2020年06月一覧

美食探偵 明智五郎 9話(最終回) 感想|コロナのせいって事にしておこう!

 

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美食探偵、お主もか…。

この枠の最終回、変にスケール壮大な話にして自滅していくパターン、

もはや定着しつつありませんか?(汗)

作品を完走してもしてなくても、

SNSの評判見ると「最終回がひどい」って意見を多く聞きますよ。

30分延長もあって間延び感を覚えたためか、

大台に向けて役者がせっかく良い演技をしてくれているのに

ポエムじみた台詞がばんばん飛び交うから話について行けないし、

シェフ(武田真治)が死に際にタバコを吸おうとするシーンも

「これ入れたらカッコイイだろ」的なとってつけた感じにしか見えないし…。

では、肝心の恋愛描写の着地点はどうだったかと聞かれたら、それもまた微妙。

 

苺(小芝風花)が明智中村倫也)に想いを寄せているくだりが

何度も描かれていたので、私は途中から本作をミステリーではなく

役者の演技を堪能するラブストーリーとして見ていたのですが、

最終章に突入して「明智と結ばれるのは苺か?マリア(小池栄子)か?」などと

予告や展開に力を入れた割には、明智自身の"答え"も出ぬまま

中途半端に終わらせてしまったのがなぁ…。

(まぁ、誰とも結ばれないのは予想はついていたけれど。)

 

本作だけの話じゃなくなりますが、

結局、私が日頃から日テレドラマを苦手とする理由って

「心情描写の浅さ」

にあると思うんですよね。

あれだけ悪戯を楽しんでそうに見えたマリアファミリーの3人も、

最後になったらコロッと良い子ちゃんに落ち着いて解決。

悪者も最後には改心する。最終回はとにかく盛り上げるべき。

これが「ドラマ」としての美学だろうと言わんばかりに

大袈裟で奇抜な要素ばっかり取り入れてくるから、

登場人物の言動に心を揺さぶられるほどの"感動"は生まれなければ

ガワだけは良いように見せた所謂"装飾的な"作品で終わってしまう。

心情が丁寧に描けないから、人気や旬のキャストを起用して

サービスシーンをいっぱい見せて誤魔化す手法も多いんですよね。

 

原作は未完なので、結末はオリジナル。

となると、脚本家の力量も問われてくる訳で…

コロナがなければ元々10話分用意出来て、強引でも何とか収められるように

急遽書き換える事はなかったんだろうなぁ…なんて想像してしまいました。

途中までは良い意味で日テレらしくない映像美にうっとりしていただけに、

ああ、何という勿体無さよ…(泣)

 

色々残念な部分はありましたが、

魔女の見た目にも劣らず、周りの視線を一気に奪う圧倒的な存在感を放った小池栄子さん、

自由自在なテンションの強弱で一辺倒なコメディ演技にせず、時に"愛""絶望"など

大粒の涙に何パターンもの感情を含ませてみせた小芝風花さん、

そしてその2人の女性としっかりと対峙出来るような柔軟性を備えた中村倫也さんと、

三者三様の熱演ぶりは堪能し、最後まで見る価値はあった作品だったと思います。

 

小芝風花さんは、このままの勢いで来期主演の「妖怪シェアハウス」も期待しています。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 1話 感想|キムタク教官を呼びたくなるガバガバ警察学校

 

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本作の原案は韓国映画。そっちの方も若手俳優を起用しているっぽい。

ゲストの真木よう子さんと伊勢谷友介さんのキャスティング、

ダークめいた予告映像からし「ボイス 110緊急指令室」みたいだと思っていましたが、

初回を見た限りだとやはりサイコパス&ホラーな路線で行くらしい。

向こうの作品はこんな感じのものが多いんですかね。

 

で、肝心の内容はと言うと…

ごめんなさい、昨日の作品よりも色々と雑でした(苦笑)

