2020年夏ドラマ-未満警察一覧

未満警察 ミッドナイトランナー 10話(最終回) 感想|これは2人のPRになったのか?

 

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「生きて罪を償え」がすんごい軽い言葉に聞こえたわ…(滝汗)

こういう台詞は今までに積み上げてきたエピソードがあって初めて生きるもんですけど、

片野坂(伊勢谷友介)の肝心の真相はみんな偶発的に起きた所から始まっていまして。

クズに仕立て上げているつもりなんだろうけど、もう一人の娘やゲスな刑事といった

「決して彼だけが悪い訳じゃない」みたいな同情させようとする要素も絡めてくるから、

一体彼をどんな人物にしたかったのかが中途半端で…。

事件そのものに最終回に相応しい重みを感じられなかったのが残念でした。

まぁ、この枠にグッタリさせられるほどの余韻を残す話を

期待すべきでは…ないんですけどね(苦笑)

 

元々は中島健人さん×平野紫耀さんでW主演!という大々的な宣伝から始まった本作。

しかし、いざ蓋を開けてみたら、"アイドル"としては裸だの、喧嘩=男気を見せるシーンだの

サービスシーンは十分にあったかもしれませんが、

果たして"役者"としては良い結果を残せたのか?と考えると、ただただ疑問でしかない出来でした。

これは別に演技の事を指しているのではないし、むしろ平野さんに関しては

以前別の作品で見た時に感じた青臭さが抜けた成長っぷりが感じられました。

一番の問題は「コンビのキャラクターの描き分け」にあると思うのです。

もっと噛み砕くと、本間(中島健人)一人だけでも

この作品って成立しちゃうんじゃない?っていう。

最終回だけ見ても、片野坂に真相を問い詰めたり、事件の謎が解けたり…などの

物語上で重要になるシーンは全て彼が担当していて、

もう一人主役であるはずの一ノ瀬(平野紫耀)は

モブ的な扱いのクラスメイトとポジションが同じように映ってしまう。

これはいかんでしょ。

 

何話か前に、一ノ瀬は頭脳派で、本間は行動派にキャラ付けが出来ている回もありましたが、

それ以外は「あれ?こっちが賢いキャラも担っちゃうの?」

「こっちも破天荒にしちゃうのか…」など、2人の描写を見ていると

何だか最後まで個性が定まってないなぁ…と感じる部分が多く。

思えば、1話で見せた一ノ瀬の「食いしん坊」の設定もいつの間にか空気になっているし、

それを踏まえた上で考えると、彼を"マイペースだけど洞察力は高い人"に、

本間を"何も考えずにすぐに突っ走るけど、その分誰にも負けない暑苦しい正義感を持っている人"

にして、もっと「凸凹コンビ」らしさを強調した作りになっていれば、

内容が微妙でもコンビの掛け合いだけで楽しめる作品になったんじゃないかと思います。

 

最後に、また偏見だだ漏れな感想になりますけど、

土9から土10に移動してから、中身の整合性もとれないのを誤魔化すために

見栄えだけカッコつける作品が増えましたよねぇ…。

2人の良さを引き出せなかったのも、原作に縛られていたからっていうのもあるんでしょうね。

 

ぶっちゃけ、警察学校を舞台にした学園コメディもので

若手役者陣の演技を見たかったです。

別に、勉強に時々恋に、互いに切磋琢磨して頑張る群像劇でも良くないですか?

 クラスメイトも存在感薄かったし…

うーん…未来ある若者をもっと大切に、としか…(汗)

 

ただ、W主題歌は唯一好きなポイントで、

どちらも違うベクトルで疾走感とクールな世界観が伝わってきて、

その曲を聴きたさに見ているような感じだったかな。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 9話 感想|良いから動画を早よ見せて!!

