2023年秋ドラマ-いちばんすきな花一覧

いちばんすきな花 2話 感想|「自分と他人」にこだわり過ぎ?

 

 

う〜ん…私の中では、それはどうなんだろう?って部分と、

共感する部分が混在しているんですよね。このドラマ。

だから、好きになりたくてもなりづらい…。

 

まず、前者については、これはドラマを見ている上で私が苦手とするものの1つである

「主人公上げ周り下げ」に通ずるんですけど、

主人公4人を「周りとは相容れない自分」「少数派側にいる可哀想な自分」に

仕立てようとして、脇役を過度に性格の悪いキャラクターに

描かれてしまっているのが引っかかるんですね。

 

例えば、夜々(今田美桜)が友達の結婚式に参加した時のくだり。

終わってからの第一声が「きつかったねー」「感動の共有?感動ハラスメント?」

本当にそんな事思う人がいるのかな?っていう疑問が湧くんです。

私も数年前に幼馴染みの結婚式に行った事があるんですが、

当時は小さくて可愛らしかった分、花嫁姿が綺麗で大人びていて見とれていましたし、

幸せそうな様子を見て微笑ましくもなれば、

良いなぁ…私も結婚したいなぁと憧れの感情を抱いて帰ってきたんですよね。

まぁ、参加したみんながみんな、幸せをお裾分けしてもらった気持ちだけで

帰る人たちばかりではないのは分かります。

でも…嫉妬の感情が先に浮かぶ人たちは

別にそれほど相手と付き合いがなかったとも察せられますし、

そもそも、結婚式に参加するかは義務ではなく任意で、もう大人なんだから、

嫌なら行かなきゃ良いんじゃないの?って話になるんです。

 

ゆくえ(多部未華子)が同窓会に参加したエピソードもそうで。

ここも、嫌なら行かなきゃ…なんですよね。

乗り気でなくても行く理由は、行っても行かなくても

相手の感情を想像して、結果的に傷つくとの事でしたけど、

むしろ、会ってからの方が"孤立"を生々しく感じてしまいそうな気がします。

そして、友達と仲の良い自分を演じながら、ふとした時に"孤立"を感じてしまうのは

彼女だけとは限らないんじゃないかなぁと。

言うと現実を目の当たりにするから怖くて、言わないだけ…なんだと思います。

 

夜々を待ち伏せした相良(泉澤祐希)の発言は、

前回、自分が彼女を傷つけてきた記憶が抜け落ちてます?ってくらい酷かったですし。

紅葉(神尾楓珠)がバイト仲間に陰口を言われるシーンも極端。

そう…物語後半の見せ場である「日常で苦しみを抱えてきた4人が出会う事で、

ありのままでいられる居場所が生まれる」までの土台作りが

"自分と他人"で壁を隔てる作業にこだわり過ぎているあまりに、

こうした違和感が生じてしまうんですね。

 

ただね、困った事に…その後半の描写に、居心地の良さを感じている自分もいるんです。

この文章の流れで行けば、「主人公周りの人物が極端に悪く描かれているから、

主人公が自分だけの居場所があると実感するシーンにもイマイチ共感出来ない」

って感想になるのが自然だと思うんですが(苦笑)

私も人付き合いが上手い方ではなく、友達も片手で数えられる程度の人数しかいない分、

「自分専用の席」を絡めながら、"たくさんいる友達の中の1人"ではなく、

"その人自身"を見てくれて、分かってくれているっていうのが伝わる

4人の優しさに救われている部分もあるんですよね。

 

特に印象的だったのは、椿(松下洸平)の

「同じものを見たからって、みんな同じ感情になってたら気持ち悪いですよ」という言葉。

こう話しながら、自分の意見を言うのを躊躇っていた夜々の方に

視線をチラッと向ける動作も含めて好きです。

自分の考えが否定されるのが怖くて、集団の中では言い出すのをやめてしまったけれども、

女性同士で2人きりになって初めて「私も同じ考えでした」と告白出来た夜々の小さな変化には

私も思い当たる節があったため、ああ、良かったねぇ…と

彼女の気持ちに最も共感しながら見ておりました。

相撲でどちらに同情したか?の話も、なるほど…と、視野が開けた感覚になりましたしね。

 

