2020年04月一覧

いいね!光源氏くん 4話 感想|オホホホホが2倍で楽しさ2倍(笑)

 

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確かに、コンビニに置いてあった漫画の表紙が

やけに二次創作物っぽいな〜とは思っていたけど…

まさか貴族同士のあんなシーンが盛り込まれるなんてねぇ。

ゆるく笑えるTHE癒しドラマとして見ていたんで、びっくりたまげました(笑)

結構仲の良い関係だったのも意外。

 

光(千葉雄大)一人だった時でも、

現代っ子らしくキビキビ動く沙織(伊藤沙莉)と

平安貴族らしいスローで自由奔放な光の対比で笑わされましたが、

頭中将(桐山漣)も加わるとなると、カオスな方向に更に面白味が増しますね。

 

光に振り回される生活に慣れてしまったのか、

新たな平安貴族を家に泊める事に何の躊躇もなかったり、

以前よりも和歌のスキルが上達したりしている沙織の様子がツボで。

前にも書いたように、伊藤沙莉さんの持ち味はサバサバっとした人柄で、

本作の沙織というキャラにはその個性が存分に活かされていると思うのですが、

今回は2人の貴族の世話をするという立場なだけに

いつも以上にツッコミにキレと勢いが増しているような気もしました。

頭中将に和歌で口説かれる時の「あ、だめだ、この流れは来るぞ」「きたーーーー」の冷めた表情、

ボソッと言った「SMAPか!」が特に堪らなかったです(笑)

 

桐山漣さんも、ヒョウ柄の似合うまったりとした色男がハマっています。

新キャラが加わった事で、様々な感情やリアクションをより繊細に伝えようとする

千葉雄大さんの巧みな演技力にも、改めて気づかされました。

 

内容だけでなく、役者それぞれに対する新たな発見を得る面白さも感じられた回でした。

次回は謎の男・カインが登場し、頭中将がホストになるとの事で、

どんどん物語がパワーアップして行きそうで楽しみです。

 

 

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行列の女神〜らーめん才遊記〜 2話 感想|バーニャカウダ風つけ麺、誕生!

 

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ゆとり(黒島結菜)の新人ならではのエネルギッシュなキャラクター、

そして、お仕事ドラマでは定番の 個人にスポットを当てた成長物語の

2つの要素が前面に押し出されて、前回よりもキャッチーな作りになった印象を受けました。

しかし、ライト層にも楽しめるような王道な話で見せつつも、

ベースでは「ドラマBiz」枠が取り扱う"ビジネス"ドラマらしい

「問題提起」「チームによる調査」「解決」の過程を

ラーメンの新メニューの開発を通してさり気なく絡ませる事で、

ただ楽しいだけでなく、更に、仕事はこうあるべきなんだという

タメになるような作品へと昇華出来ています。

良いですね。「美食探偵」も含めて、グルメ系のドラマが面白い。

学校の教材にしちゃってもアリなのかも?

 

個人的には、視聴前は「再建モノが続くねぇ〜」なんて思っているだけで

そこまで期待はしておらず。

同枠の過去の感想や視聴リスト、SNSでも何度か言及していたように、

情で訴えて解決するのではなく、「ハラスメントゲーム」みたいな

視聴者にとって身近な題材×1話完結式のエンターテインメント感あふれる作品が

また出てきて欲しいと願っていた分、本作は久しぶりに満足して見終えそうな気がしています。

(まだ2話ですが(笑))

ちょっと大袈裟…いや、本当に思っているから言うのですが、

「そうそう、これが欲しかった!」が詰まっている作品だとも思います。

 

強いて言うなら、前回よりもキャッチーな作りになったためか、

子供を利用した所謂「あざとい」演出が追加され、今回はギリギリラインで留まっていたものの

今後次第ではそういった狙った場面が増えてくる可能性はあるんじゃないかと

若干危惧させられたりだとか。

あとは、300万円つぎ込んだから…という気持ちは分からなくないものの、

店が繁盛しなかった原因が自分の料理の腕不足だとはまず考えず

明らかに人のせいにして怒鳴っていた坂口(浅利陽介)の描写には疑問が残ったりもしましたが。

それでも、本筋は興味深く見られたので、まぁそこは良いかな〜という感じはします。

 

