2020年秋ドラマ-#リモラブ一覧

#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 10話(最終回) 感想|キスシーンもソーシャルディスタンスで!

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

そわそわ、したねぇ…。ドキドキしたねぇ。

恋愛ドラマなら片想い同士が結ばれてハッピーエンドになるだろうとは

分かってはいるんだけれども、

中盤まで焦れったい方向に進むもんだから、どんな結末に転ぶのか目が離せなかったなぁ。

 

本作の登場人物はみんな"器用な人"になりきろうとするんだけど、

実は下手で、本当はただ強がっているだけで。

だからこそ、身近で愛おしくって、何かある度に一喜一憂しちゃって。

挫折を味わった時に、一人になった時に吐き出す1つ1つの言葉に"生"を感じる訳で。

 

最初の頃はぶっちゃけ、「リモートドラマはもう良いかなぁ」と思っていました。

しかし、結果的には、生きづらさを抱えながら過ごしている

人々の心に今響くのは"言葉"である事。

言葉の持つ力は偉大で、些細な事でも何でも良いから

大切な人と気持ちを共有していく所から始めようよ…といった

メッセージ性を残した作りになっていたのが素敵。

 

今まで"負"のイメージが強かったコロナ禍の特徴を逆手にとって、

「近づきたくても近づけない葛藤」「それを乗り越えようとする変化」という

恋愛ドラマならではの醍醐味として昇華してみせたのを見て、

まだまだこの手のジャンルは無限の可能性を秘めているのかもしれない…と。

コロナ禍を迎えて、今後どんな新しいドラマが生まれてくるかと

期待してみたくなってしまう作品でした。

 

美々(波瑠)と青林(松下洸平)のキスシーンも、正面からではなく、

あえて外からの引きのカットで見せる事で

ソーシャルディスタンス的演出を施した…という、

中盤から設定が忘れ去られるドラマもある中、

最後まで徹底的にコロナ禍が舞台である事を表現したラストも面白い。

 

本作の脚本家は言葉を自由自在に操るのが得意なのか、

「丸ちゃん」とか「私の嫌いなイチャコラ!」とか

ついついクスッとしてしまう台詞も豊富に含まれていて、

それもまた、本作を純粋に楽しむ気持ちで見て良いんだ…と思わせてくれる要素の一つでしたね。

そして、波瑠さんは「G線上のあなたと私」以来、どんどん吹っ切れている感じがします。

今まではコミカルな役をやっても どこかぎこちなさを感じていましたが、

最近は自然体な演技をされている印象ですねぇ。

 

明日はクリスマスイブで、恋人に、家族に…と、

誰かと過ごす事が愛おしいと思えてくる日。

その前日が本作で良かったです。

昨日に引き続き、みんなの幸せを願いたくなる気持ちにさせられました。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 9話 感想|スマホを忘れただけなのに

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

どこもかしこも…タイミングの悪さよ!!

今回の話はそれに尽きますわ。

ずっと欲しがっていた指輪を、マジックなんてまどろっこしい事やらずに

素直に渡していたら、栞(福地桃子)もその誠実さに惚れて、

後継問題で悩んでいたのを忘れて受け入れてくれる可能性があっただろうに。

青林(松下洸平)が五文字(間宮祥太朗)のスマホの通知を見ていなかったら

プロポーズをためらう事も。

五文字からネタバレを聞かされていなかったら、美々(波瑠)が変な期待を寄せる事も。

そして、彼女が考え込みやすい性格だからこそ、「ごめん」という言葉が先に出てこなければ

気まずい空気が流れる事も、み〜んななかったかもしれないのに。

 

この手のドラマで「通知」が関係性を狂わせ始める

キーアイテムとして描かれる事はよくあるけれど、

本作が一番「ニクいぜ…!」って気持ちにさせられましたよ。

そう…現実ではこんなタイミングの悪さが頻繁に起こりうる。

ここに来て、SNSがどんなに自分にとって便利なアイテムかを

改めて痛感させられる内容でした。

 