移動教室の科目が苦手で、1人だと果てしなく遠く感じるから…

という理由も何となく分かります。

自分が誰と仲が良くて、相手にとって"最も仲良くしている友達"が誰なのか?で

"グループ"が明確化されて、

喧嘩したり、一緒に行こうと誘おうとして他の友達の所に行っちゃったりして

1人で行く事になったら、移動までの時間が長く感じるのも頷けるんですよねぇ。

 

4人が主体の物語なんだから、「忘れ物」とか言って言葉遊びしていないで、

普通に「今日は楽しい時間をありがとうございました。また来ても良いですか?」

で良いのでは?とツッコミたくなる所もありますけど、

単語を反復させるやり取りはなくなって、前回よりは"寄せている感じ"が若干減って

見やすくはなりましたし。

今後もそうなのかは分かりませんが、

部屋での会話を中心とした動きのない描写で展開していくのも、

倍速再生やながら視聴が流行している中であえて勝負を挑んでいるような、

「このドラマの本質を見て欲しい」という強気な姿勢が伝わってきて好感は持てるんですね。

私自身も、心の声で会話に入るくらいには、他人の話を聞いているのは好きですし。

 

とにかく、良いなぁ…とも思えるからこそ、会話劇も、それまでのエピソードも

もっと"作り物っぽさ"が抜けてくれれば…と考えてしまいます。

後半でせっかく深い描写があっても、前半での違和感が募ってしまえば

リタイアしてしまう視聴者も多いと思うので(汗)

(※感想の執筆を継続するかどうかは未定です)

 

 

10/27追記:

 

3話も視聴しました。

極端な悪者はいなくなったので見やすくはなりましたが、

その代わり、4人で集まる様子を早い段階で描き始めた事で、

2人組…とか、男女に恋愛は…とか、哲学的な問いを当初投げかけていた割には

本作の個性が薄まりかけているような気がしました。

多分、「カルテット」を意識されているんだろうなぁ…なんて思ってます。

 

でも、今回のLINE交換のシーンは、素直に「良かったねぇ」と思うくらい

好意的に見ている自分もいるんですよね。

元々、生きづらさを抱えていた人が新たな居場所を見つける話は好きなので。

だからこそ、相変わらずもどかしいというか…(笑)

 

もちろんこのまま視聴継続する予定ではいますが、

前時間のドラマがグッと面白くなったので、感想はそちらを優先するつもりです。

本作は視聴のみとさせていただきます。

 

 

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いちばんすきな花 1話 感想|今後がどうなるか…かな。

 

 

「silent」スタッフによる最新作。

視聴前からこの事が結構プッシュされてましたね。

フジテレビとしては、去年のヒットに続いて絶対に成功させたい…

キャストや予告映像からも、そんな気合いすら感じさせます。

 

まず初めにおことわりしておくと、絶賛&長文だらけの感想を

一度でも読んで下さった読者様ならご存知かと思いますが、

私にとって「silent」は今でも大好きな作品です。

主題歌を聴いたり、テレビで映像が流れたりしただけで

目頭が熱くなるくらいには思い入れもあります。

それだけに、去年の放送からちょうど1年というタイミングで

「大好評だったから、オファーを受けて再び作品を作る事になった」事情が察せられる本作が

二匹目のドジョウで終わってしまわないか、とても心配でした。

 

完全な"続編"ではないですし、他の作品を挙げるのも気が引けるので名前は伏せますが、

上記の内容を書いたのも、同性同士のピュアな恋愛模様を描いた某深夜ドラマが頭に過ぎる訳で。

その作品に関しては、シーズン1は当時純粋に面白く感じられても、

(未視聴の劇場版は置いといて)大ヒットを受けて制作されたシーズン2では

本来の良さだったはずの心情描写が荒削りになって、

SNS受けを意識し過ぎたのか、かなり不自然な展開が続いた事があったので…。

形式は違えど、本作も残り3人の主演俳優の発表を意図的に引っ張った件もあって、

あざとい作りになってしまうのではないかと思っていたのです。

 

これらを踏まえた上で、じゃあ初回を見てどう感じたか?と聞かれたら…

残念ながら、あまり乗れなかった…というのが本音でしょうか。

言葉を選ばずに言うなら、正直、過去の栄光を引きずっている感は否めませんでした。

 

