2023年04月一覧

ペンディングトレイン—8時23分、明日 君と 2話 感想|消極的過ぎる乗客が気になって仕方ない…

 

 

CGに頼り過ぎず、あくまでも実在している壮大な自然での撮影にこだわる所は

本当に凄いなぁと感心しながら見ているんですが…だからこそ、疑問も出て来るんですよね。

 

これは前回でもうっすら思っていた事なんですけど、

みんな、なんでそんなに「元の場所に戻れる」と確信して

遠くまで歩けるんだろう…?というのが個人的には気になって気になって(苦笑)

私が方向音痴だからなのもあってか、余計に不思議に感じるんですよ。

仮に何度か登山経験のある山だったのなら分かるんですけど、

本作の場合は、まだ実態が分かっていない未開拓の山で、

しかも登山道も標識も全く用意されていないため、

帰り際に遭難する可能性はかなり高くなるでしょうし。

優斗(赤楚衛二)が方位磁石を使っている所は時々映していたにしても

それは基本的に「方角を示す」ための道具であって、

「歩いてきた道を探す」ための道具ではない気がするんです。

 

例えば、まずは電車付近を当たってみて、

狭い範囲から徐々に広げていく形で地図が作られていったシーンが挿入されており、

その地図と方位磁石を持って動く…といった様子が描かれていたら

ズカズカ進んでいくのも納得出来たんですが…。

そういった"解決策"を見つけるまでの描写過程すらないから、

緊迫感よりもご都合主義の印象が勝ってしまうんだと思います。

 

あとは、まぁ何しろ、乗客人数が多過ぎる…に尽きますかね。

水の確保のために動いているのが、主要人物が中心の2〜5人という少人数なので、

その分電車で大人しくしている乗客(特にエキストラ)の不自然さが際立つんです。

えっと〜…真面目に彼らから"生"を感じ取れません(笑)

下手すると、残っている人たちだけ、

電車が停電し閉じ込められて、長時間帰れない状態になっているように映るレベルです。

 

私としては、車内清掃する必要性はあまりない気がしていて。

むしろ、清掃出来るほど体力が余っているんであれば、

残った人たちなりに、少し離れた場所まで水や食料を探せる余力がまだある「行動派」と

知恵を絞り出しアドバイスする「頭脳派」でチーム分けするとか、

ダメ元でも近辺の山菜や昆虫、食べられそうな植物を探してみるとか…。

っていうか、直哉(山田裕貴)たちのバックで

同じく探しているかのような演技をさせるだけでも、大分見え方が違ったはずなんですよね。

 

他にも、しっかりメイクされているな…とか、

ヒゲが全く生えてこない…とか、みんなスマホの電池よく持ったね…とか、

気になる部分はいろいろなくはないですが。

でも、それらは本作に限った事ではないし、

「フィクションだから」と思えば全然スルー出来る範囲ではあるんです。

ただ…せめて、「見知らぬ山でのサバイバル生活」というテーマを設定している以上は、

最低限のリアリティは確保して欲しい…と思えてしまいますね。

 

内容自体も…登場人物が多いなら多いで、各話ごとに焦点を当てる人数を絞れば良いものを、

どの人にもほぼ均等に見せ場を作って揉め事をさせようとするから

物語が散漫してしまう訳で。

なぜタイムワープしたのかの真相は知りたいし、

一応オリジナル作品で、どう着地させるのかも気になるので

最後までは視聴するつもりではいるんですけど…

本音を言えば、もっとどうにかならないかなぁ…って感じです。

 

 

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あなたがしてくれなくても 3話 感想|解決策が離婚しかない…って所まで来てる2組

 

 

回を重ねるごとに深みが増してますねぇ…。

内容の多くの割合をモノローグで占めているのが効いています。

登場人物それぞれに共感出来る所もあれば、共感しにくい所もあって。

何と言うか、極端に善人・悪人ではないどっちつかずな描写が

人間の"リアル"を引き立たせているんですよね。

 

例えば、楓(田中みな実)は毎日仕事に追われている事から

まさに「『心を亡くす』と書いて『忙』」の人と化していて、

新名(岩田剛典)への短文かつ素っ気なさそうに見えるLINEメッセージや、

返事が来た時の第一文で「良かった。心配した。」ではなく「仕事は?」と返す辺りに

彼女の余裕のなさが表れてしまっています。

で…陽一(永山瑛太)の場合は、昔はみち(奈緒)の作る料理なら

焦げたオムライスであろうが愛おしいと思えていたはずが、

今では自分のために、綺麗なオムライスを用意してくれた彼女の配慮にも

ちっとも目もくれない状態です。

 

