2023年09月一覧

転職の魔王様 9話 感想|人を動かすのは、いつだって人。

 

 

まさか、求職者以外の人に「あなたの人生、このままで良いんですか」と

言う回が来るとは思わなんだ…(笑)

まぁ、それは置いといて。

前回で天間(白洲迅)がシェパードに仲間入りして、

他の社員たちやキッチンカーの店員とは違った角度で

千晴(小芝風花)に助言を与えるキャラクターとして描かれた事で

本作の雰囲気に変化が生まれ始めたのに、もう最終章(という名の残り2話)ですし、

ここにきて洋子(石田ゆり子)メイン回なので、

やはり不思議な構成だな…という印象は変わりないんですが。

でも、お話自体は今回も、希望を感じさせるものになっていた気がします。

 

「人の気持ちを動かすのは、やっぱり人」

いじめが原因で引きこもりになってしまった生徒に対して、

どんな形でも良いから、人と繋がる事を諦めないで欲しい…と

君雄(金子ノブアキ)が伝えた事が、数年の時を経て、

その人にとって自身の将来を見つめ直す原動力に変わったように。

シェパードの面々も、藤川(野村康太)を誘い、

職務の範疇を超えたイベントを開催した事が、君雄の社会復帰へのきっかけへと繋がった。

心からその人を想った言葉や、その人のために移した行動は、きっと本人に届く…

個人的にこの手の話に弱いっていうのもありますが、

人との関わりの偉大さを改めて思い知らされる内容でした。

 

正直、ただでさえ膨大な資料の中から求職者に見合った求人を探すので精一杯なのに、

たった1人のために、集客をしたり、チラシを作成したり、イラストを描いたり…って

あそこまで時間を割いてくれる転職エージェントなんて、

早々いないのが現実ではあるんですが。

でも、本作を前から見ていて思うのは…理想と現実の匙加減が上手いんですよね。

 

本作が取り扱っているテーマは「転職」で、

転職エージェントが活躍するフィクション作品だから、

心に傷を抱えた求職者を理解しつつ、背中を押す姿がじっくり描かれて、

最後は必ず「こうなったら良いよね」みたいな前向きな結末にはなるんですけど、

求職者が転職してからの"その後"には触れない作りなのが

ドラマ臭さを感じさせないと言いますか。

何と言うかな…あくまでも彼らの仕事と責任は、求職者が無事に転職先に入社して

数ヶ月くらいまでであって、それ以降上手くいくかどうかは求職者次第だから。

再生のチャンスは与えたから、あとは自分で頑張っていくんだぞ…って

相手を鼓舞しているようにも映って、好感が持てるのです。

 

今回の社会復帰の件だってそうで、

10年以上も引きこもりをしていたのならば、求人を探すよりも前に

"普通の生活"が出来るだけの体力をつける事がまず必要になってくる訳で。

そして、それが出来るようになったら、次は転職活動を…と順調に進めるはずもなく、

また働けるんだろうか、受け入れてもらえるんだろうかと不安になってはまた気分が沈んだり、

何かしらボランティアをして頑張ろうと思えてきたり…

その繰り返しで徐々に修復されていくんですよね。

道のりはまだまだ長い。

無事にやり直せると良いな…と純粋に願いたくなる話で終わって、安心しました。

 

ラストはまさか、来栖(成田凌)に転勤の話が舞い込んでくるとは。

最終回前あるあるネタなんですけど、まだ2話分残っているんですよね。

来栖の性格だと、大阪では中々馴染めなさそう…なんて思ってしまいます(笑)

あと、最後にもう1つ余談で…

子供に慕われたり、レバニラ炒めで女性を誘ったりする

爽やかでピュアな金子ノブアキさんって、結構レアでしたよねぇ。

 

 

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VIVANT 9話 感想|まぁ…ハッピーエンドになるのかもね。

 

 

数字の話が出てきた途端、私の心はシャットダウン状態(笑)

まさかモンゴルで撮影した非日常かつ壮大な世界観の作品で

株価やインサイダー取引といったワードが出てくるとは想定外でしたし、

今度は、株価の推移を示すバーをジリッ…ジリッ…と動かす形で

ドキドキさせる演出をとってきたのを見て、「出た出た…w」と思いましたよ。

やっぱり、テントが前面に出てくるようになってからのチグハグ感が凄い。

 

