2021年夏ドラマ-緊急取調室一覧

緊急取調室(2021) 9話(最終回) 感想|大國塔子を出オチ要員にした事が最大の失敗?

 

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前半で空見子(大塚寧々)の実態を掘り下げる必要はあったのかなぁ…。

前回のラストに急に現れた人に「私の両親は宮越の父に殺された!」

「宮越に復讐するために弁護士になって近づいた!」みたいな恨み節を言われても、

ついて行けないと言うか、感情移入しづらいと言うか…(汗)

最終回に入ってようやく縦軸にガッツリ触れてくれるかと思っていただけに、

蛇足感は否めませんでしたね。

 

そこに尺を割き過ぎてしまったためか、黒幕であるはずの宮越(大谷亮平)も

子供の志の強さに圧倒されて何も言い返せなかった

情けない人で終わってしまったのも物足りない。

キントリチームとしての最後の仕事…

なんであの尻切れとんぼな展開で解決させちゃったんでしょう。

いつもの"マル裸"はどうしたの?

何か引っかかる所があったら徹底的に追及して、相手を完全に落とす事が

キントリチームのやり方じゃないの??と疑問に思わずにはいられません。

まぁ…この物足りなさは、やっぱり大谷亮平さんは黒幕にするにはまだ早すぎたよね…

っていうのもありますけど。

猿芝居や動揺した表情を見ていれば、

"脅す側"よりも"やられる側"の方が似合うんですよね、残念ながら(汗)

そもそも大臣役にしてはあまりにも若いですし。

年相応で、かつ曲者を上手く演じられる俳優さんならいっぱいいそうなのに…

みんな日曜劇場に取られてしまったのかしら。

 

私が本作を見ていて高まった回は、今振り返ってみれば

初回のハイジャックくらいしかなかった気がします。

大まかに捉えれば面白い回もありましたけど、それは本当に"好意的に"解釈したからであって…

全体的に粗が多過ぎて、第2シーズン、第3シーズンよりも

パワーダウンしてしまった印象を受けました。

普段テレ朝の長期シリーズ作品をあまり見ないから何とも言えないんですけど、

シーズンを重ねるごとに巨大プロジェクトにしたがる傾向にあるんですかね?

それが逆に失敗に繋がっているような。

マンネリ化を恐れて変化を加えたくなる気持ちも分かるんですが、

本作の場合、毎回違ったゲストと演技合戦するだけで十分楽しめますし、

前回での主婦4人衆があったように、組み合わせ次第でいくらでも幅を効かせられるから

全然飽きを感じさせない作品に仕上がっていると思うのです。

 

まぁ、確実に言えるのは、縦軸が本作の良さを邪魔した…という事ですかね。

大國塔子(桃井かおり)を出オチ要員にしたのも勿体なかったです。

彼女を退場させた件にしても、後でそれ以上の緊迫感漂う話がくるんだろうと

ちょっと期待していた部分もあったから、何も言わないようにしていたのですが…

この中途半端な終わり方なら…死なせずに真壁(天海祐希)との取り調べを通して

改めてぶつかり合うとかした方が、最終回ならではの醍醐味が味わえたのかもしれません。

 

で、最後の「特別取調室」は、キャストを入れ替えて続編を作るための伏線なんでしょうか。

これも何個か前の「うぇ〜い」で一旦締めて、ブラックアウトさせてから少しチラ見せしたら

"匂わせ"としては良い感じで終われたのかなぁ…とは思ってます。

 

 

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緊急取調室(2021) 9話(最終回) 感想|大國塔子を出オチ要員にした事が最大の失敗?

 

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前半で空見子(大塚寧々)の実態を掘り下げる必要はあったのかなぁ…。

前回のラストに急に現れた人に「私の両親は宮越の父に殺された!」

「宮越に復讐するために弁護士になって近づいた!」みたいな恨み節を言われても、

ついて行けないと言うか、感情移入しづらいと言うか…(汗)

最終回に入ってようやく縦軸にガッツリ触れてくれるかと思っていただけに、

蛇足感は否めませんでしたね。

 

そこに尺を割き過ぎてしまったためか、黒幕であるはずの宮越(大谷亮平)も

子供の志の強さに圧倒されて何も言い返せなかった

情けない人で終わってしまったのも物足りない。

キントリチームとしての最後の仕事…

なんであの尻切れとんぼな展開で解決させちゃったんでしょう。

いつもの"マル裸"はどうしたの?

