2019年10月一覧

G線上のあなたと私 3話 感想|人間模様のリアルさの中にほんのファンタジー

 

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良いドラマだなぁと思えると、脚本が良く思えてきて、

次に演出、今度は役者のハマり具合と…どの要素にも良さを見出してしまいます。

私にとって、本作はそんな作品。

 

特筆すべきは、主演の波瑠さん。

今回のガチ泣きの演技は特に光るものがありました。

個人的には、どこか澄ましているような、

奥に潜んでいる感情が見えてこないようなイメージを

今までの作品を見てきて持っていました。

しかし、レンズが涙に溜まってしまったり、

曇ってしまったりするのには「本気」が伝わってきて

更には言葉を1つ1つ選んでいるかのような"溜め"の塩梅も絶妙な事から、

ああ、誰かのために泣けるんだなぁ…と納得させられる演技が出来るんだという

新たな収穫を得た気分でした。

 

他にも、也映子(波瑠)と理人(中川大志)の2人を支える中心軸として

大人の存在感を発揮する松下由樹さん。

自分の方を振り向いていないと分かっていても、気持ちには真っ直ぐでいたいとする

モヤモヤした悩みを抱える、今時の大学生を体現する中川大志さん。

そして、上品でふわっとしたキャラクターから僅かに垣間見える冷たさの

緩急が素晴らしい桜井ユキさんなど、

本作はどこか等身大で魅力的に映る役者さんばかりです。

これは、キャスティングをしたプロデューサーさんの力が大きいんだろうなぁ。

あ、でも…鈴木伸之さんにはそろそろ有島系統じゃない新たな役で

名を残す所を見たいものですが(笑)

 

細かなシーンですが、

LINEでメッセージを返したら続いていた会話が突然途切れてしまって、

「何か間違えちゃったかな…これ絶対ダメなやつかも…」と

一人で右往左往する描写があるのにも共感出来てしまいます。

感情表現の見せ方といい、カラオケに行ったら本来やるべき事をサボっちゃうのといい、

些細な部分でもあくまでもリアルに、丁寧に描こうとしているのが伝わります。

 

感情表現に関しては、あのガチ泣きは作りようによっては泣かせようとしている

狙った路線になってしまいがちですが、

メガネに涙が溜まっても語り続ける…というギャグ(?)的な要素を盛り込みつつ、

途切れ途切れの言葉の伝え方に不器用さも感じられて、

愛らしいキャラクターに映させるのが上手いと思わされました。

 

そんな「特に才能はない、普通に生きる人々の物語」として、

全体的に良い意味でドラマじゃないような展開を描き続けてきてからの

終盤の壁ドンラスト。

突然ファンタジー要素が入ってくる様も、最後まで見ていて飽きないです。

 

う〜ん、火曜日も土曜日も、贅沢な1日を過ごせているわぁ…。

 

 

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まだ結婚できない男 4話 感想|まだ素直になれない男

 

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前作とはちょっと違って、

初回の演説シーンから「セカンドステージ」をテーマとして提示し続けてきましたが、

今回は、懐かしさもありつつ新しさもある本作の良さが

一番出ていたような気がしました。

 

桑野の母・育代(草笛光子)にスポットが当たるお話。

我が子が気掛かりなあまり、独身なの?とまどか(吉田羊)に食いついたり、

人の私物をゴミ箱に捨てたり、終いには舌平目を煮物にしたりしてしまう、

ちょっとお節介なお母さん。

 

しかし、自分が大人になってお母さんを「お節介」だと思えてしまうのも

親子あるあるエピソードで。

その言動も決して悪気ではなく、愛情が込められているのは息子が一番分かっている。

「いつまでもあんたの側にいられる訳じゃないのよ」でちょっと無言になっちゃうの…

本当はお母さんが大好きなんですよね。

「綺麗だから」「まだ需要あるだろ」で、誕生日の言葉は一切出さないのは

いつもの素直じゃない桑野さんって所ですが、最終的にはちゃんと渡せて良かったです。

 

