ランキング一覧

2020年 秋ドラマ 総括|小粒ながらも良い作品が多かったかな?

 

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どうも、りんころです。

毎度おなじみ、今期見た秋ドラマ17作品のランキング付けです。

…って、もう今日で今年が終わりますね(笑)

年間ランキングもあるので、冬&夏クールと同様

「最終回の感想を引用、再編集(+その他書き残しておきたいコメント)」

という形式にはなってしまいますが…

超ざっくりと発表させていただきます!手抜きですみません^^;

 

ちなみに…まだ完成していなかった夏ドラマの総括は、

日付を変えてこっそり投稿いたしました。(今更過ぎるので…)

たとえ簡単な内容でも、自身の備忘録として

どうしても残しておきたい気持ちはあるのでね。

 

さて、話は本題に戻って…

ランキング対象作品は

「SUITS/スーツ2」「ハルとアオのお弁当箱 ※感想なし」

「DIVER」「姉ちゃんの恋人」「この恋あたためますか」

「#リモラブ」「東京デザインが生まれる日 ※感想なし」

「ルパンの娘」「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい ※感想なし」

「キワドい2人」「あのコの夢を見たんです。」「歴史迷宮からの脱出 ※感想なし」

「天使にリクエストを」「35歳の少女」「さくらの親子丼」

「危険なビーナス」「極主夫道」

の17作品。

 

視聴前に付けた期待度ランキングはこんな感じ↓

1位 ルパンの娘(フジ・木10)

2位 監察医 朝顔2(フジ・月9) →冬クールへ

3位 ハルとアオのお弁当箱(BSテレ東・月深夜)

4位 姉ちゃんの恋人(フジ・火9)

5位 危険なビーナス(TBS・日9)

この中から3作品がTOP5に入る結果となりました。

 

これはあくまでも個人的なランキングです!!

下に行くほど褒めるだけでないコメントも出てきます。

 

ではでは…

 

⚠︎「監察医 朝顔」「ざんねんないきもの事典」は

  10月期・1月期の2クール編成のため、冬ドラマの対象作品になります。

 

2020年 秋ドラマ ランキング

 

視聴した17作品の順位を発表していきます。

※上から
順位 タイトル(放送局・曜日・時間)視聴前期待度(最大:★5つ)
という構成になっております。

感想記事のリンクも貼ってあるので、詳しい内容を見たい!という方は、よろしければ。

 

 

1位 最優秀作品賞

天使にリクエストを(NHK総合・土曜21時)(-)

 

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本作はストーリー自体も完成度は高かったですが、

世代の離れた私でも様々な登場人物に食い入るように感情移入出来たのは、

役者一人一人の表情をじっくり見せるカメラワークの美しさもあったからだと思っています。

苦しみに耐えられない時の顔。何かに気づけた時の顔。救われた時の顔。

劇伴は基本的にギターかハーモニカで洒落た雰囲気を漂わせていて、

それを使って一切泣かせにかかろうとはしない。

よくある人情モノでも「死と向き合う事で救われる人々」を

真摯に描いている所に新鮮味を感じました。

 

ロードムービーっぽい作りもお気に入りになってしまうほど、

自分の中ではかなり好印象で終わった作品でした。

 

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2位 優秀作品賞

姉ちゃんの恋人(フジテレビ・火曜21時)★★★★

 

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みんなそれぞれに悩みや不安を抱えていて、大きな壁も立ちはだかって、

それでも前を向いて生きて行く…といった登場人物の描写は

日常生活や人生にもリンクする部分が多々あり。

リンクするだけでなく、1年後のクリスマスの世界、

赤裸々に想いを伝えて共有し合う関係性を通して

「こんな世界になれたら良いよね」という

"そう遠くはない未来"=プチファンタジーの要素も加わった事が、

今あるべくして生まれた作品だったと感じる最大の理由だと考えています。

 

「とある小さな惑星の物語」を覗いている感覚にさせるような

地球のモチーフがOP映像や劇中に使用されている所、

そして、"惑星"絡みで、毎回絶妙なタイミングで流れるMr.Childrenの主題歌も。

どこかキュートで、ロマンチックで、切なくて…

見ているだけでいろんな感情が込み上げてくる、大好きな作品でした。

 

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3位 作品賞

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(テレビ東京・木曜25時)(-)

  

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優秀な相手と比べては「俺なんて」と自分を卑下する主人公が

周りの仲間や部下達に支えられながら強く逞しくなっていく物語。

ぱっと見は恋愛モノではあるものの、本作は基本的にこれがベースになっており、

黒沢に好意を向けられている事に対して動揺してしまうのも、

自分が黒沢と釣り合っているのか?付き合っても良いのか?と悩んでしまうのも

「自分が男だから」を原因とするのではなく、

あくまでも「一人の人間」として恋愛の壁にぶつかり、奮闘していく…という

純粋な心情変化・過程が描かれていく所にとても配慮が感じられ、好感の持てる作品でした。

 

また、そういった成長過程の描写で視聴者の共感を呼ぶだけでなく、

恋愛モノの醍醐味である「すれ違い」「ギャップ」「一歩前に踏み出す大胆さ」も

しっかり押さえた内容になっていたのもポイントが高いです。

魔法を手に入れる事で、安達や柘植が今までならあり得なかったであろう姿や

表情を見せる姿にときめいたり、切なくなったりと

登場人物の恋模様を応援したくなってしまう純愛ドラマとしても十分に見応えがありました。

 

4位

ルパンの娘(フジテレビ・木曜22時)★★★★

 

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「全力バカ」を存分に楽しめた回もあれば、

小ネタの詰め込み過ぎが気になった回もあったりと、

前シーズンよりもクオリティに多少のバラツキがある印象でしたが、

全体的には再び役者の新たな発見を得られた点で、面白く見られました。

 

まだ終わりの見えないコロナ禍の状況の中、

続編になっても変わらない…いや、むしろパワーアップした本作の作りに救われたのは確かで、

現実を忘れて心から楽しめるような作品に出会えて良かったと思っています。

  

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5位

極主夫道(日本テレビ・日曜22時30分)★★★

 

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カオスな展開で進んで行く裏には、"愛"もあって。

ただのコメディではなく「人間愛」「家族愛」にも踏み込んでいく。そこはブレない。


コメディだからと、奇抜なSEや顔芸を使って露骨に笑わせるのでもなく、

じんわり来るシーンでお涙頂戴路線に走るのでもなく。

登場人物が何やらシュールな言動をしているのを

ただ淡々と映し出す所から笑いが生まれる…という作りに落とし込んだ

脚本と演出のセンスが光った作品でした。

  

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6位

#リモラブ〜普通の恋は邪道〜(日本テレビ・水曜22時)★★

 

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最初の頃はぶっちゃけ、「リモートドラマはもう良いかなぁ」と思っていました。

しかし、結果的には、生きづらさを抱えながら過ごしている

人々の心に今響くのは"言葉"である事。

言葉の持つ力は偉大で、些細な事でも何でも良いから

大切な人と気持ちを共有していく所から始めようよ…といった

メッセージ性を残した作りになっていたのが素敵。


今まで"負"のイメージが強かったコロナ禍の特徴を逆手にとって、

「近づきたくても近づけない葛藤」「それを乗り越えようとする変化」という

恋愛ドラマならではの醍醐味として昇華してみせたのを見て、

まだまだこの手のジャンルは無限の可能性を秘めているのかもしれない…と。

コロナ禍を迎えて、今後どんな新しいドラマが生まれてくるかと

期待してみたくなってしまう作品でした。

 

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7位

ハルとアオのお弁当箱(BSテレ東・月曜24時)★★★★

 

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最終回でハルが言っていた「いろんな色があって良いんだ」という台詞が

本作を物語っている気がしますね。

あえてアオの格好に触れないようにしたのも、個々で習得したレシピも、盛り付け方も、

そのお弁当を渡されたり見たりした時の受け取り方も…

どれも否定する事なく、お弁当に何のおかずを詰めるのか…と一緒で

「こんな人がいるのだ」と多様性を純粋に受け入れてくれているような内容に

終始ほっこりさせられてしまう作品でした。

 

料理や弁当を作ると、その人の性格や気持ちが滲み出てくる訳で。

相手を想って作れば作るほど"愛情"が形になり、それが相手にも伝わって、

さらには感謝の言葉なんかもらったりしたらなお嬉しい。

食の力はやっぱり偉大なのだ…とも改めて気づかされました。

 

 

8位

さくらの親子丼(フジテレビ・土曜23時40分)★★★

 

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本作…というか、オトナの土ドラ枠は

終盤になると駆け足展開になってしまうのは恒例行事みたいなものなので、

そこはある程度大目に見てるんですけどね(笑)

でも、これまでと違って全10話だったので、

描くべき登場人物が多かったのか、真由子のエピソードに話数を割き過ぎていたのか、

それともバーで駄弁るくだりが長かったのか…

いずれにしても、いろいろ欲張り過ぎちゃったのが原因だったかと思います。

 

しかし、第3シーズンになって、シェルターに初めて新人ポジションを置いたのか、

さくらさんの大人な対応や包容力の高さ、お節介っぷりが活きた気がします。

子供たちの"過去"を毎回小出しに見せていく事で視聴者の興味を惹かせる手法が"新"ならば、

親子丼を食べさせる事で徐々に心を開いていく変化の見せ方は"昔ならでは"といった感じで、

新しさと懐かしさが共存した、今までとはまた違った形の「さくらの親子丼」を楽しみました。

 

※感想は3話で止まってますm(_ _)m

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9位

DIVER-特殊潜入班-(フジテレビ・火曜21時)(-)

 

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ラストに「?」を覚えただけで、

基本的には面白く見られた作品ではありました。


主人公のモットーでもある「悪者にはどんな手段を使ってでも成敗する」

しかし、それは全ての人に通用するとは限らず、

社会の巨悪の前ではどうしようも出来ない事だってある…という"不条理さ”も描く。

本作が何をテーマにしているのかは全話通して伝わりましたし、

阿久津を"謎めいた人物"に仕立て上げるのも、この話数なら無理ない

ちょうど良い塩梅だったと思います。

変に引っ張り過ぎても「また進んでない」「後は最終回を見れば良いや」と

なる可能性だってありますしね。

 

「妙に次が気になってしまう」という見所をミルフィーユのように何層にも重ねて、

物語が徐々に深みを増して行く作りが魅力的でした。

 

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10位

35歳の少女(日本テレビ・土曜22時)★★★

 

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役者の演技の巧みさがなかったら、

本作の所々のシーンの"深み”は変わっていったでしょう。

 

惜しい所はあると感じつつも

主人公の成長を見守る意味合いで好意的には見ていましたし、

特に後半戦に突入してからはみるみる変化する展開の早さに

引き込まれる魅力はあったのに…

結果的に、なんでこうなっちゃったんだろう感が否めない

締め方になってしまった事が残念でなりませんでした。

 

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以下は、もっと簡単に。

10位まで見られれば良い!ノミネート賞の方を見たい!という方は、

こちらを押すと「超個人的なノミネート賞」のページに飛びます。

 

 

11位

東京デザインが生まれる日(テレビ東京・水曜25時28分)(-)

 

年末に一気見。デザインに携わっている身としては、どうしても見てみたい内容だったのでね。 

初回の頃はドラマというよりも、社内PRだったり、

「デザイナーあるある」の印象が強かったですが、

回を重ねるごとに 一人の駆け出しデザイナーが成長していく

"連続ドラマ"ならではの面白味や、

一度挫折しつつも、それでも立ち上がらなきゃ…という人間臭さが感じられた作品でした。

 

特に響いたのは、企画のために街に置かれた物を物色したり、頑張っていたにもかかわらず

「やる気ないなら…」と言われて悔しい気持ちを見せたりしたシーンでしたが、

私の働いている会社はあそこまで特化した仕事はしていないので、

どちらかというと学生の頃を思い出してしまった…という感じかなぁ。

 

余談ですが、劇中の制作会社のモデルとなっている「れもんらいふ」 は

「恋あた」のポスタービジュアルを担当していたそうですよ。

 

 

12位

あのコの夢を見たんです。(テレビ東京・金曜24時12分)★★★

 

