2021年05月一覧

ドラゴン桜(2021) 6話 感想|急にデレる藤井と急に改心するモンペ

 

f:id:rincoro_ht:20210425222518p:plain

 

続編も金10枠で放送すれば良いものを、なぜ日曜劇場枠に移動させたのか?

理由は1つ。「家族に見てもらいたいから」でしょうね。

この枠は基本的に、老若男女とっつきやすい勧善懲悪モノが多いから視聴率は好調だし、

大ヒット作の「半沢直樹」「下町ロケット」が放送された枠としても注目度が高い。

そして、日曜日の9時という、休日かつ比較的早い時間帯だけあって、

家にいてまだ起きている子供も多い。

一方で、本作は、ベースとしては学園モノだし、人気作&漫画原作の続編だし、

若いキャストがメインで同年代には親しみやすさを感じるだろうし、

「親子揃って受験に挑む」を重視する作品でもある。

双方のニーズに合致している訳で、親の描写が多いのも頷けるんです。

 

ただ、親の心境を描くにしては、あまりにも非現実な部分が多くて目に余る…

それだけなんです。

せめてモンペばかりなのは仕方ないにしても、

子供に対する歪んだ愛や憎悪を長年抱えていたにもかかわらず、

桜木(阿部寛)の説教だけでたった1話内で改心するチョロいモンペなんて

もう「あり得ない」って気持ちが勝ってしまうんですよ。

今回のDV父の場合…表向きでは優しい人の振りをするのが自然でしょうし、

結婚させるために高校中退させたら、相手は早々見つからない事だって

冷静に考えれば分かるはず。

そもそも、「女は家庭に入るべし」な考えだったら、なぜお金のかかる私立に通わせたのか。

そこが一番謎過ぎます。

 

藤井(鈴鹿央士)に関しては、

じゃあ前回の健太(堀田佳央太)への悪事は何だったの?感が強くて(笑)

将来は大丈夫なのかと真面目に心配するほどだったんですけど…

今回になったら、しれっと東大専科に混ざって合宿しているし、

しれっとピュアな人になっているし。

なんか…ここ数話見逃していたんじゃないかとすら思えてくる。

最終回で急激に漂白されるパターンと同じくらいの気持ち悪い感覚を覚えていますw

 

ごめんで済むんだったら、

10年間DVしていた父が、説教や生徒達の想いに涙するほど心動かされるんだったら

警察はいらないんですよ。

下手したら犯罪レベルの問題を蔑ろにするくらいだったら、

勉強面以外でのトラブルは作らない方が良い。

関係ない所で話を広げたり、盛り上げたりしているような…(滝汗)

 

 

↓次回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


半径5メートル 5話 感想|まずは誠意を込めて謝罪すべし

 

f:id:rincoro_ht:20210505224742p:plain

 

こちらにも羽場裕一さん…「イチケイ」とキャラが被りますな(笑)

私が初めてお見かけしたのは「ウツボカズラの夢」の父親役でしたけど、

そこからずっと、何となく悪そう…という印象は変わらず。

心から優しそうな役を演じている所を見た事がないなぁ。

 

さて、内容の方は、風未香の彼氏である山辺(毎熊克哉)の所属する

一折の実態や調査過程が描かれたので、

いつもより週刊誌の編集部が舞台である面白さは強まったと言えば強まったものの。

その代わりに、女性が抱えている"モヤモヤ"に寄り添うという

本作ならではの味わいは薄まってしまったため、

正直、終始漂う不穏な雰囲気に「これじゃない」と思いながら見続けた感じです。

まぁ、まだ物事が解決しない前編だから、余計にそう感じたんでしょうけど…。

 

山辺のガセ記事については、たとえネタが嘘か本当かまだ確実に分からないとしても、

相手側が名誉毀損を訴えるまで怒っている以上は

まずは自分の落ち度を認めて謝罪するのが、

大人としての、その業界のプロとしての誠意ある対応だと思っています。

世に出た記事は1人の人生を大きく左右するし、世間のイメージにも繋がる、

言わば凶器みたいなもの。

たった2ページの薄い紙で、俳優の未来や希望を壊す事が出来てしまう…

編集者はそんな責任重大な仕事をしている。

だから、SNSで彼への誹謗中傷を見て心を痛める風未香(芳根京子)は

ちょっと違うんじゃないかなぁという気がしてなりません。

 