冷蔵庫を勝手に開けて、食材を使われてしまうのもあと何回か。

プレゼントを渡せるのもあと何回か。

「いつまでもあると思うな親と金」とはよく聞くけれど、

今回は草笛光子さんの深みのある声がストンと心に響いてしまって、

母がいるという存在に温もりを感じつつも、消えてしまいそうな切なさも覚える…

じわっと考えさせられるお話でした。

 

「人として付き合ってください」と頼むお母さん。

渡してこい!って背中を押すまどか。

桑野さん、素敵な人たちに恵まれているね。人との繋がりを構築するのも大事だなぁと。

 

そんでもって、やっくんはジムの薬丸!?というコメディパート…

笑えると思ったら今度はしんみりさせられる。振れ幅の大きさも、また楽しいです。

 

 

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シャーロック 4話 感想|男の嫉妬ほど面倒臭い事はない…

 

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個人的には、最後に一気に畳み掛けて頭を混乱させる感じのする

ちょっとモヤっとしていた事件パートも、

今回は今までより比較的全貌が掴みやすく、3人のやり取りも含めて楽しめた気がします。

いつものバイおディーンタイムまでに、梶山(矢野聖人)と潤(小林喜日)、

優子(小島藤子)との関係性を把握する事が出来、

もしかして石橋(金子ノブアキ)は…?と、彼の心情を想像する余裕も生まれました。

 

また、回を重ねるごとに物足りなかった人間模様の"深み"も復活してきた印象で。

犯行の動機は男の嫉妬。男の嫉妬ほど面倒臭い事はない。

天才を育て上げたどんなに優秀な人間でさえも、結局は感情と憎しみには勝てない…

という少し皮肉めいたお話に。

 

趣味のボクシングなだけあり、

いつもよりノリノリに見えたディーンさんのコミカルっぷりも。

15年間温めてきた想いを一気に吐き出すかのような「嫌いだったんだぁ…」の

金子ノブアキさんの目を見開く表情も。

傘の持つ鮮やかなオレンジと、哀愁漂う彩度を落とした風景の対比を効かせた映像も。

ゲストの演技力で魅せる作風に定評のある本作ですが、

ストーリー面、演出面、役者面どれにおいても、

いつも以上に「良いものを見た」気分にさせられた回でした。

今回の作りが自分には一番合っているのかもしれませんね。

 

誰にも真似出来ない鋭い推理力を持つのが獅子雄なら、

女心に対する理解力に秀でているのは若宮(岩田剛典)。

「それが彼女の一度きりの勝負だったんだ。

この矛盾した感情はあいつには分からないだろう」

この一言だけで、同じ「真実を追求する」という共通点があっても

二人がいかに相反する立場にいるのかがサラッと分かる結末には痺れました。

 

良いですねぇ…切れ者のコンビを見ていたい。

そして、江藤(佐々木蔵之介)のおどけたキャラに癒されるのが、またお気に入り。

こらっ1人だけ自転車漕いで楽するな!(笑)

 

 

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俺の話は長い 3話 感想|人の家を覗き見している感じが堪らない…

 

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其の五「カボチャと喫茶店

 

前回でも前々回でも話の筋は通ってるんだよなぁと感心してしまった

満(生田斗真)ですが、今回は極論が面白過ぎる。

ハロウィンとヘロインを一緒くたにするって!!

終いには、武器を持っていたら戦争が始まるとか!!

次々発せられる満の言葉にツッコミっぱなしでした(笑)

 

しかし、屁理屈を言っていても、意地でもカボチャをもらおうとしていても、

母・房枝(原田美枝子)は息子の本当の気持ちを見抜いていたようで。

やっぱり、子供が大人になったとしても、いつまでも親には敵わない…

そんな「親子あるある」なお話だったと思います。

 

他に印象に残ったのと言えば、ラジオで自分の投稿が読まれた時の

春海(清原果耶)のソワソワしたシーン。可愛らしかったなぁ。

しばらく立ち上がりっぱなしだったり、それからどうして良いか分からず

カーテンをぎゅっと掴んでみせたり、今度は座り直したり…という

落ち着かなさが妙にリアルでさ。

(これではないけど、私も興奮したら部屋中歩き回る事があるので気持ちが分かる。)

心を閉じ込めてしまいがちなナイーブな年頃の女子高生を、

何の飾りっ気もなく演じる清原さん。本当に良い役頂いたなぁ…なんて。

毎回褒めている気がするけど(笑)それくらい上手いんですもん。

 

