2023年冬ドラマ-大奥一覧

大奥(2023) 10話(最終回) 感想|赤面疱瘡の駆逐はシーズン2で!

 

 

まさか時代劇で、現在の渋谷のスクランブル交差点が見られるとは!

最終回のハイライトはそこでした(笑)

まぁでも…最初は面食らったものの、

赤面疱瘡は消え、この国は決して滅びないという吉宗(冨永愛)の"願い"でもあり、

未来への"希望"でもあったのかもしれませんね。

 

正直言えば、吉宗の改革編も展開が少々忙しなかったかな…

秋に放送されるシーズン2に回せば、もっとじっくり描けたんじゃなかろうか…と

思う部分もなくはないですが。

しかし、これから半年間期間が空くタイミングであえて現在の映像を盛り込み、

残り3話で吉宗の死までを描き切るって所に、

何か作り手の意図があったんじゃないかという気もしています。

 

本作ではこれまで、「SF」というジャンルで括るにはあまりにも勿体ない、

例えば…「女性は〇〇であるべし」といった固定観念

上に立つ者ならではの苦悩、そして疫病など、現代にも通じる事柄が描かれてきました。

それを踏まえて書くとするなら…

現に、リアルの世界でも3年が経って、マスクの着用が個人の自由になるほど

ようやく緩和されてきているけれども、

感染者は毎日出ていて、まだまだ収束とは程遠い状態にいる訳で。

そこは、最終回で少し兆しが見えた赤面疱瘡の描写とリンクしているんですよね。

シーズン2へと繋げるかのような"含み"を持たせた内容にした事で、

視聴者も、半年後にはもっとより良い世界になって欲しいと自然と願ってしまいたくなる…

そんな明るさの漂う最終回になっていたのが良かったです。

 

とは言え、やっぱり、原作未読者でも

度々端折られている感は否めない仕上がりではあったので、

全10話じゃなくて、和数を増やして13〜15話やって欲しかったなぁ…

という気持ちではいます。

この枠の以前のドラマだと、好評を受けてSPを放送したケースもあったように、

NHKなら多少イレギュラーな編成も、やろうと思えば実現出来たと思うんです。

↑上からになっちゃってすみませんが…(汗)

いや…いっその事、シーズン2まで時間が空いているなら、

連続ドラマの放送が終わってからのインターバル期(2,3週間分?)に

"番外編"として特別放送を挟んでもアリなのかもしれません。

そして、深夜の時間帯ではシーズン1をぼちぼち再放送して、

ぽっかり空いた部分を補填しつつ、今までのおさらいも…なんて形式をやっていただけたら…

わがままですね(苦笑)

 

役者さんの演技に新鮮味を感じつつ、重厚な物語を魅せていただいた作品なので、

それだけシーズン2も熱い期待を寄せてしまうのです。

半年間待ち遠しい…!ですが、首を長くしてお待ちしております。

 

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大奥(2023) 9話 感想|"将軍の器"を持つ者。想いは次世代へと受け継がれていく。

 

 

今回は、今の時代を統治している吉宗(冨永愛)と久通(貫地谷しほり)に、

次世代で"隠れた才能"を感じさせる家重(三浦透子)と龍(當間あみ)を重ね合わせながら、

世代交代を緩やかに描いていった回でした。

 

前半は吉宗のお仕事パートで、後半は主に後継ぎの話になるので、

途中までは、バラバラなエピソードなのではないか?と思うかもしれませんが、

終盤の吉宗による家重への説得シーンで

あえて前後に分けた構成が効いてくるんですね。

「己の無力と向き合わされ、投げ出す事も許されず、時として世の恨みまで買う。

将軍とは誠に左様な役回りじゃ」

これは吉宗が、赤面疱瘡をなくそうとして国の大改革に励んだ

実体験から出た言葉ではあるんですが、ある意味、家重とも共通しているような気がします。

 

家重の場合、自身が言語障がいを患っていて、人とコミュニケーションを取るのに

コンプレックスを抱えているにもかかわらず、

"将軍の娘"で、しかも後継ぎで有力候補になりやすい長女であるがために、

否が応でも表舞台で先陣を切る役割を全うしなければならない…。

そして、知能は人並みにあるのに、言葉を上手く発せない事から批判にさらされ、

ついには「家重は将軍に向いていない」ともとれる悪口を言われてしまう…。

そんなやるせなさを日々痛感する様子が描かれました。

 