それに加えて、彼女の取材が、山辺とかつて似たような過ちを犯していた

製菓会社の元社長の現在を調べるという内容だっただけに、

どうも「彼を信じたい」「彼は悪くないと思い込みたい」といった私的な感情を

その取材に重ね合わせて動いている違和感を覚えてしまいました。

 

少なからず、今回の話は、本作でやるのに相応しい話ではなかったと思います。

コンセプトからはズレているし、宝子(永作博美)とのやり取りも格段に減ったし。

"半径5メートル"以内にいる山辺のモヤモヤを払拭しようと奔走する前に、

もっと社会的な問題があちこちに転がっているでしょう…なんて(汗)

 

最後は、"10年前"で何となく予想がついていたものの、

宝子の正体は鶴川ゆうだったと発覚。

この件も、山辺の事も、製菓会社元社長の事も

最終的には一括りでまとめる形になるんでしょうけど…

少しでも納得のいく結末であって欲しいです。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


きれいのくに 7話 感想|「美とは?」について考えさせられる

 

f:id:rincoro_ht:20210413194906p:plain

 

本作を見ていると、それぞれの持っている"美"についての

価値観の違いについて考えさせられます…。

 

自分のコンプレックスを取り除くために整形する人。

整形する目的としては、あの人の好きな顔に近づけたい。

周りと同じトレンド顔になって安心感を得たい。他より抜きん出たい。

みんなの憧れの的になってチヤホヤされたい。

そして…遺伝子操作をして産んだ子供も綺麗な子に育って欲しい。

いろんな考えがある事でしょう。

一方で、あえてプレーン顔でい続ける事を選んだ人もいる。

誰かの好きが自分の好きとは限らないし、この顔が好きな人がいてくれたら

それで良いと言い切る小野田(吉田羊)も、中々素敵だとも思う。

 

二者で共通しているのは「自分に自信を持つ」。

でも…整形で容姿を塗り固めたとしても、「私はこれで良い」とポジティブに捉えたとしても、

誠也(青木柚)や凛(見上愛)の様子を見ていると、

内面までは誤魔化せないという現実に直面させられます…。

そして、整形をした人もしなかった人も、

どちらも同じくらいの苦しみを抱えているという事も。

 

中山(秋元龍太朗)こそ、両親のお陰で整った顔ではあるものの、

その顔のせいで誰かにとっては勝手に"トラウマ"扱いされ、勝手に気まずい関係になる

理不尽な差別を受ける日々を送っている。

貴志(山脇辰哉)はピアスをつけてイメチェンしたにもかかわらず、

意中の人に振り向いてもらえない。

れいら(岡本夏美)に「耳から膿出てるから拭いて」って言われた時点で

もうお察しなんですよ…(泣)

 

小野田の言葉で、凛は裏整形への誘惑を踏みとどまれるか?と僅かに期待したけれど、

次回予告を見る限り、結局手を出してしまうらしく。

多分、"プレーン顔だから""人気女優にはなれない"小野田が店員に裏で注意される所を

目の当たりにしたから…というのも、決意したきっかけなのかなぁと。

シフトを休んでも、その人が大きな映画に出ている女優だったら

「急な予定が入ってシフト休んじゃうのも無理ないよね」で終わるかもしれませんよね。

顔を変えればやっぱり人生も華やかにはなるし、

思い通りの幸せを得られる(誠也も振り向かせられる)と思い込んだんでしょう。

 

さて、「最終回まで見ないと分からない」を謳っていた本作だけに、

どんな結末に落ち着くのかがまだ見えてきません。

まぁでも…綺麗の答えは1つじゃない…みたいなメッセージを残して終わりそうな気はしています。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


コントが始まる 7話 感想|一番の理解者だった4人目のマクベス

 

f:id:rincoro_ht:20210417232351p:plain

 

いつも流れるアバンのコントパート。

今回は割と何を表しているのかは分かりやすかったですね。

無人島はマクベス3人が思い浮かべる理想の世界。

富豪達に仕掛けられているらしいカメラは、「現実」という名の世間からの圧力。

全員金髪なのは、みんなで同じ方向を向きたいから。

で…潤平(仲野太賀)が無人島に持っていきたい物で何も書かなかったのは、

2人が必要な存在だと思っているから。

これだけ想像出来るほどちょっとしんみりさせられるコントだった分、

最後のオチが笹かまなのには笑いましたけどw

 