はぁ〜それにしても、今回は長かったですね。

いや、特番から4時間見続けた事と、今回が約90分の放送だった事も

関係しているんでしょうけど、ベキ(役所広司)の身の上話のための回想が長い上に

相変わらず情報量が多いからか、話のテンポがまったりしているように感じられて。

何とか追いつくのに精一杯で、見ていて疲れがドッと溜まってしまいました…(汗)

 

林遣都さんはキャスティングされたのも納得の演技力で、

特に、市役所で涙ぐんで訴えかける時の表情からは怒りの言葉が伝わってくるようでしたし、

日本刀を抜くシーンでは後の役所広司さんの風格を漂わせていたりで

見入る部分はあったんですけど、さすがにそこだけでは補い切れなかったかなぁ…と。

放送開始から1時間後の、乃木(堺雅人)がベキに「なぜ日本を狙っているのか?」と

質問してきたシーンからが、実質上の本編だったんじゃないでしょうか。

 

そして、もう1つ気になったのは、

ベキの「それが、話が大きくなってしまったんだろう」発言。

当時は日本に対して激しい怒りを持っていたけど、ノコル(二宮和也)と出会い、

孤児と生きると決めてバルカ共和国で必死に生きるうちに、

恨みはなくなっていったそうなんですが…

そうなると、テントの今までの行為に疑問が生じてくるんですよね。

じゃあ、モニターを通して、丸菱商事に誤送金をさせて大金を騙し取っていたのは?

ベキって元々、横領した社員には死の制裁を加えるほどの残酷な人じゃなかった?

山本(迫田孝也)やアリ一家のボディーガードは殺され損では?

あと、もし生粋の慈善団体なんだとしたら、

噂を鵜呑みにした別班も大した組織じゃないって事になるんですけど…(滝汗)

私がどこか聞き逃したり、勘違いしたりしているだけだったら良いんですけど、

以前から書いているように、風呂敷を広げるだけで設定に一貫性がないんです。

 

正直、最終回前にしては、盛り上がりに欠ける内容だったと思います。

別班の4人を撮影した犯人は薫(二階堂ふみ)説と新庄(竜星涼)説の

どちらも浮上してきていますが、

公式自ら「ほらほら、考察してごらん」という煽りの姿勢をとっている今、

個人的にはそんなのは重要ではなくて。

一番の見所は、どんな着地点になるのか…だけなんですね。

 

まぁでも、「愛の物語」とうたうくらいですから、

ベキが日本刀で縄を切って、日本に帰るよう伝えて乃木が帰国し、

今回全く出番のなかった野崎(阿部寛)が乃木の今までの殺人罪や脅迫罪で

逮捕の準備に出ようとするものの、

最後は何やかんや(←適当w)で薫とジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)が

家族になってハッピーエンド…って流れになるんだろうなぁとは思います。

ふわっとした予想ですみませんが(苦笑)

ただ、日曜劇場のカラーを踏まえると、

バッドエンドはあまり考えられないかな?という気がします。

 

最後に余談で、特番については…

役者さんたちの和気藹々とした雰囲気は楽しかったですけど、

2時間半もやるほどでは…って感じの構成でしたね。

芸能人や視聴者の考察で尺をとるよりかは、司会者を介しての

役者さんたちの裏話を存分に聞いてみたかったです。

 

 

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トリリオンゲーム 8・9話 感想|あとは未来とどう繋がるのか?かな。

 

 

※9/15に投稿しました。

最終回の放送まで時間がないため、合体&簡単感想で失礼しますm(_ _)m

 

8話「国民的人気アニメの争奪戦!?ワガママ男vsワガママ女性監督」

 

うーん…冒頭の記者会見での宣戦布告のくだりで

ドラゴンバンクがようやく本気で潰しにかかっているのが伝わってきて、

対決も盛り上がるはずなんですが…

いまいち生ぬるいと思えてしまうのは、多分、

ハル(目黒蓮)とキリカ(今田美桜)の恋愛ムードを

漂わせているシーンが用意されてるからなのかもしれません。

 