 

其の六「酢豚と墓参り」

 

前半パートに満と父の関係性が垣間見える「カボチャと喫茶店」を

持ってきたのはしっかり意味があったのだなぁ…と思えるお話。

 

「カボチャ」が過去ならば、「酢豚」は現在。

「親子が当時どんな風に接していたか」を示してから

「残された子供は今どんな心境で過ごしているのか」を描く。

この流れのお陰で、家族の背景が徐々に見えてきたような気がしました。

…と同時に、満は満で、綾子(小池栄子)は綾子で、

父から与えられた愛情を自分なりに受け止めているのだとも伝わる作り。

 

言い合いになってその場がギクシャクしたとしても、反論出来なくて困ったとしても、

父が好きだったという酢豚餡かけチャーハン(=同じ釜の飯)を食べれば

結局は家族に戻ってしまう。

怒って、泣いて、ご飯を食べて、気持ちが落ち着いて…

家族でいる以上、そんな繰り返しの日々なんだという

さり気ない教訓も込められていて、温かいながらも考えさせられる内容でした。

 

個人的には、素直じゃなくて意地っ張りな性格の満の事を考えると、

お見舞いに行ったのは1回だけじゃないんじゃないかなぁと思うんですけどね。

優しい子扱いで褒められるのが恥ずかしくて、それを隠すために…とかあり得そうな。

どうなんでしょう。

 

 

***

 

茶店や中華屋と、今回は「景色」「街並み」を映す引きの画が多い印象でしたね。

今までもホームコメディとして充実した出来でしたが、

その演出によって更に「人の家を覗き見している感じ」が出ていて

面白みが増した気がします。

 

どこか懐かしいような雰囲気は、ホームドラマおなじみの「昭和らしさ」ですが、

社会人への道を閉ざしたニートの設定、マシンガントークが見所となっている点は

「令和らしさ」で、昔と今が交わりあった作りも楽しい。

 

コメディ部分もドラマ用に面白おかしく作ってるギャグではなく、

神頼みのアドバイスを信じちゃう春海とか、綾子の悪口につい乗っかる光司(安田顕)とか、

免許を取ろうとする牧本(西村まさ彦)がズバッと言われちゃう所とか。

ささいな日常から生まれる会話&やり取りから笑わせるのが良いですよねぇ。

 

光司と高校生との仮装バトル(?)も気になるし…

既に1クールじゃ短いんじゃないかという気持ちにさせられています(笑)

 

 

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グランメゾン東京 2話 感想|キムタクの魔法で浄化された春風亭昇太さん

 

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今回の役は一度夢破れた者という点で今までの役とは一捻りありますが、

基本的に天才肌で周りを引っ張っていく系統の多い「ザ・キムタクドラマ」と

従来の日曜劇場の作風は上手く融合されていますね。

 

もはやレギュラーになりそうな(笑)春風亭昇太さんなど

この枠お馴染みの顔ぶれが揃っている事、

主人公サイドvs銀行というフォーマット、告げ口展開、個室での密会シーンと

所々の設定には所謂「マンネリ感」はあるものの、

主要キャスト陣がそれを強く感じさせません。

新鮮味を出したいが故に、キャラクターがやはりまだ若々しく映ったり、

高級な劇伴と主人公の強い佇まいがどこか釣り合ってなかったりと思う所はありますが、

今の段階では、テンポの良い展開と尾花(木村拓哉)の個性を表すかのような

大胆な演出のお陰で、楽しく見られています。

15分の延長も全く気になりませんでした。

 

しかし、1話ごとにステップアップする構成で

視聴者を飽きさせないようにするのは良いですが、やはり成功に繋がるまでの物語なので、

過程はもう少し丁寧に描いて欲しい気持ちにもさせられました。

「数字で決める」がモットーのはずの汐瀬(春風亭昇太)が終盤では

美味しい料理で心動かされて急にキャラ変したように見えましたし、

土地担保でもダメ、500万円足りない危機的状態の中で

最終的にあっさり受け入れてしまうのも、いつそうなった?という力技感がありました。

融資という壁を突破しなければドラマが進まないのは分かりますが、

頑固なキャラクターは頑固なままで、それに見合った攻略法を

主人公サイドを通して描写すべきだと思います。

 

