2025年05月一覧

PJ 〜航空救難団〜 6話 感想|フラグが立ちまくりの回。

 

 

何だか、前回から本作の見え方が変わってきましたね。

教官と訓練生によるスポ根学園風ドラマから、

宇佐美(内野聖陽)の心情に迫るヒューマンドラマの装いになってきました。

 

教育停止を告げられ心神喪失状態だったさやか(石井杏奈)に補備を強要したとして、

パワハラ疑惑で告発されてしまった宇佐美。

これにより教育指導は一定期間自粛。

宇佐美自身はちっとも弁解をせず、さやかが辞退を申し出る事になったのは

俺に責任があると感じていたのです。

 

告発で改めて問題が浮上した事で、誰と接するにも、

俺の指導方法はやはり間違っていたんだろうか…と、

目線が下がり気味で思い悩む表情が何度も見受けられました。

 

そんな中でも、自宅にまで押しかけるほど

訓練生たちが自分を慕ってくれていると分かったら、一瞬でも嬉しくなるでしょう。

でも、あくまでも"教官"なので、訓練生たちの前で線を引かなければならない。

「感情に流されて動くような者を、部隊には送れない。」

宇佐美のために何とかしたい長谷部(渡辺碧斗)の思いやりは受け取りたいけれど、

宇佐美の言葉は、人命救助に関わる者として実に正しい。

ただね…長谷部が号泣しながら土下座した後何も言えなくなったのも、

3人が帰っていくのを優しい眼差しで窓から見守るのにも共感出来るんです。

可愛くてしょうがない訓練生たちですもん。怒れないですよ…。

教官としての気持ちと家族の一員としての気持ちが、せめぎ合っているように映りました。

 

その後も、事態が大きくなって処分となる可能性が浮上してからは、

訓練中の訓練生たちの前であえて屈伸や腕立て伏せをしたり、

「救え」の看板の近くで仁科(濱田岳)に電話をしたり。

宇佐美はこの時こう考えているのかも…と、彼の一挙一動に注目してばかりでした。

 

特に目が離せなかったのは、屋上でのくだり。

柵のない所から宇佐美が見下ろすシーンを上から撮るのなんて

力が抜けるほどの怖さがあったんですけど、

なんでこのカットなんだろうと意図を考えていたら、

彼が今立たされている状況と重なって見えたんですね。

パワハラ告発により、まさしくクビか存続かの瀬戸際にいる。

処分によっては教官どころか、最悪、社会人としての生命が絶たれるかもしれない。

もうこの辺りの感想は完全に妄想なので、軽く読んで欲しいのですが(汗)

そんな不安と戦いながら、長谷部に続いて端っこに座るのを引きで撮る所は、

長谷部も今、取り返しのつかない事をしてしまった…もうお終いだと

覚悟しながらその場所にとどまっている点で、ベクトルは違えど、

2人とも同じラインにいる事を表しているんじゃないかとも思えました。↓

「『人を救う資格』ってのが気に入らねぇな。じゃあ、その資格を持ってるのは誰なんだ?」

「本気で人を救うって、何だ?」

訓練生の気持ちに上手く寄り添えなかった自分を悔いる、

宇佐美自身への問いかけにも聞こえるこれらの言葉の後で飛び降り…

いや〜、昭和時代の熱血教師さながらの指導でした…。

 

既に名前を出した通り、告発者は長谷部だった訳ですが、

1人だけ深刻な表情を見せていたので分かりやすかったですね。

宇佐美大好きな彼がそんな事をしてしまうなんてちょっと信じられませんが…。

でも、それよりも気になったのは、当事者であるさやかが全く出てこない件。

連絡をとった形跡さえあれば、あそこまで事態が深刻にならずに済んだのに(汗)

 

一方で、同じくフラグが立ちまくりの仁科(濱田岳)のエピソード。

前回、妻と子供が災害に巻き込まれるんじゃないかとも思いましたけど、

よくよく考えたら、そのリスクが高いのは現場に出向く仁科の方ですもんね。

家族でテレビ電話、「大丈夫。ちゃんと帰ります。」「待ってます!」のやり取りは

いかにもな感じなんですけど…どうなんでしょう?