 

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前回の感想、書き忘れちゃってたわ。

思っている事があったけど、最終回か総括の時に書けば良いかって事で…今回の内容の方へ〜。

 

スコップ男の件、そりゃあ"縦軸"だから最後まで引っ張りたいのも分かるんですけど

それにしても引っ張り過ぎね。

冬美(大幡しえり)が犯人の顔が映っている証拠映像を握っていた。

もうそうなったら「犯人は誰だ?」って論点に絞られてくる訳じゃないですか。

柳田(原田泰造)か、片野坂(伊勢谷友介)か、それとも新たな人物なのか…

3パターンの選択肢しかない。

なのにいつまでも延々と焦らして……

しかも、動画も普通最初から見るだろうに、何を思い立ったかのように…

はぁ…時間泥棒だったわぁ…(苦笑)

 

まぁ、この枠だとカチカチ野郎をやっていた伊勢谷さんだけあって、

柳田がただのミスリード要員で、真犯人は片野坂だったという流れは

予想通りで特に衝撃はなかった分、

最後の最後で「もしかしたら別の犯人がいるのかも?」という

"一捻り"を加えた所はちょっと「お?」と思わされたかな。

肝になってくるのは多分、あの動画を撮影したのは誰か…なんですよね。

仮にそのまま片野坂が犯人だったとしても、しっかりとした動機があるのかどうか。

共犯だったとしたら、彼は実行犯で、指示されて動いてきたのか。

とにかく、ここは最終回らしく「なるほど」と腑に落ちる真相であって欲しい。

あ、ちなみに、もし新キャラを導入するなら、

土10準レギュラーの小市慢太郎さんだったら全然ウェルカムです(笑)

基本的に黒幕=新キャラという設定に走るのは好きじゃないんですけど、

何だか期待しちゃってる自分がいますw

 

本間(中島健人)と一ノ瀬(平野紫耀)の喧嘩は…

冒頭でチラ見せするくらいだから、作り手にとっては重要だったのかもしれませんけど…

わざわざ殴り合いさせる必要性が分からず。

本間の親や親友が事件に関わっていたとかなら

まだ一ノ瀬の頑なな気持ちにも共感出来るんですが、

「教官が犯人だったって事を隠しておきたかった」から

あのヒートアップしたシーンになるっちゅうのは…なんか過剰過ぎやしないか?と。

結果的にすぐ仲直りして、映像を見せちゃうし。

二人の間に生まれた絆がじっくり描かれてきた印象も特になかったので、

ちょっとついて行けませんでしたとさ…^^;

あれは「熱い男」を見せるためのサービスショットって事で良いのでしょうかね。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 7話 感想|最終章まで引っ張るんかい!

 

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ええ…なんですか、あのモヤっとした終わり方は…(滝汗)

事件の真犯人も真相も何も解決していないんじゃ

1話に収める事は全然出来たでしょ…。

やはり、前編の立て篭り犯の語りエピソードが長過ぎましたね。

あれが物語のテンポを崩してましたもん。

 

凄く元も子もない事を書きますけど、

前回の古本屋に売った本に挟まっていた反則切符の控えにしろ、

今回の愛人からもらった証拠画像の入ったガラケーにしろ、

最初からマスコミやスマホを活用していれば、

リスクを犯してまで立て籠もり事件を起こして

父親の危篤に立ち会えないまま逮捕されるという

無駄な時間を過ごす事はなかったでしょうにねぇ。

なんで誰の手も借りず、わざわざ警察学校へ持ち込む必要があったんだろう。

なんで万が一の時のためにガラケーの写真をスマホで撮ろうとしなかったんだろう。

アナログな方法しかとらない若者たち。

後者はともかく、前者は父の無罪を訴えるなら

まずはマスコミに情報提供した方が、ニュースにもなって確実に世間に届くはずなんですよ。

なんか変なの。

 

