2019年秋ドラマ-グランメゾン東京一覧

グランメゾン東京 最終回 感想|日曜劇場「gaku」も見たい!

 

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良くも悪くも、上手くまとめてみせた…感ある最終回でした。

 

ボロボロになったgakuに丹後(尾上菊之助)がやって来たら急に活気を取り戻す展開、

最終回にして江藤(手塚とおる)が良い人化、

萌絵(吉谷彩子)と美優(朝倉あき)による告白大会、リンダ(冨永愛)への説得と、

トントン拍子で1つずつ解決していく印象でしたし。

あれだけ引っ張っていた3年前の事件は、

結局、真相をニュースの形で伝えられる事は出来たのか?どうなったんだ?と

モヤモヤする部分もありましたが…

これからも冒険しようと輝き続ける二人のラストを見て、

まぁ、終わり良ければ全て良しかな?と少し納得できる内容だったと思います。

でも…gakuにも3つ星取らせて、一緒に壇上に並ぶ姿も見てみたかったなぁ…

3つ星落選から数ヶ月、彼らは進化を続けていた…所から始まる

新日曜劇場「gaku」がスタートしても良いのよ?(笑)

 

 

放送開始前は、またいつものキャストが豪華な、そして王様キャラな

「ザ・キムタクドラマ」になるんだろうと思い、そこまで期待していませんでしたが、

最後まで見てきて率直に言うなら、「木村さんの扱い方をよく知ってるな」と感じられる

作品になっていたんじゃないでしょうか。

 

本人自身が「キムタク」という愛称を付けられる程スターなので、

前面に押し出すと我が強い作風になってしまう所をあえて活かし、

本作では基本的にはサポーターに回りつつも、

仲間を引き止めるなどして「この人にしか出来ない事」をビシッと決める時は決める、

塩梅の効いたキャラクターになっていたのが良かったです。

主人公がメインの回がなくても、

縁の下の力持ちとして、存在感はキッチリ出すという作りの上手さも光りました。

 

涙を浮かべる演技にも心揺さぶられるものが大きかったですし、

今まで見てきた出演作品の中では初めて人間臭さが感じられ、

木村拓哉という俳優が一番魅力的に映った作品でもあった気がします。

 

新境地を見せた所で、来年のSPドラマ「教場」も

ちょっと期待してみたいと思わされました。面白いと良いな。

 

 

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グランメゾン東京 10話 感想|セミファイナルに相応しい怒涛の展開!

 

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セミファイナルとしては、王道だけど完璧過ぎる出来でした。

 

開始10分ほどで、まず京野(沢村一樹)が平古(玉森裕太)の才能を認めた上で

説得するシーンで視聴者の心を掴み、

それから、尾花(木村拓哉)がゴーストシェフとして受け入れるくだり、

相沢(及川光博)が肩を並べながら自身の想いを打ち明け、

倫子(鈴木京香)が尾花の代わりにリンダ(冨永愛)へ最後の言葉を伝える…

そんな「料理と仲間がいる事への誇りを持つ人々」が

それぞれの形で見せ場を作る展開が続きます。

 

しかし、これだけだと主人公の存在が薄くなり、「群像劇」という印象が

残ってしまいがちですが、前にも同じ事を書いたように、

脇役を引き立たせつつ主人公も魅せる…のが本作の強みです。

 

序盤でも言っていた「お前ごときが責任とるなんて、100年早ぇって言ってんだよ!」が、

自分がいると三つ星は取れないと悟った平古を仲間に迎い入れる言葉として、

「声ちいせぇ」も含めて回収してくる熱さ。

 

また、最後は尾花のお陰…で終わるのではなく、

平古に料理の心得を伝える形で説得する仲間達の流れになり、

彼が店に入る決心をした次のシーンで「出来たな。最高なチームが」と京野が尾花に告げる。

 

主題歌のかかるタイミング。

涙を溜めてその言葉を噛み締める尾花を映すカットを、長めにとった演出。

この2つから、尾花にとって、今の最高の仲間と環境を手に入れるまでに

どれだけ長い年月がかかったか…どれだけ苦労してきたか…などと、

彼の目線になって自然と想像させられてしまいました。

「大人のリブート物語」としても、的確で抜群なラストでした。

 

今まで上手く扱えなかったマグロ料理に挑戦したいと言う尾花。

料理への飽くなき挑戦はまだまだ続きます。

王道らしく三つ星は取るのでしょうが、

3年前から変われた彼がどんな料理を出すのか、楽しみでなりません。

 

準備は整いました。最終回、見守ります!