この枠&主演が主演だけにファンサービス丸出しなシーンがあるのは分かっていましたし、

そこは大目に見るんですが、

「警察学校」が舞台である事が活かせていないのは結構致命的だと思うのです。

今の状態では、破天荒な新人刑事が現場に潜入し、捜査して事件解決!…なんていう

そんじょそこらの刑事ドラマと何も変わりません。

2人と事件を絡めるにしても、同じジャンルのSP「教場」と被っちゃいますが

警察学校内部で起きた事件にするとか、先輩刑事や教官と連携プレイをとる形で解決させる

作りにするとか、何かしらの関連性はあった方が"本作らしさ"が出るかもしれません。

 

延長なしが災いしたのか分かりませんが、全体的に内容が詰まっていない割には

上司が現場に駆けつけて助かる流れは凄く強引な終わらせ方ですし、

事件自体も、サイコパスな登場人物を用意して凶器を持たせれば

視聴者ウケするだろうといった印象しかなく、

殺害動機もその人の背景も薄っぺらいと感じたまま見終えてしまった…というのも

正直な感想です。(対応してくれなかった刑事っちゅーのは…伊勢谷さんじゃないよね?)

施設の中から覗き見を指摘される事を恐れて、勝手に脱出して不法侵入。

人のウィンナーをもらうほど食いしん坊なはずの一ノ瀬(平野紫耀)が

夕食を忘れて2時間覗き見する事に夢中。

脱出しても監視カメラに記録されていなければ警報音も鳴らない

ガバガバセキュリティの警察学校。

…しまいには、あれだけの危険行為をしておいてお咎めなし。 

…………展開もキャラ設定も、甘い。

風間教官@キムタクだったら

初回でとっくに退学命令出してます(きっぱり)

それだと話が続かない?あ、はい。そうですね…。

 

周りに迷惑をかけがちのポンコツ主人公はあまり好きじゃないですが、

本作の本間(中島健人)と一ノ瀬は根っからのおバカでド天然な性格なのは伝わるので、

ドタバタやってても「まだまだ青いな〜」「やってる事が男子高校生だな〜」などと

ゆるくツッコミながら見られるのが唯一の救いって所でしょうか。

 

しかし、訓練生活描写はベタですし、

今後も2人のやり取りだけが見所となると感想を書き続けるのかどうかは…。

暫し、様子見です。

 

 

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MIU404 1話 感想|初回を見た限りでは「保留」って感じ。

 

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野木亜希子さんの描く作品は好きです。その事を前提にして書くとするならば…

正直、さすが野木脚本!!と手放しで褒め称えるような感じではなく、

「悪くないね」くらいの印象だった…というのが率直な感想でした。

私は基本的に名作や秀作だと思った作品は、初回を見ただけで大体は

「あ、これ好きかも」「これハマるかも」なんて"野生の勘"が働くもので、

本作もあのスタッフという事で期待度を上げていただけに、

カーアクション以外の視聴後の興奮が特に生まれなかったのが少し悲しい…(泣)

 

いや、冒頭にも書いたように、決して微妙だった訳じゃないのですよ。

良さもきちんとあります。

物語の展開やキャラクターのやり取りには

作品紹介の「ノンストップエンターテインメント」の名に相応しい、

1分1秒ごとに新鮮な空気を運んでくるようなリズミカルなテンポの良さを感じさせましたし、

初回だけあって全体的に情報過多になりがちになってしまう所を

白黒の背景に何か事件の鍵となりそうなものをカラーでピンポイントで映したり、

画面上にテロップを表示させたりなどして、事件の要点を分かりやすく整理しようという

演出の工夫が見受けられたのは良かったです。

ただ一方で、いまいちハマれなさそうな部分もあって、「微妙」というよりは、何というか…

「本作はどんな作品にして行きたいんだろう?」という

先行きが不透明な要素も何個かありました。

 

同じスタッフとなるとやはり比較せずにいられないのは「アンナチュラル」で、

この作品の魅力の一つは何と言っても、見える物から見えない物まで

いくつか点在させておいた小さな伏線を、最終章に近づくにつれ華麗に回収してみせる

どんでん返しの巧みさだと思っています。

本作も謎を散りばめるスタイルは、確かに踏襲されていました。

ですが、初回を見た限りだと、回収の仕方も話の肉付けも少し雑です。

 

中盤でおばあちゃんと女の子が登場してきた時点で、事件に何か大きな関わりのある

キーパーソン的な立場として描かれるのかと予想していましたが、

雨のしたたる家に留まるあの意味深なシーンを映した割には

結局ただの迷子ネタで終わったのが肩透かしでした。

初期設定として、伊吹(綾野剛)が人想いだという一面を紹介したかったとしても、

今回の話にその2人の件は要るのか?というねじ込み方ですし、

大体、序盤のシーンで車が停車する場所とおばあちゃんが倒れていた場所の距離間も

不自然だったような…?