何か引っかかる所があったら徹底的に追及して、相手を完全に落とす事が

キントリチームのやり方じゃないの??と疑問に思わずにはいられません。

まぁ…この物足りなさは、やっぱり大谷亮平さんは黒幕にするにはまだ早すぎたよね…

っていうのもありますけど。

猿芝居や動揺した表情を見ていれば、

"脅す側"よりも"やられる側"の方が似合うんですよね、残念ながら(汗)

そもそも大臣役にしてはあまりにも若いですし。

年相応で、かつ曲者を上手く演じられる俳優さんならいっぱいいそうなのに…

みんな日曜劇場に取られてしまったのかしら。

 

私が本作を見ていて高まった回は、今振り返ってみれば

初回のハイジャックくらいしかなかった気がします。

大まかに捉えれば面白い回もありましたけど、それは本当に"好意的に"解釈したからであって…

全体的に粗が多過ぎて、第2シーズン、第3シーズンよりも

パワーダウンしてしまった印象を受けました。

普段テレ朝の長期シリーズ作品をあまり見ないから何とも言えないんですけど、

シーズンを重ねるごとに巨大プロジェクトにしたがる傾向にあるんですかね?

それが逆に失敗に繋がっているような。

マンネリ化を恐れて変化を加えたくなる気持ちも分かるんですが、

本作の場合、毎回違ったゲストと演技合戦するだけで十分楽しめますし、

前回での主婦4人衆があったように、組み合わせ次第でいくらでも幅を効かせられるから

全然飽きを感じさせない作品に仕上がっていると思うのです。

 

まぁ、確実に言えるのは、縦軸が本作の良さを邪魔した…という事ですかね。

大國塔子(桃井かおり)を出オチ要員にしたのも勿体なかったです。

彼女を退場させた件にしても、後でそれ以上の緊迫感漂う話がくるんだろうと

ちょっと期待していた部分もあったから、何も言わないようにしていたのですが…

この中途半端な終わり方なら…死なせずに真壁(天海祐希)との取り調べを通して

改めてぶつかり合うとかした方が、最終回ならではの醍醐味が味わえたのかもしれません。

 

で、最後の「特別取調室」は、キャストを入れ替えて続編を作るための伏線なんでしょうか。

これも何個か前の「うぇ〜い」で一旦締めて、ブラックアウトさせてから少しチラ見せしたら

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緊急取調室(2021) 8話 感想|せっかくのバイプレイヤーズなのに…

 

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個人的に、"縦軸"部分には興味なし。

でもさ…最終回前に変に引っ張り過ぎよ(汗)

本作の良さは、キントリメンバーとモツナベ&ナベヤマコンビのチームワークや、

毎回個性的なゲストと共に繰り広げられる演技合戦にあるのに…。

縦軸をぶつ切りにして合間に入れ込んでくるものだから、

あっち行ったりこっち行ったり…で別々のエピソードが喧嘩し合って、

結果、その良さが打ち壊されてしまった感じでしたね。

 

最終回前なのだから、1時間まるまるガッツリ縦軸に触れた内容にするか、

1話完結パートの事件が縦軸に繋がるモノにするか、いろんな展開が出来たと思います。

もしどうしても今回の話で私が勝手に「こうしたら良くなったのかも」を考えるとしたら…

うーん…せめて、菱本(でんでん)が宮越(大谷亮平)の運転する車の進行を妨げてから

宣戦布告するまでの流れをカットしていたら、

別々に物語が進んでいる違和感は和らいだかもしれませんし。

拘置所に寄るシーンを最後になぜか逮捕されているラストに持って行く事で

衝撃度が高まったのかもしれません。

 

まぁでも、1人ずつキントリメンバーに例えるくだりは強引だったものの、

宍戸美和公さんを始めとした個性的なメンバーが集まった、

言わば"劇団"のようなグループ内での会話の応酬が楽しかったので、

それをもっと掘り下げるためにも

まるごと1時間で描いて欲しかったなぁ…っていう気持ちの方が強いですかね。

特に、4人の主婦アルバイトを一部屋に集めて取り調べ、

ポロっと出た言葉をきっかけに真相に迫る流れには斬新さがあっただけに。

最終章を盛り上げたい気持ちは分かりますけど…

せっかくの拡大10分も縦軸に尺を割かれて、やり過ぎだったのは否めません。

 