 

 

超余談ですが…黒い服をまとったリンダが

マ◯フィセントに見えてしまったのは、ここだけの話で(笑)

 

 

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グランメゾン東京 9話 感想|ツッコミ所はありつつも、最後の勇姿にやられる…

 

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萌絵(吉谷彩子)がかかったノロウイルスは、ただの偶然。

最初、栞菜(中村アン)が仕込んだという流れになっていて

いやいやまさか〜と思っていたけど…

そこまで凄い人じゃなくて良かったわ。(←良くはないけど。

だって…ウイルスを手に入れて操れたら「インハンド」の時任さんと同じ

国際級の科学研究者じゃん…とツッコんでしまったから(笑)

 

栞菜が持っていた小瓶は、特に明かされはしませんでしたが、

あれは毒なんですよね。仕込むつもりでいたんですよね。

外務省の父の件を受けて、グランメゾン東京も3年前のエスコフィユと

同じ悲劇に遭えば良いと言っていましたが、

彼女のやろうとしていた行為は3年前と同じではないんですけど。

平古(玉森裕太)のは「事故」。栞菜のは「意図的」。

結果的に入れずには済んだものの、

本当に実行してしまったら犯罪(まず妥当なのは名誉毀損罪)になるし、

最悪の場合、父も二次被害で職業を失うなんてこと…考えなかったのかな。

 

しかし、小瓶の事を知っても、尾花(木村拓哉)達は怒る事なく、

むしろ新作の前菜を食べさせて、感想を聞く。

芹田の件もそうでしたが、ここのシェフ達はみんな優しいね…

「美味しい料理を濁したくなかった。栞菜さんも、死ぬほど料理が好きだったんだろ」は、

今回はさすがに美談にし過ぎじゃ…と思ったけど…

 

最後は、丹後(尾上菊之助)と尾花の2人なりの「後輩を鼓舞する姿」を

ガツンと決めてきたラストとなっていて、見事に涙腺をやられてしまいました。

 

丹後の方は、伝統芸能系の方を起用してきた事から、

最初は日曜劇場ではお馴染みの典型的な悪役になるんじゃないかな〜と

思っていたものの、実は料理や夢を追う仲間に対して真摯に向き合っている人柄が

回を増すごとに伝わるので、好感が持ててますし。

「お前の料理、最高だぞ」と、平古の才能を認める発言をするのも頷けます。

 

一方で尾花の方は、抽象的な表現になってしまいますが、

今まで若干抑え気味だった「ザ・キムタク」らしさが

あの平古を迎え入れるくだりで一番出ていたような気がして、

尾花の持つ熱さと、木村さんにしかない言葉の放つ力の強さ、インパクトの強さが

共存して生まれた名シーンだったんじゃないかとも思わされました。

決める所は決めるのは日曜劇場では鉄板の流れですが、

いやはや、やっぱりこの組合せはズルいでしょ…。

 

今回は栞菜の動きと3年前の真相とで、2つの事件が同時進行していたので

いつもよりミステリーっぽさが出ていましたね。

新キャラのフェルナン(マイケル富岡)、どこまで物語に絡んで行くのか…。

 

 

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グランメゾン東京 8話 感想|来週から反撃編でも始まるの?

 

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前回のラストではあんな事になっちゃったのに、

たった1週間でもう仲直りしてる尾花(木村拓哉)と京野(沢村一樹)。

うーん、「あの頃は悪かった。今度は同じ失敗をしたくない」というように

以前の関係を取り戻す流れにするんだったら、

やっぱり唐突な恋愛要素は入れなくても良かったんじゃ?と思いましたね。

まぁ…仕事そっちのけで恋愛がメインで描かれても困惑するだけですけど、

無難に「方向性の違いで衝突してしまった」にした方がしっくり来たような?

