2024年冬ドラマ-グレイトギフト一覧

グレイトギフト 8話 感想|本坊は最後までブレないなぁw

 

 

なるほど、そう来たか…なラスト。

殺人球菌なのに簡単に培養出来ちゃったし、異動するつもりもないのなら

これはもう黒幕(←「真犯人」はやはりピンと来ないのでこの表記w)は

奈良(小野花梨)で決まりだろうと誰もが思っていた中で、

麻帆(明日海りお)が候補者に名乗り出る展開はちょっと意外でした。

 

藤巻(反町隆史)は散々、妻や娘から「家族の事を何も分かってない」と言われてきて、

なんであんなにギスギスした関係性を描き続けるのかと少し疑問に感じていたのですが、

ラストを魅せるための下準備だったんですね。

仕事に熱心なあまり、家族に関心が持てなかった事がここで響いてくる。

妻の当時の勤務先を知らなかった(知ろうとしなかった)のなら、

そりゃプリンが嫌いな事を覚えていなかったのも合点がいく訳で…。

自身の稼ぎで生活と治療を支えてきたのに、

そんな言い方しなくても…藤巻が可哀想…という同情ムードがちょっと逆転する所も含めて、

最後の最後に「おおっ」と惹きつけられちゃいました。

 

ただ、麻帆は看護師で培養は出来ないから、

黒幕候補はやっぱり奈良か杏梨(倉科カナ)に絞られるんでしょうね。

まぁでも…考察に興味のない私からしたら、

どちらかと言うと気になるのは、藤巻たちの今後をどう描くのか?かな。

人は殺しているし、密売しているし、殺人球菌と知りながら培養に協力しているし…で、

何度も言うようですが、彼らはれっきとした犯罪者なので、

もしこの事が公になったりなんかしたら下の部署や施設に左遷、

最悪、医師免許剥奪もあり得そうです。

少なからず、何のお咎めもなくハッピーエンドにはならない気がします。

 

次回で最終回。

帽子を被っただけで全然身元を隠せていない

刑事にしては爪が甘過ぎる神林(尾上松也)とか、

医者なのに平然と「殺す」ワードを発する白鳥(佐々木蔵之介)とか、

最後まで杏梨さんを手に入れるという意志にブレがない本坊(筒井道隆)とか。

ヤバいおじさまたち(愛情を込めた表現)がもう見られなくなると思うと、

何だかんだで寂しくなりそうです(笑)

 

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グレイトギフト 7話 感想|真犯人と創造者はまた別だよね?

 

 

まぁ……やっぱりおかしな話なんですよね。

前回の感想の一部をもう少し膨らませて書きますが、

白鳥(佐々木蔵之介)と郡司(津田健次郎)は殺人罪を犯していて、

本坊(筒井道隆)も郡司と一緒に、ギフトの特性を知っていながら密売をしている。

加えて、藤巻(反町隆史)と久留米(波瑠)は白鳥の指示のもとで

秘密裏(?)に培養を続けており、殺人幇助に値する訳で。

白鳥と関わっている人全員、やっている事は"真犯人"とほぼ同じだと思うんです。

 

だから、「真犯人編」と言われても全然ピンと来ませんし。

罪を既にいくつも犯しているのに、正義感を振りかざして

真相を追求する姿が描かれるのにも違和感。

前回で、協力してくれていると思い込んでいた神林(尾上松也)が

実は白鳥とグルだったという衝撃展開をやったにもかかわらず、

今回では藤巻と2人で捜査しているんですから…

前回のラストをあんなに大々的に魅せる必要があったのかと思うと同時に、

話の前後に矛盾も感じます。

 

内容自体も、引き延ばしが顕著でねぇ。

特にその印象が強かったのは、麻帆(明日海りお)と

郡司の妻・佳澄(西原亜希)のシーンでしょうか。

麻帆と郡司が不倫しているから、郡司の妻が登場するのは何ら不自然ではないんですが、

ギフトとは関係のない所で新たにドロドロ話を追加されてもなぁ…

と思えてなりませんでした。

 

っていうか、ぶっちゃけ今回って、生命研出身の北本(柏原収史)を尋ねて

当時の職員名簿の有無を聞いた序盤のくだりがありましたけど。

下手したら…別に話をあちこち広げなくたって、序盤とラストを直結させても

支障のない内容だったのではないでしょうかね。

 