以前の感想にも書きましたが、SNSは「なりたい自分」でいられるし、

心の準備が出来た状態で自分の好きなタイミングでいつでも返せるし、

何か言いかけた事があっても、向こうにはそれがまだ届いていない訳だから

途中まで打った文章を消せば良い。

しかし、現実だとある種の柔軟性とコミュニケーション力が問われる。

そこで衝突が起こって…俗に言う"コロナ離婚"にも繋がるのだと思います。

でも、"相手がいる事の温もり"を、手を繋いだり、ハグしたり、ベッドで一緒に横になったりと

直で感じられる良さを、2人の生活を通して描かれてきたのを

ここ何話かで存分に味わってきただけに…

最終回直前のあの展開は、夢の世界から強制的に引き戻されたような感覚を覚えて辛い。

SNSなら"考え直し"は効くけれど、現実では言ってしまったら後戻り出来ない。

人と心を通じ合わせるのって、難しい。

上手いとこ突くなぁ…この脚本。

 

朝鳴(及川光博)と富近(江口のりこ)の関係性が

一番理想だなぁ…などと思いながら見ていましたが、

どうやらここも悩みを抱えているらしく。

「新しいお母さんなんていらない」っていう保くんの言葉が

地味にズシンと来ております。

 

次回予告が一切流れなかったって事は、まだ撮影中なのか…

とにかく!どんな過程を迎えてハッピーエンドになるのか、楽しみに待ってます。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 8話 感想|爆イケ五文字にキュン!!!

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

本作はコロナ禍に関連したワードを恋愛と自然に絡められている作りに

唸る部分もあるのですが、

「相手を好きな気持ち」をコメディからしっとり、ロマンチック系まで

振り幅を効かせて表現して、視聴者をぐいぐい翻弄させる所も"良さ"だと思っていて。

今回はその"良さ"が最も活かされていた気がします。

ああ…ジェットコースターのようで楽しい(笑)

 

一人劇場でヒートアップする美々(波瑠)のキャラ変も、ふーち呼びも、

「幼馴染」「一緒に新聞配達」「雪だるま」情報が次々と出てくる謎の"雪ちゃん"の存在も、

クセ強めな要素が盛り沢山。

そして、母親…じゃなくて、まさかの叔母登場。

2サスの犯人をキャストだけで推理しそうな面倒臭い叔母さんでw

目の前に彼女がいるのに先入観で中々認めてくれないし、

別の女性を勧めるなんてデリカシーがないでしょ…と思っていたけれども、

最後は青林(松下洸平)の口上手っぷりに圧倒されてしまいました。

「腹巻、OKです!」そんなコントみたいなやり取りで笑っていたために、

雰囲気に飲まれない、彼の誠実で率直な想いが聞けるのが不意打ち過ぎて。

冒頭で書いた事をまた引っ張り出しちゃいますが、

典子(石野真子)とのシーンこそが、感情を揺り動かす面白さを表した

真骨頂だったんじゃないかと思っています。

 

しかし、"不意打ち"は再びラストに来る。

青林による説得が今回の優勝シーンだと考えていたのに…

最後まで容赦ないのが本作ですよ。

「マスクしても良いですか」

いやぁ、五文字(間宮祥太朗)のこの台詞はズルい(笑)

美々と付き合っている時になぜその"爆イケ五文字"が出てこなかったのか

頭を抱えてしまうほどかっこいい。

五文字も恋愛モノの立ち位置としては興味深い描かれ方をしていて、

応援しているけれどもまだ好きな気持ちは引きずっていて、

でも別れさせようといったいたずら心はなく、自然と優しく接せられる…という

色んな一面を持つ面白さと。

今のご時世で当たり前になりつつある「マスク」と「ソーシャルディスタンス」が

今後の運命を大きく動かす、物語を展開させるキーアイテムとしての役割を果たせている事が

衝撃のラストに繋がった理由なのかもしれませんね。

 

そして、SNSでのやり取りも復活。

台詞や動きを通して、現実ではテレワークを導入している所もある事を想起させる

"コロナ禍の世界"を表現するのも良いけれど、

やっぱり「リモラブ」ですから、"近くても遠くても人と繋がれる"描写もないとですもんねぇ。

別に使用回数を決めなくても、あのSNSじゃなくても

TwitterやLINEとかを自由に使えば良いと思うんですけども。

でも良かったです。"檸檬"と"草餅"のアカウント名のセンスも、

やり取りも可愛らしくて好きですから♪

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 7話 感想|濃厚接触じゃなくても最高の恋は作れる。

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

コロナ禍がなければ日常生活で言われなかったであろう「濃厚接触」というワードが

頻繁に飛び交う所にクスッとさせられますし、

恋愛ドラマで使われるとどれだけ如何わしい言葉に聞こえるか…(笑)

でも、本作の魅力的な部分はそれ以外にいっぱいあります。

 

