2022年夏ドラマ-魔法のリノベ一覧

魔法のリノベ 10話(最終回) 感想|最後は魔法にかけられてハッピーエンド

 

 

ラストは幸福感たっぷりで終わりましたね。

実に最終回らしい最終回でした。

 

劇中に度々挿入された「まるふクエスト」もただのギャグ扱いで終わりかと思いきや、

「家に潜む魔物を退治し、住民たちの平和を取り戻すのがリノベ」という本作のテーマと

リンクしたものになっていましたし。

終盤で指輪を滝に投げるシーンも、

後世を生きる小梅(波瑠)や玄之介(間宮祥太朗)が

過去や苦悩を乗り越えられる=自分自身をリノベ出来るよう

背中を押してくれているようにも感じられて、清々しかったです。

そして、あれだけ大魔王的ポジションだった有川(原田泰造)を始め、

最後はいつもの"その後"が描かれるEDに合わせて

どの登場人物も笑顔が絶えない様子が見られた所なんかは、

まさに決め台詞の「リノベは魔法」をブレずに描き切っているなぁ…と思わされました。

 

ただ、やっぱり…内容全体を振り返るとするなら、脱線具合が加速していて

突貫工事感は否めなかったというのも正直な気持ちではありますかね。

もっと具体的に言えば、寄り道し過ぎでテスト勉強をサボりまくって、

前日で一気に頭に叩き込まなければならないほど追い込まれていたものの、

元々賢いお陰で運良く高い点を取れた…みたいな、そんな感じ。

小梅が戻ってくる件は、焦らし要素を入れるなどして

20分以上前半で尺を割かなくても良い気がしましたし、

ストーリーもあくまでも、もう一度声をかけたグローバルを辞めてまで

まるふくで営業する小梅の仕事ぶりを見て、

有川が心を入れ替えるまでの過程を描く事に集中する内容にして欲しかったです。

(グローバルの社員たちだけでスカッとさせて終わり…ではなく。)

 

まぁ、今までの話を見ていたら、

最終回も本筋が霞み気味になってしまう事は目に見えていましたから、

せめてもう1話分あったら、まだ駆け足にならずに済んだんでしょうけどね。

本作のカラー的に不向きとは分かりつつも、

月9の最終回を先週にする代わりに、本作を2時間スペシャルでお送りしても

良かったのかも?とも思えてしまったのでした。

 

でも、いろいろ勿体ない部分は目立っていたものの、

それでも最後まで好意的に見ようという気にさせられたのは、

まるふくの社員同士のやり取りから生まれる可愛らしい雰囲気や

息の合った楽しげな雰囲気のお陰だと思っています。

そして、前にも似たような事を書きましたが、小梅と玄之介が2人きりになっても

恋愛方面は「進展しそうで中々進展しない」止まりを貫いていたのも吉だったのかなぁと。

 

登場人物の和やかな関係性の構築が、最終的には気軽さ・見やすさに繋がり、

普通だったら重くてシリアスになりがちな"挫折からの再起"を

ふわっと優しく包み込んでくれた作品として、記憶に留めておきたいです。

 

 

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魔法のリノベ 9話 感想|闇堕ちしてしまった小梅…

 

 

食堂のリノベと、大家族が住む家のリノベという複数案件。

有川(原田泰造)が蔵之介(遠藤憲一)に恨みを持つ理由と、プロジェクトの企み。

そして、蔵之介がグローバルにいた頃の話。

前回で恋愛のゴタゴタが解決したと思ったら、

今度は違う所に潜んでいる魔物たちを倒さなきゃ…ですね。

 

お陰で、1話完結型のエピソードであろう大家族の方のリノベが

少しぼやけてしまった感は否めず。

(上の子が自立面でも家事面でも重圧をかけられがちな大家族も、リノベで解決出来る意外性と、

キラキラネームも「宝物だから」という回収の仕方が、ほっこりして素敵だっただけに…。)

まぁ…それもこれも、元カノだの、ライバルだの、

仕事とは関係のない恋愛要素を今まで引き延ばし過ぎたのが、

最終回に来て盛り込み具合のバランスが悪いと感じる原因になっているんですけども…(汗)

