2024年05月一覧

春ドラマの雑感いろいろ②〜月9・水10・金9・土10〜

 

こんばんは!りんころです。

今週までで視聴したドラマの一部の感想を、掲載していこうと思います。

 

※タイトルをクリックすると、その感想のページに飛びます。

・366日 5話

・ブルーモーメント 3話

・イップス 5話

・街並み照らすヤツら 2話 ※先週の感想

前回は割と長文になってしまったので、マイペースに続けるためにも、

今回からもう少しざっくりとした感想にさせていただきますm(_ _)m

 

 

366日 5話(5/6放送分)

 

いろいろ言いたい事はあるけれど、後回しにするとして(笑)

今回は珍しく(珍しく)、ここは良かったと思える部分があったかな。

それは…遥斗(眞栄田郷敦)にこっそり花を置いてきていた少年・翔(中村羽叶)の描き方。

 

翔が外を歩いている時に、病院から抜け出してきた遥斗をたまたま見かけるんですけど、

その後の行動がとてもスマートだったのです。

彼の後を追わずに、病院にすぐさま駆けつけては、事情を知っている人に

遥斗を見かけた旨を報告する。

 

子供絡みのエピソードは下手したら、そのままこっそり追いかけては

横断歩道で足を滑らせ車に轢かれかけて二次騒動…という展開もやりかねなかっただけに、

安易に「子供=幼い・危なっかしい」の固定観念が先行した

描き方にしなかった所には好感が持てました。

 

子供の中には、ちゃんと考えて行動して、大人への頼り方も上手い子だっているんですよね。

その結果…翔に影響を受け、「もっとしっかりしなきゃ」と遥斗も罪悪感を覚えるようになる。

負のエピソードを新たに生み出さなくたって、登場人物の変化・成長は描ける。

同級生たち含めて、ただでさえみんな後悔や傷を抱えて生きているので、

子供まで巻き込まれる事なく安心しました(笑)

 

あとはもう…ここからはツッコミどころが盛りだくさん。

・病院を舞台にした話は、どうしても脱出劇を描かないといけないルールでもあるのか!?

・回復スピードがとてつもなく速い。父とのキャッチボールは体が覚えていたにしても…

 序盤で高次脳機能障害だと診断されてから、まさか1話内で運動出来るまでになるとは。

・で、その温かいシーンも、後ろでいつも意味深な表情を浮かべる看護師が

 映っている事によって、あまり集中して見られないというw

そして、極め付けは…

遥斗も記憶喪失なんかーーい!!!(笑)

なんで今期だけでこんなにも被るのか。

本作は系統こそ違うけれども…登場人物を記憶喪失の設定にさせる事で

「失われた◯年前の記憶を取り戻す」という縦軸が作りやすくなって、

それで考察好きの視聴者も取り込もうとする狙いがあって盛り込んでいるのか。

分かりませんが…視聴者の中には何本もドラマを見ている人もいるので、

各局で会議に集まって「今期はこのコンセプトで行きます!」と意見交換するなどして

もうちょっと上手い事やれないかなぁとは思いますね。

 

まぁ何はともあれ、今回で辛い状況からは少し脱却出来そうな気はしています。

キャッチボールをしていた時に遥斗に光がほのかに照らされていたように、

希望に繋がる話になると願いたいです。

歌が歌なので、ハッピーエンドでは終わらなそうではあるんですけど…。

 

 

ブルーモーメント 3話(5/8放送分)

 

見ていてあまりにも違和感を覚えるため、原作を軽く調べてみたら…

まぁなんと、オリジナルキャラクターが6人もいたんですね。

・SDM 気象研究所・予報研究部部長の上野(平岩紙

・SDM 情報班チーフの山形(岡部大)

・SDM 対策本部車ドライバー兼料理人の丸山(仁村紗和

・前回で退場したレスキュー隊員の佐竹(音尾琢真

総務大臣の立花(真矢ミキ)

・今回からSDMに加入となった医療班チーフの汐見(夏帆

 

