2021年秋ドラマ-古見さんは、コミュ症です。一覧

古見さんは、コミュ症です。8話(最終回) 感想|コミュ症だけどもう一人じゃない。

 

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メイド姿の古見さん(池田エライザ)の、アニメのような可愛さよ。

そして…アニメのような涙よ。

零れ落ちる前の形がもう"粒"そのもので、見事な楕円で、キラッと光ってて。

涙を流すシーンを見て悲しいのではなく、ああ、なんて純粋無垢な人なのだろうと

その雰囲気に引き込まれてしまう感覚になるのは初めてでした。

万場木さん(吉川愛)の涙の頬の伝い方も綺麗だし、

成瀬くん(城田優)の場合は「いつ流しました??」ってくらいスッと流れ星のように流れる。

教室で万場木さんが「友達だから気持ちがよく分かる…でしょ?」と言っていたけれども、

古見さんの事を大切に想っていて、時に脆くなりやすい繊細な心の持ち主だからこそ

あんなに美しく涙が流せるんだろうな…とすら思いました。

 

ゆっくりでも、自分の言葉で気持ちを伝えられた古見さん。

最終回ではスケッチブックの登場が

とうとう1回しかなかったのにも地味に感動しております。

それは、いつも優しくしてくれた万場木さんに「めんどくさい」「八方美人」って言われて、

初めはショックだったんだろうけど、

今までの友情は嘘ではない事を信じていたし、分かっていたから、

自分もありのままを話してみようと背中を押された部分もあったのかもしれません。

 

「上手くやりたくてもやれない」

多分これも、思いやりのつもりでやった

成瀬くんたちの行為に近くて(本人はハブられていると感じた点で)。

でも、只野くん(増田貴久)たちに代弁してもらうのではなく、

盛り上げたいと自らお願いする成長っぷりも、自分事のように嬉しかったです。

 

恋愛方面に関しては、まぁ、なんか…古見さんと只野くんらしいなぁと(笑)

最終回で告白して、完全に恋人同士の関係になってハッピーエンド!よりも、

これからゆっくりゆっくり愛が育まれていくのかも…?と期待させて終わらせるくらいの方が

2人には合っているんですよね。

 

普段は甘え下手なのに、距離の縮め方となると

ほっぺをツンしたりギャグをお披露目したりと大胆になる古見さんが可愛い。

いつも周りをよく見ていても、恋愛には超鈍感な只野くんも可愛い。

友達を大事にしたいのが節々から伝わって来る万場木さんも可愛い。

いや、俺こんなのガラじゃないしな…でも連絡先は欲しいな…で

ツンデレになる成瀬くんも可愛い。←躊躇してるのが分かるカメラワークの切り替え演出、ナイス!w

みんなと友達だからこそ、いざとなった時に相手への寄り添い方を知っている

真っ直ぐななじみ(ゆうたろう)も可愛い。

そして…見た目はヤンキー、中身はピュアな少年の片居くん(溝端淳平)も可愛い!

 

本作の登場人物はみんなどこか可愛くて、どこか共感出来るような人たちばかりで。

ついつい自分の学生時代を重ねながら見守りたくなるような作品でした。

と同時に、今では連絡を取り合ったり会ったりしている友達が

片手で数えられるくらいしかいない私にとっては、

今いる友達を大事にしようと思わせてくれる作品でもありました。

 

ラストシーンは…結局、片居くんの登場がなくて寂しかったですけどね(泣)

でも、一列に並んでいるみんなの左側が空いているって事は、

きっと彼もそこで一緒に桜を見ているって事にもなるんでしょう。

最終回はクリスマスや林間学校などのイベントを端折って新学期に飛ぶなど、

今までよりも濃縮された内容だった分、続編をやって欲しい気持ちが強くなったので…

ぜひ!やって欲しいです!!お願いします。

 

増田さん演じる只野くんの良い意味でおバカなキャラと、

心の声を表す世界観という瑠東監督独特の演出も相性良かったですね。

瑠東監督作品の中でも一番好きな作品になったかも♪

 