まぁ、自分の心を満たすための"妄想"ですからね。

つまらなくはないけど、面白い!とはっきり言える訳でもなく…

全体的にユルかったですな(笑)

強いて言うなら、3話の森七菜さん回が一番良かったですが。

青春時代ならではのドキドキ感や儚さがあって。

 

※感想は1話のみです。

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13位

この恋あたためますか(TBS・火曜22時)★★ 

 

結果的に、いろんな要素がとっ散らかった作品になっちゃいましたね。

元々設定や背景が用意されている漫画原作の映像化だったら、こんな事は起きなかったのかと。

スイーツ開発秘話に恋愛に、「キキかじり」に、元アイドル設定に…

力のある脚本家さんだったらバランスをとれていたと思うんですが、

これを重点的に描いたらこれを描くのを忘れていて、

「そういえばこんな設定あったわ!」と思い出したように久しぶりに登場させて…

というのがまぁ多かった。


"見捨てられたアイドル時代""透明人間"というレッテルを貼られて過ごしてきた主人公が、

浅羽&コンビニスイーツとの出会いを通してどんな成長を見せるのか…

そこを会社での仕事を通して、もっとはっきりと描いて欲しかったです。

 

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14位

キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木(TBS・金曜22時)(-)

 

真相をあっさり済ませたのもありますが、

涙を誘うような説教シーンが全体的に多かったのも

あまり引き込まれる事なく見終えてしまった原因でしょうか。


チーム一丸となって捜査するくだりも鉄板なはずが、

メンバー1人1人に愛着がある訳じゃなかったので、最終回の展開にもノれず…。

もっと脇役の活躍も見たかったです。

コロナがなければ、もう少し構成も上手くまとめられたのかもしれないと思える

何とも惜しい作品でした。

 

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15位

歴史迷宮からの脱出(テレビ東京・金曜24時52分)(-)

 

これは"ドラマ"としてではなく、

クイズ番組内で流れるミニドラマ(1つのコーナー)として見ておりました(笑)

最後…あれ?恋愛要素も絡んでたの?とは思いましたけど。

  

 

16位

危険なビーナス(TBS・日曜21時)★★★★

 

"紆余曲折"の部分が面白ければ良いんですけどねぇ…

女性同士の修羅場や色恋で肉付けして、どうでも良い内容でだらだら引き延ばしていった結果、

東野圭吾ならではの独特の世界観を薄めた作品になってしまったのが残念でなりません。

まぁ、連ドラ向きではなかったって事でしょう。

お正月の2時間半スペシャルにした方が、

原作の持つスピード感が活きた内容になったのではないでしょうかね。

 

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17位

SUITS/スーツ2(フジテレビ・月曜21時)★★

 

コロナ禍で一番被害を受けたのは本作である事は確かですね。

放送再開してからはいろんなキャラクターにブレがあったし、

マカオに行くと言っておきながらすぐに帰ってきたし←

内輪揉めの話もダラダラやっているような印象しかなく…

引き込まれずに終わってしまった感じです。

 

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リタイアしたドラマ…

 

七人の秘書(テレビ朝日・木曜21時)★ 

 

1話のみ視聴。リタイアして後悔なし!

 

 

タリオ 復讐代行の2人(NHK総合・金曜22時)★★★ 

 

4話まで視聴。「TRICK」好きには楽しめたのかもしれませんが、

個人的には本作のうたう「痛快でポップな新感覚"復讐劇"エンターテインメント」と

内容が噛み合っていない所に違和感を感じられずにはいられませんでした。

笑えなくはないんですが、絵面や盛り上げ方が地味で淡々としていて…。

 

 

恋する母たち(TBS・金曜22時)★

 

1話のみ視聴。元から期待はしていませんでしたけどもね。

「確かに僕らイケてますよね」という台詞が出てきた時点で

多分これはついていけないな…と思ってしまいましたとさ(笑)

 

 

24 JAPAN(テレビ朝日・金曜23時15分)★★★

 

3話まで視聴。本作の何が一番勿体ないって、

劇中に度々出てくる時間とリアルタイムで流れている時間をリンクさせなかった所ですよね。

なぜ15分ずれた金曜ドラマナイト枠で放送したのか。

そこが合っていれば、もう少し臨場感が生まれたかもしれませんが…

どちらにせよ話に抑揚がなさ過ぎるので退屈で…(汗) 

 

 

先生を消す方程式。(テレビ朝日・土曜23時)★★

 

2話まで視聴。個人的な事情&ただ暑苦しい教師のドラマという印象は

今後見ても変わらなそうな気がしたのでリタイアしたんですが…

何やらゾンビになったり、雷に打たれたりと凄い事になっていたらしいですね(笑)

まぁ、最後まで見ていた視聴者のほとんどは「なんだこれ」という感想だったので、

これも切って正解ではありましたけどもね。

 

 

ちなみに、「共演NG」はですね〜…2話までは見ていて、

初回よりも露骨な煽りが減って見やすいと思ったんですが、

録画が溜まるわ、年内に完走出来そうにないわで、視聴を断念いたしました(汗)

 

        

超個人的なノミネート賞

 

主演男優賞 江口洋介(天使にリクエストを) 

→候補:玉木宏(極主夫道)

 

主演女優賞 柴咲コウ(35歳の少女)

→候補:波瑠(#リモラブ) 

 

助演男優賞 坂口健太郎(35歳の少女)

→候補:松下洸平(#リモラブ)

 

助演女優賞 鈴木保奈美(35歳の少女)

→候補:稲森いずみ(極主夫道)

 

新人賞 なし

 

主題歌賞 Mr.Children「brand new planet」(姉ちゃんの恋人)

SOUNDTRACKS 通常盤 (CD / 32Pブックレット)

SOUNDTRACKS 通常盤 (CD / 32Pブックレット)

  • アーティスト:Mr.Children
  • 発売日: 2020/12/02
  • メディア: CD
 

→候補:福山雅治「心音」(#リモラブ)

    King Gnu「三文小説」(35歳の少女)

  

OP/ED映像賞 姉ちゃんの恋人 OP

 

脚本賞 水橋文美江「#リモラブ」

→候補:岡田惠和「姉ちゃんの恋人」

    大森寿美男「天使にリクエストを」

 

演出賞 武内英樹、洞功二「ルパンの娘」

 

劇伴賞 得田真裕「#リモラブ」 

 

 

特別賞 まこっちゃん(この恋あたためますか)

 

*** 

 

以上、秋ドラマの総括でした。

 

今期もざっくりまとめになってしまったので、

振り返りもこっちで軽くコメントを残す形で終わらせてしまいますが…

まぁ、そうですね〜…今期は突出した作品、

「これを強く推したい!」と思わせる作品はなかったですかね。

どれも良い部分もあり、惜しい部分もあり…という感じのクールでした。

言い換えれば、小粒ではあるものの、

クオリティのピンキリが激しくなかった点を考えれば

それなりに楽しめたのかな?という気はしています。

 

 

来期も素敵な作品との出会いがあればな〜と思います。

あとは年間ランキングの方を完成させなくては。

閲覧ありがとうございました!

 


2020年 春ドラマ 総括|コロナ禍中のドラマについてもちょこっと。

 

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どうも、りんころです。

 

いつもクールの終わり〜新クール始まりの時期になると上げている「総括」シリーズ。

今回も勿論6月終わりには上げるつもりでいたものの、

コロナ禍という事で、本来春に放送されるはずだったドラマは

放送開始日が夏まで延期になったり、放送しても早い段階で中断されたり、

また一部は未だに何の情報も発表されていなかったり…と

結果的にバラバラに分かれてしまい、

春ドラマなんだか夏ドラマなんだか曖昧なクールとなってしまいましたね。

で、総括するのも最早季節外れの時期に(笑)

 

そこで、今回の「春ドラマ」のランキングの基準・詳細を発表いたします。

7月下旬に最終回を迎えた作品を春ドラマのランキングの対象とさせていただきます。※

対象作品(完走した作品)は「行列の女神」「映像研には手を出すな!」

「家政夫のミタゾノ」「M 愛すべき人がいて」「いいね!光源氏くん」

「美食探偵 明智五郎」の6作品です。

7/26時点で放送再開していない「レンタルなんもしない人」「浦安鉄筋家族」、

 そして予定変更になって6,7月にスタートした作品に関しても

 夏ドラマ扱いといたします。

 なお、「きょうの猫村さん」は元々2クールでの放送なので、

 こちらも夏ドラマ扱いです。

「探偵 由利麟太郎」は全5話で連続ドラマの規定内ではありますが、

 公式では「5週連続特別ドラマ」とうたっている為、SP扱いといたします。

なお、上位3作品になると勝手に付けている

「最優秀作品賞」「優秀作品賞」「作品賞」は、作品数が少ないという事もあり、

 今回は受賞なしとさせていただきます。

(ただ、もし「優秀作品賞」をあげるとなると、1位の作品になるのかな?)

※本来なら個人ルールで、例えば4月期のドラマだったら7月中旬の放送までを春ドラマと

定めているのですが、それだとあまりにも作品数が少なく、

しかも"4月に放送スタートした"と考えると、終了時期が1ヶ月遅れたとしても

春は春の内になるべく収めたいという結論に達し、今回に限って変更させていただきました。

 

ちなみに、視聴前に付けた期待度ランキングはこんな感じでした。↓

1位 MIU404(TBS・金10) 7月期に移行

2位 アンサング・シンデレラ(フジ・木10) 7月期に移行

3位 私の家政夫ナギサさん(TBS・火10) 7月期に移行

4位 きょうの猫村さん(テレ東・水深夜)

5位 行列の女神〜らーめん才遊記〜(テレ東・月10)

放送時期がずれて夏クール扱いになったドラマの方が多いので、

あんまり参考にはならないかもですが(汗)一応載っけます。

 

これはあくまでも個人的なランキングです!!

下に行くほど褒めるだけでないコメントも出てきます。

ではでは…

 

 

2020年 春ドラマ ランキング

 

視聴した6作品の順位を発表していきます。

※上から
順位 タイトル(放送局・曜日・時間)視聴前期待度(最大:★5つ)
という構成になっております。

感想記事のリンクも貼ってあるので、詳しい内容を見たい!という方は、よろしければ。

 

 

1位

行列の女神〜らーめん才遊記〜(テレビ東京・月曜22時)★★★

 

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ここ最近の本枠のドラマの出来を見て日頃から感じていた

「1話完結×エンタメ性の強い作品」「視聴者が親近感の湧く題材」

「人情<主人公の仕事の腕前重視の物語」の3つの望みが全て叶ったかのような、

ビジネスドラマはやっぱこうでなくっちゃ!という理想的な仕上がりになっていた作品でした。

 

誰もが食べた事のあるラーメンを題材に選んだのも取っ掛かりやすく、

それを毎週違った角度から"ビジネス"に落とし込んでいく

脚本のレパートリーの豊富さも光りましたが、

本作の一番凄い所は「堅苦しい雰囲気を全然醸し出させない」作り。

仕事とは?商売とは?を業界用語&図解を多用して解説するのではなく、

登場人物の成長物語を軸に据える事で

視聴者が自然とその人の目線になって一緒に学べるような作りにした所に、

ビジネスがよく分からない子供から、若き頃の自分を重ねて応援してしまいがちなシニア世代まで

老若男女楽しめる作品にしようというスタッフの配慮が感じられました。

 

多くは語らないものの陰ではしっかりと部下をサポートする

主人公や河上さんの"オトナ"っぷりも魅力的でしたし、

今後もビジネスドラマを作る上での模範になったんじゃないかと思ったんですが、

本作をもって「ドラマBiz」枠は廃枠。

SPでも良いから、また続編が見たいなぁ…。

 

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2位

いいね!光源氏くん(NHK総合・土曜23時30分)(-)

 

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これは運命の出会いみたいなもので、

ストレスの抱えた今の時期に癒しを届けるべくして生まれた作品だったと思います。

勿論、そのフィルターを抜きにしても純粋に面白かったですけどね。

 

和歌の詠みあげシーンや、カタカナから漢字への変換など、

場合によってはスベる演出になってしまいかねませんが、そこは流石のNHKクオリティ。

良い意味でバカバカしいと思えるくらい平安時代の世界観の再現度にこだわった事で

現代と大きなギャップが生まれ、二者間の違いを楽しむ点で既に

コメディとしては十分に成立出来ていました。

 