見た目のインパクト重視の料理では長続きしない…のは

ラーメンだけでなくどこも共通していると思いますが、

フードコンサル業界に携わる人は、味覚や企画力以外にも、

(しかもラーメンの場合、チャーシューや卵、メンマなど様々な具材を載せるだけあって)

美的センスや色彩感覚も問われていくのだ…という知識を得た回でもありました。

 

それにしても、黒島結菜さん演じるゆとり、ぴったり合っていますね。

見ながら普通に「可愛い〜」って言っちゃうほど、一生懸命な様子に心が動きます(笑)

主人公を立てるためのただのドジキャラじゃなくて、

仕事が出来る姿もきっちり描かれている所が大きいのかも。

 

鈴木京香さん、高橋メアリージュンさんなど、キャストの掛け合いも楽しいドラマ。

李社長ではない 曲者で強烈なオーラを放ちそうな高畑淳子さんにも期待が高まります。

 

 

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美食探偵 明智五郎 3話 感想|匿名の書き込みは刃物にもなる…という風刺

 

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冒頭で「3年A組」を思わせる演出があった分、

今回の殺害動機は序盤の段階で、かなり分かりやすかったですね。

匿名である事を利用して面白半分で悪意ある書き込みをしたら、

それは誰かにとっては刃物に変わってしまうかもしれないよ…という社会風刺が混じったような、

ちょっと考えさせられるお話でした。

SNSやネットニュースでも一緒ですよね。

自分がバズリたい、この記事を読んでもらいたいという強い欲がある故に、

確証がとれておらず詳しく調べもしないで呟いた「デマ情報」を発信して、

多くの人に拡散されて、その内容が書かれた本人や店の知らない所で

イメージが勝手に操作されていく恐ろしさ…ったらないですよ。

 

普通だったら「グルメ大名」のアカウントを通報してしまえば済むだけの案件で、

なぜシェフ(武田真治)がたった一人のためにわざわざ回りくどい犯行をしてまで

お仕置きをしようと行動に出たのかがイマイチピンと来ず。

マリア(小池栄子)の出会いと関連付けられた「店を始めたきっかけ」以外にも、

その料理が出来るまで研究を重ねた思い出の日々とか、売り上げが乏しい中でも

お客さんからの「また来たい」といった言葉をもらえて勇気付けられたエピソードだとか、

どうしてもこの店を守りたかった熱い野望とか、

もう少しシェフと自分の店の関係性を思わせる背景描写が欲しかった気がしますが、

マリアの存在があるので、多分「ほんの殺意を彼女に利用されたから」と思えば

事足りてしまうのでしょう。

(連絡方法がテレビ電話だったのも謎ですけど(笑))

 

シェフが明智中村倫也)に対して「この街には死んでも良いやつが星の数ほどいる」

と言っているシーンがありましたが、その返しとして「死んでも良い人間なんていない!」

という綺麗事な説教に持っていかない所は好感が持てました。

刑事ドラマらしく結末にハッキリ白黒つけるのではなく、

犯人に同情しつつ ちょっとしたほろ苦さを残す形で余韻を生み出す作りが、

主人公が探偵であるという設定を上手く活かせているんじゃないかと思います。

 

終盤では、徐々に闇落ちしていく明智の姿が。

最終回間近になったら、彼を立ち直れなくさせるマリアvs

持ち味である明るい性格で救い出そうとする苺(小芝風花)の構図が中心の

話になっていくのかもしれませんね。

 

ところで、クルックーの声は、意外性を考えたら

宇多田ヒカルさんだったりするんでしょうかね?

→追記:水卜アナでした。なるほど…まぁ、日テレらしいチョイスかな?

 

 

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レンタルなんもしない人 3話 感想|生きてるだけで"割合"良い事ある?