冒頭でも書いたように「silent」スタッフなので、監督も作曲家も同じ方が担当されています。

だからなのかもしれません。

少し彩度を落とした暗めの質感の映像に、儚くて切ない劇伴に…

さらに「silent」を彷彿とさせる、ファミレスや公園、教室でのエピソードを

所々に散りばめたりなんかしたら、どうも似通った作品を見ている気分になって、

"本作の物語"には没入しづらかったんですよね。

そして…これは、脚本家の生方美久さんが、大事にされている環境下で

伸び伸びと書かれている証拠なんだと思いますが、

「silent」では「あ〜、確かに!」と納得するくらいだった"坂元裕二さんへのリスペクト"が、

(※生方さんは坂元裕二さんを、尊敬する方として挙げています)

本作では登場人物のキャラクターや台詞に前面に出過ぎていて、

なんでそんな流れに?という突拍子もないやり取りも多くて。

それが、映像と劇伴から漂う雰囲気や真摯な作風と

ミスマッチを起こしているような印象を受けました。

 

人物描写については、嫌われている訳ではないし付き合いもあるけど

「仲良い友達の1人」にはなれないと嘆く紅葉(神尾楓珠)の気持ちには共感出来ましたが、

密室での男女2人っきりで嫌な思いをしている人に対して配慮をせず、

自分の考えを優先して「しょうもない」で片付けてしまう

ゆくえ(多部未華子)の態度はどうなの?と思えてしまいましたね。

4人の合流の仕方も…ちょっと強引だったと言いますか。

恋愛や友情に向き合う事で初めて新しい"気づき"や"答え"を得る様子を描く上で

重要なシーンになるでしょうに、

初対面の人にお遣いを頼んだり、初対面の人をいきなりお茶に誘って家に入れたり、

二回目はないと割り切っているからだとは言え、

プライベートな話をスラスラと語り出したり(汗)

ツッコミどころ満載だったので、もう少し違和感なく描いていただきたかったです。

 

ただ、ここまで散々書いてきたけれども、全部が全部微妙ではなく、

良い所があったのも事実です。

個人的に良かったのは、ほんの些細な動作なんですが、

「女の子らしい」イメージが未だに残り続けているピンクのマグカップを、

一瞬躊躇しながらも椿(松下洸平)が紅葉に差し出したシーン。

元々は奥さんと使う予定だったから、女性にだと…という気遣いもそうですし、

何となく、「男女=恋愛関係になる」事に疑問を投げかける、

男性も女性も平等に描く本作らしいシーンだと思いました。

 

あとは…思う所はいろいろありつつも、

やっぱり生方さんの構成力の高さは健在だなぁと。

具体的に書くなら…「友達として接していたつもりが恋人になってしまったら」を共通項に、

実際そうはならないんだけれども、人によっては物凄く勘違いされる恐れのある

ゆくえと赤田(仲野太賀)のエピソードを描いてから、

「実際に恋人になって」捨てられてしまった椿と元妻のエピソードを描いて対比させて。

それから、友達付き合いに不器用さの残る者同士、

便利屋だと思われている紅葉のエピソードと

相良(泉澤祐希)と意思の疎通が図れない夜々(今田美桜)のエピソードで関連性を持たせる。

終盤は、電話→初回無料トライアル→お水→生花 でリレー形式にもなっていて。

何かと何かを絡ませながら、物語を徐々に膨らませていっているので、

話が乱立している感じはなく、そこはスムーズに見られました。

 

小物をキーアイテムとして取り入れている所も特徴ではありますよね。

マグカップの他に、もう1つ気になったのは「電話」。

SNSやチャットよりも"2人"で繋がっている事を最も意識させるツールなので、

どうしても1対1の構図になるものを、

2人組になれなかった&ならなかった4人全員が積極的に利用している辺り…

2人組に対して憧れを抱いているからなのかとも考えさせられるんです。

まぁここは、今後の展開次第で意味がまた変わってきそうですね。

 

おっと、前置きのせいで、文字数も多くなってしまいました(苦笑)

初回がそこまで…だったので今後への不安は残りますが、4人の出す答えには興味があります。

人間関係において孤独や生きづらさを抱えながら過ごす人々に焦点を当て、救い上げていく…

「silent」にも通ずるテーマで、

その描写から生まれる温かさが感じられる所が好きだったので、

本作も最後まで見続けると思います。

ただ、感想は…来週から始まる木9がどうなるかかな?

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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