2020年冬ドラマ一覧

2020年 冬ドラマ 総括|不作の中にも良作あり

 

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どうも、りんころです。

えっと〜…あまりにも遅い総括記事の投稿になってしまってすみません!!!

別に体調が悪かったとかそういう訳ではなく、いつも通りピンピンしているのですが、

冬ドラマの締めが4月に入るからまだ良いか〜…春ドラマが続々延期しているからまだ良いか〜…

なんて先延ばしにしていたら、もう4月中旬を迎えてしまいました(滝汗)

 

通常であれば1作品ずつ、総括用にオリジナルのコメントを書き残していく

スタイルをとっているのですが、投稿が流石に遅過ぎるので、

今回にかぎっては「最終回の感想の一部を引用、再編集(+その他書き残しておきたいコメント)」

という形式で、超ざっくりとランキングを発表させていただきます^^;

 

 

ちなみに、視聴前に付けた期待度ランキングはこんな感じ↓

1位 コタキ兄弟と四苦八苦(テレ東・金深夜)

2位 パパがも一度恋をした(フジ・土11)

3位 テセウスの船(TBS・日9)

4位 病室で念仏を唱えないでください(TBS・金10)

5位 アリバイ崩し承ります(テレ朝・土11)

この中から1作品がTOP5に入る結果となりました。

最近、私の読みが外れるなぁ…(笑)1本はリタイアしちゃってますしね。

 

これはあくまでも個人的なランキングです!!

下に行くほど褒めるだけでないコメントも出てきます。

(そして、いつも程ではないものの、全部のランキング付けと振り返りをしただけあって

ボリューム大な記事となってます。お時間のある方にオススメ。)

ではでは…

 

 

2020年 冬ドラマ ランキング

 

視聴した17作品の順位を発表していきます。

※上から
順位 タイトル(放送局・曜日・時間)視聴前期待度(最大:★5つ)
という構成になっております。

感想記事のリンクも貼ってあるので、詳しい内容を見たい!という方は、よろしければ。

 

 

1位 最優秀作品賞

心の傷を癒すということ(NHK総合・土曜21時)★★★

 

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全4話という短い話数だけあって、時間経過の描写は確かに多かったものの、

この世界の登場人物にはそれぞれの"生きた時間"があり、

駆け足を一切感じさせない脚本と演出がとにかく素晴らしかったです。

 

劇伴の緩急のつけ方も良く、わざわざそれで煽ろうとしなくても

「無音」と「行間」を使いこなせていれば、緊迫感溢れる雰囲気は

しっかり作れるのだとも証明してみせたと思います。

 

また、柄本佑さん、尾野真千子さん、濱田岳さんなど各キャストの演技力の高さと、

桑原亮子さんの脚本力も含め、

「こんな演技もされるんだ」「こんな優しい世界観も生み出せられるんだ」など…

全てにおいて新たな発見・収穫を得た作品でもありました。

 

個人的には「調査力の高さ」「"余白"のとり方の上手さ」

「数字を取る事を最優先しない独自の題材選び」において信頼を寄せているNHKドラマで、

また1つ名作が誕生しました。

 

震災を取り扱うと、当時被災者だった方々のトラウマを抉る事にもなってしまいかねません。

しかし、本作に関しては、伝えるべきメッセージは伝えると同時に、

「"その時代"を確かに生きていた人々」の心情、そこから生まれる繋がりの温かさも

丁寧に描いてみせました。

 

それを全4話でまとめたのもポイントが高いです。

ぜひ、毎年放送して語り継いでいって欲しい作品です。

 

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2位 優秀作品賞

アライブ がん専門医のカルテ(フジテレビ・木曜22時)★★★

 

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「病気を抱えた患者」「それを治療する医者」という単なる二者の関係を描くのではなく、

あくまでも「がん」はベースとし、家族を、人生を、自分にとっての生きがいを見つめる

きっかけを与えてくれる作りでした。


ドラマチックに仰々しい台詞や動きを加えず、

登場人物の抱える心境を「行間」を用いて等身大に映し出す作りは、

個人的にはNHKが得意としているイメージがありましたが。

視聴率のためにと忖度しない、奇を衒わない作品を民放でも作れてしまうのだという、

ドラマ…いや、量産され続けて世間では飽きが来つつある医療ドラマの「可能性」を

感じさせてくれました。

 

最初は「あの某後出しじゃんけんのドラマの脚本家だからなぁ…」という事で

あまり期待していなかったのですが、 安易に がん=お涙頂戴のアイテム にしない

内容の質の高さに、回を増すごとにみるみる引き込まれてしまいました。

患者エピソードに関しては、1位の作品と肩を並べるほどの出来栄えです。

 

強いて言うなら、やはり縦軸部分の絡ませ方が勿体ない部分がありましたが、

それでも大好きでした。

残りの人生とは?パートナーとは?家族とは?

がんを通して、たくさん考えさせられる作品でした。

 

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3位 作品賞

死にたい夜にかぎって(TBS・火曜25時28分)(-)

  

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本作の魅力はやはり「多くを語らない」所にあり、

美術館でずらっと展示されている1枚1枚の絵を、自分のペースで、

自分なりに解釈しながら鑑賞する…そんな作りのように感じられました。


周りから見たら「ろくでもない」かもしれない立場にいる人々を

視聴者にも共感してもらえるように、

優しく、温かく照らし続けた、作り手のセンスが光った作品だったと思います。


個人的には、世間では「福田ファミリー」の一員として見られがちな賀来賢人さんをはじめ、

今後のドラマ業界のポテンシャルを感じさせてくれました。

 

初回の時点で、私の好みにドンピシャだったんですよねぇ…。

ああ、やっぱり、世の中にどこか生きづらさを抱えながら過ごす人に

焦点を当てた話が好きなのだと、改めて気づかされた作品でした。

 

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4位

コタキ兄弟と四苦八苦(テレビ東京・金曜24時12分)★★★★

 

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入れ替わりネタからトランスジェンダー、ファンタジー的コメディ、ホロっとさせられる話など、

1話完結パートだけでも コタキ兄弟を通して

変幻自在な世界に誘(いざな)ってくれる充実感がありましたが。

終盤になるにつれて「まさかそこが繋がっていたとは!」という、

思わず初回から見直したくなってしまうようなサプライズも施されていて、

全てにおいて抜かりがないな…と意表を突かれた作品でした。

 

