2025年05月一覧

PJ 〜航空救難団〜 2話 感想|「人に頼る」を学ぶ

 

 

自分がその訓練の補備でなかったり、同期に励まされたりすると

頑なに「女性だからと思われたくない!」と突っぱねてしまう藤木さやか(石井杏奈)の回。

男女にこだわり囚われ過ぎているのは自分自身じゃないか?と思いながら見ていましたが…

機体にアンニュイに寄りかかったポーズをして欲しいと言われたら、

女性だから舐められていると感じるのも無理ないのかな。

 

女性初の社長。女性初のパイロット。…もっと昔なら女性初の裁判官も。

男性社会の中に飛び込もうとすればどうしても目立ってしまうし。

ましてやPJの場合なら、体力や忍耐力を必須とする職業だから、

訓練を通じて男女の体の作りの違いは浮き出てしまうし、

比較されやすくもなってしまうんですよね。

…まぁ、彼女自身もそれは薄々実感していた訳だから

過去に水泳で上位の成績を収めていたんでしょうけど、

整備士時代のトラウマも含めて、そういった経験の積み重ねが

いつしか自分の心の壁をガッチガチに固めてしまっていたのかもしれません。

 

そんな彼女の心を、今回はどうやって「救う」のか?

再び真正面から宇佐美(内野聖陽)が向き合うのか、

はたまた、女性操縦士の森野(野村麻純)の出番を増やすのか

気になりながら見ていましたが、

なるほど…前回を機に殻を破ろうとしている最中の沢井(神尾楓珠)とともに

"一緒に"課題を乗り越え成長する機会を与えて、

宇佐美は一歩引いた所で見守る展開になるんですね。

 

宇佐美は沢井に「脱力」を教え、さやかには「心をやわらかくして人に頼る」を教える。

スマホも外出も禁止!な、一日中宿舎生活を強いられるような

厳しい環境なのかと思っていたんですけど、

(多分許可制で)夜に外出しても良いし、ゲームセンターに行っても良いんですね。

だったら、利用出来るものは適度に利用しちゃった方が心に余裕が生まれそう。

プールでのバディ再試験で交わした2人のハイタッチがね…

パチンッ!と大きく響く音が、あの日をきっかけに2人の絆が

いかに強くなったかを物語っていてグッときちゃいました。

 

宇佐美も宇佐美で一歩引いただけでは終わらず、途中差し込まれた職員会議のシーンでも

「要救助者から見れば男女は関係ない」

「あの時歩き続けたのは藤木だけだった。俺は藤木の底知れない精神力を感じた」と

彼女の強さを認めて尊重している上で、男性と同じ条件の訓練を課しているという

意図を明確に知れたので、終盤の熱さ全開の声がけもより魅力的に映ります。

確かに、性別は関係ない…私女だから助けられませんとか言われても、

じゃあなんで救助の仕事に就いたの?という話になってしまうし。

変な事を言ってしまうけれども、

「男性だから」「女性だから」自然災害の度合いが変わる訳でもなく、

自然の前では皆平等なんですよねぇ。

 

今回は沢井との成長、宇佐美の鼓舞の二段階展開に魅せられたお話でした。

そして、見てきて思うのは…女性だから舐められていると思い込んでいるさやかや、

日本人なのに見た目で判断され外国人だと思われてきたランディー(草間リチャード敬太)や、

次回描かれるであろう、ヒーローになりたい白河(前田拳太郎)など、

本作ってもしかしたら、「こうならなきゃいけない」「こうありたい」という

自分の中で固めてしまっていた壁や固定観念を払拭していく物語なのかもしれませんね。

 

 

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波うららかに、めおと日和 2話 感想|ほのぼの可愛い2人…♪

 

 

木曜日のドラマ「PJ」は好んで見ていますが、

その後に始まる本作も、2人の初々しさや可愛らしさ、

ほのぼのした雰囲気に引き込まれてしまっています。

感想は初回を見た時から書きたいなとは思っていて、結局書きそびれて…

木曜日のドラマ感想を2本ともは難しそうだから

こちらは視聴のみにしようかと考えていたんですけど、

2話を見て、やっぱり書こうと決意いたしました(笑)

 

昭和初期だからこそ楽しめるラブコメディですよね。

瀧昌(本田響矢)は海軍で航海中だから、

結婚式に参加する事は出来なかった(その代わりに額縁入り写真が飾られた)。

なつ美(芳根京子)と初めて顔を合わせたのは

夫婦になってから数日後…という背景から始まるお話。

今の時代じゃとても考えられない馴れ初めです。

 

結婚どころか、出会って間もない2人だから、

正式に夫婦にはなっているのに夫婦である実感がまだ湧かない、

言うなれば付き合いたてのカップルみたいな関係性に見えるのも頷けますし。

当時は"自分らしさ"を大事にする令和とは違い、

率直に思った事を口に出すのは恥ずかしいとされていた時代だからか、

2人お互いにいろいろ感じたり考えたりしていても、中々上手く気持ちを伝えられない所も

スッと受け入れられるのです。

現代の設定だと、コミュニケーションの手段も発達してきているのもあって、

あまりにもすれ違い展開が続くと、

早く伝えちゃいなよ!とじれったくなりそうですからね…(笑)

 

そういう時代だからこそ、2人の心の声と実際の言動のギャップの強さが

本作の魅力の1つになっていて、

今回は心の声が多用されていたお陰でより面白く見られました。

瀧昌で言えば、「な…なんだこのかわ…かわい……かっ!」

なつ美で言えば、「(瀬田に言われた事を)嫌だ、思い出しちゃった!」が特に好き。

 

瀧昌の不器用っぷりは凄くて、普通に会話している時は紳士で

愛する人を守るためなら…みたいな忠誠心ある頼もしい人に見えるのに、

心の声や海軍で深見(小関裕太)といる時は

見た目よりも少年っぽくなる所が良いんですよね。

瀧昌の真面目さが、プライム帯ドラマ準主役(相手役)に大抜擢され

まだ初々しさのある本田響矢さんとリンクしています。

想像以上に適役なので、今後ブレイク間違いなしな俳優さんな気がしています。

「王様のブランチ」での物件コーナーだったか、そこでの天然発言も面白かったですしね(笑)

 

で、芳根京子さんは…まるで春のような方なんですよね。

もう何年も前から作品に引っ張りだこなのに、

主演をやられるたび、なんで毎回「初主演です!」というフレッシュ感が出せるのか。

シリアス作品でもお見かけしたいと思う事は時々あっても、

ブコメディやちょっとテンパりがちな役でのキャスティングが多めなのは、

きっとその理由が大きいのかもしれません。

 

「セタクン」にまつわる瀧昌の妄想劇にもクスクス笑わされました。

なつ美は瀬田(小宮璃央)の事を一度も恋愛対象として見ていないから、

彼がどんな人なのかも普通〜に話せるんですけど、

数ヶ月も家を空ける瀧昌からしたら、少しでも男の影があると心配で堪りませんよねぇ。

「瀧昌、妄想が暴走してる」この活動弁士生瀬勝久)のツッコミもナイスタイミング!

前回よりも"ラブコメディ"として形になってきました。

 

最後に余談で…あのまぁまぁ大きい満月で

伝説の作品「明日の君がもっと好き」を思い出した視聴者もいたはず…(笑)

あれよりもどデカサイズでしたけどね。いや〜懐かしい。

(未視聴の方は、「作品名 満月」で検索すると出てきますので是非w)

 

 

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