前回の感想で「キスシーンもハグもない告白シーンに新鮮味がある」と書きました。

この手の作風だったら、登場人物は濃厚接触をゴールだとする

思考の持ち主のように描かれてしまいがちですが、

今回もまた、キスしたりベッドで接近したりする事が全てではないという

"一つの恋愛の形"を提示した結末に

ハッと気づかされるような感覚を覚えた気がします。

こんな幸せがあっても良いよね…♪と。

 

自然と、ゆっくりと心が近づいていく2人。

ただただ手を繋いで寝るのが幸せだという気持ちが、

2人から醸し出される温かさがこちらにも伝わって来ました。

確かに、恋愛を今までしてこなかった人にとっては、腕を組むよりも

手を繋ぐ事の方がハードルは高そうだもんなぁ…

相手の肌の温もりを直に感じる訳ですし。

家でのシーンは終始初々しくて可愛らしかったですよ。

目で感情を訴える波瑠さんの演技は、乙女っぽさが出ていてキュートでしたし、

一人暮らし用のソファーの狭さがまた良い仕事してまして…

あのくっつきそうでくっつかない絶妙な近さにはドキドキしましたよ。

 

手を繋ぐ事が最高の幸せだと考える人もいれば、

誕生日に花束を届けに来てくれる人がいるという喜びを噛み締める事、

イルミネーションで飾られた遊園地でのデートを満喫する事が

最高の幸せだと考える人もいる。いろんな形がある。

大切な人が元気でいてくれて、会いたいと思う時に会える…

そんな願いが叶う事が"奇跡"なこのご時世だから。

どの恋愛関係も否定しない、優しい目で見守り続けるような描き方も好きです。

 

幸せやその人の温もりは、リモートではなくリアルで味わう。

今を大切にしながら過ごす事がどれだけ価値あるものか。

恋ってこんなに純粋で、可愛らしくて、尊いものだったのかを教えてくれる作品です。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 6話 感想|良い所で来週はお休み(泣)

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

かつてのマスク越しのキスもトキめいたもんですが…

消毒した手で相手のマスクを直してあげるっていうくだりに

甘酸っぱさと初々しさしか感じないでしょ!!

これが新しい時代の「ラブコメ」ってやつなのか!と。

コロナ禍のない世界でこの行為に近い胸キュン要素を例に挙げてみるとしたら、

口についたソースを指で拭うとか、顎クイするとか

直接肌に触れる形で"嫌らしい""あざとい"というイメージを与えそうなものを、

マスクをワンクッションとして挟む事であそこまでドキドキさせられてしまうのかと

新たな発見を得ましたわ…。

ブコメだけどご時世がご時世なので、キスシーンもなければハグもない。そこも新鮮。

物語の展開的には「近づきそうで、中々近づかない」をベースとした

ベタな流れではあるんですが、ベタの中にもちょっとずつ新しさを取り入れていく

本作の描写、やっぱり面白いです。

 

中盤で美々(波瑠)が言った「私も檸檬の事が好きですが、青林の事はよく分かりません」は、

恋愛に関係なく、SNSでやり取りしていて実際に会ってもみた人全てに通ずるもので。

SNSだけでその人の事を知ろうとすると、美々の「優しいツッコミをする方」じゃないけど

イメージをどんどん膨らませていったがために

いざ会ってみたらギャップを強く感じてしまったという事もありますし。

ちょっと話からは逸れて、SNSではお喋りでも現実世界では無口で人見知りという

別人格に見えてしまう事だってある。

だから…心の準備が出来ていない青林(松下洸平)の気持ちにも共感出来ました。

 

でも、"やり取りした日々"が2人の間では楽しかった思い出として

変わらないままなのもまた事実だから。

「ラーメンに胡椒をかけてあげますね」と言っていた事を覚えてくれていた青林。

胡椒のつもりが爪楊枝をドバッと出しちゃった…で

クスクス笑い合う2人が可愛らしくて。←元の容器に入れるのは不衛生だと思うけどw

戸惑いはまだ隠せなくても、まずは「檸檬」と「草餅」の関係から始めて

いつしか「青林さん」と「美々先生」になれたら良いよね…♪ そうやって見守っていきたい…

で、私の感想は終わるつもりだったんですが、

最後の急展開にはまんまと意表を突かれてしまいました(笑)

 

マスクはある意味、素顔を隠すフィルターでもあり、

それを取っ払ったという事は

もう完全に「青林さん」と「美々先生」としてお互い急接近していくのでしょう。

ごく普通の"恋が始まる瞬間"を描いているのに、

コロナ禍が舞台になっているお陰で

一気に距離が近づいた嬉しさを感じさせるラスト…素晴らしかったです。

 

青林、まさか後で自信なくしたりしないよね?

