2021年秋ドラマ-恋です!一覧

恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 10話(最終回) 感想|2人を描く時間が足りてない気がした最終回

 

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※結論から言ってしまうと、褒めた感想にはなっておりません。

でもそれは、今までの回の感想を読んだ方なら分かっていただけると思いますが、

本作を好意的な目で見てきたからこその率直な内容です。

この前書きを読んでいただいた上で、大丈夫だよ!という方がいて下さったら嬉しいです。

そして、自己責任でよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

九州での経営の撤退に伴って森生(杉野遥亮)も退職→ニートになるって、

ユキコ(杉咲花)の顔を見に行く口実作りにしても強引では!?wと思ったけど、

まぁそれは置いといて。

最終回は…ざっくり言ってしまえば"多様性"でまとまりましたね。

自分のやりたい事を諦めずにやってみる。大切な人の人生に寄り添ってみる大切さ。

良くも悪くも普通の物語に落ち着いた感じです。

 

なぜ「普通の物語」という表現をしたのか?は、

前回まで散々掻き回すだけ消えていった緋山(小関裕太)の存在と、

獅子王鈴木伸之)の同性愛という設定の広げ方にあります。

特に後者の事について触れるなら…私は以前、5話の感想の終盤でこのような言及をしていました。

ただ、1つだけ不安になったのが、獅子王が森生に特別な感情を抱えている事について。

うーん…確かに"多様性の尊重"と言えば悪くないんですが、

そこに踏み込んでいくとなると、ちょっと次元が違ってくるし、

ユキコと森生の"自分は普通じゃないと感じる部分を普通に思わせてくれる"

2人の関係の変化を描くという主題が薄まってしまうような…?

過去にもこういった不安要素は、ハチ子(生見愛瑠)の嫌がらせを匂わせるオチや、

イズミ(奈緒)の偏見の描写にもあって。

それでも結局はズルズルと引き延ばす事なく、弱視を露骨に"かわいそう"演出するでもなく、

次回の前半部分(あるいは物語の前半の段階)でさっぱり解決してくれる所に

本作への信頼を寄せていたので、

獅子王の設定もそんなに不安に感じる必要はないだろうと思い

最後まで触れずにいたんですが…

ここまで見てきて、「ああ、やっぱりそうなっちゃったか」という

残念感は残ってしまいました。

 

ぶっちゃけ、本作のテーマである「普通じゃないを普通に変えてくれる」は、

ユキコと森生、空(田辺桃子)と青野(細野佳央太)の関係性、

あとは+α程度にハチ子とイズミの偏見を描く"まで"で成立出来ていたんじゃないかと思います。

こういう表現は失礼にはなってしまうのですが、

障がい者が目には見えない苦しみを抱えているように、健常者も同じような苦しみを抱えている

(だから健常者が不自由なく生活を送れているとは限らない)という部分を掘り下げるなら、

「顔の傷のせいで本来の自分を見てもらえない」「子供の頃にクリスマスの日に捨てられた」

経験をした森生がいるし。

ハチ子とイズミも含めたら、"今"のユキコとどう向き合って行けば良いのかと

悩める所が共通しているから。

そして、ここ最近で最も本作らしさが滲み出ていたのは

青野と空のエピソードだったのは言わずもがな。

 

もちろん、本作の登場人物はみんな大好きだから、

"登場人物を応援する目線"で見たら、ユキコを過保護な親のように面倒を見る事だけに

囚われていたイズミがああして解放されて、新たな恋にウキウキするまで変われたのは

純粋に良かったと思えるし、獅子王の人に対して真っ直ぐな性格は尊重したくなりますが…

"1つの作品"として客観的に見たら、獅子王の同性愛の設定と、

三角関係で揺れ動くイズミの心情描写は掘り下げる必要があったのかどうかは疑問。

もっと必要なかったのは、元彼・緋山の出番で…

8話であった、障がい者には優しくするフリして不良には差別する

謎の線引きの意図も明かされなければ、最終回で全く現れなかったのを考えると、

最初からいなくても良かったのでは?としか思えませんでした。

 

緋山を中心にベタなラブコメあるある展開に寄せていったり、

中盤での獅子王とイズミのエピソードにじっくり尺を割いたりするくらいだったら、

大切な人がいない新生活を送っていたユキコと森生の"1年間"の様子を描くなり、

調理専門学校に通うオチで終わらせずに

キッチンカーで商売繁盛するまでの紆余曲折を描くなりして

もっと2人の幸せな日常を見せて欲しかったというのが本音です。

最終的に「俺のやりたい事って、ユキコさんと一緒にやる事なんで」

「私は…黒川といる時が一番楽しくて、世界が広がる」という結論に落とし込むのであれば、

お互い離れ離れの場所で活躍して、ある程度順調に仕事は出来ているものの、

「あの人がいたら…」といったどことなく感じる物足りなさや心細さを描写した上で…だったら、

この台詞自体により胸を熱くさせられたのかもしれません。

 

