2021年春ドラマ-ネメシス一覧

ネメシス 2話 感想|アンナ1人で事足りるのでは?

 

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前回の感想で「キャラの描き分けが出来ている」と書きましたが…少々撤回します。

これはアンナ(広瀬すず)を名探偵にした物語でも

成立出来ちゃうんじゃないかな?という気がしてきました。

 

本作の見所の1つとしては、アンナが風真(櫻井翔)を遠隔操作する

"コナンくん方式"があるのでしょうが、

最後のラップと励ますシーンで何とか出番を作った以外は

特に風真に存在意義を感じないのです。

そう…アンナ1人が「ちょっと感覚がズレた変わり者」「賢いキャラ」「アクション出来る」

それぞれの登場人物に充てられていそうな個性を全て受け持ってしまっているから。

だから、あんなに推理出来るのになぜ助手止まりなのかもよく分からない。

 

風真のポンコツ探偵っぷりが活かされるとしたら、

調査中にみんながズッコケるような発言をしたり、

逆にその発言のお陰で事件を導く鍵となるかもしれない重要人物になれたり、

天然っぽい動作を見せたりと色々出来そうなものですが、それもありません。

でも前回ではある程度補足出来ていたとなると…要はキャラ設定が中途半端なんだと思います。

脚本(+協力)を複数体制にした事で生まれた弊害ですね。

アンナがポンコツキャラに徹して、風真がインテリ役に徹した方が

中の人の実績的にも合っていたんじゃないでしょうか。

 

そして、前回からうっすら感じていて、今回の内容を見てハッと気づいたんですが、

本格ミステリーをうたっている割には"謎解きヒント"の見せ方も不親切。

2人が追っているのは"手がかり"ではなくその場の"出来事"だけ。

謎めいている(らしい)要素は一応映すけれども、

2人で話し合って推理しているシーンはないし、

最後になって後出しじゃんけんかのように新たな真相について

台詞や回想でいきなり言及してくるので、視聴者に考える余地を与えません。

 

じゃあその分多めにとっているコメディパートが面白いのか?と言われれば、それも微妙。

ラップシーンだってチャラい衣装をまとったり、DJ機器&ミラーボールが現れたりして

ゴリゴリに演出で遊びまくっても良いのに、

ただラップしている様子を延々と流しているだけなので、テンポは悪いしだだ滑り…(滝汗)

テンポが悪いといえば、中盤でのインドの象のモノマネやら、蛇のモノマネやら、

あのシーンも長過ぎて、どこかで端折ってくれ!と思ってしまいました。

 

うーん…本作も「キャストは良いのに」のパターンですね…。

次回は橋本環奈さんが出演されるとの事で、

最近磨きがかかっているコミカルな演出で話を盛り上げてくれたら…という

微かな期待を抱えてもう少し様子見してみますが、

今回をもって毎週感想を書くほどの内容ではないと判断したので、

後は視聴のみとさせていただきます。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

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ネメシス 1話 感想|眠らない毛利小五郎&ADの迷探偵コンビ

 

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まぁ、率直に言うなら…放送が日曜日だからまだ良いけど、

疲れている時に見たら、多分途中で寝落ちするかもしれませんな(苦笑)

それくらいストレートな意味で"ユルかった"です。

読売テレビ制作の木曜深夜枠でやってそうな感じ。

 

基本カラッとしていて適当な性格っぽい栗田(江口洋介)に、

ポンコツ探偵だけどヒントを与えればそれなりに推理出来る知能はある風真(櫻井翔)に、

実は一番出来る子ちゃんなアンナ(広瀬すず)と、

初回でそれぞれのキャラクターが掴めるくらいには

説明台詞なしで上手く描き分けられていた印象はありますが、

肝心のストーリー展開に起伏が感じられず、全体的にぼやけて見えるのが気がかりですかね。

多分、この手の作品は、木村ひさし監督だったら

もっと濃く味付け出来るのかも…という惜しさが残りました。

 

私が考えるに、ユルい印象が強く残ってしまった原因としては、

ドラマの核となる推理パートとちょこちょこ出てくる小ネタのメリハリが足りず、

全て一本調子で「老若男女誰でもフラットに見られる」テイストに

落とし込んでしまっているからなのかもしれません。

推理パートで明かされる真相はエグくても良いだろうし。

小ネタはクスッと笑える親父ギャグレベルじゃなくて、更に強烈な要素を用意したって良い。

 

なんと言うか…数々の有名作がある"探偵モノ"でコメディな雰囲気なだけに、

パロディで遊んでみてもアリなんじゃないかなぁと思います。

例えば、名探偵気取りで推理を披露する風真と、遠くでカンペを持って誘導するアンナのシーン…

コナンと毛利小五郎の関係性に見えましたもん。

ファンじゃなくてもそう思った視聴者は多いはず。

その"似てる"を上手い事利用して、吹き矢とは別のもので眠らせてみるとか、

似通ったコスプレをしてみるとか、

そしたら「いやどこかで見た事ある設定だな!」って誰かにツッコませてみるとか。

直接的な表現がダメと言われているのであれば、

有名な探偵主人公の名前をいじった人物を登場させてみるとか。

素材は悪くないだけに、もっと設定をこねくり回せそうな気がするんですよね。

 

そんな訳で、初回を見た限りではあまり惹かれる事なく終わってしまいました。

しかし、本作は脚本協力が出版社の方や、ミステリー小説の原作者など

複数体制になっているので、回ごとにクオリティや面白さにバラつきが出て、

そのイマイチだったのが初回に来てしまった…という可能性もなくはありません。

 

なので、来週も様子見してみますが、

再来週からは25分拡大の「ドラゴン桜」が控えているため、

感想執筆&視聴継続するかどうかは次回で決めるつもりです。

(個人的な事情になっちゃいますが、生活環境が変わって

就寝しなければならない時間が少し早くなったので…

両方とも面白くない限りは(書きたいと思える"何か"がない限りは)

片方に絞りたいなっていうのが本音です^^;)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

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