 

不自然と言えば、カーアクションも、向こうにいる人達とまだ間隔が空いているのに

そこまで強引な止め方する?というやり過ぎ感もありましたし。

あおり運転をした動機にしたって、日常の鬱憤関係なく

嫌がらせをしたかったからというのも弱い気がして、

調査力に長けている印象のある野木脚本にしては

珍しくリアリティに欠けているようにも思えてしまいました。

 

で、一番"分からない"のが…「コンセプト」なんですよね。

「アンナチュラル」だったら「ヒトの死を通して知る"生きる事の尊さ"」、

「逃げ恥」だったら「ビジネス×価値観×ムズキュンの新感覚ラブストーリー」と、

初回を見てパッとどんな方向性になるかが凡そ掴めますが、

本作に関してはあらゆる要素をかじってきたくらいで、それも見えてこないのです。

とにかく、機動捜査隊として働くやりがいを描くのか、

事件解決に向けてのカタルシスを描くのか、早い段階でしっかり定めた方が良いかもしれません。

 

コンビにはただただ青臭いイメージが強く、2人の間にほのかに漂う小洒落たムードや

大人の余裕といった"唯一無二"感がまだないのもコンビものとしては惜しいのですが、

そこは回が進むにつれて深まる絆描写に期待するしかないですね。

スタッフがスタッフですから、さすがに初回にあったカーアクションの大胆な見せ場や

伊吹や志摩(星野源)が過去を思い出してキレる&殺す殺す詐欺は

ワンパターン化もしないでしょう。

とりあえず、次回は期待度を抑えた状態で見てみます。

 

ところで…2人が相方や犯人と話す時、某芸人の鉄板ネタかと思うくらい

顔が近い事が多かったですね。

撮影中断前だったんだろうなぁ。どのくらいストックを溜めていたのかしら。

次回以降、分かりやすく1m程離れていたりして…(笑)

 

 

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Dr.コトー診療所2004 特別編 2話 感想|絶望と希望の狭間で

 

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※本作のシリーズは去年夏の再放送で視聴済みですが、特別編「2004」は未見です。

※本作への愛は足りない頭で前回の記事にしたためたので、

今回からは純粋な感想として書き残していこうと思います。

 

次回予告もエンディング映像もないまま、突然シャットダウンしたかのように

ぷっつりと幕を閉じる。

こんなにも登場人物に未来の兆しを感じさせない

スペシャルはあっただろうか…と驚かされました。

 

連ドラから1年経ったスペシャルとなると、主人公達にまた会えて嬉しいという

懐古的な気分に浸れて、何か話が出てくるたびに「そんな事あったよな〜」と笑えて、

イベントがあるにしてもなんだかんだで解決出来る(?)内容が多いイメージなのですが、

本作の場合は連ドラと変わらないくらいの重い話を持ってくるので容赦ないです。

連ドラなら本数が多いから、ぐったりとさせられる回は続くものの

最終的にはホッとする終わり方になるのだろうというある程度の安心感がありますが、

今回に関しては「これはスペシャル内で解決出来るのか!?」という不安の方が大きいのです。

 

日常を忘れるかの如くお祭り騒ぎを夢中で楽しむ人々の一方で、

頭が病気で蝕まれていく昌代(朝加真由美)のカウントダウンを思わせる対比。

自分が母の異変に気付けなかった事に目を向けたくないからって

「同じ立場」だった父を責めてしまう彩佳(柴咲コウ)と、

悲しい後ろ背中を見せる正一(小林薫)の姿。

そのシーン、2人の様子を延々と映す。

人によってはもしかしたらこれがクドイ演出だと受け取られるのかもしれませんが、

いざ自分が重症の親の子供の立場になって考えてみれば

「あの時ああしていれば」「こうしていたら」のタラレバばっかり

頭の中で反芻してしまうものであって…

それを具現化してみせたようなリアルな長さだったと思います。

うちの母も、歳を取っても全然ボケてないし、週に何回も運動しに行ったりしているけど、

「ピンピンしてる人が病気にかからないとは限らない」んですよね…。

 