不器用さが何とも言えない哀愁を漂わせた一路と、飄々としてちゃらんぽらんな二路の

苦味渋味を効かせた兄弟のキャラクター造形も秀逸でしたが、

そこにお茶目でありながらもしっかり者でもあるさっちゃんも加わる事で

ボケツッコミのバリエーションが広がったようにも思え、

3人の間から生まれるやり取りにも毎回クスッとさせられました。

 

古舘寛治さんと滝藤賢一さんに関しては、テレ東ならではのアングラでちょっとユルい

世界観にハマるのだろうという期待を寄せていましたが、

芳根京子さんも最初の段階で何の違和感もなく溶け込めていたのが、個人的には一番の収穫。

さっちゃんという役をサラッと愛らしく演じてみせたのが大きいのかもしれません。

 

ドラマ24」枠らしさと、脚本家・野木亜紀子さんの強みをどちらも打ち消す事なく、

絶妙な塩梅でいいとこ取りした作品に仕上がっていたと思います。

三番目と四番目の兄弟は恐らくネタでしょうが(笑)

スペシャルでも良いので、また続編が見たいです。

 

 

※1、2、5、6、8話の感想を投稿しています。

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5位

女子高生の無駄づかい(テレビ朝日・金曜23時15分)★★

 

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笑いのツボが合うのかどうか…という点で、始まる前までは全然期待していなかった本作。

しかし、最終的には一番のダークホースとなりました。

 

学校を舞台にしているのもあり、バカ、ヲタ、ロボの他にも

マジメ、ロリ、ヤマイ、マジョ、リリィと特徴的なキャラクターがどんどん増えてくるので、

主役3人の存在感がそのうち薄まってしまわないか…話がゴチャゴチャしてしまわないか…

という不安もありましたが、

そんな不安も綺麗さっぱりなくなるほど、構成の上手さが特に際立っていたと思います。

 

1話の中に軸を設けず、それぞれの日常を短編集としてまとめて

1時間内で次々見せていく手法に新鮮味が感じられたのは勿論ですが、

それに加えて、良い意味で「役者の無駄づかい」とも言えるような、

あの役者がこんな役を!?という漫画ちっくなキャラクターを堂々と演じてみせる

演技力の高さも堪能し、どちらにおいても飽きずに楽しく見られる事が出来ました。

 

小劇団の脚本家が手がける…というのも、作品の成功に繋がったのではないでしょうか。

女子高生役が似合ううちに、こちらも是非続編としてまたお会いしたいです。

 

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6位

病室で念仏を唱えないでください(TBS・金曜22時)★★★

 

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視聴前は、僧侶と医者を掛け持つ主人公の奇抜な設定で

コメディテイストになるのかと予想していましたが、

いざ最後まで見てみたら、中々どうして、医療ドラマとして"魅せる"部分と

コメディパートが良い塩梅で仕上がっていたと思います。


医師も完璧なスーパードクターではなく、患者と同じ一人の人間であり、

常に"煩悩"と隣り合わせで生きているという事。

ドラマの中にはハッとさせられるような、素直で的確な言葉が刻まれていた事。

人の繋がりの価値、温かさを教えてくれた事。

ちょっと話は逸れますが、これらの点では今期の同じ医療ドラマである

「アライブ」とシンクロする部分が多々あり、

最終的にはどちらも、どの登場人物にも共感出来て愛おしくも感じられる、

お気に入りの作品となりました。

 

本作らしさが出るのに少々時間がかかりはしましたが、

その分、最後まで見てきて良かった…というカタルシス(?)も得られました。

どの役者さんも軒並み演技力が高かったですが、

中でも、ムロツヨシさんは、世間的なイメージとは違う役柄を見事に演じ、

爪痕を残せたんじゃないかと思います。

 

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7位

パパがも一度恋をした(フジテレビ・土曜23時40分)★★★★

 

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この手の話だと終盤がどんな内容になるのかの想像もしやすいですし、

最終回でオールスターが駆けつけるというのもベタofベタではあるのですが、

登場人物それぞれから「大切な人に対する思いやり」「何かを失ってしまった後悔」が

感じられる心理描写が丁寧になされた分、手にとるように共感出来、

愛着の持てる作品に仕上がっていたと思います。

 

最初は「何でこんなほんわかラブコメが オトナの土ドラ枠に!?」という違和感がありましたが、

一般受けしづらい(褒めてますw)カオスなやり取りや下ネタの盛り込まれ具合を見るに

深夜枠に放送したのも頷ける所があり、

そういう意味では、個人的にはサイコスリラーかドロドロ不倫劇の印象が強い

「オトナの土ドラ」枠の新たな可能性を見出した作品になっていたとも感じさせられました。

 

「もみ消して冬」での経験が活きたような小澤征悦さんのコメディエンヌっぷりも良かったですが、

本作で一番驚かされたのは塚地武雅さんでした。

見た目はおっさんでも、声色や仕草でちゃんと多恵子だと分からせる説得力の強さ!

仮に芸人を辞めたとしても、役者として長く生き残りそう…。

 

 

8位

僕はどこから(テレビ東京・水曜24時12分)★★★

 

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最初は、特殊能力、認知症の母、薄暗いアパート、ヤクザ社会といった異空間の中で

「ファミラブ」という言葉が浮いているように映りましたが、

回を重ねるごとに「ファミラブ」そのものの話になって行き、

境遇は違えど どの人々にも同じ優しい血が流れているんだ…

そして、その愛をどう受け取るかは自分次第なんだ…と背中を押してくれる、

これから出会いや別れが増えて行く時期に相応しい作品だったんじゃないかと思います。


途中、何話か中だるみした回もありましたが、総じて面白かったです。

"山場"と"伏線回収"がきちんと用意された最終回を見て、

ここまで視聴してきた甲斐があったなぁと実感させられもしました。

 

構成に対して勿体無さはあったものの、いろんな意味で予想の斜め上を行く展開続きで

満足して見終える事が出来ました。

 

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9位

知らなくていいコト(日本テレビ・水曜22時)★★★

 

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最初は主人公の共感出来なさっぷり、お仕事パートの雑さに、

