2020年秋ドラマ-DIVER一覧

DIVER-特殊潜入班- 5話(最終回) 感想|DIVERだけに海に潜ったって?

 

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黒沢(福士蒼汰)の過去だけでなく、阿久津(りょう)と遠藤(小市慢太郎)の関係性も

盛り込んできたから、「上手くまとまるの?」と思ったまま見始めた最終回。

しかし、途中の見せ方に良い意味で"引っかかり"を覚え、

あ〜なるほど…そんな風にして繋げていくのか…という驚きもあり、

最後までどんな着地点になるのか分からないハラハラ感を楽しみました。

けど…あのラストだけは頂けない感じだったかな(笑)

 

黒沢が海に落ちるバッドエンドで終わらせた方が、

個人的には余韻が生まれた気がしたんですけどねぇ。

(今思えば、録音機だけが海に沈むカットも納得ですが。)

主題歌自体は壮大な曲調なので、いつもはあんまり合ってないのかな?と思いつつも、

今回の阿久津と黒沢のシーンでは妙にマッチしていたんですよ。

コブクロの芯の通る声が、彼女がD班を立ち上げた本当の理由を知ってやるせなさを覚えた

黒沢の「心の叫び」と重なって。

本作のテーマ、そして彼のモットーでもある「悪者にはどんな手段を使ってでも成敗する」

しかし、それは全ての人に通用するとは限らず、

社会の巨悪の前ではどうしようも出来ない事だってある…という"不条理さ"も描いていて、

本作で最後に伝えたかったのはこの答えだったのだと腑に落ちた途端の…

突然1年が経って「今でも仲間と楽しくやってます!」的なオチですもん。

えっと、一度逮捕されてもう顔が知れ渡ってるのに雇うの?

今でも阿久津の下で働いてるの?父親を殺された佐根村(野村周平)とはどう仲直りしたの??

SNSで公式が1年間の空白を解説して欲しいくらい、頭がパニック状態でした(笑)

 

まぁ、ラストに「?」を覚えただけで、

基本的には面白く見られた作品ではありました。

さっきも書いたように本作が描きたかった事は見えましたし、

阿久津を"謎めいた人物"に仕立て上げるのも、この話数なら無理ない

ちょうど良い塩梅だったと思います。

変に引っ張り過ぎても「また進んでない」「後は最終回を見れば良いや」と

なる可能性だってありますしね。

 

「妙に次が気になってしまう」という見所をミルフィーユのように何層にも重ねて、

物語が徐々に深みを増して行く作りが魅力的でした。

 

 

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DIVER-特殊潜入班- 4話 感想|前後編でも中弛みなし。面白い!

 

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前後編ともなると、どうしても前編に「起」「承」中心の話が来がちで

「まぁまぁ、今回で終わらないからね」「最終回に向けての、だからね…」と

ある程度の諦めが付くものですが、

本作に関しては視聴者を飽きさせないための「転」要素が随所に施されているから面白い。

 

事務職員が横になる事で佐根村(野村周平)が圧迫されそうになるソファの演出…

空気清浄機は正直だったというコミカルなオチ…

最終章=最大の危機が迫ってくる がテッパンの流れが故に

皆本(片瀬那奈)が怪しい人物に襲われるのにも純粋に騙されつつ…

一か八かの作戦が最早犯罪者集団にしか見えない所に笑わされます。

(英語で脅迫している音声を流しているのをそのまま見せるというのも斬新。)

ドキドキとクスクスの展開が交互に続いた構成になっていたお陰で、

一切中弛みを感じさせなかった前編は珍しいかも。

 

そして、福士蒼汰さんはやっぱり本作のような役が良いなぁ…と。

英語の出来る方だったんですね。

不思議と日本語より英語の方が、発声に抑揚と勢いがある気がしたような?

というのは置いときまして…

「お前の命はないと思え」と言った時にニヤッと笑いながら

去っていく表情が何とも活き活きされていて、

本当に主人公を演じるが楽しいんだろうなぁと思わされました。

逮捕された時のイかれた目つきも、恋愛ドラマじゃ出来ないから(笑)

貴重な出会いですよね。

 

前回からの流れで個々の活躍が目立ってきて、

チームワークも着実に良くなっていると感じさせられた所で次回は最終回。

話自体は5話でコンパクトにまとめられているとは思いますが、

もっと"D班"を見ていたかったな〜という寂しさも芽生え始めて来ました。

まだ黒沢(福士蒼汰)や、新たに出てきた阿久津(りょう)の過去の真相も残っています。

どうケリを付けるのか…駆け足にならないか若干不安はありつつも、楽しみです。

 

 

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DIVER-特殊潜入班- 3話 感想|ちゃんと考えられてる構成だな〜

 

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昨日…勿論見るつもりだったんですが、寝落ちしちゃいましてね(汗)

起きたらもう40分くらい経ってて…!?…

追っかけ再生しようにも録画残量の都合なのか出来ないし…

後から見ても時間が遅くなっちゃうから明日で良いか〜って事で、1日ずらしての投稿となりました。

さて!今から感想を書いていきます。

 

3話に来て、今まで不透明のままだった伊達(安藤政信)の背景が明かされました。

娘との関係を回想を通して描かれているので、

このまま彼がメインで、今回は"潜入捜査"の部分は脇役になるかな?と思っていたら、

なるほど…そう絡めて来たか!という面白さがありましたね。

 