コトー先生(吉岡秀隆)は彩佳に

「辛いだろうから、今回は休んでて良いよ」なんて優しい言葉はかけないけれど、

彼女のやりたい事に対しては否定的な発言はせず、素直に受け入れる。

あの騒ぎを見て怒鳴ったり、説教したりする訳ではなく、いつも見守ってくれている。

しかし時に、医者とはどうあるべきか?というプロの厳しさを教えてもくれるから

作品の中心にしっかりと存在感を残す。

医療ドラマでは珍しい"見守り型"の医者でも、人間性や信念は確かに伝わる…

このさじ加減は中々出来ません。

 

絶望に追いやられている人もいれば、

絶望した人の姿を見ても「医者になりたい」という強い夢を持つ人もいる。

生きていくとはどういう事か。人生とは何なのか。

そんな事を考えさせられる回でした。

手術シーンに剛洋の作文音読を重ねる演出は、多様性をも表しているようで

ジーンときてしまったなぁ…。

 

 

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ハケンの品格(2020) 2話 感想|周りを見れてない社長にモヤっとボール!

 

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う〜ん、なんか、なんかなぁ…ですね。

昨日のドラマの「オリジナルを超えられるリメイクなどない」じゃないけど、

高視聴率で視聴者のハードルが上がっている作品の続編は成功しづらいっていうのを

モロに表しちゃっている感じ^^;

 

今回は「頼まれなくても仕事が入る充実した正社員たち」vs

「頼まれた仕事以外はやってはいけない派遣」の構図。

派遣は責任がとれない立場だから、企画書を作ってはダメだと言う。

せっかく作っても努力は報われず、自らの手でシュレッダーにかける羽目もなってしまう。

しかし、千葉(山本舞香)の考えた企画がクライアント先に気に入られるも、

企画書は廃棄してしまったので今から作り直して会場に提出しなければならない…

そこで春子(篠原涼子)がピンチヒッターとして活躍!という展開でした。

 

権利のない自分でも、正社員と同じように企画書が作れた。

本来なら出来ないであろうプレゼンも任された。

この下克上の流れで春子がとったのは…語尾を言い切らない手法。

……え?そこだけ"派遣たる者"をなんで頑なに守ろうとするの?

なんで肝心な所を笑いに変えちゃうの??

ここが個人的には引っかかりました。

(漫才みたいなやり取りもくだら…あんまり面白くないし…)

大体、今回に関しては春子が前に出るのも違う気がしますし、

どんなに時間かけても(あるいは電話越しでも?)千葉に説明させた方が

王道の逆転劇になって、現実で働く派遣の人々が明日も頑張れるような

話になると思うのですが…。

どうしても主人公の見せ場を作りたかったためかもしれませんが、

"突飛さ"をまたどこか履き違えてる感じがしてなりませんでした。

 

「派遣はいらない」「社員は家族だ」と言っている社長(伊東四朗)も

色々と矛盾してるんですよねぇ。

今あなたが引き連れてる社員、食堂で気を遣わせている社員、

派遣に注意する度仕事しないで、密状態で突っ立ってる野次馬ばっかり

なんですけど、それ、分かってます?

「アットホーム」を売りにするトップは、やっぱり信用ならないですな(笑)

派遣の採用は社長の知らないうちに、勝手に進められているんでしょうか。

 

前作はくるくるパーマとのやり取りがあったから笑える部分もありましたが、

その人がほぼ登場しないとなると、

全体的にギスギスした雰囲気が強まっているのも否めませんね。

ポジション的に一番近いのは宇野(塚地武雅)なんでしょうけど、

特に"崩し"の要素がないからなぁ…。

春→夏ドラマもぼちぼち始まるので、次回を見てから視聴継続するかどうか決めます。

 

 

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探偵・由利麟太郎 2話 感想|一番不憫なのは五月くんかもね。

 