口に焼き鳥のたれがついて2人で笑い合うシーンなんて、

もはやデートのように見えましたからね。

敵対関係なら敵対関係で突き詰めて描いて欲しいのに、

お互い好意を寄せている描写を中途半端に取り入れるから、

今回のスタジオポポラの独占配信権をめぐる争奪戦も

取るか取られるかのスリルを味わえないんです。

 

そして…スタジオポポラって、明らかにジブリのパロディですよね。

宮崎駿監督や鈴木敏夫さんをモデルにして、あたかも有名な人物に仕立てた割には、

本作の監督やプロデューサーもチョロかったですね。

ハルのハッタリは、相手が手強ければ手強いほど面白味が出るものだと思っているので…

最初のわがままっぷりで

流石のハルも焦りを感じ始めるのではないかと期待していたんですが、

明らかに合成&胡散臭いのが分かるテレビ電話にも何も疑いを持たなければ、

キリカが調べるまで彼らが偽物だとも気づかなくて、

とても敏腕には見えなかったのが残念でした。

 

まぁ…テレビ電話に関しては、すでに私たち視聴者がハルの性格を知っていて、

ハッタリをする前提で見ているのもあるのかもしれませんが。

それにしても…です。

 

残り2話ということで、良い加減緊迫感ある展開が来ないかどうかと思っていた所で、

ハルが婿になるという話が。

冒頭の未来パートを見る限り、半年の内にいなくなっていることが分かるので、

彼がどう動いていくのか気になります。

 

 

9話「最後の賭けに訪れる史上最悪の危機」

 

今更ながら…ライバル会社のボス役に國村隼さんをキャスティングしたの、

本当正解ですよねぇ。

黒龍が社長の権力を使って本領発揮したラストなんか、

元々の強面な顔立ちがさらに恐ろしく感じられましたもん。

キター!って心の中で言っておりました(笑)

 

本作はスピーディさと規格外な世界観が特徴的な作品ではありますが…

ビジネスドラマは成功までの過程に窮地に立たされる場面があって、社内での衝突があって、

そこを乗り越える逆転劇が描かれて初めて面白味が出るものだと考えているため。

個人的には、長瀬(竹財輝之助)の動きも含めて、

今回のようなシーンをもっと早く見たかったな…

もっとハラハラさせられたかったかな…という勿体なさは感じますが、

ここまで来てしまった以上は、何を言っても仕方ないので。

残すは最終回のみとなった今、あとは、毎回冒頭に提示されている未来パートと

どう繋がってくるのか?が最も気になりますね。

 

原作はまだ続いているので、中途半端で終わってしまう可能性もなくはないです。

そして、正直言うと…未来パートは最終回まで徹底して描かない方が、衝撃度が増して

より強く余韻が残ったんじゃないか?とも思います。

でも、本作らしく、華麗な着地点となる事を期待します!

 

 

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ハヤブサ消防団 8話 感想|アビゲイルによる侵食、本格始動。

 

 

冒頭の10分間から、力の入りようが半端ないですね。

当時の事件で信者12人が殺された理由に、ハヤブサの大半を領地にする目的に、

彩(川口春奈)に託した使命に…と、

まさか、アビゲイル騎士団の計画の全貌を最初からほとんど明らかにしてしまうなんて!

最終回まで勿体ぶりそうな内容を冒頭で持ってきた辺りに潔さを感じさせるとともに、

"最終章の始まり"を実感させられます。

 

そして、視聴者が最も疑問に思っているであろう「どうしてハヤブサなんですか?」

という彩の質問に対して、

杉森(浜田信也)が返した答え「ハヤブサでなければならないんです」で

タイトルバックが流れ出す…。

謎を強調した事で、今後の展開に注目が集まり、

物語にぐいっと引き込まれてしまう訳で…中々用意周到な構成と演出だったと思います。

 

新たな情報を混ぜつつ、今までの内容を再構築しながら

「彩は何者なのか?」を軸とした話が繰り広げられている間に、

ハヤブサ地区は信者でどんどん溢れ返っていきます。

踏切にも、通りにも、畑作業にも大勢の人。

高齢社会や過疎化が進んでいた集落だけに、新しくやってきた人々が周囲に歓迎され、

その地域にすっと馴染んでいく様は実にリアルなんですよね。

だからこそ、怖さが増して…

特に「さんかく」で店内を囲うようにして集まった信者を引きで映し出したシーンなんかは、

団員たちの結束や勘介(満島真之介)の抵抗も無力に思えてしまうほどの

アビゲイル騎士団の勢いが伝わってきて、ゾッとさせられました。

 