次回はスコップ事件とは関係ない話だそうで、

となると、(全10話だと想定して)あと3話も真相はお預け状態になるんですね。

うーん…4話と5話が良い感じに改善されてきた印象だったので

今後の展開もちょっとだけ期待しましたが…

今となってはここまで見続けてきた事を少し後悔し始めています。

まぁ、最終回も近づいてますし、最後まで見届けはしますけども。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 6話 感想|閉鎖空間中心の話は人を選ぶ…

 

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生徒にすらバレバレなくらい見えやすい位置に銃を忍ばせた男が

フラっと立ち入り出来ちゃう警察学校。

この時点で「あ、もう今回の話はないな」と思ってしまいましたよ…。

3話のラストで女の子が遊びに来た時もそうだったんですけど、

部外者が普通に敷地内に侵入している事自体が大問題でしょ。運営の管理ミス。

あ、上司達が元々詰めが甘いから、あれだけ違反行為をしている2人が

退学にならずに済んでいるのか…?(笑)

どちらにせよ、導入部分に「いやいやそれはあり得ない」っていう要素が目立つと、

この先いくらシリアスにしたって現実味がないなどと

冷めた気持ちのまま見終わってしまうタチなので、

セキュリティの描写の粗さだけはやはり止めて欲しいものです。

 

人質作って立て篭っても、姉弟が自身の背景や今この場にいる理由を

ずっとベラベラ説明しているだけだったから、

次回に引っ張る気なんだろうな〜と思いながら見ていたら、案の定…でしたね。

そんなに多くの謎が残された話だったかなぁ。

及川(吉瀬美智子)が当時の事件に関わっていたのも判明したし、

事件のからくりも父が冤罪だというのも明かされた。

後は「連続殺人事件の真犯人」を探すだけじゃないの?

別に前後編にする構成に対して反対している訳ではないんですが、

後編がまた3話のような2人だけのサービスショットをたっぷり堪能させて

尺を埋める作りだったら…と考えると、姉弟が喋るくだりは少しカットして

1話分に収める事は全然出来たと思うんですよね。

 

説明台詞の量の多さでただでさえ緊迫感を削いでいるのに、

メリハリの弱い劇伴に、閉鎖空間中心の話を支えられるだけの

演技力がある役者が存在していないのが、それを更に加速させています。

長谷川京子さん演じる、怖いのかいまいち分からない、なんとなくヒール系の雰囲気を

漂わせているだけの佇まいも気になりますし、

主演のお2人は若さを前面に出しているのか、強敵と対峙するほどのシリアスな演技は

まだ不慣れな感じが伺えます。

面白い試みのワンシチュエーション展開でも、作り手のセンス、演者次第で

かなり印象が変わってくるのが改めて実感出来た例でした。

 

生徒達で授業で発表する用の模擬捜査を実行する…という内容は興味あったんですけどね。

事件に偶然遭遇しては犯人と戦ってきた2人が先頭に立って、

授業で学んだ捜査のノウハウを全員で共有して、捜査していくうちに

自分の正義は何たるかを考えるようになって…といった

警察学校が舞台である事を活かしたお話の方が見てみたかったです。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 5話 感想|演出がちょっと勿体ない?

 

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「青春活動」の名目でクラブにいた2人のコント風のアバンや、

相変わらず警察学校が舞台である必要性を感じないほろ苦い結末に少し疑問は覚えたものの、

「一ノ瀬(平野紫耀)の秘めたる熱い正義感」「2人の間に築かれてきた信頼関係」

の2つを描く点においては、良く出来たシナリオだったのではないでしょうか。

 

悩める一ノ瀬にかけた「大切なものに限って正確でいられなくなる」という

本間(中島健人)のアドバイス

この前提があるから、本間がターザン風に助けに来た時に ←これは笑っちゃったんだけどw

俺の友達は頭良いやつなんだぞ!と相棒を純粋な言葉で自慢する一ノ瀬の姿に

グッと来てしまいましたし、

その後は「グーして…」なんて弱った声でいつものポーズを求めるくだりも印象に残りました。

本間が一ノ瀬の背中を押してあげたいという気持ち…

彼の言葉に支えられて一歩前へ踏み出す一ノ瀬…

2人の心情変化や動きに共感出来るような、自然な流れになっていたと思います。

最後に涙を流す平野くんの演技も、某ラブコメドラマの時より上手くなったなぁ…

なんて、勝手にしみじみ。

 