もうびっくりですよ。通りで、何の仕事をしているのかも曖昧であれば、

仕事をしているように見えない訳だ!と。

モヤモヤが晴れてスッキリしましたよ。

総務大臣の政治パートと、塩見の過去の出来事でトラウマを抱えた描写に至っては、

やけに重点的に描き過ぎていて、メインの救助活動とは空気感が違ってきてますからね。

個人的には、本作の「SDMに就く以上は、いろいろ抱えてる方が普通じゃない?」

という台詞が、変に湿っぽくしようとしていなくて好きではあるんですけど、

実際は各々の登場人物の過去を掘り下げていて、そこも矛盾を感じるという…(汗)

 

原作を改変したからには、早いうちにSDMのメンバーのメイン回を作って

ここの役割を明確にしたら、チームの頼もしさも増すと思うんですけど…

まぁ…一番のツッコミどころは、

突っ立っている人、手が止まっている人が異常に多い事かな(苦笑)

せめて、搬送されてきた患者を目の前にしている医者たちは治療をしましょうよ。

悠長に決意の言葉を語る前に、手を動かす。

まずはそこからな気がします。

他の改善点は…指示を受けている人が立ち止まっているなら、

医者やレスキュー隊の面々が行き来して忙しそうに治療している様子をバックで映すとかかなぁ。

災害救助を描くドラマで緊迫感を味わえないって、本当に致命的ですからね。

 

次回はどうやら、灯(本田翼)がなぜ危険な行動に出たのかが分かるようですが…

彼女自身にネームバリューがあるとは思えず、

5年も経ってなんで今更記事にする必要が?という疑問が先行してしまって、

そこにはあまり興味が湧かないんですよねぇ。

ミステリー要素で、そのジャンルのファンも取り込みたいんでしょうけど…。

 

 

イップス 5話(5/10放送分)

 

渡部篤郎さんという事で期待していましたが…

しっとりとした余韻が残るような、良い回でした。

やっぱり、大御所俳優さんがゲストだと空気が引き締まりますね。

 

補足として…別に、今までのゲストを否定する訳ではないんですけど、

ここまで比較的、若い役者さんのご出演が続いていたのが気になって。

5話じゃなくて初回の時点で、今回の渡部篤郎さん、田中要次さんのような

話題性・知名度の高い役者さんを押さえられていたら

本作ももうちょっと注目されたのかもしれませんし、

回ごとにメリハリをつけるという意味でも、必要だったかと思います。

 

もちろん、キャスト面だけでなく、内容にも満足していて。

いや、どう見てもすぐにバレるでしょ!と思えるような短絡的な犯行が続いただけに、

今回は…まぁ、本作ではそう描かれなかったものの、慧(染谷将太)を目の前に

再び描かせてみたら、絵のタッチが違うのが丸分かりだったでしょうし、

服装(ネクタイの色)の情報を共有出来ていなかったという

詰めの甘さがあったのは確かなんですけど。

アリバイ作成としてもう1人法廷画家を用意し絵を描いてもらい、

防犯カメラがついていない階段で交替するといったやり方には

手の込んだ事をしているな…という印象を持ち、

このトリックをミコ(篠原涼子)と森野(バカリズム)がどう見抜いていくんだろう?と

興味深く見られました。

 

そして、個人的に倒叙ミステリーでもう1つ重要視しているのが、

犯人が先に分かるからこそ「どこか共感出来て、憎めない犯人に思えるかどうか」で。

共感出来る人物に描けていたのは、初回と今回くらいだと思っています。

板野(渡部篤郎)の場合は、動機の描写は少なかったものの…

ああ、切ないなぁと感じられたのは、

篤郎さんと役の相性の良さが大きかったのかもしれません。

 

額縁に飾られている写真の妻の表情は笑顔なのに、

いざ彼女の絵を描こうとすると、いつも悲しそうな顔に出来上がってしまう。

15年経った今、杉本(田中要次)が犯罪遺族のための団体を立ち上げたと知っていても、

当時の犯人が原因で妻を亡くし、利益を優先した彼の弁護により

犯人に相応の罰が下らなかった苦い過去がある以上は、

前に進めず、憎しみの念が募っていく気持ちも分かります。

 

