2025年07月一覧

僕達はまだその星の校則を知らない 3話 感想|ちょっとずつ優しい世界にキュン

 

 

あぁ〜〜なんて可愛らしいんだ……なんて温かいんだ…………。

私、やっぱりこのドラマが好きだー!!←はいはい、分かった…って話ですよね(苦笑)

と叫びたくなるくらいには、視聴後に高揚感が止まらなかったです。

今回はあらゆる方面から、その人なりの優しさが終始感じられて

一番好きな回だったかもしれません。

劇中の要素を借りるとするなら、私も健治(磯村勇斗)と同じく

ピンク色のふわっとしたものを見た気分になれました。

 

個人的には、登場人物の心情描写や変化に注目して見がちな所があるので

今まで深くは気づけなかったんですが、

「学校」に「法」が絡んでくる事で生まれる良さが何なのか、3話で少し掴めた気がします。

校則、いじめ、盗撮…学校内の出来事で悩みを抱えている生徒がいる事実を受け止め、

まず"事件"と推定し、そこから当事者でも生徒を見守る立場の教師でも、プライベートでも、

様々な声に耳を傾けていくうちに自分の知らなかった景色が見えてくる。

型に嵌めて動いている時には気づけなかった、

心の痛みや、ささやかな訴えや、誰かへの想い。

生徒たちはそんな複雑な感情を抱えながら生きている。

 

今回、性欲目的の盗撮を疑われた内田(越山敬達)も、そのうちの1人だったと思います。

先ほどと多少被りますが、本作は当初想像していたものとは違う結果に辿り着くのが

お馴染みの流れにはなっていて、

女子の背中に何か珍しい虫がついていたから撮ったのでは?とは予想していたので、

撮った理由を先に伝えれば良いのに…と言いたくもなったんですけど、

それは視聴者だから言える事も分かってはいて。

正面には珠々(堀田真由)、横にはカチャカチャとパソコンでメモを取っているらしい健治の

下手したら取り調べかのような空間の中で、

いわゆる典型的な盗撮を前提に話を進めていく珠々を見たら、

圧に押されて、どうせ言い訳扱いされると諦めて、

上手く言葉が出せなくなる彼の気持ちも理解出来てしまうのです。

(もちろん現実世界でも、教師による生徒の盗撮事件が報道されるほど

性犯罪が増えつつある世の中だから、真摯に接する珠々も非はありません。)

 

でも、内田は女性に興味はないと言うけれど、

興味がないからこそ無意識に人の心を傷つけてしまったのも確かで。

こそこそ近づいてきて、確実に音の聴こえる範囲で何度も撮られたら

三木(近藤華)が怖がるのも仕方ないんですよね。

だから、虫目的だと判明して、自意識過剰みたいで恥ずかしいと言った時には、

そんな…怖がっていた事実をなかった事にしなくて良いのよ…と思っていたけれど、

そこは健治がフォローしてくれて安心しました。

 

内田と三木の甘酸っぱい雰囲気を見られたのも、健治の地道な調査があってこそ。

前回の珠々の話があって、生徒の事を加害者と言いかけそうになった所を

(周囲の視線があったにしても)自分で止められた。

学校にいるだけでムムスが止まらないはずなのに、

「学校というのは、予想外の事ばかりだよ」と言う時の表情は微かに笑みを浮かべていた。

そして、生徒と関わる事で自分の存在意義を実感した。

半歩くらいのゆっくりのペースでも、着実に成長はしているし、

彼の成長を見てくれている人は増えつつあります。

校門に中々入れない健治に応援の眼差しを送る警備員のシーンが

毎回描かれている所も、お気に入りポイントです(笑)

 

前回はオチでしか見られなかったので言及しませんでしたが、

今回は天文部の動きとも、繋がりが感じられましたね。

最初は高瀬(のせりん)自身、天文部の復活を不可能に思っていたものの、

「学校の校則=法」だと健治に教わってから校則と向き合うようになり、

他の人にも協力してもらいながら実現へと動き出しています。

 

星が大好きな健治もそれを望んでいたけれども、

いざ「先生」「顧問」というワードを耳にすると、不安と葛藤を覗かせていたのは…

スクールロイヤーという第三者的な立ち位置とは違って、

まさしく学校との結びつきが強い役割だから…なんですよね、きっと。

でも、へっぽこじゃない!と言ってくれる人が背中を押してくれて、

唆されるでもなく誘われるでもなく、自分から、やらせて下さいと頼んだ。

その勇気が嬉しかったです。

 

私も意見を言うのが苦手で、やっと言い出そうと思っても

話題が変わろうとしているのを察すると引っ込めてしまうタイプの人間なので、

何か言いたそうで言えない彼の姿には手に取るように共感しちゃうんですね。

屋上はぐるぐる歩き回るし、終業式では柱の隅っこにいるし。

今回でさらに情が移りました。

 

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19番目のカルテ 2話 感想|どんな姿も"自分"だから

 

 