そこに「この役はハマるだろうなぁ」というのが予想がつく千葉雄大さんや伊藤沙莉さんが

期待以上の演技を見せてくださった事、

のんびりさんやマイペースなキャラクターが多い中、入山杏奈さんが全体を

ピリリと引き締めるスパイス的存在感を残した事、

また、悪役のイメージを払拭した桐山漣さんの新境地など、

役者さんから"新たな発見"を見出す楽しさも加わり、

深夜らしくユルいながらも唯一無二な作品に仕上がっていたんじゃないでしょうか。

岡崎体育さんの主題歌「二二二二二」も当たりでしたね。

 

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3位

家政夫のミタゾノ(テレビ朝日・金曜23時15分)★★

 

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放送休止前の話は時事ネタを盛り込めば受けるだろう感が満載だったり、

予想もしやすい内容で脚本のキレのなさが伺えたり…といった印象がありましたが、

再開してからはみるみる面白くなりました。

ミタゾノの強烈な個性を前面に押し出す作り、ゲストの活かし方、

2人の相棒の適材適所っぷり、一歩上手を行く結末の持って行き方など、

そうそうこれこれ!という本作らしさを堪能しました。

 

もし来年も続編をやるのだとしたら、松岡昌宏さんは副社長になってるんですよね。

役者業を継続してくださると嬉しいなぁ…

ミタゾノさんの時はもう"中の人"が完全に消えてますもん。

本業はアイドルなのに、ジャニーズの影をチラつかせない作り込み、本当に凄い。

 

これは作品と特に関係ないんですけど、歴代ヒロインに必ず大きな出来事が起こるという

ジンクスは、飯豊まりえさんが止めた感じですね(笑)

 

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4位

美食探偵 明智五郎(日本テレビ・日曜22時30分)★★★

  

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古き良き明智作品の世界観を感じさせつつも、現代版としてアレンジも施されている

映像美にうっとりしながら見ていましたが、よくよく考えてみたら

主人公の探偵らしい活躍ってほぼなかったですね(笑)

あれだけ苺を守ると言っていたにもかかわらず一人ぼっちにさせたり、

ココちゃんの陰にマリアの存在がある事を全く気づけなかったり…

だから自分達の周りに被害者が増えてしまうのよ…引退して正解かも。

 

事件にはマリアが必ず関わっている設定、

苺の明智に対する恋心の描写が回を重ねるごとに深まっていった事からして、

これは犯人側の背景を深掘りする「推理モノ」じゃなくて

「ラブストーリー」ありきの物語なんだろうという考えに途中から変わったので、

ガッツリ恋愛モードになった終盤の話はあまり引き込まれはしなかったのですが。

小芝風花さんのコメディとシリアスの切り替えの柔軟さと

魔女メイクが似合い過ぎる小池栄子さんの美貌を見られただけでも

最後まで見る価値はあったかなぁと思っています。

 

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5位

映像研には手を出すな!(テレビ朝日・金曜23時15分)(-)

 

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これは3人の演技を味わうドラマ。

乃木坂46のメンバーである事から、ファン向けのドラマになってしまうのではないか

という不安を感じつつも、話題になったアニメ版を見ていなかった後悔からの

実写化の発表だったために、じゃあちょうど良い機会だから…という

ほんの軽い気持ちで視聴してみました。 

 

何と言っても、3人のキャラクターがそれぞれ立っているのが伝わる

堂々とした佇まいが良いですよねぇ。

大ボケ・小ボケ・ツッコミの対比が抜群。

中でも梅澤美波さん演じる金森氏が好きで、

回を重ねるごとにツッコミのキレに磨きがかかるようでしたし、

3話での 有名キャラの話を持ちかける形で2人に発破をかけるシーンなんかは

最早「金森ワールド」と言わんばかりの存在感を発揮していて圧倒されちゃいました。

 

ただ、話自体に関しては、これはアニメ版もそうなっているのかは分かりませんが、

山程ある特徴的な部活を紹介するシーンも所々挿入していただけに

「映像研が主題のドラマ」じゃなく「学園ドラマ」に映ってしまったのは残念。

賭ケグルイ」を彷彿とさせる生徒会サイドのキャラクター造形や演出も、

本作の独自性を薄めてしまっていたかも。

 

 

6位

M 愛すべき人がいて(テレビ朝日・土曜23時15分)(-)

 

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見るつもりはなかったんですね。

でも、フサフサ頭の水野美紀さんがドラムを叩くっていう2話の内容紹介記事を読んで

これは見なきゃいけないという使命感に駆られてしまった訳ですよ。

最終的な感想としては…別に完走しなくても良かったのかな…で終わりましたけど(笑)

(3話までは普通にツッコんで楽しんでましたが、再開してからは徐々に失速感が。)

 

本作の最大の謎は、ボリュームは薄く物語としては平坦だったらしい原作を

映像化しようと考えたテレビ朝日と、

原作にはいない姫野礼香というキャラクターを暴走させた脚本。

特に彼女を主人公にしたスピンオフを、

しかも有料制のABEMAプレミアム会員限定コンテンツとして

制作したのなんて意味が分からない。

内容は見ていないので何とも言えませんが、果たして需要はあったのでしょうか。

 

そっちで活躍させるくらいだったら、本編の後半からは彼女の奇行で受けを狙いに行く

話にするのではなく、アユがマササに惹かれていく"揺れ動く気持ち"を丁寧に描写する

連続ドラマならではの醍醐味のある話が見たかったです。

まぁ…某ネタドラマを生んだ脚本家さんをオファーした時点で、方向性は違うんですよね。

 

 

リタイアしたドラマ…

 

隕石家族(フジテレビ・土曜23時40分)★★★ 

  

2話まで視聴。まぁ、特別つまらなかった訳じゃないんですが、

「思ってたのと違った」って所が個人的には大分大きいんですよね。

昼ドラ路線に走るのか…いきなりオカルト要素ぶち込んで来たぞ…

じゃあ隕石の話って必要あるん…?などと色々引っかかってしまい、リタイア。

 

 

          

超個人的なノミネート賞

  

主演男優賞 千葉雄大(いいね!光源氏くん) 

放送前から「この役はハマるだろうなぁ」という期待が既にありましたが、

いざ始まってもやはりその期待は裏切らず、それ以上に、今までにあざとい役や可愛い役を

演じてきた経験値の積み重ねが活きたような演技を見せてくださいました。

ディズニーキャラクターみたいなパッチリした目線。さり気ない毒を吐く時のテンポの良さ。

当時は緊急事態宣言が発令されていた中、

千葉さん演じる光源氏に多くの視聴者が癒された事でしょう。

 

 

主演女優賞 鈴木京香(行列の女神〜らーめん才遊記〜)

個人的に、鈴木京香さんにとって一番の代表作になったのではないかと思います。

ちょっとサバッとした佇まい&澄んだ声が魅力的な京香さんと

「この人についていきたい」という気持ちにさせる姉御肌タイプの主人公が

見事にマッチングしていました。

そして、ズバッと物を言ったり、上司らしい気の利かせ方だったり、

時には優しさを見せたり…と、様々な顔を見せてくれる切り替えっぷりも楽しみました。

また会いたいんだけどなぁ…。

 

 

助演男優賞 桐山漣(いいね!光源氏くん)

どのドラマに出演されても「ただの良い人じゃないのでは?」なんて

勝手に疑ってしまうものですが、本作に関しては徹頭徹尾そんな印象を持たなかった…

という所が大きいです。

ヒョウ柄の服も着こなせてしまうという新たな発見も得られました。

 

 

助演女優賞 伊藤沙莉(いいね!光源氏くん)、小芝風花(美食探偵 明智五郎)

伊藤沙莉さんは本当にオールラウンダーだなぁ…としみじみ感じさせられました。

ツッコむまでの流れの持って行き方が自然なので

コメディ系ドラマには欠かせない存在というイメージがありますが、

それだけでなく、今時の女の子らしい繊細さも表現出来てしまう素晴らしさ。/

小芝風花さんは「トクサツガガガ」で真っ直ぐな主人公を演じた時から

注目させていただいている女優さんです。

こちらも、普段は明るく楽しげな姿から心に深い傷を負った姿まで、

「苺」というキャラを通して様々な感情がうごめくような

純粋な女の子を演じてみせました。

  

 

新人賞 齋藤飛鳥梅澤美波山下美月(映像研には手を出すな!)

齋藤飛鳥さんに関しては以前、深夜ドラマの最後のマネキンの前?で踊っているシーンがあり、

内容は全然知らないのに数分間引き込まれてしまった…という記憶があります。

梅澤美波さんと山下美月さんは最初は認識していませんでしたが、

3人とも役者になると憑依型なんだろうなぁ…と思えるくらい、

いつの間にか乃木坂メンバーである事を忘れさせられる存在感がありました。

 

 

主題歌賞 宇多田ヒカル「Time」 

イントロで一気にギュッと切なくなりますよね。

音自体は高くて可愛らしいはずなのに、同時に苦さも漂わせる…

6話での 炎に包まれる中キスをする2人のシーンが特に相性が良くって、

未だに頭に焼き付いています…。

Time

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  • 発売日: 2020/05/08
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

  

OP/ED映像賞 美食探偵 明智五郎 OP

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昔の映画みたいな粗めで渋い映像も、クラシックな音楽も、本作の世界観に合ってました。 

テーブルにずらーっと並んでいる豪勢な料理が臓物にも見えて、

ちょっとしたホラーな一面も覗かせます。

 

 

脚本賞 該当なし

 

演出賞 菅原伸太郎、水野格「美食探偵 明智五郎」

主題歌を流すタイミングも良かったけれど、本作の魅力は何と言っても映像美。

かつての明智作品のようなレトロさと現代的な要素が組み合わさっていて、

全体的にうっとりさせられました。

 

劇伴賞 該当なし

 

 

特別賞 なぜか夜に出てくる虹(M 愛すべき人がいて)、

   「家政夫のミタゾノ 特別編〜今だから、新作つくらせて頂きました〜」

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流行らせたかったんだろうねぇ…

でも、大きな月と三味線ファイヤーと紙芝居には敵わなかったね。

↑3つとも1つの作品内の演出だったっていうのがまたデカい(笑)/

ミタゾノの世界観とリモートの相性ってこんなにも合うんだな〜っていう驚きが。

 

 

コロナ禍の間に視聴したドラマについてちょこっと

 

 「今期の振り返り」と言っても、本来春にやる予定だったドラマは夏にズレるし、

6作品という少なさで振り返ってもねぇ…って事で、今回は違った形でまとめます。

まずは、リモートドラマとか、昔懐かしドラマの事とか。

 

その時期に見ていたドラマを新旧関係なく、超雑感で書き残すとすると…

 

やまとなでしこ特別編→主人公に共感性を持たせられるかどうかで

ドラマの面白さって大きく変わるんだなぁと改めて気付かされたわ。

松嶋菜々子さんのキャスティングが成功してる。

「こうあるべき」を押し付ける一見ウザったい女性でも、

松嶋さんの品のある顔立ちと佇まいで難なく消化出来てしまう素晴らしさ。

後編になると桜子の素の部分とか、人間味が出てきてますます見応えが。

 

素敵な選TAXI(再放送)→当時視聴済。5年以上前となると忘れている部分も多く、

その分、当時認識していなかった役者さんが出ていたり、

こんなオチだったっけ!?という意外性のある内容だったりと、

新鮮な気持ちで楽しめました。

竹野内豊さんの役ならやっぱりこれが一番好きだなぁ…と改めて実感。

後半になるとバカリズムさんとの対談もあり、

ただの再放送じゃないんだぞ!なんてサプライズも嬉しい。

 

逃げ恥ムズキュン特別編→毎年やってるけど名作はいつ見ても名作だし、

同じシーンでも昔と同じように盛り上がる…というのを体現したドラマ。

こちらもただの再放送にしないために、未公開映像を加えたり、

昔の姿と今の姿がコラボした恋ダンス映像に変更したりといった

ファンを喜ばせる工夫が終始施されていて、

高級パフェを食べ終えたかのような満足感がありました。

 

春子の物語→シーズン1ももっと若い頃に見てたら楽しめたのかもしれないけど…

主題歌効果からか、こっちの方が大前さんの内面を描いていたような気がしたかな?