 

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古見さんは、コミュ症です。7話 感想|なじみの存在がありがたい…

 

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今回はなじみ(ゆうたろう)の存在がとてもありがたかった。

なじみらしい場の和ませ方だなぁ…と思いました。

 

前回のラストから心配でしょうがなかったんですよね。

みんな不器用ながらも勇気を出して距離を縮めていて、

少しずつ本心を打ち明けられるようにもなって。

誰かが…ではなくみんなの事が大好きだったから、

大好きな人同士で喧嘩して欲しくなかったし、それで泣いている所も、

以前の関係性でいられなくなっていく様子も見たくなかった。

 

"全員と仲良し"ななじみがいなかったら、あみだくじでペア決めしたり、

「俺は友達はいらない」と強がる成瀬くん(城田優)に対して

「気持ちは(友達)100人です」という真逆の言葉をぶつけてくる

古見さん(池田エライザ)だったり…

たとえ些細な出来事だったとしても、友情に亀裂が走るきっかけに繋がっていた事でしょう。

 

そして、なじみの存在で思い出したのは、

彼が言っていた「同じ景色を見る事」という友達の定義。

今振り返ってみれば、古見さん達は、展望台、海(彼は来れなかったけど)、

肝試しからの屋上での線香花火…と、同じ場所で、同じ時間を共にしてきた。

でも、最後の項目に関しては、前2つと違って

いつでも来れる場所ではないかもしれない。しかも、文化祭前日というイベント付き。

この"当時限定"な感じが青春の尊さや儚さを物語っていたし、

鮮やかに光る線香花火も相まって、

1人1人思う所はありながらも花火を存分に楽しむみんなの様子が

とてもキラキラして映りました…。

 

明日が来なきゃ良いのにと思ってしまう万場木さん(吉川愛)だけが切ない。

古見さんや只野くん(増田貴久)とは親友である以上、

どこかで何かしらの"けじめ"は付けなきゃ…ですよね。

泣いても笑っても次で最終回。

片居くん(溝端淳平)も再登場して(←微かな希望)、ハッピーエンドであれ!

 

 

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古見さんは、コミュ症です。6話 感想|きゅん!ほわ…の裏では戦力外通告

 

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んあぁ〜言葉の綾よ…………(泣)

今回のアバンのナレーションは状況説明でも人物紹介でもなく、

初っ端から、コミュニケーションを苦手とする人は、

なんであの時ああしたんだろうとなどと後々考えてモヤモヤする…といった

"コミュ症あるある"に触れた事に少し違う雰囲気を感じていたんだけども、

そっか〜…最後のもどかしさを演出するためだったんですなぁ。

 

実は、2話の感想で「想いを言葉にする事だけがコミュニケーションの理想形とは限らない」

と書いていたんですよね。

今回はまさしく、それが具現化してしまったような内容でした。

友達との関わりが増えるたびに成長していく古見さん(池田エライザ)。

前は緊張ですぐ切ってしまっていた電話も、

今では時間をかけながらでも想いを伝えられてようやく一歩前に踏み出せたのに…

コミュニケーションが苦手な故に言葉が足りなくて、

只野くん(増田貴久)に間違って伝わっているのが悲しい。

戦力外通告」というパワーワードが、2人の間のズレの大きさを物語っていてしんどい…(泣)

 

確かに「大丈夫です」って肯定にも否定にもどっちにも取れますもんねぇ。ニホンゴムズカシイ。

古見さんの性格を考えればそう言った意図は分かったけれども、

私が只野くんだったら、彼と同じ受け取り方をしていたかもしれない。

(「大丈夫です」…?って一瞬考えてしまっただけに)

ましてや電話はSNSと一緒で、相手の反応が分からない。

相手の顔が見えないから少し落ち着いて話せる利点はありますが、

直接会話出来ていたら、只野くんがその言葉をどう受け取ったのかも読み取れて、

大きな誤解を生む事にはならなかったんじゃないかなぁと思ってしまいます。

次回予告…私どこで間違えたんだろう?と苦しむ古見さんの姿が浮かぶだけに…

すれ違い展開は早めに解決してもらいたいです。

 