初回を放送したばっかりで、1週空いてしまった本作。

まだどんな雰囲気なのかが定着していないままの休止だったので、

登場人物が自ら想いや現状を語り、最後はカメラに向かって話しかけてくる演出には

あ、そう言えばそんな演出してたわ…と思い出しもしたものの、

初回を見てどこが良かったのかは、見返さなくとも頭の中で残り続けておりました。

そして、今回もそれをじっくり味わう事が出来ました。

 

未視聴のドラマもありますが、今期の作品群で、

この人の事が気になると思える主人公は2人いまして。

1人は明日放送の「僕達はまだその星の校則を知らない」の白鳥健治で、

自身の学校生活にトラウマを抱えながらも

ある出来事を機に生徒たちの心を知ろうと努めるようになる、

そんな繊細さと不器用さの中に成長が見える姿に

彼が変化する過程を見守ってみたいという興味を抱かせてくれるんですが。

もう1人は本作の徳重晃(松本潤)で、医療業界における自身の立場も、人と接するにも

常に俯瞰的視野を忘れない一本軸みたいなものが仕事ぶりから伝わってきて、

患者のどこを見ているのか、どんな言葉を投げかけるのかに注目したくなるのです。

 

何というか…少し間が空いた2話を見ても思ったのは、徳重の言葉選びが良いなって。

「あなたはまだ未成年。保護者の方には、あなたの健康状態を知る責任があります。」

「ヒーローの拓くんも、怪獣の拓くんも、全部合わせて岡崎拓なんだ。」

「次は、これからの話をしましょう。」

固く心を閉ざしていた患者にとって救いとなる言葉が何なのかが、どうして分かるのか。

それは決して、綺麗事でもビジネスでもなくて、

「町と会話」というほど普段から新しい物事を"知る"行動が好きで、

物事に対して深く考えを巡らすのが好きな性格が劇中で何度か描かれているから

説得力が感じられるのかもしれませんし。

間をとった柔らかな喋り方にも、患者の気持ちを理解したい、共感したいという想いが

含まれているのが分かるから、聞き入ってしまうのかもしれません。

 

冒頭で書いた「良かった所」が何なのかと言えば、もう1つはやっぱり

患者自身にしか見えない・周りの人には伝わらないその人だけの世界を表す演出で、

前回はそこに徳重が進んで入り込んでいたけれど、今回は拓(杉田雷麟)が見ている世界を

徳重も隣で一緒になって見てみる段階から始めるという変化をつけてきた所が、

「人を診る『総合診療科』の医師を描く物語」として徹底されているな…と

感心させられました。

 

対立関係が一番長引くんじゃないかと思っていた有松(木村佳乃)については、

2話で徳重や総合診療科の事を認めてくれるとは、ちょっと意外でしたね。

でも、彼女の変化も納得出来るものでした。

この手の改心って大体、途中を端折ったあまりに

いや、簡単に漂白され過ぎやろってツッコみたくなる事が多いんですけど、

完全に影響された訳ではなく、「アリかもな」と思える程度の変化に

収まっていたのがリアルだったなと。

それでいて、方法は違えど、目の前の患者を助けてあげたいという想いは同じ。

咲(黒川晏慈)のために長年間尽力してくれたのは確かで、

自分にはない視点を持つ徳重に託してみたくなったのでしょう。

少なからず、初回で書いていた懸念点は、今回のやりとりを見て少し払拭された感じです。

 

終盤、徳重が促した拓の「岡崎拓は、ここにいる」という意思表示の言葉が、

「有松しおりは、徳重先生を良い医者だと思った。」

「私は、滝野みずきだからなれるお医者さんになります!」と

あの場にいた有松や滝野(小芝風花)にも伝播していく様は、

また来週から仕事が始まる前日に見る話として気持ちが良かったですね。

そして、今回メインゲストの拓役・杉田雷麟さんの演技も目を引きました。

初めてお見かけしましたが、同じ口角を上げる表情作りでも

終盤ではふわっと朗らかな笑顔で、

"お兄ちゃん"であろうと無理をしなくなったんだと察せられるほど、違いが明確でした。

 

 

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しあわせな結婚 2話 感想|泥沼の夫婦生活の始まり?

 

 

初回からいきなりネルラ(松たか子)の殺人犯疑惑を匂わせてきて

空気をガラッと変えてきたので…

ネルラに一目惚れしてから振り回されっぱなしの幸太郎(阿部サダヲ)の心の中の呟きも、

独特さと奇妙さが入り混じった彼女の言動ももう見られなくなるのか?