もうこの件は置いといて。

 

有川のエピソードに関しては、大惨事を起こして反省・改善ではなく、

悪い方に手を染めてしまう気持ちも何となく分かる気はするんですよねぇ。

尊敬していた先輩に裏切られた。1人ぼっちにさせられた。

そこには「先輩にはここを辞めても帰れる(=継げる)場所がある」

「でも俺にはここしかない」という恨みや羨望が含まれているんでしょう。

だから、円卓会を作っては部下たちを囲い込み、部下たちに逃げられないように執着する。

 

前回の感想では、小梅(波瑠)と玄之介(間宮祥太朗)の未来の家をリノベするのか?

なんて書きましたけど、それは匂わせ程度で終わり、

2人がバディでのお仕事を通して、人となりや仕事観が変わっていったように、

有川の人生がリノベされていく様子も描かれていくのかもしれませんね。

想像するとするなら…食堂のリノベが、彼の心を解きほぐすきっかけになるのかな?

 

本作は基本的に、気軽に楽しめる雰囲気で作られているので、

大団円で終わるだろうと確信しております。

小梅が戻ってきて、蔵之介と有川の因縁関係が少しだけ解消されて、

食堂のリノベも無事に出来て、仲直りもして…。

最終回もまたてんこ盛りにはなりそうですが、

見ていて微笑ましくなれるような終わり方だったら、それで良いかなぁと思ってます。

 

ところで…ダイニングテーブルの1つ1つの引き出しに

カトラリーを戻していく仕組みだけは、面倒臭そうだと思うのは私だけですかね?(笑)

多分、いつも子供が座っている席に合わせて、片付けて行くんでしょ?

箸とスプーンとフォークとで、それぞれ円柱の陶器に入れて一まとめにしたら

小さい子供でも手軽に出来そうですけどねぇ…。

 

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魔法のリノベ 8話 感想|始めてみないと分からない…から始まる恋

 

 

前回は問題編なら、今回は解答編…という、実質前後編構成。

タイムスリップしながら、前回で残した数々のほんの違和感を

場面ごとに回収していく作りは、

本作のスタッフ的に「浦安鉄筋家族」の最終回辺りを思い出しますね。

玄之介(間宮祥太朗)の電話越しの声が、やけに頼もしくて落ち着いているなぁと思っていたら、

実はワンマン営業で疲れ切っているだけだったり、

「こえだ」「すな」が違う方向に勘違いされていたり(笑)

前回と照らし合わせながら見ていく楽しさはありました。

正直言えば、今回はそんな答え合わせの展開と恋愛要素の方に

重きを置いていた印象が強く、肝心の案件は一瞬進捗を忘れそうになるほど

影が薄かった気がしなくはないですが…

構成自体イレギュラーでしたし、四角関係も一気に終息を迎えたので、まぁ良いでしょう。

 

ただ…前回のオンオフの切り替えっぷりで少し見直していた

竜之介(吉野北人)についてはガッカリさせられましたかね(笑)

いや、仕事放棄して遊びに来たんか〜い!!っていうw

次男にも三男にも振り回される長男…(泣)優し過ぎる性格なだけに、気の毒案件でした。

そういう意味では、前回の内容を先週放送しておいて正解だったかも…ですね。

今回と前回が逆だったら、いくら小梅(波瑠)の実家で

間取りを提案している姿を見ていたとしても、

「本来受け持ってた仕事はどうしたのかな…」

「もしかして、小梅の実家だからアピールしておきたいのかな…」っていう余計な考えが

頭にチラついて、ますます案件に集中出来なくなっていたかもしれないので(苦笑)

 