私が仁科でも、子供の声が聞こえたら助けたいって思っちゃいますね…。

 

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PJ 〜航空救難団〜 5話 感想|決して悲しいだけじゃない。

 

 

ああ…やはり、さやか(石井杏奈)は辞退してしまうのね…。

補備があると聞いて、でも提供バックでは

「今までありがとうございました!」と言っていたので、

早朝の単独行動で周りの人々に迷惑をかけてしまった罪悪感から、

自ら辞退を申し出る展開になるのかもしれないと思っていたけれど…

想像より少し前向きな形で終われたにしても、仲間が1人減ってしまうのは寂しい。

このドラマは基本的に予想を覆す事はなくて、

きっとこうなんだろうな…と思ったら大体その通りに行くんですよね。

それで言えば、線状降水帯のニュースをチラッと見てから病院を出た

仁科の妻・芽衣黒川智花)と赤ちゃんもフラグが立ちまくり。

川の氾濫とか何とか言ってましたが、自然災害に巻き込まれる予感しかしません(汗)

赤ちゃんも生きてくれると良いけどな。

まぁ、話題をさやかに戻すとして…

 

終盤の、さやかが施設を去ってから、宇佐美(内野聖陽)と訓練生たちで

最後のランニングをするまでの一連の流れは感動的でした。

「心を救え。世のため。人のため。国のため。道のため。」

彼女が言葉を発するたび挿入された、鉄棒、高い建物、講義室、プールのカット。

人はおらず場所のみを映したカットだったものの、

夕暮れをバックに宇佐美と訓練生たちが全力で向き合うシーンを毎回見てきただけに、

1つ1つの場所ごとに光景が蘇ってくるようでした。

特にプールはね…さやかが壁を乗り越えた場所だっただけに、色濃いです。

そして、ランニングが終わって、最後のお別れは敬礼で。

王道な作りではありますが、1人ずつ言葉を贈るという

ベタ臭い展開を入れてこなかった所は潔かったです。

敬礼している表情だけで、感謝の意は伝わりますからね。

 

さやかだって本当は全員で卒業したかっただろうし、

みんなもそうしたかった気持ちは今も持っているだろうけど。

「♪挫折の日々は色づくため 全部モノクロ」という主題歌の歌詞にもある通り、

決して悲しいだけの別れじゃないと思いたい。

その歌詞と重ねられたのは、訓練生たちによる円陣のシーン。

最終回辺りでも、別の場所で活躍している彼女が見られると良いなと思います。

 

今回は他にも、宇佐美が初めて繊細さを見せる姿が印象に残りました。

さやかには前夜、いつも通りの鼓舞をして励ましたけれども、

沢井(神尾楓珠)に「主任教官のせいじゃないですよね?」と言われて以降、

もしかして俺のせいなのかな…と不安を見せたり、その不安からか沢井にビンタを要求したり、

さやかが無事病院に搬送されても病院の方角を見て気にかけていたり、

終いには「俺のやり方、間違ってんのかなぁ…」と堀越(宍戸開)に吐露したり…。

大らかでパワフルな宇佐美から初めて"弱さ"や"迷い"が見えたのが、

人間臭さを感じて、ちょっとした驚きもありました。

病院パートで仁科(濱田岳)が宇佐美の事を繊細だと言っていた意味が分かりましたよ。

そんな葛藤をしている中でも、怪我を対処しようとしていたさやかの気持ちは

しっかり読み取るし、どんな時でも寄り添おうとするし…

「心を救う」を体現する教官として、今回でより魅力度が上がった感じです。

 

毎回、一種の学園ドラマのような熱さが個人的には久々な感覚で、

そこに惹かれて見続けてきた訳ですが…

仁科の発言を聞くと、SP版「教場」じゃないですけど、

仁科や同期に近しい?中林(高岸宏行)が訓練生だった頃のエピソードを、

パイロット版扱いの2時間SPか

TELASAのオリジナルエピソードで見てみたいとも思えましたね。

前者に関しては、テレビ朝日で2時間SP→連ドラ化というケースは最近ない記憶ですし、

後者の方は、若手キャストが主演のパターンが多いですが。

あくまでも、エピソード0も見てみたいというほんの興味心です。

 