前半では吉宗の、トップに立つ者だからこその挫折や絶望感を味わいながらも、

どんな困難な時でも「己よりも他人や国の事を考える」のを怠らない

将軍としての覚悟が描かれていて。

そう考えると長い間、自身に与えられた役割を途中で投げ出さず、

漢詩を覚えるなどして努力を重ねてきた家重にも、

その器は十分に備わっているとも言えるんです。

 

「役立たずだから死にたい」は「生きるなら人の役に立ちたい」の裏返しではないかと説得し、

その言葉にハッとさせられる家重のシーンは印象的でした。

で…特に何がグッときたかって、吉宗が優しく抱きしめた時のライティングですね。

(以前から度々演出は褒めてはいますが)

両方にではなく、比較的家重の方に強く光を当てている辺りに、

まさしく親が我が子に未来を託す瞬間を感じさせました…。

シーズン2に向けて、次回から家重編になるのかどうかは分かりませんが、

バトンタッチを象徴する優れたシーンだったと思います。

 

今回は他にも、冨永愛さんに貫地谷しほりさん、三浦透子さんに當間あみさんと

女優劇場があらゆる所で繰り広げられていて、みっちみちな45分間でしたね。

もうその言葉がしっくり来ます(笑)

當間あみさんは、語尾の残し方や抑揚から、時代劇ではまだ初々しさは感じられたものの、

相手の本質を見抜く聡明さや、家重を知ろうと積極的に仕える健気さを持つ

今回のキーパーソン的立ち位置ではあって、存在感を遺憾なく発揮されていましたし。

三浦透子さんは…家重が言語障がいだというのは見ながら初めて知りましたが、

言葉が聞き取れるか聞き取れないかの絶妙な喋り方が上手くて、

家重へのもどかしさがより伝わってくるようでした。

 

シーズン2があるというのを既に知っているので、そこまで寂しさはありませんが、

どのようにして一旦ピリオドを打つ事になるんでしょうかね?

吉宗が倒れている予告も含めて、気になります…。

 

 

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大奥(2023) 8話 感想|町の大改造計画がスタート!

 

 

初回ぶりの吉宗編。

やっぱり…吉宗編が一番安心して見られますねぇ。

それは、個人的な嗜好で言うと、今までの編よりも言葉遣いがやや現代寄りになっていて、

聞き馴染みのない言葉を頭の中で変換する作業が減って

見やすいっていうのもそうですけど。

家光編からの綱吉編で容赦ない展開が続いていたのもあって、

清々しい風が一気に運ばれてくるような吉宗編で、逆に新鮮味を感じたのもありますかね。

そして、クスッと笑える描写も久しぶり。

…今思えば、綱吉編なんて、

そういった部分は阿佐ヶ谷姉妹のパートしかなかったですから(笑)

 

にしても、お仕事ドラマ寄りの内容にガラッと変わりましたね。

テイストはかなり変わったけれども、

吉宗(冨永愛)が毎話「没日録」で大奥の歴史を学ぶ、

ストーリーテラー的立ち位置で登場する

描写の積み重ねが効いているなぁ…と思います。

実際に視聴者と同じように、本家の家光が赤面疱瘡で亡くなった事で

本来将軍としての人生は歩まなかったであろう千恵(堀田真由)の運命の重さも

知った(聞かされた)訳ですから、

赤面疱瘡の薬を開発しよう!町を大改造しよう!と

行動を移す流れになるのにも不自然さがないんです。

今回からの話のための"あのシーン"だったのだな…と、

計算された構成には改めて感心させられました。

 

大改造計画ばかりに集中し、世継ぎを産むのは少し疎かになってしまった吉宗に対して

藤波(片岡愛之助)が「情がない」「上様に選ばれる事が男の誇り」と

指摘するエピソードがあったんですが、

ここは「仕事ばかりで家族はそっちのけな夫」という

現代にも通じる普遍的なテーマを思わせて、中々興味深かったです。

綱吉編では、将軍になっても「女はいつでも外見の綺麗さと子供が求められる」

重圧が描かれたように、

男女逆転する事でかえって問題が浮き彫りになる…。

吉宗の行為も、"女性だから"許されるとは決して言えません。

藤波の言葉は鋭く、核心のつくものがありました。

 

NHKドラマとしては相当力が入っているのか、

嬉しい事に、秋クールでシーズン2の放送が決定しましたね。

となると、今回のサクサク具合だと…

赤面疱瘡を治す薬は開発されて、一旦完結するんでしょうか?

