2020年夏ドラマ-未解決の女一覧

未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 7話(最終回) 感想|SPの方が合っているのかも。

 

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前回と今回だけで捉えたら、紳士的な対応をする矢代(波瑠)と

それに元気付けられる鳴海(鈴木京香)の

所謂"王子様とお姫様"的な書き分けがされていてバディが魅力的に映るし、

泣かせに行きがちな逮捕のシーンも「どうか謝らせてくれ」という刑事側の誠意で

復讐を止めさせた捻りが効いていたのが面白かったです。

犯人側の背景も丁寧に描けているし、「文字の神様が降りてきた!」を二度言わせる形で

視聴者の心を掴む工夫も出来ているとも思います。

 

ただ、本作に最後までむず痒さを覚えたのは、

「文書捜査」のアピールが控えめ過ぎた事だけ。

本当に、それだけ。

刑事ドラマとしては普通に見ていられるんだけど、

でも見たいのは木8でやっているような内容じゃない…

ツンデレな2人は可愛げがあって好きなのに…

これらは前シーズンでも感じていましたが、続編になっても結局、

その気持ちは拭えないままだったなぁという印象が残ってしまいました。

あと、やっぱり登場人物も多いんですよね。

6係がチーム一丸となって原因究明していく姿を、もっと見たかったです。

 

去年放送されたSPの時は、文書要素も活かせていて、

脇役にもそれぞれスポットが当たった作りになっていたので、

前回と今回の話も少し手を加えて2時間構成で放送していれば

より満足出来ていたのかもしれません。

主題歌が変わっても本作の世界観なら上手く消化出来る事も証明されましたし、

物語に深みを増して行けば増して行くほど

主題歌が流れた時の切ない余韻もガッツリ残せる所は"強み"であるとも思っています。

だから…連ドラじゃない方が合っているんでしょうね。

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 6話 感想|室長の名場面集めました!みたいなED

 

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前シーズンの最終章でも(ってか、最終回近くになると「最終章」と銘打つドラマが多すぎ)

前後編でしたからね。

豪華なゲストを何名も呼んだ辺り、こりゃあ引っ張るんだろうなぁと思っていたから、

今回で事件が完結しない事に驚きはなかったけども…

文字要素が「梵字」しかなくて、後はよくある刑事ドラマと変わり映えしない作風で

時間延長っていうのはちょっと…(汗)

個人的な都合もありますが、途中、若干ウトウトしながら見てしまってましたw

 

それに、刑事ドラマが多く作られるが故の弊害なのか、

警察官が容疑者だった!という設定も、

しかもそれを最終章に持ってくる所も「ああ、またかぁ」と。

確かに緊張感を煽るには相応しい題材なんでしょうけど。

でも、つい先週までその話を取り扱った某警察学校ドラマと、

(正確には違うものの)設定自体を取り入れた某機捜隊のドラマを見てからだと、

どことなく既視感を覚えてしまったかなぁ。

 

あと、仲間の誰かに死亡疑惑が持ちかけられる流れも、割とこの局ではやりがちな印象。

矢代(波瑠)の時は、まぁ主人公だから大丈夫でしょ…と思いながら見ていましたけど、

うーん…古賀(沢村一樹)の場合はどうなんですかね。

2サスだったら序盤で遺体として発見されているくらいの出血量と倒れ方でしたよ?

あの状態から最終回ではピンピンしていたら逆に凄いよ。

早く処置しないと記憶を失った刑事になっちゃうっていうのは置いといて…

そうですね、「古賀の名場面集めました!」みたいな視聴者を泣かせる気満々の

ED映像通りに彼が退場する事になるのは悔しいので(笑)

ここはやはり無事でいて欲しいですし、

富野(市原隼人)が撃ったのではないとも願いたいです。

 

女性役が北乃きいさんだけに、事件の真相を握る"きい"パーソンになるのかも。

とりあえず、答え合わせとなる来週を待ちます。

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 5話 感想|ダイイングメッセージに漢字は使うなかれ

 

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あのダイイングメッセージは「三」じゃなくて、「青」と書こうとしていたのかと。

漢字の方が時間かかりますよねぇ。

私がもしその状況に陥ったら、カタカナか平仮名で残してあげようと心に決めたのでした。

まぁ、書きかけで終わったのなら、犯人を探し出せなかった当時の刑事達も腑に落ちるけど…

でも…「川」とか「さんずい」とか捻らずに

そのまま「三」がつく重要参考人に絞った辺り、やはりウのカツだったのは確かですな(苦笑)

 