そして、話は変わって、新入生の成瀬くん(城田優)の登場。

完全に似ているとまでは行かないまでも、片居くんと同じ匂いがするのは気のせいでしょうか(笑)

彼も見た目は強烈だけど、心の中では色々考えを巡らせていて、でもそれが逆効果になって、

友達と仲良くなりたい気持ちはあって…

ピュアで不器用な男子高校生を城田優さんが演じるというアンバランスさが面白い。

唯一違うとしたら、ナルシストくらいかな。

 

しかし、そのナルシストな性格が効いた(?)のか、

文化祭の出し物を決めるシーンでの

只野くんと成瀬くんの「なんでもいいです」に対する解釈の違いが

はっきり分かれていた所も興味深く見られました。

只野くんは相手を尊重する事に重きを置くタイプ。

成瀬くんは古見さんにも「古見さんがどうしたいかじゃないの?」と言っていたように、

自分が自分らしくある事に重きを置くタイプ。

で、思うんですけど…「なんでもいいです」の意見が出た時に態度や声色が変わった成瀬くん…

過去に何か曖昧な表現で苦しめられた経験があったんじゃないですかね?

自分を認めてくれる友達はおらず、両親にも冷たくされて

居場所がなくなってしまった彼が、

アイデンティティと自尊心を築き上げるために今の姿に変貌したとか…

そのうち描かれそうな気はするんですけどねぇ。

でも、残り2話だから、あくまでも三角関係に集中するのかしら?

 

 

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古見さんは、コミュ症です。5話 感想|幼馴染しか勝たん!

 

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演説シーン…泣かせるだろうと分かっていても泣けたわぁ…。

応援演説というよりかは、もうラブレターですよね。

生徒会長にふさわしいかどうかは正直よく分かりません!ってぶっちゃけちゃうし、

思い出を話したらつい感極まって泣き出してしまう。

でも、演説用にかしこまった文章にするんじゃなくて、

長年付き合ってきた阿瀬さん(筧美和子)自身の言葉で、

潔さん(大西礼芳)の人となりを率直に話していたから、刺さったものがありました。

その後で訂正を入れる潔さんも"らしい"なと(笑)

「親友」って言葉を言う前のちょっとした躊躇い…からの

ええい恥を捨てろ!言ってしまえ!っていう、口の動きに勢いが感じられたのも印象的でした。

 

生徒会長への立候補って、大体は運動部のキャプテンやクラスの人気者が立候補する事が多くって、

ある意味「知名度」「組織投票」で決まってしまうイメージがあるんですよね。

だからその点、潔さんは社交的な性格ではないし、

演説が刺さってこの人に投票したいという気持ちが働く人が増えたとしても

せいぜい副会長くらいまでなんだろうなぁというのが現実なんですけど。

本作はあくまでもドラマなので…会長に選ばれてハッピーエンド!といった

程よくファンタジーな結果で終われたのがむしろ心地良かったです。

数が全てではないとは言え、やっぱり"「こんな自分」を受け入れてくれた人"が

多ければ多いほど励みになりますもん。

幼馴染を傷つけてしまったのをきっかけに、人との接し方にラインを引いていた潔さん。

誰かに甘えるのを避けていた潔さん。

公にした事で、1人で抱え込む頻度が減っていくと良いなぁ…と思ってます。

 

これまでは古見さん(池田エライザ)の介在によって物語が展開されていただけに、

途中からはメインが潔さんと阿瀬さんの2人の友情関係に絞られて

通常とは少し異なる内容にはなりましたが、

逆にそうした事で「幼馴染の友情って良いなぁ」と、長い時間で育まれる友情の"尊さ"を

改めて再認識させられる余韻が残ったような気がします。

グループでよく言われる"シンメ"みたいでしたもんね。

好みも性格も合わなそうなのに、なぜか仲良しで、

2人だけしか知らない深い絆があるのが節々に滲み出ている…って所に

エモさを感じさせるもんなんです(笑)

 

そして、終盤ではほんのりと三角関係の香りが。

まぁ…古見さんなら通る道ですよね。

以前、只野くん(増田貴久)さんに「硝子って呼んで欲しい」ってお願いしていたのも、

少なからず好意はあったからだと思いますし。

あの頃から恋心に気づかないフリをしていたのかも?