もう十分に思いやれないのであれば、

離婚した方がお互いのためなのではないか?と思えてしまうんですが、

そんな簡単なものでもないんでしょうね。

ノローグを通して分かるのは…

陽一も楓も今の自分のパートナーへの接し方に後悔しており、

罪悪感や自己嫌悪感を抱えながら生きているという事。

つまり、夫婦生活を諦めたくない、当時のような関係性に戻りたい意思があるとも言えて、

そうなって来ると、憎もうにも憎めないんです。

 

少しでもその意思があるから、陽一はみちの看病で、楓は新名をご飯に誘う形で

何とか名誉挽回しようとするんですが…

人間関係というのはやっぱり複雑なもので、

優しさもタイミング次第では、相手からしたら"罪滅ぼし"や"義務感"に捉えられてしまう

終盤の展開にはやるせない気持ちにさせられました。

 

取り扱っている題材が題材なので、事前にスルーされた方も多いかもしれませんが。

新名も言っていたように、夫婦で体を重ねれば"愛"が証明出来るのかと言ったらそうではなく、

コミュニケーション不足で、相手の気持ちや夫婦観を理解していないのが一番の問題だと…

そんな、全ての夫婦に当てはまる悩みに切り込んだ作品なんだと改めて思います。

 

 

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それってパクリじゃないですか? 3話 感想|屁理屈も武器になる

 

 

「陣取り合戦」というワード、初回でも出てきてましたね。

初回の時は、社内会議に割り込む形で高梨(常盤貴子)が言っていたけれども、

今回ではそれを亜季(芳根京子)が…って所にグッと来ます。

 

特許は言葉を武器にした陣取り合戦であり、

つまり早い者勝ちなのだと北脇(重岡大毅)から教わっても、

「せっかく頑張って考えて、やっとの思いで商品化される段階まで行けたのに…」と

どこかモヤモヤした表情を浮かべていた当時の彼女。

今は知財部の社員として相手の商品開発にガッツリ携わってみる事で、

もしかして、特許ってこういう事なのかも…?と気づき始め、

知識や学びを徐々に自分の物にしていくかのような彼女の様子は、

まさしく"成長"を感じさせて印象的でした。

 

そして、そんな亜季の成長物語を描くのに、

同じく、自分の頑張りが認めてもらえないもどかしさを覚えていた

柚木(朝倉あき)のエピソードを重ねてきたのも良かったです。

個人的には、柚木の気持ちも分かるなぁ…と思いながら見ておりました。

学生時代なら、自分の「こうしたい!」っていうこだわりを

最大限形にする事が出来て、そこに楽しさややり甲斐を見出せていたと思うんですけど、

社会に出てみると、上司との意見の不一致だったり、本作のように特許も絡んだりして、

希望通りに物事が運ぶ方が圧倒的に少ないのが現状ではあるんですよね。

で…今回の高梨の場合、面と向かって、あの時の言動の理由をしっかり話してくれたから

まだ優しい方ですが、実際は「なんでそうしたかは自分で考えてみて」なんて相手に委ねて、

多くを語らない上司ばかりなのもあるある。

 

知財部の仕事とはなんぞや?という"お仕事要素"も、

行動に移しながら重点的に見せていたからか、

理想としていた物が形になった時のみんなの喜びにも素直に共感出来ましたし。

また、亜季の努力も報われ、柚木の試作品が商品化してハッピーエンド!…とはならず、

あえて社会のリアルを仄めかして終わったオチも含めて、

今回は"若者成長記"と"お仕事ドラマ"の取り合わせの上手さが光った回だった気がします。

(亜季の場合は、いきなり本番だと会社としてまずいのでは…とは思っていたので、

妥当ではあるんですけどね。)

 

一方で、突如浮上してきた「北脇がスパイ説」。

今までの亜季と北脇の関係性を見ていると、

三者(=視聴者)からしたら、彼の考えも理解出来るなぁとは思うんですけど。

でも、亜季目線で考えてみると、基本的に北脇が彼女の仕事に

ほとんど絡んでこないためか(絡んだとしても、たまにヒントを出すくらい)、

彼女が彼に不信感を持つようになるのも頷けはするんですよねぇ。

…今回の件と、会社の噂とやらで、その気持ちが確信に変わった所でスパイかも?の流れ。

構成もきっちりしていて、次回で北脇について掘り下げる事で

本当の意味での"凸凹コンビ"になり、5話以降、実質「第2章」になるのかもしれませんね。

 

まぁ、前作と一緒で、ミスリードしただけで終わりそうな予感がするんですけどね。

っていうか…暗闇の中でその資料読めるの?なんてツッコミはしちゃダメですか?(笑)

 

 

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王様に捧ぐ薬指 2話 感想|夫婦になる覚悟

 

 