内容の方は、シーズン2以来最も"文書""文字"の要素が活かされていた話になっていた印象。

特に映画のアンケートから人となりを分析する所は、

文字マニアの鳴海(鈴木京香)だからこその独自の着眼点が効いていて興味深く見られました。

妄想と言ってしまえばそれまでなんですけど、

矢代(波瑠)含む行動派の刑事と頭脳派の鳴海の二者間で、どれだけ特徴を書き分けられるかで

本作の魅力が決まってくると思っているので、今回くらいの妄想なら"一人の刑事の推理"

とも捉えられますし、丁度良い塩梅なんじゃないでしょうか。

 

鳴海の描写だけでなく、

体育会系らしく、人質候補にも積極的に名乗り出る頼もしい矢代に、

口下手が故に危機的状況には体を張って守る草加遠藤憲一)に…

それぞれの適材適所っぷりが感じられたエピソード。

 

こっちのエンケンさんには幸せでいて欲しいから、最後まで家族も体も無事で良かったなぁ。

家庭を顧みず仕事優先な所とか、ジャーナリストの沖が出ていたのとか、

「竜の道」を思い出してしまった1時間でもありました。

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 4話 感想|「当てずっぽ」が引っかかる

 

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前シーズンよりもゲストの見せ場はしっかり用意されているし、

主題歌との相性も良く、切ない余韻の残る人情モノとしては

結末も上手くまとまっている印象。

今回は何より、広大なひまわり畑と白いワンピースの映える可憐な少女の対比が効いていて、

お盆は過ぎたものの、夏という時期もあり、そういった行事を彷彿とさせられる設定で、

お母さんも上の世界で二人の今後を見守ってくれているのかな…なんて思いながら

見てしまってました。

今までのラストの中では一番好きかも。

 

しかし、本作の主役であるはずの「文書」が

エピソードにあまり活かせていないのが気になりますね。

特に「一応文字も絡んでいる」や「当てずっぽ」という台詞を刑事に言わせちゃうのは…

コンセプトを壊しているんじゃないのかな?と思います。

最終的に事件の真相を掴む手がかりとなったのが、その「当てずっぽ」で推理した

手紙に書かれた "と" の書き文字と、駒に刻まれた "と(と書いて金と読む)" の始まりが

朝顔が蔓を巻いたみたいな形になっていたから、あの男と娘は実の親子だったという

結び付け方もちょっとこじつけが過ぎるし…。

(文字の癖は親子で遺伝するものなのかが疑問で…。)

形が完全に一致するのが決め手となるのなら、それは文書捜査官の仕事じゃなくて

科捜研に置き換えても十分成立出来そうなんですよね。

 

キャラクターは好きなんだけど、内容はベタな刑事ドラマなんだよなぁ…

という複雑さをまたもや感じる事になるのかどうか。

SPは「文書」が活かされていて、ストーリーも含めて面白かったんですけども。

次回の草加遠藤憲一)メイン回に期待します。

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 3話 感想|真相は明かされない方が良い時もある…

 

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サンドイッチの中身を口につけたあどけなさが漂う学生姿の伊藤健太郎さんも、

フレッシュさがある教育実習生姿の伊藤健太郎さんも、どっちも堪能…。

やっぱり、引っ張りだこの役者さんにはそれなりの理由があるという事。

「先生…本当に好きでした」のタメ具合に若者だからこその繊細な気持ちが感じられましたし、

最後の教師を抱きしめるシーンには、確かに矢代(波瑠)や鳴海(鈴木京香)と同じように

目を覆いたくなるほどの威力がありましたね。

今回は伊藤さん劇場だったと思っています。

 

事件の内容自体は、凄腕の運動部のコーチが登場してきた時点で

パワハラ問題が掘り起こされるんだろうというのと、

藤沢(高梨臨)を慕う玲一(伊藤健太郎)の関係からし

実は恋愛感情が湧いていたのではないか?とも予想していたので、そこまで意外性はなく。

 

しかし、教師と生徒の実らなかった恋バナは、いつ見ても切ないもので…

微笑ましい恋愛をする純粋な生徒まで隠し撮りして、

それを脅しに使おうとした片山(谷田歩)。

誰かに恨みを買われても仕方ありませんね。

あの場で玲一が咄嗟に「俺が殺しました」なんて自白しなければ、

時間が経って二人とも大人になっていたし、

いつかは結ばれる事もあったのかもしれませんけど、

頑なに玲一を庇おうとする様子に放っておかずには行かなかったが故の言動だったのでしょう…。

 

第五版と第六版で「自業自得」の解釈が大きく変わる所はタメになり、

事件を紐解く鍵が国語辞典にあるという絡ませ方は面白かったです。

 

そして最後は、結婚出来なさそうなのに気づいていないコンビの描写。

苦い余韻の残るシーンの後だったので、矢代と鳴海の鈍感さに

ホッコリとした気持ちで見終える事が出来た気がします。

何も明かされない・知らない方が良い時もありますね。ここの対比は好みです。

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 2話 感想|やっぱり期待を裏切らない野間口さん!