どんな形で終わらせるんでしょうね。

 

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大奥(2023) 7話 感想|再出発を図ったばかりなのに…

 

 

綱吉編の後に再び吉宗編をやるという情報は、事前に入手済み。

となると、家光編が2〜5話前半までの3話半だったから、

綱吉編も来週まではやるんだろうと思っていたら…なんと、今回で終わりとは!!

本当、ペースが早いですね。

個人的にはやっぱり、歴史用語や歴史言葉が今までよりも多めに取り入れられているために

どうも小難しい雰囲気を感じていて、

前回のラストでようやく興味を持ち始めた所だったので、

綱吉編の世界観にどっぷり浸かれないまま終わってしまったのは残念でした…。

 

とは言え、現代でもまだまだ蔓延っている

「女は常に綺麗であれ」「女は子供を産むべし」といった女性ならではの苦しみや重圧を、

当時の時代背景も織り交ぜながら大胆に描写していった点では

優れた出来だったと思います。

 

今回も、冒頭の綱吉(仲里依紗)が見た悪夢のシーンが効いてましたね。

お伝の方(徳重聡)との間で唯一生まれた松姫がサーっと消えてなくなる…

それは、天下人にしか分からない孤独や重責を感じさせるものでした。

月のものがとっくに来なくなっても、

白髪混じりの年齢になって次の候補を探す段階へと差し掛かってもなお、

父・桂昌院竜雷太)からプレッシャーをかけられる日々が続いていた辺り。

きっとあの時だけでなく、何回も同じ夢を見ては、

「将軍は世継ぎを産んで初めて認められる」世界の中で

なぜ自分だけは与えられた役割を全う出来ないのかと、

自身の存在価値を否定しながら生きてきた事も想像出来ます。

 

で…否定し続けてとうとう限界まで来た綱吉。

彼女の心境はお見通しの右衛門佐(山本耕史)から語られる

的確かつ思いやりのある言葉の数々が、カタルシスを生んでいました。

綱吉が心を開ける相手は、後述するあの人…と右衛門佐の2人だけだったんですね。

子供のように手を相手の頬に触れながら

ボロボロ涙をこぼす綱吉には、思わず涙腺がやられかけましたし、

真っ直ぐ見つめる目に涙を滲ませる右衛門佐も素晴らしい。

山本耕史さんの涙は…今までは胡散臭いけど頭が切れる&仕事の出来る役の

イメージが強かっただけに、何だか新鮮に映りました。

それも含めて、印象に残るエピソードでした。

 

家光は羽織を着る事で再出発を図り、綱吉は羽織を脱ぐ事で再出発を図る

という対比のさせ方も、各々の心情変化や人物像を物語っていて良かったです。

でも、容赦ない展開が襲ってくるのが「大奥」で…

これからだって時に右衛門佐が…っていうのもそうですけど、

吉保(倉科カナ)をまさか綱吉に恋心を寄せていたとは。

ただ、話数が少なかったためか、吉保の描写が欠けている気がして、

あのシーンの唐突感は否めなかったのかなと。

何か特別な感情を抱いているような素振りをもうちょっと足した方が、

説得力が増したのかもしれませんね。

 

次回からは再びの吉宗編。

良い意味で重たくしんどい内容が続いたので、また心晴れやかに見られるはず。

見られます…よね?

 

 

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大奥(2023) 6話 感想|綱吉もまた「大奥のしきたり」に苦しめられてきた者の1人…

 

 

綱吉編が本格的に開幕。

私の体調も関係しているんでしょうし、

家光編の余韻が残っていたっていうのもあるのかもしれませんが、

歴史モノや時代劇が苦手な私からしたら、

言葉遣いが複雑化していて話が頭に入って来づらい…という理由で

正直、途中まではあまりのめり込めずに見ておりました。

 