 

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いくら一人ぼっちでの誕生日が寂しいとは言え、

深夜の時間帯に女子大生だけが住む部屋に 見知らぬ男性を呼べるなんて

凄い度胸ある子だなぁ…と、最初は「ちょっと変わった子」として見てました。

しかし、香奈(福原遥)が友達とのお出かけをスタンプラリーと例えたり、

服装を特に合わせたくなくても合わせなければならない苦しさを語ったりした所から

みるみる物語に引き込まれてしまいました。

 

友達に合わせるためのアルバイトのシフト変更(挙句に夜になって中止の連絡…)、

前日にドタキャンされるほどの付き合いなら

もう切っちゃっても良いんじゃないかな…と思うんですけど、

香奈の「友達を離したくない」という気持ちはちょっと思い当たる節があるので

分かるんですよね。

「同じようなメッセージを返したら手抜いてるって思われるし、

逆のこと書いたら空気読めないって思われるし」にもあったように、

学生生活や背景は詳しく描かれなかったものの、

きっと本人は人見知りで、人見知りだからこそ数少ない付き合いを繋ぎ止めたくて、

繋ぎ止めたいがために周りの顔色や反応を伺いながら

生きているんじゃないかと想像してしまいました…。

 

けれども、ラストは心が温かくなれる結末で良かったです。

思い切った行動をするのも"割合"悪くないかもよ?と背中を押してくれるものだったと思います。

 

そして、今度はどんな騙し方をするのだろう?と毎回密かに楽しみにしている

金田(古舘寛治)のパート。珍しく良い事言いましたね。

「誕生日以外だって毎日必死に生きてんだよ。そういうのもお祝いに値するだろう?」

も真理ですが、毎日頑張っているんだという"しるし"を残したいがために

特別な日を作るのも、また真理なのかも…

なんて考えていたら、最後でまんまと騙されてしまいましたが(笑)

 

森山(増田貴久)の過去については、前回の感想で「もう核心に触れたエピソードが描かれるとは」

と書きましたが、毎回様々な依頼人と接するごとに何か共通点を見つけ、

1つずつ秘密が明かされていく縦軸部分も含めた作りになって行くのかもしれませんね。

 

次回は山口紗弥加さん。今までのゲストとは年代が一段階変わる事もあり、

どんな話が繰り広げられるのか楽しみです。

今回の、ちょっと遠慮がちでSNSを通して「グループ」「付き合い」に縛られているような

今時の女性を演じるのが福原遥さんというキャスティングも、ハマっていました。

本人の魅力でもある高くてふわふわした声も、繊細で敏感な心の持ち主である事が引き立っていて、

役に合っていたと思います。

 

 

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行列の女神〜らーめん才遊記〜 1話 感想|石ちゃんの「まいう〜」が聞きたい。

 

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原作は未読。

どこかで見かけた「ラーメンハゲ」が強烈で、その設定を女性に変えたが故に、

汐見(黒島結菜)が主人公に映るほど

芹沢(鈴木京香)の存在感が薄くなってしまったのかな…?という不安を

開始30分くらいまでは感じていたものの。

最終的には、どちらのキャラも"台詞"と良い意味での"勢い"で

きっちり特徴付けられた作りになっていて安心しました。

 

黒島さんは「死役所」に引き続き、周りを引っ掻き回す役を演じる事となりましたが、

本作の世界観ならハマりそうかも。

全力ポーズに、新人社員ならではの初々しい佇まい…

全体を活気づける良いポジションだと思います。しかも、可愛い(笑)

 

ここ最近の「ドラマBiz」枠は、本来"戦略"を描くはずの枠なのに

人情論や救世主展開で最後はお涙頂戴の話で終わってしまったり、

逆に"戦略"を演出しようとするばかりに、ナレーションによるビジネス用語の解説に頼って

かしこまった堅苦しい雰囲気を生み出してしまったり…といった作品が多かった分、

久々に「老若男女楽しめそうなドラマが来たなぁ」というワクワクした気持ちにさせられた、

そんな気がした初回でした。

 

ラーメン店主の前では口が悪くて愛がなさそうに聞こえるけど、

汐見への話を聞く限り、実は優しい心の持ち主だったりして…?という、

主人公の真意がはっきり見えない感じも良い。

 

どうかこのまま、人情話に偏る事なく

カラッとしたエンターテインメントな作風で突っ走っていって欲しいです。

そして、石ちゃんの「まいう〜」もお待ちしています(笑)

↑「元祖でぶや」も同じテレ東系列の番組だし、行けなくもないと思うんだけど??