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美沙子(柳ゆり菜)の死体は果たしてそこに存在していたのか?それとも幻覚か?の

1つの要点に絞られた話になっていたので、

前回よりも内容の分かりにくさは和らいだ気はしました。

 

ただ…事件の描写がやっぱり個人的には惜しいんですよね。

これは「シャーロック」で味わった感覚と似ています。

由利(吉川晃司)が手がかりを見つける姿、謎解きする姿をじっくり見ながら

一緒に推理をしたいのに、1時間内で収めなければならないという作り手の気持ちが強いのか、

彼が何を見てどう感じたのか…がまるまるカットされている、

大げさに言うならばダイジェスト版を見せられているように思えてならないのです。

 

見えていたものが全て実際にあるものだと分かったとしても

エマ(水上京香)の怯えようは心療内科を勧めたいくらい異常でしたし、

いないと思ったら突如エマの前に現れ、警察から逃げる謎行為をした五月(赤楚衛二)も

特に理由が明かされなかったので、

「なんかよく分からない脳筋彼氏」という印象で終わってしまいました。

最初の段階で病院に連れて行こうともしない人達を見て、周りが全員グルになって

彼女を陥れようとしている説を考えていたんですけど、そんな事はないんですよね(笑)

1時間きっかりじゃなくて、1時間30分×5本にした方が

あらゆる不足部分を補えていたかもしれません。

 

天井から黒い腕がうじゃうじゃ出るホラー演出は、結構物珍しく。

子供の時だったら1人で眠れなさそう。

犯人は安定のあの方でありましたが…

まぁ…「自分や家族が途中で亡くなって遺影になる役」の代名詞が○島さんであるように、

あの方も「猟奇的で変態な殺人犯」の代名詞になって行くのでしょうね…w

 

ところで、前回も薄々感じてましたけど、

このドラマ、若干トンチキ臭がしません?

ハイキックアクションの後の柔道みたいな構えのポーズ…

あれでフフッとなってしまったのは私だけでしょうか(笑)

 

 

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美食探偵 明智五郎 8話 感想|怪演!熱演!…からの謎CG。

 

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ココ(武田玲奈)の話は前回で既に完結したと思っていたため、

あれからまだ続きがあったのはちょっと意外でした。

苺(小芝風花)を取り巻く内容になった事で、

今までのミステリーメインな作りからラブロマンスの方向にガラッと

作風が変わったと感じましたし、最終回に向けての準備回だとも捉えられなくもないですが、

武田玲奈さんと小池栄子さんの 愛や感情を知らないで生きてきたような悪魔的表情に

圧倒されっぱなしだったお陰か、特に冗長感はありませんでしたね。

 

回を増すごとにマリア(小池栄子)の赤いアイシャドウが濃くなっている気がするし、

徐々にやつれていく田畑(森永悠希)の晩期も黒い血も容赦なく視聴者に見せつけるし、

今となってはクラシックの音楽が流れるあの豪勢な料理が揃ったOP映像も

残骸や臓物にしか見えない…。←まぁこれは気のせいなんでしょうけど。

 

そこに畳み掛けるかのように、どストレートに愛を伝える苺の切なさも、

主題歌のタイミングも、運命とやらに翻弄される明智の(中村倫也)姿も

見所を一気に凝縮したラストに、あぁこりゃあ凄いわ…と思っていたのですが…

…………………

…………ん!?

このzoomみたいな合成感丸出しの背景は何ぞ??

コロナのせいか?次のドラマがもう決まってるから撮影を急いだ結果か!?

なんて、さっきまでうるうるしかけた目が乾きましたよ。私は(笑)

あれがなければ「はぁ〜切ねぇ〜」状態で終わったのに、惜しい…w

 

殺害予告されている立場なら尚更、急に現れて褒めちぎる人を怪しむだろうに

まんまと罠にハマっちゃうし、

明智も肝心な所で一人ぼっちにさせるとはポンコツ…!ともツッコミたくもなりましたけど、

ここはこの展開にしないと物語が進まないでしょうからご愛敬って事で。

 

明智が運命の人」というのもこじ付けに見えてしまうマリアの異常な人間性…。

それでも何だかんだ惹かれてしまっている明智

もしかして彼女と出会った頃を思い出したのか…?

