2022年08月一覧

プリズム 5話 感想|他人には推し量れない"相手を想う気持ち"の線引き

 

 

今回は何だか、核心を突く台詞が多かったですね…。

中でも、一番ハッとさせられたのは

「やっぱり普通ってさ、結局、誰かが作った基準でしかないよね」

という悠麿(森山未來)の言葉。

 

生きてきた時代も、年代も、住んでいる環境も

バラバラの人たちが同じ1つの星にいるのだから、

人それぞれ「普通」の尺度は違っていて当たり前ですし、

彼の言う通り、誰かの考える「普通」が最も正解って事もないんですけど。

「普通」に囚われ過ぎて、浮かないようにそれに合わせなきゃいけない…っていう

生き方になってしまうのが、残念ながら、現代社会では付き物なんですよね。

 

そう考えさせられるきっかけ作りとして、婚姻関係のないパートナーがもたらす影響を

"問題提起"ではなく、あくまでもさらっとメインエピソードに溶け込ませるように

取り入れてきたのも良く出来ていたなぁと。

「私が一生面倒見る」と言い切ってくれる人が、家族として見なされない悔しさ。

同性婚を受け入れる証明書を発行してくれる公的機関がまだまだ少ないという現実。

耕太郎(吉田栄作)が入院したケースだけに限らず、

あらゆる場所で"壁"にぶち当たったり、自分たちの居場所のなさを痛感したりする経験は

今までにもたくさん味わってきたのだろうという事が

耕太郎のしわの刻まれた細い手の長めのカットで察せられて、

何だか胸がキュッとなってしまいました…。

 

一方で、耕太郎に気持ちをぶつけたお陰で、初めて心が少しだけ軽くなったように見えた

妻・梨沙子若村麻由美)の立場も、決して"悪"ではないんですよね。

夫が今でも当時の家族での思い出を、パートナーに嬉しそうに語り続けるのと同じで、

梨沙子も夫と娘を愛し続けているし、想い続けている。

"想い"がまだ残っていれば、騙された…と感じてしまうのは自然現象だと思います。

でも、長く親身に寄り添ってきた関係性だったから、

耕太郎が誰も騙していないという事は梨沙子自身も分かってはいて。

分かってはいるんだけど、2人に近づいたら自分の気持ちが否定されそうで怖くて…

そんな彼女に必要なのは、背中を押してくれる存在だった。

 

相手を想う気持ちの何が嘘で、何が本当かなんて、自分以外の他人には推し量れない。

「誰にも言えない苦しみを溢してみる大切さ」は、昨日のドラマでも描かれてましたね。

新たな関係を築いた者、懐かしい思い出を支えに生きている者…

どの登場人物にも平等に寄り添い、様々な心情を深掘りする事で生まれる豊かさを

感じさせてくれるお話だったと思います。

そして、水川(岡田義徳)が梨沙子に本音を伝えるシーンでかかっていた

鉄筋風(?)の軽やかな劇伴には、かなり救われた感覚がしました。

前回の感想でも書いたように、書き方次第によってはドロドロした雰囲気にもなるだろうに、

それとは真逆の心地良さが終始滲み出ている作風が良いんですよね。

 

次回は、バトンタッチした陸(藤原季節)がいよいよカミングアウトする時。

ドキドキもんです…。

 

 

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純愛ディソナンス 5話 感想|吹っかける路加と迫り来る母親

 

 

冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)のシーンだけは"純愛"を保っていたけれども、

今回は全体的に言えば、劇中でも「毒牙が迫り来る」というモノローグがあったように、

各々の登場人物が冴と正樹の関係性を侵食し始める…といった感じでしたね。

つまり、大きな進展はなし。

後半戦に入るタイミングで、最終回に向けての種蒔き回とも言いましょうか。

でも、唯一儚さを感じさせる2人が、アクの強い面々に翻弄されていく構図はやっぱり面白く、

今回もヒヤヒヤさせられながら、あっという間に見終える事が出来ました。

 