ゾッと…と言えばもう1つ、中山田(山本耕史)の背後に映子(村岡希美)が現れた件も

「ほん怖」並みにホラーでしたけど、

あれはあれで、中山田の反応が面白くて(笑)唯一の癒されエピソードでしたね。

 

で、ちょっとしてやられた感を覚えたのは、和尚・江西(麿赤兒)による巧みなミスリード

麿赤兒さんがキャスティングされているので、何かありそうだとは以前から思いつつも、

前々回で大活躍を見せた事で、もう疑惑は薄らいでいたんですよ。

でも実際は、幼い展子(小林涼子)を保護していた過去があった。

前々回のエピソードがあるのとないのとでは、今回の離壇が増加している理由に

気づかなかった(フリをしていた)江西の様子も、見え方が違っていただろうし、

ラストの衝撃度も大きく変わっていたんじゃないでしょうか。

 

次回で最終回ですが…数年前から構想を練っていた計画を実行するアビゲイルに対して、

果たして、消防団の面々が太刀打ち出来るのかどうかは気になりますね。

満足度の高い本作の事なので、

納得いく形で終わってくれるだろうという期待の方が強いんですが、

正直、拡大放送もせずにまとまるのか?という不安も少しあります。

 

彩が普段から紫のものをまとっていないのは、「使命=仕事」と捉えているだけで、

実はどこかでアビゲイルから抜け出すタイミングを伺っているからなのか?

池井戸潤さんの原作なだけに、最後にどんでん返しで魅せる可能性も高いです。

ただ、どんでん返しはどんでん返しでも、太郎が時々紫の服を着ている事と、

すぐにハヤブサへの移住を決めたり、彩にまんまと騙されたりなどで

あまり慎重な性格ではない事から、

彩との幸せを選んで入信を決めるバッドエンドにはなりませんように。

いや、ないとは思いたいけれども、100%信用し切れないんですよ…w

 

 

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ばらかもん 9話 感想|なんとなく堂々巡り?

 

 

前回でなるの父親に、自分の代わりに面倒を見てほしいと

託されたエピソードを反映させているためか、

動物園でなる(宮崎莉里沙)を肩車したり、公園で気にかけたりなど、

いつにも増して、清舟(杉野遥亮)の行為の節々に"パパらしさ"が垣間見えた所や。

島に来ても住民たちからは他人行儀な態度をとられる神崎(荒木飛羽)と対比させつつ、

東京では呼ばれない「半田先生」というあだ名が島では定着している辺りに、

清舟のもう1つの居場所がそこで徐々に構築されてきているのが

感じられた所は良かったんですが…

この2点以外を除けば、今回の話は全体的に「んん?」ではありましたね。

何と言うか…堂々巡りになってしまっているのかな?

 

個人的には、5話・6話前半・7話の内容を混ぜて

焼き直しされているように見えたんですよね。

だって…今回の「島に戻る」のくだりも、

なるとの会話で自分の進むべき道が見えてきたくだりも、

5話で、東京でなるたちとテレビ電話をして、

彼らの存在が創作活動の励みになっていると気づいたエピソードで描かれていますし、

「石垣」という作品を描いた事で、

清舟自らが「方向性が見えた気がした」とも既に語っているんです。

そして、7話の親が島に来る話では、清明遠藤憲一)と書道対決をする形で

自分では到底超えられそうにない父の偉大さを悟って不安になっていましたし…。

だから、今回で父の仕事ぶりを見ながら

「俺は…親父みたいになるのは無理だって思っちゃったんだよ」と言っているのを聞いて、

7話ではお互い"ライバル"として認め合ったのに、

また、父親=師匠を"世間に認められる書道家"の基準とする

考え方に戻っちゃうの?とも思えてなりませんでした。

 

これ…思うんですけど、6話の内容はどこかに回して、

7話での父から学びを得るエピソードを今回のエピソードに置き換えて、

その置き換えた話を5話と同時進行させても支障はなかったのかもしれませんね。

ややこしい言い方ですみませんが…(汗)