 

 

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古見さんは、コミュ症です。4話 感想|前半のコミカルさが良い味出してる…

 

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たまげたわ。普通に「はい!?」って声出たわ。

片居くん(溝端淳平)、マレーシア行きですか…(汗)

逆に両親がどんな職業に就いているのか気になりますよ。

輸入業?元々おぼっちゃんだったのかしら。

 

まぁ…海外となると、会える頻度ってますます低くなるんですけど…

でも、あの3人とだったら、どうしても会いたいという強い意志を持って、

お互いに予定を合わせて会いに行ける関係でい続けられるんじゃないかと思ってます。

見ていると分かるんですよね。

片居くんがとうもろこしを泣きながら食べている時に、

誰かが(ぱっと見の性格で言えば万場木さん辺りが)つられて出てしまう涙を誤魔化すように

「もう〜なんで泣いてんの…」って笑いを混ぜながら話しかけるんじゃなくて、

みんな自然と静かになってしまうのが、ああ、この人達らしいなって。

彼の貴重な"初めて"と、もうこの経験は二度と出来ないのかもしれないという"儚さ"に

共感してくれているのが伝わる、優しさでいっぱいのシーンでもありました。

 

登場人物の行動1つ1つをユーモラスに実況するスタイルは一緒でも、

記念撮影のシーンでは、語り手自身が感情移入しかけているナレーションにもうるっと。

「片居くん。片居くん!」あのちょっと溜めた言い方よね。泣かせにくるよね…。

 

舞台は海。早く着き過ぎた待ち合わせ、ビーチバレー、バスでの移動、しりとり、

会話に困った時の「暑いね」、海の家の焼きとうもろこしをみんなで頬張る瞬間…

これら一連の行動、というか内容自体は普遍的なものなんですけど。

前半で立て続けにコミカルな描写を盛り込み、

古見さん(池田エライザ)がビーチバレーで怪我をしたのを合図に

哀愁漂う雰囲気に切り替わるというメリハリが、

青春あるあるの「あんなに楽しかった時間がもう終わりを迎えようとしている寂しさ」と重なって

特別な思い出へと昇華させているように感じられる展開も良かったです。

 

そして、片居くんがOUT、潔さん(大西礼芳)がINですね。

かなりの潔癖症ではあるけれど、おばあちゃんを助ける時になんの躊躇いもなく

腕を支えたのだから、只野くん(増田貴久)の言う通り、彼女も根が良い人。

友達になるまでは次回でやると思っていたので、

今回の残り半分でそこまで辿り着くのは意外でしたが、

次回予告を見る限りは、本番はこれから…って所でしょうか。

別ベクトルで癖強な潔さんがどう溶け込んでいくかも見守っていきたいです。

 

ところで…気になったのは、今回の古見さんの書き文字のテロップ演出についてなんですけど、

視聴者から「何を書いたのかちゃんと見たい」

「映す時間が短い」みたいな声が上がったんですかね?