杉本を殺せば絵が描けると思っていたのに…それでも描けなかった事で

「そうか、もう妻は戻って来ないんだ」という現実を突きつけられる。

その時の板野の表情がね…年を重ねて落ち着いた篤郎さんの雰囲気も相まって

妙な悲哀感が感じられて、刺さるものがありました。

 

森野がイップスになったきっかけを探る縦軸については、

別にシリアス要素を持って来なくても…なんて、あまり肯定的に捉えてはいないんですが、

まさか誘拐事件に発展するとは。

正直、今回のエピソードだけで終わって欲しかった感じは否めませんが。

まぁでも…今までの中では最も満足度の高い内容だったと思います。

 

 

街並み照らすヤツら 2話(5/4放送分)

 

うーん…見ていて真っ先に気になるのは、やっぱりナレーションかなぁ。

何でもかんでも台詞に起こし過ぎなんですよね。

途中から頻度が減ってくるのでまだマシですが、

特に前半は、極端に言えばラジオドラマレベル。

コミカルのつもりなのかもしれませんが、

洒落のきいたツッコミでもなければ、いちいち説明臭いので、

個人的にはあまり面白い演出には思えないのです。

 

今回の内容で言えば…正義(森本慎太郎)がもっと妻の異変に気づいて

いてもたってもいられなくなる心理描写があっても良いと思いますし、

正義の「俺だけが幸せになって良いのか?」

「妻を幸せにして店を立て直すのが本来の目的なんじゃないのか?」という

葛藤からの覚悟までをテンポ良く展開していけば、

話の進みの遅さを感じずに済んだのかもしれません。

実際、彼が(終盤を除いて)偽装強盗にほとんど関わっていなかったために、

「正義の日常」と「荒木(浜野謙太)率いる仲間たちと女子高生が結託して行う

第2弾偽装強盗計画」の2つのドラマを無理くり繋ぎ合わせている印象を受けましたから。

 

でも、もしかしたら、次回から話が動きそうで…。

龍一(皆川猿時)が偽装強盗計画を街中に言いふらした事で、

風向きが変わる可能性は大いにあります。

最新話までに早く3話を見なきゃ(笑)

 

 

***

 

ちなみに、以下の3本のドラマはリタイアする事にしました。

元々期待が高いのに、まだ1話も見ていない深夜ドラマもある上に

どんどん録画が溜まっていくので(汗)

 

 

・Re:リベンジ-欲望の果てに-(フジ木10)

2話でリタイア…って事になるのかな。

裏の木村拓哉さんのドラマが始まった日で、

その放送回があまり集中して見られていなかったので

後で見返そうとしたんですけど…イマイチ見る気が湧かず。

 

海斗(赤楚衛二)が父・智信(光石研)を軽蔑するようになったきっかけである

葬式のエピソードも、市子(余貴美子)の言動が原因だった訳で

智信は何も悪い事してませんし。

あんなに"良いお父さん"なのに、どこに恨む要素が?と共感出来ずじまいで…。

ついでに言えば、根拠もなく頑なに大友(錦戸亮)を敵と見做しているのもよく分からず、

主人公が魅力的に映らないんです。

 

私にとって復讐モノは、主人公への共感が最も重要視するポイントになってくるので、

早い段階で違和感が募っていった以上は、これから先、払拭出来る可能性は低いのかなと。

 

OPは洋画ちっくで洒落てますし、主題歌も盛り上げてくれているんですけどね。

最新話まで見ている視聴者の感想にも特に変化がないので、

このまましれっと…って感じです。

 

 

・9ボーダー(TBS金10)

4話でリタイアを決意。

火10での放送だったら「やっぱりこうなるよね」と思って早々に切っていたのに、

金10ってだけでなんでここまで見続けてしまったのか、後悔を覚えるくらいです(苦笑)

ああ…「アンナチュラル」「MIU404」「最愛」と、

良作が生まれていた頃が懐かしいなぁ…(遠い目)

 

理由は1つ。三角関係に嫉妬、胸キュン演出といった恋愛要素を

切り刻んで盛り込んでいるために、3姉妹(今回で言えば七苗(川口春奈))が

将来の自分に真剣に向き合っているように見えません。

本当、全てのモヤモヤを集約したらこの1点に尽きます。

 

