まぁ……そうですねぇ………
肝心の「犯人と衝撃の対面」の演出は許容範囲って所でしょうか。
最初は顔が映りそうで映らないカメラワークが続いていたので、
まさかこのまま終わる気か?と思っていたら、一応顔は映してはくれました。
首から上は次回…なんてあざとい演出で終わらなかっただけ、個人的にはマシでした。
ただ、やっぱり、真犯人の特定は最終回までお預けなんですかね…
事件絡みでの今回のハイライトは、会社の人が共犯者だった事、
優月(山崎莉里那)があの場所で拘束された時に良い香りがした事のこの2つのみ。
誘拐事件で似通った展開は続けど、
(あの回収されていない悲劇が待ち受けている以上)このまま指示に従っていたら
完全に犯罪ファミリーの一員になってしまいそうな
温人(二宮和也)の危うさが終始描かれていたので、
緊迫感を保ちながら見られましたけど…。
「ノンストップファミリーエンターテインメント」で
あたかも新ジャンルの作品を届けるような謳い文句をしておきながら、
前回から徐々に「真犯人が誰かを知るのが全て」というここ最近の流行りである
考察重視のミステリーの型に嵌った作りになりつつあるのに少し引っかかりを覚える自分もいます。
…前回の感想であんたも考察してたじゃん!ってツッコまれそうですが、
正直言うと、他に書く内容がなかったんです(汗)
それくらい、進みが遅いのは事実なんですよねぇ。
次回予告で言っていた真犯人も、果たして本当なのかどうかも疑問です。
葛城(玉木宏)が完全誘拐のからくりまで特定するほどの推理力の高さを見せておきながら、
温人の張り込みをしなかったのもどことなく矛盾。
スタンガンで気絶させられている所を見せれば、
彼は共犯者ではなかったと分かって進展したのに…
温人側と警察との対峙でまだまだ引っ張るつもりなんでしょう。
下手したら、友果(大島美優)が言っていた男女3対3?のお出かけで、
そのうちの1人=新キャラがまた新たな誘拐事件に巻き込まれる話を
追加してきそうな予感もしています。
引き延ばしを感じさせないように、役者さんの演技や心理描写、
家族の繋がりを思わせるシーンなど、
いろんな要素を盛り込みながら工夫してきたのは伝わりますが、
「誘拐に振り回される」という内容を繰り返している事には変わりないですし、
真犯人探しだけに留まらず、もう少しギアを上げていただきたいなぁというのが本心です。
まだトラウマを抱えている友果も含め、3家族(特に温人)の"その後"もじっくり見たいですし、
今までの展開からして、ただのミステリー作品では終わらないだろうと期待してはいるので…。
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