つまり、コンテストの関係で東京に戻ったつもりが、

清明からのお願いで、そのままホテルでの仕事を手伝うという流れにするんです。

で、父の作品に圧倒された清舟が、自分らしい作品が何なのかが分からなくなって

模索した結果、あの「石垣」に辿り着いて、島に戻る事を決断する…と。

 

どちらが子供の心を惹きつける字を書けるか競い合う対決は

それはそれで両者の個性が見えて面白かったですし、

防波堤で約束を交わすシーンも、男性同士ならではのロマンと固い絆を感じさせて

うっとり見入ってしまったんですけど。

よくよく考えてみたら、別に島での話じゃなくても良かったのかな?という気はしましたね。

今回の、清明が息子に、本格的に自分の手伝いをして欲しいと頼むのだって、

「石垣」を見て、息子が殻を破れたのを確信したから…が動機になっていても

おかしくはなかったと思います。

 

まぁ、あの内容を持ってきたのも、最後の清舟の衝撃発言も、

最終回に向けての準備も兼ねているからなのかもしれませんが…ちょっと強引でした。

6人をタイル状に並べながら「それぞれの未来は」という

テロップを表示させての次回予告も、物凄く最終回感が漂ってましたよね(笑)

清舟以外の人物にもスポットは当たっていましたし、

当初から「自分らしさとは?」をテーマに物語が紡がれてきたので、

それぞれがどの道を選択するのか?が本作のゴールになるのも妥当ではあるんですけど、

急激にクライマックスを匂わせて来たなぁ…って印象です。

 

でも、基本好意的に見続けている作品ですし、登場人物も愛しい人たちばかりなので。

最後まで本作を応援します!

 

 

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シッコウ!!〜犬と私と執行官〜 8話 感想|18歳で成人になったとは言えど…

 

 

三者目線で見ているから、今回の杏奈(幸澤沙良)の行動は

いや、その歳でそんな簡単に騙され過ぎ!とか、もう少し怪しまないと!とかって

ツッコみたくもなるんですが。

でも、去年4月から成人年齢が18歳に引き下がった背景を考えると、

これが逆にリアルなんでしょうねぇ…。

 

18歳なら、親の同意がなくてもクレジットカードが作れるし、借金だって出来るようになる。

つまり、大学生という若さでも、1人でやれる事が増えてくる。

杏奈は杏奈なりに、小さい頃から長年育ててくれた母親に

苦労をかけさせてしまったという負い目を感じている訳で、

既に30万円が返されなくて事態が大きくなっているのが分かっていても、

自分がバイトでガンガン稼げば、いつか失った分を取り返せるかもしれない、

もう"成人=大人"だからこそ、何かあっても母親を頼らずに

自分でなんとかしなきゃと言い聞かせていた部分があったんだと思います。

 

ただ…成人になったとは言えど、まだ社会に出ていない中での"なりたて"ですし、

親世代からしたら子供なのには変わりないんですよね。

ある意味「子供」なのは、法律を勉強し始めたばかりのひかり(伊藤沙莉)もそうで。

今回は、未熟さが残る杏奈に重ねるようにひかりの活躍を描き、

その対角線上にいる、杏奈の母親や小原(織田裕二)といった

人生経験豊富な人物の安心感と頼もしさも描いた事で、

大人になっても誰かに頼って良い、助けを求めたって良い…

そんな含蓄のある内容に仕上がっていた気がします。

 

シングルペアレントや実家暮らしの設定となると、

親が過保護で子供にポンとお金を渡したり、面倒臭い親に仕立ててクレームを言って

執行官たちを振り回したり…ってなりがちだと思うんですけど、

そういったベタな方向には持って行かず、

SNSでも簡単に金銭のやり取りが出来る現状も交えながら、

ちゃんと「成人になりきれていない人に潜む危うさ」

話を絞っていたのも見やすかったですし。

このタイミングで「こども六法」という書物を登場させてきた所も、

今回のテーマを表しているようでニヤリ。

また、「あの件ってどうなった?」が曖昧なままの結末も多い中、

投資詐欺をした先輩の前に警察が訪ねてくる描写を入れてきたのには清々しさがあり、

痒い所に手が届く感覚が残りました。

 