松下洸平さんは好きな俳優さんではあるんですけどね…

コウタロウという役だけは、なんであんなに

声の録り方がASMRっぽく聞こえるんでしょうね。

もうちょっと具体的に言えば…シーンとした空間で、相手の耳元に直接囁きかけている感じ。

後ろでいきなり歌い出す所なんかも、「えっ何?」って感想が先に出てきてしまって、

全然ときめきませんでしたとさ(笑)

 

 

花咲舞が黙ってない(日テレ土9)

2話でリタイア。

去年夏に放送された「ハヤブサ消防団」で、

池井戸潤原作はミステリーも面白い!という事を知ってしまったからなぁ…。

主人公が物申す勧善懲悪テイストで、またこの路線に戻るのか〜…と

思えてしまったんですよね。

 

主人公の実家がお店で、そこでダベるくだりがコミカルパートになっている所も、

挿入歌の曲調も、1話での男尊女卑の描き方も、いかにも「元祖水10」らしさが漂っていて

ありきたりに感じてしまったと言いますか。

数年前だったら普通に楽しめたのかもしれません。

決してつまらない訳ではないんですけど…視聴意欲がどうも湧かなくて(汗)

 

***

 

視聴した作品のストックが溜まったら、遅くても土日辺りでまた投稿させていただきます。

しばらくは、このパターンが続くかな…?

 

 

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春ドラマの雑感いろいろ〜月9・火9・水10・木9・夜ドラ〜

 

こんばんは!りんころです。

今週までで視聴したドラマの一部の感想を、掲載していこうと思います。

こうして並べると、何だか話が停滞気味なドラマが多いような…(笑)

 

※タイトルをクリックすると、その感想のページに飛びます。

・366日 4話

・Destiny 4話

・ブルーモーメント 2話

・Believe-君にかける橋- 2話

・VRおじさんの初恋 16話

 

 

366日 4話(4/29放送分)

 

すっかり群像劇になってしまっている本作。

なんかもう…遥斗(眞栄田郷敦)が全く関係なくなっているような。

 

彼は意識不明の状態だから、目覚めない限りは

明日香(広瀬アリス)との2人の物語を進められない。

その事情は分かるんですけど、「12年越しに叶った恋愛」を売りにした作品なんですから

2人の間で話を膨らませる工夫はもうちょっとあっても良いと思いますし、

膨らませられないなら膨らませられないで、

最初から安易に病気の設定を加えないで欲しいと思ってしまうのです。

 

前作も本作も病気を扱ったラブストーリー。

で…月9はここ4作品連続で群像劇仕立てにして、あちこちに辛い設定を盛り込む事で

初期設定が霞んで何のドラマなのかが曖昧になったり、

やたらと時間軸を行き来しては見づらさに拍車をかけたり…という失敗を

繰り返しているような気がします。

一応それでも"看板枠"なので、そのうち良い作品を…とは願っているんですが、

どんどん迷走していっているのが残念です。

 

今回の内容を見て思うのは、明日香以外の同級生たちがそれぞれどこかの時期で

遥斗に会っているという設定にしても良かったんじゃないかなぁと。

親友の莉子(長濱ねる)の場合は、

たまたま遥斗がプロデュースしているお店で彼と再会して、

「久しぶりだね〜」「閉店後時間ある?」なんて言ってから2人でゆっくり昔話した時に、

遥斗の当時の想いや、その後悔をバネにして夢を叶えてきた努力を知る…とか。

そうすれば、莉子の「(明日香は)何かを頑張ってきたことないもんね。」

という一見余計なお世話に思える台詞も、

過去に恋愛に蓋をし、音楽の道を閉ざしてしまった明日香にとって

意味のある言葉に聞こえたんじゃないでしょうか。

 

ぶっちゃけ、題材的には映画向きだよな…と延々思っていた所で、

ラストでようやく遥斗が目を開ける。引っ張り過ぎです(苦笑)