ミコト(SUMIRE)は未練がましい性格でもなさそうですし、

竜之介については小梅がバシッと言ってくれたので、

もう2人が絡んでくる事はないだろうと確信出来るオチになっていたのは良かったです。

本作の恋愛絡みのゴタゴタは苦手なんですけど、

小梅と玄之介の恋の行方だけは、何だか初々しくて可愛らしくて

つい応援したくなっちゃうんですよねぇ。

2人の連携プレイを通して着実に成長しているのが伝わってくるし、

基本お仕事に私情を持ち込まないから、あんまり抵抗感ないと言いますか。

恋愛ドラマでお馴染みの「好き」や「愛してる」というワードを出さずに、

「始めてみないと、分からない……ですよね」の曖昧な間だけで

2人が既に両想いである事を悟らせるラストには、

私も店主と同じ気持ちになってしまいました(笑)

 

最終回は小梅と玄之介の住む"未来の家"を、

まるふくみんなでリノベーションする…といった内容になるんでしょうかね。

でも、その前に有川(原田泰造)の件をなんとかしないとですね。

まぁとりあえず…恋愛は解決したので、その点ではやっと?安心して見られそうですw

 

 

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魔法のリノベ 7話 感想|爆発する母と素直になれない父

 

 

今回は脱線も少なめで、比較的見やすかったですね。

竜之介(吉野北人)が小梅(波瑠)の実家に押しかける展開なんかは、

最初は「えっそこまでする!?」なんて嫌な予感がしていたのですが…

さすがはプロといった所で、仕事は仕事、恋愛は恋愛できっちり分けて

対応してくれたのには安心しました。(キャラ変は激しかったですけどもw)

お客さんの要望や理想をすぐに形に起こして提案出来る設計士…

という職業なのが大きいのでしょう。

 

エピソード自体も「二世帯住宅」で、

いつかそうなってもおかしくないと思える身近な案件だからか、興味深く視聴。

小梅の家族の物語でもあり、普遍的な家族の物語でもありました。

男は仕事、女は家事をするもの。

俺の稼いだ金で家を買ったから、家は俺のもの…などと、(恐らく)団塊世代は考えがち。

前半は頑固で自分勝手なイメージが続いたからか、妻の衝撃発言がきっかけで、

本当は"独り"になりたくないだけだった、甘えたかっただけだった…という

素直な一面を覗かせる父・鳥雄(相島一之)が妙に可愛らしくて、印象的でした(笑)

 

まぁ、冷たいお茶くらい自分で入れろ!!と思うんですけどねw

でも…長い間、家や家族、妻のために働いてきた苦労は本人にしか分かり得ないから、

引退したら自分の好きなように生きたい…って気持ちも同情出来なくはないんですよねぇ。

ただ、少しは家の事も手伝わないと、足腰はますます衰えていくだろうし、

終いにはボケ始めてしまう訳で。

双方幸せに生きられるには、やっぱり「助け合い」の気持ちが欠かせません。

 

盛り込み方によっては蛇足になりかねない福山家の家庭事情も、今回は

母が亡くなって、次男も出て行ってしまって寂しいから、

後で後悔しないためにも、家族がいる時間を大切にして欲しい…という竜之介の願いが、

「リノベしてからの未来」を想像させる"お決まり"の展開と上手く絡められていて。

最終的に「こうあれたら良いな」と思える、心温まる内容になっていた気がします。

 

今回は静岡にいる小梅と竜之介の話でしたが、

予告を見る限りは、次回は2人がいない間の、別視点の話が描かれるという事でしょうかね。

何だかそっちの方がドタバタしそうですが…恋愛を強く押し出さなければ良いかなぁと。

 

 

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魔法のリノベ 6話 感想|真飛さんのイキイキした姿を堪能したかった…

 

 

プライベートの話も本筋を食うくらい盛り込む点では、

なんとな〜く「オールドルーキー」と同じ匂いがしてきましたな…(汗)

 

今回の案件は、まだまだ懲りない様子の寅之介(落合モトキ)も

相談役として同行するという設定が入っていたから、あの流れになるのも仕方ないにしても。

結局どちらをメインにしたいのか、分かりづらくなってしまいましたね。

前回から引き続き、因縁の弟と決着をつける所を魅せたいのか?

それとも、不動産業界のお仕事ドラマの中では斬新な

ナチュラルボーンマドリスト」だと自負するお客さんの話を魅せたいのか?