それにしても、「少しずつ動き始める音がした」かぁ…。

出会いと別れは本当に背中合わせって言いますよね…。

里穂子(有村架純)は「先輩」になろうと、就職に踏み切る形で

確実に前を向き始めているし、

つむぎ(古川琴音)と駿太(神木隆之介)はお互いに距離が近づき、

恋愛という名の幸せを手に入れようとしている。

潤平は本格的に家業に専念する事を考えている。

 

みんな「現在進行形」。

しかし、その中で春斗(菅田将暉)だけが唯一立ち止まっている。

そんな彼が、4人目のマクベスが車だと気づいて

ぐしゃぐしゃに泣くのは…もうこっちが情緒に訴えかけられっぱなしでした。

車まで去ってしまったら、近くにいてくれるモノはいなくなるんだな…と。

 

10年間乗ってきた車。

それは、何年前だか分からないカップラーメンの匂いが染み付いた車でもあり。

ソファのクッションはすり減り、照明も何度も酷使したけども、

3人がお笑いに対して諦めを見せなかったのと同じくらい、

10年間も故障しないでいてくれたタフな車でもある。

洗車をしながらその車に乗って出来た思い出話に花を咲かせる時に、

メインで語っている人をアップで映すのと同じくらいの分量で

いろんな角度から「車の全体図+3人」を映している映像は、

まさしく"4人で作り上げてきたマクベス"という感じがして、

別れの日が来ると思うと一気に切ない心地にさせられました。

 

初回で出てきた福岡のラーメン屋での話が1ヶ月前の出来事だったと知ると、

静かに流れていた劇伴は無音に変わり、

急激に「楽しかった時間は止まってくれない」現実味が襲ってくる。

でも、みんなで車の存在の大きさに気づいた時は、

寂しさを醸しつつも1つ1つの音階は高くて軽やかで、

別れを惜しむ3人をそっと励ますかのような劇伴を流し始める…という

さり気ない雰囲気作りの演出も良かったです。

もちろん、ナレーションもない、"3人だけの空間"でしかないシーンだから、

それをぐっと引き込ませるものにしたのは演技力の高さも大きいんですけども。

なんでもない会話なのに泣けてくるのも凄いし、

演出をあえて大人しくしたのは、役者さん達の演技に信頼を寄せているから…なんですよね。

 

確かに別れが訪れるのは辛いけど、

最終回ではみんな幸せな形で終われるだろうと私は信じてます。

車は里穂子が買っている可能性もあるかもしれないし。

もしかしたら、いろんな物事を吸収し、外の世界を経験してきた3人が

仮にマクベスを再結成したら、ネタが驚くほど面白くなっているかもしれない。

 

今でも実体験をネタに取り入れてはいるものの、

あくまでも"高校時代の延長"上にいる関係性だから、内輪受けの方が多くなってしまって

あまり人気が出ない状態だったんだと思いますしねぇ。

コントよりも、日常生活でのやり取りの方が圧倒的に面白いですからね。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


今ここにある危機とぼくの好感度について 5話(最終回) 感想|世の中を単純にするのは愛

 

f:id:rincoro_ht:20210424215642p:plain

 

途中から感想を書きそびれてしまってましたが、最後まで面白かったです。

 

4、5話で描かれた「サハライエカ」のモデルが何なのかは

ここでわざわざ書かなくても十分に分かるでしょう。

本作の放送は元々、去年の秋クールの予定でしたが、

当時よりも今の時期の方が某政府の動きとリンクし過ぎていて恐ろしい…。

過去に勤めた経験があるのか?実際に政府に関わっていた人を取材したのか?と思うくらい、

トップの隠蔽工作の実態をまざまざと見せられている気がしました。

 