猫のようにかっ開いた目でちょっと恐怖を感じつつ、

次回予告で、どうやら高次脳機能障害である事が発覚。

軽く調べてみたら、思考・記憶・行為・言語・注意などの

脳機能の一部に障害が起きた状態を指すそうで。

単純に、記憶喪失ルートにはならない予感がします。

 

 

Destiny 4話(4/30放送分)

 

奏「どうしてカオリのハンドルに真樹の指紋がついてたの?」

真樹「そこか」

から始まった回想…

からしたら「そこからか」なんですけど(爆)

既に何度か見ている当時の事故のシーン、わざわざバカ丁寧に一から見せなくても。

 

肝心の、真樹の指紋がついていた理由も「でしょうね」という感じですし、

今回で分かったのは、カオリがいかにヤバい人だったか…ってだけ。

相手の死に関わった人ってみんな「自分が殺した」と言いますが、

結局は事故か、精神的に追い詰めてしまった…っていうのが最近のドラマあるあるなので、

その点も捻りがなさ過ぎてイマイチ。

本作の場合は…まさか、記事を見せたくらいで

あそこまでカオリが暴走するとは思えないじゃないですか(笑)

だから何も、そこまで自分を責めなくても〜と思えてしまって、

あまり感情移入出来ませんでしたとさ…。

 

まぁでも一番の謎は、事実を元に物事を捉えるであろう

検事の職に就いているはずの奏が、誰かの"告白"を鵜呑みにしていた所なんですけどね。

だって…冷静に考えて、疑問は残るでしょう。

同じ車に乗って事故に遭ったはずなのに、

カオリは亡くなり、真樹は軽症で済んで今は普通に動けている。

そもそも、野木(仲村トオル)が素直にカオリに事件の話をするか?とも思いますし。

"告白"が全て真実だとは限らないんじゃないかという気がします。

 

モヤモヤが残ったまま、また新たな謎を盛り込む…。

もう4話なのに全然進まないのがなぁ。

今回までを初回に収めても支障がなかったのでは?(汗)

 

 

ブルーモーメント 2話(5/1放送分)

 

本作に関しては…前後編にしたのが致命傷ですよね。

その構成だったためか、佐竹(音尾琢真)を救うというミッションまでに

娘を登場させるわ、女性陣で別室で過去話をしているわ、

晴原(山下智久)と園部(水上恒司)で揉め事を起こすわで、

ようやくSDMが本格的に佐竹の救出に動き出したのが開始から20分過ぎ。

 

20分過ぎならそんなに…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

前回のラストで、果たして佐竹は助かるのか!?という

見所を残した上での"続き"の話ですからね。

救助活動ともなれば時間との勝負になってくるのに、

「今、それどうしても必要?」っていうエピソードの羅列で、

内容は間延びしていて緊迫感が伝わってこない。

そこに終始、むず痒さを感じながら見てしまっておりました。

 

中でも個人的にヤキモキさせたのが、晴原と園部の対立。

園部の第一声って、相手を責めるか反対の声ばっかりなんですよねぇ。

いとこを想う気持ちは分かりますが、揉め事を起こすなら

仕事中じゃなくて救出後かプライベートでやって!って話ですし。

その揉めているたった数分で、

佐竹を救える可能性がどんどん下がっていくのに…と思えてしまうんです。

別に仲が悪くても良いけれど、患者とその大切な人の人生を左右する恐れのある

重要な職業だからこそ、目の前の命を救う事だけに集中して欲しいと言いますか。

 

まぁ、2人の対立は今回で解決しそうなので、そこは安心かな。

あとは…新人の態度にも成長が見えると良いなぁと。

中国語で喋っていたとしても、何となく陰口を言われてる事は分かると思うので、

今のままでは感じの悪い印象の方が残ってしまいそうです。

 

そして、もう1つ気になったのは晴原の仕事の描写について。

やはりCGや演出で誤魔化しているような気がしてなりません。

基本的に「モニターを見ながら何かを打っている図」を見せられているだけで、

具体的にどんな仕事をしているのかが不明だから、

彼の敏腕ぶりもイマイチ伝わってこないんですよね。

素人なので、何をカタカタ打ってるの〜?なんで数式が必要なの〜?っていうのが

いつも気になってしまいます(苦笑)