ただ、シナリオは良かったものの、その分逆に演出のメリハリが緩くなっていて

勿体ないんですよねぇ。

カメラワーク、劇伴の使い方、編集の仕方、どれにおいても。

特にアクションシーンなんか、刑事の丸橋(高橋努)を登場させた事で

サプライズの要素にはなっていたんですが、

その後は銃弾を間一髪で避けさせるくだりで視聴者をハラハラさせれば良いや感が

強く出ていたように思い、

劇伴が緩くて音量が小さいし、小さいからただでさえ動きが鈍いアクションも

余計に鈍くなるし…で、

もうちょっとどうにか臨場感を出せないものかというむず痒さがありました。

主題歌の「RUN」を流して「止まらないで 止まらないでよ」の歌詞と

2人の動きをシンクロさせてみた方が、映えたシーンになったのかも?

(一ノ瀬メイン回なので「Mazy Night」を持ってきても良かったんですが、

こっちの曲の方がぴったりハマる気がしたので。)

 

しかし、演出面で唯一良い所を挙げるとするならば、ラストの締め方ですかね。

窓が開いた誰もいない部屋を映し出し、外からはいつものランニング訓練の際に発される

掛け声が聞こえる…というラストは洒落てました。

自分にとって大切な人を逮捕するという苦い経験を味わったけど、

それでも彼は今日もまた、本物のヒーローになるために前進し続ける…

なんて"含み"を持たせているように感じられましたしね。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 4話 感想|こんな話を早く見たかった…

 

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仮に警察官を目指していた子が知らない人からの誘いに乗っかって

リアルでも会っちゃうんだ…っていうのは置いといて。

今までよりも展開や設定の"無理筋"が減ったように思いますし、

変に巨悪相手と戦う話にするよりも今回の方が本作には合っていた気がします。

 

覗き見や外出先で事件現場に遭遇させるよりも

警察学校の同期を助けようと行動しているエピソードの方が、

自然と「この人を助けたいんだな」という主人公の正義感の強さも伝わりますし、

教官や警察官に協力を求めようとせず、なぜそこまでして単独で助けようとするのか…

というのにも説得力が生まれます。

内容自体はベタですが、だからこそもっと早い段階で

こんな話を見たかった勿体無さがありました。

外の世界にいる人物ではなく、同期の事、同期との関係性を深掘りしておけば、

軽い気持ちで「死にたい」と呟いた野原(竹内愛紗)の心情にも

以前から気になっていたという田畑(小平大智)の恋心にも

もう少し共感出来たかもしれないのに…。

 

いつもは本間(中島健人)・一ノ瀬(平野紫耀)の2人体制で動く所が、

今回は本間を前面に出し、一ノ瀬を一歩引かせて頭脳派である事を強調させた

キャラクターに仕立て上げた捻り方も良かったです。

また、サラっとではありますが、授業で学んだ事を応用しようとする学生達の動きも描かれ、

警察と連携を図る描写も増えたので、このまま変化が続けば

今後巻き返す可能性は高くなるでしょう。

 

学生が中心の話になった事で、

刑事ドラマに学園ドラマの要素がプラスされてこの枠らしい趣が。

野原が学校を去るシーンは「教場」を思い出させつつ、縦読みでクスッと笑わせる。

オチも今までの中では好みでした。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 3話 感想|後編はサービスシーン増し増しで!