どんな雰囲気で進めていくのか?に注目しながら視聴した今回。

 

結論として、今回も面白かったですし、今後に興味が失われる事は全然ありませんでした。

ですが、前回のあの衝撃のラストですもん…キャスティング的にもキャラクター造形的にも、

どちらも押していきたいというお考えなのであろう

ホームコメディとマリッジ・サスペンスのバランスの難しさは感じてしまいましたね。

素人が好き勝手言っているのは重々承知で、

作り手自身もどこを重点的に描いてどこを引くのか、

まだまだ模索中なんだろうなとは思いました。

 

と言うのも、初回早々「ネルラの殺人犯疑惑」「15年前の事件」を持ち出して、

次回予告で彼女の秘密を明かす事を提示したとなると、

気持ちは「マリッジ・サスペンス」の方に傾いちゃうんですよね。

で、彼女や事件の真相を最大の見所だと思って見てしまうと、

駐車場で幸太郎の目の前に黒川(杉野遥亮)が現れるシーンより前の約28分間の内容、

あれ?もしかしてあのエピソードって、なくても話として成立するのでは?という

疑問が湧いてくるのです。

 

約28分間の内容はもう本編の半分なので、前半という表記にするとして。

別に、前半と後半で別ドラマかのごとく雰囲気が全然違う訳ではなく、

前半は前半で、前回と同じくネルラによる言動の不気味さを漂わせたり、

日常生活を送っている中でも、彼女に対しての疑念がどんどん募っていく

幸太郎のモノローグが盛り込まれたりで、後半に合わせて不穏さは仄めかしているので

物語の緩急にはなっているし、全く意味がない事はないんですが。

なんでしょう…前半のホームコメディ部分を見ているとそれはそれで楽しくて、

もっと2人を、家族を見てみたくはなるんですが、

後半のサスペンス部分を見ていると、

前半って何だったんだろうとは思えてしまうと言いますか。

 

はっきりまとまらなくて申し訳ないですが、

うーん…せめて、幸太郎のお仕事描写(特に情報番組のMC代役のくだり)を

もう少し端折っていたら、この小さな違和感もなくなっていたのかもしれません。

気になった事は、これで終わりです。

 

終盤のネルラの告白については、聞けば聞くほど

な〜んだそういう事か!と納得するはずもなく(←まだ2話なのもあってw)、

イマイチ信用しきれないんですよね。

もうね…松たか子さんの、口以外の顔の筋肉を動かさない表情が凄くて。

ずっと切実さと緊迫感を宿しているかのようなネルラの目を見ていたら、

元検事で弁護士だから幸太郎に近づいたし、

離したくないんだろうな…とさえ思えてくるのです。

「幸太郎さんに出会ってしまってから、(中略)

もう一度…幸せになりたいと思うようになったの」からの主題歌のイントロは、

"運命"を表すにはあまりにも的確過ぎて

タイミングの相性の良さに引っ張られそうにもなりましたが、

全部を鵜呑みにはしませんよ(笑)

 

15年前の話、運命の出会いの話をした上で

「幸せになろうなんて望んだ事が間違いだった」と悲観的な事を言うネルラを見て

助けたい気持ちが動いた幸太郎は、

職業柄もあってか、困っている人を見ると放っておけないし

真っ直ぐ突き進んじゃうタイプの人間なんでしょう。

抱き寄せた時に主題歌がこもったのは…

一目惚れして結婚したからには無罪にしてあげたいけど完全には信じきれていない葛藤と、

これから大変な事に巻き込まれてしまいそうな不安の表れなのか。

 

いずれにせよ、泥沼から逃れられないような気がしますね。

ひらがな表記で「しあわせな」にしたのも、あえてでしょうね。

 

 

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僕達はまだその星の校則を知らない 2話 感想|繊細で不器用な主人公が愛しい

 

 

前回の感想終盤で「学校という名の宇宙で過ごす生徒たちの中で光る

"きれいなもの"を健治が掬い上げる…

そして、健治もいつしか学校への捉え方が…そんな物語になっていくのでしょうか。」

と書きましたが、今回でその輪郭がくっきりしてきた気がします。

大人の立場ではなく、スクールロイヤーの立場で生徒と関わっていく事で

学生だった頃の自分を見つめ直す、主人公の成長物語なのかもしれません。

 

今回の議題は「失恋は『いじめ』に入るのか?」

私個人の意見を言ってしまえば、相手を苦しめよう、傷つけようという

意図を含んでの行為ならいじめに値するけど、

その意図がなく、自分と相手の気持ちを想ってした決断なのであれば

いじめの内には入らない。

…という考えでいるんですが、最近できた「いじめ防止対策推進法」によれば、

被害者の主観的判断が基準となり、被害者が心身の苦痛を感じる行為であれば

法的には全ていじめなんだそう。

 

かつて小学校時代にいじめを経験した健治(磯村勇斗)だから、

藤村(日向亘)の「もうこれ、いじめの域だろ!」発言にも敏感で、

彼が何で心身の苦痛を受けているのか知りたくなったんでしょうね。

それで法にのっとり、彼を被害者、別れを告げた側の堀(菊地姫奈)と

今彼の井上(山田健人)を加害者と分けたのだけれども、

一方的な弁護がかえって新たないじめを生んでしまった。

 

「傷ついたと声を上げられるだけで、全部が全部加害者になるのだとしたら、

もう…人類は全員、飢えて死ぬしかなくなるじゃないですか」

という珠々(堀田真由)の主張もごもっともだと思います。

ハラスメントにしたって、何でもかんでもパワハラ、セクハラだと訴えられたら

何も指導出来なくなるのと同じようなもので…難しい時代になっているんですよね。

 