 

恋愛に関するモヤっとはもう終わりにしておいて…

尾花の師匠・潮(木場勝己)の件。

尾花のぶっきら棒な態度や言葉使いは

この方から移ったんだな…というのがよく分かります(笑)

心筋梗塞を患ったタイミングでの再会だから、

絶対味覚関連で何かあるとは予想していたので

潮の抱える現在にはそこまで驚きはしませんでしたが、

師弟同士での絆はどんな人であれ、グッと来てしまいますね。

「くたばってなかったのかよ!」「諦めんのが早ぇんだよ」などと、

バイクに対して言ってるつもりが、実は潮へのエールにもかけられている…ともとれる

尾花の愛情が伝わるシーンが、なんとも印象的でした。

 

街の料理店は「一人一人の希望に合わせた料理を提供する」のが良さとするならば、

3つ星を目指すような料理店は「最高のご馳走=プレゼントを提供する」のが良さだと

個人的には考えているので、

前者の方法が絶対「良い店になるためのお手本」だとは限らないのですが。

今回は、グランメゾン東京にとって原点とは何かを改めて見つめ直し、

尾花達が失いかけていたものを取り戻すまでの流れを、

視聴者に向けて噛み砕いてお届けするお話だったと思います。

それを踏まえれば、倫子(鈴木京香)の想いには、

街の料理店ならではの良さも吸収して、今までにない、高級なだけじゃない

3つ星レストランを作りたいんだなぁ…とも納得出来ますしね。

 

で、最後にはブチ切れるリンダ(冨永愛)。

来週から反撃編でも始まるのかってくらいの恐怖を感じましたねぇ。

(ぶっちゃけ、この恨むくだりも無くて良いとは思ってる。)

…「グランメゾン東京にも平古にも消えてもらう」って言ってたけど、

グランメゾンに関してはオーナーが倫子なんですから、とばっちりじゃないですか?

でもgaku方面はお店全体じゃなくて、平古(玉森裕太)単体を狙うっていう。

復讐対象にする基準が謎(笑)

 

 

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グランメゾン東京 7話 感想|相沢パートだけで見たかったような…

 

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外出先から帰宅につきお疲れモードのため、簡単感想でm(_ _)m

 

今回はもう、終始「アメリーちゃんの知らない所で、

大人達の賭けに利用されていて可哀想だなぁ」という気持ちで見てました(笑)

相沢(及川光博)&エリーゼ太田緑ロランス)の親権をめぐる話と

トップ50に10位以内ランクインを目指す話…どっちかで、

というか、相沢のエピソードに絞ってしまった方が良かった気がします。

話が行ったり来たりしていて、トップ50の件が霞む事が多々あったので。

 

しかし、gakuが8位という日本トップの記録を叩き出すシーンは、

ちょっと自分の中で盛り上がってしまったり。

20位台でやっとだという現状からして、グランメゾン東京が10位、gakuが8位なのは

あまりにも上手く行き過ぎてる感じですし、

最終回でグランメゾン東京を逆転勝ちさせて

盛り上げさせるための「前段階」なんだろうなぁ…というのも見え見えではあったものの。

前回の、料理への真摯な気持ち、そして尾花(木村拓哉)への静かに抱える想いを

平古(玉森裕太)に語る丹後(尾上菊之助)の姿が描かれていた分、

ああ…本当に尾花にとって最大のライバルはgakuであって、

丹後でもあるのだと改めて分かり、思わず胸熱にさせられました。

 

やっぱり母の味が一番…我が子が作った料理で涙を誘う…といったくだりも

ベタな要素ではありましたが。

人生と育児を犠牲にしてまでも料理に懸け続ける相沢に愛想を尽かしつつ、

それでも心のどこかでは「3つ星を取って欲しい」と

尾花に託す形でささやかに応援するエリーゼの立場は、

「腹は立つけど関係は断ち切りたくない、放っておけない」点で

G線上の幸恵さんと少し重なって見えたかも。

だから、自分勝手ではあるんだけれども、何となく共感は出来てしまう。

 

で、京野(沢村一樹)の倫子(鈴木京香)に対する嫉妬心はなぁ…

彼を映す時は意味深なカットばかりだったので

これは何かあるんだろうとは感付いてはいましたが、

正直、大人のリブート物語とはいえ、わざわざ恋愛要素を入れなくても

十分ドラマとして成立するのに…と思えてしまうのは気のせいでしょうか。

 