いくら好きな役者さんが出ていてもこれは微妙だな…やめちゃおうかな…なんて思っていましたが。

最終的にはここまで見てきて良かったと胸を張れる作品になりました。


「ままならない人生の中で、それぞれがそれぞれなりの罪を受け、

時に転機に救われながら生きて行く。」

これが最も伝えたかったメッセージだったと思うのです。


そう考えると、野中の存在は、勿論、ここぞとばかりに魅せてきた

重岡さんの怪演によるものも大きいですが、

本作にとって唯一の「世間」の象徴でもある気がしました。


視聴者の感情をかき乱される役者陣の演技も。

仕事に対する真摯な姿勢を見せるキャラクター造形も。

時々垣間見える人間臭さも。

どの面においても見応えがありました。面白かったです。

 

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10位

ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜(NHK総合・金曜22時)★★★

 

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最後まで徹底して「アンティークな内装の喫茶店で、コーヒーを飲みながら推理小説を嗜む」

作りになっていたのは良かったですし、

シシドカフカさんにとっても、今まで出演された作品の中では間違いなく頭角を現していた

作品になっていたんじゃないかと思います。

 

全体的には面白かったです。しかし、全7話ではなく全10話で見たかった気がします。

4話の段階で「葉村自身の物語」へとシフトして行ったので、

3話までのような切れ味の鋭い「依頼中心型」=1話完結のエピソードが

もっと見られたなら…という気持ちに駆られてしまいました。

 

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以下は、もっと簡単に。

10位まで見られれば良い!ノミネート賞の方を見たい!という方は、

こちらを押すと「超個人的なノミネート賞」のページに飛びます。

 

 

11位

病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜(テレビ東京・月曜22時)★★★

 

最初は頼もしく映った有原がだんだん、

何も後先を考えないでやりたい放題やるお坊ちゃんキャラになってしまったのが残念。


3ヶ月後、半年後といった過程すっとばし展開だったり、

反対意見しか言わなかったイメージの医者達が急に漂白されたりと、

「再建モノ」「連続ドラマ」らしい醍醐味があまり実感出来なかったのも

何だかなぁ…という感じで見終えてしまいました。

 

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12位

悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲–(フジテレビ・土曜23時40分)(-) 

 

最終回まで見てきて、話の持って行き方的には、

やはり「もうそこでそのネタを使うの!?」オンパレードな2話が

個人的ピークではありましたが、

台詞にはハッとさせられるものは多く、少年法のあり方とは?罪を償うとはどうあるべきか?

を考えさせられるドラマとしては中々真摯な作りだったと思います。


ただ、「正しい罪の償い方とは?」という王道なテーマと主人公の殺害動機が結びつかないような気がして、

あまり主人公に感情移入出来ずじまいだったのが残念かな。

 

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13位

テセウスの船(TBS・日曜21時)★★★★

 

途中から薄々気づいていましたが、主題歌の力で感動シーンを無理やりねじ込み、

怪しげな人物をこれでもかと沢山映し、サイコパスなキャラクターを配置し、

引っ張り続けて最終回は風呂敷畳めずじまいの作風で…

なんだか、今振り返ってみればTBS版「あなたの番です」みたいなドラマでした。

 

ツッコミ成分は終始変わらずあったものの、

序盤は雪山でのロケというスケールの大きさも効いていて

緊迫感を保ちながら楽しむ事が出来ましたが…

7話辺りから、真相を引っ張りたいがために「家族の絆」をベースとした

あざとい展開や本編に直接無意味な展開を詰め込んだ作りになってしまったのが残念でした。

 

今でも、WOWOW制作だったら…と想像してしまいます。

原作を2本分扱う「半沢直樹」の話数を増やす代わりに、こちらはいっその事

全8話構成に思い切ってみても良かったんじゃないでしょうか。

 

結果的に、どこかに泣かせる要素を入れようとする

民法の悪い癖が出た典型例になってしまった気がします。

 

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14位

ケイジとケンジ 所轄と地検の24時(テレビ朝日・木曜21時)★★★

 

あの不祥事がなければどうなっていたかは分かりません。

逆にあの不祥事のお陰で、台詞や脇役において皮肉にも面白味が増し、

最後まで何とか完走出来たような気がします。

 

しかし、脇役を前面に押し出したが故に登場人物の多さが目立ち、

元々個性的なキャラクターが更に渋滞して、1話完結部分の事件パートと

上手く絡められていない印象がありました。

 

愉快な会話劇ややり取りで視聴者を楽しませたいのであれば、

この局らしく「チームワークで犯人を捕まえていく刑事ドラマ」で良かったと思います。

刑事と検事の二者間の違いを全く活かせていないモヤモヤも残りました。

 

 

※感想は4話までです。

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15位

絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜(フジテレビ・月曜21時)★★★

 

前作よりも"都合の良い設定"がかなり目立っていた印象でした。

仮に第3(5)シーズンをやるとしたら、井沢の一線超える超える詐欺や

仲間内の誰かが犯罪者予備軍で不憫な目に遭う展開…

といった前作と似通った要素に頼る事なく、キャラクターからミハンシステムの検知基準まで

あらゆる設定をじっくり練り直してから作るべきです。

 

※1〜3、6、8話、最終回、AFTER STORYの感想を投稿しています。

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16位

トップナイフ –天才脳外科医の条件–(日本テレビ・土曜22時)★★★

 

バリバリ活躍する主人公を描きたいのか、チームの絆を描きたいのか、

それとも「医者だって一人の人間」という視聴者に共感させる話にしたいのか、

どこに向かおうとしているのかが曖昧な印象がありました。


親子関係の話だと、深山&娘の件、黒岩&少年の件とネタが被っているから、

どちらか1つに絞るべきで。

小机とバーの店主の必要性も、結局最後まで分からぬまま。

登場人物をやけにミステリアスに映す意味深な演出も含めて、

「これ、いる?」って言いたくなるような無駄な要素が多過ぎたのが

とにかく残念な作品でした。

 

群像劇のつもりなのでしょうが、登場人物のエピソードをいっぱい描けば良い

訳ではないと思うんですよねぇ…。

主題歌でバリバリ踊る天海さんだけが記憶に残りそう。

 

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17位

10の秘密(フジテレビ・火曜21時)★★★

 

家にいる事が増えて、さて、この機会に溜めていたドラマでも見ようかなぁと考えている方…

自信を持って言います。

これは見なくて良いです(笑)

今すぐHDDからポイしてください。最終回まで見ても何も腑に落ちません。

 

("全て"を評価している訳ではないのを前提にして)