ただ、「もしかしたら綱吉編も面白いのかも?」と思えたのは、

娘の松姫の死を受けての後半の展開。

ああ、そうか…前回では綱吉(仲里依紗)がやけに

趣味・教養とあらゆる分野で周りよりも一枚上手に描かれていたのは、

後半の激情を魅せるためでもあったのか…と納得させられましたね。

賢い人であればあるほど、状況を察して事前に動くようになる。

そして、大奥から逃げる事など決して許されないと知っているが故に、

自分に課せられた運命を否が応でも全うしようとする。

 

3◯描写自体初めて見ましたし、あまりにも生々しかったので

目を背けたくなってしまうほどだったんですけど、

あえて"プライム帯で"、ギリギリまで放送する事に意味があって。

そのシーンから「子を産むロボット」として生き続けなければならない絶望感や残虐さ

綱吉から伝わってくると同時に、

女性が将軍だったとしても、男女逆転の世界であっても関係なく、

女性に求められるのはいつだって「男性受けしそうな可愛い外見」と「子作り」なのだ…

という、現代にもまだまだ通ずる社会の皮肉も感じさせて、

いたたまれない気持ちにさせられました。

 

母親の顔、娘の顔、女性の顔、花魁の顔。

様々な表情を見せる仲里依紗さん…いやはや、魅力的な女優さんでした。

目線1つでも、流し目を取り入れたりして妖艶な女性を演じられる時もあれば、

キリッとした目つきで迷いがない女性を演じられたり、

時にはあどけない涙を見せたり…目の演技だけでも引き込まれてしまいましたね。

福士蒼汰さん、堀田真由さんに続いて、

役者さんに新たな発見を見出す楽しみも得られる物語となりそうです。

 

 

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大奥(2023) 5話 感想|色狂い綱吉の前に現れた「おもしれー男」

 

 

た…畳み掛けが早い〜〜〜!!

「家光・有功」編、どうやら2012年にTBSで放送したドラマだと

全10話分の尺が割かれていたようで。

今までもサクサク進むなぁとは思いつつ、

それでも押さえるべき所は重点的に見せてくれた話が続いていたので

特にダイジェスト感は覚えなかったのですが…

さすがに今回の、有功(福士蒼汰)が大奥総取締に就任してからの話は

もっとじっくり見せて欲しかった〜!っていう気持ちになってしまいましたよ(笑)

まぁそれも、福士蒼汰さんと堀田真由さんの演技に魅せられたからなんですけどね。

 

家光(堀田真由)の最期は…

有功の胸に顔を埋めているだけなのに、美しいシーンでありました。

名前を呼んで欲しいと頼む家光の様子は、子供が親に甘えているようにも見えるし、

「千恵」と呼ぶ有功の声と囁いている時の表情は、子守唄のように優しい…。

総括っぽくなってしまうけれども、私、福士蒼汰さんの伏し目がね、

儚さを感じさせてそこも好きだったんですよ。

時代劇は苦手なんですが、福士蒼汰さんの出る時代劇なら見てみたいと思いました。

殺陣をガッツリ演じられたら、様になるんだろうなぁ…なんて。

堀田真由さんの凛々しい面にも触れられて、

何と言うか、演技を見るのが楽しい!面白い!「家光・有功」編でした。

 

で…軽くロス状態になった所での「綱吉・右衛門佐」編なので、

純愛とは無縁な艶やかな世界にはちょっと困惑w

なんか、年齢層上がってません?

ギラギラした雰囲気を醸し出す役者さん揃いじゃありません??

特に一番困惑したのは、有功と一緒にいる時にはあれだけ忠誠心のある人でいたのに、

いつの間にか玉栄もとい桂昌院竜雷太)がエロジジイと化している件(笑)

有功が見たら悲しみまっせ…っていうのは置いといて。

 

そんな感じで、正直あまり馴染めないまま見続けていたのですが、

終盤の綱吉(仲里依紗)と右衛門佐(山本耕史)の対面シーンで

ようやく興味を持ち始めた…って所でしょうか。

まだ始まりの段階に過ぎないのに、

仲里依紗さんの対抗馬として山本耕史さんをキャスティングするのは

何だか「分かる」と思っちゃいました(笑)

 

一番予算がかかっているであろう世界観に食われない

お2人の今後、どうなるのか楽しみです。

 

 

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大奥(2023) 4話 感想|女将軍の誕生

 

 

家光(堀田真由)と有功(福士蒼汰)による、葛藤と決心の回…ですね。

 