 

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しあわせは食べて寝て待て 7・8話 感想|理想と現実の狭間で

 

 

感想を書く他のドラマの録画も溜まってきているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m ※しばらくテンプレです

 

7話(5/13放送分)

 

「出ていけたら、絶対帰ってくるかと思ってたんですけど」「けど………」

その後の言葉が詰まる弓(中山ひなの)を見て、食らってしまったな…。

 

バスが来るまでお見送りしてくれたのはさとこ(桜井ユキ)だけだったけれども、

出て行く前に、父がよく喋ったり、母が娘の好物を出したりしながら

あの家族なりに祝ってくれたのかもしれない…という想像は出来る。

私は実家暮らしで、家を離れるという経験はまだしていないけども、

ウザく思えるくらい当たり前にあった日常をもう味わえないと知った途端、

急に懐かしく感じてしまう気持ちも何となく分かる。

私もね…一人暮らしに憧れはあるけど、何やかんやで実家大好きなので…

いざ離れるとなったら本当に寂しくなっちゃうかもなぁ。

 

そんな弓の様子を見て、バスが出発するのを見届けたのを機に、

団地の部屋をもらおうと決心したさとこ。

しかし決め手は他にも考えられて…

例えば、1話での鈴さん(加賀まりこ)と同じようなアドバイス

相手に贈っていたのに気づいて、紆余曲折ありながらも前向きな変化を実感出来た事。

昼寝から目覚めたら、体力的に移住を断念せざるを得なかった辛い出来事もあってか

世界に置いてけぼりにされている寂しさをより強く覚えていたのが、

ある日ベランダでの鈴さんと司(宮沢氷魚)の会話が聞こえてきて、

ささやかな幸せを感じたまま再び眠りにつけた事。

唐さん(福士誠司)たちとの会食、

ウズラさん(宮崎美子)と青葉(田畑智子)とのティータイムなど、

人間関係の広がりに刺激をもらえた事。

そして、出会いと別れの季節であり、新しい物事に自然と挑戦したくなる春だった事。

さまざまな要因が、さとこの心を突き動かしていたんじゃないかと思います。

 

ウズラさんと青葉のティータイムのエピソードは微笑ましかったですね。

みんなでドライフルーツを選んで美味しい!って喜び合った瞬間は

初対面とか年齢の壁を全く感じさせなくて、ただただ"友達"の空間に包まれていました。

「どこかでばったり会うかもしれませんね」そんな再会が出来たら素敵ですよね。

青葉の言葉選びからも誠意や思いやりが伝わってきて…

この3人ならまた今回のような時間が訪れそう。

 

暖かくなり始める春の季節とリンクして、

大人になっても日常に彩りが増していくような出会いがあるんだなぁ…と

ほのぼのしながら見終えようとしたら、最後の最後にピリッと冷たい風が吹く展開が。

娘は部屋の話を聞かされていなかったんですね。

お金が絡んでいるだけに、一悶着ありそうですね…。

 

 

8話(5/20放送分)

 

今回は、さとこと惠子(朝加真由美)、鈴と透子(池津祥子)の

2組の親子の話が描かれました。

 

まずは、鈴と透子について。

団地の建て替えって、1部屋2000万円もかかるんですね。

前回の時点でも、もらったからには住み続けなければならない責任感は感じつつ、

いろんな人との出会いや新しい生活を始める様をそばで見てきて、

ここでの暮らしなら、この先も何かに挑戦できるかもしれないという

さとこの変化が見られた訳ですが、

団地に長く住むという事は思ったよりも大変なんですね…。

 

しかしこのドラマ…基本温かさに包まれる物語ではあるんですが、

現実的な側面は以前から描かれてはいたんですよね。

"普通に"暮らしているはずでも、栄養を意識した食事をするには野菜の物価が高い、

団地の壁が薄い故に騒音問題でストレスが生まれやすい、

「団地に住む住人たち=アットホームな環境(コミュニティ)」というイメージを利用して、

言葉巧みに騙して町内会に入らせようとする動きなどなど…いろんな壁にぶち当たりやすい。

長く生きていれば老後問題もあります。

ぶち当たった壁に真正面から向き合うと心がしんどくなるから、

人との関わりやご飯で時折癒しをもらい、

そうして気を紛らわせながら少しずつ前を向こうとしている。

その描写は一貫して行われていたと思います。

 

