胸キュン要素を盛り込んで三角関係を作りたいのであれば、

金持ちだとか貧乏だとかそういう設定にする必要もないし、

タイトルが「SUPER RICH」である必要もないんですよね。

つまり、恋愛のせいで全てがちぐはぐになっている。

転けそうな衛を助けに行くシーンでスローモーション…?

誰もいない場所で2人だけの社交ダンス…?

演出や展開から、ここを見所にしよう!ここでキュンキュンさせよう!っていう

作り手の意図が透けて見えて、

個人的には一昨日のドラマと近しいものを感じてしまいました。

しかも本作の場合、メインはそこじゃないからこそモヤモヤします…。

 

衛と空(町田啓太)が付き合っている噂を聞いて、

衛の気持ちを確かめたり、好意を向けたりと、優視点で描かれる話にもなっていたためか、

次回予告で「反撃開始!」って言われても…正直、何が?って感じです。

 

なんか、ここまで内容が変わるとなると、

プロデューサー側から「恋愛要素も入れて!」って要望があって

急遽脚本を書き換える事になったのかな…とか、邪推してしまいたくなりますね。

どんな作品にしたいのか、双方の意見が一致しないまま来てしまった印象があります。

 

 

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SUPER RICH 4話 感想|登場人物の多さがやっぱり気になる…

 

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テーマがさらに迷子になってしまった感じかなぁ。

やっぱり、登場人物の多さが損をしているのかもしれません。

 

前回も今回も「主人公の波瀾万丈」というよりかは

「群像劇」寄りの内容になっている点では同じでも…

前回は物語を進めるにあたって、

「会社が倒産するか」それとも「小学生が書いたような原稿を採用するか」の

究極の二択を迫られるという軸があったお陰で、

衛(江口のりこ)も悩める社員の"1人"としてある程度の存在感を残せていたのですが。

今回は空(町田啓太)の過去のトラウマとの決別、インターン生の就職難、

東海林(矢本悠馬)のヘッドハンティングと、それぞれで向き合う対象が異なっていて、

悩める社員"たち"を描く構成になってしまったために、

結果、んん?これって何の話だったっけ?という戸惑いを生んでしまったような気がします。

 

他にも…

インターン生が騒ぎを起こすシーンに必要性が感じられない事

→逆に話の腰を折っている。なくても成立する。

・回想による状況説明の多さ

→一度見た所から改めて振り返ろうとするので、ちょっとクドい…。

・今後三角関係の展開になるのが見え見えな恋愛描写の盛り込み具合

→これも強く押し出すと"会社の立て直し"話ではなくなるような?

この3点が、物語の方向性を見失いがちの

直接的な原因に繋がっているのではないかと思わされました。

 

今回のパワハラ描写も古いんですよねぇ。

今の時代だったらとっくに解雇処分になっているだろうに、

なぜ6年も同じ会社で働き続けられるのかが気になって、あんまり入り込めませんでした…。

録音・録画したら一発でアウトなんですけどね。

空もそうですし、なぜ誰もその発想に至らないのかが不思議です。

アバランチに制裁してもらったらまだ満足出来たのかも(苦笑)

 

 

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SUPER RICH 3話 感想|崖っぷちと小ネタは相性良さげ…?

 

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古民家をオフィス兼自宅にし、「ゼロからのスタート」を掲げてから…のお話。

1話2話では粗が目立つ箇所に散々ツッコミを入れた感想を書いてきたけど、

舞台はガラッと変わった訳だし。

今までの話が"プロローグ"ならば、今回からの話は"第1章"と捉えてみよう…って事で、

気持ちを入れ替えた状態で見てみました。

そしたら…少し見方が分かってきたかな?

 

個人的にツボだったのは、投資家の娘が描いた小学生の絵みたいな原稿を

頻繁にアップで映していた演出。

クスッとさせられる小ネタが散らばった作りになっているから、

もしかしたら原稿のくだりも、笑かそうという意味合いで入れたのが大きいんでしょうが…

あの絶望的に下手な(失礼w)絵の表紙が何度も映れば映るほど、

それを"最後手段"として使わざるを得ない

会社のヤバさを物語っている所に、妙な面白さがあったんです(笑)

前回まではそういった軽い演出がイマイチ転落劇と噛み合っていない印象がありましたが、

今回からの展開ならば、現状の酷さを笑いに変える点で

相性が良い組み合わせになるのかもしれない…そんな期待を感じさせました。

 

あとは、インターンを雇い続ける意味がよく分からなかったり、

登場人物が多過ぎるためか「主人公の波瀾万丈物語」というよりかは

「群像劇」の雰囲気が強く漂っていたり…と、まだまだ気になる部分があるのは事実。

でも、直感的に言うなら、

衛(江口のりこ)が優(赤楚衛二)や北別府(松田美由紀)と関わる様子を見ていて、

江口のりこさんだから見ていられる」から「江口のりこさんだから見ようと思えるのかも」に

ステップアップした感覚も覚えました。(あくまでも私一個人の印象です)

 