「3年A組」や「あなたの番です」がヒットした今、

オリジナルのミステリー作品に対して世間のハードルが上がっている事を

もっと頭に入れるべきだと思います。

 

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番外編

 

螢草 菜々の剣(NHK総合・土曜18時5分)(-)

 

個人的に注目している、清原果耶さん目当てでの視聴。

去年の夏にBSで既に放送されていた作品だったので、ランキングからは外させていただきました。

 

内容自体は、現代モノのドラマにある復讐劇と何ら変わりなく特に新鮮味はありませんでしたが、

逆にそのお陰で、今まで何作か時代劇を見てきてはその世界観に慣れず、完走出来なかった私でも

最後まで見られたような気がします。

 

透明感のある可憐さを持ち合わせながらも、芯の強さも感じさせる清原さんの佇まい。

雅をまとった濱田マリさんの存在感。

「だんご兵衛」というあだ名がつけられるのも頷ける

松尾諭さんから醸し出される親しみやすさなど、それぞれのキャラクターも楽しみました。

 

 

リタイアしたドラマ…

 

恋はつづくよどこまでも(TBS・火曜22時)★★ 

 

2話まで視聴。世間的には話題になったみたいですが、

2話での「主人公の恋愛を描くために、登場人物を死なせたり、

真っ当に仕事をしている人を悪役扱いしたり…」という描写の仕方にトドメを刺されまして、

もう良いかな…と。(主人公アゲ周りサゲが、基本的に好きではないので。)

 

 

アリバイ崩し承ります(テレビ朝日・土曜23時15分)★★★ 

 

1話のみ視聴。どちらも演技派である浜辺美波さんと安田顕さんの組み合わせで

楽しみにしていましたが、幻想的な世界観、ミステリー要素、キャラクター

どれを取っても突き抜けていないように感じられてしまったので、リタイア。

もう少し様子見しても良かったのですが、視聴当時は録画が溜まっていましたので…(汗)

 

 

シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。

日本テレビ・日曜22時30分)★★

 

1話のみ視聴。「とうとうやっちまったな」感漂う作品でした。

横浜流星さんと清野菜名さんのアクションを推すのなら、

アメコミ設定を付け加える必要性はなかったと思うのです。

あちこち装飾してとりあえず見栄え良くした結果、

何を一番に見せたいのかという"本作らしさ"がぼやけていた印象がありました。

 

 

ちなみに、この他にも「ランチ合コン探偵」「スカーレット」を視聴していたのですが、

前者は5話分以上(しかも、HDDの残量の都合で1話分録画抜け)、

後者は2ヶ月分くらい録画を溜めてしまったので、

これは流石に追いきれない…他に見たいものもあるし…という事で

泣く泣く諦めてしまいましたorz

しかし、「スカーレット」は近年の朝ドラの中でもSNSでは評判が良さげだったので、

いつか総集編or夕方の再放送枠で放送される日が来たら

今度こそ完走したいな〜…とは思っています。

 

 

          

超個人的なノミネート賞

 

※投稿が遅くなったのもあり、各ノミネートに関するコメントは

今期にかぎって省略させていただきます(謝)

 

 

主演男優賞 柄本佑(心の傷を癒すということ) 

→候補:賀来賢人(死にたい夜にかぎって)

    古舘寛治(コタキ兄弟と四苦八苦)

    滝藤賢一(コタキ兄弟と四苦八苦)

 

 

主演女優賞 松下奈緒(アライブ がん専門医のカルテ)

→候補:吉高由里子(知らなくていいコト)

 

 

助演男優賞 重岡大毅(知らなくていいコト)

→候補:柄本佑(知らなくていいコト)

    小林薫(知らなくていいコト)

    佐々木蔵之介(知らなくていいコト)

激選区でした(笑)それぞれの演技力の高さに魅了された作品でもあったので…

 

 

助演女優賞 高畑淳子(アライブ がん専門医のカルテ)

→候補:芳根京子(コタキ兄弟と四苦八苦)

 

 

新人賞 福本莉子(パパがも一度恋をした)

→候補:柴崎楓雅(テセウスの船)

 

 

主題歌賞 ましのみ「7」/アイナ・ジ・エンド「死にたい夜にかぎって」(死にたい夜にかぎって)

死にたい夜にかぎって

死にたい夜にかぎって

  • 発売日: 2020/02/26
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

→候補:須田景凪「はるどなり」(アライブ がん専門医のカルテ)

    三浦大知「I'm Here」(病室で念仏を唱えないでください)

 

 

OP/ED映像賞 コタキ兄弟と四苦八苦 OP

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→候補:10の秘密 OP

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ブラァッッ! ラァッッ! ブラァッッ! ラァイッッ! オウオォウオウオオンオォン~ \ブラァッッ! ラァッッ! ブラァッッ! ラァァァイッ!/
(OPが本編みたいなものでした(爆))

 

 

脚本賞 桑原亮子「心の傷を癒すということ」

→候補:野木亜紀子「コタキ兄弟と四苦八苦」

 

 

演出賞 安達もじり、松岡一史、中泉慧「心の傷を癒すということ」

→候補:高野舞、石井祐介、水田成英「アライブ がん専門医のカルテ」

    村尾嘉昭、坂上卓哉「死にたい夜にかぎって」

 

 

劇伴賞 眞鍋昭大「アライブ がん専門医のカルテ」 

→候補:世武裕子「心の傷を癒すということ」 

 

 

特別賞 チーム「女子高生の無駄づかい」

 

 

今期の振り返り…

 

それぞれのドラマの2,3話を見た段階では

「今期はあんまり面白いのがないな〜…」という不安がありましたが、

最終的には(惜しいまま終わってしまった作品はあったものの)

どれも魅力や良さが感じられたクールになっていたのではないかと思います。

 

中でも不安だったのは、やはり医療ドラマの乱立ですが、

病院を舞台とした再建モノの「病院の治しかた」、ラブコメの「恋つづ」、

病気を通して人の人生のありのままを伝える「アライブ」、

生死について考えさせられる「ねんとな」、複数の要素を絡ませた「トップナイフ」と

これだけあっても意外と棲み分けが出来るものなのだという収穫は得られました。

しかし、それは1作品を除いて最後まで見てきたドラマ好きの一人としての視点であって、

そうでない世間的な視点であれば「同じようなものばかり」という印象を与えてしまいかねません。

見る前から捨ててしまう事態を避けるべく、今後はなるべく、

例えば「医療ドラマを制作した局は、来期では同じジャンルのドラマの制作は出来ない」といった

ルールを設けるなどして、各局調整をしていただきたい所です。

 