 

Dr.コトー診療所2004特別編画面いっぱいに包み込む海や島の風景を見て

懐かしさを感じたと共に、これだけロケーションにお金をかけるドラマも

随分減っちゃったよなぁ…というほんの寂しさも。

 

野ブタ。をプロデュース(再放送)→人気作なのは知っていたけど、

当時は見た事がなかったので視聴。いや〜、再放送で出会えて良かったと思える出来でした。

キャストの若さや野ブタが成長していく姿を見る楽しさもあったけれど、

若さ故の青臭さとか、自分を良く見せようとする強がった部分だとか、

子供と大人の"中間"の立ち位置にいる高校生の等身大な心情を描いていて、

つい登場人物に昔の自分を重ねてしまう程にはじわじわハマっていきました。

歳を重ねていく度、作品の見方が変わる…そんな深さが込められた作品です。

 

ミラー・ツインズ Season2→Season1も見ていたので、一応今回のも見たんですけど…

別に続編を作らなくても良かったんじゃ?っていう内容でしたな(汗)

本当に亡くなってしまったのか?いや、実は生きているのかも?なんて

視聴者に想像させるくらいの結末で終わらせた方が、物語としては締まったのかと。

 

愛していると言ってくれ(再放送)→東京ラブストーリー」もそうでしたけど、

90年代にヒットしたドラマが多い理由って、主題歌とキャスティングの力が大きいんじゃないかと。

マイペースで世話焼きな主人公に、嫌がらせを仕掛けるライバル、そして元恋人との再会…

今の時代では最早ベタな設定がぽんぽん出てきますが、

それでも作り手の手のひらに転がされているかのように

まんまと一喜一憂したり応援したりしてしまう魅力がトレンディドラマにはあります(笑)

しかし劇伴は良かったなぁ。特にオルゴールバージョンの主題歌。

それに、モルモットを抱える豊川悦司さんは眼福過ぎましたな…

ゆるだぼ服装に大きな手…女性視聴者のツボを分かってるキャラ設定がズルい。

 

 

ちなみに、コロナ禍という状況を活かした新作ドラマは

「今だから、新作ドラマ作ってみました」「Living」「世界は3で出来ている」

「家政夫のミタゾノ特別編」「ダブルブッキング」「不要不急の銀河」の6作品を見ました。

上3つに関しては感想記事を投稿しているので省略するとして…

 

家政夫のミタゾノ特別編→俺もしかして見られてた…?っていう恐怖や、家事テクニック、

秘密を全てバラす終盤の展開が、

消したと思っていたウィンドウが下に隠れていたり、動画だったり、Zoom画面だったり…と、

本作らしさを壊さず、かつリモート用に無理なく落とし込めていた作りに満足。

 

ダブルブッキング→実は姉妹なのでは?の予想を飛び越え、ドッキリ企画で懲らしめてやる

程度のコメディで終わると思ったら、最後はまさかのホラーオチ。

起承転結の"転"の上手さが光った、先の読めない楽しさはありました。

ただ、千葉くんが相手を殺す展開はなくて十分だったかも?

 

不要不急の銀河→ドキュメンタリーとドラマの二部構成。

前者では一本の作品を作るスタッフと役者さんの、後者ではコロナ禍を受けて

スナックの経営が困難な状況に陥っている店主、ママ達の

「仕事に対する誇り」を描いたものになっていたと思います。

突然のフェニックスカラオケ映像には笑っちゃったけど、

自粛警察が貼ったチラシを剥がし取り「俺は俺らしくやっていく」という男の秘めたる熱さを

思わせるような主人公の後ろ姿で終わるラストにシビれました。

あとタメになったのと言えば…ドキュメンタリーのコットンでメイクするくだりかな。

化粧水を染み込ませ、片手にポンと叩いて試してみたコットンで相手の顔に触ろうとすると

粘膜が危ない…と聞いて、ああ、いつも無意識にやってしまう"癖"って怖いな…

ここから感染する可能性は決してないとは言えないんだよな…と。

 

中でも良かった3作品を挙げるとするなら、「転・コウ・生(今だから〜の3夜目)」

 「世界は3で出来ている」「家政夫のミタゾノ特別編」になるかな〜。

 

 

連続ドラマの"新しい在り方"を考えてみた

 

コロナ禍の襲来は、ドラマ業界においても大きな影響を与え、

製作する姿勢をガラッと変えざるをえない転換期になりました。

現に、1年間=3ヶ月放送のドラマ×4クールという方式が崩れてしまってますからね。

 

ドラマや映画、舞台を何本も掛け持ちさせたり、1本撮影が終わったと思ったら

また新しいドラマの撮影が始まったり、長くて4クール連続で出ずっぱりにさせたり…

いつまでもこのようなやり方を続けていてはまた大打撃を食らう羽目になってしまうと

思い知らされた事でしょう。

 

暫くは…というか、これからは、製作に関しても役者のスケジュールに関しても

「余裕」を持たせる事が大切ですし、

もう「1年間のうちにドラマを4つ作らなければならない」という法則も

もっと緩くさせて良いんじゃないですかね。

ドラマに出演したら次のクールのドラマはお休みにする…

みたいなルールを定めるのもアリなのかも。

 

*** 

 

以上、春ドラマの総括でした。

 

ちなみに、私生活はと言うと、4月と5月のうち約1ヶ月間は

出勤日数が減った形で生活してました。

休みの日は録画を見たり、あんまりやらないお菓子作りに挑戦してみたり、

YouTubeで動画を漁ったり、あつ森をやったり、虹プロ一気見したり… 

本当、色んな事をやっていたかな。

 

夏ドラマの方は徐々に放送されつつあるものの、

今の所は「MIU404」が頭一つ抜けている感じ。

回を増すごとに話が面白くなる作品が出て来ると良いな〜と思ってます。

 

閲覧ありがとうございました!

 


2020年 冬ドラマ 総括|不作の中にも良作あり

 

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どうも、りんころです。

えっと〜…あまりにも遅い総括記事の投稿になってしまってすみません!!!

別に体調が悪かったとかそういう訳ではなく、いつも通りピンピンしているのですが、

冬ドラマの締めが4月に入るからまだ良いか〜…春ドラマが続々延期しているからまだ良いか〜…

なんて先延ばしにしていたら、もう4月中旬を迎えてしまいました(滝汗)

 

通常であれば1作品ずつ、総括用にオリジナルのコメントを書き残していく

スタイルをとっているのですが、投稿が流石に遅過ぎるので、

今回にかぎっては「最終回の感想の一部を引用、再編集(+その他書き残しておきたいコメント)」

という形式で、超ざっくりとランキングを発表させていただきます^^;

 

 

ちなみに、視聴前に付けた期待度ランキングはこんな感じ↓

1位 コタキ兄弟と四苦八苦(テレ東・金深夜)

2位 パパがも一度恋をした(フジ・土11)

3位 テセウスの船(TBS・日9)

4位 病室で念仏を唱えないでください(TBS・金10)

5位 アリバイ崩し承ります(テレ朝・土11)

この中から1作品がTOP5に入る結果となりました。

最近、私の読みが外れるなぁ…(笑)1本はリタイアしちゃってますしね。

 

これはあくまでも個人的なランキングです!!

下に行くほど褒めるだけでないコメントも出てきます。

(そして、いつも程ではないものの、全部のランキング付けと振り返りをしただけあって

ボリューム大な記事となってます。お時間のある方にオススメ。)

ではでは…

 

 

2020年 冬ドラマ ランキング

 

視聴した17作品の順位を発表していきます。

※上から
順位 タイトル(放送局・曜日・時間)視聴前期待度(最大:★5つ)
という構成になっております。

感想記事のリンクも貼ってあるので、詳しい内容を見たい!という方は、よろしければ。

 

 

1位 最優秀作品賞

心の傷を癒すということ(NHK総合・土曜21時)★★★

 

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全4話という短い話数だけあって、時間経過の描写は確かに多かったものの、

この世界の登場人物にはそれぞれの"生きた時間"があり、

駆け足を一切感じさせない脚本と演出がとにかく素晴らしかったです。

 

劇伴の緩急のつけ方も良く、わざわざそれで煽ろうとしなくても

「無音」と「行間」を使いこなせていれば、緊迫感溢れる雰囲気は

しっかり作れるのだとも証明してみせたと思います。

 

また、柄本佑さん、尾野真千子さん、濱田岳さんなど各キャストの演技力の高さと、

桑原亮子さんの脚本力も含め、

「こんな演技もされるんだ」「こんな優しい世界観も生み出せられるんだ」など…

全てにおいて新たな発見・収穫を得た作品でもありました。

 

個人的には「調査力の高さ」「"余白"のとり方の上手さ」

「数字を取る事を最優先しない独自の題材選び」において信頼を寄せているNHKドラマで、

また1つ名作が誕生しました。

 

震災を取り扱うと、当時被災者だった方々のトラウマを抉る事にもなってしまいかねません。

しかし、本作に関しては、伝えるべきメッセージは伝えると同時に、

「"その時代"を確かに生きていた人々」の心情、そこから生まれる繋がりの温かさも

丁寧に描いてみせました。

 

それを全4話でまとめたのもポイントが高いです。

ぜひ、毎年放送して語り継いでいって欲しい作品です。

 

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2位 優秀作品賞

アライブ がん専門医のカルテ(フジテレビ・木曜22時)★★★

 

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「病気を抱えた患者」「それを治療する医者」という単なる二者の関係を描くのではなく、

あくまでも「がん」はベースとし、家族を、人生を、自分にとっての生きがいを見つめる

きっかけを与えてくれる作りでした。


ドラマチックに仰々しい台詞や動きを加えず、

登場人物の抱える心境を「行間」を用いて等身大に映し出す作りは、

個人的にはNHKが得意としているイメージがありましたが。

視聴率のためにと忖度しない、奇を衒わない作品を民放でも作れてしまうのだという、

ドラマ…いや、量産され続けて世間では飽きが来つつある医療ドラマの「可能性」を

感じさせてくれました。

 

最初は「あの某後出しじゃんけんのドラマの脚本家だからなぁ…」という事で

あまり期待していなかったのですが、 安易に がん=お涙頂戴のアイテム にしない

内容の質の高さに、回を増すごとにみるみる引き込まれてしまいました。

患者エピソードに関しては、1位の作品と肩を並べるほどの出来栄えです。

 

強いて言うなら、やはり縦軸部分の絡ませ方が勿体ない部分がありましたが、

それでも大好きでした。

残りの人生とは?パートナーとは?家族とは?