という訳で、個人的には消化不良な最終回でした…。

本当は「ハッピーエンドで終わって良かった!」って

心の底から喜んで終わりたかったんですけどね…(泣)

今期のドラマの中でも1,2を争うほど好きな作品だったからこそ

終盤以降の展開には勿体なさが残りますし、

民放での放送じゃなければ他の要素も盛り込んでラブコメ路線に偏る事も

なかったのかな?とすら思いました。

 

ただ、初回から「これは良い意味で期待を裏切ってきたぞ!」という可能性を感じて

好意的に見てきた気持ちは忘れないでいたいので、6話までは心に閉まっておくつもりです。

あるあるエピソードから、言及されるまで気づかなかったエピソードまで、

考えさせられる機会を作ってくださり、ありがとうございました。

消化不良で終わった分…その後=SPでの続編をお待ちしております。

まぁ、この枠は反響が大きければ、放送する傾向にはあるんだけどもね。

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 9話 感想|好きだから別れる…も定番だねぇ。

 

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ブコメあるある。

セミファイナルの段階で遠方への転勤を勧められる。

ライバルが恋人をハグする所に遭遇する間の悪さ。(あれはどう見ても一方的なハグだったけど)

2人が両想いになりつつある時に限って、自分の進みたい道がお互いに見つかって

どんな選択をすれば良いのか迷いだす。

そして、必ずどっちかが「大切な人の幸せを想って」本音を言わずに身を引く…。

こんな感じで、定番の要素がてんこ盛り!な内容になっていましたね。

 

思えば、ユキコ(杉咲花)と森生(杉野遥亮)は

「"普通じゃない"を"普通"に変えてくれる」存在に出会う所から物語が始まって、

それからは現在進行形で「今の自分に何が出来るのか」という想いが

ポジティブに描かれてきました。

つまり、社会人になったらどう過ごす?とか、どんな仕事をしたいのか?とか

そういった現実的で少し先の未来の話にはほとんど触れてこなかった訳で、

いざ自分と向き合う際に「私が重荷になっている」と感じて

すれ違ってしまうのも"訪れるべき試練"だったのかな…という気がします。

 

ただ、冒頭でも例を挙げたように、今回の2人の別れ方や動機は

弱視の設定を取り入れなくても成立出来るもの。

別に、定番の展開がダメだと言いたいんじゃないんです。

けれども、「私が重荷になっている」と感じた

ユキコだからこその苦悩や葛藤の描写に物足りなさを覚えてしまったんですよね。

う〜ん…何というか、これからも森生と一緒にいたいというわがままな気持ちと、

自分の存在を理由に可能性を狭めて欲しくないという大人目線の気持ちの

どっちを優先するか、私たち以上に迷ったんじゃないかな?って。

 

例えば、遠距離恋愛

この表現は語弊があるかもしれませんが、

健常者だったら「遠くても会おうと思えば会えるし、テレビ電話もあるからへっちゃら!」と

強気に捉えられる人だっていると思うんです。

でも、ユキコの場合、遠距離恋愛をするにはハードルが高過ぎる。

もっと具体的に書くなら、飛行機のチケットをとって会いに行くにしても、

空港の中が広い上に慣れない道を歩くから希望の場所に中々辿り着けないだろうし、

そうなってくると誰かの手が必要になる訳で、状況によっては迷惑をかけるかも…と考えて

会いに行くのを遠慮してしまうかもしれない。

そして、テレビ電話は"会いに行かなくても顔が見られる"文明の利器ではあるけれど、

そもそもユキコは近づけて見ないとどんな顔をしているのか分からないので、

コミュニケーションも純粋に楽しめなくなってしまう恐れがある。

森生の事がどれだけ支えになっていて、どれだけ大切かは

前回の台詞「黒川と会うまでの私は、そんなに強くなかった」

「全部…黒川がいてくれたから出来たんだよ?」でも証明済みだからこそ、

彼と過ごす日々を犠牲にすると分かっていながら

別れる決心をしたユキコの心境をもっと深堀りして欲しかったです。

 