綾華(橋本環奈)と東郷(山田涼介)の設定である

「貧乏だが、親からの愛情をたっぷり受けて育ってきた大家族の長女」と

「大手企業の社長で、周りからの知名度も高い御曹司」を前面に出し、

そんな格差ある2人が突然夫婦に!?という

シンデレラストーリーの印象を強く与えていた前回(=初回)とは一転して。

今回は、偽装の夫婦生活の始まりを描いていたのもあってか、

ブコメディの雰囲気が増した感じですね。

まぁ…まだ現段階では"ラブ"な関係にはなれていないので、

コメディと言った方が近いんですけれども。

 

ハチ(森永悠希)がつい東郷の過去の件で口を滑らせてしまって、

さっきまで「あ〜撮影終わった。ご褒美にチョコ食べよ♪」なんて素の表情をしていた綾華が

その状況を察した途端に、急に泣き顔になる切り替えの速さと言い、

綾華の履いている靴下に穴が見つかった時の東郷のスムーズな対応と言い、

やっぱりお2人のコミカル演技に安定感があるからか、見ていて純粋に面白いです。

面白いと言えば…もう1つ書いておきたいのは、

「キモ!…でも姉ちゃんをよろしく」と陸(長尾謙杜)が言った時の

間合いの匙加減の良さもかな。

役者陣と演出双方で、早くも馴染んでいるような気がします。

 

そして、ライトに楽しめる部分を持ち合わせながらも

何気によく作られているなぁと思うのは、

最終回に向けて、きちんと逆算された脚本になっている所。

前回の感想でも書きましたが、本作の内容はこの枠らしく、至って王道です。

しかし、王道だからこそ、「歳月を重ねるにつれ、いつしか本物の夫婦になる」

という明確な最終目標に向けて、全体の構成を組み立てやすい利点があるとも言いますか。

本作の場合は、"火10あるある"を1話内でどこまで進めて、

2人の変化をどこまで描くか…そういった取捨選択が丁寧になされているんですよね。

 

綾華と東郷のエピソードに絞って書くなら、

今回は、目先のメリットのために結婚を選んだ2人が

本物の夫婦を演じる"決心"を描いた回になっていて。

「結婚は夫婦2人だけの問題ではない」とはよく耳にするもので…

利益の上で成り立っている夫婦であろうが、純粋な愛で結ばれた夫婦であろうが関係なく、

2人を繋いでいるものは家族の存在である事。

そして、"その人の妻or夫"になる以上は、

相手の家族にも向き合い、受け入れる覚悟が必要である事を、

2組の家族の祝儀を絡めながら地道に描かれていたと思います。

 

ティーパックでの紅茶の作り方すら知らなかった綾華が

東郷の親戚の前でどっしりと構える強さを見せたり、

王子様な性格が故に自分の落ち度を認めなかった東郷が優しさを見せたり…

(↑まだ素直になる事に慣れていないのか、許した後に目が泳ぐのが可愛らしい(笑))

夫婦生活を通しての2人の成長が既に感じられて、微笑ましかったです。

 

で、そんな変化を描いた所で、

ラストは「愛はなくても、思い出だけは増えていくらしい」のナレーションで締める。

このナレーションも中々粋なんですよね。

誰かとの思い出は、相手への愛情があるから生まれる訳で…

2人の今後に期待が持てそうな、余韻のある締め方でした。

 

 

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風間公親−教場0− 3話 感想|「シングルマザー」を強調し過ぎて話が難解に

 

 

死ぬ間際に"あそこ"に行こうと考えるのは無理があるなぁ…とは思いつつ(苦笑)

でも、回を重ねるごとに、事件のトリックや犯行動機から漂う荒唐無稽さが

徐々に軽減されていっている気はします。

しかしその代わり、今回はストーリーの構成の拙さが気になって仕方ありませんでした…。

 

そう感じた理由として、今回から新たに"風間の育成相手"になった

隼田(新垣結衣)の設定が大きく関係しているんだと思うんですね。

彼女は新人刑事でもある一方で、娘を長年1人で育ててきた

シングルマザーの顔も持ち合わせています。

ですが、個人的にはその、シングルマザーの描写が過剰気味に映ってしまって…

度々交わされる「出来る事は1人で。出来ない事は2人で。」という親子間の合言葉も含めて、

切り刻んで本編の合間合間に挿入する形をとっているために、

かえって話の腰を折り、内容全体をややこしくさせているような印象を受けました。

 

仮に今回の事件が、登場人物や事件内容と、隼田にまつわる背景や"謎"で

何かしらの共通点が見えてくれば、

彼女の設定を濃く描こうとしたのもまだ理解は出来たんですが…

実際は、全く結びつきのないものだったので(汗)

「ややこしくさせている」をもう少し具体的に表現するとするなら、

「事件パート」と「シングルマザー・隼田のエピソード」の2つの要素が

喧嘩してしまっている…とも言えますかね。

 