そして、今期の話題作は何と言っても「テセウスの船」「恋はつづくよどこまでも」の二作。

視聴率を気にせずやりたい事を突き詰める深夜帯に対して、

プライム帯は「3年A組」のヒットをきっかけに、SNSを通して大勢の人が考察に盛り上がったり、

キャーキャー言ったり、ツッコミを入れたりしながら楽しむ…

所謂「実況特化型」の作品が増えている傾向にあると思っています。

 

勿論、SNSを取り入れる事でドラマ業界が活性化し、

今まであまり見てこなかった層が、ある作品を通して「日本のドラマって面白いんだ」という

視野を広げられたら、ドラマ好きとしては嬉しい事この上ないですが。

その分、本当に質の高い作品はどんどん埋もれて

「視聴者の反応」を重要視した質の低い作品ばかりが生まれてきてしまうんじゃないか…

という"焦り"も感じさせられます。

 

"焦り"と表現したのも、話は少し逸れますが、今年の新春テレビ放談で

「「あな番」のような作りが今後のドラマにおいての基準になれば…」といった旨の

コメントがあったから。

ドラマの楽しみ方が時代と共に変わってきている以上、

ワイワイ盛り上がれる作品があっても別に良いのですが、

全部が全部、その"基準"とやらに振り回されないで欲しいな…と願うばかりです。

 

締めがなんか変な方向に行っちゃいましたが、とりあえず言いたい事は言えたので、

今期の振り返りはここで終わりとします。

 

 

*** 

 

以上、冬ドラマの総括でした。

来期も素敵な作品との出会いがあればな〜と思います。

 

閲覧ありがとうございました!

 


死にたい夜にかぎって 6話(最終回) 感想|夢でまた逢えたなら

 

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「よく出来たドラマだった」とか「素敵な終わり方だった」とか

一言でまとめるのは勿体無いくらい、二人の関係に心揺さぶられた最終回でした。

別れ話となるとしんみりさせられる内容も多い中、

思い出の街を歩いて、当時を語って、「最高に楽しい時間の無駄づかい」という手紙を渡して…

ああ、こんな風に"二人だけの秘密"を共有し尽くした上で

1つの出会いにピリオドを付けられたら、どんなに素晴らしいか…と、

ちょっと羨ましくもなってしまいます。

 

本作の魅力はやはり「多くを語らない」作りだと思っていて、

最終回でもそれが一貫して貫き通されていました。

 

物語は震災でアスカ(山本舞香)の心が壊れていく場面から始まり、

OPが終わった後は時間軸を1ヶ月飛ばした状態で進みます。

その間に描かれるであろう"気持ちが徐々にすれ違っていく二人の姿"を

一切盛り込まない手法は、喧嘩するけど仲直り…というこれまでの話や

冒頭で既に印象強いシーンが描かれたために、

視聴者に自ずと想像させる"行間"の役割にもなっていたと思いますし、

また、震災をきっかけに一気に浩史(賀来賢人)の事を信じられなくなってしまった

アスカの繊細で複雑な心情をも表しているようでした。

 

最終回になって初めて登場したホームレスも、

普段は何しているだとか、今の姿に至るまでの背景とかは語られないままではありましたが、

逆にそうした事で、「どんな人もどうせいつかは縮んで死んでしまうから、

若いうちに楽しんだ方が良い」という言葉が、ドラマ用に作られたものではない

飾り気のない言葉として、ストンと胸に響くものになっていたと思います。

 

そして、本作の集大成かのように、湯豆腐やアサリの話をしながら

街を一軒ずつ訪れる二人を映した後は…

とうとう来てしまった別れの時。

 

新幹線で別れを告げるシーンには、涙を流さずにはいられません。

「もっと一緒に美味しいもの食べに行けば良かったね」

「もっとアスカの曲をちゃんと聞いとけば良かったね」

そんな風にタラレバを並べ立てながら、虫の裏側に似ていると言われる精一杯の笑顔を見せて

手を振っている浩史に対して、

一切顔は見ないものの、目には確かに涙が溢れているアスカ。

"動"と"静"で対比にはなっているけれど、大切な人に対する気持ちは同じだという事。

そこに後押しするかのように、アイナさんの主題歌の

夢で逢えたら 矢継ぎ早に 息を吐くのだろう」という歌詞が重なってからの

あの手紙…まで、流れが完璧としか言いようがありませんでした…。

 

どうしても印象的なシーンが多く、1つずつ解説してみました…みたいな

感想になってしまいましたが。

それだけ、周りから見たら「ろくでもない」かもしれない立場にいる人々を

視聴者にも共感してもらえるように、

優しく、温かく照らし続けた、作り手のセンスが光った作品だったと思います。

 

個人的には、世間では「福田ファミリー」の一員として見られがちな賀来賢人さんが、

唇カサカサで無精髭で…という、どこかの街でふらっと見かけそうな

素朴な佇まいを演じ切った事。

山本舞香さんが、唾で生計を立てていたのが精神疾患者になってしまい…という

深夜らしい過激で難しい役どころを体現されていた事。

そして、「平成物語」を始め、「俺スカ」「部活好きじゃなきゃ〜」など、

放送枠&その時間帯に見るであろうターゲット層に合わせた脚本を作り上げる

加藤拓也さんの柔軟性と力量を、また1つ知れた事。

語りきれませんが、それぞれの分野で、今後のドラマ業界の

ポテンシャルを感じさせてくれました。

 

冬ドラマ最後の作品が、本作で良かったです。

ありがとうございました。

 

 

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死にたい夜にかぎって 5話 感想|積み重ねた幸せの中にも、小さな綻びが…

 

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「お前は音楽の天才じゃない」

ああ…なんて直球で、なんて酷い事を言うんだ、浩史(賀来賢人)…と、

彼からアスカ(山本舞香)に放たれた言葉に、頭を抱えながら見てしまっていました。

 

