2021年11月一覧

二月の勝者−絶対合格の教室− 5話 感想|受験勉強の日々だって青春になる。

 

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なるほど、そう捻ってきたかぁ…なお話。

本作は基本的に1人の生徒を取り上げて、その生徒の事情を深堀りする事で

現代の家庭問題も浮かび上がらせていくという手法で

中学受験の実態を見せてきた印象があったのだけれども。

今回は"受験する者の意志"をメインに据えて、

クラスも境遇も違う島津(羽村仁成)と海斗(伊藤駿太)を真正面からぶつかり合わせる所に

面白味を感じさせました。

何と言うか…今までの構成を活かした応用編って言ったら良いのかな?

 

正直、本作を見るまでは、当時の親しい友人で中学受験をしていた子がいなかったのもあって、

どんなものかが掴みづらくて。

"自分の意志"で志望校も受験するかどうかも決める高校・大学受験とは違って、

中学受験はあくまでも"親の意見"が尊重されるのだという

ぼんやりとしたイメージを抱えていたんですが、

今回の内容を見ると、その認識は間違っているのかもしれないなぁ…と考えさせられます。

 

中学受験を受ける子どもたちには様々な事情があるけれど、

それと同時に、受験する決意を示すまでにも、嫉妬や競争心、両親への見返し…と

自分の周りにある壁に打ち勝つために鍛錬を重ねてきた、いろいろな形の過程がある。

「待ってるからな、Ωクラスで」

ここのくだりには少年ジャンプらしい熱さを感じさせて、ちょっとグッときてしまいました。

自分を高めてくれる人=ライバルになるために、同じクラスになるために

互いに勉強に励む事も、また"青春"なんですね。

 

島津家の問題については確かにモヤッとしましたが、

塾講師が家庭にまで踏み込む権限はないと言っていたし、

島津が父親に意見を言えた時に声に震えがなかった辺り、

少しでも希望の持てる終わり方ではあったんじゃないかと信じたい。

そんな彼に任せてみようと思えた黒木(柳楽優弥)。でも…その目は悔しそうにも見えて。

ここの葛藤も…どことなく今時です。

現実世界だとドラマのように、

スーパーエリートがズバッと切り込んで解決!とは行かないですしねぇ。

実際にやってしまったらクレームに発展するだろうし、パワハラ扱いされるだろうし。

他の塾講師が生徒を親から守るために動こうもんなら、えこひいきだって言われるかもしれない。

どこまで介入すべきか判断するのは難しい…。

しかし、島津の場合は父親が反省する気ゼロなので、普通に心配。

家庭問題の解決までは踏み込む事はないんだろうけど、

精神面が強くなっているのが伝わる彼の今後は、ちらっとでも良いので描いて欲しいですな(泣)

 

で、相変わらずストーカーしてる灰谷(加藤シゲアキ)のターンは…

恋愛ドラマだったらこの"焦ったさ"も楽しさに繋がるんですけどねぇ。

とある読者さんのコメントによると、黒木の縦軸の件は

原作ではもう少し後にバラされるらしい。

良い加減気づいてくれ!と思いながら見ていた所で

スターフィッシュの存在を知るラストだったので…次回で大きく動く事を期待してます。

 

 

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最愛 5話 感想|愛は時に人を惑わせる

 

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ああ、もうどうしてくれようか…

切ない以外の感情が見当たらないんですけど…(泣)

優(高橋文哉)と方言で会話しているだけなのに、

澄んだ空と緑に包まれた故郷の風景を映しているだけなのに、

懐かしさと美しさで涙腺がやられる。

本来だったら、故郷を懐かしむ2人を見て微笑ましくなれるはずなんですけどね。

何度だって恨んでやりますよ…渡辺(朝井大智)の犯した行為を。

 

大輝(松下洸平)も彼に運命を狂わされた1人。

当時の事件がなければ、思い出話に浸って一瞬でも過去の関係に戻ろうが、

刑事である自分と重要参考人である梨央(吉高由里子)の関係性は崩れないという事実に

苦しみ続ける事はなかっただろうし、

"刑事になってしまった"自分を受け入れざるを得ない酷(こく)さを

味わいながら過ごす事もなかったのかもしれない。

大輝がその時どんな表情をしていたかを誤魔化すかのような

引きのカメラワークからの「向いてるよ」…

「朝宮優です」と報告した時の声の裏返り具合…

"最愛の人だから"反射的に桑田(佐久間由衣)の腕を引っ張っるんだけれども、

本当は梨央と優の所に駆けつけたくても"刑事だから"遠くで見る事しか出来ない現実…

刑事か、本来の自分か?