前半の森生の部屋に招待するシーンまでは

本作らしさが上手く取り入れられた"考えさせられる"内容にはなっていたんですけど…

正直に言ってしまうと、放送再開してからの話は

構造がベタなラブコメ寄りになっている感は否めません。

その理由は、脚本協力が関わるようになったからなのか、

原作が完結していないが故にオリジナルの話を考えた結果

そうなってしまったのか…が考えられますが。

最終回は「終わり良ければすべて良し」になる事を願うしかありませんね。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 8話 感想|"本当の顔"を知る森生と、知らないユキコ

 

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爽やかスマイルで知識も豊富で、要領も良いイケメンエリートが恋人の前に現れて、

嫉妬したり、何も出来ない自分に落ち込んだりする…といった展開はラブコメディでは鉄板。

でも、今回は"相手がどんな顔をしているか分からない"という弱視ならではの設定を活かし、

本作らしさと王道が上手く絡められていた印象がありました。

 

緋山(小関裕太)が現れるたび、敵意をむき出しにする森生(杉野遥亮)。

相手のためを思ってやったつもりが、緋山に一歩上手の対応をされ傷ついてしまう森生。

私たちから見たらその時の反応は、マーケットで本格的に関わるよりも前から

かなり分かりやすいものなんだけれども…

ユキコ(杉咲花)は「(突然のライバルに嫉妬の炎を燃やしている事に対して)そんな訳ないよ」

「ないない」などと、そこまで深くは気にしていない様子。

あくまでも"いつもの"自分に真っ直ぐで素直な森生だと思っている。

ストーブの件は流石に直後の行為だったから気遣ってくれたけど、

森生が緋山を気にしているって分かっていたら、

2人だけの会話の最中で元彼の名前を出さないはずですもんね。

 

森生も森生で…些細な事で敏感になっちゃうのも共感出来るなぁ。

キャンディケインのくだりも、豆知識を披露すればそれはそれで楽しいだろうけど、

「へぇ」「そうなんだ」で終わって広がりにくい会話だし、

一緒に「何だろうね?」って想像を膨らませるから弾む事だってあるんだし。

カイロはどこでも温められて、しかも持ち歩きやすい文明の利器よ?

こんな感じで別視点で見れば、森生だからこその良さも伝わるんですけどね…

恋は日常世界を変えてくれるだけでなく、時に視野を狭めてしまうもので、

徐々に余裕がなくなっていく彼の姿には、見ていて切ない気持ちにさせられました。

 

でも、ユキコは決してブレない。

このまま勘違いでケンカに発展する形で引き延ばさず、

1話内で森生への想いをビシッと言ってくれたのは良かったです。

2人は固い絆で結ばれているのが伝わる説得力と安心感。

"森生と出会ってから出来た事"で今までの回想を走馬灯のように流す演出にも泣かされます…。

もっとわがままを言うとしたら、空(田辺桃子)と青野(細田佳央太)間での

ペアストラップのくだりは群像劇の一部で片付けるのではなく、

「黒川が大好きだよ」「どんな顔してるかは見えないけど、

自分を想って動いてくれてるのは見えてなくても伝わるよ」という意味合いで

ユキコと森生にも同じような事をやって欲しかった気もしますが。

まぁ、前回のお揃いのアクセサリーがあるし、将来的には婚約指輪も控えているので…

最終回までとっておくんだろうなって事で、そこはポジティブに受け止めておきます。

 

森生との関係は壊れる前に修復出来たものの、

まだユキコには"見えていない"緋山の本性は次回以降に持ち越し。

あの尽くす感じ…自分は普通の人だから幸せに出来ると自負している性格…

なんか、6話の空の「支えてやった元彼」と似たような匂いがするんですけど(汗)

こちらはただの悪者で終わらないと良いなぁ。

 

そして青野くんはとにかく心配。

クライマックスに差し掛かると事故が絡んでくるのも、あるあると言えばあるある。

でも、現状はホームドアが設備されていない駅の方がまだ多いから、

本作の場合は避けては通れないエピソードでしょうね…。

人身事故もよく耳にしますし。

次回の冒頭で何事もなかった事になりますように!

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 7話 感想|推しになってくれませんか?

 

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私は基本的に本作が大好きだし、本作への愛は感想を読んでいた方だったら

なんとなくでも伝わると思うんです。

その点を踏まえて今回は…"登場人物への理解を深める"話としては、

今までより1人1人愛着が湧いて温かい余韻が残るものではあったけれども、

弱視を取り扱う"本作らしさ"で考えてみたら、少しぼやけてしまったのかな?という

半々の気持ちで見てしまってました。

 

というのも、全体的に「三(四)角関係で繰り広げられる」

「もはや誰が当て馬だか分からないほど切ない」みたいな、

よくあるラブコメに近い感じがあったんですよねぇ…今回の内容って。

特にクイズ王までのくだりなんかは、森生(杉野遥亮)と獅子王鈴木伸之)と

誠二(岸谷五朗)の3人によるドタバタコメディでしたし(笑)