提供バックの時に「最終決戦へ!! 真犯人は…お前だ!」とか煽りながら、

今回で判明したのは「オクトセブン」の創造者で、

作った人と愛宕山田明郷)たちを殺した犯人はどうやら違うみたいで。

いや、そしたら真犯人とは言えなくない?と頭がこんがらがってもしまうのでした(苦笑)

うーん…個人的には、前回から本作への満足度が下降気味ですね…。

 

 

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グレイトギフト 6話 感想|でしょうね…というラスト。

 

 

神林の娘・琴葉(中島瑠菜)は難病を患っていて、

名医である白鳥(佐々木蔵之介)でないと手術は不可能。

その前提に加えて、今回は神林(尾上松也)の出番がやけに多かったから、

今までのどんでん返し展開から考えると、

ああ、これは藤巻(反町隆史)と連携するフリをして

最後に裏切るパターンだろうな…と思っていたら案の定でしたね。

鈍感な私でも、さすがに序盤の時点で先が読めちゃいました。

今回はあまりにも話が分かりやす過ぎて、面白味に欠けてしまった感じです。

 

まぁ仮に、先が読めなかったとしても、

「殺しても構わないですか?」と聞かれて、そっくりそのまま「ええ、殺して下さい」なんて

あの白鳥がボロを出す訳ないですからね(苦笑)

「逆襲編」とはうたっていたけれども、

藤巻のオドオドした性格や残り話数からして、そう簡単に立場逆転するはずもなく。

結局、白鳥にやられっぱなしなのはいつもと同じで…

わざわざ「逆襲編」と盛大に煽るほどか?とも思えてしまいました。

 

次回からは「真犯人編」だそうで。(1話しかやらない「〇〇編」!!w)

白鳥も郡司(津田健次郎)も既に人を殺しているのに、

真犯人だなんて変な話なんですよねぇ。

どちらかと言うと「黒幕編」の方がしっくり来るのかも?

候補は…もう久留米(波瑠)か、今の役柄のままでは勿体なく感じる

奈良(小野花梨)しか考えられず。

どうか、新キャラが黒幕でした!って事にはなりませんように…。

 

今回は内容が少し退屈だった代わりに、

反町さんに「ボンクラ」を連発させたり、「ギフトでやり合いましょう」だったり、

時々出るヘンテコな台詞に笑わされたかな。

本作…以前の「闇の皇帝」もそうですが、脚本家自身が楽しんで書かれているんだろうな…

っていうのが伝わってきて、そこでまだ好意的に見られているような気がします。

 

 

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グレイトギフト 5話 感想|郡司は病院を何だと思っているのか(笑)

 

 

毎回誰かが退場して、1人や2人には必ずギフトの情報が漏れていて、

藤巻(反町隆史)はいつも誰かに翻弄されっぱなしで…そんな内容続きで、

正直、そろそろストーリーに変化が欲しいかなぁと思っていた所での今回の展開。

次回から始まるらしい「逆襲編」に向けて、アクセルを飛ばしていった感じでしょうか。

いや〜やっぱり本作って面白い!という感想に至る回でした。

 

世間の評判では、「反町さんにカッコ悪い役が似合わない」とか「脚本が〜」とか

いろいろ否定的な意見もあるようですが、

個人的には割と楽しく見ているんですよね。冒頭であんな事書いておいて何ですが(笑)

何に惹かれるのかって…目の前の憎い人を簡単に消せる手段を

入手した時(入手出来そうな時)、あなたならそれをどう扱いますか?という

"心理テスト"みたいな話だからなのかもしれません。

 

ギフトを利用して、冷めた表情で相手の気持ちを弄ぶ人もいれば、

商売にする人もいて、衝動に駆られて殺人行為に走る人もいる。

でも…藤巻だけは真逆を行く。

欲と憎悪に満ちた人々に囲まれた中で、

しかも、妻の麻帆(明日海りお)と郡司(津田健次郎)が不倫して、

さらには自身の稼ぎで治療と生活を支えてきた事にも感謝されずに

離婚を切り出されるというショッキングな出来事が続いたなら

自暴自棄になってもおかしくないのに、

「自分は命と真摯に向き合う病理医だったよなぁ…」と理性を取り戻す。

ネームカードが目に入ってハッとするくだりが印象的でした。

本当、どこまでも人が良いんですよねぇ。

ギフト1つで、ここまで次にとる選択肢がバラバラなのが、

各登場人物の本性を炙り出しているようで、見所に繋がっていると思うのです。

 