前回もイマイチ…というか、今シーズンは手放しで面白いと言える回があんまりない印象。

仮にチーム存続が決まったとしても、劇中でも触れていたように

小石川(小日向文世)も菱本も定年退職して、メンバー一新してしまう可能性があるので、

最終回はぜひとも有終の美を飾っていただきたいですね。

 

 

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緊急取調室(2021) 7話 感想|ドラマの双子はなりすまししがち。

 

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箸休め的なお話かなぁ。

一瞬別人かと見間違えるくらいの板谷由夏さんの演じ分けは良かったんだけれども、

うーん…双子の片方が実はもう片方になりすましていたのは

この前放送されていた「古畑任三郎」の松嶋菜々子さん回で、

そして、何でも出来る姉にコンプレックスを抱いて

その嫉妬や息苦しさから姉を殺すという設定は「リカ」で見た!と思ってしまって…(汗)

2つの作品を思い浮かべながら見ていたら本当にその通りの結果になったので、

既視感が先行してあまり面白味は感じられなかった…っていうのが今回の素直な感想です。

まぁ、そうでなくても、自宅に聞き込みに行くたびに妹しか顔を見せず、

いつも「姉は外出してて…」と言っている時点でお察しなんですけどね。

ドラマの双子は大抵なりすまししている説は、

もうドラマ好きの人々の中では鉄板なので(個人的印象)。

もっと裏切られる真相であって欲しかったなぁ。

 

それと、気になるのは…高校生になっても顔が完全に似ている双子っているもんなんですかね?

小学生で替え玉受験だったら百歩譲ってまだ騙せそうな気はするんですが、

高校生となってくると…さすがに骨格やパーツは変わってきません?

私も実際に、中学生の時に双子の女の子とどっちも友達になった事もあれば、

双子の男の子と片方ずつ同じクラスになった事もあるし、

兄の代にも双子がいたんですけど、ちゃんと区別出来ていたんですよね。

少なからず、もし告白された男子生徒が妹と同じクラスで、

同じ時間を過ごしていれば、顔の違いは分かるはず…(苦笑)

 

しかし、大國塔子(桃井かおり)の件は、取り調べる前に亡くなるとは予想出来ず。

あんなのアリなんですなぁ。

衝撃的なラストからの次回と最終回に期待してみる事にします。

 

 

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緊急取調室(2021) 5・6話 感想|鈴木浩介さんは来期もお忙しいもんねぇ…

 

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5話の感想を書きそびれてしまったので、6話と一緒にざっくり書いちゃいます。

 

5話「容疑者はロボット」

 

このサブタイトル、5話の内容を物語っている感じがして良いですよねぇ。

ファイル名を見た時に思わず唸っちゃいましたわ。

 

事件の真相としては、万里(黒川智花)に突き飛ばされ頭を強打した和代(夏樹陽子)が、

まだ息があったうちに棚近くのコードを引っ張り、とどめを刺すかのように

その勢いで落ちてきたロボットが頭に当たって死亡した…というもの。

一部始終を見て24時間放置していた村松小池徹平)は保護責任者遺棄容疑で逮捕。

 

という事で、和代に関わった者はみんな犯罪者だったのですが…

ロボットの落下は事故とも言える訳で、

万里が実際に彼女を殺害した犯人なのかどうかは分かりづらい。 

一応未遂だから、罪はそれなりに重くなるんでしょうけど、

序盤の方で言っていた頭部の2箇所のうち

どちらが直接的な死をもたらしたのかは言及されていなかったような気がして、

断定出来る証拠がないまま「みんな怪しい」という

何となくの印象で見終えた内容だったと思います。

ちょっとこれは法廷モノで続きを見たい案件だなぁ…。

 