本来、本作が引き立たせるべき内容は後者なはずなんですが…

今回はこの2つが同時並行して描かれていたため、

話全体の輪郭がぼやけていたような印象を受けました。

 

で、さらにそれに追い打ちをかけるのは、有川(原田泰造)の復讐心と、

竜之介(吉野北人)とミコト(SUMIRE)を巻き込んだ四角関係。

有川の件に関しては、小梅(波瑠)や久保寺(金子大地)に対して

恨みをぶつける様子が多々見られたため、覚悟していた部分はあったんですが…

一番「なんで!?」と思うのは、四角関係について。

う〜ん…悪いんですが、恋愛要素を今から膨らませた所で、

ラストに胸キュン演出を持ってきて、1人を取り合うくだりが生まれて、当て馬の存在が出来て、

恋人同士は仕事とプライベートの切り替えが出来なくなって、徐々に気まずくなって…など、

ここ数年でテンプレート化しつつある話を見せられて終わりな気がするんですよねぇ。

後半戦突入だと言うのに、メインの話の腰を折ってまでやる事ではないでしょう。

きっと"大人の事情"が関係しているんでしょうけど、それにしてもやり過ぎですね…。

 

さて…ポジティブな事も書きたいので、諸々のツッコミはここまでにしておいて(苦笑)

メインエピソードの感想を書くとするなら、

エンディング含めて、今までのお客さんの中でも、

自分の理想のリノベーションが出来て充実した日々を送れているのが伝わる

飯星(真飛聖)のイキイキとした表情が見られたのは良かったです。

そして、特に重要性はなく、どちらかと言うとギャグ的要素として扱われていた

印象の強かった山登りのくだりも、今回は最も上手く絡められていた気がします。

一旦リノベは忘れてリフレッシュしてみる様子を描写したお陰で、

何となくうやむやにしていた「なぜ個性的な間取りに惹かれるのか?」の答えを

導き出すまでの"自分探し"的な意味合いも兼ねられていたし、

小梅(波瑠)の成長にも繋がった。

「変わった間取りの家に住む」よりも「自分だけの間取りを作る」方が楽しいという

答えに辿り着くのに、納得のいく流れになっていたと思います。

 

メインエピソードがせっかく面白いだけに、

もっとお客さんとのやり取りに尺を割いて欲しいんですけどねぇ。

本作も、何だか味付けが勿体ないです。

今回の内容をざっくり一言で言うなら…

今後どんな話が描かれるのかを紹介する"予告映像"を

1時間使ってお届けした…って感じでしょうか。

 

 

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魔法のリノベ 5話 感想|泰造さんはもはや魔王なのよw

 

 

前回と前々回は、本作の持ち味である優しくほっこりしたお仕事パートに

ギスギスした恋の三角関係という、

ジャンルも雰囲気も全く異なったエピソードを頻繁に絡めてくるものだから、

個人的にはどうも話が噛み合っていないぎこちなさを感じて

あまり集中して見れずにいたのですが…。

今後の展開の仕方によっては、下手したら、

トラブルを引き起こしがちな久保寺(金子大地)と桜子(北香耶)のポジションが

寅之介(落合モトキ)に交代しただけになるのでは?と思わなくもないんですが、

今回はちゃんと"家族"の物語として、軸のある内容に仕上がっていた気がします。

 

家を出た鎌田の娘・深雪(村川絵梨)が父のリノベーションに口出しし、

家を出た寅之介が突然実家に押しかけて来ては、仕事のライバルとしても接近する。

そして、そんな弟を怒れない玄之介(間宮祥太朗)と、

家に留まる理由を中々言えずにいた鎌田(岩松了)と、海は嫌だと言う息子。

各々の状況や心情描写から2つの構図を浮かび上がらせ、

最終的にはみんなひっくるめて「怒るべき所は怒り、話し合うべき所は話し合え」という、

ちょっとした"優しい教訓"めいた話に綺麗に着地する流れも上手かったですし、

複数のエピソードも、中盤まで「こんなにボリューミーでまとまるの?」と半ば不安だったのを

忘れるくらい、無理なくリンクされていた印象がありました。

 