今の自分は何が出来て、何をしてやれば相手のためになるか?

そんな境界線で揺れ動く大輝の葛藤が、松下さんの表情から、目線から、演出から…

いろんな所から伝わってきて、いたたまれない気持ちになりながら見てしまってました。

 

それで考えて出た結論が、刑事として優を逮捕する事だったんでしょうね。

当時から大切に想っていた2人を、自分の手で引き離したくはない…

でも、優のためを思えば、この方法しかなかった。

優も優で、「逃げんって決めた」「姉ちゃん、ここまで一緒に来てくれてありがとう」と

梨央に真っ直ぐ伝える姿が印象に残りました。

今の優にとっての最愛は父・達雄(光石研)なのかもしれません。

相手を守るためについた優しい嘘は、時に惑わせ、時に傷つける…。

亡くなった父親のせいにはしたくなくて、真相を知った上で、

ちゃんと事件と向き合いたいという"決意"が伺えるシーンでした。

 

最終的には、大輝が刑事としての使命を果たした今回。

次回は加瀬(井浦新)がその役割を担う事になるのかなぁ。

ラストはとても頼もしいと思えたけれども、そのまま信じて良いのかどうか…?

 

 

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アバランチ 5話 感想|アバランチ流の生みの親は社長令嬢

 

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折り返し地点になる5話にエピソード0を持っていく王道感。

展開が早いドラマが多かっただけに、逆に新鮮に映りました。

(もちろん、どっちが見せ方としては正しいとか比較している訳ではなく、

話に引き込まれればそれで良いよね…という考え。)

 

放送時間をまるまる使って過去を掘り下げ、次回以降は再び本格始動…といった構成は、

個人的には一昔前を彷彿とさせます。

ほら…連続ドラマの放送決定にあたって、パイロット版とか単発ドラマとかの形で

連続ドラマより少し前のエピソードが描かれる事ってあったじゃないですか。

それに近い感覚があったんですよねぇ。

で、本作の場合は、現在進行形の話をあえて中断したのが逆に、

第二部に向けての良い引き締めになったとも思えました。

通常だと「初回に持ってきた方が感情移入しやすかったのでは?」と言いたくなるんですけど、

ここまで見ていて、1話完結型をどう見せて行くかで試行錯誤している印象があったので…。

生配信のくだりはちょっとマンネリ化な気もしましたし、

5話でワンクッションを置いたのは最適なタイミングだったのかもしれません。

 

そして、アバランチの結成秘話に繋がる内容だったからか、

映像も画作りもいつも以上に凝っているのが伝わってきましたねぇ。

モノが当たる時とそうでない時の音のメリハリは前々から注目してましたけど…

車が衝突事故を起こしたシーンの音がね…ぶつかるだろうとは分かっていても、

ガラスが粉々になるのも含めてあまりにも大きいもんだから、

思わずビクっとするくらいにはのめり込んで見てしまいましたよ(笑)

CGじゃなくて本物の車を使っている辺り、今回のためにお金を賭けた感が凄い。

あと、綾野剛さんと北香耶さんのW喫煙シーンの、いろんな意味での画の強さね。

綾野剛さんに やさぐれた表情でタバコを吸いながらも

重い過去を抱えている工員役を演じさせたらピカイチだし、

北香耶さんには未だに「バイプレイヤーズ」のジャスミンのイメージが残っているから、

真逆の治安悪めのキャラがとっても魅力的。

で…イメージも年齢も離れている2人がタバコを吸っている所を

同じ画面で収めているっていうのが中々強烈だったんですよね。

北香耶さんは歳が近めだから余計にね...そんな若さでめっちゃ吸うじゃん!!...ってw

 