無事に2人が生きているかも含めて、答え合わせは30分拡大SPで!ですね…。

れいぞう子も助かっていたし、多分こっちも退場はしないはず。

 

 

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ドラマスペシャル スイッチ 感想|偏屈でもどかしい大人の"人間愛"

 

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いや〜…坂元裕二作品、やはりハズレがないですね。

刑事ドラマが多く、硬派なイメージのテレ朝ドラマにも溶け込めちゃう。

 

序盤の階段を上から突き落とすという2サスあるあるのシーンで

犯人の顔を既に見せる時点で、ただのサスペンスではないとは思ったけれど、

そこからの展開の切り替わりっぷりが容赦なかったですね。

「カルテット」らしいクセ強めの人物しかいない会話劇が繰り広げられて

クスクスさせられっぱなしだった途端、

星野(石橋静河)から告げられる真実の重さに

さっきまで楽しんでいた私の頭が鈍器で殴られたような感覚に襲われて、

また更に深い部分へと踏み込んでいく…。

「スイッチ」って何だ?ユルいコメディからシリアスへの方向転換?

あぁ!真の「スイッチ」はそれかーー!!

回を増すごとに物語がクライマックスに近づく連ドラではなく、

2時間の放送内で感情がグワングワン揺さぶられて惑わされる心地になる作品は

随分久しぶりでした。

(そういえば、松たか子さん、「カルテット」では終盤で偽名を使っていたという

大きな秘密を抱えていた役だったっけね…(笑))

 

途中まで見て、このヘビーな内容を連ドラにしないのは勿体なかったなぁとも

思いましたけど、最後まで見終わってみれば、単発で正解だったと思いますよ。

連ドラだと多分JOKERになりかける円(松たか子)を直(阿部サダヲ)が止めるくだりが

途中からパターン化して行きそうですし、

坂元さん自身も描きたい所は「不条理な世の中に対する怒り」「歪んだ正義感」じゃなくて

「ちょっと拗れた変わった形の"人間愛"」だったでしょうしね。

 

2人は人生の中で恐らく一番辛い経験を分かち合っていて、

お互いが一番の良き理解者でもあるのだけど、

それは裏を返せば愛には発展せず、良くも悪くも"親友"の関係で止まってしまう。

時間を共にしている内に自ずとそこは分かってしまって、分かっていたから別れたし、

今後も元サヤに戻る事はないのかもしれない。

最初は馬が合わなそうな相手と付き合ってるなぁと感じたのも、

もしかしたら自分の中の闇と程よい距離感を取りたかったからその人を選んだ…

という可能性もあるんだと思いますよ。

でも、直と円だけしか知らない秘密があるように、

ロマン思考の持ち主の貴司(眞島秀和)と亜希(中村アン)も

恋人には言えない(言わない)秘密がある。

そんな、人って案外相手の事を分かっていないのかもよ…という

ほんの皮肉が混じったお話だと受け取りました。

 

(序盤の段階で)なぜこの人と付き合い出したのか全然理解出来ないと思わせる

眞島秀和さん&中村アンさんのキャスティングも妙にしっくり来ましたし、

本来なら重くぐったりとした内容になり、コメディとシリアスのちぐはぐ感が出てしまう所を、

阿部サダヲさんを主演にした事で雰囲気を和らげ、小ネタ要素を忍ばせる坂元作品の作りと

良いバランスが保てていたんじゃないかと思います。

 

ミニドラマ、SPと来たら、今度はやはり連ドラが見たいですねぇ…。

首を長くしてお待ちしてます。

あ、そうそう、来週の「必殺仕事人」の流れは狙いましたよね?(笑)

 


Dr.コトー診療所2004 特別編 1話 感想|名作は最初だけでも泣けるよね…。

 

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えっと…1話感想とは書きましたけど、再び会えて感動したのか

途中まで「2004」とはあまり関係のない懐古話ばっかり書いちゃってます(汗)

どうしても書き残したかったので…すみません…(苦笑)

 