がんを通して、たくさん考えさせられる作品でした。

 

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3位 作品賞

死にたい夜にかぎって(TBS・火曜25時28分)(-)

  

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本作の魅力はやはり「多くを語らない」所にあり、

美術館でずらっと展示されている1枚1枚の絵を、自分のペースで、

自分なりに解釈しながら鑑賞する…そんな作りのように感じられました。


周りから見たら「ろくでもない」かもしれない立場にいる人々を

視聴者にも共感してもらえるように、

優しく、温かく照らし続けた、作り手のセンスが光った作品だったと思います。


個人的には、世間では「福田ファミリー」の一員として見られがちな賀来賢人さんをはじめ、

今後のドラマ業界のポテンシャルを感じさせてくれました。

 

初回の時点で、私の好みにドンピシャだったんですよねぇ…。

ああ、やっぱり、世の中にどこか生きづらさを抱えながら過ごす人に

焦点を当てた話が好きなのだと、改めて気づかされた作品でした。

 

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4位

コタキ兄弟と四苦八苦(テレビ東京・金曜24時12分)★★★★

 

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入れ替わりネタからトランスジェンダー、ファンタジー的コメディ、ホロっとさせられる話など、

1話完結パートだけでも コタキ兄弟を通して

変幻自在な世界に誘(いざな)ってくれる充実感がありましたが。

終盤になるにつれて「まさかそこが繋がっていたとは!」という、

思わず初回から見直したくなってしまうようなサプライズも施されていて、

全てにおいて抜かりがないな…と意表を突かれた作品でした。

 

不器用さが何とも言えない哀愁を漂わせた一路と、飄々としてちゃらんぽらんな二路の

苦味渋味を効かせた兄弟のキャラクター造形も秀逸でしたが、

そこにお茶目でありながらもしっかり者でもあるさっちゃんも加わる事で

ボケツッコミのバリエーションが広がったようにも思え、

3人の間から生まれるやり取りにも毎回クスッとさせられました。

 

古舘寛治さんと滝藤賢一さんに関しては、テレ東ならではのアングラでちょっとユルい

世界観にハマるのだろうという期待を寄せていましたが、

芳根京子さんも最初の段階で何の違和感もなく溶け込めていたのが、個人的には一番の収穫。

さっちゃんという役をサラッと愛らしく演じてみせたのが大きいのかもしれません。

 

ドラマ24」枠らしさと、脚本家・野木亜紀子さんの強みをどちらも打ち消す事なく、

絶妙な塩梅でいいとこ取りした作品に仕上がっていたと思います。

三番目と四番目の兄弟は恐らくネタでしょうが(笑)

スペシャルでも良いので、また続編が見たいです。

 

 

※1、2、5、6、8話の感想を投稿しています。

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5位

女子高生の無駄づかい(テレビ朝日・金曜23時15分)★★

 

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笑いのツボが合うのかどうか…という点で、始まる前までは全然期待していなかった本作。

しかし、最終的には一番のダークホースとなりました。

 

学校を舞台にしているのもあり、バカ、ヲタ、ロボの他にも

マジメ、ロリ、ヤマイ、マジョ、リリィと特徴的なキャラクターがどんどん増えてくるので、

主役3人の存在感がそのうち薄まってしまわないか…話がゴチャゴチャしてしまわないか…

という不安もありましたが、

そんな不安も綺麗さっぱりなくなるほど、構成の上手さが特に際立っていたと思います。

 

1話の中に軸を設けず、それぞれの日常を短編集としてまとめて

1時間内で次々見せていく手法に新鮮味が感じられたのは勿論ですが、

それに加えて、良い意味で「役者の無駄づかい」とも言えるような、

あの役者がこんな役を!?という漫画ちっくなキャラクターを堂々と演じてみせる

演技力の高さも堪能し、どちらにおいても飽きずに楽しく見られる事が出来ました。

 

小劇団の脚本家が手がける…というのも、作品の成功に繋がったのではないでしょうか。

女子高生役が似合ううちに、こちらも是非続編としてまたお会いしたいです。

 

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6位

病室で念仏を唱えないでください(TBS・金曜22時)★★★

 

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視聴前は、僧侶と医者を掛け持つ主人公の奇抜な設定で

コメディテイストになるのかと予想していましたが、

いざ最後まで見てみたら、中々どうして、医療ドラマとして"魅せる"部分と

コメディパートが良い塩梅で仕上がっていたと思います。


医師も完璧なスーパードクターではなく、患者と同じ一人の人間であり、

常に"煩悩"と隣り合わせで生きているという事。

ドラマの中にはハッとさせられるような、素直で的確な言葉が刻まれていた事。

人の繋がりの価値、温かさを教えてくれた事。

ちょっと話は逸れますが、これらの点では今期の同じ医療ドラマである

「アライブ」とシンクロする部分が多々あり、

最終的にはどちらも、どの登場人物にも共感出来て愛おしくも感じられる、

お気に入りの作品となりました。

 

本作らしさが出るのに少々時間がかかりはしましたが、

その分、最後まで見てきて良かった…というカタルシス(?)も得られました。

どの役者さんも軒並み演技力が高かったですが、

中でも、ムロツヨシさんは、世間的なイメージとは違う役柄を見事に演じ、

爪痕を残せたんじゃないかと思います。

 

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7位

パパがも一度恋をした(フジテレビ・土曜23時40分)★★★★

 

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この手の話だと終盤がどんな内容になるのかの想像もしやすいですし、

最終回でオールスターが駆けつけるというのもベタofベタではあるのですが、

登場人物それぞれから「大切な人に対する思いやり」「何かを失ってしまった後悔」が

感じられる心理描写が丁寧になされた分、手にとるように共感出来、

愛着の持てる作品に仕上がっていたと思います。

 

最初は「何でこんなほんわかラブコメが オトナの土ドラ枠に!?」という違和感がありましたが、

一般受けしづらい(褒めてますw)カオスなやり取りや下ネタの盛り込まれ具合を見るに

深夜枠に放送したのも頷ける所があり、

そういう意味では、個人的にはサイコスリラーかドロドロ不倫劇の印象が強い

「オトナの土ドラ」枠の新たな可能性を見出した作品になっていたとも感じさせられました。

 

「もみ消して冬」での経験が活きたような小澤征悦さんのコメディエンヌっぷりも良かったですが、

本作で一番驚かされたのは塚地武雅さんでした。

見た目はおっさんでも、声色や仕草でちゃんと多恵子だと分からせる説得力の強さ!

仮に芸人を辞めたとしても、役者として長く生き残りそう…。

 

 

8位

僕はどこから(テレビ東京・水曜24時12分)★★★

 

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最初は、特殊能力、認知症の母、薄暗いアパート、ヤクザ社会といった異空間の中で

「ファミラブ」という言葉が浮いているように映りましたが、

回を重ねるごとに「ファミラブ」そのものの話になって行き、

境遇は違えど どの人々にも同じ優しい血が流れているんだ…

そして、その愛をどう受け取るかは自分次第なんだ…と背中を押してくれる、

これから出会いや別れが増えて行く時期に相応しい作品だったんじゃないかと思います。


途中、何話か中だるみした回もありましたが、総じて面白かったです。

"山場"と"伏線回収"がきちんと用意された最終回を見て、

ここまで視聴してきた甲斐があったなぁと実感させられもしました。

 

構成に対して勿体無さはあったものの、いろんな意味で予想の斜め上を行く展開続きで

満足して見終える事が出来ました。

 

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9位

知らなくていいコト(日本テレビ・水曜22時)★★★

 

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最初は主人公の共感出来なさっぷり、お仕事パートの雑さに、

いくら好きな役者さんが出ていてもこれは微妙だな…やめちゃおうかな…なんて思っていましたが。

最終的にはここまで見てきて良かったと胸を張れる作品になりました。


「ままならない人生の中で、それぞれがそれぞれなりの罪を受け、

時に転機に救われながら生きて行く。」

これが最も伝えたかったメッセージだったと思うのです。


そう考えると、野中の存在は、勿論、ここぞとばかりに魅せてきた

重岡さんの怪演によるものも大きいですが、

本作にとって唯一の「世間」の象徴でもある気がしました。


視聴者の感情をかき乱される役者陣の演技も。

仕事に対する真摯な姿勢を見せるキャラクター造形も。

時々垣間見える人間臭さも。

どの面においても見応えがありました。面白かったです。

 

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10位

ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜(NHK総合・金曜22時)★★★

 

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最後まで徹底して「アンティークな内装の喫茶店で、コーヒーを飲みながら推理小説を嗜む」

作りになっていたのは良かったですし、

シシドカフカさんにとっても、今まで出演された作品の中では間違いなく頭角を現していた

作品になっていたんじゃないかと思います。

 

全体的には面白かったです。しかし、全7話ではなく全10話で見たかった気がします。

4話の段階で「葉村自身の物語」へとシフトして行ったので、

3話までのような切れ味の鋭い「依頼中心型」=1話完結のエピソードが

もっと見られたなら…という気持ちに駆られてしまいました。

 

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以下は、もっと簡単に。

10位まで見られれば良い!ノミネート賞の方を見たい!という方は、

こちらを押すと「超個人的なノミネート賞」のページに飛びます。

 

 

11位

病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜(テレビ東京・月曜22時)★★★

 

最初は頼もしく映った有原がだんだん、

何も後先を考えないでやりたい放題やるお坊ちゃんキャラになってしまったのが残念。


3ヶ月後、半年後といった過程すっとばし展開だったり、

反対意見しか言わなかったイメージの医者達が急に漂白されたりと、

「再建モノ」「連続ドラマ」らしい醍醐味があまり実感出来なかったのも

何だかなぁ…という感じで見終えてしまいました。

 

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12位

悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲–(フジテレビ・土曜23時40分)(-) 

 

最終回まで見てきて、話の持って行き方的には、

やはり「もうそこでそのネタを使うの!?」オンパレードな2話が

個人的ピークではありましたが、

台詞にはハッとさせられるものは多く、少年法のあり方とは?罪を償うとはどうあるべきか?

を考えさせられるドラマとしては中々真摯な作りだったと思います。


ただ、「正しい罪の償い方とは?」という王道なテーマと主人公の殺害動機が結びつかないような気がして、

あまり主人公に感情移入出来ずじまいだったのが残念かな。

 

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13位

テセウスの船(TBS・日曜21時)★★★★

 

途中から薄々気づいていましたが、主題歌の力で感動シーンを無理やりねじ込み、

怪しげな人物をこれでもかと沢山映し、サイコパスなキャラクターを配置し、

引っ張り続けて最終回は風呂敷畳めずじまいの作風で…

なんだか、今振り返ってみればTBS版「あなたの番です」みたいなドラマでした。

 

ツッコミ成分は終始変わらずあったものの、

序盤は雪山でのロケというスケールの大きさも効いていて

緊迫感を保ちながら楽しむ事が出来ましたが…

7話辺りから、真相を引っ張りたいがために「家族の絆」をベースとした

あざとい展開や本編に直接無意味な展開を詰め込んだ作りになってしまったのが残念でした。

 

今でも、WOWOW制作だったら…と想像してしまいます。

原作を2本分扱う「半沢直樹」の話数を増やす代わりに、こちらはいっその事

全8話構成に思い切ってみても良かったんじゃないでしょうか。

 

結果的に、どこかに泣かせる要素を入れようとする

民法の悪い癖が出た典型例になってしまった気がします。

 

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14位

ケイジとケンジ 所轄と地検の24時(テレビ朝日・木曜21時)★★★

 

あの不祥事がなければどうなっていたかは分かりません。

逆にあの不祥事のお陰で、台詞や脇役において皮肉にも面白味が増し、

最後まで何とか完走出来たような気がします。

 

しかし、脇役を前面に押し出したが故に登場人物の多さが目立ち、

元々個性的なキャラクターが更に渋滞して、1話完結部分の事件パートと

上手く絡められていない印象がありました。

 

愉快な会話劇ややり取りで視聴者を楽しませたいのであれば、

この局らしく「チームワークで犯人を捕まえていく刑事ドラマ」で良かったと思います。

刑事と検事の二者間の違いを全く活かせていないモヤモヤも残りました。

 

 

※感想は4話までです。

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15位

絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜(フジテレビ・月曜21時)★★★

 

前作よりも"都合の良い設定"がかなり目立っていた印象でした。

仮に第3(5)シーズンをやるとしたら、井沢の一線超える超える詐欺や

仲間内の誰かが犯罪者予備軍で不憫な目に遭う展開…

といった前作と似通った要素に頼る事なく、キャラクターからミハンシステムの検知基準まで

あらゆる設定をじっくり練り直してから作るべきです。

 

※1〜3、6、8話、最終回、AFTER STORYの感想を投稿しています。

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16位

トップナイフ –天才脳外科医の条件–(日本テレビ・土曜22時)★★★

 

バリバリ活躍する主人公を描きたいのか、チームの絆を描きたいのか、

それとも「医者だって一人の人間」という視聴者に共感させる話にしたいのか、

どこに向かおうとしているのかが曖昧な印象がありました。


親子関係の話だと、深山&娘の件、黒岩&少年の件とネタが被っているから、

どちらか1つに絞るべきで。

小机とバーの店主の必要性も、結局最後まで分からぬまま。

登場人物をやけにミステリアスに映す意味深な演出も含めて、

「これ、いる?」って言いたくなるような無駄な要素が多過ぎたのが

とにかく残念な作品でした。

 

群像劇のつもりなのでしょうが、登場人物のエピソードをいっぱい描けば良い

訳ではないと思うんですよねぇ…。

主題歌でバリバリ踊る天海さんだけが記憶に残りそう。

 

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17位

10の秘密(フジテレビ・火曜21時)★★★

 