しかし、みんながそれぞれ、良くも悪くも自分の気持ちにまっすぐで、

相手の言葉や言動を受け入れず

"思い込みで""一方的に"動いていた人間であった事は伝わってきました。

「容疑者はロボット」はそこにかかっていて、

(加筆されない限り)決められたプログラムでしか動けないというロボットの特性を

登場人物に置き換えている作りになっているのが面白かったです。

要は捉え方次第なんですよね。

「お母さん、一生言わないから。」の発言も、当時のおもちゃを持った息子の写真を飾るのも…

"束縛"のフィルターで見てしまえば、

母はいつでも弱みを握っていつ暴くかを目論んでいるようにも捉えられるし、

かと言って"思いやり"のフィルターで見てしまえば、

母はいつでも大切な我が子を守っているとも捉えられる。

ちらちら映し出された回想だけじゃ、母が心から息子を愛していたかどうかは

はっきりと分からないですし。

「あなたなら、どう見る?」そんな余韻が残りましたね…。

 

それにしても、小池徹平さんはいつしか悪役なのがお馴染みになってきましたよねぇ。

そして、あの人と結婚したらやばい…ネジぶっ飛んでる…と思える

黒川智花さんの演技の上手さ(笑)

中ボス(?)じゃなくて、メインとして1話まるまるあの演技を堪能したかったかしら。

 

 

6話「怪物の逃走」

 

素人でも怪しいと分かる「どこにいても必ず見つけるよ」を聞き逃すか…?とか、

監物(鈴木浩介)ってこんなに暴走するキャラだったっけ…?とか

いろんな違和感を覚えながら見ていましたけど、

なるほど…彼の境遇を描くためのものだったんですね。

 

警棒で窓を割って侵入するくだりが公安らしかったですし、

話の展開的にも「ボイス」っぽい…いや、それよりも緊迫感のある内容。

でも、まさかキントリチームよりも先にモツナベコンビが解消するとは思わなかったなぁ。

来期の「ドクターX」と撮影スケジュールが被るからなのかなぁ。

モツさんの異動によって、前作でも何やかんや匂わせては終わった"解散"も、

本作は本当にやるんだろうし、本気でシリーズを完結しようとしているのだという

現実味が湧いてきてしまいました。

まぁ、よくよく考えたらどの方々も第一線で活躍されている役者さんで、

高齢化もしてきていますから…うーん、でもやっぱり寂しいものがありますね。

 

事件内容に関しては…本来のイメージの駿河太郎さんが戻ってきたって感じですね(笑)

頼もしさに涙を流していた某交番ドラマの翌日に

子供を誘拐しようとする悪役としてキャスティングされるという鬼畜っぷりw

しかし、動機自体は…息子との思い出や、可愛がっていた過去が描かれなかったためか、

出世の道が閉ざされた事で息子への執着に走る気持ちがよく分からず。

愛人もいるのに。過去には暴力も振るっていたのに。

子供ファーストだったとしても、脅迫したらその後がどうなるかも想像出来るだろうに。

それでも犯行に及んだのはなぜなのか。私がどこか見落としてるのかな?

 

そして、すっかり忘れていた善春(工藤阿須加)と1,2話のハイジャックの件も

次回は進展があるようで、物語が大きく動きそうですね。

ところで…黒幕らしい大谷亮平さんが小物にしか見えないのは気のせいでしょうか。

 

 

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緊急取調室(2021) 4話 感想|部長の思惑通りになったのが悔しい(泣)

 

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普通の声からドスの効いた低い声に変わる緩急のつけ方とか、

本音を話せば話すほど痛々しい女性に見えてくる振り切りの大きさとか、

真壁(天海祐希)と対峙する事で徐々に感情が表に出るようになる

メアリージュンさんの演技には見入るものがあったんですが…

事件の内容的にはあんまりピンと来ない部分が多かったんだよなぁ。

 

三上(内村遥)への一方的な想いや、仕事で良いように利用されて手柄が取れない事など

途中の段階で読めていた動機がほぼその通りになっていて、

真相に捻りがない所に物足りなさを感じたのもあると思うんですけど。

(動機に嫉妬が関わっているのも、刑事ドラマにおいてはもう手垢のついた話ですしね。)

でも、それだけじゃなくて、なんで全体的にピンと来なかったんだろう…?と考え始めて

少し見返した結果、主治医・折原(甲本雅裕)と今回の事件の絡め方が

中途半端だったからじゃないかという気がしています。

 