人の命まで犠牲にしても、次世代博を強行するために

あらゆる事実を隠蔽しようとする須田(國村隼)のやり方には絶句した分、

勢力・忖度を押しのけて、自分の正義を貫こうと決意した三好(松重豊)の姿には

爽快感が残ります。

初回の頃はとにかく保守的でしかなかった真(松坂桃李)も含めて、

悪の組織に飲み込まれそうになる登場人物が「"正しい"とは何か?」を模索する事で

最終的には形勢逆転し、核心を突くと、今まで大きな存在に見えていた理事達が

案外小者だったのが分かるまでの一連の流れは、まるで日曜劇場の勧善懲悪モノを見ているよう。

 

で、何が一番潔かったかって、

「好感度なんて真実を分かってる人からだけ上がれば良い」とまとめてみせた所。

自分の身を守るためにはやっぱり好感度が大事…でも

好感度を捨てて自分らしくなれ!…と言っている訳でもない。

三好の例で言えば、私達は彼の弱さとか自信のなさとか、真の支えが励みになっているだとか

そういう裏側を知っているから、留任するのも納得のいく結果だけど、

大学側の不祥事による謝罪会見、しかもそう間が空かないうちに

別の案件でも問題を起こしている総長の姿"だけ"を知っている一般人からしたら

「なんで!?」って思うかもしれない。

それは須田も一緒で、今までヒール役の印象でしか彼を捉えていなかったけれど、

別の視点から見てみたらしっかり

「大学の未来を考えた上で行動していた」のが分かる日が来るのかもしれない。

 

人の見方なんて様々だ。自分が応援したいと思う者を応援し続ければ良い。

正義を貫いていけば、たとえそれが少数派だったとしても、

ついてくる人はついてくる。

真にはみのり(鈴木杏)がいて、三好には真がいた。

愛は好感度よりも強い…は壮大な勘違いに過ぎないけど、

この複雑に入り組んだ世の中を少し単純にしてくれるのは愛だという着地点に

不思議と心が軽くなった心地がしました。

 

みのりがまさかここまでキーパーソンになるとは予想していなかったし。

初回から描かれてきた 現実に心折れてはまた回復する真の成長はもちろん、

3話で三好の覚醒も、「一番残酷なのは善人の沈黙」という言葉も、

そして自力ではどうしようも出来ない脅威も、

諸々の要素が全て最終回に向けての集大成だったと思うと、何だか感慨深い。

 

全5話という短さで終わってしまったものの、

橋(歩道)の中央を自転車で渡る真のラストカットは、

彼のこれからの生き様を示しているようで安心させられましたね。

普通だったらどちらか片方に寄るんだけれど、あえて真ん中を通らせたのは

「世の中を単純にするのが愛だと分かると、周りの物事を俯瞰的に見られるようになる」

=中立的な立場でいられる という意味が込められているのかも?と勝手に想像してみたり。

 

理事達は悪役でも、皆個性的でそれぞれに憎めない所があって、

なぜだか愛らしく見えてきちゃう方々ばかりでした。

悪に徹さず、キャッチーさを程よく出したからこそ、

「主人公が強くなるRPG×エンターテインメント」作品として

最後まで面白く見られた気がします。

RPGと言えば、OPで流れる劇伴も「ドラクエ」のような趣が。

流れる度に高揚感がみなぎりましたね。

 

 

↓1話の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓2話の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


リコカツ 7話 感想|咲をめぐっての争奪戦、開幕!

 

f:id:rincoro_ht:20210417030506p:plain

 

自分にとって都合の悪い部分だけ隠した、表面的な謝罪だよなぁ。

2人が離婚した後に報告する。

しかも、優しい性格の紘一(永山瑛太)だけにって所が

「君のせいじゃない」と言われたい気満載なんですよね(笑)

本当に反省しているんだったら咲(北川景子)に謝るでしょうに。

そもそも、迷子にさせた件は、あの言い方じゃ"自分の不注意で"って事になっていますけど、

実際は"故意で"やった事ですから。

勝手に人の家の寝室に入ったのも…忘れてないからね?