今回のゲストの幸澤沙良さんは、

某オーディション番組のグランプリの方だというのは存じ上げておりましたが、

演技をお見かけするのは本作が初めて。(その番組も帯ドラマも見ていなかったので)

どことなく幸薄系で、純白のオーラをまとわれていて…

何の悪意もないまま債務者となってしまった大学生としては

説得力を感じさせるキャスティングでしたね。

 

次回はもう最終回ですか…早いですねぇ。

いつか執行官になりたいです!と宣言した辺り、続編を作る気は満々ですね。

で、来週描かれる、栗橋(中島健人)の知り合いの子供連れ去り事件に関しては…

もしかして、"あの騒動"をモデルにしていたりするんでしょうか?

 

 

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転職の魔王様 8話 感想|天間さん、疑ってごめん!

 

 

天使vs悪魔の対決回でした。後者は正式には、魔王なんですけどね。

一癖二癖ある求職者に振り回されながら解決策を見出していく

いつもの流れとは大きく違う内容になっていましたが、

これはこれで、来栖(成田凌)の魔王様っぷりや、

いかにアドバイザーとして優秀なのかがより際立っていて面白かったです。

 

こういった、仕事観も手法も真逆の人物を2人用意し

比較しながら見せる描写は、本作含めたお仕事ドラマで、

特に「先輩と新人」の関係性なんかではよく見かけます。

なぜこの描写が定番化しているのかと言えば、

やっぱり、主人公の人となりを明確にするには手っ取り早いし、

視聴者にも分かりやすいからなんだと思います。

今回の場合だったら…求職者から相談されて、

相手のどこを見ているのか?どんな求人を提案するのか?

といった違いの描き分けが中心の話になっていて、至ってシンプルなんですよね。

 

よくよく考えてみれば、シェパードには個性豊かな社員が揃っているんですから、

もっとこの構成を早々に取り入れてみたら、掴みとしては抜群だったのかもしれませんね。

序盤の方は、来栖がなぜ魔王様と呼ばれているのかが

ぼんやりしている印象も多少受けましたし…。

いや、天間(白洲迅)を早めに登場させてもアリだったのかも?

 

天間に関しては、天使の「天」なんだろうけど

「間」は悪魔の意味合いも含まれているんじゃないか…とか、

魔王様と定評のある来栖が実際は神様であるように、

良い人風に見せておいて、実は会社の利益とイメージ重視で

求職者の将来はまともに考えていないんじゃないか…とか、

そんな感じでいろいろ勘繰りながら見ていましたが。

蓋を開いてみれば、確固たる信念は持っていれど、不器用さがまだ残る

真面目なアドバイザーだった事が明らかになりました。

何かしら裏のある役をよく演じられている白洲迅さんだけに、ここはちょっと意外で…(笑)

シェパードに仲間入りする展開も意外だったんですけど、

残り3話しか彼の成長過程を見られないと思うと、勿体なさもありますねぇ。

 

そして…求職者のオチ自体は、負のイメージがついていた職場に復帰するというもので

前回と同じではあるんですが、今回は納得出来ましたね。

天間があえて残留を進めたのも、実質フリーター状態だった石岡(飯島寛騎)への

鼓舞も込められているからなんでしょう。

3話の笹川(渡邊圭祐)のエピソードとも重なりますが…

本来の自分に向き合う行為を放置し、ハードルを上げ過ぎてしまうと、

周囲からの評価にギャップを感じて精神を病んでしまいがち。

2週間で辞めて来栖の勧めた会社に転職した所で、

自分自身を見つめられていない以上は長続きしないでしょうし、

それならいっその事謙虚になって、結果を出すために努力を重ねて

キャリアを積んでいった方が彼のためになる…天間の判断、私はそう受け取りました。

 

テンポは良く、恋愛仄めかし描写もなく、

主人公と彼を補う千晴(小芝風花)のキャラクターも引き立っていて、

今までの中で最もよくまとまった回だったと思います。

次回は引きこもり求職者を扱ったお話…ここも避けては通れない問題ではありますね。

 

 

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VIVANT 8話 感想|数字とお金の話ばっかり。

 

 

考察で盛り上がる視聴者もいれば、純粋に結末が気になるから見続ける視聴者もいて、

本作っていろんな楽しみ方があると思うんですけど、

今回の内容は、果たしてどう映ったんでしょうかね。

 