珠々の上記の言葉の他にも、自身の失恋経験談、生徒たちへの想いなど

彼女の本音を一気に浴びたからか、翌日、保健室まで山田(平岩紙)に運ばれてくる事に。

その時のヘトヘトで弱りきった健治を見ていたら…

ああ、彼はなんて繊細な人間なんだろうかと、愛しい感情が芽生えてしまったのです。

両者を傷つけたのを自覚した上で、次に彼がとった行動は

あまりにも生真面目で、真っ直ぐで、不器用で。

もしかしたら、スクールロイヤーを機に、

今は子供から大人へと成長している最中なのかもしれないと思うと、

学校が嫌いだという苦い思い出が少しずつ変化していくと良いな…と

応援したくなってしまったのでした。

 

1話完結エピソードに関しては、堀が初恋相手だったのかな?と思うくらい

藤村がとてもピュアな心の持ち主でしたね。

健治に湯船を勧められて即実践するほどなので、彼女と過ごした時間も、

傷ついた!苦しい!という叫びも嘘偽りないんですよね。

珠々や生徒たちから"気づき"を得た健治が、模索しつつ藤村に想いを伝えて、

最終的に前向きな方向へ進んでいったのには安心しました。

お前に会えなくて寂しい男もいる、かぁ…。

そう言ってくれる友達がいるのは、藤村の人柄あってこそでしょう。

 

最初は、「失恋はいじめ」だと断定して進むストーリーに少々困惑してしまい

どんな解決方法になるのかとハラハラしましたが…

健治と藤村、それぞれ別ベクトルで、

不器用ながらも自分なりの答えを出すまでの過程を見守りたくなるようなお話でした。

 

 

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しあわせな結婚 1話 感想|なんで結婚したの?の気持ちが膨らんでいく

 

 

いや〜、最初から最後まで面白かったです。

私は事前に情報をチェックしていたので、病院内のエレベーターで

ネルラ(松たか子)に一目惚れして結婚する事も知っていたんですけど、

結婚するまでの展開がね…あまりにも急過ぎるもので笑ってしまうほどでしたw

 

「人間は所詮1人」と言うほど独身主義を貫いてきた幸太郎(阿部サダヲ)が、

倒れて入院をしたのを機に、本当の意味で自分を心配してくれる人がいない孤独を強く感じ、

それが結婚する道を選ぶ決め手となった。

頭ではそう理解しているんですけど、夫婦生活が描かれるたび、

なんでネルラと結婚したの?という気持ちがどんどん膨らんでいくんですよねぇ。

だって…会って間もないのに、自分の家に誘う。

卍みたいなポーズの寝相。

寝相で股関節がやられたらしいヘンテコな歩き方。

「幸太郎さんも好きよ。レンコンより好き。」発言。

(↑松たか子さんが発すると坂元裕二脚本に思えてしまうという。

坂元作品でお見かけするイメージが強いから?)

クロワッサンに大胆に齧り付いてこぼす、汚いよりも怖さの方を覚える食べ方。

見れば見るほど、奇妙な言動ばかりしているのです。

 

幸太郎はエレベーターで彼女と出会った時、どう思ったかは分からないけれど、

姿はハッキリと分かるのに顔は見づらい絶妙な位置に立っているのはもちろん、

数秒間振り返ってじろっと見つめる表情に

只者ではない感じがビンビンに漂っていましたよ…(笑)

松たか子さんはこの手の、まともそうで実はかなりぶっ飛んでいるキャラが

妙にハマってしまうんですよね。

重みと不穏さを感じるピアノ調の劇伴と合わせて、開始早々引き込まれてしまいました。

 

CMまでの間隔が短い&多かったのもあって、前半〜中盤はうっすら不気味さも纏わせつつ、

彼女の奇妙さに翻弄される夫婦生活を送る

幸太郎視点の短編集のつもりで楽しく見ていたのですが、

ネルラが非通知電話に出た所から、その"不気味"が一気に確信へと変わります。

 

彼女が秘密を抱えている事も把握済みでしたが、

相手が亡くなるまでの一部始終らしき映像が初回の段階で挿入されるとは意外。

次回予告によると、ネルラの秘密も明かされるみたいなので、

長く長く引っ張って勿体ぶるような事はしなさそうで、

サスペンス部分も期待出来るのかもしれません。

 

それにしても…ネルラの殺害者疑惑が出た途端、

改めて「なんで結婚したの???」と強く思いましたよね(笑)

タイトルが出た直後には夫婦になっていたので、

「こうしてなぜか」の「こうして」が全然掴めないし、

ネルラもネルラで、幸太郎の事をよく知らないまますぐ結婚を決めた理由も分からない。

…幸太郎がヤメ検なのが関係してくるのかどうかも気になります。

 

「分からない」が魅力的過ぎて、興味が持てるタイプの作品です。

今期高く期待していた3本が、どれも初回から

好感触の出来(うち1本は多分めっちゃ好き)でホッとしました。

今期感想を書くドラマはほぼほぼ決まった感じですね。

 

 

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僕達はまだその星の校則を知らない 1話 感想|これは夜の時間に見たい作品。