本作を前々から見ている視聴者ならば、キントリチームだったら、

頼子(高橋メアリージュン)に聴取しながら

折原の秘密や本心を探る手法をとるだろうとも予想がつくはず。

だからこそ、頼子と、彼女を"庇って取り調べを妨げよう"とする折原の関係性を

もっと掘り下げて欲しかったです。

うーん…何と言うか、一応、10年前にも被疑者の主治医を担当した経験がある事、

「死なせてくれ」という言葉が被った事、2つの共通点を作って

彼女を庇う理由は描かれているのですが、

今回の展開だけでは、2人の被疑者が同じ事件の関係者でもなければ、

三上や社員に傷つけられた頼子を献身的に看病してきた過去もないのに

なぜ彼女の嘘に付き合ってまで優しく接するのかがよく理解出来ませんでした。

途中で吐いた「許さない…」という言葉が

何か彼女に対して深い思い入れ(復讐の念?)があるのだと思わされただけに、

今回の事件とは別のトラウマから来ているものだったと分かった時には正直ちょっとガックリ…。

 

せめて、男の被疑者を1人の患者として面倒を見ながら

カウンセリングしていくうちに距離を縮められた感覚を覚えたものの、

肝心の本音は聞けずに終わってしまった後悔を抱えていた…みたいな心情描写が

あの回想に加えられていたら、折原の言動も頷ける部分があったのかもしれません。

要は、真壁と小石川(小日向文世)による説明台詞だけで

彼が何者なのかをあっさり紹介した所に勿体なさを感じてしまったんですよね。

 

今シーズンのキントリは、役者の演技合戦においては満足していますが、

今の所、事件の内容や構成に少しの粗が残る回が続いている印象があります。

次回のvsロボットから醸し出る得体の知れなさに期待してみたいです。

 

 

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緊急取調室(2021) 3話 感想|ボクサーだから殴らない…を守り抜いた男

 

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1話2話よりもスケールは小さくなったものの、

今回の方が"キントリらしさ"を取り戻した感じですね。

何と言っても、チームワークが好きでねぇ…。

重要参考人とじっくり向き合い、対面する形で本心を見抜こうとする係は

真壁(天海祐希)率いるキントリチームが。

張り込みや尾行などで、事件の真相を掴むべく捜査する係はモツナベコンビが。

そして、サイバー犯罪対策室に所属する者の強みでもある

読唇術による映像解析や銀行の防犯カメラの入手で、サポートする係は玉垣塚地武雅)が。

各々の特色や能力を活かしつつ、お互いに情報提供をしながら

連携プレイを行っている姿を見て「そうそうこれこれ!」って気持ちになりましたよ。

 

 

ただ、内容自体は…まだ犯人かも確定していない段階からずっと

石倉(岡山天音)が色眼鏡で疑われ続ける描き方が気になったかなぁ。

児童養護施設で育って、前科がある者は、やっぱり疑われる運命なんだろうか。

普通に気の毒でした(汗)

今回の事件を引き起こした元凶の加賀美(神尾颯珠)も、

2股をかけていたキャスター(逢沢りな)も、梅本(松本実)を殺した真犯人の記者も、

石倉に関与する怪しい人物は1度も取調室に呼ばれる事はなく、かたや石倉は2度も呼ばれ…。

真犯人が別の人だと分かっても謝罪せず、

加賀美を試合中に殺そうとしているの"前提"で彼を止める流れになるわ、

八百長疑惑が加賀美の仕業だったと判明したら、

今度は会長(阿南健治)を信じなかった事を責められるわで…(汗)

うーん、真相が分かった途端、キントリチームの誰か1人だけでも

「彼が再び犯罪に手を染めなくて良かった」なんて安堵の表情を見せる人がいたら…

という違和感は残ってしまいましたかね。

 

しかし、今回の役に合わせて体づくりをしたらしい岡山天音さんに関しては、

個人的には今までの出演作品から、柔らかくて、でも心が折れやすそうに感じるほど繊細で…

っていうイメージを抱えていた分、

飢えた目つきで自分自身を守り抜いてきた孤独なボクサーにしっかり見えたのが意外でした。

そして、神尾颯珠さんも、頭の切れる嫌味な悪役っぷりが結構似合っていて。

お2人の役者の新たな魅力を知る楽しさはあったと思います。

 

1話2話もこんな作りで、第4シーズンに突入したからって

変に派手に仕上げなくても良かったのになぁ。←まだ言ってる

本当、もったいないです。

で、本作も次回は3週間後とお休みに入るんですね…。

 

 

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緊急取調室(2021) 2話 感想|前後編をやっても完結しないとは!