 

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グランメゾン東京 6話 感想|愛の鞭でないと、一流にはなれない。

 

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面白いなぁ。

芹田(筧一郎)なりの"本気"をメインに描きつつ、

それでいて尾花(木村拓哉)達一流シェフの料理に対する"本気"もさり気なく提示する。

一言で「群像劇」と括るのが野暮に思えてくるほど、

今回は今まで以上に骨太な人間ドラマになっていました。

 

誰かをピンポイントに取り上げる回となると

主人公が埋もれてしまう(あるいは裏方に回ってしまう)事が

この手のドラマにはありがちなのですが、

今までの回も含めて、本作は「尾花という絶対的存在がいなければ物語が成立しない」

「尾花がいて初めて人がステップアップ出来たという達成感を覚える」というのが

よく描けています。

サイドのキャラクターに見せ場を作りつつ、主人公が目立ち過ぎない程度に

存在感を出すのって、相当難しい技だと思うんです。

 

最初は厳しくしていたものが、実は芹田が裏で努力しているのを知り、

最終的には試す形で認めてあげる…といったツンデレ的な流れは

特段珍しくはないものの。

芹田の平古(玉森裕太)への嫉妬、早く追いつきたいが為の焦りと過ち、

そして、尾花達から一見冷たいような厳しい言葉をかけられても、

実はそれはただ料理の道に真っ直ぐ進み続けるプロからの"愛の鞭"だというのが

視聴者に伝わる調理シーンでの相談の描写など、様々な背景を見せてくれたお陰で、

「尾花達が芹田を認め、手を差し伸べる瞬間」には

芹田と同じように感情が込み上げてきてしまいました。

 

恐らく完結したと思われる(?)ナッツ事件の犯人以降も、

何やら久住(中村アン)の思惑、相沢の娘・アメリー(マノン)と奥さんの件など

日曜劇場らしい不安を煽る要素は相変わらず揃っていますし、

たまに物語の流れがトントン拍子になるきらいもありますが、

基本的には尾花達のリブート物語として興味深く見ております。

 

京野(沢村一樹)が「今の尾花は最強だ」と言っていたけれど、

木村拓哉さん自身も、最近出演されたドラマの中では

「天才キャラは健在でありつつも、チームメイトの魅力を引き立たせる柱でもある」

そんな一味違った面を見せる点で、今が一番最強なんじゃないかなぁ。

鈴木京香さんとの関わりも、何だかイキイキされてるように見えますし。楽しそう。

 

 

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グランメゾン東京 5話 感想|客増えとるやないかい!

 

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リンダ(冨永愛)のやった事は自分本位で、酷いものですよ。

今や尾花(木村拓哉)の店ではないし、3年前の事件に何ら関係していない人もいる訳で

たくさんの人々を傷つけているのを自覚していない。

 

…けれども、喧嘩っ早くて、些細な誤解を大きくしてしまいがちな

尾花の言動を見ていれば、たとえどんなに料理は美味しかろうが

お店自体のイメージは悪くなるだろうし、若い料理人が辞めるのも当然だし、

顰蹙を買われても仕方ないと思うのです。

とりあえず、良い歳して手を出すんじゃないよ…とツッコんでたところで

「おっさん同士無駄に熱い友情みたいなの、やめてくれないかな!」

「オーナーは私だから!」って言い放つ倫子(鈴木京香)がド正論過ぎて、

思わずクスッとさせられてしまいました(笑)

本当、ここまで付き合ってくれる仲間がいる事に感謝すべきなんですけどねぇ。

 

さて、カレーフェス…がメインのはずが、

いつの間にか色んなフェスに参加してる事になっている件。

バンバン店出してるけど事前にエントリーの手続きはしてるんだよね…?