たとえ大好きな彼女の作る曲が聞くに堪えない変な曲だったとしても、

自分に一番に聞かせたくて大きな声で起こしたりする姿が愛おしい気持ちが勝ってしまう訳で、

なぜ彼女ごと受け入れる事が出来なかったのだろう…という疑問もあった。けれど…

それと同時に、物語の最後に毎回語られる浩史のモノローグを思い出しもして。

何かあるたび自分の中のモヤっとした感情を押し込めて、

いくらプラス思考に考えたとしても、薄々と感じる理不尽さを我慢し続けているしわ寄せが

あの浩史の言動だったのかもしれない…とも納得させられてしまいます。

 

 

最後は遠くの吉野家へ行く事で、いつものように仲直り…と行きたかったのでしょうが、

月日が経ち、とうとう震災の日が来てしまいました。

初回で揺れを感じたアスカが「別れよう」と告げたのも、ここに繋がって来るのですね。

 

地震が来て、アスカの様子を心配するよりも、

落ちてくる唐揚げを必死に拾い上げる事を優先してしまう浩史の図…

彼と黒田(戸塚純貴)が話している所にフォーカスを当てている隅っこで、

音楽を聴いて微妙な反応を見せる部員達を映す遠目のカメラワーク…

 

この2つのシーンが、幸せや充実感を育んできたように見えて、少しずつ"綻び"が出始めている

アスカとの関係を表していると考えると、

最終回も含めて、もうその関係にピリオドを打つのだと覚悟した方が良いのかもしれません…。

 

 

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絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜(2020) AFTER STORY 感想|ただの情報漏洩じゃん。

 

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開始してから15分経った時点で、ああ、こりゃあただの総集編ですな…と察し、

いつの間にかながら見してしまってました。

 

これまでの特別編と比べてみると…「朝顔」は1つ1つのエピソードが充実していたし、

日常描写もリアルだったから、思い出のアルバムをめくっているような懐かしさに浸れて、

「シャーロック」は犯人から獅子雄について語らせる形で、それなりに新録映像を入れて

頑張ってはいたけれど…

正直、本作の特別編(で、いいやw)は「ラジハ」より酷い作りだったと思いますよ。

事件がやりたいの?それとも総集編がやりたいの?と思うほどには

今までのエピソードを紹介するまでの導入部分、繋げ方がチグハグでした。

仮に本作を見ていない人向けに作ったつもりだったとしても、

果たしてあの順番バラバラなまとめ方で、見てみようと興味を持つ方が出てくるのかどうか疑問です。

 

1時間で済ませれば良いものを、井沢(沢村一樹)を狙う犯人が悠長に

過去の話を語り続けるのも、ただの引き伸ばしにしか感じられませんし。

結局、ミハンがやった事は、ドヤ顔でスレ立てして、

最高機密の情報を一般人に漏らしてしまうという、警察業界が騒動になる大問題を起こしただけ。

 

過去にも何度か言いましたが、2時間を埋めるためだけの中身スッカスカなものを作るより、

本編の話をもっと充実させる事に時間をかけたり、話数を増やしたりして欲しいです。

少なからず、良い感じに終わったと思った最終回の翌週で

すぐに特別編を流すのは、余韻も何もないので、やめた方が良いと思います。

大体、つい先週見たばかりの最終回の一部始終を再び見せられても…って感じですし。

 

「総集編」という括りから抜け出せられないのであれば、いっその事スピンオフとして

吉岡(森永悠希)と南(柄本時生)を主人公にした話にすれば、

別ドラマの雰囲気が醸し出せて、面白くなったんじゃないでしょうかね。

 

次もこんな内容が続くようであれば、特別編の感想を書くのはやめて、

ちょこっと追記を加える形で終えようかなぁ?

 

 

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死にたい夜にかぎって 4話 感想|優しくて、甘酸っぱくて、ほろ苦い1分間

 

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新聞配達人・紺野さん(堀田真由)の事を「1分間の恋人」と例える

浩史(賀来賢人)のセンスの良さにキュンキュンしつつ…

そのキャスティングが堀田真由さんっていうのがドンピシャ過ぎて!

方言が抜け切れていなくて、ピュアで、何も飾り気のない紺野さんと、

都会に染まっていて、ガサツで、カジュアルな服をまとったアスカ(山本舞香)。

この2人の女性の対比も、2人の間で別の顔を見せる浩史の様子も興味深く視聴しました。

 

今回主なキーワードとなっているのは「1分間」。

新聞が届くのをワクワクしながら待つ時間。新聞配達人と話す空き時間。別れを告げられる時間。

ガムを渡すまでの時間。仲直りしてから元の2人に戻るまでの時間。

 

男女間の恋愛も親子間の愛情も、全て日々のささやかな行動から生まれる"人間愛"であり、

愛をどう伝えていったら良いのか、どう受け止めていけば良いのか分からない人々が、

自分なりに向き合い、時間をかけながら前に進み始めて行く…というのを、

浩史とアスカ、浩史と紺野さん、そして、いつもより回想が多めに挟まれていた

浩史と父(光石研)それぞれのエピソードを通して、

多方面から優しく描かれていた回だったと思います。

 

これまでの回の演出が、虹がちらっと見えるような光の取り入れ方や、

前回のタイムラプスみたいなダンスシーンなど、独特で幻想的なものが印象的だっただけに、

今回は「人間そのもの」をじっくり映し出すカメラワークが多かったので、

きっと演出家が変わったのかもしれませんね。

しかし、あえてストレートな演出にした事で、たった「1分間」に、

自分の知らない相手の思いやりが感じ取れたり、甘酸っぱくて初々しい感覚に浸れたり、

父の背景を自然と想像させられたりと、

それぞれの登場人物のいる世界に浸ってしまう「奥行き」がたっぷり感じられました。

 

ドアの前で浩史と紺野さんの「青森に比べたら全然」という会話のシーンも、

その前に「朝は寒いから、新聞配達するの大変でしょう?」という話が出ていたと思うのですが、

会話の全貌を見せず"一部を切り取っている"ように自然と流す脚本も良いです。

あえて語らせない。あえて分かりやすくしない。だから、知りたくなってしまう。

 

TVerでちょうど1〜4話が配信されていますので、騙されたと思って

是非とも見て欲しい作品です。

上質なドラマほど終わるのもあっという間で、残り2話…

寂しくなる時間が刻々と近づきます…。

 

 

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テセウスの船 10話(最終回) 感想|待ちくたびれたので犯人側が自白してみました。

 

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なんだ…これ…

佐野家が幸せそうならそれで良いや♪みたいな終わり方…。

 

色々説明すべき事がありますよねぇ?

