前回でジョン・ドゥの相棒・隼人(松下洸平)が仲間入りして、財政管理の人もやって来て、
ここから本格的に"立て直し"を描いてくれる事に胸を膨らませていたのに…
まさかの1年後に飛んで、ちょっとパニック状態に。
ついでに、まだその事で頭の整理が追いついていないためか、
銀行員の小山田(皆川猿時)が
「融資出来ない」「5000万払えなければ倒産」といった衝撃発言をしたのを機に、
アトム玩具を一気に窮地に追い込む状況に仕立てた内容から始まったのにも
困惑してしまいました…(汗)
日曜劇場(特に池井戸作品)らしい王道さはあれど、
それを踏襲しつつも、そこに若さ故の勢いや情熱、
同じくモノづくりを取り扱った「陸王」にも通ずる
夢を実現させるまでのワクワク感も足されたお陰で、新しい作品に映ったんですが。
どうやら…というかやはり?
もう1つの軸になっていた、ジョン・ドゥと興津(オダギリジョー)の"因縁"の方に
今後は重きを置くみたいですね。
本作は近年の日曜劇場の作品の中では、初回8.9%、2話10.6%と、視聴率はかなり低め。
どちらかと言うと若者がとっつきやすいゲームを題材にした作品を
その枠で放送するとなると、今までの視聴者層からして
あまり受けないというのも分かっていたから、
描きようによってはマニア寄りになりやすいゲームの話で広げるのは避けて、
"ドラマ的に"盛り上げやすい・分かりやすい物語にする事を優先させた…
そんな経緯だったんじゃないかと考えています。
例えば、上記をもとに挙げられる要素は、鵜飼(林泰文)の動向と救世主展開の2つ。
前者に関しては…アトム玩具側に寝返るのは前提として。
あの表情を見る限りは、データを壊した犯人というよりかは、
誰かがデータを消す所を目撃して、止めようとしたら「この件は誰にも言うな」と脅されて
怯えている立場にいるんだろうというのが見て取れます。
(まぁ…素人でも入れるセキュリティって?
那由他の秘密基地でバックアップとってないの??というツッコミもしたくはなりますがw)
で…後者も別に物語を進めていく上では悪くありません。
でも、1つ不自然に感じたのは、
なんで誰もクラウドファンディングを思いつかないの?って所かな…と。
業績は下がろうが長く続けてきたアトム玩具なら、熱狂的なファンもいるだろうし、
そもそもジョン・ドゥの名前を出せば、食いついてくれる人も多いはず。
今の時代だと、それでお金を集める中小事務所・団体もよく見かけるだけに、
救世主展開なんてキャッチーなものに頼らずに、
まずはそういった"下積み"描写を盛り込んでいたら、
まだ立て直しがメインの話に見えたかも…?と思えてなりませんでした。
好意的に見ている事には変わりありませんが、
今回でまた型に嵌ってしまったような気がしますね。
そちらには寄り過ぎないで欲しいんですけどねぇ…。
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