これは本人のイメージもそうですが、

主人公が関西弁を話す設定なのが一番大きいのでしょう。

で、江口さんが関西弁を話すと、基本少し柔らかめで、でもツッコむ時は切れ味抜群で…という

二面性を感じさせるんですよねぇ。

今回はその二面性が活かされた内容になっていて。

優には彼の良さを優しく伝えるけれども、北別府や投資家の娘には本音をハッキリぶちまける。

形は違えどどんな人に対しても"真心"を持って正々堂々接しているのが分かる主人公の描写が、

これまで詳細には描かれなくて物足りなかった、碇(古田新太)との長い付き合いや、

社員たちとの信頼関係をも補填してくれている気がして、

「だからついて行きたい気持ちにさせたんだろう」と

彼女にほんのちょっとでも説得力が持てたのは良かったです。

 

そんな訳で、前回よりも好意的に見られるようにはなりました。

しかし、今後恋愛を前面に出すかどうかで

本作への印象はまた大きく変わりそうな恐れはあります。

漫画の台詞とは言え、顔を近づけたり、手を頬に当てたり…の胸キュンシーンが

どうも浮いていてねぇ…

うーん、恋愛に踏み込むのはまだ早いし、

なんなら無しでも十分物語は成立するんじゃない?と思ってしまうんですよ…(汗)

本当にそこ次第…ですね。

 

 

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SUPER RICH 2話 感想|売却しても住めている豪邸が気になる

 

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また「面白くなりそう」で終わってしまった…(汗)

やっぱり、登場人物の掘り下げも、危機感の表現の仕方も、会社の仕組みも

全てにおいてふわっふわな状態で済ませている気がするんですよ。

前回と矛盾している部分もあるし、初回で描くべき初期設定を今回になって描いているし…

下手したら、初回と今回で脚本家さんが別々なのでは?と思えるほど。

 

いろいろ気になった所を書くとするなら…

まずは衛(江口のりこ)の財産について。

前回の感想でも書いた通り、全財産を計算しているシーンはあれど、

家を売ると決断したシーンは見当たらなかったんです。

でも、今回になって、自分の財産を現金化したのかという質問に対して頷き、

近いうちに振り込まれると発言していました。

それだけなら、じゃあカットされただけで実際は売却したのね…と脳内補完出来るんですけど、

個人的に矛盾していると感じるのは、売却の手続きをしてからも

なぜか良い所に住めている件。

不動産とのやり取りをした経験はないからよく分からないんですが…

同意書にサインして手続き完了したら、

部屋をある程度綺麗にしてからすぐ出て行くのが条件じゃないんですかね?そういうのって。

猶予期間がもらえたとか?

それにしたって、前回はお金がなさ過ぎて空腹の描写があったのに、

冷蔵庫の中身が空っぽとか、家具が減っているとか、

何かを切り詰めながら暮らしているのが伺えるカットがなくて

今まで通りの生活が送れているように見えてしまっているから、

イマイチ「会社と自分の財産どちらもない」事に対する危機感が

画面越しに伝わってこないんですよねぇ。

 

あとは…これも前回、とある読者さんからいただいたコメントに返信した内容と被るんですが、

具体的にどんな会社で、どんな仕事をしているのか?が分かりづらいです。

(前回も途中で「出版社」という台詞があってやっと分かるほど)

別に本作は「お仕事ドラマ」ではないので、丁寧に描かなくて良いと思っています。

少し触れる程度で全然OK。

ただ、インターンがいるにもかかわらず…描写が足りなさ過ぎなのではないでしょうか。

彼らの存在意義にしたって、

田中(志田未来)が情緒不安定になっているくらいの印象しかありません。

同世代なら優(赤楚衛二)がいるし、別に会社の危機の手助けをする訳でもないし、

そもそもインターンを経験した人がそのまま正社員に採用されるのが絶対でもないんだから、

それだったら情けで優をインターン生としてとりあえず働かせる展開にした方が

余計な描写をせずに済んだんじゃないかと思ってしまいました。

ちなみに…衛がどうしても編集部の存続を維持したい件についても、

説明不足なので当然理解は出来ません。

 

話の構成も洗練されていない気がします。

冒頭でも書いた内容をもうちょっと具体的に説明すると、

一ノ瀬(戸次重幸)にたくさんの事を教えてもらった思い出や

空(町田啓太)が衛の元で働くと決意したきっかけ、

衛が声をかけた社員を責任持って面倒見る理由…

描き方次第でどんな人かが見えてくる内容。

これらのエピソードをなぜ初回ではなく"2話で"描いたんでしょう?

描いたと言っても、私が見落としていない限りは

空の6年前の回想以外はみんな台詞のみ。

回想シーンを一瞬差し込むだけでも登場人物の境遇が垣間見えて

共感しやすくなると思うんですけど…

初回で描くべきエピソードの優先順位が間違っているのが勿体ないです。

 

ジェットコースター展開にしても、冒頭で衝撃的な展開をチラ見せして

そこから少し前に遡って物語を進めていく構成を定番化させるつもりなんでしょうかねぇ。

初回は一部始終を見る前と後で

衛の考えの捉え方に変化があったから必要性を感じましたが…

何でもかんでも最初に挿入してしまったら、

インパクトが弱まって「ジェットコースター」とは言えなくなるような?

 

うーん…今回の所々のエピソードを初回に持ってきて、

古民家をオフィスにするくだりをラストに直結させる…で良かったんじゃないですかね。

実家っぽい所がオフィス!?という可笑しさがありましたし、

ラストが一番「崖っぷちからの再出発」感あって面白かったですもん。

 

 

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