愛菜美(比嘉愛未)が慎太郎(高橋優斗)に接近したり、

アシスタントという形で冴を利用して、最終的に罠にかけようとする意図はまだ分かるんです。

ただ…一番意味不明 ←褒めてる なのは、路加(佐藤隆太)と愛菜美の2人の関わり。

両者ともなぜ関係を持とうとする事を全く拒まないのか?なんですよねぇ(特に路加)。

で…彼の場合、冴と正樹の関係を壊すのを楽しんでいるようにも見えます。

彼女が異性として気になっているとか、嫉妬しているとかそういう訳ではないし、

その行為の動機も、かつて自分を惨めな目に遭わせた

賢治(光石研)への復讐から来てはいるんでしょうけど、

なぜそんなに遠回りを…?それとも彼にも何か深い因縁があるとか…?なんて、

いろんな謎が出てきます。

おまけに、今回再登場した静(富田靖子)はまだちょい出し状態で、

大きなバッグ抱えていた辺り、大金を横領して逃げたようにも思えますし…

まだまだ分からない事だらけです。

 

本作の登場人物って、1つ1つの言動で何を企んでいるのか、何を考えているのか

良い意味で掴めないのもそうなんですが、

感情の底も見えてこないから、誰が一番怖いのかが計り知れなくて、

そこが「もっと見たい」という視聴意欲に繋がってくるんですよね。

静はかつて感情を大爆発していたけれども、

彼女とは別ベクトルで"本性"を見せてくる人が出てくるのかもしれないし、

そのギャップの強さに慄いてしまう事だってあるのかもしれない。

みんなどことなく影のヴェールに包まれているような気がして、

いつ"本性"をさらけ出すのか…と「怖いもの見たさ」でワクワクしている自分がいます。

 

二面性と言えば、5年後に突入してからずっと言及できずにいたんですが、

愛菜美との前では自然体でいるようで無意識に取り繕っているのに対して、

冴との前ではナチュラルな声色や表情が隠しきれずにこぼれ落ちてしまう

正樹の"人間らしさ"が、冴との恋愛への感情移入度をグッと高めていて良いですよね。

冴は冴で透明感をまとっているから、つい引き込まれちゃう。

次回からまたガンガン攻めた話になってくるでしょうかね?期待しています。

 

最後に余談ですが…

静が冴に引き剥がされてまず机にしがみつく辺り、

妖怪っぽさが出ていて最高でした(笑)←あくまでもご本人ではなく役に対して

晴翔(藤原大祐)に家を案内された時のぱちくり目も、

少女漫画ちっくな動作なのが余計にゾゾっとさせられましたわ〜w

富田靖子さん…恐るべし。

 

 

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魔法のリノベ 5話 感想|泰造さんはもはや魔王なのよw

 

 

前回と前々回は、本作の持ち味である優しくほっこりしたお仕事パートに

ギスギスした恋の三角関係という、

ジャンルも雰囲気も全く異なったエピソードを頻繁に絡めてくるものだから、

個人的にはどうも話が噛み合っていないぎこちなさを感じて

あまり集中して見れずにいたのですが…。

今後の展開の仕方によっては、下手したら、

トラブルを引き起こしがちな久保寺(金子大地)と桜子(北香耶)のポジションが

寅之介(落合モトキ)に交代しただけになるのでは?と思わなくもないんですが、

今回はちゃんと"家族"の物語として、軸のある内容に仕上がっていた気がします。

 

家を出た鎌田の娘・深雪(村川絵梨)が父のリノベーションに口出しし、

家を出た寅之介が突然実家に押しかけて来ては、仕事のライバルとしても接近する。

そして、そんな弟を怒れない玄之介(間宮祥太朗)と、

家に留まる理由を中々言えずにいた鎌田(岩松了)と、海は嫌だと言う息子。

各々の状況や心情描写から2つの構図を浮かび上がらせ、

最終的にはみんなひっくるめて「怒るべき所は怒り、話し合うべき所は話し合え」という、

ちょっとした"優しい教訓"めいた話に綺麗に着地する流れも上手かったですし、

複数のエピソードも、中盤まで「こんなにボリューミーでまとまるの?」と半ば不安だったのを

忘れるくらい、無理なくリンクされていた印象がありました。

 

コメディ部分の見せ方に関しては、何だか久しぶりに笑いにギアがかかってるな…

まるふくの面々や鎌田家の会話劇にめちゃくちゃキレを感じるなぁ…

と思いながら見ていたいんですが、後で確認したら、

初回と2話の演出を担当されていた瑠東東一郎監督が再び戻られたんですね。

通りで、納得です。

特に「一発屋って事なんじゃない?」「誰がムササビじゃ!」という局を超えたネタなんて、

コメディ作品を代表作に持つ監督ならではの特権ですからね(笑)

脚本家やプロデューサーに某作品を担当された方がいるなら分かるにせよ、

誰も関わっていないんだから凄いですよ。

役者さんのイキイキとされた演技も、今回も楽しみました。

原田泰造さんは魔物というより…もはや魔王の表情でしたなw

 

次回のゲストは真飛聖さん。

呉服屋のリノベーション…じゃなくて、

間取りにうるさいマドリストのリノベーションをするらしい。

最近、別枠から別枠へと短期間でゲスト出演する役者さんが多いのは

気のせいでしょうかね?