もし今までと変わらず「面白い!」「ワクワクする!」などの熱狂的な声が多いのであれば、

正直、世間とのズレを大きく感じてしまいそうです。

私としては、あの激動の展開漂う予告映像の割には…というズッコケ感が強かったです(汗)

 

うーーん…何と言うか、当初の頃を思い返すと、

話がしっちゃかめっちゃかしている気がするんですよね。

情報を詰め込み過ぎて、本来の面白味を削いだり、

テーマや設定がぼやけたりしてしまっているって言った方が近いのかもしれません。

 

例えば、前半20分くらいまでは、嘘発見器による取り調べで

乃木(堺雅人)の別班加入までや、自身が乃木憂助だと知るまでの過程といった

身辺にまつわる話が繰り広げられて行くんですが。

プチ新情報は加えられていたにしても、

基本的には、既に聞いた情報を1つ1つ詳細に掘り起こしているだけなので、

もう1人の"息子"であるノコル(二宮和也)との対峙よりも

おさらいっぽさの方が色濃く出て、話の流れが停滞しているように映って

退屈な印象を受けてしまうのです。

 

そして、頭を悩ませるのは後半の話で…

収支報告のデータやら、裏帳簿やら、お米の計算やら…

数字やお金をそんなに台詞化する必要ってあるのかな?って事。

データから真実を見抜く乃木の描写も含めて、

もはや某銀行ドラマを見ているかのような感覚でしたし、

はっきり言って、説明台詞のオンパレードで視聴後には疲れがドッと出ましたよ(苦笑)

えっと〜…テントって確か、日本へのテロを計画しているテロ組織なんでしたよね??

一瞬どんな組織かも忘れそうになるくらいの

ビジネス要素を盛り込んできた所もツッコミポイントではあるんですけど、

でも元々、孤児救済を本業としていたとするんなら、

じゃあ、いろんな場所を爆破する事で大怪我を負ったり、家族を失ったりして

悲しい想いをしている子供は別に良いんだ…って矛盾も生じてしまう訳で…

ここに来て、設定や展開の詰めの甘さが目立ってきたような気がします。

 

別班のメンバー4人は実は生きているんじゃないか?

乃木の言動には裏があるんじゃないか?

黒須(松坂桃李)だけを生かしておいた意味は?そして、彼は今どうしているのか?

前回の感想で書いた事と多少被りますが…気になる部分はいくつか残っているだけに、

おさらいや数字&お金で話を膨らませるよりも、いつものように"謎"を回収しながら

あっと言わせるラストを作って欲しかったです。

 

で、来週はなんと、19時から緊急生放送SP、

ドラマはその日に限り、21時半からの放送となるそうで…。

最終回の日ではなく、なぜ9話の日にこの特別編成を組んだのか、

そして、なぜわざわざドラマの放送開始時間をずらしたのかは、

多分、裏のバスケやラグビーの時間に合わせて丸被りさせようと意図したからなんでしょうね。

まぁ…大ヒット作品を生み出し(←それを言うなら、同局の他枠でも生まれてますが)、

高視聴率を叩き出してきた福澤監督が、今年で定年退職を迎えられるとの事で、

そのお祝いがしたくてあの編成なんでしょうけどねぇ…

視聴者の熱い要望に応えて、何かしらサプライズを用意する形で

恩返しをしたかったというよりかは、

何だか局自体が舞い上がっている感じがプンプン漂ってきていて

ちょっとモヤっている自分もいます。

 

以上の理由から…4話からはあった本作への視聴熱が、前回から徐々に薄れつつあります。

気まぐれ人間ですみません(苦笑)

 

 

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ハヤブサ消防団 7話 感想|東京旅行が夢のよう…(泣)

 

 

太郎(中村倫也)によるカメラ目線での独白シーン、再び。

カメラ目線と言えば、彩(川口春奈)の正体が明かされた4話でも取り入れられていたので、

この演出が今回もあるって事は、また衝撃を受ける話になるんだろうなぁ…と

少し期待しながら見ていましたが、

まさしく「えっ!?」と言いたくなるような真相でした。

 