転けそうになってついあの体勢になってしまって、勢いに任せて…っていう

胸キュンシーンもド定番ではある。

 

森生とユキコ(杉咲花)の間にもあった「普通とは?」が本作のテーマとするならば、

今回は、獅子王がイズミ(奈緒)にカミングアウトした事で、

彼女はそれをどうやって受け入れるのか?がメインの話だったのかもしれませんが…

うーん…その代わりに、せっかく挑戦的な題材の弱視

多様性というフォルダに"含まれているものの1つ"に格下げされてしまったような

勿体なさを感じさせました。

もちろん設定は置き去りになっていないし、ユキコが将来の夢を持ちたいと思えたきっかけが

誠二の「脳に映像を送って娘の写真を見せたい」という

願いから来ている事を匂わせる描写もあって、主人公の物語もちゃんと紡いではいるんですけどね。

思いつきで書くとしたら…

イズミと獅子王のラストは、ユキコの「夢を持ちたい」で影響を受けてから動いた流れに見せて、

主題歌がかかっている中でもう少しサラッと描き上げるとか。

印象に残りやすい終盤ではなく次回の前半に持って来させて、

今回はイズミのエピソードを抜きにして

写真館→元彼と出会う流れで終わりにするとかしてみたら、

本作らしさが埋没する事はなかったのかもしれません。

 

とは言え、イズミの健気さには普通にホロっときました。

「好きでい続けて良いですか?」じゃなくて

「推しだと思って見守っても良いですか?」は今の時代にぴったりだなぁ…と。

獅子王さんと恋をするには生まれ変わらないと無理って言ってくれているのも、

彼の価値観を受け入れて、尊重しているから出てくる言葉なんですよね。

みんな優しい。今回も優しい…。

 

次回は元彼の緋山(小関裕太)と本格的な絡みがありそうです。

再び三角関係のいざこざが主体となった物語になる可能性は無きにしも非ずで

ちょっと不安ではあるんですが、

ユキコの話には戻るので…6話以前のキュンとしつつ考えさせられる内容になる事を期待します。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 6話 感想|見える・見えないの壁を埋めてくれる"好き"の存在

 

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今回、ユキコ(杉咲花)が「見えなくても同じものを好きになれる」と言っていたけれど、

その言葉をまさに青野(細田佳央太)が体現してくれたような気がします…。

 

空(田辺桃子)に嫌がらせをしていたのは元彼で。

最初は優しさのつもりで接していたのに、

ある日別れを告げられてしまったのが気に食わなくてあの行為に出たんでしょう。

だから「してあげた」。

元彼はきっと見返りが欲しいタイプで、

"障がい者を助けている自分"という優越感に浸っていなければ

「してあげた」なんて言葉は出てこない。

健常者とか障がい者とか関係なく、本当に好きだったのならば、

空がマラソンが一番の楽しみである事も知っているはずだし、反省もするはずなんですよね。

 

日常生活では「すみません」って息を吐くかのように言う癖して、

本来の意味では使おうとしない。終いには「親が…」とか言い出す。

こいつはムカつく…こんな奴捕まれば良いのに…と誰もが思うタイミングで、

青野が勢いのままに感情をぶつける所がね…もう、泣けました。

ああ、気持ちは同じだったんだ…っていう嬉しさも込み上げてくるほどでした。

結局、名前を呼ぶだけだったけれども、その後に何を言いたかったのかは伝わってきます。

 

ピアノが好きになるのも、ラーメンが好きになるのもそれと通ずるものがあって、

きっとこういうアクションを起こす事から始まるんだろうなと。

見えないものだったとしても、他の感覚を使ったり(あのシーンで言えば聴覚)

今どんな状況なのかを読み取ったりと

自分の能力を活かして目の前の物事を知ろうという意思があれば、

"好き"は見つかるし、共有出来る。

2人のためのマラソンコースを計画したユキコも流石でしたが、

「見える」「見えない」で生まれる壁を少しでも埋めようとしてくれているのが分かる

ストーリー運び・構成の丁寧さに、今回も心を動かされました…。

しかしまぁ、1話の感想で書いた

「自分にとっては 周りと比べて浮いている=普通じゃないと感じる部分でも

相手が普通だと思わせてくれる」を、いろんな形で、本当にブレずに描き続けてますね。本作。

 