例えば…ホワイトボードを使って図解してみるとか、

数年間分の資料を持ち出して調べてみるとか、

少しでも作業をアナログ方式に置き換えてみたら

視聴者にも伝わりやすいんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょう。

SDM全体で言えば…晴原以外、仕事をしていないようにも見えますし。

救助だけなら、前回の感想でも書いた通りレスキュー隊だけでも十分成立する訳で。

わざわざ新部隊を立てたくらいだから、他の部分は他のメンバーが個性・特性を発揮しながら

全方面で活躍する姿も見てみたいんですよね。

 

 

Believe-君にかける橋- 2話(5/2放送分)

 

事前情報も少なかった分、橋作りの奮闘がメインじゃなくて

刑務所が舞台のドラマになるの!?という驚きはありつつも、

時間軸の行き来が唐突で複雑が故に、見づらい印象の方が残ってしまった1話。

(今期のドラマ、事故・記憶喪失・リーガル絡みの設定・時間軸をいじる構成が多いですよね)

2話になって、時間軸を行き来する頻度が極端に減ったのは良かったですが…

今の所率直に思うのは「話が進まない」「方向性が見えてこない」でしょうか。

 

朝ドラが今週、裁判を取り扱った話をやっていたので分かるんですけど、

ひとまず再審が通らないか、◯年後に飛ばして刑期を満了させないか、

超ご都合展開でも脱獄を成功させない限りは。

つまり…どんな方法だったとしても、塀の中から主人公が外に出ない限りは、

物語が動かないんじゃないかと思うんですよ。

なのに、今回はざっくり言えば「脱獄出来るかどうか」だけで展開していって、

結局、脱獄未遂で終わりって…(汗)

下手したら、1週飛ばしても全然平気なのでは?と思える内容でした。

せめて、丸々1時間使わず中盤までで収められていたら、

まだテンポ良く感じられたかもしれませんが…うーん。

 

狩山(木村拓哉)で何を描こうとしているのかが曖昧なので、

私の本作への興味は、竹内涼真さんが一人二役を演じられている所くらいでしょうか。

何となく、狩山の味方に唯一つきそうな気がしますけども。

あと…どうしても書きたかった事は…

木村拓哉さん&天海祐希さん夫婦がしっくり来ない!(笑)

(いや、相手が…じゃなくて組み合わせが…)

どちらも主演級の役者さんで、バリバリ仕事出来る役を演じられるイメージが強いからなのか。

天海さんはドラマだと大体独身か、結婚したとしても順風満帆には行かない役が多いのも

関係しているのかもしれませんね。

 

とにかく、ただでさえ事前情報が少なかった本作なので、

3話で方向性がしっかり見えてくると良いなぁと。

開局65周年記念作品という事で、いろいろと気負い過ぎちゃっているんだと思います。

 

 

VRおじさんの初恋 16話(4/25放送分)

 

NHKプラスで1週間遅れ(視聴期間ギリギリ)で見ております(笑)

帯ドラマとなるとすぐに溜まるし、ドラマ被りがあるから録画は出来ないし、

それならNHKプラスで…となると急かされるような感じがしてあまり好きじゃないので、

シーズンごとのドラマが終わりかけの時期でない限りは

「夜ドラ」はスルーしてしまいがちなんですが…

本作に関しては続きが気になってしまって。

ここ最近は、じわじわハマってきております。

 

何と言っても、「サ終を迎えるVR世界」の設定が上手い事効いているなぁと思います。

主人公・直樹(野間口徹)は独身で、家賃が安そうな部屋に住んでいて、

会社での立場もあまり良い方ではない、冴えない中年サラリーマン。

そんな彼の唯一の憩いの時間はVRゲームを楽しむ事なんですが、

終わりが来ると分かっているから、

一見オアシスっぽい世界観もどこか儚さが垣間見えると言いますか…。

VRで遊び終えて現実世界に戻った途端、

その儚さが先の見えない将来や老後の不安と重なって、一気に哀愁を感じさせるのです。

 