 

そんな彼女は煮物ばかりを実家に持ち込んで、父・正(酒向芳)の胃袋を鷲掴み。

将棋もそうですけど、ここの2人は「女性は家庭に入って男性に尽くす」点では

価値観が似ているから、きっと意気投合したんでしょうね。

正が偉い上機嫌っぷりなのが分かりやすい。

と同時に、薫(宮崎美子)だって旦那の好みに合わせて甘い卵焼きを作ったりと

色々配慮してくれていたのに、なぜ普段から偉そうに接していたのか…と思うと、悔しい。

出世頭だからって頭ヘコヘコするような人だったのか。

咲に対しては「奴」呼びでしたから…こっちもちょっとイラっとして来ましたw

 

一ノ瀬(田辺桃子)の押しかけだけでなく、

緒原家総出の土下座に、氏名変更届の提出に、

2000万盗まれた美土里(三石琴乃)に、姉・楓(平岩紙)の離婚問題に、

楓の娘・梓(夏野琴子)の学校でのいじめ問題…と、

周りの人物も絡めたトラブル案件が大量発生。

この盛りだくさん具合も、楓の言っていた

「結婚は2人で決められるけど、離婚はいろんな人を巻き込んじゃう」を

ドラマ上で置き換えてみせたものなんでしょう。

 

そしてラストは、咲をめぐっての四角関係に。

貴也(高橋光臣)の行動、雨降っていないのになんで傘差しているんだろう…

なんでドラマチックに投げ捨てたんだろう…wって最初は笑っていましたけど、

「母が迎えに来てくれなかった雨の日」というトラウマを救うための行動だったのだと

後々気づかされました。

長い付き合いだって言っていたから、この話も当然聞かされただろうし。

 

で、水無月白洲迅)だけ一見蚊帳の外状態なんですが…(笑)

咲を好きな気持ちも嘘ではないものの、

やっぱり2人を繋ぎ止める立ち位置な気がしてなりませんね。

咲が紘一にまだ未練があるのを見抜いているし、

本当に好きなら、わざわざ宣戦布告しに行かないで独り占めしちゃうと思う。

このまま自分の気持ちに正直にならなければ、俺がもらっていっちゃうぞ?良いのか?

っていう意味合いでの宣戦布告と見た。

 

まぁ、どちらにせよ…咲と紘一が元サヤに収まって欲しいのが大前提ですけど、

紘一と一ノ瀬が結婚を前提に付き合うようになる展開だけは避けて欲しい(笑)

次回予告…ニコニコ楽しそうに笑ってるんじゃないよぉ…紘一…。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


レンアイ漫画家 8話 感想|野獣み溢れるキスで恋愛解禁!

 

f:id:rincoro_ht:20210409000213p:plain

 

「刈部くんは僕の人生を変えてくれた人」という向後(片岡愛之助)の言葉。

そこから、自分の人生にとって大切な人は誰か?が

清一郎(鈴木亮平)、あいこ(吉岡里帆)、レン(岩田琉聖)の3人の視点で描かれていく…

 

今回の内容を見て、なるほど…それで「"レン"・"アイ"=あいこ・"漫画家"=清一郎」かと、

ようやくタイトルの意味に気づかされましたよ。

レンアイをなんでカタカナにしたんだろうなぁってずっと疑問に思っていただけに。

これなら、初回からレンと清一郎の関係性の変化を別軸として描いてきたのも頷けます。

 

清一郎との思い出が、橋に行った時と、水族館で頭鷲掴みにされた時の写真の

わずか2枚しか残っていないあいこに対して、

高校時代から繋がっていた美波(内田理央)とは、あの時の情景が今でも蘇るかのような絵が

何枚も残されているという"数"の対比が

「自分には全然敵わない」という劣等感を物語らせて切なくなりましたし。

レンを生んだ張本人だけあって、"関わった年数"マウントで自分がママである事を匂わせる

美波の言動にはやきもきさせられましたが、

清一郎もレンも、まだ一緒に暮らして間もないあいこを人生のパートナーとして選んだ所に、

一番大切なのは"数"ではなく"質"なのだ…と考えさせられる爽快感がありました。

それに、レンにフラれた時は泣かなかったのに、清一郎にフラれた時は涙を浮かべていた辺り、

この人、本当に清一郎しか見えていなかったんだな…と思えてね(汗)

「手を差し伸べてくれる人はまた現れる」「それは俺じゃない」

関係性をぴしゃりと断ち切る彼の言葉はかなり残酷ですけど、

小悪魔な性格の彼女だから、このくらいはっきり言わないと気づかない事ってあるんですよね。

 

そして、回を重ねるごとに残念キャラになっていく早瀬(竜星涼)の存在が

ブコメな本作において良いスパイスになっています。

彼はとっくに丸の内のサラリーマンを辞めているんじゃないかと思うくらい

自由自在に動いているのが面白いです(笑)

スマホで撮っていたの、もしかして…いややっぱりお前か!