「あれはつい勢いで…」と恥ずかしがったりしないよね!?

と、今後の展開が気になってしまう所で

来週はお休みというタイミングの良さ。うぅ、ニクい(笑)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

  

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 5話 感想|美々先生のモノローグがノリノリ♪

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

私生活の方が多忙で、帰宅&視聴が遅くなってしまったため、簡単感想で。

 

いや〜…表情やら、モノローグやら、

美々先生(波瑠)がノリにノってますなぁ(笑)

青林(松下洸平)の事で頭の中がいっぱい過ぎて、

産業医としては本来の仕事である イベント開催の目的の聞き出しを

疎かにしてしまうのなんて、まさしく恋する乙女にあるある案件だわ。

ファンって訳ではないけれど、今回のは眼福過ぎる。

縄跳びで気づいてもらおうとしているのに空回ってしまったり、

「早く見つけて!」「ううん、見つけなくて良い!」という正反対の言葉が交互に飛び交ったり、

「ありがとう、八木原くぅ〜ん♥」の嬉しさだだ漏れの感情から

「おい、行かんのかい!!!」への怒りの感情になったり…と

喜怒哀楽のループでコロコロ様子が変わっていく主人公をとにかく楽しんだ回でした。

 

それにしても…青林は"超"が付くほどの鈍感ですねぇ。

五文字(間宮祥太朗)との恋を応援してるって本当に思っていたのか。

そして、草モチだとは本当に気づいていないのか(笑)

まぁ、美々のほくろをゴミだと勘違いしていたくらいだから

気づいていないのかもしれませんけど…

昨夜にSNSで縄跳びとおでんの話題で盛り上がった翌日に

同じ話題が立て続けに出たとなると、偶然過ぎて流石に察しそうなもんだけどなぁw

 

仮にもし気づいていたとしても、

「現実の"ありのままの"姿」を見せるのがまだ不安なんですよね。

美々の場合は、自分の事を噂されている場面に青林がいるのを見かけて、

どう思われているのかをはっきり言われるのが怖いから

中々正体を言い出せないっていう部分もあるでしょうし。

SNSでは「なりたい私」になるものの、

現実世界ではちょっぴり繊細な部分を抱えながら生きている…

そこはやっぱり、2人とも共通してますね。

 

次回予告で青林が「草モチさんは好きですよ。でもそれは、美々先生じゃないんです」

と言っていたシーンがありましたが、多分この台詞もまた真理なのかも。

「なりたい私」と「本来の私」の間にある"ズレ"を

少しずつ埋めて行く事が、本物の恋を実らせるための近道だと思うから。

 

 

↓次回の感想はこちら↓  

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 4話 感想|心の穴を埋めたい2人。埋め合う2人。

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

気づけば、放送を楽しみに待つドラマになってますね。

4話の時点で美々(波瑠)は檸檬の正体が青林(松下洸平)だと分かり、

一方で、青林も「もしかして…?」とは薄々気づいている状態まで到達した。

檸檬に関しては回を重ねる度に着実に展開して行っているから、

間延び感がなくて飽きさせませんね。ここらへんは潔い。

だからこそ…縮まりそうで中々縮まらない2人の関係に焦ったくなるんですよね〜!

緩急のバランスに惹きつけられます。

五文字(間宮祥太朗)とのこれからを応援してます!って言ってたけど…

美々の印象を語り出した辺り、本当は自分の恋心に正直になれていないだけじゃないのかしら。

だって…次回予告のあのキスシーン…気になるでしょ!!(笑)

 