初回の感想でライティングについて言及したんですけど、

やっぱり今回も、緻密に計算されているのが見て取れますね。

全体の演出含めて、登場人物の心情の"引き立て役"に徹しています。

 

例えば…個人的に特に上手いなって思ったのは、

放送開始から10分辺りの、2回目も結局子供を授かる事はなかった2人が

部屋で話しているシーン。

「出来てみれば、子は愛おしいの」という言葉で、

(画面の)奥にいる家光の姿をぼかす演出を施してきたのが、

有功の心が彼女から離れて行っている様を表しているようで印象に残ったんですよね。

そして…その後の「わしの心にいるのは其方だけじゃ」と言ってもらえた時の、

陰影をくっきり映し出した有功の横顔のカット。

さり気ない事なんですが、この一連の流れで、

2度もチャンスを与えられたにもかかわらず子供が作れない無力さ、運命の残酷さ、

自分を想っていても「違う人との間に生まれた子供」が今後成長して

遺伝を目の当たりにするのには変わりないという現実…と、

有功の中で駆け巡るいろんな感情が画面上から伝わって来るのでした。

 

そこから…今の自分には何が出来るのかを模索する有功。

その答えは、病に侵されている人の看病に尽くす事。

「やりたいんや」そう言いながら、日光を目いっぱい浴びる有功の表情は、

玉栄(奥智哉)に弱音を吐き出せたのもあってか

今までよりも凛々しく、前向きさを取り戻しているように見えました。

福士蒼汰さんの微かな微笑みも良かったです。

 

展開自体は、原作を知らない私でも、

結構カットしている所もあるんだろうなぁ…とは分かるんですが。

このサクサク進む感じが、あまりにも時代の流れが早過ぎるために

過去に取り残されたままになってしまった春日局斉藤由貴)と、

逆に、過酷な環境を乗り越えてきたからこそ立ち向かう意思を持つ有功と家光の対比を

意味しているようにも思えるんですよね。

 

徳川家を守りたいがために、"普通の女の子"だったはずが

無理やり将軍の人生を背負わされる羽目になる…という

衝撃的な内容から始まった2話。

それからも、目をそらしたくなる酷な出来事が続いただけに(それをずっと見てきただけに)、

家光が正式な将軍として、大衆の前で初お披露目した時の彼女の啖呵は、

もう〜〜本当に本当にかっこよくてしょうがなかったです!

堀田真由さんに「惚れた」という気持ちが芽生えたのは初めてでした。

また、斉藤由貴さん演じる春日局が、

有功に本音を漏らす最期のシーンには泣けてきてしまって。

実は繊細な一面も持ち合わせていた人間味溢れる姿を、

とてもナチュラルに演じられていたなぁ…と思います。

 

次回は、途中から綱吉編に変わるんでしょうかね?

このスピードだとやっぱり全10話にはなるんでしょうけど、

1クールで良いの…?とは言いたくなっちゃいますよ(笑)

 

 

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大奥(2023) 3話 感想|理不尽は次の理不尽を生む…

 

 

家光(堀田真由)の過去が明かされるとともに、

理不尽は次の理不尽を生む…という事が嫌というほど(褒めてます)描かれた回でした。

 

酷な展開が続いた前回で、これから癒し要素になりそうな気がしていた猫が

開始から20分程度で殺される運命に遭ったり…

訳も分からず男の格好をさせられ、上様だと言い聞かされる当時の家光だったり…

相変わらずゲスな考えをしている三人衆を罠に嵌める玉栄(奥智哉)だったり…

春日局斉藤由貴)が真顔で「では仕方ない、切りましょう」と提案してきたり…と

各々の動きを描く事で、一見かなりボリューミーな内容にはなっていましたが。

原作に沿っているのかは分からないものの、

昔から物語の核を掴むのに長けているイメージのある森下脚本の本領発揮といった所か、

幼少期から怨念や憎悪を抱えて生きてきた家光は

やはり今でも権力や運命には抗えない…という"前提"の作り方が上手く。

そのお陰で、有功(福士蒼汰)に縋るのにも説得力のある、

ちゃんと有功と家光の2人に感情移入出来る話に仕上がっていて、

今回も見応えを感じさせました。

 