話が親子から脱線したので戻すとして…

建て替え費用に2000万円かかると知ってからはあっさり引き下がり、

今度は老人ホームを勧めてきた透子。

鈴は鈴でここでずっと暮らしたいと主張するのです。

老人ホームに行ってしまったら自分の味で食べられなくなる…は確かに、

食事や料理を日常の幸せとしてきた人にとってはキツいし、

何より「高齢者はこうあるべし」みたいな固定観念を押し付けられているようで辛い。

双方自分なりの考えはしっかり持っていて、それが他人同士なら共有して次に行けるのに、

肝心の肉親となるとすれ違いが続くばかりなんですよね…。

 

すれ違いは、さとこと惠子もそう。

私はドラマを見る時、年齢が近そうな主人公につい感情移入してしまうのですが、

ウズラさんの「お母様はお優しい方なのね」というハッとさせられる発言を聞くまで、

親心からあんな事を言っているんだとしても、

なんで娘の話を聞かず否定してばかりなのかな…と思っておりました。

餃子、酢豚、ハンバーグ、エビグラタンという脂っこい組み合わせは、

幼少期のままごとから来ていたんですね。

でも、さとこをいくつだと思ってるんだと心の中でツッコんでしまう私は、

親を経験した事がないからそんな気持ちになってしまうんでしょうか。

「丈夫に産んであげられなくて……」と呟く母親の背中が切なかったです。

娘の病気がいまだに受け入れられない、

娘が元気でいて欲しいという願いが強くなるあまり、現状から目を背けてしまうから

いつもあんな事を言ってしまうのは理解出来たかな…。

 

透子から母の世話をして欲しいと大金を渡され、

ヤングケアラーだった過去がフラッシュバックしたのか、長い旅に出てしまった司。

さとこと鈴は、小豆粥を一緒に食べる。

2人の食事の様子を後ろから撮っているカメラワークに、

司がいなくなってしまった事で心にぽっかりできた穴を、2人で共有して埋め合っていく様を

そっと見守ってくれている温かさを感じさせました。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 4話 感想|やはりドラマチックには行かないか…。

 

 

前回も少し引っかかった部分はあったものの、

感想で触れておきたいとまでは思わなかったのでスルーしたんですけど…

今回ばかりは、勇菜(吉川愛)が救難団を取材する必要性に疑問が湧いてきましたね。

 

彼女に対する第一の感想は「どうしてそこまで取材にこだわるんだい?」でした。

1人だけハイキングみたいな格好をしているのに、

ヘトヘトでまともに歩ける状態ではないのに必死にもがこうとするし、

訓練生たちが登っている崖にも登ろうとする。

宇佐美(内野聖陽)も止めていたけれど、一人前の救難員になるべく

普段から厳しい訓練を受けている訓練生とは体力も筋力も違うんだから、

彼らについて行くなんて至難の業だろう…と(汗)

ハイキングが趣味の人でも難しいと思うんですよね。

あそこまでついて来れたのでかなりの根性はありますし、

そばに宇佐美がいたから大事には至りませんでしたが、

下手したら二次災害を引き起こしかねません。

 

まぁ…「あんなの、普通の人には出来ないよ」

「1人じゃ出来なかった事も、仲間となら乗り越えられるのかも」と終盤で母に言っていたように、

救難員について徐々に学んでいく・知っていく形で、

勇菜が同じく知らない立場である視聴者に情報を届ける

役割を担っているんだろうというのは分かるんですけど。

前者に関しては、日々の訓練を見ているだけでも伝わってきますし、

後者に関しては、訓練生たちが挫折しかけた時に

宇佐美がみんなで協力し合うよう適度に助言を入れているので、

あの状況での存在意義をあまり感じなかったんですね。

以前は父に理解を示さなかった勇菜が、取材を通して

ソファで腹筋するくらいまで影響を受けて、父にも優しく接するようになった。

そんなに変われたんだから、個人的には取材は

前回(今回のアバン部分)まででもう十分じゃないかと思っちゃいます。

張り切り過ぎて体に支障が出る前に、そろそろ資料を調べたりして

論文執筆にとりかかり始めた方が…なんて、余計なお世話ですけどね(汗)