別に、刑事の仕事にシングルマザーという設定を付け加える事自体を

否定するつもりはないんですね。

むしろ、現実的に考えれば、そういった人も多いと思うので。

ただ、"訳ありな過去"は終盤にまとめて描いた方が、

恐らく「隼田編」が完結するであろう次回への"引き"になって、

本編の内容にも影響しなかっただろうし。

娘が熱を出したくだりもなくても良さそうだし。

もっと極論を言えば、親子2人の写真がたくさん飾られていて…

娘を送ってから、風間(木村拓哉)と初めて対面した時を思い出して

「よし、行くぞ」と覚悟を決めたかのような表情を見せる…

そんな冒頭の一連のシーンだけに絞って。

残りは話の流れの通り、子育てしながらも

1人で仕事を家に持ち込んで調べるという見せ方をしても、

風間が転属願を渡す原因にもなった、彼女の「何でも1人で抱え込もうと、

自分を追い込もうとし過ぎていて、周りに助けを求められない」欠点(=性格)は

ある程度伝わったんじゃないかな?というのが、今回を見ての私の考えです。

 

まぁでも、ストーリーの構成にやや不満はあったものの、

今回の中で唯一良かったのは、

風間に関する描写でようやく動きを感じられた事でしょうか。

「1人の犯人を取り逃がしても、次の世代の捜査能力を育てる方が大事な事もある」

この言葉が、指導官時代の風間の行動理念をストレートに表している気がして、

今までの話を振り返れば、だから多くを語らず、奥の方で観察するかのような

態度をとっているのかな…と、少しだけ頷ける部分もありました。

また、後付けだったとしても、早い段階でそれを提示したのは英断だったとも思います。

 

あとはやっぱり、千枚通しの件。

割とサラッと済まされてはいましたが、

千枚通しを所持した犯人は、風間が以前逮捕した男性である事が明かされ、

そして、その犯人は今でも風間に復讐心を抱いている…?ともとれる描かれ方になっていた点で、

「風間がなぜ義眼になったのか?」という"あの"ゴールに少しだけ近づいた感覚も覚えましたね。

 

とは言っても、それらはまだまだ微々たるものなので、

「風間の原点に触れる話かと思っていたのに…」というもどかしさは未だに抱えております。

過去に大きく関わる遠野(北村匠海)は最終章あたりの登場でしょうから、

ジリッ…ジリッ…ではなく、もっとそこに踏み込んで欲しいなぁ…っていうのが正直な所です。

 

 

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王様に捧ぐ薬指 1話 感想|当て書きのようなキャスティング!!

 

 

パートナーに特別な感情は持っておらず、ただ目的を果たすための手段でしかない

契約結婚」という設定は、火10枠ではもはやお馴染み。

王子様キャラな相手とひょんな事から結婚する羽目に!?の流れもよく見かけます。

つまり、至って王道で、ストーリーに新鮮味がないと言えばないんですが…

それでも、橋本環奈さん演じる綾華と山田涼介さん演じる東郷のキャラクターに

惹かれるように見てしまった初回でした。

 

まず、何と言っても、綾華の悪女っぷりがたまらないんです。

「顔が良いから」という理由で周囲から妬まれ続けていたら、

自身の顔がコンプレックスになって

内気な性格になってしまうんじゃないか…と思いきや、

本人はあまり引きずっておらず、はっきりと言い返すタイプの人なので

そこに小気味良さを感じさせるんですね。

また、橋本環奈さんのキャスティングがぴたりとハマっていて。

これはあくまでも個人的な印象ではありますが、

橋本さんは、可愛らしい見た目に対して声がハスキーだったり、

「ガハハ!」っていう豪快な笑い方だったり…

そんなギャップの大きさが魅力的な方だと思っているので、

元々の着飾らない性格が、綾華の良さを引き立たせている気がしました。

 

一方で、山田涼介さんも「親愛なる僕へ殺意をこめて」に続いて、良い流れだなぁ…と。

その作品と本作にご出演されるまでは、ニコニコ好青年な役が多かったですが、

30歳間近になるほどキャリアを積まれているのもあってか、

ドSな俺様キャラ…みたいな少し捻った役が板についているように思いました。

 

しかし、綾華と東郷の強気な2人が毒を吐き合う様子を

クスッと笑いながら楽しむ…という見所だけに留まらず、

「そりゃ拗らせるのも頷ける…」と思える、今の性格に至るまでの背景や、

強さの裏でひた隠しにしてきた"弱さ"も同時並行で描かれ、

自然と両者に共感したくなる仕上がりにもなっていました。

強気でドSで…となれば、通常だったら不快に感じる所も、

本作を見ていてそんな感情が芽生えなかったのは、

そういった人間味のある部分が丁寧に掘り下げられていたからなのかもしれません。

 