いつもは何となくマイペースで、知識と教養の豊富さから

みんなよりも一足早い"人生の先輩"なイメージのある青野だからこそ、

怒りを露わにしたのも新鮮に映って、引き込まれて見てしまいました。

そして…個人的にもう1つ新鮮だったのは、

主人公の友達と主人公の彼氏が真正面からぶつかり合っている構図。

主人公と彼氏or友達がぶつかり合うのは見た事はあっても、

関係者同士で…っていうのはあんまり見た事ない気がして。

あくまでも主人公を引き立てるために作られた"脇役"じゃなくて、

全員にスポットライトを当ててそれぞれの考えを掘り下げていく描き方をしているから、

「こんな世界の見え方もあるのだ」という新たな発見に繋がるのだとも思っています。

 

後半戦に進む段階で、ユキコと森生(杉野遥亮)の話からはちょっと離れて、

今回は友人の空にフォーカスを合わせた作りになっていたのも

捻りが効いていて良かったです。

 

で…次回は浴槽でのシーンやら、イズミ(奈緒)の告白やら、

全体的には話が動きそうですが…なんと、来週はお休み(泣)

ベストアーティストの存在をすっかり忘れておりましたw

寂しいですなぁ。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 5話 感想|誰しもが何かのマイノリティ

 

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ユキコ(杉咲花)と職場、ユキコとハチ子(生見愛瑠)の和解、

森生(杉野遥亮)の過去、獅子王鈴木伸之)の森生への想い、2人の関係のすれ違い…

いろんな人があらゆる方向で事情を抱えては、

勇気に出して言葉にしたり、本心をさらけ出すのに迷いがあったりする形で

自分自身や相手と向き合う話が描かれた今回。

今まで以上にエピソードを盛り込んでいた感じがありました。

 

でもそれは、弱視白杖を使って生活しているユキコに、

「かわいそう」「普通じゃない」というイメージを植え付けさせないようにする

優しさなんですよね。きっと。

主人公だけじゃなく、みんなに平等に焦点を当てる事で、

ユキコも"日々生きづらさを抱えながら生きている1人"なのだと思わせる。

 

今回で例を挙げるとするなら、ファストフード店

ユキコの存在を受け入れてくれる人が増える中、

唯一「そこまでする?」みたいな顔をする紺野(大友花恋)の様子が印象に残りました。

職場から取り残されているようにも見えます。

最初は「甘え」と言っていた彼女に対して、それは差別では?

もしかして成長した自分を褒めてくれないからって八つ当たりしているのか?とも思っていたけど、

結局は仕事への責任感が人一倍強くて、

その想いが誤解される方に拗れてしまっただけだった。

「(文字を大きくしたら)1つもオーダーミスがなかった。私たちに関係なくなかった」

自分の過ちに反省して、気づいた事をはっきり言ってくれる人で良かったです。

 

ユキコは「顔色が読めない分ちゃんと口に出して欲しい」と森生に言っていましたが、

それは彼女が弱視である分、言葉にしてくれる事に頼っているとかそういうのは関係なく。

みんなに共通する事で。

どうして生きづらさを抱えているのか?何にもどかしさを感じるのか?を

境遇の違う人たちがお互いに口に出して初めて

世界が広がっていくんだよ…という、

最終的には"コミュニケーションの大切さ"に気づかされる結論にまとめられていたのも素敵でした。

 

これをやってみたい!相手を知りたい!

そんな好奇心旺盛な主人公でなければ、

森生も母親との苦い思い出を打ち明ける事もなかっただろうし、

レシートの文字を大きくするのだって、本当は老眼の人にも助けになるのに

「今の状態でも使えているし」「印刷が面倒だから」と言って

避けたままだったのかもしれません。

ハチ子の嫌がらせにもうじうじしないで向き合った所も好き。

他の登場人物のエピソードだらけでも、

主人公らしい存在感はちゃんと残す作りもよく出来てますね。

森生の件は、アルバムが置いてあったのを考えると

まだまだ解決したとは言えない気もするし、終盤の方で母親が出てきそうな気もしますが…

今後どうなるんでしょうかねぇ。

 

ただ、1つだけ不安になったのが、獅子王が森生に特別な感情を抱えている事について。

同じ施設育ちで、長い付き合いの親友だから

あんなに温かく見守ってくれているんだと想像していたんですけど、恋愛から来ていたとは。

うーん…確かに"多様性の尊重"と言えば悪くないんですが、

そこに踏み込んでいくとなると、ちょっと次元が違ってくるし、

ユキコと森生の"自分は普通じゃないと感じる部分を普通に思わせてくれる"

2人の関係の変化を描くという主題が薄まってしまうような…?

