2020年秋ドラマ-さくらの親子丼一覧

さくらの親子丼(2020) 3話 感想|さくらさんの聖母っぷりが光る回。

 

f:id:rincoro_ht:20201018011822p:plain

 

おや…「共依存」なだけに長引きそうな感じがした

梨花(永瀬莉子)の件がもう解決しましたぞ。

あと3話くらい引っ張って、5、6話辺りで勃発するアクシデントに合わせて

彼女の変化をガッツリ描くんだと思っていたので意外でした。

でも、何か進展がある訳でもなく、状況紹介も1話の内容を再利用したものだったので…

それだったら1話内で収められたんじゃないかとも思うんですけどね。

中々変化球な構成です。

 

にしても…今回で梨花は親と和解出来た訳ですが、雪乃(新川優愛)が強く訴えていた

洗脳から子供達を救うプログラムを作りたい云々の話はどうするのか。

そして、退院したら家族3人で住む事を勧める流れになってしまってますけど、

父親はそれで本当に嬉しいのかどうか。

見返すために娘を厳しく指導していたくらいなので、

何年もの間捨てて出て行ったにもかかわらず戻って来た母親を

今度は責めたりしないだろうかという不安もあります。

しかし、こんな感じで今回の落とし所に色々気になりはしたものの、

「あなたが苦しんだように、その人も同じくらい苦しんで生きて来た」

というさくら(真矢ミキ)の言葉は真理を突いていて、

娘と母の言えないままでいた想いがようやく繋がり合った瞬間を見たようで

ちょっと泣けてしまいました…。

 

他に印象的に残った所といえば、さくらの聖母のような大らかさと頼もしいキャラクター。

前回 土手で雪乃と話していたシーンもそうでしたが、

今シーズンになってから凄く子供と接するプロに見えるんですよねぇ。

親子丼を食べて泣いたという細やかな感情の動きにも気づけていて

それもしっかり覚えているし、話題の振り方も自然で上手いし、

終始柔らかな笑顔で話しかけもするから、梨花が立ち止まるのも納得でした。

一方で、言動にも表情にも焦りが見える雪乃は…まだまだひよっこという感じ。

でも「努力は必ず報われる」じゃないけど、時間をかけて説得しに行ったお陰で

ピンチな時に電話をかけて来てくれた訳だから、

彼女も間違いなく少しずつ力はついて来ているはず。

 

初回での雪乃の出番の多さに主人公を食ってしまわないかと思う部分もありましたが、

さくらとの2人の行動が対になっている描写が良いですね。

本作のテーマである「子供達と向き合い続ける奮闘記」として成立させていて、

成長面の話も興味深く見られています。

 

そして…隼人(遠藤健慎)の件、数を均等に分けられないのは

知的障害から来る症状が原因だったとは。

それを知らないと「馬鹿」「頭悪い」と誹謗中傷を浴びせて

済ませてしまう可能性も孕んでいる…。

知らないって怖い。知らないは時に凶器にもなるなぁと。

ここのシーンにも考えさせられてしまいました。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

 


さくらの親子丼(2020) 2話 感想|設定が盛り沢山だな〜

 

f:id:rincoro_ht:20201018011822p:plain

 

序盤から、梨花(永瀬莉子)の話に続きがあった事に驚かされる。

いや…あれで完結ではなくて、何話か進んだ後にまた出番があるんだろうなぁと

予想してはいたんですけど、まさか"続き"をもう見せてくるとは思わなかったんですよね。

雪乃(新川優愛)の「洗脳から解放するプログラムを作りたい」という強い想いからするに、

まだまだ解決への道のりは長そう…。

 

今までのシーズンは確か基本1話完結式で、誰か一人を取り上げて

その人の境遇や変化をじっくり描いている印象があったんですが、

本作に関しては、それぞれの登場人物の設定や状況を

言わば視聴者に分かりやすく紹介する作りになっている感じがしますね。

まぁ、次々と入居者が増えているので、これまでの終わらせ方を思い返してみると

また駆け足展開になってしまいそうな気もしますし、

特に第2シーズンの時みたいに、全てを描かない可能性も無きにしも非ずですが…(笑)

10話もあるという余裕からか、この人がどうして今の心境に至ったのか?

なぜあの行動に走ったのか?といった

続きを見たい気持ちにさせるのが醍醐味である「連続ドラマ」としては

今の所成功しているんじゃないかと思っています。

 

そう考えると、1話で早速「入居者を引き留められない悔しさ」を描いたのも、

インパクトを残していて中々興味深い"掴み"でしたし。

少し不安だった雪乃の出番も、今回では「プロ」と「駆け出し」の点で

さくら(真矢ミキ)と対比を効かせていた描写になっていたのが良かったですし。

まだ2話とは言え、構成に捻りがあって面白いですね。

 

そして、最も上がったのは由夏(岡本夏美)との再会シーン。

再登場するのを知らなかった分、新事業を立ち上げて

お悩み相談を受けるまでに立派に成長している姿に、思わず嬉しくなってしまったなぁ…。

 

別れ際に「がんばれ、由夏!」とこっそり応援するさくらさんも、

いかにも人情深くて世話焼きな"らしさ"が出ていて、ほっこりさせられちゃいました♪

 

 

↓次回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


さくらの親子丼(2020) 1話 感想|第2のさくら、爆誕か?

 

f:id:rincoro_ht:20201018011822p:plain

 

放送から1週間経っているため、初回ですが簡単感想で。

 

初回放送日である事を認識済みとは言え、

1週分見逃してもう2話の放送になっているのかと勘違いしてしまうアバンでしたな(笑)

まぁ…舞台は一緒で、後は「誰がやって来て、どんな事情を抱えているのか」を

一人ずつ見せて行くだけですもんね。

さくら(真矢ミキ)が新しく子どもシェルターを設立した事にしたみたいですし。

金八先生」のような長寿シリーズものにはしやすいでしょうけど…

初期からの馴染みの登場人物が出て来ないのは、

シリーズファンにとってはちょっと寂しかったりもします。

肉Tシャツの子、クレヨンの人、あざみちゃんは元気かしら。

 

唯一懸念点があるとしたら、新キャラの新人弁護士・雪乃(新川優愛)の描写ですかね。

第2シーズンの初回で、子供たちの価値観のズレを知った時のさくらと重なりました。

感情移入しやすくて、お節介な行動もしがちな所が共通しています。

…それだけに、今後はこの子が物語を動かすメインの扱いになって、

代わりにさくらの存在感が薄まってしまうのでは?

岡林(鶴見辰吾)との恋愛パート要員になってしまうのではないか?

という心配も出てきた…そんな感じでしょうか。

 

でも、フォーマットはしっかりありますし、シリーズ第3弾に突入したので

あまり大きくクオリティが崩れる事はないと思っています。

シェルターの住人の個性も増し増し。多喜(山崎静代)も新キャラなのにもう安定感抜群。

回を増すごとに一人ずつ、家族とのどんなエピソードが深堀りになっていくのか楽しみです。

 

それにしても、初回から「救えなかった」重くて苦い内容を持って来るとは…

中々挑戦的でしたねぇ。

 

 

↓前作の最終回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前作の今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net