彩華も常に毒舌ではあるものの、実際の所は「どう弁解しても多分受け入れてもらえない」

「だから"嫌な女"を演じるしかない」という"諦め"から来ていた事が分かり、

東郷が彼女の本音を見抜いた上で婚約指輪をはめるシーンは、

(今まで散々「嫌味を言われてきた綾華」を描いてきた分)

彼が唯一、彼女の強い所も弱い所も受け止め、認めてくれる存在であるかのように映って

少しホロッとさせられてしまいました…。

そして、もしかしたら同類なのかも?と2人が気づくくだりが終盤で用意されていたのも、

これから唯一無二の関係になっていくんだろうなぁ…

という可能性を思わせて、良かったです。

 

まぁ、悪女と噂されている部下と結婚したら、会社のブランドに影響が出るんじゃ?とか、

報連相がとれていないのに社長賞をもらえるの!?とか、

ツッコミどころもなくはないんですが(笑)

でも…初回で(また、作品を通して)何を重点的に描こうとしているのかが

明確に掴み取れる内容にはなっていましたし、

そもそも漫画原作なので、好意的には見られますね。

 

録画で視聴が遅くなったのに伴い、

実は、雑感で済ませようかなぁ〜…とも思っていたんですが、

中々面白かったので、つい感想を書いてしまいました。

火9は微妙だし、裏は感想を書くほどでは…って感じなので、

火10は次回以降、こちらをリアタイ&感想投稿する予定です。

 

ところで…デコ上げ&ウェーブがかった髪型と、テロテロの生地のせいなのか、

高級ブランドをまとった格好がバブリーに感じたのは気のせい?(スタイリング大事…)

あと…利重剛さんって、何気に父親役で引っ張りだこですよね(笑)

 

 

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ラストマンー全盲の捜査官ー 1話 感想|警察が早く味方になってくれますように(祈)

 

 

期待度を低く設定していただけに、思ったより悪くはなかったかなぁ…と。

そんな印象で見終えました。

 

まず良かったのは、皆実(福山雅治)の個性・特性の描き方。

指を鳴らすだけで空間認識が掴める…少し距離があっても匂いだけで相手が誰かが分かる…

全盲である分、非常に鋭い嗅覚・聴覚を持っている主人公ともなれば、

ただの「何でも出来ちゃうスーパーエリート捜査官」で

キャラ設定してしまいがちなのですが。(その方が"ヒーロー"を前面に出しやすいでしょうし)

実際は優等生では終わらず、腹黒い部分も持ち合わせていたり、

協力してくれた相手への感謝を忘れなかったりと、

劇中の台詞の通り「特別ではない、ごくありふれた人間」であるかのように描かれているのが、

今後もいろんな顔を見せてもらえそうで、純粋に、魅力的だなぁと思いました。

 

また、刑事モノというジャンルで、ハンディを扱っているのも何だか新鮮です。

よく扱われている恋愛ドラマも、目の前の壁にぶつかりながら

パートナーと乗り越えようとするまでがじっくり描かれていくので、

それはそれで共感出来たり、後々噛み締めたくなる余韻があったりして好みなんですけれども、

たまには恋愛から離れた作品があっても良いじゃないか…というのが私の考えなので。

違った形で"支え合い"の物語が見られると思うと、興味深いのです。

 

そして、皆実や心太朗(大泉洋)にまつわる初期設定や背景も、

事件の捜査過程に織り交ぜながらさらりと描かれていっているのも、何気に凄い技な気がします。

昨日一昨日と、設定を描いているだけで物語としては成立出来ていないドラマを

続けて見たから、余計にそう感じるのかもしれませんが…(苦笑)

皆実が「全盲」「鋭い嗅覚・聴覚の持ち主」「FBI捜査官」「41年前の事件の関係者」ならば、

心太朗は「東大卒」「正義感が強い性格」「どんな手段も選ばない刑事」

「由緒正しき警察一家とは少し違った道を歩む者」で、

2人につけられた設定がこれだけ欲張りでありながら、欲張りに映らない上に、

話の流れに停滞感を覚えないように盛り込んでいる辺りに

脚本の作り込みの高さが伺えました。

 

事件パートも良い感じで、犯人の「ありがとうって言われて、嬉しかった」という動機が

吾妻(今田美桜)の心情と重なって、印象的でしたね。

自分の頑張りを労ってくれる存在がいたら誰だって嬉しくなるし、励みになる…

そんな人間の心理に触れながらも。

"純粋な喜び"で終わった吾妻と、

孤独な環境下であるために、その"感謝"に縋った結果罪を犯してしまった犯人で

対比をとっていたのがちょっぴり切なかったです。

 

強いて言うなら、割と気になったのは…警察のツンケンした態度かなぁと。

皆実否定派か肯定派で、すんごい極端で(笑)