前回に引き続き、今回は富近(江口のりこ)の言葉が真理をついていたなぁ。

「人は元々ね、心の中にぽっかりとした穴が空いてんの。」

「空いたままでも全然平気って人がいれば、何かで埋めないといけないって人もいる。」

「恋人でも家族でも、人じゃなくて趣味でも…何かで人はぽっかりと空いた穴を埋めるんだ。好きな何かで。」

美々と青林はきっと、心の穴を埋めたい理由は同じで。

SNSでのやり取りで"癒し"を求めていたんですよね。

美々が電話したくなくて「このままやり取りしていたい!」っていう気持ちも分かる。

実際に生の声を聞くとどうしようもなくなって、

どう返して行けば良いのか分からなくて結局パニック状態で終わって…

ここは前回の「人間関係って面倒」にも繋がるけど、

顔が見えないSNSの世界だと、少しでも"こうありたい"自分でいられるようにと

心を落ち着かせながら想いを綴れる部分がありますもん。

好きだけど、このままの関係の方が良いのかもしれない。

気になってるけど、いざという時に現実を突きつけられるのが怖い。

人恋しい「コロナ禍」と、簡単に繋がれる「SNS」と「恋心」…

所々の台詞に刺さりまくっていて、

今時のドラマとして上手く絡められているな〜…と思ってます。

 

五文字にはもうチャンスはないのかなぁ。

彼にも誠実な一面があると分かって、魅力的なキャラクターになっているんですけどね。

嘘をついた形から始まったけれど、この人もまた美々先生と付き合う事で

心の穴を埋めたかったのかもしれませんよね。

 

皆それぞれ、自分らしいやり方で心の穴を埋めながら生活している。埋めようとしている。

でも不器用が故に失敗してしまうケースもある。

徐々に登場人物の恋の行方を応援したくなる気持ちに駆られてしまうのは、

心の機敏を丁寧に描写する所に理由があるのだろうと確信した回でした。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 3話 感想|やっぱり嘘はアカン…という教訓

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

最初は、息を吐くように嘘をつく五文字(間宮祥太朗)もヤバイ…と思っていたけど、

我孫子川栄李奈)がそれを軽々と超えていったわ。

中の人は結婚して第一子を出産したのも記憶に新しいのに、

よくあんなにキワドい役をお引き受けなさったなぁ(笑)

体での物理的な濃厚接触はOKだけど、心での濃厚接触はダメって事なんだろうか。

私も女だけど…その線引きも、普通に「セフレくん」で連絡先登録しちゃう神経もよく分からん。

次回予告では、2人はもう別れていた。それで正解だと思いますよ。

 

青林(松下洸平)と我孫子の関係もガッツリ描いて行ったから

途中までは「美々(波瑠)のラブストーリー」よりも「群像劇」に近い印象も感じましたが、

落胆して心にぽっかり穴の空いた青林が"草モチ"の事を恋しくなり、

SNSで話しかけてみる→"檸檬"の正体が明かされる までの

今回の山場に向けてのネタ振りだと考えれば納得。

変に引っ張ったりせず、物語を潔く進めて行く所は好感が持てますね。

「もうその展開をやっちゃうんだ!?」というエピソードを

どんどん積み重ねる構成になっているから、先の話が中々読めなくて楽しいです。

 

朝鳴(及川光博)の言っていた、家族全員がSNSで繋がって出来た心の闇の話には

ちょっと考えさせられてしまいました。

リモートなら相手と直接会わないから緊張する事もないし、

特にSNSであれば、寝っころがりながら、テレビを見ながらのストレスフリーな状態で

返事が出来るから楽ではある。

しかし、それに依存した生活になると、リアルでの繋がりが面倒臭くなって行くし

人との付き合い方もどうして良いのか分からない事ばかり増えて行く。

現代の人々が抱えている"病気"の真理を突かれた感じがして、ゾッとしました。

 

美々もその病気を患う一人であり、多分、五文字が檸檬だから

好きになろうとしていた部分もあったんじゃないかなぁと思います。

朝鳴の話を聞いてからだと、五文字の行動も、

リモートで一人ぼっちの生活が続いたのが響いて、早く寂しさを埋めたいがために

あの嘘作戦に走ったのだろうか…?と同情出来る部分もありますし。

 

今回の教訓は、普通に人に嘘をつくのも、

偽りの気持ちで人に接するのも心には毒だよ…というもの。

恋愛の流れとしてはベタですが、現代社会をギチギチになり過ぎない程度に取り入れていて

ちょっと毒っ気のある話に仕上がっている所が魅力的です。

社員同士での会話劇も賑やかで、キャラ変かと思うくらいの美々の飾り気のない姿にも笑えるし。

その対比で、誰も悪くないはずなのにどこかモヤモヤした心地が残りもする…。

案外、化けるかもしれませんね。本作。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 2話 感想|美々先生の奇行でドラマが映える。