もう1つ言えば、沢井(神尾楓珠)と恋愛の方向にも走って欲しくないかな〜。

 

勇菜について思っていた事を大体書けたので、ここまでにしておいて。

今回は山岳総合実習なのもあって、ガッツリ訓練の内容でしたね。

あのロケーションは…CGやスタジオ撮影では誤魔化しが効きませんね。

ドラマの展開的に最後は上手く行くんだろうと分かっていても、

実際にある山だからこそ、7人全員でゴール出来るのかとドキドキしながら見守っていました。

撮影はどうやって行われたんでしょう。

何日間に分けたのか?一定の時間を置きながら続けたのか?

崖に登る役者さん方の大変さももちろんですが、

カメラマンや照明さん、音声さんも相当苦労されただろうなと…。

 

物語自体は、人間と同じ重さにしているであろう人形を置きに行っている

教官たちを想像したり、あの芝居がかった演技を

毎年教官たちで打ち合わせして行っているのだと思うとじわじわ面白かったり。

白河(前田拳太郎)が誰かの助けが必要となった際に、

前回でいつも彼を気にかけていたランディー(草間リチャード敬太)が一番に名乗り出た所で

前回との連続性を感じてグッときたりと

見所はいくつかあって、今までの回想も含めたりなんかして、

(全9話だと想定して)折り返し地点突入前らしい"まとめ"に仕上がってはいたんですけど。

今回は内容が内容なので、話を追っていくにつれて、

こんなに体が限界な状態の中で救助者を探してくれて、

しかもそのしんどさを悟らせないように、救助者の命を守る事を最優先に

平静を装って対応して下さりありがとうございます…という

感謝の気持ちになっちゃったと言いますか、

救難員の立場を客観的に見ちゃっている自分がいましたね。

万が一私が山で重症になって救助された際には、しっかりお礼をしなきゃなと。

彼らを見ていると、山の恐ろしさを甘く見ている軽装登山者にイラッともしてきます(笑)

そういう人たちにはお金を倍とってくれても良いんですよ。

 

ラストは、とうとう脱落者が登場という事で…

いや〜、よりによってあの人か…ああ…と思ってしまいましたね。

本作がとことん熱血&王道青春系の作品で、

からしたら新鮮で一周回って真新しく映っていた分、

全員で合格する事を密かに望んでいたのですが…やはりそうドラマチックには行かないみたいです。

次回予告にも一切出てこない徹底ぶり。

退学届を出されて巻き返そうとする「教場」のようには行かないか…。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 3話 感想|教官と訓練生で泥んこ相撲。青春!

 

 

まだ3話ではありますが、私が本作を見ながらいつも「良いなぁ」と心動かされる時って

大抵、夕焼けのシーンなんですね。

今回の場合は、宇佐美(内野聖陽)と白河(前田拳太郎)を筆頭に、

教官対訓練生たちで服が泥まみれになりながらの相撲。いや〜…青春でした!

夕日をバックに、お互い本音をぶつけ合い全力で戦っている姿を見ると、

王道を通り越してもはや新鮮といいますか。

境遇や環境は違えど、一人前の救難員になる事を目指して、みんなで何かを学び

みんなで助け合い、みんなで目の前の物事に打ち込んでいく…。

嫉妬や足の引っ張り合いもしない、

同じ志を持った仲間が1つの場所で暮らしているという事が、

社会人の私からしたらある意味非日常みたいなもので、

彼らの真っ直ぐさが刺さって魅力的に映るのかもしれません。

 