全盲なのに捜査出来るの…?という不信感から来ているのも分かるんですけど、

新入りを除け者にするかのような言動がステレオタイプ過ぎて

そこだけは引っかかりましたね。

今の時代、新入りに寛容的な組織が多いので尚更ね…(汗)

皆実の存在を面白く思っていないけど、かと言って相手にしていない訳でもない…

例えば、馬目(松尾諭)辺りで、

「彼の事は気に入らないが、上手く利用して早く事件解決させれば出世出来ちゃうかも!?」

みたいな中立的な立場を1人用意した方が、

警察の描き方に対する違和感も減ったのかもしれません。

 

コンビの描写も、FBI捜査官譲りの捜査方法を取る皆実と相性が合いそうな

心太朗の「どんな手段も選ばない刑事」らしさはまだ薄いのかな?とも思いましたが。

まぁここは、皆実とコンビを組む事になって、

彼の予想斜め上をいくやり方に驚くばかりだった…という解釈は出来ますし。

(大体、偽の爆破予告なんて考えつかなそうですしw)

次回以降、場数を踏む事でお互いの良さを活かし合う展開になったら…と思います。

 

そんな訳で、初回はまずまずの出だしではありました。

あとは、TBSの黒岩脚本は、何かと話を壮大にしては

後半が失速気味になりがちなので…(個人的印象)

そうならないよう願いながら、今後も見続けるつもりです。

 

ただし、日曜日は来週から始まる「日曜の夜ぐらいは…」を本命としているため、

感想は初回のみとさせていただきます。

でも…雑感集という形か、コメント欄にたまに書き残すかはするかも?

 

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ペンディングトレイン—8時23分、明日 君と 1話 感想|問題はまだまだ山積み

 

 

火山灰が積もった砂漠を3人で歩く映像を見て、

何となく「テセウスの船」を思い出すなどしておりました。そっちは雪山でしたけどね。

上記の作品と言い、近未来を舞台に大災害を描いた「日本沈没」と言い、

クローンを取り扱った「わたしを離さないで」と言い、

少し昔なら…医者×幕末タイムスリップモノの「JIN-仁-」もそうかな?

TBSのドラマは時々、スケール大きめのぶっ飛んだSF作品を生み出している印象です。

 

その今までの経験値が積み重なってなのか…本作の大自然を活かしてのロケーションは

非現実感が溢れていて引き込まれてしまいましたし。

地上波でSF作品を作ってもクオリティに妥協はしないぞ!という

スタッフのこだわりが画面から伝わってきて、そこは良かったですね。

 

では、肝心の内容がどうだったか聞かれたら、う〜ん…緊迫感がありそうでないような?

そんな感じで見終えてしまいました。

初回は直哉を演じる山田裕貴さんの、泣きそうな表情で本音をこぼすシーンだったり、

紗枝(上白石萌歌)のモットーを聞いて心当たりがありそうな素振りだったり、

ふと見え隠れする"脆さ"や"弱さ"の演技に惹かれて最後まで話に興味を持てたのですが、

何にせよ、登場人物が多過ぎるのがネックなんですよねぇ。

初回だけでも中盤からは、主要人物の直哉・優斗(赤楚衛二)・紗枝の

過去を深掘りしていて、既に群像劇仕立てになっていた辺り、

この調子で今後も残りの人々のエピソードを何話かに分けて膨らませるのに加えて、

さらに(「2車両消えた」との事だったので)もし片方の車両の動向にも触れると考えると、

物語の散漫具合がどんどん加速していきそう…という不安はやっぱり拭えません。

 

そして、これも視聴前から感じていた事ですが、キャストの年代の比率が

20〜30代の若者に偏っているのも気になります。

ベテランの役者さんは、松雪泰子さんと杉本哲太さんの2名のみ。

しかもお二方ともトラブルメーカー的な役柄で、

若者側では玲奈(古川琴音)だけがその役を担っているので、

いろんな意味でパワーバランスが悪いと言いますか…。

キャスティングに何か意図があるんだとしたら良いんですが、

今の所は、本来はこの役を別の方にオファーするつもりだったのかなぁ…とか、

そういった大人の事情が絡んでいるようにしか思えないんですね。

 

まぁ、登場人物の多さ・年代の偏り以前に、ツッコミどころ満載だったのは、

どこなのかも、タイムスリップしたのかも分からない未知数な世界に飛んだ割には、

乗客から焦りや動揺がほとんど感じられなかった所でしょうか(苦笑)

確かに現実的に考えれば、今時の人々には「そのうち何とかなるだろう」みたいな

楽観的思考や他力本願の人が多いからっていうのも理解出来るんですけど…それにしてもね。

持ち込んだお弁当を食べているのを見ても、ブツブツ不満を漏らす人がいなくてみんな静か…

大人しく座っている人たちばかり…

先ほど書いた通り、いろいろ不安要素はあるにしても、

とりあえず、乗客の描写をもう少しリアルに寄せるだけでも

「荒廃した世界にタイムワープしてしまう」「サバイバル生活」といったコンセプトに

見合った作品に近づくんじゃないか?という気がしました。

 

物語の見所としては…冒頭で紗枝が赤ちゃんを抱いていたシーンで

日常に戻れる事は確定しております。

あとは、タイムワープした原因は?どうやって戻ってこれたのか?