 

 

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美食探偵 明智五郎 2話 感想|愛情も憎しみの前では無残に散る…

 

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おじいちゃんが愛情込めて育てたリンゴで、母に作り方を教えて貰ったジャムで

何故人を殺したのか問い詰める苺(小芝風花)に対して、

「都会で呑気にリンゴを食べている人が、この田舎で作ってる人の気持ちなんて分かるはずがねえ」

と答える茜(志田未来)。

同情は出来ない。けど、犯行に加担した茜の動機はちょっと共感出来る部分がありました。

 

彼に手作りのジャムを送った。

しかし、当時喜んでくれていた彼はいつしか都会に染まってしまった。

ある日フェイスブックのアカウントを見たら、

知らない女性がクラッカーにジャムを乗せて食べる写真が投稿されていた。

故郷を捨てた彼よりも、彼の人柄と人生を奪った"何も知らない女"の方が憎いと思った。

 

疑惑が確信に変わった茜の言動は「女の敵は女」の本質を突いていて、

一気にゾワゾワっとした感覚に襲われるようでした。

けれども、何より一番可哀想なのはおじいちゃんで。

茜の想いも、おじいちゃんの想いも届かずで、とてもやり切れない。

そんな中で流れる宇多田ヒカルさんの主題歌は、沈んだ気持ちでいる人々の心に響くもので、

なぜあの曲を起用したのかも分かる気がしました。

 

誰かを操る事で自分の欲望を満たす黒幕…という点では

「シャーロック」のモリアーティと立ち位置が似ているマリア(小池栄子)。

それと同じように「マリアは一体誰なのか?」を視聴者に考察させる形で

1つの見所を作ってしまえば良いものの、あえて正体を最初から明かしているのを前提として

物語を進めていくのは、ミステリージャンルでは珍しいです。

 

事件描写に特別難解なトリックは効かせず、サクサク推理していく代わりに、

犯人側の心情描写…時々挟み込まれる苺と桃子(富田望生)のわちゃわちゃしたやり取りの

2つを見せていく作りが"本作らしさ"なのかもしれませんね。

また、「自分の料理を大切な人に食べてもらえない悔しさ」で茜とマリアが共鳴し合ったように、

今後はマリアの過去を小出しにしつつ、それを本筋に絡める展開にもなっていくのだと思います。

 

前回はコメディかシリアスかどっちで行くのかが掴みづらく、若干不安ではありましたが、

2話にして方向性が見えてきたのも良かったです。

 

 

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いいね!光源氏くん 3話 感想|平安版ビューネくんに振り回されっぱなし

 

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裏の感想を書いていた都合で、本作のはまだ書いた事なかったのですが、

1話から面白く見ています。

 

今期始まった数少ないドラマの中では、一番何も考えずに見られて癒されますし、

「今の時期にちょうど良いドラマだなぁ」と強く思わせてくれます。

平安時代の人物が現代にタイムスリップ&ラブコメという作風は

味付け次第では大スベりしてしまいかねませんが、

まず、千葉雄大さんと伊藤沙莉さんのキャスティングがかなり成功している印象がありますね。

 

甘々な役や小悪魔系の役を長年熟してきたからなのか、

感動、戸惑い、衝撃…日常生活で生まれる感情を

まるで子供のように生き生きと演じてみせる千葉さんが良いですし。

伊藤さんも、些細な事に敏感な今時のデリケートな女性っぷりを感じさせつつも、

重々しく映り過ぎない程度に、彼女の持ち味である良い意味での"サバサバ感"を

上手い塩梅で取り入れています。

そんなお2人から生まれるやり取り、ボケツッコミの対比が何とも楽しいです。

話自体も30分放送だけあってテンポ良く進むので見やすい。

 

 

と、まぁ…ここまで軽く振り返りをして、やっとこさ今回の感想を。

 

冒頭で「何も考えずに見られる」と書いておいてなんですが、

今回に関しては結構ジェットコースターな展開になっていて驚きました(笑)

駄々こねる光源氏千葉雄大)が面白い…

でも、帰りたくても帰れない不安な気持ちがあるのよね…

やっぱり実験失敗するよね…からの…

え!この癒しドラマにベタな事故要素持ってくるの!?