 

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ええ〜〜…宮越(大谷亮介)の件は最終章まで引っ張るんか〜い!

それなら、ますます前後編にした意味がないような(笑)

本題である取り調べシーンにしても、15分過ぎになって開始するという遅さ。

前回と合わせると約80分間待たされた事になる訳で…

前回に収まりきらなかった分を描いているのか?とも思える事件捜査のシーンや、

ホワイトボードを通して事件内容をまとめるくだりが盛り込まれるもんだから、

いつまで経っても前菜ばっかりで、心待ちにしていたメインディッシュの女優対決が

中々来ないもどかしさを感じてしまいましたよ…。

桃井かおりさんの演技を味わうのも考慮したら、

一気に2時間で描ききってしまった方が余韻を味わえたかもしれないのに、

この構成は勿体ないです。

 

でも、内容はどうであれ、やっぱり長年キャリアを積まれているお2人は凄いな…と。

会話の応酬だけで自然と「2人の生き様の対比」や「大國の変化の兆し」を

浮かび上がらせるなんて、早々出来ない事でしょう。

過去の栄光やカリスマ時代の自分に囚われ、

「勝利か死か」という言葉がダサいのを自覚していない悲しい元活動家と、

笑ったり喋ったり、ドーナツを食べて美味しいと言ったりしている方が幸せだと胸を張る警察官。

真壁(天海祐希)とぶつかっているうちに当時の輝きを取り戻し、

自信に満ち溢れた姿を見せる大國には、どえらいものを見せつけられた感覚を覚えました。

彼女の人生はまだ始まったばかりなのだと思える

ラストのドーナツ差し入れシーンも、個人的には爽やかさがあって好み。

 

ところで、気になるのは…

あの50年前の回想…桃井かおりさんご本人なんですかね?

顔はおそらくCGを使っているとして、話し方もご本人な気がしたんですけど…

そこらへんの詳細を知りたいです(笑)

 

 

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緊急取調室(2021) 1話 感想|最終章を見ているかのような初回

 

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ゲストは桃井かおりさん。

キャスティングと言い、内容と言い、いや〜…まるで最終章かのようでしたな。

取調室を飛び出した真壁(天海祐希)が大國(桃井かおり)と対峙する

ハイジャックのシーンはもっと堪能したかったけれども、

取調が本題ではあるから早い段階で収束させたんだろうと思っていたら…

まさかその本題すら描かれず次回に持ち越してしまうとは。

拡大時間も10分くらいで中途半端でしたし、

せっかくなら2時間SPで一気に見たかったなぁ(笑)

まぁ、それでも間延び感は感じさせなかったんですけどね!

 

周りとはちょっと変わった主人公が刑事2人に目をつけられる展開はお馴染みでも、

真壁の場合は正々堂々反撃してくるから清々しい。

マル裸にするためなら独り言を吐いてみたり、

取引に出たりするキントリメンバーは相変わらず頼もしいし、

モツナベコンビはなんやかんやで信頼している姿を見せてくれるのでやっぱり好き。

唯一寂しいのは磐城(大倉孝二)の退場で…

彼は嫌味を言いつつもキントリの事を考えてくれている部分もあっただけに、

今回の新部長・北斗(池田成志)は最後まで憎きボスのまま

キントリ潰しに熱を入れるんだろうという気がしてなりません。

だから、視聴前は「またか」と思えた解散のくだりも

少しガチな雰囲気が漂ってはきた…かな?

初回から辞表を書かせるくらいだから、一度決めたら容赦ない性格なんでしょう。

 

本作でも善さんに触れて、回想でちらっとお顔が見られただけでも嬉しかったけれども、

新キャラの善春(工藤阿須加)が彼の息子だというのには驚き。

でも、これからレギュラーとして本格的に活躍するよりかは、

数年後(第5シーズン)にメンバーを一新させる形でキントリが再結成された時に、

中心人物として登場させるための"布石"として描かれるんじゃないかと思っております。

 

天海祐希さんvs桃井かおりさんの女優対決は来週までお預け。

味噌汁納豆ご飯を食べているシーンだけで狂敵なのが伝わってくる桃井さん…

初回からこんなに豪華にしちゃって良いの!?って気持ちもあって。

お2人の掛け合いが楽しみです。

 

 

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