ホナミの中の人が男性で、ふとした発言からし

彼女も日常生活の中で何か抱えているんだろうなぁとは思っていましたが、

直樹よりも年上で、そう長くは生きられない病気を患っていたとは。

(そして、坂東彌十郎さんのキャスティングも、悪役が多いイメージだっただけに新鮮…)

こちらは恐らく妻を数年前に亡くしていて、娘とも上手くいっていないと考えると、

今までの言動も合点が行きます。

 

VRの世界から発展して、現実世界でも交流を図るようになるのも意外でね。

お互いにとって、相手との出会いが日常を照らす"光"みたいなもので、

今までずっと孤独を抱えて生きてきた分、幸せになって欲しいとも願いたくなるんですけど、

同時に、「VRと現実をぐっちゃぐちゃ」にして良いのだろうかと…。

パフェとカレーが同じテーブルに並ぶ異質感とともに、VRの持つ脅威を思い起こさせて、

視聴後にはほんの苦味も残るんですよね。

 

ちょうど折り返しかな。今週は5週目だから後半戦突入か。

どんなゴールへと辿り着くんでしょう。

不思議な魅力につられて、最後まで興味深く見届けたいです…。

 

 

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燕は戻ってこない 1話 感想|追い詰められている女性たちが縋るもの

 

 

こ、怖面白かった…。

ストレートな怖さも、じわじわ襲ってくる怖さも、どちらも味わった初回でした。

 

後者のように感じた一因としては…本作で描かれる女性たちが、

・家賃や生活費を払うのに精一杯で、派遣の雇い止めも間近に迫っているリキ(石橋静河

奨学金返済のために、風俗で働くテル(伊藤万理華

・義母や夫から、子供を産むよう急かされている悠子(内田有紀

と、常に"何か"に追い詰められている所が共通点になっているんですよね。

そこから来る圧迫感が、見ている側の私も苦しい気持ちにさせられるというか…

後に恐怖に繋がったんだと思ってます。

 

そんな彼女たちとは反対に、男性はどこか自分本位の人物に描かれているのも特徴的です。

例えば…リキに嫌がらせをしてくる隣人・平岡(酒向芳)は、

朝からそんな事が出来る余裕があるくらいですから、

恐らく年金暮らしで暇を持て余しているのかもしれない。

そして、悠子の夫・基(稲垣吾郎)も知的で妻想いに見えるようで、

実は義母の意見に流されているだけであんまり寄り添えてはおらず、

ペットのネーミングからしても、単に「バレエダンサーである自分の血を引き継ぐ子」が

欲しいとしか考えていないのです。

 

追い詰められた結果、リキは「プランテ」に尋ねてみるんですが、

彼女がいつも薄暗い部屋で生活していた分、あの施設の入口までの通路が妙に明るくて、

それが「この道を歩けばあなたは幸せになれますよ」と示しているかのようで…。

中に入ればどピンクの服を着た女性がいて、

会話をしている最中には、バックの水槽の泡がブクブクと音を鳴らしていて…

もしかして、騙されるのでは?一度足を突っ込んだらもう抜け出せなくなるのでは?

と不安にも思えてしまうんですよね。

 

この物語の女性たちは、鮮やかで色とりどりのサラダやミックスサンドのような

充実した生活は送れていない。

食べ物と人物のリンクのさせ方も、おお?これは何を表現しているんだろう?と

目を引いてしまいます。

冒頭で映されたゆで卵も、ブチュッと生々しい音を立てるスクランブルエッグも…

食べ物を美味しそうに映すドラマがここ最近散見されただけに、

あそこまで美味しくなさそうに映すドラマは結構新鮮です(笑)

 

黒木瞳さんに朴璐美さん、今回は登場されなかった富田靖子さんと

主要人物を囲うキャストもかなり強烈。逃げ道がなさそうですよね。

 

代理出産」がどうしてもセンシティブな題材なので…

ややエンタメに脚色し過ぎかな?と思わなくもないですが。

とりあえず、初回は興味深く見られました。

最終的にどんな形に収まるのか、楽しみです。

 

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