次に退場する最有力候補に上がっている(?)郡司は、

退場しそうで意外とそうはならない。

病院を何だと思っているのかとツッコみたくなるくらい、

看護師や患者(人妻)と身近な所で関係を作って好き放題やっているし、

ギフトの仕込み方が手慣れていたり、藤巻や本坊(筒井道隆)に命令したりと

今かなり調子に乗っているので、消されてもおかしくないんですけど、

中々しぶとく生き残っています。

 

で、なぜ生き残れているのかは…終盤で判明。

狙われているのは鶴下(片山萌美)なのでは!?という捻りに関しては

途中の流れで何となく察してしまいましたが、

それでも、ひょっとして麻帆が危ないのかとハラハラしつつ。

ラストで「実は全員グルでした」なんて斜め上の種明かしがされて、

数分間で二転三転する展開に引き込まれてしまいました。

妻にも教授にも、いろんな人に裏切られて…今回の藤巻は、物凄く不憫(苦笑)

 

でも、久留米(波瑠)だけは、次回予告を見る限り

藤巻のためにスパイを演じていたんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょうね。

同じ脚本家の作品「マイファミリー」を見ていた方なら胸が躍ってしまうであろう

音声電話のくだりもあって、次回以降の話に興味津々です。

っていうか、「変人病理医覚醒」って…

藤巻のオドオド具合を、視聴者以上に作り手が楽しんでませんか?w

 

 

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グレイトギフト 4話 感想|病院関係者がヤバい人ばかりな件。

 

 

前からツッコミたかったんですけど…

なんで藤巻(反町隆史)は、ラボに防犯カメラを設置しないんでしょうか(笑)

いやね、鍵をかけるよりも安全だと思うんですよ。

いつ誰が入ったかの記録にもなるし、ギフトを盗もうとする犯人の特定も早まって、

次の事件を未然に防ぐ可能性も高まるし。

以前にも白鳥(佐々木蔵之介)に勝手に持ち出されていたケースがあったから、

その発想にならないのがなおさら不思議なんですよねぇ。

本坊(筒井道隆)だって、盗聴器をこっそり仕掛けられているのに。

予想を外したり、大声で情報を言いふらしたり、すぐ弱みを握られたりする

迂闊な性格だからなのかしら…って、もうこの話は終わりにするとして。

 

今回は、ギフトを巡る人物に本坊が新たに加わり、

ますます翻弄されていく藤巻の姿を描いた内容になっていたと思います。

久留米(波瑠)からは「人間として好きなんです」と言われ惑わされ…

本坊には久留米の事で弱みを握られ、秘密裏にギフトを売るよう要求され…

その会話を聞いていた郡司(津田健次郎)に、彼に偽物を渡すよう指示され…

おまけに、妻・麻帆(明日海りお)との仲は

悪化する一方で…(これは藤巻の方に落ち度があるけど(汗))と

いつも以上に、とことんツイていませんでしたね。

 

放送から44分頃の、郡司に培養したギフトを渡すシーンで

フェンス越しから撮影したカットが挟み込まれていましたが、↓

このカットが個人的には、仕事や人間関係、家族、ギフトをめぐる陰謀論など

自分を悩ませるいろんな物事から開放されたくても、強く縛り付けられていて叶いそうにない

主人公の置かれた状況を表しているように見えました。

 

それにしても、本坊も中々にヤバい人でしたねぇ。

犯人だと特定されてからも変わらずクールな顔で、

聞いていて「え?」と耳を疑いたくなるような発言を続ける続ける。

「強い男になるためです」…だけは妙に子供っぽい動機で笑っちゃいましたがw

 

ギフトの事を知っていて、ラボの出入りが出来る人は久留米と本坊の2人しかいなかったから、

彼が犯人である事は視聴者も分かりきっていた訳で。

なので、最後まで勿体ぶったり、劇的な演出を加えたりしながら

あたかも衝撃展開っぽく彼の本性を暴くのではなく、

話を進めていくごとに、徐々に明るみに出るかのような

静かなトーンで描き出して行ったのが、逆に強烈な印象を残していた気がします。

 

いつの間に!?な郡司の暗躍っぷりも、見ていて楽しいんですよね。

どのタイミングでギフトを仕込んだのかは、来週種明かししてくれるんでしょうか。

あとは…気になるのは神林(尾上松也)の動向。

こっちも「娘と主治医」という"縛り"があるので、

娘のためならコロッと悪に転びそうな可能性は秘めているんです。

前回の感想でも触れましたが、藤巻が巻き込まれる様はもちろん、

一面だけでは計り知れない人間の奥深さを描いている作品だとも思います。

 

 

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P.S.