生配信に関しては、同僚だったあかり(北香耶)が生みの親と言っても

過言ではありませんでした。

ちゃっかり録っていた彼女は賢い。

親子共々無事に生きていて良かったけれども、

理不尽な目に遭った社長(森下能幸)・娘の想いを背負って

"アバランチの羽生"として活躍していく決意を決めたんでしょうね。

それだけに…よく分からない仮面で生配信して制裁!スタイルをダサいと思ってしまって

申し訳なさも出てきたり。←でも仮面はやっぱりダサい(笑)

っていうか、顔出しでフルボッコにしてましたけど、

3年経ってから、本人かあるいは部下たちが逆襲を仕掛けてきそうで心配です。

 

突然の羽生(綾野剛)の指名手配犯ラストで、物語が大きく動く事を予告した第二部ですが...

そのうち桐島(山中崇)が寝返る展開があるんじゃないかとは踏んでおります。

今回の内容を見ていると、割と良い人っぽかったですしねぇ。

 

 

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日本沈没−希望のひと− 5話 感想|沈没してもなぜか緊迫感なし…

 

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ここまでは関東沈没編だったらしい。

日曜劇場お得意の二部構成になっていたんですね…。

関東の沿岸部を侵食し始めて、いよいよ物語が動くか!?と思いきや、

トンネル崩落事故エピソードを差し込む形で

沈没を 天海(小栗旬)と椎名(杏)を元の職場に戻すまでの

"繋ぎ"として使ってきたのには驚きました。

吊り橋効果で2人が恋愛関係に発展する…?という匂わせをやらなかったのはまだ良かったものの、

今回の構成を考えたら、わざわざ拡大する必要はなかったんじゃないでしょうか。

 

肝心の沈没の詳細に関しても、震災がどれくらい長引いたのか、

重傷者・死亡者は何人いたのか、どの範囲まで被害が及んだのか。

そして、当時の地震の規模を考えたら、その後もしばらくは余震が続くはずで。

そういった内容が特に描かれないまま"気づけば"復興していたので、

大きな被害に遭っている割には緊迫感を覚えないんです。

全体的にふわふわしていて、掴みどころのない感じ。

天海の包帯も…ファッションだと捉えられても仕方ないですよね?

椎名も含めて亀裂に直接巻き込まれて、一番大怪我を負っているであろうに、

なぜ普段通り動けているのかが疑問。

立ち上がった途端頭がズキッと痛むとか、出血箇所が見られるとか、

些細な描き込みがあるだけでも、被害の程度が伝わってきて大分印象が変わるんですけど…

あれではただ汚れているようにしか見えませんよ(汗)

 

う〜ん…あとは、本作の物語にイマイチ入り込めないのって、

沈没するまでの過程をダラダラ描いているのも勿論なんですが、

今回の後半のエピソードを見ていると、

天海にまつわる設定が多過ぎる事が一番の原因なのではないかという気がしてきました。

本来、「日本未来推進会議」というご立派な名前の組織が舞台なのであれば、

事前に関東以外に拠点を移したり、国民を守るために対策を練ったり…

そんな真摯な人々が描かれるはずなのに。

合間合間か、あるいは重点的に"家族""離婚""孤立"といった個人の事情を盛り込むから、

結局、官僚たちの危機感の描写も緩くなってしまうし、

公私が入り乱れる構成で集中しづらくなってしまうんだと思います。

 

で…次回からは日本沈没編ですと。

まさか、田所(香川照之)の「第2波は来ない」宣言はフラグにはなりませんよね?