タイムスリップした心(竹内涼真)から早く真相を掴んで欲しくて

ずっと待っていたのに痺れを切らしたのか、

最終回にして村人や犯人側からポンポン情報が出てきた割には、

みきお(柴崎楓雅)と正志(せいや)がいつからタッグを組んで、

どんな過程で数々の事件を起こしていたのか…

そして金丸の背中を押したのはどちらだったのか…という情報は一切ナシですか?

時間をかける所が間違ってるでしょ。

佐野家が呑気に手紙読んだり、校長(笹野高史)の息子の過去話を呑気に聞いたりして

感動シーンを演出して25分拡大分を繋げるより、

もっと犯人をじっくり描写する事に時間を使って欲しかったです。

  

まさかあの人が!?というリアクションを視聴者から欲しくて、

犯人を正志にしたのは理解は出来ますよ。焦らし続けたのも分かります。

ですが、意外な人を犯人にするならばそれなりの説得力が必要な訳で、

今まで何の怪しげな表情も見せない普通の村人が、暫く出てこなくなって、

最終回でいきなり登場したらまるで人が変わったように殺意むき出しになって、

しかも佐野(鈴木亮平)を犯人にしたかった動機が、

彼は何にも関わっていないただの逆恨みっていうのは無理があると思いました。

原作は大人みきおが共犯者で、未来からタイムスリップしてきて、

少年みきおを変えていく事で未来も変わっていく…という流れだったそうですが、

無難に原作通りのあらすじにした方が話の辻褄が合っていたんじゃないでしょうか。

大体、正志を犯人にしたなら、最後の何話かを見れば成立しちゃいますしね…(滝汗)

 

途中から薄々気づいていましたが、主題歌の力で感動シーンを無理やりねじ込み、

怪しげな人物をこれでもかと沢山映し、サイコパスなキャラクターを配置し、

引っ張り続けて最終回は風呂敷畳めずじまいの作風で…

なんだか、今振り返ってみればTBS版「あなたの番です」みたいなドラマでした。

 

ただ、毎回熱いテンションで「父さーん!」と叫びまくっていた竹内くん…

初めての主演、お疲れ様でした。

本人も主人公の行動にはツッコンでいたから、「あ、気持ちは一緒なんだ」と安心し、

最後まで見られたような気がします。

 

 

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病室で念仏を唱えないでください 10話(最終回) 感想|"原点回帰"な清々しい最終回

 

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「病室で念仏を唱えてください」という捻りを効かせつつ、

初回の冒頭のシーンを彷彿とさせるラストで締めた本作。

 

視聴前は、僧侶と医者を掛け持つ主人公の奇抜な設定で

コメディテイストになるのかと予想していましたが、

いざ最後まで見てみたら、中々どうして、医療ドラマとして"魅せる"部分と

コメディパートの塩梅が良い作品に仕上がっていたと思います。

時折挟み込まれるおりんの「チーン」という効果音や、海外フードフェスのくだり、

藍田(堀内健)の立ち位置など、

それらだけだったら「何となく見やすいドラマ」で終わってしまいそうなものを。

やり方は違えど「患者を助けたい」「人を救う事で自分も救われた」という想いは一緒の

松本(伊藤英明)と濱田(ムロツヨシ)の対比を、

憲次(泉谷しげる)や1話完結パートの患者との関わりを通して

じっくり描いていったのが大きいのでしょう。

 

医師も完璧なスーパードクターではなく、患者と同じ一人の人間であり、

常に"煩悩"と隣り合わせで生きているという事。

ドラマの中にはハッとさせられるような、素直で的確な言葉が刻まれていた事。

人の繋がりの価値、温かさを教えてくれた事。

ちょっと話は逸れますが、これらの点では今期の同じ医療ドラマである

「アライブ」とシンクロする部分が多々あり、

最終的にはどちらも、どの登場人物にも共感出来て愛おしくも感じられる、

お気に入りの作品となりました。

 

三浦大知さんの優しい歌声から始まる主題歌の入りも絶妙で、

本作の魅力を更に引き立てるものになっていたと思います。

また、目の前の患者を救う事に対して猪突猛進であり続けながらも、

その性格が故におっちょこちょいな一面も見せてしまう松本先生にお会いしたいです。

ほら…結局、海外フードフェスの食べ物も、最後まで食べられないままでしたし(笑)

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ 11話(最終回) 感想|またいつもの青空の下で

 

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最後まで本作らしさを貫き通した、丁寧で、真摯な作品でした。

 

2人に1人がなる「がん」、そしてその5年生存率は極めて少ないと言われる中で、

乳がんを抱える佐倉(小川紗良)、しかも再発した薫(木村佳乃)のどちらもが

3年後も生き続けられるほど克服出来た…というのは、

フィクションらしく綺麗にまとめた感じは確かにありました。

しかし、それでも本作の世界で生きる人々には皆幸せになってもらいたいと思っていて、

最終回はハッピーエンドがふさわしいとも思っていました。

それは、医療ドラマというジャンルを飛び越えて、人間の心を、

現実を突きつけられた時の繊細な気持ちを、いろんな人々を通して紡いできたから。

 

「病気を抱えた患者」「それを治療する医者」という単なる二者の関係を描くのではなく、

あくまでも「がん」はベースとし、家族を、人生を、自分にとっての生きがいを見つめる

きっかけを与えてくれる作りでした。

 

役者陣はもちろん、通常だったら見せ場になるであろう手術シーンでも

あえて劇伴をかけてサラリと流す事で、静かに流れる"時間"を演出するのも。

辛くて重たい物語ながらも、ほんの温かさ=希望を感じさせる光の照らし方も。

お気に入りな表現は沢山ありましたが、特筆すべきは「多くを語らない」スタンス。

例えば、9話では、民代(高畑淳子)の最期はどうなったかは

扱い方によってはお涙頂戴のエピソードに出来たものを、

本作の中で精一杯生きる人々を見ているだけで、視聴者が自ずと自分の境遇と重ね合わせながら

何かを感じ取れるようにしてくれた作り手の誠意が感じられました。

 

そして、青空がよく見える屋上で心(松下奈緒)が深呼吸をするシーンも印象深いです。

他のドラマなら、特に挿入しなくて何ら支障はないかもしれません。

けれども、本作ではそれが良い意味で「ゆとり」の役割を担っており、

命は儚いけれども、同じ空の下では今でも人生の分岐点を乗り越えようとする人がいて、

新たな一歩を進もうとしている人がいるのだと、

医者や患者からそんな勇気をもらえるような余韻が残りました。

 