 

 

冒頭数秒の、お月様はシャーベットの匂いがすると

キラキラした目で見つめて言う幼少期の健治の回想(+結晶がパラパラ落ちてくる図)から、

現在の健治(磯村勇斗)の日常シーンに切り替わった時にかかっていたピアノ調の劇伴まで、

見聞きしていて「あ、これ大好きかも」センサーが既に働いていたんですけど…

話を追うごとにそれが増幅するばかりでした。

 

率直に言ってしまうと、「僕らは奇跡でできている」「宙わたる教室」が好きな人には

刺さる作品かもしれません。

後者に関しては天体繋がりではあるものの、

前者に関しては、ただカンテレ制作ドラマ同士ってだけでスタッフは全然違うんですけどね。

でも、描写の所々で重なって見えるのです。

 

物語の舞台は、男子校と女子校が合併して間もない「濱ソラリス高校」。

ジェンダーレスを意識してか、

女子のスラックス着用も採用された新しい制服は評判が悪いらしく、

実際に生徒副会長・斎藤(南琴奈)が着用すると周囲がざわざわし始め、

やがて生徒会長・鷹野(日高由起刀)も含めて不登校になってしまったのは

新しい制服のせいなんじゃないかと考えた北原(中野有紗)が

制服の廃止を訴える…というのが今回のお話。

 

教師たちも視聴者に向けて苦悩を嘆いていたけれど、

由緒正しき雰囲気の女子校と、工業系の男子校が合併するというのは

ある意味異文化の融合みたいなもので、

生徒たちにとって、自分の知らない価値観や常識が否応にも混ざり込んでくれば

それは恐怖に変わり、不安に怯えながら過ごしている生徒はそう少なくないはずなんですね。

そして…学校は決して「楽しい」「青春」ばかりが詰まった場所とも限らない。

多種多様な人と毎日顔を合わせるが故に、人間関係で疲れたり、

居場所を保とうとして気を遣う事に精一杯だったり、最悪の場合いじめに遭ったりもしてしまう。

学校が嫌いだという健治は多分、小学校の頃に苦い経験をたくさんしてきたのかも…ですね。

 

でも、そんな健治が、学校で"きれいなもの"に触れた。

「普通に学校、好きなんで」と鷹野が言った時に現れた

ピンク色でふわっとしたものから漂う純粋さに、私も心が惹かれて…。

鷹野と斎藤の不登校に関しては、制服が原因じゃないんだろうとは予想していたけれども、

憶測ばかりの空気の中で、彼らの見えない所で互いを静かに尊重し合う、

恋でも友情でもない"愛"が生まれていたという事実に、

安堵感と温かい気持ちで包まれる心地でした。

 

今回で健治は、鷹野と斎藤の優しい関係性を知り、

北原からは、学校を自分の居場所にするために必死に戦う美しさを知る事が出来た。

初回を見た限りですが、「知る」が作品の軸になっているのではないかな?と思いました。

それで言うと…鎖で閉ざされ長く使われていなかった天文ドームが、

健治の象徴にも見えるんですよね。

鎖を断ち切り、天文ドームの装置を久々に開くと見えた星いっぱいの夜空は、

生徒たちの関わりを経て「学校に隠された"きれいなもの"を探してみたい」という

彼の小さな変化とリンクします。

中に入っていく様は、子供の頃こっそり遊んでいた秘密基地への潜入をも彷彿とさせます。

 

全体に青みがかっているのに冷たさは感じられない、

白と暖色系の光が適度に混ざったかのような映像は、見ていて心が落ち着きますし。

主人公も、主人公を取り巻く登場人物もみんな魅力的。

伸びやかな劇伴をバックに、自分なりの視点で素直に物を言う健治、

どこかズレてる三宅(坂井真紀)、穏便な性格の井原(尾身としのり)、

風紀委員長的な山田(平岩紙)による会話の応酬も楽しかったですが…

極め付けは山田の「それは…びっくり度合いというか?」かな(笑)

平岩紙さんが良い味出されてるんですよね。真面目と惚けた発言のギャップの強さ。

あ、主人公につく若手教師がよくある、規則や自分の常識に囚われがちなキャラじゃなくて、

堀田真由さんのほんの愛嬌も交えて、わんぱくな一面を覗かせてくる所も素敵です。

 

今回の裁判がディベート寄りで、尾𥔎(稲垣吾郎)の論破で終了したのもあって、

学校にスクールロイヤーが派遣されるという設定がどこまで活かされるのかは分かりませんが。

学校という名の宇宙で過ごす生徒たちの中で光る"きれいなもの"を健治が掬い上げる…

そして、健治もいつしか学校への捉え方が…そんな物語になっていくのでしょうか。

 

「あ、これ大好きかも」が「やっぱり、これ大好きだわ」に日に日に変わっていくと良いな。

星がよく見える天気で、完全に暗くなった夜の時間に見たい作品ですね。

 

 

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19番目のカルテ 1話 感想|なんでも治せる医者なんていない

 

 