 

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文字の神様が降りてこない鳴海(鈴木京香)。

いつもは積極的に行動に移す矢代(波瑠)が今回は鳴海を遠隔操作で指示する立場に回る。

(「よく頑張りましたね」って部下が褒めているのにはじわじわ来たけどw)

ちょっとイレギュラーな回。

こういった話は話数を重ねてからやるものだというイメージがあったので、

2話の時点でやってしまうとは意外でしたね。

 

しかし、逆パターンにしたためか、序盤で動き回る矢代、

前回と同じ分量の古賀(沢村一樹)vs桑部(山内圭哉)の捜査会議のシーンに加えて、

今までピンポイントに出番があった鳴海を前面に出す事など

描くべき内容が増えてしまい、残りの6係のメンバーが出番がなくても特に支障のないような

存在感の薄いキャラクターに仕上がってしまった気がしました。

うーん、登場人物が多過ぎるからなんでしょうかね?

草加遠藤憲一)なんて、恋…?と動揺させるだけで

申し訳程度に尺をもらっている感じでしたし(苦笑)

せめて、捜査会議のくだりをもう少しカットしていれば

10年前の事件描写にも深みが増したんじゃないかと思います。

あんなに可愛らしい野間口徹さんも珍しいしさ(最後は安定のサイコパス役だったけど)。

奥さんに対してどれだけ歪んだ愛情を抱えていたかとか、

男尊女卑する教授に対して徐々に募っていく憎しみだとか…

もっと旦那さんの内面を知りたかったかな。

 

事件捜査自体に関しては…

前回より「文書捜査」が主役の内容になっていたし、

話の半分以上は妄想で残り30分くらいは事件解明シーンをやるという

グダり構成でもなくなりましたが、

確かな証拠を得ないまま また"妄想"だけで取り調べしようとするのは、

刑事ドラマとしてはタブーなんじゃないか?と思うのでした(笑)

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 1話 感想|最後は宮川一朗太さんで魅せる。

 

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同じ局だからデカデカと出せるジャイアンの画像とか、

古賀(沢村一樹)と桑部(山内圭哉)が心の声で喧嘩し合ったりだとか、

こんなに随所にくだけた要素が入る作品だったっけ?という戸惑いが(笑)

まぁ、6係の中でも明るい矢代(波瑠)に合わせたのでしょうねぇ。

それにしても…第1シーズンの時は実験的な印象が強かったので

まさかSPを経て第2シーズンまで続編があるとは思いもしませんでしたし、

クールな役が多いイメージのある波瑠さんが

ここまで正反対の「自分が自分が」キャラの主人公に馴染んだのが意外で、

少し感慨深いものがあります。

 

内容自体は、2時間拡大SPにしたのが原因なのか、

本来見所となる"文書捜査"の部分が脇役に追いやられて

全体的によくある刑事ドラマの展開に偏ってしまったため、そこまで引き込まれず。

劇場に主要人物が集合して真相を解説するシーンに30分くらい時間をとってましたけど、

あれが2サスあるあるの崖のシーンに見えちゃって(笑)

(死ぬな!と止めに入る所まで一緒ですし。)

「もーいちど ころす しょーしたい」というメモ書きに

「コロスという名のショーをもう一度やりたい」意味合いを持ってくるのも

ちょっと無茶があるような…「ステージに立ちたい」じゃないのか?とも思ったりしましたが…

 

炎をまとわせギラギラした幸坂(宮川一朗太)の目のカットが印象的で、

主人公を食うかのような気迫に圧倒させられるほどの宮川一朗太さん劇場を堪能したので、

無理くりな話でもここに満足したから良いかなぁ…♪という気分で見終えた初回でありました。

 

ポスタービジュアルに財津(高田純次)がいないと思っていたら

初回で退場だったのですね。

「うっかり殉職なんて困るしね」なんて言っていたので消されなくて良かった。

各登場人物が安定感を見せる中、最後の最後に男らしさを見せて去っていく姿が

かっこよくありつつも、切ないです。

 

とりあえず初期設定として、今シーズンはこんな顔ぶれ、

こんなスタイルでやっていきますよ〜というのをザッと示した感じ。

いきものがかりの主題歌も結末と早速リンクしていて、すんなり受け入れられたなぁ。

 

次回から通常運転。掛け合いが大好きな矢代&鳴海(鈴木京香)のコンビを再び楽しみます!!

 

 

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