それでも、どんでん返しの展開は全世代が楽しめますが、

劇中の言葉を借りるならば特に「おじさん」「おばさん」世代の胸を打つ

作品としては順調な作り。

リスタートを図るって設定が、自然と背中を押されているようで良いですよね。

 

 

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少年寅次郎 2話 感想|人情深い"あの"寅さんになったのも納得出来る…

 

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今回は、光子(井上真央)や平造(毎熊克哉)との関わりで何かを感じ取ったり、

二人の様子を後ろから見たりする寅次郎(藤原颯音)のカットが多かったので、

彼にとって「思いやりとは何か?」「大人の抱える複雑な心境とはどんなものか?」

を学ぶ回になるのかなぁと思いながら見ておりましたが。

戦争当時の背景も絡めて、まさかそんな想いが芽生えるとは…という切なさが

寅次郎の表情から込み上げてきてしまいました。

 

子供が思った以上に周りに敏感である事は

本作だけでなくどのドラマでも描かれたりするもの。

ですが、ほんの興味で土手に行き、燃えている向こう側の町とすぐ上を通る軍用機に

ただただ見とれる寅次郎の姿は、自分の無力さを知り、

このままスッと消えてしまうのではないかと自然と感じ取れてしまうような

ショックの大きいシーンでした。

 

しかし、戦地へ出征し家を出て行く家族、亡き兄、戦況下で緊迫した日々を過ごす毎日と

シリアスな展開が続いた分、光子からの愛情たっぷりの抱擁には、

寅次郎と同じように嬉し涙が…。

他にも、兄・昭一郎(村山陽央)との最期の会話にも泣いてしまったり、

逆に序盤ではムードメーカー的存在として明るく振る舞う寅次郎に

何度もクスッとさせられ、この愉快な日常がずっと続けばいいのに…と思わされたりと、

見所があり過ぎて言葉で上手く伝えられないほど、

終始登場人物に心が揺り動かされっぱなしでした。

 

やっぱり、「間」がとても素晴らしいと感じられるドラマは良いドラマ。

向こうの世界の空気や時間が、こっちにも伝わってくるような感覚を覚えます。

 

 

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左ききのエレン 1話 感想|エレンがどう関わっていくのか?が気になる。

 

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秋ドラマの視聴リストを作成していた頃は本作の存在を知らない状態だったものの、

深夜ドラマの女王(だと勝手に思っている)で、独特の雰囲気を醸し出す女優として

個人的に一目を置いている池田エライザさんが出演される事。

そして、デザイン会社が舞台になっている事を最近知り、初回を見てみました。

 

内容としては、挑戦させてもらったコンペに最後まで携われない悔しさと憤り、

上司の神谷(石崎ひゅーい)の想いを受け成長していく光一(神尾楓珠)の姿を描き、

「本物の天才だ」とするエレン(池田エライザ)との出会いも描く話だったかと思います。

 

広告代理店ではないし、特に大規模な商品を扱っている訳ではありませんが、

光一の「こんなに頑張ってるのに」と自分の事で精一杯になってしまう心境には

心当たりがあり、同じデザイナーとしては1つ1つの言動がチクリと刺さりっぱなしでした。

本作のジャンルは群像劇だそうですが、光一のパートにはある種の青春が感じられて

ここは最後まで面白く見られそうな気がします。

 

一方で、ニューヨークで画家をやっている事以外にエレンがどんな人で、

光一とどう関わっていくのかはまだ掴めず状態なので、これからという所なのでしょう。

序盤で光一が「見てろよ、エレン」と言っていた件や、

基本パーカーというフィクション的見た目からして、もうエレンは亡くなっていて、

彼が時々彼女からかけられた言葉を思い出す形で

鼓舞する存在として描かれるのかなぁと途中まで何となく思っていたのですが、

遠くで生きていると分かった瞬間、より興味が増しました。

 