コメディ部分の見せ方に関しては、何だか久しぶりに笑いにギアがかかってるな…

まるふくの面々や鎌田家の会話劇にめちゃくちゃキレを感じるなぁ…

と思いながら見ていたいんですが、後で確認したら、

初回と2話の演出を担当されていた瑠東東一郎監督が再び戻られたんですね。

通りで、納得です。

特に「一発屋って事なんじゃない?」「誰がムササビじゃ!」という局を超えたネタなんて、

コメディ作品を代表作に持つ監督ならではの特権ですからね(笑)

脚本家やプロデューサーに某作品を担当された方がいるなら分かるにせよ、

誰も関わっていないんだから凄いですよ。

役者さんのイキイキとされた演技も、今回も楽しみました。

原田泰造さんは魔物というより…もはや魔王の表情でしたなw

 

次回のゲストは真飛聖さん。

呉服屋のリノベーション…じゃなくて、

間取りにうるさいマドリストのリノベーションをするらしい。

最近、別枠から別枠へと短期間でゲスト出演する役者さんが多いのは

気のせいでしょうかね?

 

 

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魔法のリノベ 4話 感想|桜子の件は解決したって事で良いのか…?

 

 

残念ながら、前回と同じような感想になりそうです。

というか…悪化してますね(汗)

 

本題となる「お客さんのお悩み解決」はもちろん、

ちょっぴり欠点のある小梅(波瑠)と玄之介(間宮祥太朗)の2人が

互いに補い合う成長物語も描いて行く作りなら、

"再生""修復"の意味を持つ「リノベーション」という言葉に適っていると思うんですけど。

前回と今回で話を広げたのって、どうしても本作で描く必要性が見出せない、

別ジャンルのドラマで盛り込んでも通用しそうな「恋愛のもつれ」なんですよね。

だから、個人的には、異物が混ざり込んだようで少し鬱陶しく感じてしまいますし、

そもそも、主人公でもお客さんでもない、

ましてや、まるふくの社員でもない他人の過去なんて、あんまり興味ないと言いますか…(汗)

う〜ん…案件に取り組み始める前か、終わった後にまとめて描くのなら

まだマシに映ったかもしれませんが(これは前回の感想でも書きました…)、

果たして、わざわざ本筋の流れを遮ってまで進めるべき内容だったのかどうか?と

疑問でしかありませんでした。

だって、回想まで挿入するんですもん…。恋愛のもつれ話が長過ぎて、

あれ?仕事って今どこまで行ってるんだっけ?と、一瞬忘れそうになりましたよ(苦笑)

 

案件自体が面白く、せっかくほっこり出来る仕上がりになっているので、

これ以上脱線しないで欲しいです。

今回ばかりは、内容に集中しづらかったです…。

まぁでも、ラストで桜子(北香耶)が別の男性を連れてきていた辺り、

久保寺(金子大地)と話つけて、丸く収まったって事で良いんでしょうかね?

なんか…「腹を割って話す」を節々でヒントとして訴えかけていた割には、

ここだけやんわりと済まされた気がしなくもないんですが…

解決出来たって解釈で合ってるんですよね??(苦笑)

何だか煮え切らない終わり方でしたけども。

 

元彼と元カノのいざこざ話がなくなるなら、今後は見やすくなるかと安堵したのも束の間、

桜子の件の代わりに、今度は玄之介の次男の件で話を引っ掻き回しそうな予感もしております。

どうか、2人の成長と"お仕事ドラマ"を重点的に描いてくれた

1話2話の頃の内容に戻りますように…。

 

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魔法のリノベ 3話 感想|エピ物件、響きも考え方も良いねぇ。

 

 

「凄いな。イベント盛り沢山だな。」

蔵之介(遠藤憲一)のこの台詞が、今回の内容全てを物語っていた気がします。

個人的には…う〜〜〜ん、久保寺(金子大地)のエピソードがちょっかい出し過ぎ!(苦笑)

それに尽きますね。

 