第2波の兆候を大々的に発表して「この前来ないって言ってただろ!」で揉めて…

前編みたいに、また天海だけは信用して他は認めてくれない…っていう

二番煎じの展開にならないと良いんですが…心配です。

 

 

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SUPER RICH 5話 感想|1年後になってから「これ何のドラマだった?」状態

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あれこれツッコんで来たものの、それでも見続けてみようか…と思えたのは、

1話の終盤のラーメン屋での衛(江口のりこ)と優(赤楚衛二)のこのやりとりだったんですよね。

衛「36にもなって初めてお金の事で悩むなんて恥ずかしいわ。

  こんな事になるんやったら、金持ちの家に生まれんかったら良かった。」

優「それは違います。お金持ちの家に生まれたから36年もお金に悩まずに済んだんです。

  お金は可能性です。それを使って何かを出来る可能性があるって事なんです。」

どん底に落ちる前に豪遊したり、特段豪華にする必要もないご飯にも大金を無駄遣いしたり…

といった描写はなかったから、衛が後悔している様子に重みは感じられなかったんですが、

それは何とか"お金持ちを満喫していた頃の自分"を脳内補完する事にしておいて。

これからは現代における「豊かさとは?」を

主人公の人生を通して描いていくのかな…?っていう微かな期待はあったのです。

500円玉も出してきた辺り、そのうちそんな話になるんだろうとてっきり思っていました。

 

ところが、今回はどうでしょうか。

恋愛パートを優先させ過ぎて、仕事パートはおろか、

会社が危機的状況に陥っている事や、

主人公が元お金持ちだったという設定すら空気になっていませんか?

物語上で重要になってくるであろう「1年後」も秒で終わり。

1年の間にスリースターブックスがどれだけ収益を得て、借金はどのくらい返済出来て、

事業を立ち上げてからどうやって軌道に乗せて行ったのか?といった

会社の進展に少しでも触れてくれていれば良かったのですが、

今の状況がどうなっているかも分からないまま

「200万貸してくれ!」という個人エピソードを描かれても…ちんぷんかんぷん。

っていうか、本当に貧乏なのであれば、ギャンブル性の高そうな海外留学に投資するより、

経営専門のスクールに通わせた方が安全だし安く済むと思うんですが…

取り扱っている事業内容も曖昧だから、なぜ留学させたがるのかも不明です。

 

わざわざ胸キュン要素を盛り込んで三角関係を作りたいのであれば、

金持ちだとか貧乏だとかそういう設定にする必要もないし、

タイトルが「SUPER RICH」である必要もないんですよね。

つまり、恋愛のせいで全てがちぐはぐになっている。

転けそうな衛を助けに行くシーンでスローモーション…?

誰もいない場所で2人だけの社交ダンス…?

演出や展開から、ここを見所にしよう!ここでキュンキュンさせよう!っていう

作り手の意図が透けて見えて、

個人的には一昨日のドラマと近しいものを感じてしまいました。

しかも本作の場合、メインはそこじゃないからこそモヤモヤします…。

 

衛と空(町田啓太)が付き合っている噂を聞いて、

衛の気持ちを確かめたり、好意を向けたりと、優視点で描かれる話にもなっていたためか、

次回予告で「反撃開始!」って言われても…正直、何が?って感じです。

 

なんか、ここまで内容が変わるとなると、

プロデューサー側から「恋愛要素も入れて!」って要望があって

急遽脚本を書き換える事になったのかな…とか、邪推してしまいたくなりますね。

どんな作品にしたいのか、双方の意見が一致しないまま来てしまった印象があります。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 6話 感想|見える・見えないの壁を埋めてくれる"好き"の存在

 

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今回、ユキコ(杉咲花)が「見えなくても同じものを好きになれる」と言っていたけれど、

その言葉をまさに青野(細田佳央太)が体現してくれたような気がします…。

 

空(田辺桃子)に嫌がらせをしていたのは元彼で。

最初は優しさのつもりで接していたのに、

ある日別れを告げられてしまったのが気に食わなくてあの行為に出たんでしょう。

だから「してあげた」。

元彼はきっと見返りが欲しいタイプで、

"障がい者を助けている自分"という優越感に浸っていなければ

「してあげた」なんて言葉は出てこない。

健常者とか障がい者とか関係なく、本当に好きだったのならば、

空がマラソンが一番の楽しみである事も知っているはずだし、反省もするはずなんですよね。

 