まさか記憶喪失にはさせないよね!?

(そんな展開じゃなくて良かった ←安堵の気持ち)

といった感じで、コメディとシリアスの切り替わりっぷりが今まで以上に激しくて

最後まで目が離せませんでした。

 

あの当時を再現した実験は、あくまでも「誰かを呼び寄せるおまじない」だとすると、

もしかして頭中将(桐山漣)もやって来てしまうのではないかと思っていたんですが

そうでもなかったんですよね。

でも、次回予告ではしれっと現代に馴染んでいるし、

いなくなったはずの光源氏も普通に登場している。謎(笑)

今後どんな展開になって行くのかが一気に読めなくなって、

次回を見るのが更に楽しみに感じられた気がします。

 

甘いもの好きの光源氏くんが唱えた名言は「カロリーは美味」。

美味しいものは脂肪と糖で出来ているってやつですねぇ。

途中のランニングのシーンでの姿は、ぽっちゃりのつもりだったのでしょうが、

どう見ても口の中に物を含ませて喋っているようにしか見えないのも

妙に可愛らしかったですw

 

 

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浦安鉄筋家族 2話 感想|真面目に見てはいけない…は正論(笑)

 

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クセ強めな演出は相変わらずですが、前回より見やすく、楽しめました。

個人的には「もっとここが見たいな」と思っていた

大沢木家&浦安市民でのやり取りの面白さに特化していたのと、

前半では晴郎(本多力)、後半では桜(岸井ゆきの)をアクセントに

順子(水野美紀)との連携プレイを通して「家族の関係性」を思わせる

作りになっていたのが良かったです。

今回のような作りであれば、今後も気軽に見られそうな気がしました。

 

喫煙に続いて、ひき逃げもお構いなくネタに出来てしまうぶっ飛び具合とか、

思いっきり道路にぶつかっているのに何でガラス破片が飛び散らないんだ!とか、

車で行ってようやく病院に辿り着く距離なら、何で最初は徒歩で連れて行こうとしたのかとか

色々ツッコミどころはあるのですが(笑)

冒頭でも水野美紀さんが仰ってたように「真面目に見たらいけない」

スタンスでいた方が良いのかもしれませんね。

 

前回でも思いましたが、ミニチュア感漂う家やミニカーの多用、

吊るしている紐がガッツリ見えるチープな演出が

深夜ドラマならでは…という趣があって割と好きです。

食べる時の箸がバラバラというのも、特に説明はないものの

その家族だけの生活観を覗き見しているような感覚を覚えます。

 

本来だったら既に金曜10時のドラマが始まっているはずで、

本作の感想は初回のみとする予定でしたが、

「ここが面白かった」を羅列する以外の内容があれば

もう少し感想を書き続けようかと考えています。

 

そうそう…最後に、順子の名(?)言を。

「赤ちゃんは戦わすもんじゃない、あやすもんだよ。」

その後のドヤ顔も含めてツボりましたw

 

 

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レンタルなんもしない人 2話 感想|一歩前に踏み出す人、皆120点。

 

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2話にして、森山(増田貴久)の核心に触れたエピソードが盛り込まれるとは意外。

人ごみの中立ち止まるサラリーマン時代の森山…のシーンのように

回想を徐々に小出しにして見せていくのだとばかり想像してました。

 

今回は「会社に行くのが怖い」人のお話。

状況が違うとはいえ、入学、進級、上京…などなど、新生活を迎える人の多い

今の時期にはぴったりな内容だったんじゃないでしょうか。

 

男性同士で、年齢差を感じさせない森山と城戸(岡山天音)の組み合わせが効いているのか、

2人から語られる仕事の話がまるで 板挟みの日々と周りからの評価に怯え続ける

"若手社員の赤裸々な想い""訴え"のように思えて。

2人ほどの経験はした事はないものの、同じく社会人として働いている私にとって

グサッと来る部分は多く、話が進むごとにどんどん神経がすり減ってしまう感覚を覚えるほど

ガッツリ見入ってしまいました。

仕事していると急に締め切り当日の注文を入れられたりして、

「もっと早く言ってよ〜」って怒りたくなる事あるんですよね!!