 

 

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オールドルーキー 7話 感想|梅屋敷が初めて見せた涙

 

 

ザ・王道の展開。でも、マネジメントの話で初めて涙腺に来てしまいましたなぁ…。

高柳(反町隆史)が3人に「吉木がパラリンピック選手だというのは捨てて、

一アスリートとしてリスペクトしろ」と言っていたシーンがあったんですが、

その言葉がただの"ドラマ用台詞"では終わらず、

終盤の試合シーンを長めに映してくれる所や演出にも

しっかり反映された作りになっていたのが良かったですね。

 

特に、天井に向かって高く上げるボールをスローモーションで撮ってからの

ショットの緩急のつけ方には、テニスだろうが車椅子テニスだろうが関係なく

「私たちは今"1つの試合"を見届けている」そんな臨場感を感じさせました。

そして…車椅子で動くカットも度々見せて、このスポーツの凄みも届ける。

メインエピソードに関しては、1人の選手に向き合う姿を描くという点では

今までの中で一番力の入ったエピソードだったんじゃないかと思います。

 

吉木(福山翔大)があそこまで自分を追い込むほどの背景は掘り下げられなかったし、

実際の選手ならもっといろんな事を抱えているんだろうけども、

世相を織り交ぜながら、「ああ、彼も目の前で苦しむ人を何人も見てきたんだろうなぁ」

「それが今の彼にとってプレッシャーになっているのかも」とは何となく察せられる

台詞運びも上手いです。

で…もう1つ上手いなぁと思ったのは、

いつもは何かと公私の"私(プライベート)"で話の腰を折りがちな本作でも、

今回の場合は、物語を引き立てるようにサブエピソードを絡ませていた所。

…梅屋敷(増田貴久)と姪っ子の件ですね。

 

まずは「アスリート人生を退いても幅広く活躍できる者」である新町(綾野剛)と、

「アスリート人生を退いたら将来の選択肢が限られている者」である吉木で対比をとり、

絶望感や焦燥感を漂わせてから、最終的に「夢与える者」である吉木と

「夢憧れる者」である姪・桜(池端杏慈)の2人を対比した話へと

グラデーションを重ねていく。

そう…大枠で言えば、2組(4人)に共通しているのは「セカンドキャリア」なんですよね。

そんな2組の関係性を描いた事で、前半〜中盤の吉木の心情の揺れ動きも

物語上でちゃんと意味のあるものになり、

結果、見応えや視聴後の爽やかな余韻に繋がったんじゃないかという気がします。

 

まぁ…冒頭で「メインエピソードに関しては」と書いたのも理由はあって。

今回は「セカンドキャリア」が共通項の2組の対比から織り成すドラマを面白く見ただけに、

合間合間に挟まれる果奈子(榮倉奈々)のシンデレラストーリーが夢物語に映って

本筋の話の腰を折ってしまった感は否めませんでしたけどね。

だって…いくら彼女もセカンドキャリアを歩んでいるにしても、

"ブランド"を使って、トントン拍子で上手くいってますから(苦笑)

彼女のシーンだけが軽くて、どうも浮いて見えるのです。

 

中盤まではそこが気になりましたが、試合シーンと、初めて見せた梅屋敷の泣き姿に

感情が持って行かれて忘れかけたので、まぁ良いかぁ…という自分もいますw

これを機に、梅屋敷ももう少し仕事に誠意を見せてくれますように。

 

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家庭教師のトラコ 4話 感想|私だったら1万円で奢るかな〜

 

 

「子供編」から「母親編」に変わって…の今回。

家庭問題に介入して、終いには家事にも手を出してきた辺り

「家政婦のトラコ」になってしまった感は否めないものの(笑)