医療ドラマと言えば大抵は、天才スーパードクターが活躍する痛快劇か

医者の等身大な部分も描くヒューマンテイストの二手に分かれるイメージですが、

私としては後者の方が好き。

その上、脚本家は「コウノドリ」も執筆された事のある坪田文さん。

数週間前の某情報番組にご出演していた松本潤さんが

主人公の事を「オペをしない医者」とも仰っていたので、

恐らく好きな作品だろうなと思い、期待しておりました。

 

で、いざ蓋を開けてみたら…

いつも笑顔で何を考えているのか分からない主人公の言動を補足する看護師の存在に、

正義感が強くて患者に感情移入しがちな若手ヒロインの存在に、

他の科とのいがみ合い、上層部による権力抗争など

医療ドラマならではのベタな設定は確かに所々で見受けられました。

しかし、個人的には「(好きそうな感じで)良かった」の方が大きく上回る初回でした。

 

どうして「良かった」という感想が出たのか?

それは後から振り返ってみたら…初期設定の紹介に走ってしまいやすい初回で、

何を控えめにし、何を前面に押し出すのかのバランスがきちんととれた

作りになっていたからなんだと思います。

具体的に言えば、本作ももれなく、病院を舞台にしているからか登場人物が多いんですけど、

「医者と患者の対話」を集中的に描いていたお陰で

本作がどんなドラマなのかも掴みやすかったですし、人物の多さも感じさせませんでした。

そこに、主人公が患者の心情に寄り添っている姿を表す演出と、

ゲスト俳優の演技が加わって…

体の痛みは酷くなるばかりなのに、いつまでも病名が分からない不安や、

病名が判明しないと会社を休めず終いには疑われる理不尽さ、

どこの病院で診てもらっても「異常はない」「ストレスが原因では?」と言われる

苦しみと戦い続け、やがて、どうせ分かってもらえない…と心を閉じてしまう、

そんな仲里依紗さんの繊細かつ真に迫る演技には胸が痛みましたし。

人には見えない、自分にしか分からない苦しみを抱えながら生きてきた

患者・黒岩百々(仲里依紗)の日常生活をじっくり描いてきたからこそ、

その彼女だけの世界に入り込んで、彼女の心の内を深く知ろうとする徳重(松本潤)の姿には、

彼女の今までの努力、人生を肯定してくれているかのような優しさを感じさせて

ホロっと来てしまいました。

「あなたの痛みは、本物です」と言われるのが、どんなに心強い事か。

後ろの大きな窓から入る穏やかな日光も含めて、素敵な雰囲気でしたね…。

 

そして、妙に印象に残っているのは、徳重が何度か

「なんでも治せる医者なんていない」「理想は理想。現実は現実。」と言っていた点。

利益重視ではなく、1人1人患者を診る病院が増えていく事を夢見る

主人公なのかと思ったら、案外冷静な思考は持ち合わせているんですよね。

「医者は探偵でも、エスパーでもありませんから」とも断言していましたし。

でも、百々に対して、痛みと向き合い、諦めないでくれたから

この診断に辿り着けたと感謝する様子や、

もう1人の患者・横吹(六平直政)が助かったのも

滝野(小芝風花)が普段の様子や仕事、家庭事情もしっかり見てくれていたからだと

捉えていた事で、彼がそう考えているのも何となくピンと来たと言いますか。

赤ひげ先生のようにはなれないけど、自分がこうして人を診る事が出来るのは

周りの人たちとの出会いや助けがあってこそ…なのかもしれませんね。

 

唯一気になる所としては、やはり先ほども書いた

他の科とのいがみ合い、上層部による権力抗争でしょうか。

そんなの気にしていたら…と文句を言っているシーンもありましたが、

医療業界は人手不足で、治療で手一杯だからこそ、

中々手が回らない細かい部分は総合診療科に任せた方が

双方連携が取れやすくなって良いんじゃないかと思えてしまうんですけども。

この辺りの描写は、今後悪目立ちしない事を願うしかないですね。

 

来週は選挙でお休みだそうで。

2話まで放送してからならまだしも、初回を放送した後で1週間飛ぶとは、

タイミングが悪かったですねぇ…。

 

 

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こんばんは、朝山家です。 1話 感想|ドキュメンタリー番組のごたる

 

 

本作が、脚本家の足立紳・晃子夫妻による連載日記

『ポジティブに疲れたら俺たちを見ろ!! ままならない人生を後ろ向きで進む』をベースとした

ほぼ実話の物語である事は事前に把握済み。

なので、見ていると、なるほどそういう作りにするんだな…という納得感がありましたね。

例えば、通常の作品よりも固定で撮影している場面が少なく、

登場人物の実態を、追ったり、歩いてアングルを変えたりしながら捉える

カメラワークが多々見受けられる所は、ドキュメンタリー番組を彷彿とさせますし。

視聴者に登場人物の性格や、家族内での個々の関係性を瞬時に理解させるために、

画面に映っている人物を画面外の違う人物が紹介、あるいは家族の話題を取り入れる形で

適度にナレーションを挟む手法は、実録日記のようでもあります。

「ほぼ実話」である事をアピールする徹底した演出は、ちょっと面白かったです。

ほぼ実話というか…「ムキムキ」のネーミングや(←語感も絶妙ですよねぇ)