日常生活では「すみません」って息を吐くかのように言う癖して、

本来の意味では使おうとしない。終いには「親が…」とか言い出す。

こいつはムカつく…こんな奴捕まれば良いのに…と誰もが思うタイミングで、

青野が勢いのままに感情をぶつける所がね…もう、泣けました。

ああ、気持ちは同じだったんだ…っていう嬉しさも込み上げてくるほどでした。

結局、名前を呼ぶだけだったけれども、その後に何を言いたかったのかは伝わってきます。

 

ピアノが好きになるのも、ラーメンが好きになるのもそれと通ずるものがあって、

きっとこういうアクションを起こす事から始まるんだろうなと。

見えないものだったとしても、他の感覚を使ったり(あのシーンで言えば聴覚)

今どんな状況なのかを読み取ったりと

自分の能力を活かして目の前の物事を知ろうという意思があれば、

"好き"は見つかるし、共有出来る。

2人のためのマラソンコースを計画したユキコも流石でしたが、

「見える」「見えない」で生まれる壁を少しでも埋めようとしてくれているのが分かる

ストーリー運び・構成の丁寧さに、今回も心を動かされました…。

しかしまぁ、1話の感想で書いた

「自分にとっては 周りと比べて浮いている=普通じゃないと感じる部分でも

相手が普通だと思わせてくれる」を、いろんな形で、本当にブレずに描き続けてますね。本作。

 

いつもは何となくマイペースで、知識と教養の豊富さから

みんなよりも一足早い"人生の先輩"なイメージのある青野だからこそ、

怒りを露わにしたのも新鮮に映って、引き込まれて見てしまいました。

そして…個人的にもう1つ新鮮だったのは、

主人公の友達と主人公の彼氏が真正面からぶつかり合っている構図。

主人公と彼氏or友達がぶつかり合うのは見た事はあっても、

関係者同士で…っていうのはあんまり見た事ない気がして。

あくまでも主人公を引き立てるために作られた"脇役"じゃなくて、

全員にスポットライトを当ててそれぞれの考えを掘り下げていく描き方をしているから、

「こんな世界の見え方もあるのだ」という新たな発見に繋がるのだとも思っています。

 

後半戦に進む段階で、ユキコと森生(杉野遥亮)の話からはちょっと離れて、

今回は友人の空にフォーカスを合わせた作りになっていたのも

捻りが効いていて良かったです。

 

で…次回は浴槽でのシーンやら、イズミ(奈緒)の告白やら、

全体的には話が動きそうですが…なんと、来週はお休み(泣)

ベストアーティストの存在をすっかり忘れておりましたw

寂しいですなぁ。

 

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 4話 感想|中学受験 is 課金ゲーム

 

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序盤の3つのコマ割りの時点で、今までとは違うなぁ…と。

そして、各登場人物どこもキャラが立っていて、イキイキして見える。

例えば黒木(柳楽優弥)だったら、他の講師からしたら少し近寄りがたくて

異質なオーラを放つ主人公である事が、

顔をずずっと近づける動きによく表れていたと思うし。

桂(瀧内公美)の時も、面談の前に後光がさしたような照明を加える事によって、

「もしかして、この先生を本気にさせたらヤバいかも…!?」というワクワク感がありました。

CM中にスタッフを調べてみたら、やっぱり初担当の演出家さんだったんですね。

 

全体的にコミカルな要素が散らばった作りになってはいるものの、

個人的には今回の見せ方の方が「中学受験」である事を考えたら合っているし、

視聴者にもとっつきやすいのかもしれません。

ほら…前回と前々回の冒頭は、本編の流れを考えたら必要性はあまりないのに、

なぜか時間と労力がかかっている(失礼^^;)原始人の夢オチのくだりがあったじゃないですか。

確かにインパクトは大きいけど、あのくだりにコミカルさが集約されてしまっている気がして、

そのあとの話は少し大人しめの仕上がりになっているようにも感じられたんですよね。

 

顔の周りを囲むようにしてお金が積み上がっていく演出も視覚的に面白いし、

中学受験が課金ゲームである事も、いつもよりは台詞で説明している印象はありますが、

テンポよく物語が進んで行ったので、純粋に分かりやすくて楽しめました。

 