「あらら、汚れちゃったヒーロー」と宇佐美が煽っていたけれど、

草が生えている場所もある中であえてぬかるんだ土で相撲をとったのは、

完璧主義であろう白河に、ヒーローは最初から強い訳ではなく、

弱さを自覚して乗り越えてこそ真のヒーローになれるのだと

教えたかったからなんでしょうね。

宇佐美関連でもう1つ言えば、本物の海に飛び込む二度目の訓練で、

派手に登場するのが大好きな人間なのにもかかわらず、

今回はヘリコプターからあえて降りなかった所も印象的でした。

訓練生たちが成長した瞬間を、ずっと見て噛み締めたいんですよね…分かります。

 

けれども、そういった部分部分のシーンにはうっとり見入っても、

内容全体を踏まえてみれば…白河のトラウマ描写がこれまでの2人と比べたら弱かったような?

やや説得力に欠けていたような?そんな気がしないでもなかったかなと。

白河がヒーローになりたいと思ったきっかけは、少年の頃に参加した相撲大会で優勝して

弟や妹(みたいな存在)たちからそう呼ばれた事から。

で…今回トラウマとして描かれたのは、さやか(石井杏奈)がプール訓練で溺れた際に

足がすくんで助けに行けず、

また同じ失敗をしてしまうのではないかと不安に襲われていた事。

私の中ではこの2つがあまり結びつかなかったんですね。

 

だって、あの時は彼女とバディでもなかったですし、

状況的に助けられる人が自分しかいないにもかかわらず

ただ見ていただけだった…なら分かるんですけど、他の訓練生たちや教官もいましたし。

ヒーローはヒーローでも、少年の頃に"お兄ちゃん"として

小さな子供が困っている所を助けた経験を何度かして

ある日誰かからそう呼ばれたのではなく、

何か大成を果たして周りの人から称賛される意味合いから来ているので…。

これ以上の言い方が出てきませんが、

そこまで自分を追い込むほどなのか?とは思ってしまったのでした。

 

描写が弱いと思うのには他にも原因があって、

今回は宇佐美とその家族絡みのエピソードが

いつもより多めに盛り込まれていたのも関係しているのかもしれませんね。

「家族」で白河と対比させていたのでしょうか?

いやでも…宇佐美の家庭パートはほとんどが家族内で、

本筋とは独立した形で展開されていっていましたし、

白河の家族の話は沢井(神尾楓珠)にしか伝えていなかったので…

特に対比にもなっていなかったような(汗)

結果的に、話の進みの遅さも招いていた気がします。

 

沢井、さやか、白河と、ここまでは1対1で向き合う

熱さ全開青春感強めの1話完結型が続きましたが、

次回は少し味変して、沢井が12年前に救出出来なかった

父・上杉の息子である事にも触れるようです。

面接時にてっきり知っているもんだと思っていたので、気づいていなかったのは意外でした。

苗字が違うので…まぁ確かにピンとは来ないのか。

 

しかし、個人的にはそのエピソードが現在にもたらす影響よりかは、

宇佐美の膝の方が気になります。いつか絶対大ごとになるでしょ…。

 

 

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しあわせは食べて寝て待て 5・6話 感想|しあわせは団地で長く…という訳には行かない?

 

 

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5話(4/29放送分)

 

「ああ、まだ続くのかぁ…としか思えなくて。」

父親は蒸発し、母は仕事に出ているがために祖母の介護をせざるを得なかった

ヤングケアラー時代の描写はされていなかったものの、

そう言いながら遠くを眺める司(宮沢氷魚)の表情を見ていれば、

当時、彼がどれだけ、出口の見えない暗闇を彷徨い続けているような

絶望的な状況に立たされていたのかは何となく頭に浮かんでくる。

「家事はもう、一生分やってしまいました。」

「自由でいないと、自分が保てないんですよね。」

子供の頃からずっと誰かを"責任持って""世話する"日々が続いていたから、

そこから解放したい気持ちもあって野宿もしていたのでしょう。

 

司の過去を聞いて、元々半分に分けていた栗ご飯の栗をあげようとする

さとこ(桜井ユキ)の優しさに癒されます。

ささやかだけど彼の心細さを想ってくれているのが伝わる、可愛らしいシーンでした。

 