数々のメタ言動に関しては、

以前朝ドラ「ブギウギ」を描かれた足立さんならではの遊び心が満載でしたね(笑)

 

ただ、私が1つの作品の感想を書く上で、

分かりやすくするために例として他作品の名前を挙げる事はあっても、

ここ最近は比較しないように心がけてきたので、これは言いたくなかったんですが…

去年のこの時期にNHK火10で放送された良作

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を

既に見ちゃっているからな〜…とは思ってしまうんですよね。

前期の月9からの学びとして、ドラマは自分とは違う人生が描かれる訳で、

こっちの家族はこっちの家族、あっちの家族はあっちの家族で別物なのは分かっているんです。

でも、ホームドラマで、「ほぼ実話」で、弟が障がいを抱えているとなると

やっぱり重なると言いますか。

演出は徹底していても、内容自体は話をあちこち広げる事に終始していた印象で、

「家族だから〜」は「家族全員で笑って過ごしてやる!」というゴールを掲げていたけれども、

本作の場合は全8〜9話だと想定して、何をゴールにするんだろう?と

悶々と考えながら見てしまったのも確かです。

 

…まぁ、この感想も「ドラマウォッチャーと名乗る評論家もどきの感想」に

なるかもしれないんですけどね(汗)

いや、感じた事を残しておきたくて細々とでもブログを続けていますし、

誹謗中傷・人格否定しないように気をつけているつもりです…!

 

どの程度のものなのか気がかりだった朝子(中村アン)の罵声についてはリアル寄りで、

夫婦でのキレの良い口論バトルを期待していた視聴者にとっては好みが分かれてしまいそう。

個人的には、朝子については、賢太(小澤征悦)の書く脚本は面白いと

信じているんだろうというのは表面から分っっっかりにくいものの読み取れはするので

まだ良いんですが、どっちかと言うと、

思春期真っ盛りの娘のトゲのある発言の方がキツく感じますね。

家族全体に漂うギスギスした空気を軽減するためにも、

緩急のついた夫婦の会話劇を見たいんですが…今後どうなるでしょうか。

 

最後に書く事として…打ち合わせのシーンで、

朝子と梶本(宇野祥平)のこんなやりとりがありまして。

梶本「まぁ家族の事を書かれるのは良いんですけどね。

   やっぱりこう〜…もっと社会性っていうのか〜、何か引っかかるものが欲しいかな。

   社会的なテーマも盛り込まれていないと、今通用しないんですよね。」

朝子「朝山(賢太)は、ひとつの家族を描くことで、

   それが社会を描いているんだっていう事にもなると思っているんですよ。」

上記の言葉を登場人物が代弁している(ように聞こえた)辺り、

この作風で視聴者に届けるという、脚本家含めた作り手の意思表示に思えました。

私も先ほどの作品を比較対象にしてしまったのは、

まだ本作は初回しか見ていないから…でもあるんですよね。

 

来週は日曜劇場を優先しますし、次回以降の感想は内容次第にはなりますが、

本作は本作だからこその良さがそのうち見出せたらと思います。

 

 

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こんばんは、朝山家です。 1話 感想|ドキュメンタリー番組のごたる

 

 

本作が、脚本家の足立紳・晃子夫妻による連載日記

『ポジティブに疲れたら俺たちを見ろ!! ままならない人生を後ろ向きで進む』をベースとした

ほぼ実話の物語である事は事前に把握済み。

なので、見ていると、なるほどそういう作りにするんだな…という納得感がありましたね。

例えば、通常の作品よりも固定で撮影している場面が少なく、

登場人物の実態を、追ったり、歩いてアングルを変えたりしながら捉える

カメラワークが多々見受けられる所は、ドキュメンタリー番組を彷彿とさせますし。

視聴者に登場人物の性格や、家族内での個々の関係性を瞬時に理解させるために、

画面に映っている人物を画面外の違う人物が紹介、あるいは家族の話題を取り入れる形で

適度にナレーションを挟む手法は、実録日記のようでもあります。

「ほぼ実話」である事をアピールする徹底した演出は、ちょっと面白かったです。

ほぼ実話というか…「ムキムキ」のネーミングや(←語感も絶妙ですよねぇ)

数々のメタ言動に関しては、

以前朝ドラ「ブギウギ」を描かれた足立さんならではの遊び心が満載でしたね(笑)

 

ただ、私が1つの作品の感想を書く上で、

分かりやすくするために例として他作品の名前を挙げる事はあっても、

ここ最近は比較しないように心がけてきたので、これは言いたくなかったんですが…

去年のこの時期にNHK火10で放送された良作

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を

既に見ちゃっているからな〜…とは思ってしまうんですよね。

前期の月9からの学びとして、ドラマは自分とは違う人生が描かれる訳で、

こっちの家族はこっちの家族、あっちの家族はあっちの家族で別物なのは分かっているんです。

でも、ホームドラマで、「ほぼ実話」で、弟が障がいを抱えているとなると

やっぱり重なると言いますか。

演出は徹底していても、内容自体は話をあちこち広げる事に終始していた印象で、

「家族だから〜」は「家族全員で笑って過ごしてやる!」というゴールを掲げていたけれども、

本作の場合は全8〜9話だと想定して、何をゴールにするんだろう?と

悶々と考えながら見てしまったのも確かです。

 

…まぁ、この感想も「ドラマウォッチャーと名乗る評論家もどきの感想」に

なるかもしれないんですけどね(汗)

いや、感じた事を残しておきたくて細々とでもブログを続けていますし、

誹謗中傷・人格否定しないように気をつけているつもりです…!