無くても支障がないという点では、最初は、前半で描かれていた医療過誤の件は、

患者のエピソードが素晴らしいだけに

わざわざミステリー要素を加えなくても十分成立するんじゃないかという疑問はありました。

しかし、最終回まで見てみると、心と薫だけにある友情はあの事件があってこそ生まれたもので、

あの事件がなければ、お互いが「言いにくい」「聞きにくい」事を

勇気を振り絞って伝えるほどの強固な関係にはならなかったかもしれません。

だから、結果的には、ドラマを作る上では必要不可欠なものになっていたと思います。

(ただ、関河(三浦翔平)の扱いは何とか上手く出来なかったものか…

という考えは変わらないけれども。)

 

ドラマチックに仰々しい台詞や動きを加えず、

登場人物の抱える心境を「行間」を用いて等身大に映し出す作りは、

個人的にはNHKが得意としているイメージがありましたが。

視聴率のためにと忖度しない、奇を衒わない作品を民放でも作れてしまうのだという、

ドラマ…いや、量産され続けて世間では飽きが来つつある医療ドラマの「可能性」を

感じさせてくれました。

 

残念ながら視聴率は振るいませんでしたが、最後まで見続けた視聴者には

1つでも"胸に響く"部分があったんじゃないでしょうか。

ぜひ、DVD/Blu-rayも発売して欲しいです。

そして、もっと日の目を浴びて、賞賛されるべき作品だと思います。

 

 

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僕はどこから 11話(最終回) 感想|僕はどこからもやって来ない

  

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既に放送が終わった今期の作品の中では(まだ録画しっぱなしの作品もありますが)、

一番と言って良いほど満足させてもらえた最終回でした。

 

中盤までは"薫(中島裕翔)が潜り込んだ世界"を表す映像や、玲(笠松将)と母親の回想を

これでもかと詰め込む展開続きだったので、今回だけ見た人にとっては「???」と

パニック状態になったかもしれませんが。

逆にそうした事で、薫と同様にどっぷりとその世界観の中に浸かり込んだような

感覚を覚えましたし、また、この物語はどうなってしまうのだろう?というハラハラを

最後まで持続しながら見る事が出来ました。

 

ラストにしても、智美(間宮祥太朗)が亡くなってバッドエンドとか、

今回の件で二人は逮捕され、何年か後に再会しそうな雰囲気を匂わせてハッピーエンドとか、

ドラマであるあるの流れしか想像していなかったので、

こんな着地の仕方があるのか…と意表を突かれました。

「薫の話はな、あいつが書き上げた小説で聞くよ」が、すっごくシビれたなぁ…。

 

能力は失った。智美とはしばらく会っていない。

でも、今でも親友の「書け」という言葉に勇気をもらい続けながら生きている。

以前よりもほんの少し力強い声で届けるモノローグと、家族の前で見せる嬉しそうな表情で、

"希望"に満ち溢れている姿を体現する中島裕翔さんの演技が、とにかく素晴らしかったです。

 

最初は、特殊能力、認知症の母、薄暗いアパート、ヤクザ社会といった異空間の中で

「ファミラブ」という言葉が浮いているように映りましたが、

回を重ねるごとに「ファミラブ」そのものの話になって行き、

境遇は違えど どの人々にも同じ優しい血が流れているんだ…

そして、その愛をどう受け取るかは自分次第なんだ…と背中を押してくれる、

これから出会いや別れが増えて行く時期に相応しい作品だったんじゃないかと思います。

 

 

途中、何話か中だるみした回もありましたが、総じて面白かったです。

"山場"と"伏線回収"がきちんと用意された最終回を見て、

ここまで視聴してきた甲斐があったなぁと実感させられもしました。

 

本作で新たな一面を見せてくれた、中島裕翔さんと間宮祥太朗さんの今後も楽しみです。

 

 

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僕はどこから 10話 感想|私を、私として見ていてくれる人

 

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まさか、駿(岡崎体育)に泣かされるとは思ってもみなかったなぁ…。

薫(中島裕翔)と駿はある意味似た者同士で、

薫がお母様に育てられてきて、自分を勇気付けさせてくれる

智美(間宮祥太朗)の存在がいたように、

駿は園長からたくさんの愛を受け取ってきて、一人ぼっちだった自分の唯一の心の拠り所となる

山田(高橋努)の存在がいたんですよね。

 

境遇は通ずるものがあったし、連携プレイや射撃で鍛えるなどしてそれぞれの形で

「何もなかった自分」が「力ありきの社会」に適応しようとしていたはずなのに…

どこで間違えてしまったのか、運命というのはやはり残酷で、

お互いの想いがすれ違ったまま別れを告げる事になってしまった駿と山田の関係性が

何とも切ない気持ちにさせられました。

 

けれども、前半で、周りからしたらちょっと痛々しいほどの

強烈な山田への愛を訴え続ける駿の姿が描かれてきた分、

終盤では、失いかけようとしている目の前の命にすぐさま駆け寄り泣き叫ぶ山田を見て、

ああ、この人もまた受け取った愛をどうしたら良いのか分からなかった不器用な人で、

ちゃんと想いは伝わっていたのだな…という、ほんの少しの"救い"が感じられたのは良かったです。

 

種明かしばかりであまりにも話が進まなかった前回の反動か、

今回の銃撃戦はまるで海外ドラマを見ているようで、終始ハラハラさせられっぱなしでした。

今までの役でも銃を何度か扱った経験があるのだろうと思わせられる

間宮祥太朗さんの華麗な銃さばき。荒い呼吸。余裕を醸し出してみせる表情。

黒シャツでビシッと決めた服装も含めて、ちょっと惚れかけました(笑)

ドンキのくだりもそうでしたが、「お前、間宮祥太朗に似てるって言われない?」なんていう

時々差し込まれる遊び心も結構好きです。

 

さて、本日(苦笑)最終回。

権堂(音尾琢真)の行動の真意は何なのか?千佳(上白石萌歌)はどうなるのか?

玲(笠松将)はどこに行方をくらませたのか?

そして、"薫と智美の二人で"無事に元の生活に戻れるのか?

などなど、気になる部分はいくつかありますが、

本作に身を委ねて、最後まで楽しみたいと思います。

 

 

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