今回は事故物件だけあって、これまでとは展開の仕方が異色だった上に、

本作が元々小ネタやギャグに富んだ作りになっているので…

序盤か終盤どちらかにまとめて話を進めてくれるのなら、

まだ蛇足に感じなかったかもしれませんが。

お客様との面談、泊まり込み…といった純粋なお仕事パートの合間合間に挟み込むだけでなく、

本編に全く関係のない元カノとのいざこざを

1つの案件にガッツリ絡めてきたのは、いくら時間稼ぎとは言え

流石にやり過ぎだったように思います。

面白そうな案件だっただけに、もう少しその話を集中して見たかった…

久保寺のエピソードが抑えられていたら、

年の差夫婦の馴れ初めや、大舞台から離れて今の生活になった経緯にも触れられて、

関係性の真相や妊娠の発覚に後出しじゃんけん感を覚えづらかったのかも…

という勿体ない気持ちが強いです。

まぁ、夫婦の関係性の方に関しては、芸能のネット記事を玄之介(間宮祥太朗)が

読んでいた"フラグ"があったと言えばあったんですが、

それにしても、夫婦の悩みや住まいに対する価値観の描写が不足していたのかなぁと。

 

しかし、案件自体は今回も「全ての人に優しくあろう」という結末に落ち着いて、

"らしさ"を貫いた内容になっていたのは良かったです。

正直言うと、今回はたまたま素敵なエピソードだったから丸く収まったものの、

本当に心理的瑕疵物件だったら、どうやったら住んでもらえるようになるんだろう?という

具体的な解決策も見てみたかった気がしなくはないですが。

でも、病死や自然死といった、生きていく上では避けて通れない死も

事故物件という1つの括りにされて、そこで亡くなったからって

勝手に忌み嫌われてしまうのが現実ではあるんですよね…。

エピソード付き物件、略して「エピ物件」。

言葉の響き的に可愛いですし(笑)

この名前が世間に知れ渡っていけば、噂がどんどん広がって悪い評判をつけられて、

借り手がつかなくて困っている家主さんも減るのかなぁ…と思ってます。

 

物は考えようですね。

家はそこに住む人のいろんなエピソードを積み重ねて出来たもの。

家そのものが物語になっている…という考え方。

なんだか目から鱗でした。

今回は案件の良さだけを噛み締めたいですw

 

 

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魔法のリノベ 2話 感想|かわいいをお裾分けしてもらった気分♪

 

 

良いですねぇ。

2話にしてブーストがかかってきました。

「臭い、嫌い、毒キノコ!」「君の詫び力凄いね!」

この台詞は原作由来なのかもしれませんが、

台詞自体ただでさえワードセンス抜群で面白いのに、

それをコメディ経験も多数で安定感のある役者さんが言うから

ますます面白さに磨きがかかるんですよねぇ(笑)

 

そして、今回のゲストは、野間口徹さんと

浦安鉄筋家族」からの刺客とも言える水野美紀さん。

基本的に相手を大切に想っている真面目な役を演じながらも、

真面目になり過ぎない、浮き過ぎない程度に

付き合いたての頃を想像させる初々しい一面も織り交ぜた匙加減が良くて。

前回よりも依頼人の日常が垣間見える描写になっていたのもプラスされて、

2人の"幸せ"はこれからも続くんだろうなぁ…というのが伝わってくる、

見ていて微笑ましくなれる夫婦の可愛らしさを堪能した話だったと思います。

 

意外なのは、評判を見ていると、割と「演出が苦手」と言っている方が多いんですよね。

まぁ確かに、カメラワークが忙しない部分はありますし、

本筋から脱線した小ネタも盛り盛りなので、分からんでもないのかな?と。

でも、誰にも真似出来ない作品を作ろうと、

あそこまで振り切った作りにしてくれた方が個人的には好みですし、

カットが多い分、テンポもリズミカルになってくるので、丁度良い盛り込み具合だと思ってます。

あと、本作…主人公の敏腕さや解決方法の斬新さで魅せる

お仕事ドラマというジャンルに囚われず、

いろんな意味で"抜けた"仕上がりになっているのが、

週末までが長くてちょっと億劫になりがちな月曜日にぴったりで、見やすいんです。

情熱的で硬派な月9の後…というのも、ナイスな編成でした。

 