 

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どんなに脱出しても、勝手に捜査しても退学処分にならない

甘々な教官達にはもうツッコまないさ。

退学させたらドラマが終わっちゃうもんね。

だからこそ…穴だらけな脚本を何とか改善して欲しいと思う訳ですよ(汗)

 

今回は「正義感」が軸となったお話だったと思うんですが、

それを体現するには2人の内面的な描写が足りなさ過ぎるんです。

将来警察官になる者としての正義感から、何とか自分達も捜査に加わりたいだとか。

ルールや規則関係なしに、素直に困っている女の子達を助けたいという熱意だとか。

行動に移すまでの原動力が十分に描かれていないから、

咎めなしな結末にも「この2人ならしょうがないよね」よりも

「周りがチョロいね」という印象が残ってしまいます。

 

そして、前後編にして話を伸ばした割には、

裸だの個人練習だの、ファンが喜びそうな"コンビでのイチャイチャ"の尺を

増やしただけっていうのが…(汗)

それに、身体を鍛えるだけで強敵の柴本(加藤雅也)率いる暴力団

太刀打ち出来るもんなんでしょうかね。

事前に人数が多いのも分かっているはずなのに、応援は呼ばないで2人だけで乗り込む。

でも勝てちゃった。

1週間くらいの独学であのアクションが出来るのなら

警察学校では一体何を教わっているのか疑問ですし、

もし相手側が銃やスタンガンを所持していたらどうなっていたのか。

あれだけ証拠は揃っているのにもかかわらずプロの警察官が対応しないで、

体力もテクニックもまだまだ劣っている状態の"未満警察"…いや、"警察もどき"が

大活躍して確保出来たというのは無理筋ですよね。

 

今後も規則違反の行動をしては何故か優しい教官のお陰で

退学を免れてホッとする…という流れもテンプレになりつつあるので、

中間の話に向けてテコ入れすべきです。

そして、2人の破天荒さを売りにするつもりなのであれば、

途中で講義シーンが少し映ったように、

「捜査方法」や「護身術」「逮捕のコツ」など

講義で学んできた事を実際に活用してみる展開を盛り込んでみても良いと思います。

 

しかし、今回は「警察学校の学生」と対の立場にいる

片野坂(伊勢谷友介)、及川(吉瀬美智子)、柳田(原田泰造)といった

「指導する側(大人)」の3人の掘り下げがあったので、

前回よりもまだ興味深くは見られました。

片野坂の抱える過去次第で、内容に奥行きが出る事を僅かに期待しています。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 2話 感想|韓国の作品なのでトッポギ推し

 

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前回の感想で「今の状態では破天荒な新人刑事が捜査していく刑事ドラマにしか見えない」と

書きましたが、その"違和感"については今回でも変わらなかったので

もうちょっと噛み砕いた表現をします。

何というか、警察学校でのパートと

事件を捜査していくパートが乖離しているんです。

前者なんてそこで訓練したり施設内で過ごしたりするシーンが5分くらいしか

描かれませんでしたし、後者に至っては、前回は寮から覗き見していたら事件を見つけたという

ギリギリ舞台と結びつけている描写だったものが、

今回は外出していたら偶然出くわしただけ。

ますます警察学校が舞台である意味を成さなくなってしまいました。

今後も「ひょんな事から犯行現場に出くわす(見つける)」所から

物語を進めていくつもりなのであれば、視聴者にネタ切れ感を早い段階で感じさせ、

ファンの方以外は視聴継続を離脱してしまうのも時間の問題でしょう。

事実、そこに拘っているために、既に「これは無理があるだろ」という要素が

強く出てきていますし。

 

序盤で二人が柳田(原田泰造)に報告しに行くシーンがありましたが、

まずその時点で現場付近の交番やら警察署やらの手配の要請をしないのも変です。

と言ったら話が終わってしまうのでしょうが…

せめて、途中から風俗店に駆けつけてきてくれた警察官に

情報を共有して連携するくらいはしても良かったと思います。

警察官の卵なのに、片方のやっている事は帽子を奪って逃げるという窃盗罪。

「警察学校の学生」という縛りがあるために、

なんで隠してまで二人で事件を解決しようとするのかがよく分かりません。

 

で、舞台は韓国でも新大久保でもないのに謎のトッポギ推し。

そもそも新大久保でもあんなにトッポギ専門店が一箇所に集中しているもんなのか?