中々どうして…ターゲットを"3人の母親"に絞ったお陰で、

「お金の使い方=人生の勉強」を教えるトラコ(橋本愛)の存在意義が増し、

最終的に、"お金の尊さ"を"家族の尊さ"と絡めながら、家族の関係を見つめ直すよう促す

「スクラップ&ビルド推奨ドラマ」として、本作の方向性が定まったようにも思います。

 

これまで描かれてきた3人の子供には

「家族に面倒を見てもらっている」という共通点があります。

守(細田佳央太)に関しては18歳で、現在なら成人とみなされる年齢だし、

他の2人の子供と違ってある程度の知識や世相は把握出来てはいるんでしょうが、

それでも、自立もしていなければ社会にも出ていない点では同じです。

だからどうしても、自分の「〇〇したい」欲求をトラコの力を借りて満たすか、

家族や両親間に起きている問題を解決してハッピーエンド…という

"狭い範囲"を膨らませていく内容になりがちで、

そこがワンパターンに陥る原因ではありました。

 

ですが、母親となると、今回の真希(美村里江)の場合で言えば

転職に娘の進学、生活費…義母のトラブルなど、抱えている問題が盛りだくさん。

次回掘り下げられていくであろう智代(板谷由夏)の病気も、

度合いは違うにしろ、生きていく上で避けては通りにくい。

裕福な家庭を持つ里美(鈴木保奈美)にも、

その環境にいるからこその悩みが生まれてくるでしょうし…

"日常"を守るために、何をするにも、何をしてもらうにも

全て"お金"が付き纏う苦しみを、大人なら嫌と言うほど実感しているんですよね。

子供から母親へターゲットを変えた話にした事で、共感出来る部分も増えて、

視聴者も見ながら考えさせられる深みが増したし、

今までは腑に落ちないでいた「3つの家族を同時並行で描く意味」も

ようやく見出せたような気がします。

今回のような展開が智代や里美の回でも続くんだったら、

環境や立場バラバラの母親の関わり合いがきっかけで、

自分の家族についても真剣に向き合うようになる母親の変化を描く物語として

興味深く見られそうです。

 

「1万円を拾うのと1万円をあげるの、どちらが幸せ?」に対する答えを

子供や母親に幅広く求めたくだりも、

それぞれ状況が違う"3つの家族"ならではの面白さが滲み出ていて良かったですね。

そういう質問って、いろんな考えを聞けば聞くほど楽しいので。

ちなみに私は…1万円だったらあげます。

というか、相手がお金にたかってくるか、万札を要求する人でなければ、奢ります。

真希の考えに少し近いですが、小遣いとして使うなら

間違いなく娯楽費に充ててすぐ消えるでしょうから(笑)

奢る行為も、奢るほどのご馳走を食べられる経験も早々出来ないから、

自分も相手も両方幸せな気分になれて、そして奢る事のちょっとした気持ち良さも感じられて

「またいつか喜ばせよう」というモチベーションに繋がって…で

一石二鳥なんじゃないかって気がするんですよねぇ。

 

 

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家庭教師のトラコ 3話 感想|3人の子供編から3人の母親編へ

 

 

※3話(8/3放送分)の感想です。

今更の投稿になってしまい、申し訳ありませんm(_ _)m

 

放送から1週間経ってしまったし、

内容次第では、もう感想を書くのはやめよう…と決めて見始めましたが、

今回はメッセージも分かりやすく、シンプルにまとまっていましたね。

お笑い養成所にポンと出せばすぐ入れる20万という大金を前にして

弱気になってしまう守(細田佳央太)と、

上原家の母親として認められたいがために、給料を倍にする形で

ついお金に縋ってしまった里美(鈴木保奈美)の2人に

「金額が高くなればなるほど、果たしてそれに見合った覚悟は持てているのか?」を試し、

問いかけるお話になっていたと思います。

 

まぁ…前妻の子供たちに嫌われるならまだしも、

惹かれて結婚したはずの旦那・利明(矢島健一)も

なぜ邪険の目で見てくるのかはよく分からず(「銀座」ブランドを手に入れたかった??)、

家族関係に関してはイマイチ腑に落ちない所もあったんですが(苦笑)

でも、今までの回よりは現実味があり、納得の行く結末に落ち着きましたし、

鈴木保奈美さんの津軽弁の勢いと、

"縛り"から解放されながらも「本当にこれで良いのかな…?」と迷いをチラつかせる

細田佳央太の機微な演技も楽しめたので、良いでしょう。

 