確かに読みやすい事は読みやすい。目に入りやすい。

しかしその代わり、いろんな意味で"味わい"は薄れちゃった気がしますなぁ。

個人的には、古見さんがノートを見せた時の手の持ち方、顔の上げ方、目線とかで

「どんな気持ちでこの言葉を伝えようと思ったのか」を汲み取る楽しさがあったし、

若干引きの映像から繊細な文字が見えて、

どれどれ、一体なんて書いたんだろう?という引き込ませる力もあったから。

あと、一番勿体ないのは、書き文字がデジタル化されると

文字を可視化・可読化させる方向に無意識に走っちゃうのか、

手書き由来の少しムラのある筆圧や行間が調整されて

結果的に無機質寄りになってしまったのが…(泣)

うーん、作品独自の世界観と分かりやすさの両立って、本当に難しいですよねぇ。

 

 

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古見さんは、コミュ症です。3話 感想|片居くん、まさかのお引っ越し

 

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本作を見ていると、コミュニケーションってつくづく

"ゲーム"と同じなんだと考えさせられますね…。

さらにジャンルを絞るとするならば、展開的には乙女ゲームに近いのか。

どう言ったら相手を傷つけないか、喜んでくれるのかに対する答えが3パターン用意され、

その中から最も適した答えだと思うものを主人公=プレイヤーが選ぶ。

しかし、クール系、ゆるふわ系、熱血系、王子様系といった

様々なキャラクターがいるように、自分の欲している答えも価値観も異なってくる。

つまり、徐々に距離を縮めてカップル成立(本作なら「親友になる」かな?)するまでには

何通りもの選択肢がある…って事。

 

例えば、ヤマンバメイクを続けるか辞めるかで悩む万場木さん(吉川愛)に

「素顔を見てみたいです」と返した古見さん(池田エライザ)の答えは、

「メイクしない方が良いのに」という表現をオブラートに包んで、

かつ、もっと彼女の事を知りたいとする自分なりの考えも含まれていて

誰も不快にならなそうな良い返しだなぁと個人的には思っていました。

でも、彼女からしたら、母がモテていたと噂されていたメイクに憧れて、可愛いものだと捉えていて、

あのメイクをすればみんな近づいてきてくれる!という自信があってし続けてきた訳で、

その言葉が素直に嬉しいとは思えなかった。

(コンプレックスがあったのかどうかは分かりませんが、顔をじっと見つめながら

「素顔を見たいって…メイクない方が良いって事?」と呟いていたので、そう解釈。)

高校に入ってから初めてのすっぴんは恥ずかしい!早くトイレに戻ってメイクし直したい!

"自然体派"な2人はどう言ったら彼女がありのままを見せてくれるのかを考える。

そして出たのが「可愛いと思います」「こっちの方が好き!」で無事ステージクリア…

話相手がいる限りは、「どう返したら、どう受け止めるのか」を考えながら

言葉を選ぶというゲームが常に発生するんですよね…本当に。

 

メッセージのくだりも頷きっぱなし。

私もLINEで返信する時とか、感想を書く時もそうですけど、

どうしたら誤解されないか?この文章表現で伝わるのか?を

途中まで書いては何度も頭から読み返して、おかしければ書き足す事が多いので、

完成するまでに時間がかかってしまうのです(笑)

気持ちをパッと言葉に出来る人がとても羨ましい。

 

古見さんのリアクションはひたすら可愛いですね。

いや、「可愛い」より「かわいい」の方がしっくり来ますな。

池田エライザさんの演技を見ていると、

心の中で思っている感情をそのまま表情に乗せるのが上手いなぁ

という新たな発見が毎回あります。

1枚だけ出っ張っている封筒を只野(増田貴久)に引かせるシーンでは

「そう、それそれ!!!」なんて一押しなのが分かりやすかったり、

僕の友達は僕が決めると言ってくれた時の

「…え?私で良いの?」と少しずつ顔を上げる動作だったり、

なじみ(ゆうたろう)が他の2人と喋っている間「友達の定義って何だろう…」と考え込んだり、

海に自分も誘ってもらえて「…やった!」と内心嬉しそうな様子だったり。

挙げたらキリがないんですけどね。

毛量の多い髪の毛の使い方とか、目線とか、首の動きとかで

心情を説明するモノローグ代わりの演技をされるので、見ていて全く飽きないんです。

古見さん役が池田エライザさんじゃなかったら、印象もかなり違っていたのかもしれないなぁ。

 

そして…少し距離が縮まった!良かった!!って応援していたら…

片居くん(溝端淳平)、まさかのお引っ越しとは(泣)

でも、「友達の友達は友達」じわじわと交友関係が広がってきましたね。

万場木さん、ナイス!