というのは置いといて…。

コロッケや煮物にした方が自然でしたよね。

次回へ引っ張るので、どうしてもモチモチした白い物が使われた赤くて甘辛な料理でなければ

ならなかった理由があったのならまだ頷けますが、

まぁ、この枠のこのドラマの場合は何も考えていないかと…(苦笑)

 

事件自体も別に込み入った内容ではなさそうだっただけに、

後半も中だるみしてしまいそうで心配です。

二人が瀕死状態の所にまたプロの刑事が助けに来て解決!っていう結末なら

わざわざ前後編にしなくても良かったじゃん?と思っちゃいますし。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 1話 感想|キムタク教官を呼びたくなるガバガバ警察学校

 

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本作の原案は韓国映画。そっちの方も若手俳優を起用しているっぽい。

ゲストの真木よう子さんと伊勢谷友介さんのキャスティング、

ダークめいた予告映像からし「ボイス 110緊急指令室」みたいだと思っていましたが、

初回を見た限りだとやはりサイコパス&ホラーな路線で行くらしい。

向こうの作品はこんな感じのものが多いんですかね。

 

で、肝心の内容はと言うと…

ごめんなさい、昨日の作品よりも色々と雑でした(苦笑)

この枠&主演が主演だけにファンサービス丸出しなシーンがあるのは分かっていましたし、

そこは大目に見るんですが、

「警察学校」が舞台である事が活かせていないのは結構致命的だと思うのです。

今の状態では、破天荒な新人刑事が現場に潜入し、捜査して事件解決!…なんていう

そんじょそこらの刑事ドラマと何も変わりません。

2人と事件を絡めるにしても、同じジャンルのSP「教場」と被っちゃいますが

警察学校内部で起きた事件にするとか、先輩刑事や教官と連携プレイをとる形で解決させる

作りにするとか、何かしらの関連性はあった方が"本作らしさ"が出るかもしれません。

 

延長なしが災いしたのか分かりませんが、全体的に内容が詰まっていない割には

上司が現場に駆けつけて助かる流れは凄く強引な終わらせ方ですし、

事件自体も、サイコパスな登場人物を用意して凶器を持たせれば

視聴者ウケするだろうといった印象しかなく、

殺害動機もその人の背景も薄っぺらいと感じたまま見終えてしまった…というのも

正直な感想です。(対応してくれなかった刑事っちゅーのは…伊勢谷さんじゃないよね?)

施設の中から覗き見を指摘される事を恐れて、勝手に脱出して不法侵入。

人のウィンナーをもらうほど食いしん坊なはずの一ノ瀬(平野紫耀)が

夕食を忘れて2時間覗き見する事に夢中。

脱出しても監視カメラに記録されていなければ警報音も鳴らない

ガバガバセキュリティの警察学校。

…しまいには、あれだけの危険行為をしておいてお咎めなし。 

…………展開もキャラ設定も、甘い。

風間教官@キムタクだったら

初回でとっくに退学命令出してます(きっぱり)

それだと話が続かない?あ、はい。そうですね…。

 

周りに迷惑をかけがちのポンコツ主人公はあまり好きじゃないですが、

本作の本間(中島健人)と一ノ瀬は根っからのおバカでド天然な性格なのは伝わるので、

ドタバタやってても「まだまだ青いな〜」「やってる事が男子高校生だな〜」などと

ゆるくツッコミながら見られるのが唯一の救いって所でしょうか。

 

しかし、訓練生活描写はベタですし、

今後も2人のやり取りだけが見所となると感想を書き続けるのかどうかは…。

暫し、様子見です。

 

 

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