実店舗がどこにあるかも分からない店が(そりゃ架空の名前だからね)

そんな急に行列になるもんか…?と、個人的には細かな部分が気になってしまいました。

 

特に最後の、店にお客が押し寄せてくるくだり、ランキング50でgakuと並ぶくだりは

1話飛ばしたのか思うくらいちょっと急展開な感じがしました。

一度悪いイメージがついたら暫く回復させるのは年月がかかると考えているので、

せめて○年後とかにして時の流れを変えるか、

もう少し尾花たちの「挫折」のエピソードを見たかったような気もします。

 

ナッツ混入の件は、途中で俺だ俺だ!じゃあどうぞ!みたいな

ダチョウ倶楽部的流れになってましたが、

最終的には、ストレートに平古(玉森裕太)だと明かされました。

でも、あくまでも"ボトルに入ったナッツオイルを使った犯人"は。

回想を見る限り、平古はいじわる心で意図的に入れたとは考えられず、

知らなかったとも思える表情も見せていたので、

今後は「ナッツオイルをボトルに注いだ真犯人は誰か?」が

ミステリー面においてメインで進行していくのかもしれませんね。

 

にしても、平古の動きは半分読めていたけど、

まさかgakuに入ってしまうとは、そこは意外だったなぁ。

 

 

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グランメゾン東京 4話 感想|リンダは尾花にとって敵か味方か?

 

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ビズリーチ…じゃなくて、萌絵(吉谷彩子)を仲間に入れる回。

 

「おばさん」「おじさん」と好きなように呼んだり、

実績を元に自分の料理に自信満々だったりする所は"女版"尾花(木村拓哉)という感じで

この職場に上手く馴染めるのか?尾花と対立するんじゃないかと最初は思いもしましたが、

まだ25歳の若さなので、新たな場所で働く事で色々と吸収出来たって所でしょうか。

 

どんなハプニングがあっても最後まで逃げず、料理も抜かず、

自分たちが今出来る事でお客様を感動させる。

最初はあのモンブランのアイデアは平古(玉森裕太)だったと言えなかった萌絵が

気持ちに正直になれた瞬間。

実績があるからこそ頑固になってしまって、

きっと、誰かと共同で作った事実はどこかで認めたくなくて、

「自分がやった」と見栄を張りたかったのだろうと思うと…

やっと吐露した事で涙を零す彼女の背中を押してあげたくなるシーンでした。

 

プレオープン当日がそう簡単に予定通りにいかないのといい、

基本的に先は読める王道のストーリーではあるんですが。

萌絵の強気な性格が尾花の料理魂に火が付き、逆に尾花たちが切磋琢磨する事で

平古(玉森裕太)も「俺たちの戦いだ」と言って本気になり…

ガチンコデザートバトルを繰り広げていく展開は、

一種の青春(部活系)ドラマを見ているようで自然と胸が踊らされました。

 

引き抜きネタは最早 日曜劇場ではお馴染みなので、もう驚きはしませんが(笑)

最終回ではギャフン顔が見られそうな江藤(手塚とおる)が

どれだけ暗躍出来るか、どこまで粘れるのかも注目しながら見続けます。

円城寺@ルパンの娘…じゃなくて柿谷(大貫勇輔)も予想通りスパイでしたけどね。

というか…いつから参加してた?そしていつの間に従業員が増えていた?と

思うのは気のせいです?

 

ラストの京野(沢村一樹)にはびっくりさせられましたが、

ただのミスリードなんじゃないかなぁと。

そして、リンダ(冨永愛)が尾花の過去まで記事にさせたのは真意があって、

尾花の成功を踏みにじる実は悪い奴…とかじゃなくて

あえてそうする事で真犯人を炙り出そうとしているんだと考えてます。

 

演出面では、前回からより 素材の持つ艶やかさや瑞々しさ、鮮やかさが

出ている印象で、相変わらず「美味しそう」よりは「綺麗」な料理が多いんですが、

1つ1つの料理がまるで芸術品みたいでウットリさせられて、

そんなグルメドラマもアリかもなぁと感じてきています。

 

でも…モンブランは見ていて食べたくなってしまったわ…(笑)

 

 

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グランメゾン東京 3話 感想|倫子さんは、私たちでもあるんだなぁ

 