本当はもっと只野くん達と高校時代の"青春"を満喫したかっただろうけど…

大人になったらもう"青春"とは別の形になってしまうんだろうけど、

よっぽど遠くに行かない限りは、都合をつけてまた何度でも会えると信じております。

 

 

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古見さんは、コミュ症です。2話 感想|SNSじゃないからこそ刺さるんだなぁ。

 

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※2話(9/13放送分)の感想です。3話はもう少しお待ち下さいませm(_ _)m

 

「友達になってくれてありがとうございます 万場木 古見

うわぁ…温かい空間過ぎて泣く…。

そのノートで顔隠してふりふりしちゃう古見さん(池田エライザ)も可愛過ぎて泣く………。

万場木さん(吉川愛)が早い段階で救われて良かった。

特に、仲良い友達と高校が別々でぼっちになってしまった話は

自分の大学入学したての頃と重なって、刺さりっぱなしでねぇ…

幼稚園から中学校、私の場合は高校まで、幼馴染が誰か1人でも同じクラスにいたら

幼馴染と仲の良い友達と自然と友達になれてしまう事も多いもんなんだけれども、

いざ1人で新しい環境に踏み出すとなると

自分らしさっていうのは自分の力でアピールしていかなければならない訳で、

当時がいかに恵まれた環境だったかを痛感させられるんですよね。

ぼっちになるのを恐れて入学前にSNSで繋がっていた事もあったけど、

面白い発言が出来る人ばっかりだったからだんだん自信がなくなっちゃって、

実際に会ってもその人達はいわゆるウェイ系で自分とは合わない気がして、

人見知りだから他の人とも会話が弾まなくて……

この先が不安で泣いてしまったオリエンテーション(入学式の次の日)の夜を

思い出しながら見ておりました(笑)

 

万場木さんも無事友達になった所で、

あとの心配どころと言えば、やっぱり片居くん(溝端淳平)ですねぇ。

溝端さんだからチャーミングに仕上がっているけど、

原作のキャラデザで「お"ぉ!」と言われたらあんな感じで怯えてしまうんだろうなと(笑)

現実世界での言動も含めて、

あの映像をまとめたものをクラスメイトに見せてあげたいくらいですw

 

なじみ(ゆうたろう)の件に関しては、一理あるようでちょっと分からず。

「友達になって下さい!」とお願いしてから始まる友情だって

あるんじゃないかなぁと思いました。

でも…全体を通して印象に残ったのは、

想いを言葉にする事だけがコミュニケーションの理想形とは限らないというのを、

時々一言モノローグを交えながら提示してくれた所で。

本当は恐怖の眼差しで片居くんを見つめている古見さんが、

"相手の目を見て話している"と思い込んで近づく彼にそのままその気持ちを伝えたら

ショックだっただろうし。

万場木さんとのシーンにしても、

"何があったのか聞きたいけど聞けない"古見さんではなかったら、

内心何聞かれるのか恥ずかしいと思っている万場木さんとも

心の距離が縮まる事はなかったのかもしれません。

まぁ、何と言うか、コミュニケーションが苦手な人々の目線に立って、

相手を思いやる・ただそばにいてくれるだけでも

相手にとっては嬉しかったりするんだよ…というのを

優しく描いてくれる今回の内容に、じんわりと来てしまいました。

片居くんの場合はもっと自分の心をさらけ出した方が良いんですけどね(泣)

 

SNSをやれば良いのに…とも最初は思いましたけど、

そもそも携帯電話すら持っていなかったとは。

しかし、それとは関係なく、この文学作品的な温かさやどことなく漂う懐かしさは

手書きじゃないと成立出来ないのかも…ですね。

 