自宅で放火が起こった時、犯人の乗っていた軽トラから

咳き込むような音が聞こえたと語る太郎。

犯人が誰かを視聴者に提示する際の見せ方が、映像作品ならではの味わいも感じさせつつ、

良い意味でニクいな〜と思わされました。

 

まず、ミステリーでは定番であろう「主人公に一番近い人物が実は裏の顔を持っている説」

にほぼ該当する勘介(満島真之介)の検証から始まるんですね。

結果的に彼が犯人ではない事が伝えられて、1人候補から外れたのを示した上で、

それ以降は洋輔(梶原善)→郁夫(橋本じゅん)→賢作(生瀬勝久)→省吾(岡部たかし)と

順番に検証する様子が描かれるんですが、

勘介の場合とは違い、この人は白なのか?黒なのか?が分からないまま

続々と画面が切り替わっていくんです。

その切り替わるタイミングも、エンジンがかかる音はあえて消した状態で

鍵を回すカットで何度も終わるっていうのがまた…

この中に犯人がいる緊迫感と同時に、こんなに楽しくて癒される消防団の中から

犯人が出て欲しくないというヒヤヒヤした感情に拍車をかけていた気がします。

 

私は考察が苦手なのはもちろん、純粋に真相を楽しみたかったので

深く考え過ぎない程度に本作を見ているんですが、

犯人があの人だと事前に特定していた視聴者も一定数いたのかもしれませんね。

そう言えばベンジンってよく知らないな…と思い立って後で調べてみて、

それから団員の普段の役職を公式サイトの相関図でチェックしてみて、

あぁそういう事か〜とようやく腑に落ちました。

 

何が恐ろしいかって、太郎も触れていた通り、

犯人だとバレても平然としている所なんですよね。

あの手のシーンって大抵は、「ただの憶測だろ!証拠はあるのか?」などと

感情的な態度をとったり、本性を見せたりするのがお馴染みだと思うんですが、

あっけらかんとし過ぎていて逆に怖いんです。

そして、その怖さの正体が分かりかけたのは、

犯人が東京に暮らしていた過去を語り出した時から。

どうやらIT革命を機に東京に憧れを抱くようになって、

若い頃に半年間上京して働いてみたは良いものの、

この街に潰されそうになる感覚を覚えるほどの挫折を経験したらしいんですが…

話を聞いていて思い浮かべたのは、彩の制作会社時代のエピソードで。

その後、「ありがたく俺らのエネルギーにさせてもらわんとな…」と

突拍子もない話をし始めた事で、

もしかして彼もアビゲイル騎士団の信者なのでは!?という確信に変わりました。

 

ラストで犯人が笑顔になった時に流れた主題歌の歌詞は

「♪命日もバースデーもないんだから」。

宗教について言及はなかったものの、少なからず、

俺の人生もうちょっと何かあるはず…と考えていた彼に与えたのが、

ハヤブサアビゲイル騎士団が乗っ取るきっかけ作りという"使命"だったんでしょうね。

で、使命を果たした今、団員たちに口を滑らしそうになった所を、

やけに後を追いかけるような感じで店を出て行ったお客さんに消されたと…。

なんで個室じゃなかったのかは監視員をつけさせるためで、

誰も声をかけるだけで追いかけず、立ち上がろうともしなかったのは

終盤のためだと思えば、それはそれで納得(笑)

 

東京駅、はとバス(なのかな?)での観光、東京タワー、

レインボーブリッジ、スカイツリー…と「東京=キラキラした大都会」を象徴する

観光スポットではしゃぐ団員たちの様子を描いて"夢"を見せてから、

郁夫に「なんで東京なんか来たんや!」と言わせる形で"現実"を突きつける。

このジェットコースターの展開が、今まで微笑ましく見ていた消防団のパートが

一気に絶望・どん底へと変わり果てる状況と重なって、余計にしんどかったですね。

太郎がハヤブサに帰ろうと決断するんだけれども、帰ってきたらもう時既に遅しで…

おじさま俳優の多さに慣れていた分、若者たちでごった返す異様さったらなかったです。

 

とにかく、犯人が明かされた事で、話が大きく動き出しました。

あとは、残っているパズルのピースがどうやってはめられていくのか?

無事にはめられるのか?の2点だけ。

先ほども書いたように、結末までの過程をただひたすら見守っていこうと思います。

 

 

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