よくある三角関係の恋愛モノに発展しない事を願うばかりです。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 5話 感想|誰しもが何かのマイノリティ

 

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ユキコ(杉咲花)と職場、ユキコとハチ子(生見愛瑠)の和解、

森生(杉野遥亮)の過去、獅子王鈴木伸之)の森生への想い、2人の関係のすれ違い…

いろんな人があらゆる方向で事情を抱えては、

勇気に出して言葉にしたり、本心をさらけ出すのに迷いがあったりする形で

自分自身や相手と向き合う話が描かれた今回。

今まで以上にエピソードを盛り込んでいた感じがありました。

 

でもそれは、弱視白杖を使って生活しているユキコに、

「かわいそう」「普通じゃない」というイメージを植え付けさせないようにする

優しさなんですよね。きっと。

主人公だけじゃなく、みんなに平等に焦点を当てる事で、

ユキコも"日々生きづらさを抱えながら生きている1人"なのだと思わせる。

 

今回で例を挙げるとするなら、ファストフード店

ユキコの存在を受け入れてくれる人が増える中、

唯一「そこまでする?」みたいな顔をする紺野(大友花恋)の様子が印象に残りました。

職場から取り残されているようにも見えます。

最初は「甘え」と言っていた彼女に対して、それは差別では?

もしかして成長した自分を褒めてくれないからって八つ当たりしているのか?とも思っていたけど、

結局は仕事への責任感が人一倍強くて、

その想いが誤解される方に拗れてしまっただけだった。

「(文字を大きくしたら)1つもオーダーミスがなかった。私たちに関係なくなかった」

自分の過ちに反省して、気づいた事をはっきり言ってくれる人で良かったです。

 

ユキコは「顔色が読めない分ちゃんと口に出して欲しい」と森生に言っていましたが、

それは彼女が弱視である分、言葉にしてくれる事に頼っているとかそういうのは関係なく。

みんなに共通する事で。

どうして生きづらさを抱えているのか?何にもどかしさを感じるのか?を

境遇の違う人たちがお互いに口に出して初めて

世界が広がっていくんだよ…という、

最終的には"コミュニケーションの大切さ"に気づかされる結論にまとめられていたのも素敵でした。

 

これをやってみたい!相手を知りたい!

そんな好奇心旺盛な主人公でなければ、

森生も母親との苦い思い出を打ち明ける事もなかっただろうし、

レシートの文字を大きくするのだって、本当は老眼の人にも助けになるのに

「今の状態でも使えているし」「印刷が面倒だから」と言って

避けたままだったのかもしれません。

ハチ子の嫌がらせにもうじうじしないで向き合った所も好き。

他の登場人物のエピソードだらけでも、

主人公らしい存在感はちゃんと残す作りもよく出来てますね。

森生の件は、アルバムが置いてあったのを考えると

まだまだ解決したとは言えない気もするし、終盤の方で母親が出てきそうな気もしますが…

今後どうなるんでしょうかねぇ。

 

ただ、1つだけ不安になったのが、獅子王が森生に特別な感情を抱えている事について。

同じ施設育ちで、長い付き合いの親友だから

あんなに温かく見守ってくれているんだと想像していたんですけど、恋愛から来ていたとは。

うーん…確かに"多様性の尊重"と言えば悪くないんですが、

そこに踏み込んでいくとなると、ちょっと次元が違ってくるし、

ユキコと森生の"自分は普通じゃないと感じる部分を普通に思わせてくれる"

2人の関係の変化を描くという主題が薄まってしまうような…?

よくある三角関係の恋愛モノに発展しない事を願うばかりです。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 4話 感想|避けては通れない"働く"ということ

 

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そう来たかぁ…と感じた今回のお話。

いつもと違って、良い意味でピリッとした緊迫感の中見守った1時間でした。

 

この言い回しは誤解が生まれそうですが、

"いつも"が何たるかを書くとするならば…一種のファンタジーなんですよね、本作って。

本作に出てくる登場人物は「こんな人がいたら良いな」なんて

理想が詰まったような人たちばかりで、物語はその善意と温かさによって成り立っているというのか。

森生(杉野遥亮)の場合、見た目はヤンキーの反面、弱視への理解がめちゃくちゃあるし。

彼がどんな性格なのかを既に分かってくれている獅子王鈴木伸之)も身近にいる。

ユキコ(杉咲花)の家族や友達も、"親(姉)心"とか"長年の付き合い"とか

特別な感情を抱えているからか、

最終的には彼女の意思の強さに押されて、応援までしてくれるようになる。

彼女が日々過ごしている世界は、そんな"優しさ"に溢れた世界で。

もちろん、そこから考えさせられる事の方が多いし、

両者の認識のズレや、弱視だからこその苦悩を描いてきたのも重々承知していますが…

それでも、どちらかと言うとファンタジーに例えた方が近いかな?と感じていたんです。

 