また万場木さんのシーンに戻りますが、カーテンの隙間から漏れる日差しが

薄暗い保健室にいる2人を照らしてくれている感じがして素敵でした。

瑠東さんならではの独特な演出も前回より良いさじ加減になってきましたし、

そのコミカルさが「明るい人のふりをしているようで空回っている自分」を

表しているような気もして、想像以上に化学反応を起こしています。

やっぱり私好みの作品ですな…本作。

 

 

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古見さんは、コミュ症です。1話 感想|まっすーが35歳だった事が衝撃

 

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背景をわざとブレさせるカメラワークだったり、心の声を表す世界観だったり、

あ!瑠東さんが演出担当か!と判明した所で

担任役として星くんが出てきたのにはニヤリ。←「浦安鉄筋家族」繋がり

全く事前情報を入れない状態での視聴で、ポスタービジュアルだけで判断したら、

高校生活を淡々と描きつつも「どこからがコミュ症なのか?」という核心に徐々に迫る

考えさせられる系の作品なのかな〜?と想像していたため、

前半のコミカルな雰囲気には意表を突かれたんですが…

最後まで見てみれば、向かう方向性はそこまでズレていないっぽい。

 

池田エライザさんの、何か言いたくても言えない自分に嫌気がさすような、

泣きそうなのを堪えているようにも見える表情も印象的だったんですけど。

何より書き文字が良かったなぁ。

何というか…文字に柔らかさや繊細さがあって、

筆圧が弱い所なんかは、このまま消えて行ってしまうんじゃないかという儚さがあって。

自分の想いをただ書き連ねているだけなのに、詩を読んでいる感覚に陥ってしまいました。

本人の普段の字なのか、役に合わせて作った字なのかは分かりませんが、

少なからずクセは残る訳で、書き文字込みでのキャスティングなのかもしれませんね。

一方で、増田貴久さんの方は結構丸文字!(笑)

下手したら、男女逆では?と思うくらいw

後でwikiで年齢を確認したら、なんと35歳の高校生でして…

元々顔の作りが濃くないからあまり違和感がなかったんでしょうねぇ。

溝端淳平さんもちゃんと高校生に見える。役者さんの憑依力恐るべし…)

 

筆談でのコミュニケーション…後で付け加えるニコちゃんマーク…

書くスペースがなくなるほど筆談で埋め尽くされる黒板…

この一連の流れに甘酸っぱさも覚えてしまいまして。

「甘酸っぱい」はすぐ初恋に結び付けられがちですけど、

2人は恋愛関係には発展しなさそうな気がするし。

黒板に文字を書く行為も含めて"その時にしか作られない"事に対する尊さだってありますよね。

 

そして、古見さん(池田エライザ)が人と話さない理由は

吃音症だからじゃないか?と思ったりもしましたが、

物語が進むにつれて、そういう考えはこのドラマには野暮なのかも…と気づかされました。

ああ、だから"障"じゃなくて"症"にしたのかと。

下駄箱で挨拶した時に「あれ?なんか怒らせちゃった?」って

自分の発言に後になって後悔したり、空回っちゃったり。

今誰かとグループを作れている人はその時たまたま上手くいっただけであって、

実は只野くん(増田貴久)のような気持ちは誰もが常に抱えているんじゃないかと、

そんなメッセージを届けたい作品なんだろうなぁというのが伝わってきた初回でした。

 

そう考えると、片居くん(溝端淳平)も、万場木さん(吉川愛)も愛おしさが増します。

万場木さんは高校デビューなのかなぁ?

そのうち、古見さんとの黒板トークで友達だと受け入れてもらえる展開が来ると良いな。

 

最後に書いた古見さんの「よろしくお願いします」の筆圧の強さで、

今後の展開も見守りたくなってしまいました。

どの登場人物にも共感性があるし、人の書く文字を見るのは好きだし…視聴決定ですね。

ただし、これはやっぱり録画視聴でじっくり見たいタイプですなぁ。

だから、毎回感想を上げるにしても、土日になっちゃうかも。

 

個人的には「腐女子、うっかりゲイに告る。」「ここは今から倫理です。」と並ぶ

よるドラ枠の名作になりそうな予感がします。

 

 

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