「さよならマエストロ」4話感想の最後の方を読んで下さった方ならご存知かと思いますが…

まだ全快ではありませんが、感想を書けるくらいには回復してきました。

というか、リハビリしないと、ますます書けなくなってしまうので(笑)

早寝早起きを意識しつつ、今後も出来る限り投稿していきます💪

 


グレイトギフト 3話 感想|白鳥と郡司がいる以上は…

 

 

おお、今回はコメディ色が激減して、シンプルにまとまってたな…

というのが見終えての第一の感想。

それでもって、モノローグの量も、主人公が翻弄されていく構図も前回と変わらない。

なんでそう感じたのかの理由を明確にしたくて、TVerで2話と3話を見比べてみましたが、

前回は複数の登場人物を"犯人候補者"に見立てていて、

サブエピソードを箇条書きのごとく盛り込んでいたからなのだと今更ながらに気づきました。

 

誰かに疑われたり詰め寄られたりしている際の

藤巻(反町隆史)のオドオドしたリアクションに引っ張られていたので、

先週は内容に関して何の疑問も持たなかったんですけど、

冷静に見返してみると、結構情報が盛り沢山だったんですね。

でも…「笑えた」「面白かった」感覚を否定するつもりはありません。

前回は前回で、登場人物を多く描写する事で、

あっちへこっちへと振り回されて、どう答えたら良いのか判断に悩む

藤巻の心理状態をじっくり観察する楽しさがあったと思いますし。

今回は、彼の同期である郡司(津田健次郎)と白鳥(佐々木蔵之介)を前面に出す事で、

「医者としての表向きの顔」と「欲と憎悪にまみれた本当の顔」を

平然と使い分ける2人が身近にいる以上は、ギフトをめぐる陰謀論から逃れられないという

彼の"現実"を突きつけるかのような内容になっていて、

また違ったスリルを味わえた気がします。

 

大泉(西岡徳馬)を殺害した日の夜に

藤巻の妻・麻帆(明日海りお)のオペの打ち合わせはするし、

大手術を終えたすぐ後にギフトの話を持ちかける。

命をどう思っているのか、その境界線のあやふさが何とも怖いです。

特に後者の方は、その話をする前に爽やかな笑顔を向けてましたからね…

佐々木蔵之介さん、最近は悪役が定着されてきてますねぇ。

 

終盤では、久留米(波瑠)が「藤巻に好意を抱いていると思う」とカミングアウト。

ドラマでよくある、家族を殺した犯人への復讐計画を…で培養に協力したのではなく、

ちょっと斜め上の回答でした。

個人的には、勘の鋭い彼女とタッグを組んで次々と謎を解明していく話も

見てみたかったので(そうすれば、鈍感な藤巻との対比が効いてよりキャラ立ちするだろうし)

仲間入りと思われる展開には大歓迎なんですが、

今回で"二面性"を描いているのを踏まえると、

彼女の言葉も嘘なんだろうなぁと疑ってしまいます。

 

でも、毎回誰かが退場して、「やられっぱなしの藤巻」が続くと

そのうち物語がマンネリ化してきそうな恐れはありますし、

藤巻が反撃に出てからが、ある意味本番だとも思うので。

久留米とどう関わっていくのか…そこも見所ですね。

 

 

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グレイトギフト 3話 感想|白鳥と郡司がいる以上は…

 

 

おお、今回はコメディ色が激減して、シンプルにまとまってたな…

というのが見終えての第一の感想。

それでもって、モノローグの量も、主人公が翻弄されていく構図も前回と変わらない。

なんでそう感じたのかの理由を明確にしたくて、TVerで2話と3話を見比べてみましたが、

前回は複数の登場人物を"犯人候補者"に見立てていて、

サブエピソードを箇条書きのごとく盛り込んでいたからなのだと今更ながらに気づきました。

 

誰かに疑われたり詰め寄られたりしている際の

藤巻(反町隆史)のオドオドしたリアクションに引っ張られていたので、

先週は内容に関して何の疑問も持たなかったんですけど、

冷静に見返してみると、結構情報が盛り沢山だったんですね。

でも…「笑えた」「面白かった」感覚を否定するつもりはありません。

前回は前回で、登場人物を多く描写する事で、

あっちへこっちへと振り回されて、どう答えたら良いのか判断に悩む

藤巻の心理状態をじっくり観察する楽しさがあったと思いますし。

今回は、彼の同期である郡司(津田健次郎)と白鳥(佐々木蔵之介)を前面に出す事で、

「医者としての表向きの顔」と「欲と憎悪にまみれた本当の顔」を

平然と使い分ける2人が身近にいる以上は、ギフトをめぐる陰謀論から逃れられないという

彼の"現実"を突きつけるかのような内容になっていて、

また違ったスリルを味わえた気がします。

 