 

どの程度のものなのか気がかりだった朝子(中村アン)の罵声についてはリアル寄りで、

夫婦でのキレの良い口論バトルを期待していた視聴者にとっては好みが分かれてしまいそう。

個人的には、朝子については、賢太(小澤征悦)の書く脚本は面白いと

信じているんだろうというのは表面から分っっっかりにくいものの読み取れはするので

まだ良いんですが、どっちかと言うと、

思春期真っ盛りの娘のトゲのある発言の方がキツく感じますね。

家族全体に漂うギスギスした空気を軽減するためにも、

緩急のついた夫婦の会話劇を見たいんですが…今後どうなるでしょうか。

 

最後に書く事として…打ち合わせのシーンで、

朝子と梶本(宇野祥平)のこんなやりとりがありまして。

梶本「まぁ家族の事を書かれるのは良いんですけどね。

   やっぱりこう〜…もっと社会性っていうのか〜、何か引っかかるものが欲しいかな。

   社会的なテーマも盛り込まれていないと、今通用しないんですよね。」

朝子「朝山(賢太)は、ひとつの家族を描くことで、

   それが社会を描いているんだっていう事にもなると思っているんですよ。」

上記の言葉を登場人物が代弁している(ように聞こえた)辺り、

この作風で視聴者に届けるという、脚本家含めた作り手の意思表示に思えました。

私も先ほどの作品を比較対象にしてしまったのは、

まだ本作は初回しか見ていないから…でもあるんですよね。

 

来週は日曜劇場を優先しますし、次回以降の感想は内容次第にはなりますが、

本作は本作だからこその良さがそのうち見出せたらと思います。

 

 

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DOPE 麻薬取締部特捜課 1話 感想|アクションシーンと陣内はかっこいい

 

 

中村倫也さんを見て、放送終了後にすぐさま原作を調べちゃいました。

小説なんですね。でも表紙には人物イラストが描かれている。

原作の陣内は結構胸板が厚いけれども、ハードボイルドな雰囲気は似ている。

原作者からしたら、理想的なキャスティングだったのでは?と思います。

陣内(中村倫也)の魅せ方にしても、かっこよく魅せようというこだわりを強く感じまして。

きっと、目に青い光を入れるスタッフも、カメラマンも

仕事されていて楽しかっただろうな…と思いながら見ておりました。

 

ただ、内容自体が面白かったかどうかは、まだはっきりとは答えられないって所でしょうか。

俳優のプロモーションビデオ止まりにはなっていませんし、

放送開始4分後でOP映像が流れて、新型ドラッグ「DOPE」についての詳細と効果、

特捜課が異能力者集団だという事が簡潔に説明されて、

そこは頭に入って来やすかったんです。

でも、何というか…全体的に編集が粗っぽい。

大人の事情でまとめて撮影をする時間を確保出来なかったのか分かりませんが、

ぶつ切りのシーンが多々見受けられたのが気になりました。

 

それが顕著だったのは後半ですね。

ざっと列記すれば…後半のCM明けから始まって、特捜課の面々のプライベートパート…

才木(髙橋海人)と陣内の対峙…で、今度は陣内と恐らく亡くなったらしい妻の回想…

陣内がジウ(井浦新)から才木の事を知った後は、

才木母が更生中の施設の場面に切り替わって、才木と妹の食卓シーン。

シリアス寄りのパートとプライベートパートが交互に挿入されるので

どんな方向性で行きたいのかが掴みづらい上に。

後半になってから何度も後者を見せられたために、

序盤の方で描かれた事件解決の様子や、異能力者同士のバトルよりも、

最終的に「みんな1人の人間であり、それぞれに家庭の事情がある」という印象が

残ってしまった感じは否めませんでした。

 

視聴前に調べた公式サイトにはアクションシーンと記載されていて、

良い意味で、それ聞いてないよ!と驚くくらいのCGエフェクト…

いや、異能力を使ってのバトルは非現実感マシマシで興味を惹かれただけに、

変に個々の"私"の部分を見せず、

冒頭のテロップにあったような「近未来を舞台にしたSF作品」を

もっと押し切って欲しい限りです。

 

それぞれのプライベートパートがあくまでも初期設定の紹介のために用意された映像であり、

次回からはもう少し簡潔にして、"事件"の方に焦点を当てた内容になる事を信じて

しばらく様子見しようと思います。

 

 

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