2025年06月一覧

PJ 〜航空救難団〜 7話 感想|1秒でも早く動くということ

 

 

ああ…「もしかして」と思ったら、本当にその通りに行ってしまうのが本作なんですよね…。

ここ最近ドラマでお見かけした濱田岳さんの中では、

かっこよくて、強さの中に優しさもある一番好きな濱田さんだっただけに、

最終回まで見ていたかったです。

 

悲しみに暮れる時間も余裕もなく、1日が過ぎていく。

いつもと変わらず終了のチャイムは鳴るし、

あっという間に教育停止から1週間が経つくらいには、日常が淡々と進んでいく。

辛いのは大前提ですが。宇佐美(内野聖陽)たちは、

同僚や先輩、後輩の死を何度も経験しては「救う」事について向き合っているんですよね。

 

警官服の宇佐美と堀越(宍戸開)が仁科の家に訪問し、死亡を報告。

そばで泣いている赤ちゃんに駆け寄る妻のシーンを見て、しみじみ考えさせられちゃいました。

家庭持ちの救難隊もいる事は1話から時折描かれ続けては来たけれども、

無事に家族の元へ帰って来れる事がいかに大切であるか。

生まれてきたばかりのあの子にとって、父との思い出はないに等しいですし、

ある程度大きくなって、自分にはなんで父親がいないのかと

疑問に感じるようになった時の寂しさも容易に想像出来ます。

もちろんそれは、兄とは言えどまだ幼い長男にも言えるんですけどね…

「パパ、本当に天国に行っちゃったの?」って事は、ママは正直に話したんですね…。

 

前回の感想でも、私が仁科(濱田岳)でも、子供の声が聞こえたら助けたいって思っちゃう

と書いたけれど、訓練生たちの言う通り、

じゃあ助けなきゃ良かったの?と動揺してしまうのも分かります。

そんな彼らに対し宇佐美は、靴を履くのがあと10秒早ければ、

発見するのがあと5秒早ければ、ドアオープンがあと1秒早ければ…

それが積み重なれば、1分という時間が稼げたかもしれないと教える。

その発言でまた気づかされました。

 

訓練生たちの前では変わらず"教官"であろうとする宇佐美だけど、

講義室を出れば、みんなと同じで、仁科の死をまだ悲しんでいる1人。

宇佐美の「片想いで上等」は仁科譲りで、仁科のウィンクは宇佐美譲り。

宇佐美は、自分に憧れて救難員を志望してきた彼を可愛がっていたんだろうなというのが、

お互いの言動の節々から伺えるのです。

最後の飛行の、仁科の遺影を抱える宇佐美の丸まった背中で一気に来ちゃいましたねぇ…。

強さたくましさの奥にある素の部分に、やられやすいのですよ…(泣)

 

長谷部(渡辺碧斗)の決断は、宇佐美の敬愛ぶりを見ていれば納得の選択でしたね。

で、勇菜(吉川愛)は…それ、余計な事言ってませんですかい?

私の記憶が確かなら、その事については本人に言うなと

宇佐美から言われてませんでしたっけ??

 

 

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しあわせは食べて寝て待て 9話(最終回) 感想|過去も選択も肯定して、自分らしく生きる。

 

 

ああ、良かった。良かったねぇ…。

見終わってから、そんな感想が真っ先に出てきます。

さとこ(桜井ユキ)の人生の一部を見させてもらえた事が嬉しいと思える最終回でした。

 

前職でのフルタイム勤務から、週4のパート勤務に変えた事。

マンションを買うという将来の夢。

副業のレンタルスペース。

移住への憧れ。

旦那の愚痴を聞いて欲しいという友達のお願いを、理由をつけて断ってしまった事。

団地に住む前も住んでからも、

自身が一生付き合っていかなければならない病気を患っているがために、

断念せざるを得なかったり、後悔を覚えたりした経験が何度もあったさとこ。

 

体と心に美味しいものを食べれば「う〜ん」と噛み締めるさとこの表情が本当に好きで、

それくらい感情豊かで素直な性格だからこそ、

なんで自分は…とため息をつく彼女の様子を見るたび、胸が痛かったのです。

でも、最終回での「やれるだけやった」という言葉には、確かに芯を感じさせて。

今のさとこにとって、過去の自分も、自分がした選択にも意味があり、

肯定しても良いのだと思えるほど変われた姿を見て、

心が浄化されたというか、こちらまで吹っ切れた気持ちにさせられました。

 

さとこが提案したレンタルスペースでの薬膳カフェの妄想図にいたのは、

ハンドメイドコーナーで接客する弓(中山ひなの)と、

スカートの宣伝をする鈴(加賀まりこ)。

個展を開いている高麗(土居志央梨)。

野菜を届けにきた反橋(北乃きい)と八つ頭(西山潤)。

料理を盛り付けているウズラ(宮崎美子)。

料理の宅配に出かける司(宮沢氷魚)。

従業員として働いている吉富(塚田美津代)に、会話に花を咲かせる住人たち。

そして…薬膳茶を味わうさとこの母・惠子(朝加真由美)。

 

生き生きと接客をするさとこの表情が物語っています。

団地に引っ越してから出会った人々が勢揃いなのと、

母親と良好な関係を築けているのを見ると、

この妄想図自体が、まるで彼女の宝物を映像化しているように思えて

ボロボロ泣けてしまったのでした…。

 

最終回らしいハッピーエンドなオチではありましたが、

司が帰ってきたのにもホッとしましたね。

ネギを持っていた辺り、去年のこの時期は鈴さんと麦巻さんと一緒に

すき焼きを食べていたっけな…鈴さんのためにネギを買って帰ろうかな…と

思い出してくれたのかなと、想像しちゃいます。

 

1話での肉団子スープも含めて、本作の世界ではもう1年が経ちます。

毎日を過ごしていれば、またどこかで苦悩を抱えたり、

不安が募ったりする日は訪れるけれど。

視聴者はこの先の物語をもう見られなくとも、

さとこなら、鈴や司、住人たちと関わりながら、そして新たな出会いに刺激を受けながら、

きっと上手くやって行ける…と信じられる締めでした。

 

自分を自分のままでいさせてくれる居場所。

自分の考えに共感してくれ、分かち合ってくれる人との美味しい食事。

日常に転がる小さな幸せの積み重ねが、心の栄養に繋がる様を

コツコツ描き続けた作品でした。

 

 

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P.S. 2週間ほど、3話から追っかけ視聴していた本作。

最終回まで無事感想を書けました。はい…もはや自分のためです(汗)

3・4話、5・6話、7・8話で途中から2話合体感想続きになってしまっていますが、

過去の感想も気軽に読んで下さると嬉しいです…m(_ _)m

 

 

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