相手の体の調子が良くなるようにとお裾分けしたスープジャーは

ドアノブにかけて返してね…というくだりは、鈴(加賀まりこ)の受け売りだった。

自由でいたかった司は、鈴と出会ってからは楽しそうな表情をしている。

なんで鈴のお手伝いを今でも続けているのか?という理由には

家賃みたいなものだからと答えていたけれど、

多分、鈴がかつて、司といると毎日楽しみがあると言っていたのと大体同じで。

司は司で、何気ないやり取りや会話をして笑い合うという事が、

親も家におらず、本来友達とも遊んでいるであろう学生時代では

介護もあって出来なかった分、今とても幸せに感じていて、

居心地の良さを覚えているのかも…ですね。

 

柿そのものはお腹を冷やすけれども、

お日様に干したら、その効果は和らぎ消化吸収を助けてくれる…と言って

渡してくれた干し柿は、ちょっと比喩にも受け取れました。

人は日光を浴びると、心が穏やかになりますよね。

逆に、「暗い感情は、一度芽生えると中々消えない」という言葉もあったように、

何か傷つく出来事が積み重なるとどん底まで落ちていく。

柿は人に置き換えられるし、お日様はそのままの意味もありますが、

司と鈴の出会いエピソードを聞いて、人との関わりも表しているようだな…と思えました。

 

ちょっとずつの優しさが、人を変えていく…をコツコツと描き続けています。

ストレスが溜まりやすい現代社会だからこそ、

こんなドラマがあっても良いよね…と思える作品です。

 

 

6話(5/6放送分)

 

八つ頭(西山潤)と反橋(北乃きい)の出会い。←ひらがなが入ってたんですね

八つ頭は確か4話の副業エピソード、反橋は2話終盤の梅ジュースのくだりで出てきて、

それっきりでしたよね?

彼女に関してはたまたまスーパーで会話しただけの、まだぽっと出くらいの出番でしたし。

今回までにもう少しそれぞれの描写があったら、2人が意気投合するのも

素直に、良かったねぇ…の気持ちで見られたのかもしれません。

描写不足の印象があって、感情移入したくても中々し切れない感じはありました。

 

でも、心を閉じていた2人がいつしか気の合う関係性に…という人間模様を見るのは好き。

社会と反りが合わず家に5年引きこもっており、

幸せになるイメージも湧かないという八頭と、

本当はベジタリアンに興味があるのに、手作り料理にこだわる母とお肉大好きな弟のために

我慢して食事を合わせなければならない反橋。

彼女からしたら、職場でも家庭でも遠慮しがちの毎日で、

自分の本音を聞いてくれた所に安心感を覚えたんだろうなというのは分かるんですが、

彼がなぜ反橋となら話せるのかは、勇気を出して悩み事を話してくれた彼女に、

自分と重なる部分があったからなのかも…ですね。

司の周りでは、もう反橋はガールフレンドになってしまって(笑)

まさか一緒に移住しようという話になるまで、関係が進展しているとはびっくりでした。

 

前半はそんな2人の話で展開されていったので、今回はスピンオフに近いのかな?と思ったら、

中盤からはさとこの移住思案エピソードも描かれました。

個人的には鈴よりで、移住は何だか寂しくなります…。

団地を通して幸せが広がっていく物語なのだと勝手に思っていたから、尚更ね。

だから、鈴が「田舎より街中の方が便利よ」

「ちょっと行ったら天然温泉がある」と言っていたのも、

ああ、いなくなって欲しくないんだろうなぁというのがすぐに分かりましたが、

さとこはさとこで、鈴にそう言われて、移住が難しそうな体調になっている事に

より情けなさを感じてしまっているのも伝わってくるのです。

でも…さとこの「何かに挑戦出来る自分でありたい」という気持ちを応援したくなるのも事実。

昔の彼女なら、私なんて…みたいな固定観念が優先して、

新しい事に手を出す前に諦めていたのを考えるとね…。

 

後書きたい事としては…そうそう、まさか高麗(土居志央梨)が引っ越してしまうとは。

団地は団地ならではの問題がある訳で、人付き合いが良い、自然豊かである反面、

騒音や、人付き合いを重視するが故の作業環境の柔軟性の低さも浮上してくる。

がーーー がっ がっがーーのいびきは、いくら昼間でも確かに耐えられませんね(汗)