去年の夏頃、夕方の時間に再放送されていた「無印」「2006」を見てました。

無印の1年後を描いたSP「2004」がすっ飛ばされた形の編成だった為あちこちの変化に驚き、

地元のレンタルショップで借りて補完しようにも、在庫がどこもなくて、生活環境も変わって

結局見られず仕舞い…という思いでいた中での今回の特別編放送。嬉しかったです。

 

率直に書いてしまうと、本作は、去年生まれた数々の新作では

太刀打ち出来ないほどの名作でした。

昔の作品でなければ確実に年間ランキング1位にしていました。

先週フジテレビで放送されていた「名場面アワード」の「3分で泣けるコーナー」で、

2006の最終回の、入院中の彩夏(柴咲コウ)にコトー先生(吉岡秀隆)が会いに行く

シーンが紹介されていましたが、それ以上にもっと涙腺抉られるエピソードはいっぱいあるよ!!

と言いたくなるほど、毎回泣かずにはいられない作品だったと思います。

 

特に私が印象に残っているのは、無印の8話のあきおじの回と、

最終回で剛利(時任三郎)が、過去の問題が取り上げられて島を出ようとする

コトー先生を止めに行くシーン。

2006の方だと「来年はお祭り行けると良いね」と心に決めた星野夫婦の回かなぁ。

 

静かに包み込んでくれるような柔らかさがあって、その性格が故にいじられやすくて、

でも時折儚さや哀愁も覗かせるコトー先生のキャラクターは勿論好きだったけれど、

それと同時に剛利の変化の描写にも惹かれて見てしまってました。

最初は誰とも口を聞かなそうな堅物な人が、関わりを通して徐々に心を打ち解けていく…

っていう流れに弱いんですよねぇ…。

「みんなが、俺が、どれだけ…待ってるのか…」

初めて本心がだだ漏れになりかけたこの台詞、今でも覚えてる。

 

確かに「泣ける」作品ではあったけど、それは流れ行く日常の中で経験する

過ちとか、弱さとか、ズルさとか、繋がりの貴重さとか、

そんな人間臭さがしっかり描けていた上でのものだったから。

医療ドラマというよりかはガッツリ人間ドラマだし、

全然縁もゆかりもないのに、島の人々に対してまるで実家に帰省してきた"地元感"さえ感じる。

こんな経験は、今まで見てきた作品の中では初めて。

私の母の実家も小さな島で、毎年夏になるとそこに出かけるのが恒例だった分、

当時(再放送時)は「もうすぐあの島に行けるんだなぁ、泳ぎに行けるんだなぁ」とウキウキして

本作と重ねながら見ていた…のもあったのかもしれませんが。

 

話だけじゃなく、キャッチーでかつ緊迫した雰囲気を生み出す劇伴も、

青と緑いっぱいのロケーションを画面いっぱいに映すシーンと

小刻みにカメラを切り替える手術シーンの演出の対比も、静かにイントロが流れる

主題歌の入れ方、あの目の前にぶわっと広がる海と崖のEDまで、何もかもお気に入りで。

個人的には、脚本が良いと演者も良い、演者が良いと演出も良い、

演出が良いと音楽も良い…と、1つ素晴らしい所があると何もかも素晴らしく見えてくるのが

名作だと思っていて、本作を通して、やはりその法則は間違ってないのだろう…と

確信させられました。

 

ああ…ここまで「2004」じゃなくて本作"自体"の話になってしまった…

それに書きたい事あり過ぎて、いつもよりまとまりのない文章になってしまった…(滝汗)

って事で、ようやく「2004」の話を…w

そうですね。もう、まだ何も始まってないのにロケーションを見てるだけで

泣けてきちゃいましたよね。

剛洋、ちっちゃいね…。恋に落ちたとは台詞で分からせなくとも、

ひな(尾崎千瑛)を映した時の、汗でちょっとベタついた髪と

涼しげでサラサラしてそうな肌のアップで初々しささえ感じさせる演出、堪らなかったです。

 

前後編・計4時間を1時間ごとに分けているので、物語はまだまだ序盤といった所。

けれども、「2006」の内容を知ってるだけに、昌代(朝加真由美)さんや原親子が

今後どうなってしまうかは察しがついていて、"きっかけ"を見るのはとても辛くはありますが、

残り3話もじっくり噛みしめながら見守っていきたいと思います…。

(感想は次回以降も書くかどうかは未定です。)