ただ、やっぱりどうしても気になるのは、

"連続ドラマ"の意味を成していない構成について…なんですよね。

確かに、知恵(加藤柚凪)や高志(阿久津慶人)の"その後"は描かれてはいます。

でも、回を重ねるにつれて、トラコ(橋本愛)が家庭教師として受け持った教え子たちが

どのように変わっていったのか?を見守っていくのが

"連続ドラマ"ならではの面白味だと考えているので、

今回のような、前後の繋がりが見えづらい"触り"程度で済まされているのには、

個人的には物足りなく感じてしまうのです。

逆に、"その後"をじっくり描く事が、学校では詳しく学べない

「お金の使い方=人生の勉強」を教えるトラコの存在意義にも繋がるので、

1話で1家族にスポットライトを当てて、後は適当にこなす…な構成になっているのは、

連続ドラマとしてはどうかなぁ?という気もしています。

 

で…次回予告を見る限りは、どうやら「子供編」から「母親編」に切り替わるようですね。

3話の時点で既に「母親がトラコに『うちの子を何とかして!』と頼み込む→

トラコが仕掛ける→子供がトラブルを起こす→トラコが説教する→最終的に家族を見返す」

というワンパターンの流れが出来上がってしまっているので、

今度は主語が親から子に、子から親に変わっただけ…にならないかどうか心配です。

上記にも書いた通り、今回は演技と着地点のお陰で

まだ興味深く見られましたが、様子見状態である事には変わりありません。

 

まぁ、トラコが母親に恨みを持ったきっかけや、

3人の母親(家庭)に接近してきた理由を知りたいがために、

ずるずると見続ける事になるかもしれませんが…(笑)

うーん、だらだらと引っ張ったりせず、

真相に繋がる"ヒント"は早めに明かして欲しいですね。

3つの家族を順繰りで描いていく構成には、もう飽きました(苦笑)

 

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魔法のリノベ 4話 感想|桜子の件は解決したって事で良いのか…?

 

 

残念ながら、前回と同じような感想になりそうです。

というか…悪化してますね(汗)

 

本題となる「お客さんのお悩み解決」はもちろん、

ちょっぴり欠点のある小梅(波瑠)と玄之介(間宮祥太朗)の2人が

互いに補い合う成長物語も描いて行く作りなら、

"再生""修復"の意味を持つ「リノベーション」という言葉に適っていると思うんですけど。

前回と今回で話を広げたのって、どうしても本作で描く必要性が見出せない、

別ジャンルのドラマで盛り込んでも通用しそうな「恋愛のもつれ」なんですよね。

だから、個人的には、異物が混ざり込んだようで少し鬱陶しく感じてしまいますし、

そもそも、主人公でもお客さんでもない、

ましてや、まるふくの社員でもない他人の過去なんて、あんまり興味ないと言いますか…(汗)

う〜ん…案件に取り組み始める前か、終わった後にまとめて描くのなら

まだマシに映ったかもしれませんが(これは前回の感想でも書きました…)、

果たして、わざわざ本筋の流れを遮ってまで進めるべき内容だったのかどうか?と

疑問でしかありませんでした。

だって、回想まで挿入するんですもん…。恋愛のもつれ話が長過ぎて、

あれ?仕事って今どこまで行ってるんだっけ?と、一瞬忘れそうになりましたよ(苦笑)

 

案件自体が面白く、せっかくほっこり出来る仕上がりになっているので、

これ以上脱線しないで欲しいです。

今回ばかりは、内容に集中しづらかったです…。

まぁでも、ラストで桜子(北香耶)が別の男性を連れてきていた辺り、

久保寺(金子大地)と話つけて、丸く収まったって事で良いんでしょうかね?

なんか…「腹を割って話す」を節々でヒントとして訴えかけていた割には、

ここだけやんわりと済まされた気がしなくもないんですが…

解決出来たって解釈で合ってるんですよね??(苦笑)

何だか煮え切らない終わり方でしたけども。

 

元彼と元カノのいざこざ話がなくなるなら、今後は見やすくなるかと安堵したのも束の間、

桜子の件の代わりに、今度は玄之介の次男の件で話を引っ掻き回しそうな予感もしております。

どうか、2人の成長と"お仕事ドラマ"を重点的に描いてくれた

1話2話の頃の内容に戻りますように…。

 

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オールドルーキー 6話 感想|助けてあげたいと思わせるのもまた才能。