見ているだけでハッピーな気持ちになれるストーカーは本当に珍しいw

 

今期のドラマは唐突なキスシーンも多い。

でも、清一郎の場合は前後のギャップが激しい分、

恋愛行為をすると急に雄っぽくなる所に胸がときめきましたなぁ…。

あいこが公園にいるのもよく分かったなぁとも思いましたが、

息を切らしている姿で、必死こいてあちこち探し回ったんだと想像出来ました。

 

恋愛解禁!自分に素直になってハッピーエンド!で終わる訳にも行かず、

次回からはまた新たな"恋の障がい"が訪れるみたいです。

正直言うと、SNSに個人情報を漏らして2人の恋を邪魔するくだりは

「ザ・典型的」感満載なので、あんまりなくても良い気はしてしまうんですよね。

同枠の前回のドラマでも似たような展開がありましたし。

まぁ…犯人は二階堂(真栄田郷敦)でしょうけども。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


桜の塔 7話 感想|最終回までスカッとさせてくれないの?

 

f:id:rincoro_ht:20210415231754p:plain

 

毎回「面白くなりそうだなぁ」で終わる。

その期待を超える事がないんですよね…(汗)

 

前回で最もワクワクさせられた改革派結成のくだり。

「総回診vs総回診」という数の多さで

互角な関係を見せつけようとする今回の冒頭のシーンも面白かったし。

それらの内容から、てっきり、今後は千堂(椎名桔平)を倒すために

同期3人が能力・個性を活かしながら動いていく様子が描かれるのかと思っていただけに…

結局行動するのは漣(玉木宏)1人だけで、捜査協力を求めるのは優愛(仲里依紗)や

冨樫(岡田健史)、爽(広末涼子)の"いつメン"という通常運転っぷりには

物足りなさがあります。

 

それに、第1章完結の段階でスカッとさせる展開が盛り込まれなかったのは、

やっぱり痛手な気がするんですよねぇ。

こんな負け続けた状態で、あと2話しかなくて、

警察界のトップになれるの?って不安しかありません(苦笑)

倒す相手がず〜っと千堂のみ。おまけに1回も彼にぎゃふんと言わせた実績がないのが

マンネリ化させていますし、

上手く行きそうな漣→勝ち誇った顔で証拠を叩きつけるも、先手を打たれる

というパターンも何度見た事か。

 

誓約書のコピーを見せなかった冨樫も迂闊だなぁ…

本物だったら、そりゃ返してって言われるに決まってるじゃん…とは思うけれど、

漣の場合、「録音してないの!?」「中継もしてないの!?」ってツッコんだ5話と

同じ流れになっていましたから。

あれから全く成長していないって事が証明されたようなもんですよね。

今回になっても、なぜ5年後設定にしたのかが分からず仕舞いです。

 

失脚させられた人も、確か初回の佐久間(少路勇介)だけですし…

う〜ん、警視総監の座を狙うための出世バトルとなると、

誰かが退場したり、新しい人が出てきたり、

登場人物の入れ替わりが激しいイメージがあったのですが違うんですかね?

その醍醐味が感じられないのもちょっとなぁ。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


珈琲いかがでしょう 8話(最終回) 感想|コーヒーで受け継がれる無償の愛

 

f:id:rincoro_ht:20210406224912p:plain

 

暴力珈琲

 

みんな青山(中村倫也)の事好き過ぎか!(笑)

最終的には、彼をめぐる仁義なき争奪戦に。

でも…そうなるまでに、3人はそれぞれ青山から、

ぼっちゃん(宮世琉弥)は更に二代目(内田朝陽)や夕張(鶴見辰吾)から

思いやりという名の愛をもらっていた。

そんな過去が描かれました。

 

青山が去ってしまったのには、やはり、二代目が渡したボーナスと、

その固い意志を受け継いだ夕張が関係していましたね。

せめて二代目が遺書として残してくれれば…

夕張が早い段階で伝えていたら騒ぎにはならなかっただろうに…とは思う部分もあるけれど、

どちらにせよ「自分を好きでいてくれた人が突然いなくなってしまった」という事実は変わらず、

頼れる人がいないまま一人で組を継がなければならない重圧や孤独感は

感じてしまっていた事でしょう。

 