家にいる事が増えて、さて、この機会に溜めていたドラマでも見ようかなぁと考えている方…

自信を持って言います。

これは見なくて良いです(笑)

今すぐHDDからポイしてください。最終回まで見ても何も腑に落ちません。

 

("全て"を評価している訳ではないのを前提にして)

「3年A組」や「あなたの番です」がヒットした今、

オリジナルのミステリー作品に対して世間のハードルが上がっている事を

もっと頭に入れるべきだと思います。

 

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番外編

 

螢草 菜々の剣(NHK総合・土曜18時5分)(-)

 

個人的に注目している、清原果耶さん目当てでの視聴。

去年の夏にBSで既に放送されていた作品だったので、ランキングからは外させていただきました。

 

内容自体は、現代モノのドラマにある復讐劇と何ら変わりなく特に新鮮味はありませんでしたが、

逆にそのお陰で、今まで何作か時代劇を見てきてはその世界観に慣れず、完走出来なかった私でも

最後まで見られたような気がします。

 

透明感のある可憐さを持ち合わせながらも、芯の強さも感じさせる清原さんの佇まい。

雅をまとった濱田マリさんの存在感。

「だんご兵衛」というあだ名がつけられるのも頷ける

松尾諭さんから醸し出される親しみやすさなど、それぞれのキャラクターも楽しみました。

 

 

リタイアしたドラマ…

 

恋はつづくよどこまでも(TBS・火曜22時)★★ 

 

2話まで視聴。世間的には話題になったみたいですが、

2話での「主人公の恋愛を描くために、登場人物を死なせたり、

真っ当に仕事をしている人を悪役扱いしたり…」という描写の仕方にトドメを刺されまして、

もう良いかな…と。(主人公アゲ周りサゲが、基本的に好きではないので。)

 

 

アリバイ崩し承ります(テレビ朝日・土曜23時15分)★★★ 

 

1話のみ視聴。どちらも演技派である浜辺美波さんと安田顕さんの組み合わせで

楽しみにしていましたが、幻想的な世界観、ミステリー要素、キャラクター

どれを取っても突き抜けていないように感じられてしまったので、リタイア。

もう少し様子見しても良かったのですが、視聴当時は録画が溜まっていましたので…(汗)

 

 

シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。

日本テレビ・日曜22時30分)★★

 

1話のみ視聴。「とうとうやっちまったな」感漂う作品でした。

横浜流星さんと清野菜名さんのアクションを推すのなら、

アメコミ設定を付け加える必要性はなかったと思うのです。

あちこち装飾してとりあえず見栄え良くした結果、

何を一番に見せたいのかという"本作らしさ"がぼやけていた印象がありました。

 

 

ちなみに、この他にも「ランチ合コン探偵」「スカーレット」を視聴していたのですが、

前者は5話分以上(しかも、HDDの残量の都合で1話分録画抜け)、

後者は2ヶ月分くらい録画を溜めてしまったので、

これは流石に追いきれない…他に見たいものもあるし…という事で

泣く泣く諦めてしまいましたorz

しかし、「スカーレット」は近年の朝ドラの中でもSNSでは評判が良さげだったので、

いつか総集編or夕方の再放送枠で放送される日が来たら

今度こそ完走したいな〜…とは思っています。

 

 

          

超個人的なノミネート賞

 

※投稿が遅くなったのもあり、各ノミネートに関するコメントは

今期にかぎって省略させていただきます(謝)

 

 

主演男優賞 柄本佑(心の傷を癒すということ) 

→候補:賀来賢人(死にたい夜にかぎって)

    古舘寛治(コタキ兄弟と四苦八苦)

    滝藤賢一(コタキ兄弟と四苦八苦)

 

 

主演女優賞 松下奈緒(アライブ がん専門医のカルテ)

→候補:吉高由里子(知らなくていいコト)

 

 

助演男優賞 重岡大毅(知らなくていいコト)

→候補:柄本佑(知らなくていいコト)

    小林薫(知らなくていいコト)

    佐々木蔵之介(知らなくていいコト)

激選区でした(笑)それぞれの演技力の高さに魅了された作品でもあったので…

 

 

助演女優賞 高畑淳子(アライブ がん専門医のカルテ)

→候補:芳根京子(コタキ兄弟と四苦八苦)

 

 

新人賞 福本莉子(パパがも一度恋をした)

→候補:柴崎楓雅(テセウスの船)

 

 

主題歌賞 ましのみ「7」/アイナ・ジ・エンド「死にたい夜にかぎって」(死にたい夜にかぎって)

死にたい夜にかぎって

死にたい夜にかぎって

  • 発売日: 2020/02/26
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

→候補:須田景凪「はるどなり」(アライブ がん専門医のカルテ)

    三浦大知「I'm Here」(病室で念仏を唱えないでください)

 

 

OP/ED映像賞 コタキ兄弟と四苦八苦 OP

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→候補:10の秘密 OP

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ブラァッッ! ラァッッ! ブラァッッ! ラァイッッ! オウオォウオウオオンオォン~ \ブラァッッ! ラァッッ! ブラァッッ! ラァァァイッ!/
(OPが本編みたいなものでした(爆))

 

 

脚本賞 桑原亮子「心の傷を癒すということ」

→候補:野木亜紀子「コタキ兄弟と四苦八苦」

 

 

演出賞 安達もじり、松岡一史、中泉慧「心の傷を癒すということ」

→候補:高野舞、石井祐介、水田成英「アライブ がん専門医のカルテ」

    村尾嘉昭、坂上卓哉「死にたい夜にかぎって」

 

 

劇伴賞 眞鍋昭大「アライブ がん専門医のカルテ」 

→候補:世武裕子「心の傷を癒すということ」 

 

 

特別賞 チーム「女子高生の無駄づかい」

 

 

今期の振り返り…

 

それぞれのドラマの2,3話を見た段階では

「今期はあんまり面白いのがないな〜…」という不安がありましたが、

最終的には(惜しいまま終わってしまった作品はあったものの)

どれも魅力や良さが感じられたクールになっていたのではないかと思います。

 

中でも不安だったのは、やはり医療ドラマの乱立ですが、

病院を舞台とした再建モノの「病院の治しかた」、ラブコメの「恋つづ」、

病気を通して人の人生のありのままを伝える「アライブ」、

生死について考えさせられる「ねんとな」、複数の要素を絡ませた「トップナイフ」と

これだけあっても意外と棲み分けが出来るものなのだという収穫は得られました。

しかし、それは1作品を除いて最後まで見てきたドラマ好きの一人としての視点であって、

そうでない世間的な視点であれば「同じようなものばかり」という印象を与えてしまいかねません。

見る前から捨ててしまう事態を避けるべく、今後はなるべく、

例えば「医療ドラマを制作した局は、来期では同じジャンルのドラマの制作は出来ない」といった

ルールを設けるなどして、各局調整をしていただきたい所です。

 

そして、今期の話題作は何と言っても「テセウスの船」「恋はつづくよどこまでも」の二作。

視聴率を気にせずやりたい事を突き詰める深夜帯に対して、

プライム帯は「3年A組」のヒットをきっかけに、SNSを通して大勢の人が考察に盛り上がったり、

キャーキャー言ったり、ツッコミを入れたりしながら楽しむ…

所謂「実況特化型」の作品が増えている傾向にあると思っています。

 

勿論、SNSを取り入れる事でドラマ業界が活性化し、

今まであまり見てこなかった層が、ある作品を通して「日本のドラマって面白いんだ」という

視野を広げられたら、ドラマ好きとしては嬉しい事この上ないですが。

その分、本当に質の高い作品はどんどん埋もれて

「視聴者の反応」を重要視した質の低い作品ばかりが生まれてきてしまうんじゃないか…

という"焦り"も感じさせられます。

 

"焦り"と表現したのも、話は少し逸れますが、今年の新春テレビ放談で

「「あな番」のような作りが今後のドラマにおいての基準になれば…」といった旨の

コメントがあったから。

ドラマの楽しみ方が時代と共に変わってきている以上、

ワイワイ盛り上がれる作品があっても別に良いのですが、

全部が全部、その"基準"とやらに振り回されないで欲しいな…と願うばかりです。

 

締めがなんか変な方向に行っちゃいましたが、とりあえず言いたい事は言えたので、

今期の振り返りはここで終わりとします。

 

 

*** 

 

以上、冬ドラマの総括でした。

来期も素敵な作品との出会いがあればな〜と思います。

 

閲覧ありがとうございました!

 


2019年 秋ドラマ 総括|変人だらけのクールも、明暗分かれる結果に

 

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どうも、りんころです。

毎度おなじみ、今期見た秋ドラマ20作品のランキング付けです。

年間ランキングもあるし、今年もあと1日で終わっちゃうので…

ざっくりと発表していきます!(と言いつつやっぱり長くなる ←最早定期かもしれない)

 

ちなみに、視聴前に付けた期待度ランキングはこんな感じ↓

1位 シャーロック(フジ・月9)

2位 時効警察はじめました(テレ朝・金11)

3位 死役所(テレ東・水深夜)

4位 ミス・ジコチョー 〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜(NHK総合・金10)

5位 まだ結婚できない男(フジ・火9)

あらら、TOP5の中にどれも入っていない…(ちなみに最高順位は7位)

期待していた作品がそこまで…で、逆に、思った以上に面白い!という作品が

自分の中では多かったみたいです。

 

ここから下は、あくまでも個人的なランキングです!!

下に行くほど褒めるだけでないコメントも出てきます。

(そして、全部のランキング付けと振り返りをしただけあって、

ボリューム大な記事となってます。お時間のある方にオススメ。)

ではでは…

 

 

2019年 秋ドラマ ランキング

 

視聴した20作品の順位を発表していきます。

※上から
順位 タイトル(放送局・曜日・時間)視聴前期待度(最大:★5つ)
という構成になっております。

感想記事のリンクも貼ってあるので、詳しい内容を見たい!という方は、よろしければ。

 

1位 最優秀作品賞

G線上のあなたと私(TBS・火曜22時)★★★

 

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恋愛を取り扱ったドラマといえば、若者受けを狙った胸キュン優先のラブコメや、

昔の月9かのようなトレンディ感の残る、言わば既視感のある設定の作品ばかりの昨今で、

本作は新たな可能性を提示してくれました。

 

偶然ライバルに出会う展開、手繋ぎ、壁ドンなど、

確かに「ザ・恋愛要素」は盛り込まれていたものの。

それでもこの世界の登場人物が愛しい、応援したいと思えたのは、

嫉妬、刺激、挫折…といった日常で誰しもが経験するであろう出来事をベースとし、

そこから恋愛に発展するかもしれない…という絡め方が

丁寧だったからだと考えています。

 

ドラマや本に終わりはあっても、

自身が生きて行く上で差し掛かるターニングポイントに終わりはない。

しかし、どんなに辛い事が待っていたとしても

「好き」という気持ちでい続ければ前に進める。

 

そんな人生の荒波を、クスッとさせられる会話劇も交えながら

優しく、温かく描いてくれた作品でした。

見終わった後に勇気づけられる作品に出会えた事、本当に嬉しく思います。

 

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2位 優秀作品賞

俺の話は長い(日本テレビ・土曜22時)★★★

 

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題材がホームドラマである事、30分×2本構成という斬新な試みから、

最初は「令和版サザエさん」のような作りになっていくのかな?と思いましたが。

その予想を飛び越え、昔ながらの懐かしい下町的世界観に

現代家族の世相の反映という対比が効いた、妙な味わい深さが残る作品でした。

 

1位の「G線上」と同じく、こちらも会話劇が心地良く、

1つ1つの台詞にツッコみきれないくらい、たくさん笑わせられました。

しかし、年齢や経験を重ねれば重ねるほど、どの登場人物の目線になって見てしまうか?