深夜ドラマらしい幻想的な画作り、

色んな感情が入り混じっている感じのOP映像と演出面も良く、

さゆり(中村ゆりか)の動きも含め、最後まで見てみようかな?と思える初回でした。

しかし、火曜日は2作品の感想を既に書いていて、

それに平日の深夜放送だと基本的に休日に録画視聴になり

毎回書くにしても遅くなってしまいそうなので(「死役所」の投稿自体が遅いので^^;)、

感想は初回だけにして今後は視聴のみで楽しみます。

 


リカ 2・3話 感想|病院のツメの甘さを利用しまくる主人公…

 

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こちらも2・3話の感想が書けずじまいで、

最新話を放送する当日になってしまいました(汗)

視聴してから日にちが経っているので、超簡単感想でまとめていきます。

 

2話「これは私たちだけの秘密」

 

ドラマにおいて「こんな病院行きたくない〜!!」と思うくらい

ノーセキュリティな病院は多く見てきたけれど…

ここは、もう、お人好しな人が多過ぎる(笑)

 

事情を話した相手はリカ(高岡早紀)しかいないのに

薬の取り替えを疑わない看護師も、防犯カメラがおそらく設置されていないのも、

そして、手術する患者を最後に一人だけ任せるというのも不思議。

だからペアンで脅される事になるのよ〜…大矢(小池徹平)さん。

まぁ、それくらい利用するには打って付けの場所なんですよね。リカにとっては。

 

舌打ちされたらもうその人は最期だと思うので、

今回の場合、狙われる前に自ら辞職しちゃった方が正解だったのかも。

 

1話でリカの目と顔のアップの演出が多い事を書きましたが、

次に書く3話も含めて「捕えた獲物は離さない」点で、

彼女の持つ蝕むような恐ろしさが徐々に表現されているような気がします。

後ろの背景を少しボカすの、良いですよね。

 

 

3話「鈍感な女…死ねばいい!」

 

あらぁ…藤鐘新師長(安藤玉恵)と小山内(池谷のぶえ)が

一気に消されてしまう回でした。

安藤玉恵さんがキャスティングされている時点で、

何か良からぬ事が起きてしまうんじゃないかとは予想してましたが、やはり…という感じ。

 

リカはともかく、今回は直接責めた師長に原因がありますよね。

どことなく怪しいのを察していたのなら、

探偵か警察に素性を調査してもらうなりして裏で行動を起こさないと〜。

でも、大出血した部位は心臓じゃなくて大腸っぽかったので…

緊急手当すれば命はまだ助かったんじゃないか?と思いました。

まぁ、この病院はツメが甘いので気づかないか…(泣)

 

次回で第1部は完結。

事務員・千秋(夏菜)のSNS投稿の件や婚約相手の件など色々残っていますが、

果たして上手く風呂敷を畳められるのか?

リカは病院をどんな姿にして立ち去る事となるのか?に注目しながら

今夜の放送を待とうと思います。

 

ところで…小池徹平さんが途中で豹変するような事は、もうないかな?(笑)

「大恋愛」の松尾のイメージがどうも強くて…「奪い愛、夏」でもそうだったらしいですし。

 

 

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時効警察はじめました 2・3話 感想|魔性の女っぷりが似合うミポリン

 

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前回(2話)の感想が書けずじまいだったので、3話と一緒にまとめちゃいます〜。

 

2話「超人気ミステリー作家の密室殺人」

 

2話の脚本家は福田雄一さんで、ギャグと白目と独特な笑い方のオンパレードといった

良くも悪くもいつもの「福田ワールド」に味付けされてしまうんじゃないかと

ちょっと心配していましたが、上手く溶け込んでいたように思いますね。

後から調べてみたら演出家は別の方だったので、その方のお陰でもあるのかな…?