 

 

正社員になってから初めてのお仕事。

"お仕事ドラマ"としては、やけに順調に進んだなぁ…とツッコミたくもなるんだけれども、

"日曜日の夜に見るドラマ"としては、余韻を壊すような展開を加えたりせず、

ハッピーエンドはハッピーエンドのままで

終わってくれるのが良いなぁ…と思ったりもしています。

幸せな気分のまま月曜日を迎えるって、割と大事な事ではありますからね。

主題歌も、それを後押ししてくれるかのような曲調で、

作風との相性とバッチリなんですよねぇ。

 

内容自体も、「ようやく見たいものが見られた…」そんな感じがしています。

誰かとコンビを組んでいた下っ端時代と違い、独り立ちの物語ではあるんですが、

仲間の助けを求めるくだりをガッツリ入れた事で、"チーム"で動く話になっているし。

同時に、主人公には何が欠けていて、逆にどんな才能を持っているのか…という

特性や個性を明確にした事で、新人社員がこれから奮闘していくであろう

"お仕事成長記"としてかなり見映えが良くなったように思います。

おまけに、主人公だけを目立たせたりせず、それぞれの登場人物も

彼に巻き込まれる形できちんとキャラの描き分けがされている上に、

状況の似ている新垣(浅利陽介)との関わりを通して、

新町(綾野剛)が一歩ステップアップしていく姿もさり気なく描いた。

前回の感想でも言ったように、この最も理想的な内容が3話辺りに来ていれば

今まで感じていた構成のグダグダ感も減っただろうし、

なぜか2話で同時進行で描かれた梅屋敷(増田貴久)のエピソードも、

1話分まるまる彼にスポットライトを当てられる

"味変回"的な余裕が生まれたんじゃないかとは思いますが…まぁ、もう過去の事は良いでしょう。

 

ちなみに、もう1つ個人的に良かったのは、

果奈子(榮倉奈々)の話を前面に押し出さなかった所ですかね。

確かに彼女の出番はちょいちょいあるのですが、本筋を食う事なく。

でもって、新町の"心の支え"になるように、静かに存在感を残しながら絡ませていく。

旦那の新垣との将来を不安視する妻・あかね(阿部純子)の描写があったのも

効いていたのかもしれません。

 

後半戦に突入して、ようやく「良い」と思える回が出てくる

遅咲きの作品にはなってしまいましたが、

今後もこの調子で"仕事"と"成長"に踏み込んだ仕上がりになってくれれば…と思います。

 

ところで、最後に余談なんですが…

協力する気のない梅屋敷の「俺は手伝いませんからね」「どうぞどうぞ」

「…あ〜もう!やっぱり手伝いますよ!」という一連の流れを見て、

ダチョウ倶楽部みたいだなぁ…と思いながらクスッとしていたんですが、

その後に肥後克広さんがゲスト出演されるとは驚きでした(笑)

一瞬肥後さんだと分かりませんでした。俳優の風格…漂われてましたね。

 

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純愛ディソナンス 4話 感想|誰が一番ゲスいか選手権

 

 

人情に溢れた善人役もカラッとした悪人役も、基本何でもこなせる光石研さんですけど、

私はあそこまで腹黒くて、思わず声を出して怯えてしまうほどダークな光石さんを

今までで見た事ない気がしますよ…(笑)

終盤の「は」だか「ふ」だか分からない発音で、2音目のトーンが僅かに上がる笑い方が

本当に人に対して心を持っていない感じが伝わってきて恐ろしい。

前時間の某ドラマの龍河くん…ますます可哀想可愛く見えてくるんだろうなぁw

 

さて、内容の方は、一休みさせる気なんてないと言っても良いくらいには

もの凄い展開になってきていますね。

現時点で第一部のみ出演の冴の母・静(富田靖子)を筆頭に、

愛菜美(比嘉愛未)や賢治(光石研)で繰り広げる「誰が一番ゲスいか選手権」に

路加(佐藤隆太)も参戦…といった所でしょうか。

相関図のあちらこちらで、複雑に絡み合っています。

複雑に絡み合い過ぎて、先が全く読めなくなってきております(笑)

 