しかし今回は、森生を筆頭に、ユキコを普段から知る者との直接的な関わりを極力排除して、

「優しい目を向ける人だけとは限らない」を描いただけでなく。

いわゆる"普通"の人のいる世界で過ごして得る"不自由"を

ストレートに表現してきた事に驚かされました。

バイト初日のユキコに向ける周囲の冷ややかな目も、彼女の孤立を物語っていて、

異様な光景にさえ映るほどでした…。

まぁ、題材が題材なので、生きていく上では"仕事"は避けては通れないし、

いずれ描かれるんじゃないかとはうっすら想定していたものの、

通常とは離れた内容だったので、今回のエピソードは"現実"を伝えるには

かなり勇気のいるものだったと思います。

 

でも、この手の内容になると、最終的には上手く行くんですが、

「スピード重視の職場で働くのは向いていないんじゃ…」とか、

レンタルショップはガラ空きだし、森生と一緒にそこで働いた方が…」とか

何かを妥協する方向には寄らない所に好感が持てました。

かつ、ユキコの直向きさが指導係の紅林(吉住)の心を動かし、

従業員たちもやがて親のような眼差しで見守るようになり、

さらには、面接官が常連でポテトを食べてくれたというほっこりするオチも用意してくれる…

という本作らしいファンタジーさも忘れません。

 

「〜なんじゃ…」と悪い方向に考える事が"偏見"に繋がるし、

環境がどんなに変わっても、それを受け入れる大切さを

学べた内容に仕上がっていた気がします。

 

いやぁ、凄いですね。今の所、どの話も期待以上です。

あとはハチ子(生見愛瑠)の嫉妬心(?)が拗れてこなければ良いですが…どうかな?

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 3話 感想|ハイヒールで縮まる恋

 

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今回の山場ではないものの、レンタルショップ獅子王鈴木伸之)が

森生(杉野遥亮)と2人っきりになった時に言った言葉が何気に心に残ったなぁ。

「世の中便利になるのは良いが、覚えなきゃいけない新しい事がどんどん増えていく。

年寄りはついていくのは大変だよな」

「俺たちも必ず歳をとる。運が良ければの話だが」

「つまり明日は我が身って事だ」

年寄りはボケるから仕方ないと言って、他人事で済まそうとしない。

元気なままいつまでも長く生きられるのが当たり前とも思い込んでいない。

人を年齢や性質で判断せず、病気や怪我、それで引き起こす障がいが

いつか自分たちにも訪れるかもしれないという考えが根底にある。

だから獅子王は店長に昇格出来たし、そんな彼と長い付き合いだから

森生のどこまでも真っ直ぐな性格が形成されていったんだろうなぁと思えます。

 

でも、森生は自分の良さを自覚している訳ではなくて。

就職先が決まったのは彼の人間性を買われたからなのに、

自分を認めてくれる人がいた事に対して喜ぶんじゃなくて

「ユキコさんのお陰です!」という相手への感謝の気持ちが先に出てしまうのが

もう"らしく"て泣けるんですよね…。

無意識にでも心から支えられているのはユキコ(杉咲花)の存在だというのも、

終盤のハグシーンを見ていれば伝わってきますよ。

いや〜…ハイヒールを使って「身長差」と「心の距離」を縮める展開の多幸感ったらない!

それを履けば当然、元々低身長側の顔が高身長側の胸の位置に来ていたのが

今度は少し上の位置(頭のてっぺんは肩より上)に来るようになるんですけど、

差が縮まれば縮まるほど頭を相手の体に預けやすくなって。

何と言うか「ただ抱きしめられている」受動的な状態から

「甘えに行く(心を許している)」能動的な状態に近くなるから、

率先して抱きしめているはずの森生が不思議と彼女からの愛をいっぱいもらって、

その愛をもっともっと吸収したいがために

表面積多くくっつく形で彼女に身を委ねているように映ってしまって本当に堪らなかったです…。

(ここの感想、書くのにかなり時間を要してしまったけど、言いたい事は伝わったか不安…^^;)

 

他の内容も、メインはイズミ(奈緒)との話かと思いきや、

視聴後に振り返ってみれば、2人の進展、

父・誠二(岸谷五朗)の両極端な思考の娘たちを持つ複雑な心境や、

冒頭でも書いた獅子王の持論、獅子王のおばあちゃんの懐の広さと結構盛りだくさん。

でも詰め込んだ感じがしなかったのは、

「色眼鏡に囚われる人」「囚われない人」「中立的な立場で物事を判断したい人」

それぞれのタイプの人がいて。

いろんな人がいるから交わっていくうちに何かに影響を受けて、刺激を受けて、

交流で得たものを他の誰かにも共有して互いに視野を広げて…という

"人との繋がりの興味深さ"が一貫して描かれたからではないかと思っております。

 

次回を早く見たい気持ちにさせるラストも忘れない。

お・ま・え〜!