本当、社会は理不尽の極みで溢れてる(笑)

 

「そんな場所、出社するだけで120点。」「あのまま働いていた方が不安だった。」

だからこそ、もっと現在の森山や奥さんのような、自分を肯定してくれる存在が

世の中にいてくれたらな〜…と思えてしまいますし、

また、誰も否定しない優しさが詰まった本作が深夜帯なのが勿体ないとも

強く思えてしまいます。

 

城戸の悩みを聞いて、いつもはごく簡単な受け答えしかしない森山が

珍しく自分の事を打ち明けたみたいですが、

エピソード以前に、自然と打ち明けたくなっちゃうのも頷けるな〜と感じられる

岡山天音さんのキャスティングも良かったです。

お2人とも、まったりとした癒し系の顔の作りなので。

個人的には似た者同士のように映りました。(もし不快に思われた方がいたらごめんなさい^^;

 

あと気になると言ったら、やはり神林(葉山奨之)の動きですよね。

序盤のジムでの対決シーンは、面白おかしいエピソードとして挿入した意図があるのでしょうが、

負けず嫌いな人ほどプライドが高くて、そんな人ほどある日をきっかけに

大きな精神的ダメージを食らいそうなのが心配で…。

今はすれ違いでも、後々レンタルさんに助けてもらう回が来るのかな?と

予感させられました。ここはどんな風に描写して行くんだろう?

 

 

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レンタルなんもしない人 1話 感想|なんもしないけど何かは残る

 

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良いですね。

レンタルを依頼する側の背景、動機は勿論ですが、

「レンタルなんもしない人」という異色な職業をやる森山(増田貴久)の事も

知りたくなってしまう不思議な魅力があります。

「僕は縁の下の力を持たないタイプです」「石の上には座りません。硬そうですし。」

無表情の顔で唯一動いている口から発せられる言葉1つ1つが面白くて、

次はどんな反応をしてくれるんだろう?この質問に対して何て返してくれるんだろう?と

どんどん惹きつけられてしまいます。

 

視聴前はこの前まで「コタキ兄弟と四苦八苦」を見ていただけあって、

原作はあるものの二の舞にならないだろうか…という不安を抱えていましたが、

初回を見る限りは、レンタルなんもしない人との関わりを通して

ゲストのエピソードに焦点を当てていく作りになっていくみたいです。

となると、1話完結部分のエピソードの引き出しの豊富さが重要視されてくる訳で、

本作を今後はっきりと「面白い」と言えるかは、

話の質を高められるかどうかにかかっているのかもしれません。

 

こうは書きましたが、初回は大宮(志田未来)から語られる過去と後悔の気持ちに

共感出来る所が多々あり、泣けてしまうほどでした。

次回は、ちょっとした弱さと繊細さを抱えた役を演じさせたら

ピカイチ(だと個人的には思っている)な岡山天音さんがゲストという事で

こちらも楽しみです。

 

"ゆとり"のある伸びやかな劇伴にのせて描かれるメインのエピソードに、

森山とは正反対のガツガツ系営業マン・神林(葉山奨之)と

何やら胡散臭そうな金田(古舘寛治)の動きがどう絡んでくるのか?も気になります。

 

後に放送される「きょうの猫村さん」とセットで視聴したら、

心がより浄化されそうですね。最適な組み合わせ。

画用紙×色鉛筆という、温もりを感じさせるOP映像も好みですし、

NEWSの主題歌も世界観にハマっていると思います。

 

 

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