そして脱落者は出てくるのか?この3つですかね。

果たして全10話(恐らく)も持つのかどうか。しばらく様子見するしかなさそうです。

 

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あなたがしてくれなくても 2話 感想|"譲れないもの"が夫婦の関係にヒビを入れる

 

 

前回の数々のエピソードを振り返りながら、

今回は新名(岩田剛典)のモノローグで物語が始まるんですね。

こういう、1つの物事を様々な視点で描く事で、登場人物や話に深みを持たせていく手法…

自分が考えていたのとは違った新たな"気づき"を得られたり、

作品の持つ世界観と見ている側で距離が縮まっていく感覚を覚えたりして、好きなんですよねぇ。

 

それで言うと、新名のモノローグの中でも一番印象に残ったのは、

桜の咲く場所で新名がみち(奈緒)を誘ったものの、

結局その誘った本人が会いに行くのをやめたシーン。

視聴当時は、もしかしたら彼女なら

自分の抱える夫婦での悩みも分かってくれるんじゃないかと期待しつつ、

いざ約束の日になったら、妻のいる自分がまだ接して間もない部下と2人きりで

デリケートな話をしようとするなんて…とふと我に返って

あの行動に至ったのかな?なんて思って見ていましたが、実際は少し違っていて。

「口に出したら本当の事になってしまう」から

打ち明けようか、打ち明けまいかで葛藤していたのだと分かって、

何だか視界が開けたようでした。

 

内容自体は…今回は4人それぞれが独自に抱える「どうしても譲れないもの」

描かれた回だった気がします。

例えば、新名だったら、夫婦2人で過ごせる時間をたった3分でも探して見つけては

仕事に励む楓(田中みな実)を支える、

彼女にとっての心の拠り所的な存在でありたいという理想。

楓だったら、夫がいながらも仕事はまだまだ続けていきたい、

キャリアプランをしっかり立てていきたいという想い。

みちだったら、陽一(永山瑛太)が愛してくれるのは自分で、

これからも夫でいてくれるのだと実感したいという切実な気持ち。

そして、陽一だったら、「自分らしく、正直に生きていきたい」という信念…。

前回に引き続き、4人の人となりが少しずつ明らかになっていきました。

 

それぞれの「譲れないもの」が何なのかを浮き上がらせるために、

新名の母・幸恵(大塚寧々)や楓の職場の編集長・川上(MEGUMI)、

三島(さとうほなみ)など、自分のあり方の基盤になっていたり、

影響を受けたりする人物とのエピソードが個々で用意されていたのも良かったですね。

そのエピソードを積み重ねたお陰で、2組の夫婦が上手くいかない原因が見えてきて

考えさせられるようでしたし。

それに、お互い"人生のパートナー"として大事に想っている所は共通していても、

「譲れないもの」に強くこだわっているがために、

夫婦関係に入ったほんの少しのヒビが、どんどん深くなって夫婦崩壊を招いてしまう…

というのがじっくり描写されていたと思います。

 

また、前回の感想でも、小物を使っての演出について触れましたが、

今回は「相手に残す(残した)もの」が何かで

対比をきかせているかのような見せ方に引き込まれましたねぇ。

新名が楓の記憶に残そうとして渡したものは、楓の好きな色や花言葉を考えたりして

一生懸命花を選んだオリジナルの花束で、

陽一が無意識に残してしまったのは、椅子で脱ぎっぱなしで放置されていた片方の靴下。

花束から漂う華やかさは、これからも楓を支えていきたいと

前向きに考える新名そのものでしたし、

靴下は片方が放置された状態だと、妙にヘナヘナで、脱力感を覚えるもので…(泣)

まるで孤独になりつつあるみちの心境を表しているみたいで

不思議と切ない気持ちにさせられました。

 

で、花束は花束で、そこも対比をとっていた訳ですが、

陽一が買った花束はいかにも「スーパーで慌てて買ってきた」感満載で、

さらにあの場でシールをベリっと剥がす所のアップなんかは…

何とか罪滅ぼしをしようとしているのが顕著に伝わってきましたね。

 