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「ザ・キムタクドラマ」らしさは残っているものの、

木村拓哉さんの新境地である作品にもなっているという旨は

今までの感想にも書いてきましたが。

今回は、2人のシェフとの努力の差に打ちのめされる倫子(鈴木京香)が

京野(沢村一樹)の言葉を受け、

芯の強いシェフとして一歩成長していく倫子サイドの物語も加えた事で、

「挫折を味わいながらも同じ夢を目指す人間ドラマ」として

よりいっそう深みが増したように思います。

 

「自分を信じられないシェフは、絶対に星を取れない」つまり、自信を持つ事が大切。

それは料理の世界だけでなく、様々な業界で働く社会人にも通ずるものであって。

尾花(木村拓哉)と相沢(及川光博)が料理に熱心に打ち込む姿を見て

赤裸々な想いを京野に伝え、自身のやるべき仕事は何か?を語らう

2人のシーンは印象的でした。

そして、終盤では尾花と京野の言葉をアウトプットしつつ、

「相手の気持ちを考えられない人が美味しい料理を作れる訳がないよ!」と

ガツンと言ってのける倫子にちょっとした勇気をもらうラスト…

ああ、この人は私たち視聴者でもあって、この人みたいに自分を信じれば

少し変われるのかもしれないな…と、元気付けられる回でもありました。

 

尾花もいろんな人との出会いを通して、本来のトゲトゲした性格が

徐々に丸くなり、柔軟さがついてきています。

良いですね、「ただ周りよりも秀でている」だけじゃない木村さん。

最後に京野が「最高のチームになるかもしれない」と呟いたのも納得出来ます。

 

前回は予定調和な展開が少し気になったものの、

今回は同じような業界の食材ハンターを仲間に入れる流れで、

「自慢の料理」で落とすのも無理のない設定だったのが良かったです。

 

そうそう、1話にあったナッツの件で、それ以降は特に触れられていませんが…

当本人が平古(玉森裕太)だとして、以前の尾花とは違うという事を周りから知り

彼へのイメージが変わった平古が、最終的に自分のやった行為を告白して

謝罪する形で、仲間に加わるのかと想像してしまいました。

その点で言えば、江藤(手塚とおる)の企みを知った

丹後(尾上菊之助)の動きも気になりますね。寝返るのはこっちが早いかな?

 

 

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グランメゾン東京 2話 感想|キムタクの魔法で浄化された春風亭昇太さん

 

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今回の役は一度夢破れた者という点で今までの役とは一捻りありますが、

基本的に天才肌で周りを引っ張っていく系統の多い「ザ・キムタクドラマ」と

従来の日曜劇場の作風は上手く融合されていますね。

 

もはやレギュラーになりそうな(笑)春風亭昇太さんなど

この枠お馴染みの顔ぶれが揃っている事、

主人公サイドvs銀行というフォーマット、告げ口展開、個室での密会シーンと

所々の設定には所謂「マンネリ感」はあるものの、

主要キャスト陣がそれを強く感じさせません。

新鮮味を出したいが故に、キャラクターがやはりまだ若々しく映ったり、

高級な劇伴と主人公の強い佇まいがどこか釣り合ってなかったりと思う所はありますが、

今の段階では、テンポの良い展開と尾花(木村拓哉)の個性を表すかのような

大胆な演出のお陰で、楽しく見られています。

15分の延長も全く気になりませんでした。

 

しかし、1話ごとにステップアップする構成で

視聴者を飽きさせないようにするのは良いですが、やはり成功に繋がるまでの物語なので、

過程はもう少し丁寧に描いて欲しい気持ちにもさせられました。

「数字で決める」がモットーのはずの汐瀬(春風亭昇太)が終盤では

美味しい料理で心動かされて急にキャラ変したように見えましたし、

土地担保でもダメ、500万円足りない危機的状態の中で

最終的にあっさり受け入れてしまうのも、いつそうなった?という力技感がありました。

融資という壁を突破しなければドラマが進まないのは分かりますが、

頑固なキャラクターは頑固なままで、それに見合った攻略法を

主人公サイドを通して描写すべきだと思います。

 

それでも、どんでん返しの展開は全世代が楽しめますが、

劇中の言葉を借りるならば特に「おじさん」「おばさん」世代の胸を打つ

作品としては順調な作り。

リスタートを図るって設定が、自然と背中を押されているようで良いですよね。

 

 

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