大泉(西岡徳馬)を殺害した日の夜に

藤巻の妻・麻帆(明日海りお)のオペの打ち合わせはするし、

大手術を終えたすぐ後にギフトの話を持ちかける。

命をどう思っているのか、その境界線のあやふさが何とも怖いです。

特に後者の方は、その話をする前に爽やかな笑顔を向けてましたからね…

佐々木蔵之介さん、最近は悪役が定着されてきてますねぇ。

 

終盤では、久留米(波瑠)が「藤巻に好意を抱いていると思う」とカミングアウト。

ドラマでよくある、家族を殺した犯人への復讐計画を…で培養に協力したのではなく、

ちょっと斜め上の回答でした。

個人的には、勘の鋭い彼女とタッグを組んで次々と謎を解明していく話も

見てみたかったので(そうすれば、鈍感な藤巻との対比が効いてよりキャラ立ちするだろうし)

仲間入りと思われる展開には大歓迎なんですが、

今回で"二面性"を描いているのを踏まえると、

彼女の言葉も嘘なんだろうなぁと疑ってしまいます。

 

でも、毎回誰かが退場して、「やられっぱなしの藤巻」が続くと

そのうち物語がマンネリ化してきそうな恐れはありますし、

藤巻が反撃に出てからが、ある意味本番だとも思うので。

久留米とどう関わっていくのか…そこも見所ですね。

 

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グレイトギフト 2話 感想|オドオド藤巻からの…い、伊集院ーー!!

 

 

いやぁ…この内容で原作なしなの、本当に恐ろしい。

私としては、視聴中ずっと口角が上がりっぱなしになるくらい面白く見ているんですけど…

何だか、面白さの意味合いが前回とは変わってきましたね。

コメディ色が強くなったような気がします(笑)

 

その原因を作っているのは、間違いなく藤巻(反町隆史)のモノローグの

圧倒的な多さでしょう。

個人的には、モノローグを通して何でもかんでも台詞に起こすドラマは

普段はあんまり好みではないんですが、

前回の感想でも書いた通り、近年では社長や弁護士などを演じられてきて

クールで敏腕なイメージがついていた反町さんが、

本作では内心ビクビクしている役を…っていうギャップがとにかく可笑しくて。

冷静さをまとっているつもりでも、誰かに疑われたり詰め寄られたりしたら

汗の絵文字→💦が見えてくるほどテンパった表情になるし。目は泳いでいるし。

心の中で推理していた事はほとんど外すし。

藤巻の反応を見ているだけでも楽しいんですよねぇ。

そして…相手に見せる言動も漏れなく迂闊(爆)

終盤で、病院中を移動しながらまぁまぁ大きな声で「白鳥に狙われるかもしれません」

「ギフトを持ち出した可能性があります」と電話しているシーンなんかは、

おいおい機密情報思いっきりバラしちゃってるよ!って、声を出して笑ってしまいました。

 

もう1つおいおい…と言えば、伊集院(盛山晋太郎)もそうでしたね。

目の前でわざわざ水筒のお茶を飲むという。

2話にして台詞量が激増したので、

これは神林(尾上松也)よりも先に消されるかもしれないと予想していたら…案の定。

だから芸人さんを起用したのかと、何となく納得しちゃいました(笑)

盛山さんご本人は、ドラマに影響されてロン毛にしているくらい

反町さんを憧れの人として見ているらしいので(「会ったら芸能界を辞めても良い」とも)、

あらら、もう共演出来なくなっちゃった…と思いつつ、

TBSの日曜劇場みたいに真犯人役で終わらなくて、ちょっと安心もしていますw

真犯人との対峙が見所になるであろう最終回は、

ちゃんと演技面で実績を積み重ねてきた役者さんで魅せて欲しいですしね。

 

それにしても…1話で奥野(坂東彌十郎)、今回で伊集院が退場し、

藤巻の迂闊さもあってか、「ギフト」にまつわる情報を知って

水面下で動き出している人が既に何人もいて。

状況的には結構ハイスピードだと思うんですけど、

この調子だと、最終回まで話が持つのか?という心配は少し出てきますね。

1話ずつ「ギフト」の被害者が出てくる構成が続いたら、

犯人が誰か分かってしまうようなもんですし。

ここはやっぱり、反町さんを主人公に起用したからには、

実は一番の悪者だった…なんて衝撃の展開がやってくるのではないかと期待しちゃいます。

 