また、前回は福士蒼汰の演技に惹かれましたが、

今回は何と言っても、堀田真由さんの内に秘めた繊細さが

覗き見える演技が印象に残りましたね。

特に、男性陣に女装をさせているシーンでの、強がれば強がるほど目に涙が溜まっていく姿には

こちらも少し目頭が熱くなりました…(ここも感情移入出来る理由の1つだったのかなと)

堀田さんについては、前回の感想で「将軍姿でも隠しきれない女性らしさがミソ」と

書きましたが、ちょっとだけ訂正。

今までの役柄から、どちらかと言うとほわっとしたお嬢様感ある役が

馴染む方だと思っていたので、それとは真逆の役もナチュラルに演じられているのは

何だか意外性も感じさせたのです。

吉宗役の冨永愛さんもそうですが、本作って、

役者さんの魅力を再発見して、新たな一面が見られる所も

見所の1つだなぁと思ったりもしております。

 

春日局に落とされ、少し良い方向に向かい始めそうになった段階で

また彼女に落とされて終わり…って事で、やはり次回も容赦ない展開が続きそうですね。

内容の面白さはもちろん、

大奥の由来ってここから来ているのかも?という"気づき"もあって、そこも楽しめた回でした。

 

 

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大奥(2023) 2話 感想|気迫と毒気対決で始まる家光編

 

 

私が見てきた出演作が恋愛モノが多かったのもあってか、

今までは福士蒼汰さんの演技を拝見しても、あまりピンとは来なかったんですが(失礼)…

初めて「良いな」って思えたのが、2020年秋クールに放送された「DIVER」だったんですよね。

しかし、今回の内容を見ると、本作が一番の代表作となりそうです。

これからしばらく、本作での福士蒼汰さんの演技が味わえるのか!と

嬉しくなってしまう回でした。

 

福士さん演じる有功の話す言葉は京言葉。

これがまた、終盤のシーンとのギャップで、見応えが増してくるんですよねぇ。

京言葉だからもちろん、柔和で育ちの良さそうな印象を持たせるんですが、

それを清涼でキリッとした顔つきの福士さんが話される…っていうのが魅力的で。

「僧侶上がりだから上様など守れるはずがない」「打たれ弱いに違いない」などと

三人衆に揶揄されるという"前提"を作ってから、

実は負けず嫌いで、内に秘めたる闘志の持ち主である事が判明するまでの逆転の展開に、

佇まいや演技が見事にリンクしていた気がします。

 

特に電流が走った感覚を覚えたのは、剣の振りを1000回まで続けた時の気迫が宿った目。

大奥に入ってしまった以上、運命はどうにも変えられないという遣る瀬なさや、

自分を勝手に側室にし、二度と元の日常には戻れなくした事に対する怒り、

そして、こんな所で心折れてたまるか!という覚悟と粘り強さが

あの目つきにぎゅっと詰まっていて、今その場では恐ろしくて到底近づきがたい、

只者ではならない雰囲気を感じさせたのが良かったです。

何と言うか…もう、"名演"でした。

派手さはなくても、有功同様、一本の太い芯が通っていると感じさせる劇伴とその入れ方、

暗闇の空間からやっと一筋の光が差した(=1000回到達するまで見守る監督)、

有功自身の葛藤を投影させたような演出も、彼の人となりを魅せるには効果的でした。

 

また、有功の"気迫"に対抗して、春日局斉藤由貴)から滲み出る"毒気"で、

2通りの緊張感を終始漂わせていたのも面白かったです。

斉藤由貴さんに関しては、三白眼なのが効いてましたね。

あの目で睨む事によって、執念や怨念が自分自身にもまとわりついて

逃れられなくなってしまいそうな粘っこさを感じさせました…。

一方で、堀田真由さんは、将軍姿でも隠しきれない女性らしさがミソですね。

本来男性であるはずの将軍をなぜか女性が…という、有功の覚えた違和感に

しっくり来ていた気がします。

 

冒頭の春日局のシーンをきっかけに、陰鬱とした展開が続きましたが、

終盤で渡された猫が唯一の癒し要素となるんでしょうかね?

まぁ、内容が内容だけに、より容赦ない話になる可能性はありますが…次回も楽しみです。

 

月並みな表現になるのですが、

いやはや、脚本・演出・演者による三位一体(劇伴も含めて四位一体?)とは

まさに本作のような作りだと思わされますね。

視聴前は、期待度をなんで通常の星★3つにしていたんだろうと、

早くも思い始めております(笑)

(まぁ…原作もTBS版も知らなかったっていうのもあるんですけども。)

 

 

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大奥(2023) 1話 感想|中島裕翔くんも冨永愛さんも出番終了!?