 

そうそう、主題歌のかけ方の件。

前編の前半なら流れないだろうと予想していたので少し驚きましたが、

えっと…次回予告と同時に…じゃない方が良かったかな(笑)

大音量で「銀の龍の背に乗って〜♪」を堪能した余韻のまま行って欲しかったかなぁ。

 

 

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ハケンの品格(2020) 1話 感想|時代に逆行した会社で働く派遣たち

 

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前シーズンはついこの間までやっていた「春子の物語」を通して視聴済み。

とは言っても、2話のホチキス早打ち対決のシーンの時点で

会社と働く人々の描写に疑問を感じ、それ以降も主人公の変わり者っぷりを

前面に出せばウケるだろう感満載の展開が続いたため

終盤の方はあまり真面目に見ていないんですが…

13年も経てばさすがに令和時代らしい価値観を少しは取り入れてくれるだろうと

淡い期待を寄せながら初回を見てみました。見てみたのですが…

むしろ再放送しない方が良かったのでは?

と思えるくらい、13年前とちっとも変わらずの体育会系ブラック企業っぷりに

いろんな意味で愕然とさせられる内容でした。

 

海の近くにあれば間違いなく潮で崩れやすいであろう会社の立地とか、

チェーンソーとか、派遣にも「アンタ」呼びとか色々言いたい事はあるんですが、

一番あり得ないのはコンプライアンスの描写でしょう。

些細な言動でも「セクハラ」「パワハラ」だとテレビで取りあげられる世の中で

当時よりも女性の扱い方に神経質になっている男性社員は多くいるはずですし、

ましてや、企業はイメージ勝負でもある訳で、S&Fのようなある程度大規模な所なら

コンプライアンス対策はしっかり施されているはず。

なのに、まるで裁判でもやってんのか?とツッコミたくなるような、

人事部全員で2人の新人派遣を吊るし上げと来た。

恐喝ですよね?これ、集団いじめですよね?

録音すれば(偶然してたけど)社員の運命を変える

かなりの証拠になりますよね??

でも、ハニトラ呼ばわりされ、精神的に追い詰められてたのにもかかわらず

「まだここで働けるんですか!?」って喜べる精神って一体…(滝汗)

落とし所が強引過ぎて、いくらチェーンソーで大々的にやったとしても

全くスカッとしませんよ。

 

主人公が周りを変えていく痛快系お仕事ドラマには

敵対する会社・ボスの存在や、曲者な悪役の存在は欠かせないのでしょうが、

本作に関しては悪役サイドの言動も主人公の解決方法もどちらも

突飛過ぎてリアリティがないので、

社会派作品もぼちぼち出てきた今の時代となるとあまりにも浮いて見えてしまいます。

特に前作より悪化しちゃってるな〜と思えたのは、

里中(小泉孝太郎)が春子を頼りまくる件。

いじめ撃退には春子。商談にも春子。新人のお悩み相談にも春子。

ドラえもんドラえもんなのか?

本来なら派遣じゃなくて上司がやる仕事でしょ。

huluでまたオリジナルエピソードが配信されるようですが、

それよりも、春子のいない13年間、どうやって会社が保たれてきたのかを

逆に見てみたいもんですよ。

 

私が仮にドラマをあまり見ていない層で、かつ今回の内容が13年前のものだったら

まだ楽しく見ていたかもしれませんが、

令和になっても「平成」どころか「昭和」体制の会社の話が続くのか…と思うと、

次回以降も感想を書くかどうかは不明です。

時間かかって、せっかく放送出来たドラマなんですけどね…

"浮世離れ"感が薄まってくれる事をもう少し期待してみます…。

 

 

※記事タイトルの下にあるカテゴリー「2020年夏ドラマ」表記の件ですが、

本作を全10話とすると8月中に終わる事を想定し、

「最終回を迎える月」を基準としたために夏ドラマ扱いといたしました。

まだ初回も始まっていない他の作品も同じです。

ただ、放送再開し、かつ最終回まで予定通り放送される事が決まっている

「美食探偵 明智五郎」「家政夫のミタゾノ」については春ドラマ扱いとします。←一応報告。