潜入捜査というテーマ自体はもう物珍しいジャンルでもなくなって来ているから、

後は捜査の内容の質で見せるか、過程の面白さで見せるかの

2通りで物語の良さが決まってくる訳で。

2話までだとガッツリ後者に当てはめられるんですが、今考えてみれば同じ"過程"でも

1話は登場人物を特徴的に映す=動、2話はストレートに展開されていく=静で

メリハリがついているし。

今回に至っては主要人物と絡ませながらも、

黒沢(福士蒼汰)や佐根村(野村周平)の価値観の違い、

ハッカーの才能はあるがアクションは不得意だと分かった宮永(浜野謙太)など、

それぞれの登場人物の特性を描き分ける事にも成功していて、

"チームワーク"を見る作品としては魅力が増したんじゃないかなぁと感じられる

出来にもなっていました。

話数が少ないと駆け足展開になる事も多い中、

毎回違うパターンで視聴者を飽きさせないように構成されているので、

中々よく考えられているとも思います。

 

鏡(正名僕蔵)のカップラーメン攻撃は

持ち前の卑しさがコミカルに発揮されていて印象的でしたし、

阿久津(りょう)の最後のシーンも

正義なのか悪なのかの境界線の曖昧さが効いていて、

良い意味でモヤっとする余韻を生み出すのに一役買っていました。

 

本作のキャラクターをより深く知る事の出来た回だった気がします。

 

 

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DIVER-特殊潜入班- 2話 感想|格付けチェックで相手を騙す

 

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「ワールドグルメキャンプ」が世界中の名物を飲み食いして交流を図るサークルじゃなく、

ただ目の前に出される2つのパンや出汁を試食して検証するサークルだと分かった途端、

あれだけ人が集まるもんなんでしょうかねぇ。

しかも、流されない人なら「これ味一緒じゃない?」で終わるのに(笑)

それに、一緒についてきたエリ(山口真帆)が実は騙す側だったというのは

ハンバーガーを食べて監視するシーンで何となく理解出来たけれど、

彼女を始め、なぜリスクを負ってまで橘(山中崇)の計画に参加しようと思ったのか

動機もいまいちよく分からなかったし。

お金が欲しかったから、面白そうだったから…とか、そんな単純な理由で良いのかしら。

 

内容に関しても、前回では人物紹介や状況説明を兼ねた

ある種の複雑な演出で"潜入捜査"を見せて行った代わりに、

今回はかなりストレートな作りになっていた印象。

そりゃあ、山中さんの登場、子供の病気設定と来たら

どうなるのかは大体察しはついちゃう訳で…

そういう意味では、前回の方が先の読めないワクワク感は大きかったですかね。

 

あともう1つ気になるのは、伊達(安藤政信)と佐根村(野村周平)の描き分けかな。

「兵悟(福士蒼汰)と同じ味方側」「だけどいつも仲間割れしている」

の2つが似通っちゃっているような気がします。

相関図を見に行ったら、どちらもD班の所属なんですねぇ。

佐根村の「ある真相を追い求めている」という部分が徐々に明るみになれば、

どっちか1人でも良くない?と思う事はなくなるかもしれませんけども…。

 

 

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DIVER-特殊潜入班- 1話 感想|福士蒼汰くんは恋愛じゃない方が活きるかも?

 

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ファンの方には申し訳ないんですけど、

個人的に福士蒼汰さんの演技を「良い」って思った事がなくて。

でも、数々の恋愛モノを見てそう感じただけで、

恋愛要素が皆無の刑事モノとなるとどうなるのだろう…

そんな不安と期待が入り混じった状態での視聴となりましたが…

結果的にダークヒーローの方が向いているのではないか?という気がしました。

 

あの切れ長な目が活きてますよね。

いつもクールでスカしている佇まいでいる分、

目を見開いた時は相手を黙らせるような恐ろしさがあります。

「あんたみたいな悪こそ、俺の唯一の存在理由なんだ」

ここ、ゾクッと来るほど良い画だったなぁ…。

爽やかだけじゃない福士蒼汰を見せようっていう、カメラマンさんの力の入りようが

ひしひしと伝わって来るほどでした。

演技自体はちょっと青臭さは残っている感じがしますけど、

この主人公は全然アリ!いや、むしろ魅力的!ですね。

 

全5話という短さの割には、警察の中でのD班の立ち位置、警察との関係性といった

状況説明が有耶無耶で、最後に阿久津(りょう)がD班を立ち上げた理由を

伊達(安藤政信)に告げるまでは

「なぜ作られたのか?」が明確に見えてこない構成になっていたのは気になりましたが、

全体的に海外ドラマっぽい世界観(暗っぽい映像?D班という極秘設定がそうさせるのか?)

には惹かれるものがあるので、次回以降も見て行くつもりではいます。

 

チームメイトが軽めのキャラばかりである代わりに、

ゲストに重みを効かせてバランスをとる感じでしょうか。

珍しく悪党…でも、残酷さと卑劣さの中にほんの人情が見え隠れして、

海藤の"本性"はどちらなのか?などと探りたくなるような

杉本哲太さんが良かったです。

 

 

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