本当、だんだん良い感じになってきてますね。

それだけに、初回に今回のコミカルさがあったなら…という勿体ない気持ちです。

 

ところで、灰谷(加藤シゲアキ)は黒木の事が好きなんでしょうか(笑)

↑小学生が気になる子にちょっかい出しに行くみたいな意味合い

毎回待ち伏せしてません??なんで場所特定出来てるん?…っていうw

灰谷のシーンだけは相変わらず謎。

 

 

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最愛 4話 感想|それぞれの「守りたいもの」

 

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梨央(吉高由里子)と優(高橋文哉)の再会シーン…何と言うか、ショックでした。

情報屋が優だという事は前から予想がついていたし、

そのうち再会する展開もあるんだろうと分かっていたから、その2点に特に驚きはないんですが…

個人的には、1話のラストで梨央と大輝(松下洸平)が出会った時の

光景と重なってしまいましてね。

学生時代の話は弾んでも、"現在"になるとその2人が

「重要参考人」と「刑事」の関係から中々変わらないように、

姉弟も昔のような関係には戻れないんだろう…と思うと、ちょっとしんどいものがありました。

そう、全ては渡辺の起こした事件のせい。

宇多田ヒカルさんの主題歌が余計に切なくさせます…。

 

事件の真相に関する謎は、あとは500万円の詳細のみって所でしょうか。

まだ不透明なのは朝宮(光石研)の件もそうなんですけど、

ここまでで欲しかった情報を勿体ぶらずに明かしたとなると、

朝宮のあの夜の様子も視聴者の予想通りで、大きな捻りはないはずで。

やっぱり本作が描きたいのは「ミステリー」ではなく、

真相を知った者たちがどう感じて、運命をどう乗り越えていくのか?なんだと思います。

 

その象徴的なシーンは、信号機の演出ですよねぇ。

本作って、いつもはそんなに露骨には演出しないイメージがあるんですが、

今回は「ここを見てくれ!」と言わんばかりにピンポイントで映しているのが気になって。

梨央目線で見ると、普段は赤信号の時間経過バーはすいすい下がっているのに、

赤信号から青信号に変わるまでの瞬間"だけ"は、彼女の心境を投影しているかのようで

妙に長く感じてしまったのです。

このもどかしさこそが2人の関係を表しているのはもちろん。

それをあえて映した事が、

真相を知った2人の今後をじっくり描いて、最終回までに盛り上げてみせるという

製作陣の強い意志表示にもなっているんじゃないかと思わされました。

 

真相が明かされるまでのそれぞれの動きも興味深く視聴。

「最愛」は、今回においては「守りたいもの」とも言えますね。

冒頭の後藤(及川光博)の「かけがえのないものと聞いて何を思い浮かべるだろうか」

というモノローグが印象的でした。

梨央の守りたいものは、大切な弟と、弟を救うための薬の開発。

後藤の守りたいものは、真田ウェルネスの名誉。

優の守りたいものは、お姉ちゃん。

大輝と加瀬(井浦新)の守りたいものは…言わずもがな。

 

そう考えると、優の病気を治す薬を作りたいという固い目標がある以上は、

仮に優を庇って自分が渡辺の父を殺したと自供したら、梨央の人生は終わってしまうだろうし。

梨央が優を逃がす展開があってもおかしくありません。

 

いやぁ…本当にサクサク進んでいくので、どんな話が待っているか未知数です。

 

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アバランチ 4話 感想|アバランチのグッズがある事にジワるw

 

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蘭子(国生さゆり)の件は、割とあっさりランチでしたね。

それだけ大山(渡部篤郎)と桐島(山中崇)が手強い存在って事なんでしょう…。

そして、今度のターゲットは医者兼格闘家の神崎(中丸新将)に。

格闘技経験者というトンデモ設定を付け加えてきたから、

てっきりアクションシーンを映えさせるためにそうしたんだと思っていたんですけど、

煽りに乗っかってやられっぱなしで終わりだったのにはちょっとズッコケちゃいましたw

 

生配信での制裁パートは、まぁ…時代劇でいう"お馴染みの展開"みたいなもんなので。

取り立てて書く事はナシ。

どっちかと言うと、アバランチと大山の水面下での

せめぎ合いパートの方を興味深く見ております。

 

今回の件でリナ(高橋メアリージュン)がバレてしまったのはもちろん、

羽生(綾野剛)が顔出ししていたり、

既に盗聴器や隠しカメラが仕込まれているかもしれない部屋で活動記録を残したり、

アバランチの黒幕(?)と電話したりしている行為は、果たして織り込み済みなのか?