前回では仕事のスタイルの未熟さが目立った玄之介(間宮祥太朗)が

今回ではトラブルが起こった際に高い回避能力を発揮し、

一方で、仕事の出来るイメージだった小梅(波瑠)は、私情が入るとミスをしてしまうという

それぞれの長所短所も、案件と重ねながら明確に描かれました。

この…完全に優れた人や、完全にポンコツな人って分けるのではなく、

どちらも少しだけ"弱さ"を抱えていて、それが時々チラ見えする人物造形なのが、

このご時世もあってより感情移入しやすい上に、

馴染みやすさにも繋がってくるような気もしています。

 

リノベーションの着地点は、子供だった時に強く感じていた"ときめき"が

掘り起こされるかのようなワクワク感があって楽しいですし、

コンビでの自然体な会話には純粋にクスッとさせられますし。

全体的に肩肘張らずに見られるのが良いですね。

OP映像の作りも、これからまったり楽しんでね…と案内してくれているようで素敵。

次回は事故物件のリノベーションだそうで(笑)

夏に持って来いの題材ではありますが、本作が向かう結末はハッピーエンドなので、

どんな風にほっこり話になっていくのか、期待したいです。

 

 

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魔法のリノベ 1話 感想|リノベーションは人をも変える

 


放送開始から約15分…

ダイバーシティですよ?えっ、令和ですよ??」

「テンプレな家族像は今すぐ捨てて下さい」

小梅(波留)のこの台詞の勢いと言い回しの強さで

こちらの感想を書く事を即決めました(笑)

視聴者の気持ちを代弁してくれるかのような小梅の物言いっぷり、スカッとしますわ〜!

そして、そんな彼女に翻弄され続けるであろう玄之介(間宮祥太朗)との関係性が

ちゃんと"形"として見えて、

今後も2人による小気味良い会話の応酬で存分に楽しませてもらえるんだろうという期待が

一気に膨らんだシーンでもありました。

 

玄之介は制約まで持って行けないなよっとした人ではあるんですが、

小梅の教えを吸収して、自らお客さんの悩みに気づける柔軟性も持ち合わせていて。

一方で、小梅も完璧な人間という訳ではない。

お客さんの依頼や、昔ながらのやり方で周りとの信頼を築く工務店を通して、

2人の仕事観もリノベーション=成長していく…そんな作品でもあるんですね。

メインパート自体は想像はついていたけれども、家は思い出そのものであり、

リノベーションによって新しくなるだけが良い事とは限らない…という基礎的な教えを、

登場人物の個性と絡めながら初回で語ってくれた、

お仕事ドラマとして頼もしい仕上がりになっていたと思います。

 

強いて言うなら、たたでさえ好き嫌いが分かれる癖の強い演出が施されている上に、

初回はどうしても欠かせない初期設定の紹介もプラスされて、

描くべき内容が絞り切れていない感じがしたのは気になりましたが(笑)

まぁでも…人物紹介が済んだ以上、次回以降は見やすくなる可能性が高いかもしれません。

あと気になるのは、ライバル会社の描き方が悪どくならないか…って所なんですけど、

そこはコメディでお馴染みの上田誠脚本×瑠東東一郎監督作品なので。

小ネタと人情劇を程良く落とし込んだフォーマットは

大きく崩れないだろうという安心感があります。

 

ラストの、ふくろうを復活させたのをさっと見せるくだりなんかは、

小梅もちょっとずつ周りを受け入れようとしている

機微な"心の動き"が感じ取れて、何だかほっこりさせられました。

最後は温かい気持ちになれるし、登場人物から優しさが伝わってくるし、

短期間でヤンキーからバツ2の営業マンに転生しても違和感のない

間宮祥太朗さんのコミカルな演技も味わえる。

とにかく、月10枠になってから、

久々にちゃんと見る気になれる作品が出てきて良かったです(笑)

次回も楽しみですね。

 

 

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