そう言えば前回の弓(中山ひなの)の自宅でも、

団地って部屋が狭い・部屋数が少ないのかな…と思いながら見ていたなぁ。

小鳥のさえずりを聞きながら伸び伸びとイラストを…なんて、ファンタジーには行かないか。

ここまで幸せの伝播を描き続けてきただけに、

団地暮らしの欠点にも触れてきた事が意外で、逆に好感が持てましたね。

生きていく中で悩まされているのは、何も物価だけじゃないですね…。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 2話 感想|「人に頼る」を学ぶ

 

 

自分がその訓練の補備でなかったり、同期に励まされたりすると

頑なに「女性だからと思われたくない!」と突っぱねてしまう藤木さやか(石井杏奈)の回。

男女にこだわり囚われ過ぎているのは自分自身じゃないか?と思いながら見ていましたが…

機体にアンニュイに寄りかかったポーズをして欲しいと言われたら、

女性だから舐められていると感じるのも無理ないのかな。

 

女性初の社長。女性初のパイロット。…もっと昔なら女性初の裁判官も。

男性社会の中に飛び込もうとすればどうしても目立ってしまうし。

ましてやPJの場合なら、体力や忍耐力を必須とする職業だから、

訓練を通じて男女の体の作りの違いは浮き出てしまうし、

比較されやすくもなってしまうんですよね。

…まぁ、彼女自身もそれは薄々実感していた訳だから

過去に水泳で上位の成績を収めていたんでしょうけど、

整備士時代のトラウマも含めて、そういった経験の積み重ねが

いつしか自分の心の壁をガッチガチに固めてしまっていたのかもしれません。

 

そんな彼女の心を、今回はどうやって「救う」のか?

再び真正面から宇佐美(内野聖陽)が向き合うのか、

はたまた、女性操縦士の森野(野村麻純)の出番を増やすのか

気になりながら見ていましたが、

なるほど…前回を機に殻を破ろうとしている最中の沢井(神尾楓珠)とともに

"一緒に"課題を乗り越え成長する機会を与えて、

宇佐美は一歩引いた所で見守る展開になるんですね。

 

宇佐美は沢井に「脱力」を教え、さやかには「心をやわらかくして人に頼る」を教える。

スマホも外出も禁止!な、一日中宿舎生活を強いられるような

厳しい環境なのかと思っていたんですけど、

(多分許可制で)夜に外出しても良いし、ゲームセンターに行っても良いんですね。

だったら、利用出来るものは適度に利用しちゃった方が心に余裕が生まれそう。

プールでのバディ再試験で交わした2人のハイタッチがね…

パチンッ!と大きく響く音が、あの日をきっかけに2人の絆が

いかに強くなったかを物語っていてグッときちゃいました。

 

宇佐美も宇佐美で一歩引いただけでは終わらず、途中差し込まれた職員会議のシーンでも

「要救助者から見れば男女は関係ない」

「あの時歩き続けたのは藤木だけだった。俺は藤木の底知れない精神力を感じた」と

彼女の強さを認めて尊重している上で、男性と同じ条件の訓練を課しているという

意図を明確に知れたので、終盤の熱さ全開の声がけもより魅力的に映ります。

確かに、性別は関係ない…私女だから助けられませんとか言われても、

じゃあなんで救助の仕事に就いたの?という話になってしまうし。

変な事を言ってしまうけれども、

「男性だから」「女性だから」自然災害の度合いが変わる訳でもなく、

自然の前では皆平等なんですよねぇ。

 

今回は沢井との成長、宇佐美の鼓舞の二段階展開に魅せられたお話でした。

そして、見てきて思うのは…女性だから舐められていると思い込んでいるさやかや、

日本人なのに見た目で判断され外国人だと思われてきたランディー(草間リチャード敬太)や、

次回描かれるであろう、ヒーローになりたい白河(前田拳太郎)など、

本作ってもしかしたら、「こうならなきゃいけない」「こうありたい」という

自分の中で固めてしまっていた壁や固定観念を払拭していく物語なのかもしれませんね。

 

 

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