これらがただの迂闊で終わってしまったら

今までの火9枠の作品と同じ既視感が漂って新鮮味はないので…

せめて、正体がバレるのは想定内で動いているという賢い部分は残して欲しい所です。

 

今はまだ大きな被害は受けていないものの、

大山が笑っているんだか泣いているんだか分からないあの気持ち悪い表情を浮かべたって事は…

そろそろ仲間の誰かが消される展開が出てきてもおかしくないんじゃないかなぁとも。

そういう意味では、個人的には打本(田中要次)が危ない予感がしています。

この手のドラマって、技術を駆使するタイプよりも

精神的支柱になっているタイプの方が危機に遭うイメージがあるのもそうなんですけど。

共同作業者もいなくて、上司にも裏切られて…という孤独な過去と、

任務完了後に羽生と牧原(千葉雄大)の3人で「エモい」って笑い合っている

現在のシーンを見る限りは、

仲間がいる事の大切さを噛み締めている打本だからこそ、

若いメンバーの誰かを庇って自分が犠牲になる展開がありそうな気がしてならないんですよねぇ。

 

今回までは時代劇の形式にある程度沿った話が続いていましたが、

次回は「アバランチの結成秘話」が明かされるという事で、

"雪崩"の意味合いでも、物語が大きく動いて行くんじゃないかと期待しております。

真の黒幕感満載の品川徹さん(役名不詳)の活躍も楽しみ。

 

ところで…アバランチのあのキーホルダー…グッズ化されているんですね。

高校生がスクールバッグに付けている図、後からじわじわきましたよ(笑)

 

 

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日本沈没−希望のひと− 4話 感想|仲間割れしても危機感なくても沈没開始!

 

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予告での沈没シーンがいつ来るのかと…もう……それだけを待ってましたよ。

不謹慎ですみませんが。

だって……話が50分くらいまで全然進展しないんだもの!!!

今回も登場人物同士での駆け引き。仲間割れ。犯人探し。

やっている事が今までと特に変わらな過ぎて、

途中までうとうとしながら見てしまいましたとさ(滝汗)

 

いやね、全く変わっていないとは言わないですよ。

首都圏から地方に移動しようと高速道路が渋滞しているシーンとか、

避難を呼びかけるシーンとか、それなりに国民の動きも描写はしていたんです。

ただ、主人公が登場する頻度や、官僚内での揉め事に尺を割き過ぎているために、

いよいよ関東が沈没してしまうかもしれない…どうしよう…という

国民の危機感や緊張感が具体的に伝わって来ない。それだけなんです。

 

「国民は不安に怯えています」の台詞にしても、

せめて、天海(小栗旬)の家族が登場する時に

娘が怖がって泣いている様子を付け足しても良かったんじゃないかなぁと思いました。

下手したら、上京する我が子を見送る…みたいな感じに映りましたからね(苦笑)

あのバスでのシーン。

 

ツッコミドラマのつもりで見た方がまだ楽しめるのかもしれないけれども、

夢物語には出来ない話だし、全体的にシリアスな世界観なのでねぇ。

ひび割れ型の地震だとしても…現代のビルがそんなに軒並み崩れていく事ってあるの?

と思える耐震構造の描写だったり、

さっきまで見送っていた大勢の人はどこに行ったの?だったり、

記者でSNS時代の事を考えたら、

走りながらでも現状を撮影した方が今時でしょうよ…だったり…

回を重ねる事に諸々の粗っぽさが悪目立ちしてきてますね。

初回は天海の心情描写に説得力を感じたんですけど…

改変するなら時代考証はきちんとやっていただきたいです…(汗)

 

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