どんな風にその人の想いを受け取るのか?が世代ごとに異なってくる訳で、

笑わせられつつも実は考えさせられる…という意味では、

小さい子供から大人まで、老若男女が楽しめる土曜の夜には

最適過ぎるコンセプトだったんじゃないでしょうか。

 

満が生田斗真さんじゃなかったら、春海が清原果耶さんじゃなかったら、

綾子が小池栄子さんじゃなかったら…本作の面白さもかなり違っていた事でしょう。

自然体な演技で魅せる、実力派俳優・女優によるやり取りの上手さも光りました。

スペシャルでも良いから、また同じキャストでお会いしたいです。

 

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3位 作品賞

少年寅次郎(NHK総合・土曜21時)★★★

  

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男はつらいよ」シリーズは、名前を知っているだけで全く見た事はなかったので、

そんな私でも楽しめるのかなぁ…?というほんの不安を抱えたまま見始めましたが、

「家族愛」を描く1本の作品として成立していると思わせられる程の

満足感を味わう事が出来ました。

 

本作の最大の功績はやはり、寅次郎を演じた藤原颯音くんと井上優吏くんの

配役の上手さにあり、

この2人でなければ、寅次郎の目線に立って感情移入してしまう事も

少なかったかもしれません。

プロの役者という訳ではなく、子供らしいあどけなさが残っている所が

逆にリアルに感じられて良かったですし、

そこに慈悲に満ちた聖母のような井上真央さんの佇まいが

見事にマッチングした作品となりました。

 

ドラマチックな演出で魅せる作品、

SNSや詐欺など現代に沿った社会派作品などが増えている分、

本作の、学校の廊下に立たされる、げんこつ、といった昭和らしさ全開の世界観には

新鮮さが感じられた気がします。

何気ない日常でもクスッとさせられる温かさ。どこかニクめない車屋の人々。

岡田惠和さんが得意とする作風の真骨頂が発揮された一品でした。

 

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4位

おいしい給食(テレビ神奈川 他・木曜23時)(-)

 

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こちらは感想は全然書いていませんでしたが、最終回まで楽しく視聴しました。

 

「ROOKIES」でのヤンキーな役で市原隼人さんを知った私にとっては、

本作での甘利田先生はある意味衝撃的な出会いでした(笑)

(次点は、「明日の君がもっと好き」での三味線ファイヤーな主人公w)

給食の歴史について心の中で熱弁したり、表情豊かに味わったり、

校歌を歌う時にノリノリで腕を振ったりする役をやられるなんて誰が想像していた事か。

もうね、甘利田先生のシュールな動きを見ているだけでお腹痛いのに、

毎回自分の発案した斜め上の食べ方を見せつける神野くんの賢さが

また面白過ぎるんですよねぇ…

 

しかし、ただ笑って終われるコメディという訳ではなく、

「日常の根幹は食にあり」というメッセージも込められていました。

当たり前に出される給食=食事でも、コミュニケーションを生み出す存在として

それが如何に価値のあるものであったかを

(しかも、大人になって懐かしみながら見るから尚更)、

給食をこよなく愛する二人が関係を築いていく過程を通して考えさせられ、

見終わった後は思わず感謝したくなってしまう余韻もありました。

 

学園ドラマのジャンルで「給食」という学校生活ならではのイベントに特化した

アプローチの仕方も革新的で、

地上波では真似出来ない、視聴率に囚われない地方局制作だからこその

自由さが活きた作品として、記憶に残りそうです。

 

 

5位

グランメゾン東京(TBS・日曜21時)★★★

 

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「A LIFE」「BG」と、豪華なキャストを揃えただけの

主人公上げ周り下げの作風が顕著な印象があったキムタクドラマでしたが、

本作は良い意味で裏切られました。

 

どん底から這い上がるため、仲間を集めて夢を叶えるまでのサクセスストーリーは

日曜劇場では王道中の王道。

引き抜きや裏切り、分かりやすい悪役の存在など、

シナリオや設定自体は従来の池井戸班の作品と特に変わり映えはなく、

それだけなら「またいつもの暑苦しい流れか」とお腹いっぱいになりそうなものを。

そこに木村拓哉さんの強みである「画面の引きつけ力」を適度なタイミングで絡ませ、

最終的に両者のいいとこ取りをした、

食べ合わせの良い作品に仕上がっていたのがお見事でした。

 

木村拓哉さんを、あえて脇役を引き立たせるサポート役に徹底させた事。

ヒロイン役に、柔らかでありつつも芯の通った佇まいをも併せ持つ鈴木京香さん、

影のまとめ役を演じさせるには安定感のある沢村一樹さんのキャスティングなど、

プロデューサーの企画力が勝った作品だったと思います。

 

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6位

リカ(フジテレビ・土曜23時40分)★★★

 

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もう平常心では高岡早紀さんを見られないほどの、

怪演!怪演!!怪演!!!のオンパレードで視聴者を圧倒しまくった作品でした。

 

正直言うと、第一部の方が遥かに衝撃度は高かったものの、

それでも最後まで満足出来たのは、主人公の過去を1話分使って共感を煽らず、

翻弄されていく登場人物と共に「怖い」というイメージを持たせ続けた

エンターテインメント的作りで徹底させていたからかもしれません。

 

「28歳のリカです」「チッ」「…死ねばいい」 から始まり、

ハーバリウムターミネーターリカや自作クソコラ家族写真など

数々の名台詞や名シーンを残してくれました。

 

その中でも、個人的にツボに入った自作クソコラ家族写真の画像を

最後に貼らせていただきます。

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もしこれがオリジナルだったら、考えた人がセンスあり過ぎですよねぇ(笑)

 

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7位

死役所(テレビ東京・水曜24時12分)★★★★

 

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前半でミチルの詮索パートと死者の1話完結パートを同時進行させてしまったが為に、

後者の手厚い「人間ドラマ」の物語を堪能出来る機会が十分になかった事、

そして、最終回ではそれが響き、書きたい内容を書き切れてないと察せられる程の

構成力の弱さが、何とも残り惜しい作品ではありました。

 

しかし、ドラマチックに死者とその家族を会わせる感動展開は一切排除し、

エピソード自体は死に関する壮絶な過去を取り扱いながらも、

あくまでも「死は案外呆気なく訪れてくる」を貫き通した

淡々とした作りにとても好感が持てました。

 

ミチル自体は死役所の人々を引っ掻き回す存在だったので、

あまり好きにはなれませんでしたが、

彼女のように「しょうもない理由」で若い内から命を絶ってしまった人も

多くいるんじゃないかとも思わされます。

 

様々な「死の形」を覗かせてもらった作品。

近いうちに、続編でまたお会いしたいです。

 

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8位

時効警察はじめました(テレビ朝日・金曜23時15分)★★★★

 

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予習しようと思っていた前シリーズは残念ながらほとんど見きれなかったものの、

今シリーズ単体で考えれば、脚本家それぞれの独自性は残しつつも

神秘的な世界観にはブレがなかった点、

そして深夜にしては凝っているミステリー要素も含めて

割と完成度は高い作品だったんじゃないかと思います。

熱狂的なファンがいるのもよく分かる。

 

向井理さんや松重豊さん、山崎賢人さんや中島美嘉など

ゲストは深夜ドラマには勿体無いくらい豪華でしたが、

ただゲストの演技で魅せるだけでなく、

肩の力を抜いて笑わされる時効警察課でのやり取り、シュールな小ネタやトリックなど

全方位で充実した1時間を過ごす事が出来ました。

 

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9位

孤独のグルメ Season8(テレビ東京・金曜24時12分)★★★

 

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前シリーズから視聴し始めた本作。

前と比べると、店を決めるまでの流れが早かったり、食べる量が若干減っていたりと

変化が感じられたように思いましたが、

その代わり、街並みや店の内観を引きの画面でじっくりと見せてくれる演出が増え、

進化した「孤独のグルメ」として形を残せたんじゃないでしょうか。

 

個人的に一番行ってみたいと思えたお店は、

4話での大きなパンケーキのお店と、9話のインドカレーのお店。

9話に関しては、実はチラッと映った「なぜそばにラー油を…」という店は

かつて行った事があり、まさか隣にあんなに美味しそうなカレー屋があるとは…と

良い情報を得た気分でした(笑)

 

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10位

まだ結婚できない男(フジテレビ・火曜21時)★★★★

 

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正直言っちゃうと、桑野さんのキャラクターが面白くてこの順位です(キッパリ)

 

13年ぶりというブランクを全く感じさせない阿部寛さんの曲者っぷりの演技が素晴らしく、

それだけ笑わせられるシーンも多くて、

全体的には1時間があっという間に感じた作品ではありましたが。

内容の方は、前作の女性陣のキャラクターをそのまま配置換えした

所謂「二番煎じ」感は否めず、

一応現代らしく「セカンドステージ」「結婚観の違い」を取り入れてはみたものの、

結局同窓会的ノリで打ち消されて、

今の時代にわざわざ続編として作られるべき作品であったのか?は

中途半端なまま終わってしまったのが残念でした。

 

前作が名作だと、続編を作るハードルもかなり高くなり、

余程の脚本力がないと「前の方が面白かった」と言われる事も多くなります。

本作は、まさにその典型的な例を見た作品でした。

 

せめて隣人は、今期の某水10のような新婚夫婦とかに変更して、

恋愛に全く絡まない一息つかせる立場にしてみても良かったんじゃないでしょうか。

 

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以下は、ちょっとだけ簡単に。

10位まで見られれば良い!ノミネート賞の方を見たい!という方は、

こちらを押すと「超個人的なノミネート賞」のページに飛びます。

 

 

11位

生田家の朝(日本テレビ・月〜金曜7時50分頃)★★★

 

てっきり全20話だと思い込んでいたので、途中からガラッと「緑山家の朝」に

変わってしまったのには寂しさがありましたが、

プロデューサーも狙っていたように、ZIP!と繋がっていたオチや

生田家の生活をテレビで見る夫婦…など、所々に施されるサプライズは面白く、

マンネリを感じさせない作りにしようという意気込みは確かに感じられた作品でした。

 

前シリーズなら「出来事」、

今シリーズなら「モノ・コト」に特化させた印象のある本作ですが、

エピソード自体も前作に負けず劣らず、ツッコミながら楽しく見られました。

来年また続編をやるとしたら、違う季節での生田家の日常を見てみたいです。

 

 

12位

緑山家の朝(日本テレビ・月〜金曜7時50分頃)(-) 

 

こちらは「生田家の朝」よりもシュールさに磨きがかかっていて、

ああ、なんかバカリズムさんらしい作品だなぁという印象を持ちました。

 

生田家と違って二人暮らし(夫婦だけ)なので、職業はサラッと紹介していたものの

二人が今どんな日常を過ごしているのか?はあまり見えてこない感じではありましたが、

これはこれで「近所の家をチラッと見る」くらいの感覚で

アリなんじゃないかなぁと思います。

 

 

13位

ひとりキャンプで食って寝る(テレビ東京・金曜24時52分)★★★

 

ひとりと言いながら毎回誰かとの出会いはあるし、

食べたい物があっても結局は食べられないまま終わったりもする。

思うようには行かない日々だけど、その「思うようには」の中には

案外心が救われる出来事があったりもする…

キャンプを通してそんな「人生そのもの」を映してみせた作品でした。

 

内容自体はドラマっぽくはなく、主人公が何かしている様子を

ただ淡々と見せる作りではありましたが、

この人の日常はこれからもこうやって続いて行くんだろうなぁ…と思わせられる

締め方も「らしい」感じで良かったです。

 

実験的な遊び心溢れる劇伴も、食べ物に火が通った時のカットも、

キャンパー同士で語り合っているのをじっくり映す映像も、どれもお気に入りでした。

 

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14位

ミス・ジコチョー 〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜

NHK総合・金曜22時)★★★★

 

高齢者運転の回や団地付き合いの回、長時間労働の回など、

現代社会を用いたエピソードで考えさせられる時もありましたが、

全体的には「失敗学」の引き出しが少なかったのかな?という印象の残る

作品となってしまいました。

事件の結末自体もちょっと弱いのがちらほら見受けられたし…

 

「私、失敗しちゃった」と言う主人公を演じる松雪泰子さんには愛着が持てましたが、

個人的に期待していたほどハマる事はなかったのは、

実証をするシーンでの研究員の軽さや、テレビ朝日ドラマのような雰囲気に既視感を覚え、

その2つが最後まで引っかかってしまった…というのがあるのかもしれません。

 

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15位

左ききのエレン(TBS・火曜25時28分)(-)

 

光一に近い年齢である事、同じような職業であるという事から、

彼の成長物語としては身につまされる部分もあり面白く見られましたが、

肝心のエレンの話は最後まで謎めいていた印象で、

個人的には、そちらにはあまり興味が持てないまま終わってしまいました。

 

営業マンの回も、9話辺りでの宣伝部長と会議で関わる回にも

グッと来るものがあったので、エレンを絡めず

広告代理店を舞台に、もがきながらも自分の居場所を確立させていく群像劇として

このドラマを見たかった気がします。

 

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16位

シャーロック(フジテレビ・月曜21時)★★★★

 

OPの見せ方がカッコイイ!飄々とした佇まいのおディーンさんがカッコイイ!