でも、とりあえず今は、いろんな所から板挟みにあって

ぎゅうぎゅう詰めの状態にいる藤巻の巻き込まれっぷりを、純粋に楽しもうと思います(笑)

1分おきにスリルにもコメディにも転ぶ、良い意味での境界線あやふやな作りが妙に癖になって

ついつい引き込まれちゃうんですよねぇ。

 

 

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グレイトギフト 1話 感想|じわじわミステリー。これは続きが気になるな〜!

 

 

テレ朝のこの枠なのに、劇伴が渋かっこいい……

初回を見ていて一番惹かれたのはそこでしたね。

流れ過ぎだとか、音量がデカいとかっていう呟きも見かけましたし、

確かにずっと流れているな〜と思わなくもなかったんですけど、

演出も含めて、木9枠特有の硬派でギラついた雰囲気に若干の苦手意識がある私からしたら

大人びたサックス調の劇伴が聞こえてくる事が新鮮で、

その意外性で最後まで興味深く見られちゃいました。

 

後で調べてみたら、得田真裕さんが手がけられているとの事で。

この劇伴良いなぁと思って調べると大体が得田さんの音楽なので、

もう好みなんでしょうね(笑)

演出も劇伴に合わせてか、所々遊び心もありながらクールにまとまっている印象。

一見地味だけれど、スルメのごとく徐々に引き込まれてしまうかのような作りは、

どことなくNHK土曜ドラマを彷彿とさせます。

 

本作は「殺人球菌《ギフト》をめぐるノンストップサバイバル医療ミステリー」だそうで、

波瑠さんに佐々木蔵之介さん、小野花梨さんに筒井道隆さん、

今回で退場してしまった坂東彌十郎さんなど、

実力派の若手からベテランまで脇もガッツリ固めている辺り、

きっと「あの犯人は誰だ?」なんて考察を視聴者にやらせるのでしょう。

でも、初回を見た限りだと、居酒屋でのやり取りを筆頭に個々の紹介はされているものの、

その会話の内容が藤巻(反町隆史)と妻に関する噂だったり、

1対1のシーンを用意する形で、ほとんどの登場人物を藤巻と関わらせたり。

それぞれの関係性を簡潔にまとめつつ、基本的には主人公中心の物語になっているので、

匂わせ演出満載の犯人探しミステリーに終始しなさそうで

今後に期待出来そうな気はしております。

 

まぁ、それよりも驚いたのは、かなりの展開の速さなんですけどね…(笑)

いやはや、巧みな構成でしたねぇ。

冒頭はまるで前回のおさらいかのようにスルッと始まって、

新たな病原菌を見つけてそこから物語が大きく動き出すと思ったら

特にそれとは関係のなさそうな妻のエピソードが挿入されて。

手術が出来ない状態だの、娘とは険悪な仲であるだの、

本題は一旦中断させて、プライベートの事で話を広げていく。

なんでこんなに詰め込んだ話にしたんだろうと思いながら見ていたら…

白鳥(佐々木蔵之介)の終盤の言葉

「あなたは奥野理事長の隠蔽工作に加担した。今さら後戻りなんか出来ませんよ。」で

そうか!なるほど!と納得させられましたよ。

矢継ぎ早に進んでいく展開が、「どうせ消えるし、たった一回きりの犯罪だから」

で動いたつもりが、いつの間にかとんでもない事態に巻き込まれてしまっていた

藤巻自身の後悔と動揺を表しているようで、じわじわ面白かったです。

 

反町さんはすっかりベテラン俳優の地位にいるためか、

ここ最近は社長や弁護士などの敏腕な役を演じる事が多いイメージにあったんですが、

今回はまさかの冴えない病理医役。

若干ボソボソ声なのは、後に権力に取り憑かれる変貌っぷりを

強調するためなのかは分かりませんが、

巻き込まれてからどんな変化を見せるのかも楽しみですね。

 

これ…今後の展開次第では、序盤こそTOP5くらいの位置にいたものの、

最後まで見ていて、気づけば今期ナンバーワンになっていた…みたいな感じで

大化けしそうな可能性を秘めてますね。

どうか、回を重ねるごとに失速する事がないよう願ってます。

 

 

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