ただ、第一部でもそうでしたが、大風呂敷を広げるだけ広げて

主人公の存在感や話が霞んでしまう…なんて事がないんですよね。

それぞれに事情は付き物だけど、恐らく、全てのエピソードに共通しているのは"因縁"。

何と言うか…"因縁"から生まれる物語である事を、ブレずに描き続けている印象があります。

嫉妬だったり、憎悪だったり、束縛心だったり、欲望だったり…

そういった感情が高ぶるまでの過程を各方面で描写する形で、丁寧に肉付けしていって、

最終的に冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)の"禁断の関係性"を強調する。

この盛り上げ方が中々上手いですし、構成もよく捻られていると思いますし、

何度も言うようですが…これを複数体制の脚本でやっているっていうのが驚きなんです。

 

愛菜美のおもちゃにされている冴と、

賢治のおもちゃにされている正樹の構図も興味深く視聴。

大人になって家族から離れれば、自由を得られると思いきや、

今度は別の誰かによって翻弄されていく2人…というのが

ずっと描きたかった話なんだろうなぁ…と、想像しながら見ております。

クールに見せているつもりでも、弱っている所に目の前に差し出された優しさに

つい寄りかかってしまう辺り、正樹も"しがらみ"から逃れる事はないのかもしれません。

 

次回予告はまた…何だかボリューミーな香りが漂っていますねぇ。

「誰が一番ゲスいか選手権」をしばらく棄権していた静がやっと復活!?

という事で、今からワクワクそわそわしております(笑)

 

今期のコミカル系ドラマの何作品かに、哲学的な要素がほんのり込められている分、

ひたすら"されるがまま"を楽しむサスペンスはかなり貴重ですね。

 

 

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純愛ディソナンス 4話 感想|誰が一番ゲスいか選手権

 

 

人情に溢れた善人役もカラッとした悪人役も、基本何でもこなせる光石研さんですけど、

私はあそこまで腹黒くて、思わず声を出して怯えてしまうほどダークな光石さんを

今までで見た事ない気がしますよ…(笑)

終盤の「は」だか「ふ」だか分からない発音で、2音目のトーンが僅かに上がる笑い方が

本当に人に対して心を持っていない感じが伝わってきて恐ろしい。

前時間の某ドラマの龍河くん…ますます可哀想可愛く見えてくるんだろうなぁw

 

さて、内容の方は、一休みさせる気なんてないと言っても良いくらいには

もの凄い展開になってきていますね。

現時点で第一部のみ出演の冴の母・静(富田靖子)を筆頭に、

愛菜美(比嘉愛未)や賢治(光石研)で繰り広げる「誰が一番ゲスいか選手権」に

路加(佐藤隆太)も参戦…といった所でしょうか。

相関図のあちらこちらで、複雑に絡み合っています。

複雑に絡み合い過ぎて、先が全く読めなくなってきております(笑)

 

ただ、第一部でもそうでしたが、大風呂敷を広げるだけ広げて

主人公の存在感や話が霞んでしまう…なんて事がないんですよね。

それぞれに事情は付き物だけど、恐らく、全てのエピソードに共通しているのは"因縁"。

何と言うか…"因縁"から生まれる物語である事を、ブレずに描き続けている印象があります。

嫉妬だったり、憎悪だったり、束縛心だったり、欲望だったり…

そういった感情が高ぶるまでの過程を各方面で描写する形で、丁寧に肉付けしていって、

最終的に冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)の"禁断の関係性"を強調する。

この盛り上げ方が中々上手いですし、構成もよく捻られていると思いますし、

何度も言うようですが…これを複数体制の脚本でやっているっていうのが驚きなんです。

 

愛菜美のおもちゃにされている冴と、

賢治のおもちゃにされている正樹の構図も興味深く視聴。

大人になって家族から離れれば、自由を得られると思いきや、

今度は別の誰かによって翻弄されていく2人…というのが

ずっと描きたかった話なんだろうなぁ…と、想像しながら見ております。

クールに見せているつもりでも、弱っている所に目の前に差し出された優しさに

つい寄りかかってしまう辺り、正樹も"しがらみ"から逃れる事はないのかもしれません。

 

次回予告はまた…何だかボリューミーな香りが漂っていますねぇ。

「誰が一番ゲスいか選手権」をしばらく棄権していた静がやっと復活!?

という事で、今からワクワクそわそわしております(笑)

 

今期のコミカル系ドラマの何作品かに、哲学的な要素がほんのり込められている分、

ひたすら"されるがまま"を楽しむサスペンスはかなり貴重ですね。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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