映像も劇伴もカッコイイ!と、そんなカッコイイ尽くしで見終えてしまった感じでした。

 

肝心の内容の方は、時々トリッキーな作りで楽しませてくれた回もあったものの、

ミステリーの醍醐味である「そこにヒントが隠されていたのか!」という驚きも、

ディーンさん×太田Pのタッグが共通点の「モンテ・クリスト伯」「レ・ミゼラブル」で

見せた人間模様の深みも足りなかったのが残念です。

まぁ、原作が有名な小説なので、トリックも捻りが効いていて

Wで見応えのある作品になるんじゃないかという先入観を持ってしまった

部分もあるのかもしれませんが。

 

それでは、最後にご唱和下さい…

\結局守谷は誰やねん!/

 

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17位

同期のサクラ(日本テレビ・水曜22時)★★★

 

変わった主人公が仲間に喝を入れる展開、そしてファンタジーな世界観は、

遊川和彦さんが以前手がけた「ハケン占い師アタル」と同じフォーマットではあったものの。

本作の方は説教臭さが感じられないし、居場所を確立していく若者の物語として

応援したい気持ちにもさせられるなぁ…と好感を持って見ていたのですが…

1週空いてから、どうして同期達があんなに鬼畜になってしまったのか…(泣)

それだけが残念でなりませんでした。

うつ病を抱えている人には見せちゃダメ、絶対。

 

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18位

ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(テレビ朝日・木曜21時)★★★

 

毎回ナレーションで「どこの医局にも属さないフリーランス」と

大門の事を紹介していましたが、

ただ東帝大病院に雇われているバイトにしか見えないのは気のせいでしょうか(汗)

 

初回で病院の改革をするほど、「この人、只者じゃないな」という感じを

新キャラのニコラスから匂わせていた割には、最終的には何もなかったかのように

チームで彼を手術して解決!で綺麗にまとめるのもなんだかなぁ〜。

キャストにお金かけて、変に力まなくても良かったんじゃない? 

 

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19位

おっさんずラブ -in the sky-(テレビ朝日・土曜23時15分)★★★

 

テレ朝がヒット作の続編を作ったら、こんな感じになるのね…という例を

見せられた作品でした。

 

色々モヤっとする所はあったけれど、極め付けは春田×黒澤機長のオチ。

二次創作物を漁ったり、映画に何回も足を運んだりするほどの熱狂的ファンでは

全然なかった私でも、最終まで見てきてガッカリさせられるくらいですから、

好んで見ていた方にとってはどう映ったんでしょうね。

 

恋愛描写すら雑に扱うんだったら、また続編をやろうなんて考えないで下さい…。

 

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20位

モトカレマニア(フジテレビ・木曜22時)★

 

ズレている所はあっても弾けようとしているのは伝わって、

2話までは好意的に見ていたんですがね…

あーあ、最初からこんなシリアスで散漫とした話だったらもっと早く切っていたのに、

なんで完走しちゃったんだろうと後悔する作品も随分久しぶりです(苦笑)

 

視聴率を見るに、もう打ち切りだと断定しますけど、

打ち切りになったからって保守的に走ろうとしてしまっては、

視聴者もスタッフもどちらも得はしませんよ。本当に。

 

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リタイアしたドラマ…

 

ハル 〜総合商社の女〜(テレビ東京・月曜22時)★★ 

 

3話まで視聴。家庭パートを増やす事で、

従来の再建物語と差別化しようと意図したのかもしれませんが、

別に不仲でもないのに何で離婚したんだろう?何で夫に子供の事を紹介しないんだろう?

というのが一々引っかかり、

「総合商社の女」よりも「よく分からない女」といった印象に(笑)

まぁ、仕事パートも前作と同じく、主人公の腕が不明瞭&アッサリ結末で

大して面白味がなかったんですけどね…。

 

 

4分間のマリーゴールド(TBS・金曜22時)★★ 

 

2話まで視聴。うーん…どうにも綺麗事なストーリーが引っかかって…

のめり込む事が出来ず「もう良いかな」と思って止めてしまいました。

映画だったら、もっと違っていたのかな。

 

 

ニッポンノワール –刑事Yの反乱–

日本テレビ・日曜22時30分)★★★ 

 

1話のみ視聴。最終回の数分だけチラッと見てみましたが、なんだそれ…ってなもんで。

未練残さずスッパリ止めてしまって正解だったと実感しました(笑)

机ドンドン、銃バンバン、警察達がギャーギャー…

あんなノリを日曜の夜に毎週見るとなると、きついですって。

 

                                           

超個人的なノミネート賞

 

主演男優賞 阿部寛(まだ結婚できない男 

13年ぶりというブランクを全く感じさせない、"桑野信介"という人物の日常が

画面の外でもそのまま続いていたんじゃないかと思わせられる程の

演技を見せてくださいました。

高身長で彫りが深い顔の造形だからこそ、得体の知れない感じが出てくるし、

その分実は人想いだったというギャップも大きい。

この役は阿部寛さんしか考えられません!片方の口角が上がった笑い方もツボでした。

 

 

主演女優賞 波瑠(G線上のあなたと私) /高岡早紀(リカ)

今までの出演作品はどれも、どことなくインテリ系で冷めた感じ…という印象が残る

役が多かった波瑠さんですが、

本作で初めて「感情」「ありのままの自分」を見せる役を演じ、

上手く脱皮出来たんじゃないかと思わされました。

メガネに涙を溜めて、会話の答えになってないような

グシャグシャな気持ちをぶつけるシーンは、今でも忘れられません。/

高岡早紀さんの方も、「こんな役がハマるんだ!」という新たな収穫を得られました。

ターミネーターリカなど体を張った演技も良かったですが、

周りの人々よりも瞬きの回数を減らす事で「異質感」を漂わせているような

些細な表情作りには女優魂を見せつけられ、感服させられました。

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助演男優賞 中川大志(G線上のあなたと私)

社会人の一歩手前の大学生だからこその、

しっかりしつつもまだ未熟さの残っているような年頃を

自然体に演じられていたと思います。

 

 

助演女優賞 清原果耶(俺の話は長い)/松下由樹(G線上のあなたと私)

「透明なゆりかご」から目を付けていた女優さんで、今回でやっとの受賞。

役の年頃に合わせた繊細でナイーブな佇まいを演じさせたら安定感があります。

ラジオで自分の投稿が読まれた時の落ち着きのない動き、ソワソワした手が好きでした。/

個人的に、松下由樹さんと言えば「ナースのお仕事」「朝はパン♪」の

イメージがありましたが、それらと肩を並べるくらいの存在感を残していたと思います。

也映子と理人を包み込んでくれるお母さんのような大らかさもあれば、

現実に打ちのめされそうになる弱さも見え隠れし、時に視聴者代表としてハッチャける…

様々な表情を堪能しました。楽しかったです。

 

 

新人賞 藤原颯音、井上優吏(少年寅次郎)

若かりし頃の寅さんだ!凄いな〜!という見た目の抜群さだけでなく、

「寅さんのモノマネしてる」とは感じさせない、子供ならではのあどけなさ、繊細さも

しっかり残した演技が良かったです。

  

 

主題歌賞 関ジャニ∞「友よ」(俺の話は長い)

人生賛歌として、背中を押してくれるような心強い曲に聴こえる時もあれば、

どこか哀愁の漂う切ない曲に聴こえる時もある…そんな2つの顔を見せてくれる曲は

最近のドラマの主題歌としてはかなり新鮮味がありました。

メンバー1人1人の魂の叫びが響き渡る名曲。

友よ (通常盤)

友よ (通常盤)

  • アーティスト:関ジャニ∞
  • 出版社/メーカー: インフィニティ・レコーズ
  • 発売日: 2019/11/27
  • メディア: CD
 

  

 

OP/ED映像賞 シャーロック OP

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(他の2つに合わせるため、「レストレード」の画像は反転させました)

画面に文字をペンで書くだけ…ではあるんですが、

それを美形のディーンさんにやらせるという発想をしたのがもう天才。

書いている姿をアップでまじまじと見られる…ああカッコイイ。

流れる曲もインスト的で世界観を邪魔しない感じも、またカッコイイ。

上の「ワトソン」「レストレード」のようにフェイントを効かせたり、

「メリー盛り上がりMas!」というサプライズ性も盛り込んだりと、

遊び心がある所も好みでした。

 

 

脚本賞 金子茂樹「俺の話は長い」

子供が自立してしまった親世代、未成年の子供を持つ親世代、学生世代、

挫折を味わった社会人世代など、それぞれの世代の心境を全て分かっているんじゃないかと

思わせられる登場人物の描写もさる事ながら。

重く真面目な作風にはせず、コメディの中にほんの真意もあるんだよ…という

落とし込み方をした脚本がお見事でした。

ギャグも日常のやり取りから生まれるものとして徹底していて、

「アイス食べたでしょ」「食べてない」誰もが経験したであろうこんな何気ない会話でも、

無理なく1本の話として成立させてしまう程の引き出しの多さにも驚かされました。

 

 

演出賞 塚原あゆ子山室大輔、青山貴洋「グランメゾン東京」

調理シーンでの、タイムラプスのような躍動感ある演出が好きでした。

料理を映すとなると「美味しそう」と思うものが多いですが、

本作はフランス料理という日本人には物珍しい所を活かし、

艶のある質感、鮮やかな色合いなどにフォーカスを当て、

1つの「芸術品」として魅力を引き立たせたカメラワークにも新鮮さを覚えました。

 

 

劇伴賞 菅野祐悟「シャーロック」 

これは完全に私の好みで、当時大好きだった「刑事ゆがみ」の劇伴に通ずるものが

あるなぁ…と感じられたため、ノミネートさせていただきました。

やはり、ミステリアスな世界観に合わせた曲を作られるのは

お得意なのかもしれませんね。

 

 

特別賞 タツオとおもち(まだ結婚できない男

今期1番の癒し枠でした♥ いつまでもお幸せに…

 

 

今期の振り返り…

 

今期はとにかく、「私、失敗しないので」で知名度のある木9の大門先生を筆頭に、

月9の獅子雄、火9の桑野さん、水10のサクラ、水深夜のシ村さん、

金10の真奈子さん、 金11の霧山さん、土10の満、土11の28歳リカ などなど、

変わり者が主人公の作品が結構揃っていた印象でした。

 

しかし、残念ながら、それら全てが満足に見終える事が出来たとは限らず、

最終的には作品自体の出来不出来の差が大きく開いてしまったのも確かです。

その原因としてはやはり「役者の演技、キャラに頼った話作り」にあるのかもしれません。

(ただし「リカ」は主人公の動きをメインに楽しむ作品なので、

私が今書きたい事とはズレてしまいますが。これは例外として捉えてください。)

 

視聴者を引き寄せるために主人公に個性を見出すのは良い事ですが、

それは結局の所「第一印象」にしかなりません。(ゲストの配役も然り。)

当たり前ですが、興味を持って引き続き見てくれるかどうかは

「充実した内容」「話の作り込み」が重要になってきます。

今期は勿論面白い作品はあったものの、

駆け足気味で中途半端な最終回が多発した事を踏まえると、

その2つが十分に伴っていない作品の方が多かったように思いました。

 

けれども、変わった主人公が共通点でありながらも、ジャンルも作風も重複する所はなく、

それぞれで独自のカラーを出していたのは良かったです。

 

 

*** 

 

以上、秋ドラマの総括でした。

来期も素敵な作品との出会いがあればな〜と思います。

 

閲覧ありがとうございました!

 

えっと、年間ランキングの件ですが…今年もあと1日なので

年内には多分終わらないと思います。いや、無理だと思ってください(笑)

なるべく早く上げたい気持ちではいます〜〜!