全てではないものの、今回では新名の視点が描かれたので、

陽一と楓の残り2人の背景に触れる回も必ずやってくるでしょう。

しかし、夜景を目に焼き付けて思い出し泣きしているともとれるシーンで、

三島もただのあざとい人物では終わらないのかなぁ…とも思えたり。

彼女の場合は行為が行為なので、強く共感までは行かなさそうですが、

ちょっとでも見方が変わる時が訪れるのかもしれませんね。

 

 

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それってパクリじゃないですか? 2話 感想|人情と理屈の間で揺れ動いて生まれた優しい解決案

 

 

あの初回は何だったんだ…と思えるくらいには面白く見られました。

というか、今回こそが、元々視聴者が見たかったであろう内容だったんですよね。

「亜季vs北脇」「亜季vs落合製菓食品」という2つの軸を作りながら

"感情で動いて人の考えに左右されがちな亜季(芳根京子)"を徹底して描いた事に伴い、

演出や劇伴のかかるタイミングも油が乗り始めたような気がします。

前回は全体に漂う社内のギスギスした雰囲気が強くて、

コミカルなお仕事ドラマなのか、それとももう少し現実的なのか?が曖昧で

本作のカラーが掴みづらいまま終わってしまったのが惜しかったですが…

今後も今回の作風で行くんだとしたら、

気軽に見られてちょこっと得した気分にもなれる作品として楽しめそうです。

 

解決方法も、商品開発も手がける月夜野ドリンクらしい

落とし込み方になっていて、なるほどそう来たか!と。

現実世界ではあんな風にほのぼのとした解決は難しいでしょう…と、

そんな声も上がるかもしれませんが、水10枠ならではとも言えますし。

また、人情・感覚で突き進む亜季と、理屈・理論を重視する北脇(重岡大毅)で

考え方が真逆の2人がどんな結論を出していくのか?といった紆余曲折も

1つの見所だと思っているので、

案件と同じく、お互い葛藤を見せ、やがて相手を尊重しながら歩み寄ろうとするまでの過程が

自然と感情移入出来るように描かれていて、個人的には満足感を覚えました。

 

あとは…「ほのぼの」とは書いたけれども、ただ優しいだけでなく、

かと言ってパクった会社側を悪者に仕立てて、安易に痛快撃に持っていく訳でもなく。

中小企業が今回のような"地元で好かれている"企業だった場合に大企業が訴訟を起こしたら、

訴えた側の印象が悪くなり、業績悪化に繋がるかもしれない…という

「訴訟を起こす事のリスク」にもちゃんと触れていた所も、

よく出来ているなぁと思わされましたね。

 

ただ、今回で本作へのイメージが上がった事は間違いないですが、

強いて言うなら…パクリとパロディの違いを説明するための"例"を盛り込み過ぎていて、

逆にややこしい印象を与えているのはちょっと気になりました。

列挙すると、実際の出来事を取り入れた「白い恋人」と「面白い恋人」の他に、

五木(渡辺大知)が「スター・ウォーズ」に関する話題を振ったのがきっかけで出てきた

オマージュとインスパイアの違い。

そして、サブエピソードとして描かれた亜季の友人・根岸(福地桃子)のイラストが

他社にパクられて、自社の商品扱いにされてしまった件。

それぞれがメインエピソードの補足用に用意されたものだとしても、多いんですよね。

特に根岸のエピソードは、イラストにまつわるトラブルは実際よくある事で、

(数回経って再び取り上げるんだと想定しても)結局どうなったんだっけ?と思えるくらい

ヌルッと済ませたのは勿体なかったです。

わざわざ今回の内容に入れなくても…例えば、段階を踏んでいく感じで、

今回の案件でパクリとパロディの違いを学んだ亜季が

何話か後の根岸メイン回でじっくりアドバイスする形をとった方が、

より彼女の"成長"が際立って、初回から見守ってきた視聴者からしたら

感慨深さも増したのではないなぁという気がしました。

(※20:09追記:この辺りの文章は一部カット・変更いたしました。)

 

もう1つ言えば…社内の登場人物も多くて、あまり個々の役割を果たせていないのを見て、

こんなに人要るの?と時々思わなくもないですが。

でも、今回の内容で、これなら…と期待が持てそうで安心しましたね。

北脇が釜飯を食べる日が来るのかどうか、そこもちょっとだけ楽しみです(笑)

 

 

最後に余談で…今回取り上げられた実例「白い恋人」「面白い恋人」についてですが、

訴訟から8年後に、その発売元である吉本興業

白い恋人」の製造元である石屋製菓が初コラボ商品「ゆきどけ」を出していたみたいです。

(実際のニュース記事はこちら。現在どうなっているか、後で興味本位で調べてみたんです。)

対立関係が緩んだ事に引っ掛けて、この商品名にしたそうで。

このニュースを読んで、形は違うにしても、何だか今回の案件と重なって

ほっこりさせられてしまいました…。

 

 

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