子供の時には分からなかった会話の内容や、自分の知らない所で命がけで守っていてくれた事に

青年になってから気づかせる…

三代目として組を築き上げながら成長したぼっちゃんに委ねてみるのも、父としての"愛"ですし。

二代目の遺志や、日々満たされない想いでいたぼっちゃんの気持ち、

青山が去ってしまった真相全てを知りながらも、

「最適なタイミング」が訪れるまで胸にそっとしまいながら近くで見守り続けてきたのも

パートナーとしての"愛"。

 

愛が何も、表面上の分かりやすい形として示されたものばかりではなく、

ゆっくり時間をかけるからこそ出来るものだってあるんですよね。

それは、美味しいコーヒーになるまで待ち続ける状態と似ています。

 

ぺい(磯村勇斗)が"親に捨てられた者同士一緒に暮らしてきた兄貴"への愛を語り、

その流れで今度は垣根(夏帆)が"コーヒーに一途な青山さん"への愛を語った途端、

ぼっちゃんは「あんな女に取られたらたまるか!」という、

子供の頃から強い人になろうと努力してきた負けず嫌いな性格を覗かせる。

このやりとりだけで少なからず、

自身が組の三代目である自覚を持って生きる決心はしたのだろう…といった

希望は感じられました。

 

一緒にコーヒー牛乳を飲んでくれる人はいないし、

自分のために毒入りコーヒーを飲んでくれる人もいない

彼の更生を描くエピソードでもありました。

 

ポップ珈琲

 

たこ(光石研)と幸子(市毛良枝)の若年期のお話。

でそのキャスティングが…どことなく懐かしい香りが漂ってくる、

良い所を持ってきますよねぇ。

森迫永依さんは23歳かぁ。私の記憶では「ちびまる子ちゃん」で止まっているよ…(笑)

前田旺志郎さんは歳を重ねたら、そのうち寅さん役を演じそう。

 

子供を産み、元々体の弱かった幸子を悪化させてしまったたこは、

自力で養ってあげられない事に責任を感じて、彼女の両親に療養費をせびったまま

姿を消してしまったらしい。

自分がいなくなれば親とも仲直り出来るかもしれない…

もっと財産のある良い人と結婚したら幸せになるのかもしれない…

そんな想いで行動をとったんでしょうけど、それは逆に、若いからこそ出来る"愛"でしょ。

三者から見たら無責任過ぎる…(泣)

でも、彼女も彼の気持ちが大人になってから分かったのか、

過去を話す時も嫌な顔1つもしない優しい人で良かったです。

おじいちゃんの所に嫁がせるより、ずっと素敵な出会いでしたよ。

 

幸子がたこの遺骨を砕いてカップに入れ、そのコーヒーを飲む姿には

最初はギョッとしましたが、

心で繋がり、互いを求め合っていた2人が、コーヒーを通じてようやく1つに繋がる…

この、一見突飛でも、場面を明るく照らしてくれる流れこそが、

本作で伝えたかった"ポップ"なのかもしれませんね。

 

たこの遺骨が青山にとっては"魂"に変わり、

その魂には青山の想いが、今度は垣根、ぺい、ぼっちゃんと様々な人の想いが混じり、

また新しい誰かに受け継がれていく…。

未来を感じさせる、爽やかなラストでした。

 

***

 

「人は"ひとり"ではない」を一貫して描いた作品でした。

癒される時間になりそうだなぁ…と思っていた初回の頃とは違った形になりましたが、

3話での一人で生きて行く覚悟を決めた「金魚珈琲」だったり、

4話での奥さんに今でも未練が残り、後悔の念を抱えている「ガソリン珈琲」だったりと

決してストレートにハッピーエンドとは言えないような話もあった事から、

本作は一杯のコーヒーを通して、

それぞれにしかない"人生"を映し出す物語なのだと思えば納得の出来でした。

 

評判を見てみると、中盤からずっと描かれてきた暴力的な描写が好みではない人、

「もっとほんわかした作品になると思っていたのに」と言う人も散見されましたが、

私は全然アリだと思っていました。

青山の"人生"でもあるから。

 