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

本作にちょっと興味が湧いてきましたね。

初回はやはり初期設定の紹介が必要で、

あくまでも"世間の状況"を重点的に描いた構成になっていたために

美々(波瑠)の心情描写も淡々と済まされている印象を受けましたが…

紹介を終えた今回、その他にも「登場人物のやり取り」が増え、

ついに"ドラマ"らしくなった!という感じがしました。

 

まぁ…特に何が良いかって、美々の奇行と発言なんですけどねw

絶賛するほど面白い訳じゃないんですが、主人公の独特なキャラクターのお陰で

ツッコミながら気軽に見るには楽しいラブコメになっています。

「尿酸値5.29」の多用。変な体操。職権乱用の特別健康診断。

勘違いで「檸檬ですか!」「草餅です!」と大声で叫ぶ。なんとシュールな世界(笑)

コンセプトは違うものの、周りから見たらちょっとおかしな主人公の今後を

見守りたい気持ちにさせる点では「結婚できない男」の桑野さんと近しいものを感じました。

このまま恋に荒れ狂う様子を見ていたい。このテイストなら、良き!

 

「優しいツッコミをする方」が本当に檸檬の声をやっていたのも

サービス精神が感じられましたが、

2話の段階でもう正体を明かす展開になるとは意外でした。

日テレの事だから、延々と引っ張りまくった挙句、

最終回が終わった後にHuluで檸檬サイドのアナザーストーリーでもやるのだろうと

穿った目で見ていてごめんなさいw

しかしまぁ…ぺこぱの芸風も2人のキャラも割と好きなんですけど、

まさかあの方があんなにイケボだとは思わなかったわ。

 

ただ、正体を知ったのは視聴者だけで、

美々も青林(松下洸平)もまだ相手が誰か分からないままSNS上の繋がりが切れたので、

今後は「知っている状態で2人の様子を見続けたらどんな発見があるか」に

面白味を見出す作りになるのでしょうかね。

"リモート"がテーマなので、もう画面上でのやり取りはお終い…なんて事もないと思うけど。

っていうか、1つ気になるのは、尿酸値の数値が違う件。

普通に間違えただけなの?それとも何か意図はあるのか?

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 1話 感想|設定は面白いんだけど…

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

や〜…確かに、マスクを付けての撮影、緊急事態宣言下の状況を

連続ドラマで描くのは斬新な発想だけれど、

別に恋愛モノにしなくても良かったような…?

設定を変えても結局は「30代間近で恋人がいないのってヤバい!?」

「一人でも良いって思ってたはずなのに…」という流れに落ち着いてしまう。

美人で完璧そうに見えて実は恋愛下手な役をまた波瑠さんが演じる所も

どことなく既視感を覚える原因なのかも…と思いました。

世界観はそのままにして、

コロナ禍の状況をどう乗り越えていったかを産業医の視点で描くお仕事ドラマか、

恋人=幸せ 推奨ではなく、様々な人とアプリを通して出会う事で

「一人でも、遠くでも誰かと繋がれる」というこのご時世においての"SNSの価値"を問う

社会派ドラマかで、本作を見てみたかった気がします。

 

肝心の内容にしても、主人公・美々(波瑠)の心情に共感しづらいのが

ちょっとなぁ…という感じ。

初回はエピローグのつもりなのでしょうが、

それにしても"過程"をすっ飛ばし過ぎじゃありませんか?

なぜあんなに、下手したら情緒不安定ともとれる性格にしたのかが不思議。

まず見知らぬ人に対して「下手ですね」って直接送れる精神が凄いですし、

緊急事態宣言下の話をサクサク進めたお陰で、日が過ぎていく度に寂しさが募る…のではなく

まるで「新しい生活が始まったら急に一人が辛くなった」ようにしか見えない。

終盤のくだりは、私が見逃していたらすみませんが、

なんで「もう良いです」と一方的に関係を断ち切る気持ちに至ったのかが理解出来ませんでした。

そして後になってからかまってちゃんになる。うーん、なんか面倒臭い(笑)

 

檸檬檸檬で、PCで送ってるのかと言わんばかりに矢継ぎ早に返信してくる&

5分とは言えど一日中やり取りしているからストーカー気質にしか見えなくて怖い。

夢中になるほど その人のどこに惹かれたのかも分からず仕舞い…。

 

次回からガッツリ恋愛モードになって行くでしょうから、

後は美々と檸檬の恋の行方を応援したい気持ちにさせられるかどうかって所でしょうか。

食べ物に例える部分など、気軽に笑える部分もありますが…

とりあえず、様子見です。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net