ってリアルに声出してツッコんでしまったハチ子(生見愛瑠)の不意打ちキス!

幸せに満ち溢れたまま終わりたかった(泣)

でもドラマなのでそうは行きませんし、むしろ面白い。

いろんな人がいると提示してからの次回、100%は共感出来ないだろうけども、

彼女にも訳ありの事情がある事を信じております。

 

っていうかめるるさん…某住まい関係や某ゼリーのCMで特に期待していなかったんですが、

演技が全然違和感なくて驚いてます。お芝居行ける方(かた)なんですねぇ。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 2話 感想|人を積極的にさせるのが恋です!

 

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もう!なんて可愛いんだ森生は!!!

家でも外でも関係なく目隠し実験して、ポップコーンパフェを提案して、

シーズン1の映画の音声ガイドまでやって…

ここまでユキコ(杉咲花)のために動いてくれる森生(杉野遥亮)…

好きになるに決まってるじゃん(泣)

やっぱりここ最近の恋愛ドラマの中では一番応援したくなるキャラだなぁ。

彼は良くも悪くも人に尽くす真っ直ぐな性格で、

汚れを拭こうとして他人のハンカチを使ったり、適当に暇つぶししといてくれ!なんて言って

初対面同士で2人っきりにさせたりと周りの配慮に欠けている所もあるけれど、

でも、その真っ直ぐさが時には凄く希望の光になったりするんだなぁ…と、

彼の人柄に触れたお話でもありました。

 

「あいつと一緒にいるといつも…"普通"じゃなくて、楽しかった」

基本的に善意に溢れた人たちばかりだから、

私も白杖持ちたいなぁと軽々しく言った事にほんの後悔を示した(ように見えた)

ハチ子(生見愛瑠)が謝りに行く展開が来るかな?と予想していただけに、

森生のユキコの気持ちを分かろうとする行動が

ユキコの彼に対する疑念を晴らして解決する流れになるのはちょっと斬新でした。

もちろん、ハチ子にはちゃんと謝って欲しい…という思いはありますが、

常に掲げていくであろう「偏見」がテーマとなっている本作で考えてみれば、

今回の解決方法は"人そのもの"を見て印象に変化が現れた訳で、

最も理想的な距離の縮め方だったのではないかと思います。

 

そして、今回もハッとさせられる部分がたくさん。

解説ビデオみたいな説明台詞ではなく、

日常生活に落とし込んで自主的に気づかせる作りになっているのが上手いですよねぇ。

スマホを活用するユキコの様子を見て、

スマホがいかに文明の利器であるかを思い知らされました…。

あとは音声ガイドね。

スマホアプリをインストールすれば、視覚障がい者でも映画を楽しめるとは!

さらっと残酷な解説をする音声には笑っちゃいましたけど、

視覚情報をなくした状態だと想像をいろいろ膨らませられる面白さがあるだろうし、

ユキコが好んでホラー映画を見ているのも何となく頷ける気がしましたね。

 

でも、"タメになる"だけじゃなくて恋愛要素も盛り込んで

胸キュンポイントを押さえられている所も良い。

今となっては時代錯誤、下手したら都合の良い展開だと言われる「すれ違い」「運命の再会」を、

白杖を活かして、日常描写も加えて

あそこまで胸に刺さる仕上がりに出来るのだと驚かされました。

個人的に「おっ」と思っていた、前回の白杖を持たずに

出かけようとするシーンにもきちんと触れてくれる。

一緒にするなとツッコまれるかもしれませんが、普段バスを利用しない者からしたら、

バスに乗って見知らぬ街に行く時の不安…ちゃんと目的地に着けるのかという

ユキコをつきまとう恐怖の気持ちもとてもよく分かります。

ましてや、彼女の場合は音声を頼りにするしかない。

バスに乗る時の心理状態を丁寧に描いて共感させた上で、

それでも勝つのはやっぱり「会いたい」という気持ちなのだと…

そんな恋の尊さを物語るラストを見て、

2人が結ばれて欲しい想いがより強くなってしまいました。

 

2人の様子を遠くで見守っている獅子王鈴木伸之)も親友思いで優しい。

イズミ(奈緒)は確かにトゲトゲしさはありますが、

父・誠二(岸谷五朗)が穏やかでちょっと抜けた性格な所が救いです。

実家暮らしの設定、ありがたい。

 

 

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