たこの入れたコーヒーが好きだからと、たくさんの住人に慕われていたように、

青山も暴力団の世界では「兄貴」と慕ってくれるぺいがいて、懐いてくれるぼっちゃんがいて、

仕事が出来る事から上司にも期待の目を寄せられていた。

それらの信頼を全て裏切り、全く住む世界の違う移動珈琲屋へと転向したら

引き止めてしまいたくなるのも仕方がないでしょう。

で…その手段が、彼らは頭脳でも誠実さでもなく、

暴力でしか表せなかっただけなんですよ…きっと。

 

垣根も移動珈琲屋の店主に…という事にはならなかったですが、

ぺいはアルバイトとして働くみたいなので、

私の思い描いていた理想はほぼほぼ叶った感じですね。良かったです。

まぁ、あのラストを見れば、垣根がお客さんのままなのも自然かな?

いつか自分で店を作る日を夢見て…

 

ゲストはいくらでも呼べそうな内容ですし、

SPドラマとして、青山&ぺい+垣根の今後を描く続編を定期的に見てみたいです。

 

そして来週からはもう次のドラマが。

また飯テロだ!

西島さんだとどうしても、ただの名探偵には思えなくてですね…(笑)

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓今までの感想はこちら↓

 

kimama-freedays.ddns.net

 


半径5メートル 4話 感想|"かもしれない"世界で育まれる親子の関係

 

f:id:rincoro_ht:20210505224742p:plain

 

楽しみにしていた香織(北村有起哉)の回。

やはり、今ではSNSが主流になっているだけに、

今回のテーマが最も"身近な問題に斬り込む"本作らしかったですね。

 

いつからスマホを持たせるか問題、Twitter、オンラインゲーム…

劇中では触れていませんが、顔出しの多いTikTokとかも。

あまりにも発達し過ぎているから、親世代だと経験していない事や、知らない事、

自分では考えられない事がどんどん出てきて、

年の差が離れていればいるほどジェネレーションギャップに陥りがち。

しかし…いつの時代でも変わらないのは、親が子供を心配する事。

親の方から歩み寄っていかないと、子供に気持ちが伝わらないっていうのは

不変なのだと考えさせられるお話でした。

 

否定的に捉えられるイメージのある「若者のSNS」も、

本作の場合は心温まるヒューマンドラマに味付けされる。

だからと言って、SNSに潜む危険性をスルーした呑気な内容になっている訳でもない。

成りすましの成りすましも、もしかしたら保護団体の成りすましだってあるだろうし。

自分の行動を無防備に書き込む事による、ストーカーが浮上してしまいそうな危うさとか、

「だれか泊めて」ってタグをつけたらすぐに複数の男性から反応が返ってくる怖さとか、

利用の仕方次第では危険に晒される可能性があるかもしれない…という含みは、

ある程度持たせていたように思います。

 

人物描写においては、北村有起哉さんは光っていたなぁ…。

ファミレスで娘に会うために父親の姿になり、男性として接しようとするんだけど、

話し方や、話し終わる際の声色からは、所々女性らしさが漏れ出す感じがむしろリアル。

完璧に隠せられないのは「自分らしく生きる」をモットーとしているからなんでしょうね。

娘に正体を特定されて「どうして分かったの?」と言う前のほんの少しの"間"に、

動揺や嬉しさが一気に込み上げるのが伝わる声の演技も凄い。

 

そして、個人的に本作で好感度が増したのは、

今度うちに遊びにおいでといった旨のメッセージを娘に中々送れない時のシーン。

「送っちゃえば良いじゃん!」と言わんばかりに、

誰かがスマホを抜き取って代わりに送るとか、うっかり送信ボタンを押してしまうとかではなく、

宝子(永作博美)のハグで勇気をもらい、"自分の意思で"送った…とする

描写に落とし込んだのが良かったです。

 

次回は前後編。かつて噂になったブラックサンタを題材にしているんでしょうかね?

今回も面白かったですが、盛り込み形式ではなく、

そろそろ1話みたいな「宝子に振り回される風未香(芳根京子)」の関係性を

メインにした話も見てみたい気はしています。

 

 

↓次回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net