まぁ、三日月(麻生久美子)がやけに乙女チックなモノローグを多用していたり、

某映画の宣伝と言わんばかりに磯村勇斗くんで遊んだりと、

そこは福田さんらしいと言えばらしかったですが(笑)数々のネタ、楽しみました。

 

事件の内容は、ミステリー作家の息子が有名小説のトリックを使って

父に復讐する…というもの。

でも、まだまだ「息子=作家のたまご」なのは事実で、

ツメが甘い部分を父がわざわざ手伝って、計画が成功したように見せるという

裏トリックになっていたのが面白かったです。

 

なんで自分の命を犠牲にしてまで?とは普通だったら思うんですけど、

余命わずかなのもあり、また息子が自分に挑戦をしかけてくれたのが親として誇らしくて、

未来の希望のためにもその努力を受け止めよう…って所でしょうか。

 

しかし、外に落ちたナイフやドアノブには指紋ががっつり付いていたので、

調べようと思えば時効にならずに済んだんじゃ?という気はします(笑)

 

 

3話「婚活の女神の恋の罠」

 

サブタイトルの「婚活にルール・マナーは数あれど、殺しに勝るタブーなし」といい、

今回はわりかし犯人と殺害動機が読める展開ではありましたが、

ゲストの中山美穂さんの魔性の女のハマり具合と

三日月&彩雲(吉岡里帆)の可愛らしさに見惚れ、キャラクター面で楽しんだ回でした。

 

彩雲くん、あのゆるふわパーマとっても似合っていたのに…もうやらないのかしら。

最初は霧山(オダギリジョー)と三日月の間を割り込む人物に映って

(二人が捜査している所をもっと見たいという焦ったさもあり)

あまり馴染めずにいたのですが、

前回からは二人のやり取りも増えてきていて、またワンクッション的存在として

関わる立場になってきたようにも感じられたので、徐々に好感が持てている自分がいます。

三日月くんとは別ベクトルでの癒され自由奔放キャラ…これはこれで良いじゃないのと。

 

事件の犯人はやはり、婚活アドバイザーの琴吹町子(中山美穂)で。

日頃の行いが結果に出てしまう…そんな殺害&誘導手段でしたね。

というか、ドラマ上において、結婚相談所とそれに携わる者がそのまま

良いイメージで終わった事がないような(笑)必ず裏事情が含まれている感じ。

演出はいつもより小刻みなカメラワークが多かった印象。

 

ところで…上司の押印の横に部下が押印する時は、

お辞儀するようにハンコの向きを変えるのがルールって本当なんですかね。初耳でした。

まぁ、十文字(豊原功補)の「緊張してますという意で掠れたように押す」は

嘘だろうけども…。

日本はマナーが多い分、他の国にはない慎ましい文化があるのは良いんですけど、

日本酒は注ぎ口じゃない方から注ぐのがマナーなのと言い、

所々面倒臭いものもありますよね〜。

 

 

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ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 2話 感想|食品系の職業に手袋はマストでしょ。

 

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今回は少し予想のしやすいお話でしたね。

 

序盤の工場調査のシーンで、手を入念に洗う社員を意味深な表情で見る

真奈子(松雪泰子)のカットと社長交代の話があったので、

それらは真相解明のヒントとして提示してるんだろうな〜と思ったら…

やっぱり、という感じ。

子供たちが普段何気なく触るものが原因で…など、

追求の過程にもう一捻り欲しかった気がします。

 

食品を取り扱う職業なのに素手なのも不思議だし、

そもそも衛生管理をする者ならばある程度の菌に関する知識は頭に入っているだろうに、

失敗学の専門家を呼ばないと分からない事なのか?とも、

今回のあらゆる要素には疑問に思いました。

あと、食中毒を取り扱ってるから夏の設定にしたのでしょうが、

長袖と紅葉の景色の画面にセミの鳴き声という組み合わせ…w

まぁ、ツッコミはここまでにしておきまして。

 

「この失敗をあなたの宝物にして下さい。」

前回同様、お涙頂戴ではない、基本的にサバッとした主人公は好きで。

サバっとしてるだけでなく、その言動にも 失敗してしまった人々に対する

ほんの優しさと思いやりが感じられるのが、好感の持てるキャラクターなんですよねぇ…

失敗学に携わっている人は、多分相手の気持ちに寄り添えるのかもしれない。

それは、お母さんも一緒。

工場長も周りからは特に見向きもされないものの、堅実に仕事をしていた努力が

真奈子によって報われた結末になっていたのも良かったです。

 

事件の発端はコストカッター社長という事で…

昨日のAI医療ドラマもそうでしたが、

「安易にコストカットするとろくな事がない」も失敗学リストに加えた方が良いんじゃない?

 

 

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