 

 

TBS版も劇場版も未視聴。

フジテレビ版は…連続ドラマは再放送でチラッと見かけたくらいで、

ガッツリ見たのは、2019年放送のSPドラマ「大奥 最終章」だけかな。

(みかんと謎挿入歌の印象が強いんですけど…w)

つまり、フジテレビ版の「大奥」しかまともに知りません。

なので…男女逆転物語というのは事前に情報入手していたものの、

私が記憶していた「女性同士の争い」「ドロドロ愛憎劇」とは

かなり違う話が展開されていて、

一体どっちが原作準拠なの!?と、ちょっと動揺してしまいました(笑)

まぁ…局の傾向的には、重きを置く所がそれぞれで違っていた…って感じなんでしょう。

本作の世間の評判を見る限りは、特に改変もなかったようなので、

こっちの方が原作には近いんでしょうかね?

(9:52追記:読者様からご指摘をいただきました。

フジテレビの「大奥」は原作と全く関係ないそうで…(ややこしいタイトルですな…w)

コメントありがとうございましたm(_ _)m)

 

内容は〈八代将軍吉宗・水野祐之進編〉を1話で完結させたのもあってか、

とにかくサクサクと進んで行った印象。

でも、駆け足とは思わなかったですね。情報取捨選択の上手さが光りました。

大奥での日常や内部構造といった初期設定は、説明過多でも過不足でもない

程よい量にして簡潔に済ませ、

あとは…お三の間での夜の出来事や三人衆との対立、

吉宗(冨永愛)と水野(中島裕翔)の初夜といった

彼の人生を大きく揺るがす"運命"をしっとり、じっくり描いていたので、

ドラマ…もとい"プロローグ"としては、

これから大奥の世界でどんな物語が繰り広げられていくのか?と

胸を膨らませてくれる仕上がりになっていた気がします。

 

基本的には歴史口調なんですが、「たぬきじじい!」とか人情劇とか

現代のドラマにも通ずる要素が時折盛り込まれている上に、CG演出もあって。

時代劇があまり得意ではない私としては、このライトさが見やすかったです。

そして、主要人物が数人に絞られていたのも、

複雑さを感じさせない理由の1つだったのかなぁと。

なぜ普段、時代劇や大河ドラマを見る習慣がないのかと言うと…

やっぱり1番に来るのは登場人物の多さで、

人数が多ければ多いほど名前もそれだけ覚えないといけないし、

しかも歴史モノだから似通った名前も多いしで、

各々の関係性も含めると「楽しむ」よりも、世界観を掴み切れずに「苦労する」方が

強くなってしまうからであって(苦笑)

だからこそ、何となく理解出来る程度に収まっていたのには助かりました。

 

でも、見ないとは言ったものの、

長年大河ドラマを制作し続けての経験値が活きているなぁ…というのは、

画作りからも感じさせますね。

窓から漏れ出る光や、日光を浴びた部屋など、

全体的に優しくて、開放感すら覚えるライティングが良いです。

裃のデザインも男性だと、着物によくある花柄が取り入れられているのはもちろん、

あんなに煌びやかで鮮やかな色遣いのものは中々見ない気がするので、

1着1着を見ているだけでも新鮮で、楽しめました。

…きっと、本作のためだけに作った裃もあるのかもしれませんねぇ。

衣装展を開催して欲しいとも思えてしまいました(笑)

 

予告映像にあった冨永愛さんの将軍姿で、本作への期待値が若干上がったようなもんなので、

もう出番が次回以降ないのは寂しいですが。

冨永さんの、たくましさだけではない、可憐な一面も覗かせる佇まいも魅力的でした。

 

で、来週から始まる裏のドラマは…最悪、初回を見ただけで終わりそうな気がするのでw

もう1つの前時間のドラマ次第にはなりますが、引き続き書いていくつもりではいます。

NHKドラマは情報が解禁されたと同時に、話数も発表されるのがデフォルトなんですが、

本作は何話くらいになるのか?については…

原作は長いとの事なので、時期を分けて放送する構成もあり得そうですね。

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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